JPS5949334B2 - 異繊度混繊ナイロン6糸条の仮撚り加工方法 - Google Patents

異繊度混繊ナイロン6糸条の仮撚り加工方法

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JPS5949334B2
JPS5949334B2 JP12878576A JP12878576A JPS5949334B2 JP S5949334 B2 JPS5949334 B2 JP S5949334B2 JP 12878576 A JP12878576 A JP 12878576A JP 12878576 A JP12878576 A JP 12878576A JP S5949334 B2 JPS5949334 B2 JP S5949334B2
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Japan
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nylon
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直人 永安
富壮 樋口
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Toray Industries Inc
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Toray Industries Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、単糸繊度が異なる2種以上のナイロン6繊維
を引揃えてなる異繊度混繊糸条を仮撚り加工する方法に
関するものである。
単糸繊度が異なる2種以上の繊維からなる異繊度混繊糸
を仮撚り加工してなる仮撚り加工糸は、編織物の表面風
合を阻害することなく伸縮応力をあげることができるの
で、表面風合がソフトで、かつ腰、張りのある編織物を
得ることができる有用な加工糸である。
ところが、仮撚り加工に供する異繊度混繊糸は従来、延
伸された繊維から構成されていた(特公昭46−277
79号公報等)ので、得られた仮撚り加工糸には多くの
問題があった。
例えば、捲縮特性が悪く、染色特性が悪いということで
あり、さらに、繊維間の捲縮特性のバラツキが大きいと
いう問題であった。
さらに、ナイロン糸を用いて仮撚り加工する場合には繊
維間の伸度を揃える必要があり、この伸度バランスを崩
すと、仮撚り加工時の加熱が不安定となり加工性ばかり
でなく加工糸特性も大幅に低下するのである。
従って、単糸繊度が異なる2種以上の繊維を同一口金よ
り引取り、同時に延伸し、同時に仮撚り加工することは
、繊維間のこなれ不良を惹起して加工困難となる。
そこで、従来法では個別に伸度を揃えて紡糸延伸した後
、引揃えて仮撚り工程に供給せざるを得なかったのであ
る。
さらに、かかる手法をとったとしても従来法では完全に
“こなれ”を改善することはできなかった。
そこで、上述した従来法の欠点がない仮撚り加工方法Q
ヒついて検討した結果、仮撚り加工に供給する原糸に特
定溝造を有するナイロン6繊維を用い、かつ、仮撚り加
工時のオーバーフィード率ヲ特定すればよいことを見い
出し、本発明をなすに至った。
すなわち、本発明の目的は、単糸繊度が異なる2種以上
の繊維からなる異繊度混繊糸を仮撚り加工して、ソフト
な風合で、腰、張りのある編織物とすることができ、か
つ、捲縮堅牢性、染色特性が優れた仮撚り加工糸を得る
こと、および、加工時の“こなれ”の如き加工特性を向
上させることである。
上記目的を達成するために本発明は、単糸繊度が異なる
2種以上のナイロン6繊維を引揃えてなる糸条を仮撚り
加工する方法において、前記ナイロン6繊維として、第
一ゴデーローラ速度3000m/min以上で引取り、
熱処理することなく3500 m /min以上で巻取
って得られた、伸度Sが50〜80係、密度pが1.1
33.9/i以下、かつ、15%伸長応力Fが1.0〜
2.1/dであるナイロン6繊維を用い、かつ、前記仮
撚り加工のオーバーフィード率を−10〜−30%とす
るものである。
本発明法が適用される仮撚り加工供給原糸は、単糸繊度
が異なる2種以上のナイロン6繊維を引揃えてなる、い
わゆる異繊度混繊ナイロン6糸条であり、ここでいう2
種以上のナイロン6繊維の単糸繊度は、各種母の単糸繊
度の平均値をさすものである。
その単糸繊度の各種間の相違の程度は従来の異繊度混繊
糸同様に、目的とする風合、伸縮応力(腰、張り)等の
特性要件に応じて決めればよいが、相違の程度が小さす
ぎる場合には、実質的に上記特性を十分に改善すること
ができない。
これら特性改善のためには一般的に、各種間の単糸繊度
差(3種以上を用いる場合はそのうちの最大差)は約5
0%以上であればよい。
仮撚り加工供給原糸とする、このような異繊度混繊ナイ
ロン6糸条は、紡糸口金の下に設けた高速回転する第一
ゴデーローラにナイロン6繊維を引取り、次いで、第二
ゴデーローラを介して、熱処理することなく巻取る方式
の、いわゆる高速直接紡糸方法によって得られるもので
あり、第一ゴデーローラと第二ゴデーローラとの間で若
干のストレッチをかけてもよい。
上記方式において、第一ゴデーローラの速度および巻取
速度は、それぞれ3000 m/min以上および35
00 m /min以上とする必要がある。
第一ゴデーローラ速度が3000m/min未満であっ
たり、また巻取速度が3500 m /min未満であ
ったりすると、得られる加工糸の捲縮堅牢度が低く、得
られる製品布帛の腰が不足し、風合が不良となる。
しかも、染色堅牢性や染色均一性が大幅に低下し、実用
的水準の染色特性が得られない。
さらに、仮撚り加工時に毛羽発生を惹起しやすく加工の
安定性に欠ける。
本発明の速度範囲であれば、上記の欠点が解消されるば
かりでなく、繊維間の伸度合わせが容易となり、また“
こなれ”が良くなる。
かかる方法によって得られる供給原糸は、さらに伸度S
1密度pおよび15%伸長応力Fが50係≦S≦80係 p≦1.1339/d 1、(Nil/d≦F≦2.1/d であることが必要である。
また、繊維断面が大形の場合のように、繊維の複屈折へ
〇が測定可能な場合は、複屈折△nが32X10−3〜
41X10 ”であることが望ましい。
なお、変形断面糸の場合も、上記複屈折範囲で表される
繊維構造と同等の繊維配向構造を有することが望ましい
供給原糸の伸度が50係未満では加工時に毛羽、糸切れ
が生じやすく、得られる加工糸の捲縮特性が低下する。
一方、so%を越えると未解撚および毛羽が生じやすく
なる。
また、密度が1.1339/dを越えると、得られる加
工糸に染斑が生じやすく、また加工時に毛羽や糸切れが
生じやすい。
さらに、1501)伸長応力が1.0未満では得られる
加工糸の染色堅牢性が低下し、一方、2.0を越えると
捲縮堅牢性が低下し、また“こなれ”が不良となる。
かかる供給原糸を仮撚り加工するに際しては、−10〜
−30係のオーバーフィード率の条件下で加工すること
が必要である。
オーバーフィード率が一10係より大きいと染色特性に
劣り、−30係未満では捲縮特性に劣る。
オーバーフィード率以外の仮撚り加工条件、例えば、仮
撚り数、仮撚り温度、仮撚り装置等は、従来条件と同様
であればよく、特に限定はされない。
上述した供給原糸は、同一口金に、孔サイズ、孔深度等
の異なる口金孔を穿孔してなる紡糸口金から紡糸すると
同時に混繊糸とする方法で得ることが好ましいが、個別
に紡糸後仮撚り時に引揃えてもよい。
また、供給原糸を構成する単糸繊維は、大断面であって
も、変形断面であってもよい。
変形断面糸を用いる場合にはその変形度(=変形断面糸
の外接円半径/内接円半径の値の全フィラメントについ
ての平均値)を1.4〜3.0とすることが変形断面糸
の特性(製品布帛の光沢、風合等の向上)を十分に発揮
する上で好ましく、三葉形変形糸が特に好ましい。
さらに、供給原糸を構成する2種以上の単糸繊維は、単
糸繊度の他に、断面形状等の他の条件も異なっていても
よい。
風合、光沢、腰、張り等の優れた特性をさらに向上させ
るためには、単糸繊度と断面形状との両方を異ならせた
2種以上のナイロン6繊維を混繊させて用いることが好
ましい。
本発明法によれば、仮撚り時の加熱状態が極めて安定で
あり、従来法では得られない程度の良好なこなれを有す
る加工糸が得られ、さらに、該加工糸は、極めて高い捲
縮堅牢性と染色特性を有し、かつ、ソフトナ風合で、腰
、張りのある編織物とすることができる。
また、単一の紡糸口金によって供給原糸を紡出する方法
で異繊度混繊の引揃え糸としても、本発明法では従来法
に比べ繊維間の配向差が小さい良好な異繊度混繊糸を仮
撚り供給原糸とすることができるので、仮撚り加工時の
ハンドリングやこなれを改造することができ、従って、
本発明によると、単一の紡糸口金から紡糸混繊して得ら
れた異繊度混繊糸を仮撚り加工することが実用上可能と
なる。
なお、本発明で用いた複屈折△n1伸度S、密度1)、
15%伸長応力Fは次の方法により測定した値である。
・複屈折 日本光学(株)製の偏光顕微鏡にベレクコンベンセータ
ーを取り付け、白色光の光源を用いる方法で求めたもの
である。
・伸度 20℃、65係相対湿度の試験室に24時間試料を放置
し、パッケージより直取りで1/31/d初荷重のもと
で、定速伸長型の引張り試験機(1インストロン“を使
用)につかみ、間隔20αで糸条をクランプし、引張り
速度20 crIL/minで引っ張り、最高強力時の
伸び率を読むことにより求めたものである。
・密度 四塩化炭素−トルエンの混合比を連続的に変えた密度勾
配液をつくり、密度勾配管法で測定したものである(柴
山科学器械製作所製の直読式密度測定装置使用)。
・15チ伸長応力 前記伸度測定法において15チ伸長時点の応力を読むこ
とにより求めたものである。
実施例 1 単糸繊度および変形度が異なる2種のナイロン6三葉形
変形繊維を紡出し、第1ゴデーローラ速度3900m/
min、巻取速度4 Q OQ rn /minの高速
製糸により、ナイロン6繊維の2種(下記)よりなる引
そろえ糸を得た。
このナイロン6繊維は、伸度68係、密度1.129.
15チ伸長応力1.4.!ii’/dであった。
得られた引そろえ糸を一13係のオーバーフィード下で
170℃で2500t/mの撚りを掛けて、仮撚り加工
し、得られた加工糸を、編地とし染仕上げした。
仮撚り加工時のこなれは良好であり、得られた加工糸の
捲縮堅牢性は十分良好であった。
また、得られた編地は、布地面がスムーズで風合がソフ
トであり、かつ編地の腰、張りがあり染斑の全くない良
好な編地であった。
比較例 1 単糸繊度および変形度が異なる2種類のナイロン6三葉
形変形繊維を別々に紡糸、巻き取り、延伸した後、引き
そろえ糸とした。
このナイロン6繊維は、伸度38係、密度1.136.
15チ伸長応力4、Og/dであった。
得られた引そろえ糸を、オーバーフィード率を−3係と
した以外は実施例1と同じ条件下で仮撚り加工し、次い
で編地とし、染仕上げした。
加工時のこなれはやや不良であり、毛羽、糸切れが多か
った。
得られた編地は、布地面は荒れていて、染色かすり斑が
あり、編地の腰、張りに欠けるものであった。
比較例 2 第1ゴデーローラ速度を900m/minとし、巻取速
度を905 m /minとした以外は、実施例1と同
様に製糸してなる未延伸の引そろえ糸を得た。
該引そろえ糸は、伸度330%、密度1.127゜15
1%伸長応力0.3g/dであった。
得られた引そろえ糸を3.0倍に延伸しつつ仮撚り温度
165℃、仮撚り数2500t/mで仮撚り加工したと
ころ、クルミが多発し、満足に仮撚り加工することがで
きなかった。
また、得られた加工糸は、捲縮堅牢性、染色堅牢性が低
く、編地の腰、風合が劣っていた。
実施例 2 単糸繊度のみ異なる2種のナイロン6丈断面繊維を同一
紡糸口金から紡出し、次表の条件で高速製糸で引そろえ
糸きした後、加工温度170℃、仮撚り数2500t/
m、次表のオーバーフィード率で仮撚り加工した。
得られた加工糸は単糸繊度5デニールのフィラメント1
2本と、単糸繊度5デニールのフィラメント7本からな
っていた。
この加工糸を実施例1と同様に編成、染仕上げして評価
した。
次表かられかるとおり、゛加工原糸の製糸条件、特性が
本発明の特定範囲外である場合は、得られた加工糸の捲
縮特性や染色特性やこなれが不十分であるため、編地の
腰、風合、染色性が劣っていた。
比較例 3 仮撚り加工時のオーバーフィード率を一8係もしくは一
32係と変えた以外は、実施例2の/162の条件下で
製糸、仮撚り加工し、得られた加工糸を同様に編成およ
び染仕上げを行なって評価した。
オーバーフィード率−8%の場合で得られた加工糸は捲
縮堅牢性がやや不良で、染色堅牢性が不良であった。
また、オーバーフィード率−32係の場合で得られた加
工糸は、捲縮堅牢性が不良であった。
なお、実施例2のA2(本発明法による)で得られた加
工糸は捲縮堅牢性、染色堅牢性ともに良好であった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 単糸繊度が異なる2種以上のナイロン6繊維を引揃
    えてなる糸条を仮撚り加工する方法において、前記ナイ
    ロン6繊維として、第一ゴデーローラ速度3000 m
    /min以上で引取り、熱処理することなく3500
    m/min以上で巻取って得られた、伸度Sが50〜8
    0%、密度pが 1.13:l/cr/を以下、かつ、15%伸長応力F
    が1.0〜2.0.!ii’/dであるナイロン6繊維
    を用いかつ、前記仮撚り加工のオーバーフィード率を−
    10〜−30係とすることを特徴とする異繊度混繊ナイ
    ロン6糸条の仮撚り加工方法。
JP12878576A 1976-10-28 1976-10-28 異繊度混繊ナイロン6糸条の仮撚り加工方法 Expired JPS5949334B2 (ja)

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