JPS63282326A - 絹調仮撚加工糸の製造法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、仮撚加工糸であるにもかかわらす仮撚加工が
行なわれておらず単なる延伸糸のような風合および外観
（以下このような状態を延伸系様と称す）を有する、ポ
リエステル繊維を主体とする嵩高性構造加工糸の製造法
に関するものであり、本発明方法で得られる構造加工糸
は主として７エミニン調のシルクライクな衣料用分野に
供せられるものである。

〈従来の技術および発明が解決すぺぎ問題点〉嵩高性構
造加工糸を製造する手法として、複数の繊維糸条を合糸
仮撚する方法か知られており、通常１８０〜２３０℃の
仮撚温度及び通常の撚数で仮撚するのが一般的である。

この方法を用いると組合せる糸条及び仮撚条件等により
異なる風合いを生み出すことか出来るが、その殆んど全
てか膠着を利用した麻調風金糸、捲縮嵩高性の大さなウ
ールライク風合糸であり、嵩高性を有し延伸糸様であり
絹調の構造加工糸は得難い。

く問題点を解決するための手段〉 本発明者らは、延伸糸様であり嵩高性を有する構造加工
糸を得ることを目的として仮撚条件に注目し検討した結
果、特に低温で通常の撚数より少ない低仮撚を行なうこ
とにより、目的の延伸系様であり絹調の構造加工糸の得
らｎることを見出した。すなわち、本発明は５０％以上
の破断伸度の差を有する複数のポリエステル繊維糸条を
合糸し絡合処理したのち仮撚温度を該繊維のガラス転移
点である約８０℃以上、１５０℃以下の範囲内とするこ
とにより、膠着を避けると共に、仮撚数か下記式を満足
する低仮撚数仮撚を行なうことにより捲縮性を下げ（Ｋ
１＜５％）、延伸糸様とすることを特徴とするものであ
る。

Ｔｗ−〇ＴＷＸ０．８５　　　　　　Ｔｗ　　：　　仮
撚数Ｄｒ　　：　延伸後の繊度 （デニール〕 ここでＸ＋とは、紹巻取機で５０００デニール［ｄｌの
認となるまで試料を巻取った後認の下端中央に１０ｇの
荷重を吊して上部中央でこの認を固定し、ｏ、ｏ　ｏ　
１　Ｇ／ｄの荷重が掛った状態で９０℃にて３０分間熱
水処理を行なう。ついで、無荷重状態で室温に放置して
乾燥した後、ふたたびｌｏｇの荷重を掛け５分間放置後
の糸長を測定し、これをＬ！（Ｉｌｌｍ）とする。次に
、１　ｋｇの荷電を掛け３０秒間放置後の糸長を測定し
Ｌ２（膓）とする。Ｋ１は次式により求められる。

ｋＬｌ（，％）＝（（Ｌ２−ＬＬ）／Ｌ２　）ＸＩ　０
０このに、値はヤーンの捲縮性による縮みの大さざを示
すもので、大荷重を掛は捲縮を無番こした時の長さと極
く受荷重（無荷重にも相当）を掛けた時の長さの差を示
すものである。

通常の嵩高性構造加工糸（ウールライク風合糸）のに１
値は７〜２０％であるのに対し、本発明方法で得られる
絹調延伸糸様構造加工糸のＫｌ値は５％以下と低（、従
って捲縮の少ない延伸糸様であることがわかる。

この加工糸は、複数の繊維糸条の一部を芯糸とし、その
周囲に他の糸条が捲付く二層構造糸となっている。これ
を後加工に用いる場合、捲縮が少ないだけに、捲付糸に
クルミが生じ、風合いが変わったり、タルミによる毛羽
捲付き、解舒性不良等が問題となる。本発明では、仮撚
又は延伸仮撚を行なう前に絡合処理して２５　’ｒ／ｍ
以上の絡台数を糸条に与えることにより糸の集束性、工
程通過性、解舒性を良好にすることを特徴としている。

通常絡合処理は、仮撚又は延伸仮撚を行なった後に行な
われるか、本発明において、仮撚又は延伸仮撚前に行な
う絡合処理にかえて仮撚又は延伸仮撚を行なった後に絡
合処理を行なった場合、毛羽が多発する。従って仮撚又
は延伸仮撚を行なう前に絡合処理を行なうことが重要で
ある。

本発明の絹調で延伸糸様の嵩高性構造加工糸は、複数の
糸条のうち破断伸度の小なる繊維束が芯糸となり破断伸
度の大なる繊維束か捲付糸となる二層構造糸となってい
る。そこでこれらの糸から布帛にした場合の一層の特徴
を出すために、これらの繊維束の単繊度は下記式を満足
することが望ましい。

Ｄｒｉｌｌ≧１．３　　Ｄｒ（１１：伸度小なる糸条の
延伸後車繊度（デニール） Ｄｒｔ２）≦１．３　　Ｄｒｔ２１：伸度大なる糸条の
延伸後車繊度（デニール） Ｄｒ（１１＞　Ｄｒ（２１ すなわちＤｒ（１１（芯糸）を大さくすることにより、
織編物の腰を強くし、Ｄｒｆ２１　（捲付糸）を小ざく
（ハイカウント化）することにより繊編物のソフト感を
増すことが出来る。より好ましくはＤｒ　ｆｌ）≧２．
０　、１）ｒ（２１≦１．０である。

本発明方法に用いられるポリエステル系繊維糸条は、破
断伸度差が５０％以上ある二本の組合せを含むものであ
る。破断伸度差か５０％未満の場合には嵩高性か得られ
ないこととなり、目的とする延伸糸様仮撚加工糸は得ら
几ない。こしら二本の内、伸度が小である糸条が芯糸、
伸度が大である糸条が側糸となるが、芯糸となる糸条の
延伸後のデニールの割合としては３０〜７０重量％が好
ましい。

このような二本以上の糸条を合糸した糸条に対し、本発
明方法では前述したような絡合処理（インターレース処
理）が行なわれる。その際絡合数は２５個、侃以上付与
されねばならず、２５個Ａ未満の場合には、糸の集束性
、工程通過性、解舒性の点で不良となる。絡合数を高め
るためには、インターレース処理速度を下げ、張力を下
げ、エアー圧を高める等の方法を用いればよい。

そしてこのように絡合処理ざｒした糸条に対して、次に
仮撚加工（同時延伸仮撚加工および延伸と仮撚加工を連
絡して行なう加工を含む）が行なわ几る。その際の仮撚
セット温度は前述したように８０〜１５０℃の間の温度
であらねばならない。仮撚セット温度が８０℃未満の場
合には、仮撚性も困難となり、後加工での熱安定性も悪
く、嵩高性も得難い。また１５０℃を越える場合には加
工糸ライクとなり、共に本発明が目的とする特殊な仮撚
加工糸は得ら几ない。特に好ましくは１００〜１４０℃
の範囲である。また仮燃の際の仮撚数も０．８５を越え
る場合には、この場合にも加工糸ライクとなり、こｎま
た本発明の目的とする特殊な仮撚加工糸は得ら１１．な
い。より好ましくは、０．８０である。仮撚速度として
は１００〜２５０７７１／分が採用ざ几る。なお用いら
几る原糸が未延伸糸又は半延伸糸の場合には、仮撚と同
時に又は先立って（絡合処理より先立ってもよい）延伸
を行なってもよい。

本発明方法に用いられるポリエステル系繊維は、エチレ
ンテレフタレート単位を主体とするポリマーからなる繊
維であり、もちろん変性のために少量の他の成分（たと
えばイソフタル酸やスルフォイソフタル酸など）か共重
合されていてもよ（、また他のポリマーや添加剤成分が
混合されてぃてもよい。

以下、実施例により本発明をざらに説明する。

実施例１ 常法により得られたポリエチレンテレフタレートブライ
トポリマーから成る５０デニール２４フイラメントの延
伸糸（伸度２９．５％）をＡとする。

次にやはり常法により得ら几たポリエチレンテレフタレ
ートブライトポリマーから成る３０ｏｏｒｒ／分の速度
で巻取った８０デニール７２フイラメントの高速紡糸未
延伸糸（伸度１２５９５）をＢとする。

こ几らＡとＢを合糸し、予め２．０　ｋｇ／ｄ圧にて、
クリールからの解舒張力のみによるフリーな状態で絡合
数７０個、血の絡合処理を行なった後、次の条件にて仮
撚を行なった。

仮撚条件　撚数　　　　　１６００　Ｔ、４オーバーフ
イード　　　−６，０％ ヒータ一温度　　　　　　　９５℃ 得られた加工糸の物性は次の如くであった。

Ｋ＋＝１．１％　膨水収縮率＝７．７％　比重＝　１．
３６５　にの糸は延伸糸様でかつ細論の風合を有してお
り、フエミニン調のシルクライクな衣料用原糸として極
めて優れていた。

実施例２〜３ 下記の条件により、細論で延伸糸様の嵩高性構造加工糸
を製造した。

常法により得ら几たポリエチレンテレフタレートブライ
トポリマーを用い紡速３２ｏｏｍ／９によって得られた
破断伸度１４４％のポリエステルフィラメント糸（７５
ｄｒ／２４　ｆｉｌｓ　）と紡糸速度２０００Ｖ分によ
って得られた破断伸度２３０％のポリエステルフィラメ
ント糸（８５ｄｒ／４８　ｆｉｌｓ　）との組合わせ（
以下「Ａ」と称する）、また次にスルフオイソフタル酸
２．５モル％に性ポリマーを用い、２６００Ｖ分の紡糸
速度で巻取った破断伸度１４１％のカチオン可染未延伸
糸（１１５ｄｒ／２４　ｆｉｌｓ　）と上記ポリマーを
用いた紡糸速度１７００ル扮によって得られた破断伸度
２５２％のカチオン可染未延伸糸（１１０ｄｒ／４８　
ｆｉｌｓ　）との組合わせ（以下ｒＢＪと称する）の糸
条を用い、絡合処理及び延伸仮撚加工を行なった。

インターレースノズルにより、オーバーフィード＄２．
０％、空気圧２．　Ｏｋｙ／ａＡ　、　ａで７２概血、
Ｂで４６個、侃の絡合処理を行なった後、延伸倍率１．
４７倍、ヒータ一温度１２０℃、ビン仮撚装置を用い、
糸速２００ル扮、撚数Ａで２２００　Ｔ／？７Ｌ（ｃ’
ｒｗ：通常撚数の７７％）、Ｂで１６５０　Ｔ／′Ｔｒ
Ｌ（ＣＴＷ：通常撚数０６７％）、以上の条件で試作を
行ない加工糸を得た。このようにして得られた糸条のに
＋（前述）はＡ　：　２．９、Ｂ　：　２．７であり、
単繊度はＡ：破断伸度の小なるもの２．１、破断伸度の
大なるもの１．１、Ｂ：破断伸度の小なるもの３．３、
破断伸度の大なるもの１．３であった。得らｔしたＤｌ
ｌ基糸延伸糸様で、こ几らを経緯として用い羽二重織物
としたところ、正絹を用いた以上のふくらみとソフト感
のある絹様風金糸が得ら几た。

実施例４〜５及び比較例１〜２ 実施例２０条件のうち、Ａの原糸を用い、ヒータ一温度
、撚数、延伸倍率を種々変更した試作を行ない加工糸を
得た。各々の加工糸から筒編布を得、゛染色後、風合い
を評価した。その結果を表１に示す。

ここで得られた糸条および布帛において、仮撚ヒータ一
温度１２０℃の場合には膠着は見られないが１５０℃を
越える場合には見られるようになった。ヒータ一温度１
２０℃において撚数が通常撚数０８０％の場合、ソフト
な感触でふくらみのある延伸糸様の加工糸が得られた。

それに対し通常撚数の９５％の場合でも一応ソフトな感
触でふくらみのある加工糸が得られたが、最大の特徴で
ある延伸糸様に劣るものであった。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、破断伸度差が５０％以上である二本のポリエステル
   繊維糸条を含む複数本の糸条を合糸して仮撚または延伸
   （同時または連続）仮撚を行なうに際し、仮撚または延
   伸仮撚を行なう前に該合糸糸条を絡合処理して絡合数２
   ５個／ｍ以上の絡合を与えた後、８０〜１５０℃の範囲
   での低温撚セット温度で、かつ下記式を満足する低仮撚
   数で仮撚を行なうことを特徴とする絹調嵩高性仮撚加工
   糸の製造法。 Ｔｗ≦｛［２５５００／√（Ｄｒ）］＋４００｝×０．
   ８５Ｔｗ：仮撚数 Ｄｒ：延伸後の糸条の繊度（デニール） ２、二本のポリエステル繊維糸条のうち、破断伸度の小
   なる繊維束の単繊度が伸度の大なる繊維束のそれよりも
   大きく、かつ下記式を満足する特許請求の範囲第１項記
   載の仮撚加工糸の製造法。 Ｄｒ（１）≧１．３　Ｄｒ（１）：伸度小なる糸条の延
   伸後単繊度（デニール） Ｄｒ（２）≦１．３　Ｄｒ（２）：伸度大なる糸条の延
   伸後単繊度（デニール）