JPH0327143A - 複合加工糸及びその製造方法 - Google Patents
複合加工糸及びその製造方法Info
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Abstract
め要約のデータは記録されません。
Description
る布帛を形成し青る複合加工糸及びその製造方法に関す
る。
糸したポリエステル未延呻糸とを交絡処理後延伸同時摩
擦仮撚加工することにより芯部となるポリエステルマル
チフィラメントの周りに鞘部となる別のポリエステルマ
ルチフィラメントが交互反転状に捲付いた特殊な二層構
造を有するポリエステルスパンライク加工糸とすること
が提案されている(特開昭55−98931号.特開昭
65−98952号,特開昭62−2898115)。
イク加工糸は、織編物にしたときの外観の優雅さ、タッ
チの柔軟さが不足し、高級衣料分野への適用が制限され
ている。
.に用いたスパンライク加工糸が特公昭61−5105
2号公報に開示されている。
極細w4絹となすと、残存セグメントが集束しがちであ
りその結果、嵩高性が劣りソフトな風合の発現を阻害す
ることとなる。
維を鞘部に有した二層構造糸の柔軟で嵩高な風合を、最
大限に発現することのできる複合加工糸及び該複合加工
糸を高速高能率に製造可能な方法を提供することを目的
とする。
フィラメント糸よりなる仮撚2層構造糸であって、伸度
の小なるフィラメント糸の周囲を前記フィラメントより
伸度の大なるフィラメント糸が、交互反転状に緩く旋回
した交互撚部(A)と、一方向に強撚状に旋回した未解
撚部CB)と、単に被覆した解撚部む)とが長手方向に
混在してなるものにおいて、伸度の大なるフィラメント
糸が1個の芯フィラメントと、該芯フィラメントを取り
囲んで位置する繊度0.5d以下で6個以上の花弁状フ
ィラメントとから成ることを特徴とする複合加工糸であ
り、かかる複合加工糸は、繊維形成性ポリマーが、該繊
維形成性ポリマーより溶解性の高いポリマーによってγ
個以上のセグメントに分断されており、セグメント中の
1個はフィラメント断画のほぼ中心部を占める芯セグメ
ントであり、他のセグメントは芯セグメントを取り囲ん
で位置する繊度0.5d以下の6個以上の花弁状セグメ
ントである複合繊維からなる未延伸マルチフィラメント
糸と、該マルチフィラメント糸より伸度の小なる未延伸
フィラメントを引揃え、交絡数が50個/m以上となる
ようインターレース処理を施した後、解撚張力/加撚張
力が0.2〜0.4となるよう摩擦式仮撚捲縮加工を施
し、600m/min以上の速度で巻取って、編織を行
った後、アルカリ減量処理を行うことにより得られる。
は特開昭62−288655号公報に記載されたもので
ある。即ち、第10図に示す如く、低伸度糸(L)の周
囲を高伸度糸0が交互反転状に緩く旋回した交互撚部(
A)と、低伸度糸0〉の周囲を高伸庫糸(イ)が単一方
向に1〜2 mm程度の長さに渡り一方向に強撚状態で
強固に旋回している未解撚部(B)と、高伸度糸(イ)
が撚方向を持たずに単に低伸度糸山)の周囲を被覆して
いる解撚部0〉とが長手方向に混在するものであって、
前記未解撚部(B)は長さ1〜5 mm程度のものが2
0〜40個/m存在するものが好ましい。
する。芯糸の低伸度マルチフィラメント未延伸糸山)と
鞘糸の高伸度マルチフィラメント米延伸糸(自)は第1
ロール(1)と第2ロール(2)間でインターレースノ
ズル(3)によってエアー交絡処理を受けた後、仮撚域
へ入る。仮撚域ではフリクシ璽ン式施撚装置(A)によ
って加撚され、仮撚ヒータ(5)で.熱セットされ、ク
ーリングプレート(6)で冷却され、第3ロール(7)
通過後、捲取ボビン(8)に薄取られる。
000〜4000m/min程度で得られたポリエステ
ル等の熱可塑性繊維よりなる未延伸糸であり、芯糸の低
伸度糸CL)は破断伸度(EL)が90〜150%のも
のを用いるのがよく、鞘糸の高伸度糸(イ)は後述の如
く複合繊維の形状をもち、破断伸度(En)は250〜
350%がよく、更に両糸条の組合せとしては前記範囲
の内で1.5≦Ea / EL≦4の関係にあるものを
用いるとよい。芯・鞘2層構造糸を製造する際、配向差
が大なる程、異染効果は大となり、更に芯・鞘の糸長差
も大となってスパン調風合は拡大される関係にあるがE
H/BL<1.5では単に2本の糸条を合糸し引揃えた
だけのものとなり、一万Ea / ELを大きくした場
合、高伸度糸(自)は十分廷伸されず高温ヒータ内で融
着を起したり、更には溶断を起し糸切れする結果となる
。
仮撚域へ入る前に交絡処理を施す。糸速5 0 0 m
/ min以上の高速仮撚時では、100〜300m
/minの低速時と異り、糸道ガイドや仮撚ヒータや施
撚装置等の摩擦抵抗が大となって糸切れし易くなる。こ
れを防止するには糸条強度をアップしなければならない
が、交絡処理を施さない場合は、芯糸と鞘糸が完全に分
離した2本の糸条の単なる引揃え形態を取るか、或いは
部分的に鞘糸が芯糸の周囲を緩く8・2方向に旋回した
形態となり、芯・鞘の混繊が極端に低いために強度は芯
糸のみで保持され低下するのに対し、交絡処理を施すと
混繊状態が良くなり芯糸と鞘糸の強力を合わせた強度を
示す。交絡処理は、少くとも50個/m以上、好ましく
は60個/m以上付与すると強度アップが出米、高速仮
撚が可能となると共に、杢調効果が良くなる。
、解撚張力Txf/と加撚張力T1fの比T!/T’+
を0.2≦T! / TI ’;b 0. 4の条件下
で仮撚する。
よく、糸条との摩擦係数が大きいウレタン等のエラスト
マー製の方がセラミック製のものより滑りが少なく、又
施撚に際しての進行方向の推力が作用するので好適であ
る。T2/T1比の設定は円板枚数を増やすこと、或い
は円板の周速度VDと加工速度Vyの比を変えることに
よって谷易に変更出来る。
ものが使用出来、ヒータ温度は鞘糸が融着しない温度で
通常の温度よりやや低めの150〜190℃程度2が好
ましい。
メント未延伸糸(自)が、第1図に示す如く各々の束の
中心部を占める1個の芯フィラメントと、該芯フィラメ
ントを取り囲むように配置された6個以上の花弁状の極
細フィラメントからなることである。
易くさせバラバラに分散させる作用をなすものである。
く、m紬形成性ポリマーと易溶解ポリマーの複合繊維を
作り、アルカリ処理等によって易溶解ポリマーを除去す
る方法によって得られる。しかし、例えば芯フィラメン
トがない場合、易溶解ポリマーが除去されると、花弁状
フィラメントは中心部に凝集し、全体の形は円形のまま
で一つにまとまり、易溶解ポリマーが除去された分だけ
面積が縮小した形状となる。その為花弁状フィラメント
が本来有する極manの風合が得られ難く、更に花弁状
フィラメント糸が相互に一動き難い事から織物で一旦チ
ッークマークが発生すると織物を揉んでも容易にはチ璽
−クマークが解消しないことになる。又、芯フィラメン
トは、1.2デニール以上に繊度を太くする事によって
織物にハリ・腰感をもたせる作用も生じる。
ために、個数が6個以上であることが必要であり、20
個以下が好ましく、特に8〜16個が好ましいことが多
い。更に、花弁状フィラメントの繊度は0.5d以下で
あることが必要で、0.5dを超えると硬い風合となり
、ソフト感が発揮できず、特に好ましい繊度は0.1〜
0,4dである。
2〜15倍、更には、4〜10倍程度であることが望ま
しい。
形や、第3図の様な台形が好ましいことが多い。1本の
フィラメントを構成する個々の花弁状セグメントの大き
さは、同じでも良く、変わっても良い。但し、個々の花
弁セグメントの大きさを変える場合は、回転対称に成る
ように変えた方が生産上好ましいことが多い。
める割合は50%以上が好ましく、特に70%以上が好
ましいことが多い。
それより溶解性の大きい易溶解ポリマー(P2)を第2
図〜第4図の如き断画形態を有する複合繊紬となした後
、易溶解ポリマー(P2)を溶解除去することにより得
られる。繊維形成性ポリマー(P1)としては、ポリア
ミド、ポリエステル、ポリオレフィン等が用いられるが
、撚の固定のし易さ及び風合の点でポリエステルが好ま
しく、特にポリエチレンテレフタレートが最も好ましい
。易溶解ポリマー(P2)は、繊維形成注ポリマー(P
1)との組合せを考慮して容易に選ぶことができるが、
アルカリ加水分解性の大きい共重合ポリエステル、例え
ばポリアルキレンゲリコールや金属スルホネート基を有
するジカルボン酸の1種又は2種を共重合したポリエチ
レンテレフタレートが有用である。
。第8図は繊維形成性ポリマー(P1)と易溶解ポリマ
ー(P2)が口金パック内で会合する所を示した、口金
パック縦断佃の1部を説明した図であり、第8図はその
x−x’視図である。繊維形成性ポリマー(P1)は第
9図の芯用内部オリフィス(9)と複数個の花弁用内部
オリフィス(1(C)から押し出される。一方易溶解ポ
リマー(P2)は第8図の流路(11)を通り、両ポリ
マーの会合部に流入し、前記内部オリフィスより出て来
た繊維形成注ポリマー(P1)と会合した後、口金板の
導孔(12)を通りオリフィス(13)より吐出される
。芯セグメント及び花弁セグメントの大きさは、芯用内
部オリフィス(9)及び花弁用内部オリフィス(1(C
)の内径を変えることにより自由に変えることができる
。
記の如《仮撚加工を施し、該仮撚加工糸を用いて編織を
行った後、易溶解ポリマーを実質的に全部溶解除去する
ことにより得られる。
液で測定した固有粘度が0.64であるポリエチレンテ
レフタレート(以下ポリマーP1と云う)平均分子量4
, 0 0 0のポリエチレングリコールをポリエチレ
ンテレフタレートに18重量%共重合したポリエステル
(以下ポリマーP2と云う)を用意した。次に、ポリマ
ーP1を285℃、ポリマーP2を2110℃で別々の
スクリエー押出機で溶融し、ギアポンプで接合比率がP
I/P2=3/1(容量比)となる様に計量押出して、
282℃の第8図、第8図に示した口金パックに導きオ
リフィスから押し出して1, 0 0 0 m / w
inで巻き取り、158d/iff伸度aOO%の複合
フィラメントを作成した。この時第8図及び第9図の内
部オリフィス(eJ)(1G)の内径を変えた種々の口
金を用いて、芯セグメントと花弁状セグメントの繊度が
異なる、第3図の如き断面を持つ複合フィラメントF1
〜Fsを得た。
6 fポリエステルマルチフィラメントPOyとを第
11図に示す仮撚装置を用いて次の条件で仮撚加工した
。
0、ヒータ温度160℃ 仮撚装置スクラッグ社製ボジトルクi(ディスクウレタ
ン10枚十金属2枚)、インターレース圧2. 0 k
y/am” インターレース部オーバーフィード1.
5%で交絡数7S個/m Vp/Vy=2.155. Tz/T1=0.52得
られた仮撚加工糸は、158ti/48fの二層構造加
工糸であり、交互撚部(A)、強撚状未解撚部03)、
解撚部0が混在し、未解撚部(B)は25〜35個/m
程度存在した。
ト1 0 0 d/9 6 fを用い、緯糸に上記仮撚
加工糸を8撚8 0 0 T/Mで撚糸して、平織組織
にて打ち込みウォータジェット織機を用いてrs O
O rpmで製織した。得られたm物を揺らしながら1
%NaOH水溶液で98℃20分間、処理しハリ・腰を
持たせるには芯セグメントが1.2d以上であることが
必要であり、又、ソフトな表画感覚を表現する為には、
花弁状セグメントが0.5d以下であることが必要であ
ることが判った。
は芯セグメント12本が適当な間隔で散在し、その周り
を各8本ずつの極細セグメントが取り囲んでいるのが見
られた。
、第5図、第6図、第7図及び第3図の如き断面を有す
るポリマー接合比率P1/P2=3/1の77d/12
f.伸度25G%の複合フィラメントを作成した。該複
合フィラメントと、15d/2 4 r1伸度1 1
0%のポリエステル半延伸糸とを実施例1と同じ仮撚条
件で仮撚し、二層構造加工糸を得た。この二層構造加工
糸Fa〜P●を用いて実施例1と同様に織物を作成した
。結果を第2表に示す。
弁状セグメントが分散せず一本のフィラメントの如く集
束してしまい極細繊維の有するソフト感が全くないもの
であった。花弁状セグメントが4個/芯の場合は、ハリ
・腰感はあるけれども花弁状セグメントの数が少ない為
にソフト感が幾分欠ける風合であった。花弁状セグメン
トが6個/芯以上になると羽毛調の柔らかい風合が?G
られた。
り、これを用いた布帛はピーチスキン調の高級素材の外
観・風合を有する。又、本複合加工糸は、高速織製にも
充分に耐え得るものである。
きるものであってその有用性は明らかである。
示した模式図、第2図〜@4図、第γ図は本発明に用い
られるフィラメント束を作る為の複合フィラメント糸の
断面図の例、第6図及び第6図は本発明外の複合フィラ
メント糸の断面図、第8図及び第8図は、本発明に用い
られる複合フィラメントを紡糸する為の口金模式図の1
例である。又、第10図は本発明によって得られる複合
加工糸の2層構造を例示した説明図、第11図は本発明
方法を実施して2層構造糸を製造する装置を示す説明図
である。 P1・・・繊維形成性ポリマー P2・・・易溶解ポリマー ■・・・高伸度糸条 L・・・低伸度糸条 ▲・・・交互撚部 B・・・未解撚部 0・・・解撚部 第1図 第2図 第8図 第3図 p1 第4図 第9図 第5図 第6図 マ一一印一一7 第7図
Claims (2)
- (1)破断伸度の異なる少なくとも2種類の未延伸フィ
ラメント糸よりなる仮撚2層構造糸であって、伸度の小
なるフィラメント糸の周囲を前記フィラメントより伸度
の大なるフィラメント糸が、交互反転状に緩く旋回した
交互撚部(A)と、一方向に強撚状に旋回した未解撚部
(B)と、単に被覆した解撚部(C)とが長手方向に混
在してなるものにおいて、伸度の大なるフィラメント糸
が1個の芯フィラメントと、該芯フィラメントを取り囲
んで位置する繊度0.5d以下で6個以上の花弁状フィ
ラメントとから成ることを特徴とする複合加工糸。 - (2)繊維形成性ポリマーが、該繊維形成性ポリマーよ
り溶解性の高いポリマーによって7個以上のセグメント
に分断されており、セグメント中の1個はフィラメント
断面のほぼ中心部を占める芯セグメントであり、他のセ
グメントは芯セグメントを取り囲んで位置する繊度0.
5d以下の6個以上の花弁状セグメントである複合繊維
からなる未延伸マルチフィラメント糸と、該マルチフィ
ラメント糸より伸度の小なる未延伸フィラメントとを引
揃え、交絡数が50個/m以上となるようインターレー
ス処理を施した後、解撚張力/加撚張力が0.2〜0.
4となるよう摩擦式仮撚捲縮加工を施し、500m/m
in以上の速度で巻取って、編織を行った後、アルカリ
減量処理を行うことを特徴とする複合加工糸の製造方法
。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1156369A JP2895511B2 (ja) | 1989-06-19 | 1989-06-19 | 複合加工糸及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP1156369A JP2895511B2 (ja) | 1989-06-19 | 1989-06-19 | 複合加工糸及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0327143A true JPH0327143A (ja) | 1991-02-05 |
JP2895511B2 JP2895511B2 (ja) | 1999-05-24 |
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ID=15626246
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1156369A Expired - Lifetime JP2895511B2 (ja) | 1989-06-19 | 1989-06-19 | 複合加工糸及びその製造方法 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2895511B2 (ja) |
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- 1989-06-19 JP JP1156369A patent/JP2895511B2/ja not_active Expired - Lifetime
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