JPS5917160Y2 - 排藁の詰り検出装置を備えたコンバイン - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、排藁の詰り検出装置を備えたコンバインに
関する。

一般にコンバインにおける脱穀機の後側方には、排藁搬
送装置を設け、該搬送装置により脱穀機にて脱穀処理さ
れた後の排藁を機外に搬送放出すべくしている。

所で前記コンバインは普通排藁搬送装置の搬送方向後部
側にカッターを設け、該カッターにより、排藁を小さく
裁断して放出すべくしているが、このコンバインでは前
記排送装置とカッターとの間で排藁が詰まることが有り
、これを知らずに作業を続行すると機の各部を損傷する
虞えがあるばかりか、排藁が密に詰まってその取除き作
業が非常に厄介となるのである。

本考案は以上の問題点に対処すべく考案したもので、排
藁チェノを支持する一対の支持フレームを設けて、前記
排藁チェノの長さ方向における排藁の巻き付きを防止す
ると共に、前記支持フレームの搬送側終端部に、後方に
突出する突出片を設けて搬送側終端部における巻き付き
を防止し、前記排藁搬送装置の搬送方向終端部に、検知
板を有し、かつ該検知板には排藁チェノのプレーＩ・間
に突入する突出部を設けた排藁詰り検出体を揺動可能に
設け、排藁が詰まったとき該検出体を揺動させて、この
揺動により警報装置を作動させ、排藁の詰りを確認すべ
くしたのである。

以下本考案の詳細を図面の実施例に基いて説明する。

図中１はコンバインの機体で、下部に走行装置２を備え
、かつ上部にはフィード装置３をもつ脱穀機４を搭載す
ると共に、前記機体１の前部には刈取装置５を設ける一
方、該刈取装置５と前記脱穀機４との間に殻稈持上装置
６を設け、前記刈取装置５にて刈取った殻稈を持上装置
６を介してフィード装置３に送り、該フィード装置３に
より殻稈を脱穀機４内に供給して脱穀処理すべくしてい
る。

また前記脱穀機４におけるフィード装置３の殻稈搬送方
向後方には、排藁搬送装置７を設け、該搬送装置７によ
り前記フィード装置−３から送られる排藁を受継いで後
側方へ搬送すべくしている。

この搬送装置７は排藁チェノ８を支持し、該排藁チェノ
８の搬送側と戻り側とに亘る広幅として、前記排藁チェ
ノ８の長さ方向に亘り配設される１対の支持フレーム９
，９を有し、かつ該支持フレーム９，９の搬送側終端部
に、後方に突出して、後記する検知板１８の下方におけ
る前記排藁チェノ８の外方を包囲する突出片ｇａ、ｇａ
を設けるのであり、更に前記搬送チェ７８の下方には案
内杆１０を沿設させる。

この搬送装置７は、排藁チェノ８を支持フレーム９によ
り支持し、該チェノ８の下方に案内杆１０を沿設させて
構成される。

１１は前記排藁搬送装置７の排藁搬送方向終端部下方に
設けたカッターで、該カッター１１は前記排藁搬送方向
と直交する方向に２本の平行な軸１２、１３を架設し、
この各軸１２．１３にそれぞれ複数枚の円板状回転刃１
４，１５を軸架して構成されている。

しかして本考案は以上のごときコンバインにおいて、前
記排藁搬送装置７における支持フレーム９の排藁搬送方
向終端部に、排藁の詰り検出体１６を揺動可能に設けた
のである。

この検出体１６は、第２及び第３図に詳しく示すごとく
、１枚の側板１７の先端部に、該側板１７に対して直交
する方向に延びる排藁検知板１８を一体状に設け、この
検知板１８の側方に突出部１８ ａを形成して構成する
のであり、前記側板１７を排藁搬送装置７の支持フレー
ム９に、該フレーム９と直交する方向に設けた軸１９を
介して一ヒ下方向へ揺動可能に取付け、かつ前記検知板
１８の突出部１８ ａを前記排藁チェノ８における各プ
レート８ａ、ｇａの中間に位置させて、排藁チェノ８に
より搬送される排藁が詰まったとき、前記検知板１８を
して側板１７を揺動すべくなす。

また前記支持フレーム９における前記側板１７の前側方
にはブラケツ） ２０を介してリミットスイッチ２１を
設け、前記側板１７が所定値以上揺動したとき、リミッ
トスイッチ２１をオンさせて警報装置２２を作動させる
べくしている。

尚本考案では前記のごとき側板１７などに外え、抵抗棒
を備え、鉄棒を排藁の詰りにより揺動させるべくなし、
この揺動に伴ないカム体をしてスイッチをオンさせるべ
くしても良い。

図中２３は前記ブラケッ） ２０と側板１７との間に介
装したスプリングで、検知板１８を下方に付勢させるた
めのものである。

以上のコンバインにおいて、刈取装置５により刈取られ
、脱穀機４にて脱穀処理された後の排藁は、搬送装置７
により後側方へ搬送されてカッター１１に供給され、該
カッター１１により小さく裁断される。

所で前記カッター１１と排藁搬送装置７との間に排藁が
詰まったときには、第２図鎖線に示すごとく該排藁が前
記検出体１６の検知板１８を押動し、これに伴ない側板
１７をスプリング２３に抗して上方に揺動させ、該側板
１７によりリミットスイッチ２１をオンさせて警報装置
２２を作動させ、排藁の詰まりを作業者に報知するので
ある。

以上説明したごとく本考案では、排藁チェノにより後方
に搬送されてくる排藁は、前記排藁チェノの搬送側と戻
り側とに亘る広幅で、かつ前記排藁チェノの長さ方向に
亘り配設した１対の支持フレームのうち、前記排藁チェ
ノの長さ方向にそった前記支持フレームにより、排藁が
前記排藁チェノに巻き込まれることを防止され得るもの
であり、しかも、前記支持フレームの搬送側終端部に後
方に突出し、かつ検知板の下方における前記排藁チェノ
の外方に、該排藁チェノを包囲する如く突出片を設けた
ことにより、搬送されてくる排藁が前記排藁チェノの終
端部において巻き込まれることをも防止し得るものであ
る。

更に、排藁が前記排藁チェノに巻き込まれて前記棒藁チ
ェンの終端部で詰りを生じた場合は勿論のこと、巻き込
まれた場合においても、排藁の搬送方向に対し直交する
方向の軸を中心に揺動可能に支持された検出体には、排
藁チェノのプレーＩ・間に突入する突出部を設けている
から、前記排藁の詰りは勿論、巻き込まれた状態も確実
に検知でき、作業者に排藁の詰りのみならず詰りに発展
する巻き込みをも認知させ得るのである。

従って、排藁が詰まって機体各部の損傷事故が生じると
いう問題を然に防止しうるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案にかかるコンバインの側面図、第２図は
その要部の拡大平面図、第３図は同側面図である。 ７・・・・・・排藁搬送装置、８・・・・・・チェノ、
９・・・・・・支持フレーム、１１・・・・・・カッタ
ー、１６・・・・・・検出体、１８・・・・・・検知板
、９ａ・・・・・・突出片、１８ ａ・・・・・・突出
部、８ａ・・・・・・プレー１−１１９・・・・・・（
排藁の搬送方向に対して直交する方向の）軸。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 排藁チェノ８を支持する１対の支持フレーム９．９を、
   前記排藁チェノ８の搬送側と戻り側とに亘る広幅とし、
   前記排藁チェノ８の長さ方向に亘り配設すると共に、前
   記支持フレーム９，９の排藁搬送方向終端部に、検知板
   １８をもった排藁の詰り検出体１６を；排藁の搬送方向
   に対して直交する方向の軸１９を中心として揺動可能に
   支持し、該検出体１６の検知板１８をカッター１１の上
   方で、前記排藁チェノ８の外方に位置させる一方、前記
   支持フレーム９，９の搬送側終端部に後方に突出し、か
   つ前記検知板１８の下方における前記排藁チェノ８の外
   方を包囲する突出片９ ａ、 ９ ａを設け、更に前記
   検知板１８に、前記排藁チェノ８のプレー１−８３，８
   ａ間に突入する突出部１８ ａを設けたことを特徴とす
   る排藁の詰り検出装置を備えたコンバイン。