JP3346408B2 - 脱穀機の排藁搬送装置 - Google Patents

脱穀機の排藁搬送装置

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JP3346408B2
JP3346408B2 JP2000357955A JP2000357955A JP3346408B2 JP 3346408 B2 JP3346408 B2 JP 3346408B2 JP 2000357955 A JP2000357955 A JP 2000357955A JP 2000357955 A JP2000357955 A JP 2000357955A JP 3346408 B2 JP3346408 B2 JP 3346408B2
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雅之 阿波
謙二 重松
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Iseki and Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、脱穀機の排藁搬送
装置に関し、特に、コンバインの脱穀機に有効に利用で
きるものである。
【0002】
【従来技術】従来のこの種脱穀機における排藁搬送装置
は、搬送中の排藁を支える案内杆が排藁ベルトより排藁
の先端側に配置されていた。また、実開昭59ー101
636号公報には、排稈搬送チェンと排稈搬送ベルトと
の間に下側から搬送中の排稈を支えて案内する案内レー
ルを設けたものが記載されているが、この案内レールは
板状部材にて構成されていて、しかも、排稈搬送チェン
と排稈搬送ベルトとの間において幅方向に連続して構成
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、前記従来
技術にあっては、排藁の移送中に排藁の先端部分が案内
杆とこすれて大きな抵抗となり、搬送遅れが生じて排藁
の姿勢が乱れ、後行程の排藁カッタ−や排藁結束装置で
の処理に支障を生じる欠陥があった。
【0005】また、排藁は、その先端部分が搬送過程で
搬送通路の底板から上方に持ち上げられた状態で搬送さ
れるから、底板上を掃きながら移動することが少なく、
藁屑が滞積しやすいものであった。しかして、脱穀機の
排藁搬送装置は、一般に、扱室から出た排藁が穂先遅れ
の状態にあるから、これを修正して機外に達するときに
は株元と穂先が揃った正しい姿勢にする必要がある。
【0005】また、機外に搬送する排藁は、排藁搬送通
路上に搬送中の藁から落下して滞積した藁屑を掃き出し
ながら機外に持ち出さなければならない。本発明は、上
述の問題点を解決せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述の如き
課題を解決するために、次のような技術的手段を講じ
る。すなわち、脱穀機1に臨む脱穀搬送チェン3の搬送
終端部に株元を挾持しながら排藁を機外へ移送する挾持
排藁チェン4をその終端部側が脱穀搬送チェン3から遠
ざかる方向に傾斜させて設け、この挾持排藁搬送チェン
4によって挾持搬送される排藁の先端側には排藁を非挾
持状態で搬送すると共に排藁に対して融通を有する排藁
搬送ベルト5をその後端側が前記挾持排藁搬送チェン4
の後端より前側となるようにして並置して設け、前記挾
持排藁搬送チェン4と排藁搬送ベルト5とによって搬送
される排藁を下方から支持すると共に棒状部材にて形成
された案内杆6を配置するにあたり、該案内杆6は排藁
搬送ベルト5に対して穂先側に は配置せずに排藁搬送ベ
ルト5に対して株元側の排藁搬送ベルト5と挾持排藁搬
送チェン4との間に一個のみ配置して設け、しかも、前
記案内杆6は排藁搬送ベルト5と挾持排藁搬送チェン4
との間でありながら排藁搬送ベルト5に近い側の位置に
配置して構成し、さらに、案内杆6と排藁との接触面
は、排藁搬送ベルト5と排藁との接触面よりも上方に位
置するように構成したことを特徴とする脱穀機の排藁搬
送装置としたものである。
【0007】
【作用】これにより、穀稈は、脱穀搬送チェン3によっ
て搬送中に脱穀機1内の扱胴の作用を受けて脱穀処理さ
れ、この脱穀処理後の排藁は、その株元側を脱穀搬送チ
ェン3の終端部から挾持排藁チェン4に引き継がれて排
藁通路2を通って機外へと搬送される。
【0008】このとき、排藁は、排藁搬送ベルト5の近
傍にあって棒状の案内杆6によって下側から支えられた
状態にあって、排藁の株元側と先端側とが、前記挾持排
藁チェン4と排藁搬送ベルト5とによって搬送作用を受
けるため、排藁の搬送姿勢の乱れが少なくなる。
【0009】また、稈屑等は、挾持排藁チェン4と案内
杆6との間、あるいは、排藁搬送ベルト5と案内杆6と
の間とから下方へと落下していく。さらに、搬送中の排
稈は、案内杆6に対して接触面積が少ないので、搬送抵
抗が少なくなりスムーズに搬送されていく。さらに、案
内杆6は一個しかないので、排藁に対して抵抗が少なく
なり、スムーズに搬送されていく。 そして、案内杆6と
排藁との接触は、排藁搬送ベルト5と排藁との接触より
も上方で接触する。
【0010】
【発明の効果】このように、本発明は、脱穀機1に臨む
脱穀搬送チェン3の搬送終端部に株元を挾持しながら排
藁を機外へ移送する挾持排藁チェン4をその終端部側が
脱穀搬送チェン3から遠ざかる方向に傾斜させて設け、
この挾持排藁搬送チェン4によって挾持搬送される排藁
の先端側には排藁を非挾持状態で搬送すると共に排藁に
対して融通を有する排藁搬送ベルト5をその後端側が前
記挾持排藁搬送チェン4の後端より前側となるようにし
て並置して設け、前記挾持排藁搬送チェン4と排藁搬送
ベルト5とによって搬送される排藁を下方から支持する
と共に棒状部材にて形成された案内杆6を配置するにあ
たり、該案内杆6は排藁搬送ベルト5に対して穂先側に
は配置せずに排藁搬送ベルト5に対して株元側の排藁搬
送ベルト5と挾持排藁搬送チェン4との間に一個のみ配
置して設け、しかも、前記案内杆6は排藁搬送ベルト5
と挾持排藁搬送チェン4との間でありながら排藁搬送ベ
ルト5に近い側の位置に配置して構成したことを特徴と
する脱穀機の排藁搬送装置としたので、排藁の搬送姿勢
の乱れを少なくして機外への排出を円滑に行えるほか、
特にこの発明では、排藁搬送チェン4によってしっかり
保持された排藁の中間部を棒状の案内杆6によって下側
から持ち上げるようにして支持するので、排藁の先端側
が平均的に前後に分散した層の薄い状態となって、例え
ばカッターを用いた裁断処理を良好に行える等、脱穀作
業効率を向上させることができる。
【0011】また、稈屑等は、挾持排藁チェン4と案内
杆6との間、あるいは、排藁搬送ベルト5と案内杆6と
の間とから下方へと落下していくので、藁屑等の堆積が
少なく詰まりを防止できる。さらに、搬送中の排稈は案
内杆6に対する接触面積が少なく一個しかないので、搬
送抵抗が少なくなりスムーズに搬送されていく。案内杆
6は排藁搬送ベルト5に対して穂先側には配置していな
いので、排藁の穂先側を跳ね上げることを防止でき、従
って、搬送される排藁の搬送乱れを防止できる。そし
て、案内杆6は排藁搬送ベルト5と挾持排藁搬送チェン
4との間でありながら排藁搬送ベルト5に近い側の位置
に配置しているので、排藁の跳ね上がりを戻す作用があ
り、搬送排藁が安定して搬送されていく。 さらに、案内
杆6と排藁との接触は、排藁搬送ベルト5と排藁との接
触よりも上方で接触するので、多量の排藁が搬送されて
きても排藁の跳ね上がりを戻して防止することができ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】まず、その構成について説明す
る。脱穀機1は、扱室7と、脱穀搬送チエン3と、排藁
搬送装置8等から構成している。
【0013】排藁搬送装置8は、挾持排藁チエン4と、
排藁搬送ベルト5と、案内杆6とからなっている。ま
ず、挾持排藁チエン4は、補強枠9に支持させたチエン
と底板10に取り付けた挾持杆とからなり、始端部を前
記脱穀搬送チエン3に臨ませ、終端部を機外に位置させ
ている。そして、この挾持排藁チエン4は、扱室7から
でた排藁を先端方向に寄せながら搬送するために、平面
的に傾斜させて設けている。
【0014】排藁搬送ベルト5は、上記挾持排藁チエン
4が挾持した排藁の先端側にそのチエン4から所定の間
隔を隔て、沿わせて設けている。案内杆6は、排藁搬送
ベルト5と挾持排藁チエン4との間に搬送藁を下方から
支持するように設けている。
【0015】そして、挾持排藁チエン4は、ギアボック
ス11から伝動される構成としている。排藁搬送ベルト
5は、挾持排藁チエン4から伝動軸12を介して伝動さ
れる構成としている。つぎにその作用について説明す
る。
【0016】まず、機体の回転各部を駆動しながら脱穀
作業を開始する。すると、穀稈は、株元が脱穀搬送チエ
ン3によって挾持され穂先が扱室7に供給されて脱穀作
用を受ける。そして、脱穀された穀稈は、株元部分が脱
穀搬送チエン3の終端部分から挾持排藁チエン4に受け
継がれ、若干搬送遅れの状態になった先端部分が扱室7
から排出されて排藁搬送ベルト5に達する。
【0017】このようにして、排藁は、排藁搬送装置8
に受け継がれると、株元と先端部とが挾持排藁チエン4
と排藁搬送ベルト5との両者によって搬送され、その中
間部分が下方から案内杆6によって支えられた状態で搬
送される。したがって、排藁は、若干搬送遅れとなって
いる先端部分にブレ−キをかけることなく円滑に搬送で
きる。しかも、排藁は、その先端部分で排藁通路2の底
板10上を掃くようにして進み藁屑を機外つれだすこと
が出来る。
【0018】そして、排藁は、排藁搬送装置8の終端部
から機外に排出される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の要部の作用を示す断面図である。
【図2】本発明の要部の平面図である。
【図3】本発明の一部切断した平面図である。
【符号の説明】
1…脱穀機、2…排藁通路、3…脱穀搬送チエン、4…
挾持排藁チエン、5…排藁搬送ベルト、6…案内杆。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】脱穀機1に臨む脱穀搬送チェン3の搬送終
    端部に株元を挾持しながら排藁を機外へ移送する挾持排
    藁チェン4をその終端部側が脱穀搬送チェン3から遠ざ
    かる方向に傾斜させて設け、この挾持排藁搬送チェン4
    によって挾持搬送される排藁の先端側には排藁を非挾持
    状態で搬送すると共に排藁に対して融通を有する排藁搬
    送ベルト5をその後端側が前記挾持排藁搬送チェン4の
    後端より前側となるようにして並置して設け、前記挾持
    排藁搬送チェン4と排藁搬送ベルト5とによって搬送さ
    れる排藁を下方から支持すると共に棒状部材にて形成さ
    れた案内杆6を配置するにあたり、該案内杆6は排藁搬
    送ベルト5に対して穂先側には配置せずに排藁搬送ベル
    ト5に対して株元側の排藁搬送ベルト5と挾持排藁搬送
    チェン4との間に一個のみ配置して設け、しかも、前記
    案内杆6は排藁搬送ベルト5と挾持排藁搬送チェン4と
    の間でありながら排藁搬送ベルト5に近い側の位置に配
    置して構成し、さらに、案内杆6と排藁との接触面は、
    排藁搬送ベルト5と排藁との接触面よりも上方に位置す
    るように構成したことを特徴とする脱穀機の排藁搬送装
    置。 【0001】
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