JPS587348A - 金属箔張積層板の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、プリント配線用基板などに用いられる金属箔
張積層板の製造方法に関し、さらに詳しくは片面金属箔
張積層板の反りを改善する製造方法に関する。

近年、銅張積層板を基板として加工するプリント配線板
の製造工程では、自動化設備が普及し、生産性が著しく
向上している。このような自動化の背景のもとで、基板
である銅張積層板特に片面銅張積層板に対して、寸法の
安定性、特に反シについて改善の要請が高まってきた。

片面銅張積層板は、プリプレグの片面に銅箔を重ねて１
組としたものを成形一体化することによって得られる。

プリプレグは、紙等の基材にフェノール樹脂等の熱硬化
性樹脂を含浸乾燥したもので、このプリプレグを所望厚
さに応じ数枚重ね、さらにその片面に銅箔（必要に応じ
接着剤付銅箔）を重ねて素材の組としたものを成形一体
化する。

この成形一体化は、複数の上記各組をプレス熱盤間に配
置して成形し、各組を一体化する。この方法は、各組が
ステンレス鏡面板にはさまれるように、素材の組とステ
ンレス鏡面板を交互に重ね、２枚のプレス熱盤間に配置
し所定時間加熱加圧成形して一体化したのち、ステンレ
ス鏡面板から取り出して片面銅張積層板が得られる。

との銅張積層板の成形設備も近年大型化し、プレスは１
０〜４０段の熱器を備える多段プレスで、−組のプレス
熱盤間には、１０〜１７の素材の組が配置されて成形さ
れるようになった。しかも、成形される銅張積層板の面
積が７７７／に達するような大型プレスも実用化されて
いる。

ところが、１組の熱盤間に成形される片面銅張積層板の
数が多い多量製造方式になればなる程、熱伝導の遅速に
よって、熱器の隣りに配置成形される片面銅張積層板と
熱盤間の中間で成形される片面銅張積層板との間には、
反りに差があり、それらが混在したロットは反シのバラ
ツキが大きい。

このような片面銅張積層板の反りは、クッション材の選
択、プリプレグの硬化度の管理、成形条件の適正化等の
対策をとっても、多量製造方式においては、さして効果
が現われず、自動化されたプリント配線板製造には大き
な問題となっていた。

本発明は、そのような片面金属箔張積層板の多量製造方
式において、プリプレグに対する金属箔の配置を指定す
るものであり、反りの少ない寸法安定性に優れた片面金
属箔張積層板を得るためになされたものであ、る。

即ち、本発明は、プリプレグの片面に金属箔を重ねて１
組とし、その複数組をプレス熱盤間に配置して成形し、
上記各組を一体化するに際し、上記複数組のうち少くと
もプレス−熱盤Ｃｌ１Ｊシに配置する組について、プリ
プレグのプレス熱盤に比較的遠い側の面に、金属箔を重
ねて成形することを特徴とする片面金属箔張積層板の製
造方法である。

次に、本発明の製造方法の詳細を、図面を参照して説明
する。

第１図は、プレス成形する際のプリプレグと金属箔との
配置、プレス熱盤、付帯副資材などを、多段プレスの１
段分について示したものである９、熱器１，１′は多段
プレスの熱器のうちの２枚の熱器であり、上の熱器に接
するトッププレート２と下の熱器に接するキャリヤープ
レート２′は金属板で仕込み取出しのために通常用いら
れるものである。

両プレートの次に置かれるクッション材３，６′はクラ
フト紙、アスベスト紙などで、加圧を均一化する。

１４枚の片面金属箔張積層板を成形するためのステンレ
ス鏡面板４は１５枚必要で、最上位と最下位のステンレ
ス鏡面板は１枚の片面□金属箔張積層板に、他のステン
レス鏡面板は表裏で２枚の片面金属箔張積層板−に直接
接して成形する。

片面金属箔張積層板の素材は、プリプレグと金属箔との
組合せである。プリプレグ１１は、積層板の所望厚さに
応じて複数枚が用いられるが、図面には一体として図示
した。プリプレグ１１の基材はガラス質、セルローズ質
、合成′繊維質の紙布など、熱硬化性樹脂はフェノール
樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂などが例示でき、
熱硬化性樹脂積層板が得られる基材と樹脂とのあらゆる
組合せが適用できる。

金属箔１２は、銅箔、アルミ箔など導電体を構成する金
属箔、上記のほか銅合金箔など熱伝導体を構成する金属
箔等すべての金属箔が適用できる。

プリント配線板として９μｍ１１８μｍ、　３５　戸、
　７０μｍなどの厚さの銅箔が多く用いられ、その金属
箔１２の接着性を高めるために表面処理、接着剤塗布な
どがなされることが多い。

プリプレグ１１の片面にのみ金属箔１２を重ねた片面金
属箔張積層板は、バイメタル的効果のために、本発明の
プリプレグに対する金属箔の配置をすることにより本発
明の効果が発揮される。その配置は第１図の＆１〜１４
の素材の組のうち、少くとも＆１及びＡ１４の組につい
ては、金属箔１２をプリプレグ１１のプレス熱盤に比較
的遠い側の面に重ねなければならない。即ち、＆１の組
について金属箔１２はプレス熱盤１からより遠い側であ
るプリプレグ１１の下面に、羨１４の組について金属箔
１２はプレス熱盤１′からより遠い側であるプリプレグ
１１の上面に重ねる。少くとも＆１とＡ１４の組につい
て、上記のようにすれば、ロットの反りのバラツキは著
しく減少させることができる。

次に好ましくは、應１と＆　１４の組に加えて應２とＡ
１３の組についても、金属箔１２をプリプレグ１１のプ
レス熱盤に比較的遠い側の面に重ねれば反りのバラツキ
はより少くなる。更に好′１しくけ、羨１〜麓１４まで
のすべての組について、同様にするのがよく、このとき
の反シのバラツキは應′１と黒１４だけについて同様に
したロットのバラツキに比較して約６になるものと認め
られた。

本発明によれば、片面金属箔張積層板の多量製造方式に
おいて、プレス熱盤−隣シに配置され、熱伝導が他の組
と異る素材の組について、プリプレグに対する金属箔の
配置を指定するという簡単な手法によって、反′りのバ
ラツキを実施例で説明するように著減させることができ
た。

以下に片面銅張フェノール樹脂積層板の実施例について
説明するが、本発明はこの実施例によって限定されるも
のではない。

実施例１ 油変性フェノール樹脂系コツトンリンター紙基材プリプ
レグ８枚と接着剤付３５μｍ厚さの銅箔との組をプレス
熱盤間に次のように配置した。

熱器１′の上にキャリヤープレート２′を置き、その上
にクラフト紙のクッション材料６′を置き、更にその上
にステンレス鏡面板４を置く。このステンレス鏡面板４
の上に８枚のプリプレグを置き、その上に接着剤付銅箔
（接着剤面をプリプレグ側にする）を配置して次のステ
ンレス鏡面板を置く。

これで１組（Ａ１４）分のプリプレグと銅箔の組合せが
完了する。この組の銅箔はプリプレグの熱器に比較的遠
い側に配置されたことになる。

次に應１３〜Ａ２の組については、應１４と同様にステ
ンレス鏡面板の上に８枚のプリプレグを置き、そ、の上
に接着剤付銅箔（接着剤面をプリプレ（側にする）を配
置して次のステンレス鏡面板を置く。

次に黒１の組については、ステンレス鏡面板の上に接着
剤付銅箔（接着剤面を上側にする）を置き、その上に８
枚のプリプレグを配置して最後のステンレス鏡面板を置
く。このようにすると、塵１の組とＡ１４の組、即ちプ
レス熱盤の隣りに配置した組について、銅箔はプリプレ
グのプレス熱盤に比較的遠い側の面に配置され、他の組
については必ずしもそのように規則的に配置されていな
い。しかるのち、クラフト紙のクッション材料３を置き
、その上にトッププレート２を置き、１段分の成形組合
せが完了する。

このようにして３０段分準備した後、１７５℃、１２０
ｋｔｙｃ４．１７０分の成形条件で成形して、１．６ｆ
ｆ厚の片面銅張フェノール樹脂積層板を得た。この板の
定尺（１ｍ×１ｍ）の反りをＪＩＳＣ６４８１により測
定し、ロットの反りの分布を第２図に示した。

比較例１ 実施例１において、Ａ１の組合せも應１４〜黒２の組合
せと同様にして、従来方式の組合せとし、実施例１と同
様に成形し、反シを測定して、ロットの反シの分布を第
３図に示した。

実施例１の反りの分布を比較例のそれと比較してみると
、著しく大きな反りの分布の山がなくなっているのがわ
かる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の製造方法によるプレス熱盤間の配置図
、第２図は本発明の製造方法による片面銅張フェノール
樹脂積層板の反り分布グラフ、第３図は従来例の同様な
反り分布グラフである。 １．１′・・・プレス熱盤、１１・・・プリプレグ、１
２・・・金属箔、Ａ１〜＆舅・・・プリプレグに金属箔
を重ねた組の番号。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　プリプレグの片面に金属箔を重ねて１組とし、その
   複数組をプレス熱盤間に配置して成形し、上記各組を一
   体化するに際し、上記複数組のうち少くともプレス熱盤
   の隣シに配置する組について、プリプレグのプレス熱盤
   に比較的遠い側の面に金属箔を重ねて成形することを特
   徴とする片面金属箔張積層板の製造方法。 ２　複数組のすべてについて、プリプレグのプレス熱盤
   によシ遠い側の面に金属箔を重ねて成形する特許請求の
   範囲第１項記載の製造方法。