JPS58593Y2

JPS58593Y2 - 農用トラクタ−等における変速操作装置

Info

Publication number: JPS58593Y2
Application number: JP1977081526U
Authority: JP
Inventors: 岡田皓
Original assignee: ヤンマー農機株式会社
Priority date: 1977-06-20
Filing date: 1977-06-20
Publication date: 1983-01-07
Also published as: JPS548239U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は、農用トラクター等において走行動力或は作
業機動力について変速を行なうための変速操作装置、よ
り詳しく言うと、ミッションケースの側壁に形成された
開口部からミッションケース内に挿入して水平状に設け
である変速レバー軸に、該レバー軸に対し直交する方向
に沿う変速レバーを、ミッションケース外で取付けて設
けである変速操作装置に、関するものである。

農用トラクター等に設けられる変速操作装置はその変速
レバーを一般に、ミッションケースの上面開口部からミ
ッションケース内に下端部で挿入するか、或はミッショ
ンケースの上面に設置した操作機構ハウジングの上面開
口部から該ハウジング内に下端部で挿入するかして、設
けであるものに構成されており、また一般に、変速レバ
ーの中途をガイドするレバーガイド部は、上記のような
開口部を閉塞するカバ一体にレバーガイド用の溝穴を穿
けておくことで設けられている。

ところが冒頭に記載したタイプの変速操作装置では、水
平状に設けられた変速レバー軸におけるミッションケー
ス外への突出端に変速レハーカ、変速レバー軸に対し直
交させて取付けられていることから、同変速レバーがミ
ッションケースの側壁外面に沿って該ミッションケース
外にあり、そこには変速レバーの中途をガイドする溝穴
を形成するような部材が存在しない。

したがって従来は、例えはミッションケースの上面に取
付けてレバーガイド形成用のプレートを変速レバ一方向
に突出させて設け、このプレートにレバーガイド用の溝
穴を穿けておくような手段が、採ら右て来ている。

この考案の目的とするところは、冒頭記載タイプの変速
操作装置であって、上記のような従来のものと比較し、
レバーガイド部の製作がずっと容易化されまた該部の構
造が堅牢化されている、農用トラクター等における新規
な変速操作装置を、提供するにある。

図示の実施例について、この考案に係る変速操作装置の
構成を説明すると、第１図に示すように、機体前部にエ
ンジン１を塔載し、このエンジン１の動力を、クラッチ
ハウジング２内を経て前部ミッションケース３内へと伝
達し、機体の走行を、前部ミッションケース３内から後
部ミッションケース４内を経て後輪５へ動力伝達を行な
うと共に前部ミッションケース３内から伝動軸機構６に
より前輪７へ動力伝達を行なうことで、前後輪７゜５を
駆動して行ない、また連結装置８により機体後部に連結
され油圧リフト装置９により昇降せしめられる作業機（
図示せず）を駆動するためのＰＴＯ軸１０の駆動を、前
部ミッションケース３内から後部ミッションケース４内
を経た該ＰＴＯ軸１０への動力伝達により、行なうよう
にされ、さらに機体の操向を、乗用座席１１に座乗せる
作業者が操縦ハンドル１２により前輪７を旋回させて、
行なうように構成された農用トラクターにおいて、この
考案は、次のように実施されている。

すなわち、図示の農用トラクターにおいては、走行動力
変速用の変速装置と作業機動力変速用の変速装置（以上
、図示せず。

）を、前部ミッションケース３内に収容して設けである
が、走行動力変速装置の変速操作が前部ミッションケー
ス３上の変速レバー１３により行なわれるようにさ右て
いるのに対し、歯車式変速装置に構成されＰＴＯ軸１０
への変速伝動を行なう作業機動力変速装置の変速操作は
、第１図に示すように、後部ミッションケース４の前端
上方部分にレバー軸１４をおきミッションケース３，４
の外側面位で前上方向きに該レバー軸１４より突出させ
た関係とさ和ている変速レバー１５により行なわれるよ
うに、なされており、この考案に係る変速操作装置は、
この変速レバー１５を含む、作業機動力変速用変速装置
を変速操作するための装置として、次のような構成のも
のとされているのである。

すなわち、後部ミッションケース４の一側壁には、レバ
ー軸挿入用の開口１６（第３図）が設けられており、こ
の開口１６部を閉塞するためのカバ一体１７が、第１図
に示すように固定具１８により後部ミッションケース４
の側面に装着固定されているのであるが、第２〜４図に
示すように、板状の該カバ一体１７には、レバー軸１４
の一端を支承する筒状の軸端支承部１９を形威しである
と共に、特に、後部ミッションケース４の側材方向きに
延出せる上下１対の延出部２０．２１を、カバー板体１
７外面上のリブ２２，２３で適宜に補強して、一体的に
設け、下端に固着せる筒体２４をレバー軸１４に嵌合し
割りピン２４ａにて固定してレバー軸１４に取付けられ
る変速レバー１５を、上記両延出部２２．２３間の溝穴
２５を挿通し゛Ｃ前上方向きに延出するようになして、
上記溝穴２５を変速レバー１５のガイド部に構成してい
るのであり、各延出部２０．２１端にはネジ孔２６．２
７を形成し、該ネジ孔２６．２７に螺合されるネジボル
ト２８．２９により両端を固定して各変速位置を表示す
る変速位置表示プレート３０を、両延出部２０，２１端
間に溝穴２５の側方でかけ渡しである。

また、第３図に示すように、後部ミッションケ・−ス４
内には、前部ミッションケース３内へと延出させである
フォークシャフト３１が配設されており、このフォーク
シャフト３１に、前部ミッションケース３内の作業機動
力変速装置におけるシフト歯車ＳＧに係合するシフトフ
ォーク３２を嵌着し、フォークシャフト３１の前後摺動
変位により同方向に最終変速操作具であるシフトフォー
ク３２を変位させ、もってシフト歯車ＳＧの変位を得る
ようになされているが、変速レバー１５の回動操作で回
転せしめられるレバー軸１４と上記フォークシャフト３
１間は、同様に第３図に示すように、レバー軸１４に基
端を溶着固定せる揺動アーム３３をその先端で、フォー
クシャフト３１にピン３４固定せる作動金物３５の係合
溝穴３５ａ内に臨ませ、レバー軸１４の回転により揺動
アーム３３が一方向及び他方向に揺動せしめられると作
動金物３５、したがってフォークシャフト３１が前後に
変位せしめられるように、連動連結されている。

そしてレバー軸１４は、上記の揺動アーム３３を固定し
た状態で後部ミッションケース４内に挿入して組込まれ
るものとされており、このため、前記の開口１６部は上
記挿入が可能な寸法のものとされている。

さらに、同様に第３図に示すように、カバ一体１７に対
向位置する、後部ミッションケース４の他側壁には、カ
バ一体１７にレバー軸１４をその一端で支持させた状態
で後部ミッションケース４内に挿入したときに、カバ一
体１７が開口１６を閉塞する位置においてレバー軸１４
の他端が挿入嵌合されて支承される筒状の軸端支承部３
６を一体的に形成しである。

なおりバ一体１７を後部ミッションケース４に固定する
前記の固定具１８は、第３図に示すようにノックピン１
８ａとネジボルト１８ｂとされており、これらの固定具
１８ａ、１８ｂのためのピン孔３７ａとネジ孔３７ｂと
が、第２図に示すようにカバ一体１７に適宜に形成しで
ある。

以上の説明から明らかなように、この考案の農用トラク
ター等における変速操作装置は、ミッションケース４の
側壁に形成された開口部１６からミッションケース４内
に挿入して水平状に設けである変速レバー軸１４に、該
レバー軸１４に対し直交する方向に沿う変速レバー１５
を、ミッションケース４外で取付けて設けである変速操
作装置であって、上記変速レバー軸１４の一端を支承す
る軸端支承部１９を形成してあり上記開口部１６を閉塞
させであるカバ一体１７にその外面上で、ミッションケ
ース４の領外方向きに屈曲させて延出した延出部２０．
２１を一体的に設けて該延出部２０，２１により、溝穴
２５を備えていて変速レバー１５をその中途でガイドす
るレバーガイド部を形成させたことを特徴としてなる構
成のものであって、次のような長所を備えている。

すなわちこの考案の変速操作装置は、変速し・バー１５
をその中途でガイドするレバーガイド部を形成する延出
部２０，２１が、変速し・バー軸１４を挿入するために
ミッションケース４側壁に形成しである開口部１６を、
変速レバー軸１４端を支承しつつ閉塞するカバ一体１７
に、一体的に設けられていて、レバーガイド部形成用の
プレート等をそのようなカバ一体１７とは別に加工形成
する場合に比較して加工形成が容易であること、そして
上記のように形成されるレバーガイド部は、上記した開
口部１６にカバ一体１７を装着することで同時に組付け
られた関係となり、固定具による別の絹付けを不要とし
て組立てを容易とすることからして、レバーガイド部の
製作が従来の場合よりずっと容易化されているものとな
っている。

またこの考案の変速操作装置は、上記したようにレバー
ガイド部を形成する延出部２０，２１がカバ一体１７、
つまり単なるカバーではなく変速レバー軸１４の一端を
回転変位可能に支持するものであることからして堅牢性
を持たせであるものとされるカバ一体１７、に一体的に
設けられていることからして、レバーガイド部の構造が
、例えはミッションケース上面等に取付けられるプレー
ト等によりレバーガイド部を形成させていた従来のもの
と比較して、ずっと堅牢化されているものとなっている
。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を装備した農用トラクター
の側面図、第２図は同実施例要部の部材のみの側面図、
第３図は同実施例の断面図、第４図は第２図のＩＶ−Ｉ
Ｖ矢視図である。３・・・前部ミッションケース、４・・・後部ミッショ
ンケース、１４・・・レバー軸、１５・・・変速レバー
１６・・・開口、１７・・・カバ一体、１８・・・固定
具、１９・・・軸端支承部、２０，２１・・・延出部、
２５・・・溝穴、３１・・・フォークシャフト、３２・
・・シフトフォーク、３３・・・揺動アーム、３５・・
・作動金物、３６・・・軸端支承部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

ミッションケース４の側壁に形成された開口部１６から
ミッションケース４内に挿入して水平状に設けである変
速レバー軸１４に、該レバー軸１４に対し直交する方向
に沿う変速レバー１５を、ミッションケース４外で取付
けである変速操作装置であって、上記変速レバー軸１４
の一端を支承する軸端支承部１９を形成してあり上記開
口部１６を閉塞させであるカバ一体１７にその外面上で
、ミッションケース４の側斜方向きに屈曲させて延出し
た延出部２０，２１を一体的に設けて該延出部２０，２
１により、溝穴２５を備えていて変速レバー１５をその
中途でガイドするレバーガイド部を形成させたことを特
徴としてなる、農用トラクター等における変速操作装置
。