JPH0737974Y2 - 作業用走行機体における前後進切換機構の配設構造 - Google Patents

作業用走行機体における前後進切換機構の配設構造

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JPH0737974Y2
JPH0737974Y2 JP1989090762U JP9076289U JPH0737974Y2 JP H0737974 Y2 JPH0737974 Y2 JP H0737974Y2 JP 1989090762 U JP1989090762 U JP 1989090762U JP 9076289 U JP9076289 U JP 9076289U JP H0737974 Y2 JPH0737974 Y2 JP H0737974Y2
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shaft
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switching mechanism
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明司 安井
和成 池田
徹 博田
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MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
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MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、農用トラクタ等の作業用走行機体における前
後進切換機構の配設構造に関するものである。
[従来技術及び考案が解決しようとする課題] 一般に、この種作業用走行機体においては、トランスミ
ツシヨンケースを、クラツチ機構等が内装される前部ケ
ースと、変速機構等が内装される後部ケースと、前後ケ
ース間の動力伝動をする中間軸を内装する中間ケースと
で構成すると共に、中間ケース上面にステツプ(運転席
床面)を形成することで、前後に長いフラツトなステツ
プスペースを確保しようとするものが知られている。し
かるに従来、上記後部ケースには変速機構の他にも前後
進切換機構等を並設しているため、後部ケースが前後に
長い大型のものとなつてしまい、この結果、ステツプの
前後長さを充分に確保できないのが実状であり、居住性
や乗降性が問題となつていた。
[課題を解決するための手段] 本考案は、上記の如き実情に鑑みこれらの欠点を一掃す
ることができる作業用走行機体における前後進切換機構
の配設構造を提供することを目的として創案されたもの
であつて、前後進切換機構を含む動力伝動機構を内装す
るトランスミツシヨンケースを、前部ケースおよび後部
ケースと、前後ケース間の動力伝動をする中間軸を内装
する中間ケースとで構成すると共に、中間ケースの上面
にステツプを形成して成る作業用走行機体において、前
記中間軸を経由して後部ケースに入力した動力が伝動さ
れる第一従動軸をパイプ軸とし、該第一従動軸に、駆動
輪へ動力伝動をするための第二従動軸を回動自在に内嵌
すると共に、これら第一、第二従動軸の前端部を、前記
後部ケースの前端面から中間ケース内に突出せしめた突
出部に内嵌し、該突出部に内装した前後進切換機構を介
して第一、第二従動軸同志を前後進切換え自在に連動連
結したことを特徴とするものである。
そして本考案は、この構成によつて、ステツプの前後長
さを充分に確保し得るようにして、作業用走行機体の居
住性並びに乗降性を著しく向上させることができるよう
にしたものである。
[実施例] 次に、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。図
面において、1は農用トラクタの走行機体であつて、該
走行機体1は、ボンネツト2下方に内装されるエンジン
3の出力回転を、後述するトランスミツシヨンケース4
に内装される動力伝動機構を経由してPTO軸5並びに前
後輪6,7に伝動すべく構成されている。
前記トランスミツシヨンケース4は、クラツチ機構8等
を内装する前部ケース9と、主変速機構10、前後進切換
機構11、副変速機構12、後輪差動機構13、PTO変動機構1
4等を内装する後部ケース15と、上記両ケース9、15間
の動力伝動をする中間軸16を内装する中間ケース17とで
構成されるものであるが、前部ケース9の後面および後
部ケース15の前面によつて凹状となる中間ケース17の上
面部は運転席18の床面となるステツプ19に形成されてい
る。
さらに、トランスミツシヨンケース4における走行動力
伝動系およびPTO動力伝動系について説明すると、前記
エンジン動力は、クラツチ機構8を介して中間軸16を構
成する分配軸(パイプ軸)20に伝動されることになる
が、後部ケース15に嵌入する分配軸20の後端部には4個
の固定ギヤ20aが設けられている。そして、これら固定
ギヤ20aが、分配軸20の上下に平行して設けられるPTO側
従動軸21および走行側の第一従動軸22に前後方向摺動自
在にスプライン嵌合するPTO変動ギヤ21aおよび主変速ギ
ヤ22aに選択的に噛合せしめられることによりエンジン
動力がPTO系と走行系とに分配されるようになつてい
る。また、上記第一従動軸22は中空状のパイプ軸で形成
されており、そして第一従動軸22は、中空部を貫通する
第二従動軸23と前記前後進切換機構11を介して連結され
るが、さらに第二従動軸23の後端部には前記副変速機構
12が構成されている。そして、副変速機構12に入力され
たエンジン動力は、後輪差動機構13から突出するピニオ
ン軸24に動力伝動されることになるが、さらに、ピニオ
ン軸24の前端部には、前記分配軸20の中空部に挿通され
る前輪駆動用戻し軸25がジヨイント26を介して一体回動
自在に連結されており、これにより前輪駆動用戻し軸25
に対してもエンジン動力が分配伝動されるようになつて
いる。
27は前記した前後進切換機構11を内装するケース体であ
つて、該ケース体27は、前記後部ケース15の前面下端側
に、中間軸16と上下にオーバラツプするようにして中間
ケース17内に突設されるものであるが、その内部には、
後部ケース15から突出する第一従動軸22の先端部と、こ
れよりも長く突出する第二従動軸23の先端部を内装する
と共に、第一従動軸22にスプライン嵌合する第一ベベル
ギヤ28、第二従動軸23にスプライン嵌合するハブ29、該
ハブ29の前半側小径部に回動自在に外嵌するスプライン
ボス30、該スプラインボス30にスプライン嵌合する第二
ベベルギヤ31、両ベベルギヤ28、31に噛合すべくケース
体27の底部に軸支されるアイドラギヤ32、さらに上記ハ
ブ29の後半側に第一従動軸22およびスプラインボス30の
外径と同径となるよう形成される大径部にスプライン嵌
合するスリーブ33、ケース体27の外部に構成される操作
リンク機構34に連結されるフオーク35等を内装して前後
進切換機構11を構成している。
即ち、前記操作リンク機構34の切換え操作により、これ
に連動するフオーク35がハブ29にスプライン嵌合するス
リーブ33を前後摺動させるようになつており、そして、
スリーブ33がハブ29と第一従動軸22とに跨つて噛合した
場合、第一従動軸22から入力されるエンジン動力は、ス
リーブ33およびハブ29を経由して第二従動軸23に同方向
の回転力として伝動されることになるが、スリーブ33が
ハブ29とスプラインボス30とに跨つて噛合した場合、エ
ンジン動力は、第一ベベルギヤ28、アイドラギヤ32、第
二ベベルギヤ31、スリーブ33およびハブ29を経由して第
二従動軸23に伝動されることになり、そしてこの場合に
は、アイドラギヤ32を経由して動力を伝動することによ
り、第一従動軸22から入力されるエンジン動力を第二従
動軸23に逆方向回りの回転力として伝動するようになつ
ている。
さらに、29aはハブ29は後端に突設されるインロウ部で
あつて、該インロウ部29aは、突合せ状に接当する第一
従動軸22の前端部に遊嵌状に内嵌するようになつてお
り、これによりハブ29の第一従動軸22に対する軸芯合せ
を行うようになつている。つまり、実施例におけるトラ
ンスミツシヨンケース4の組立て工程では、ケース体27
内に前後進切換機構11を組込んだ後に第二従動軸23を第
一従動軸22およびハブ29に挿通(スプライン嵌合)する
が、この際、ハブ29の軸芯がインロウ部29aによつて第
一従動軸22の軸芯と一致しているので、第二従動軸23の
ハブ29への挿通作業を容易に行うことができるようにな
つている。
また、36は第一従動軸22の前端部を軸支する軸受37等を
保持するためのホルダであり、そしてホルダ36は、トラ
ンスミツシヨンケース4とケース27の内部を仕切る隔壁
となるが、このものには、トランスミツシヨンケース4
内に注入される潤滑オイルをケース27内に導くオイル孔
36aが形成されている。
叙述の如く構成された本考案の実施例において、ケース
体27に内装される前後進切換機構11は、前後進切換操作
に伴うスリーブ33の選択噛合によりエンジン動力の正逆
転切換えを行うが、このものは中間ケース17内における
中間軸16下方のデツドスペース内に突設されている。従
つて、前後進切換機構を、従来の様に後部ケース15内に
変速機構等を並設する必要がなくなり、これに伴い後部
ケース15の前後長を可及的に縮小することができる。こ
の結果、後部ケース15が縮小された分中間ケース17を延
長して充分に広いステツプ19を確保することが可能とな
り、もつて走行機体の居住性及び乗降性を向上させるこ
とができる。
そのうえこのものでは、第一従動軸22がパイプ軸で、こ
れに第二従動軸23を貫通したものの前端部同志が後部ケ
ース15からの突出部に内嵌する構成になつているため、
両従動軸22、23同志を平行状に対設したものを内嵌する
場合より小さくすることができ、これによつて、中間ケ
ース19に後部ケース15からの突出部を内嵌しようしたと
きに、中間ケース19を大型にすることも回避できる。
しかも、ハブ29に第一従動軸22との軸芯合せをするイン
ロウ部29aを形成したので、ケース体27内に前後進切換
機構11を組込んだ後に第二従動軸23を第一従動軸22およ
びハブ29に挿通する場合に、ハブ29への挿通をスムーズ
に行うことができることになり、もつて組立て作業性の
向上に寄与できる。
さらに、前後進切換機構11は、オイル孔36aを介してト
ランスミツシヨンケース4と連通されて潤滑オイルを共
用する構成としたので、別途に前後進切換機構11用のオ
イル注入口を設ける必要がない許りか、別々にオイル注
入を行う等の面倒もないものである。
またさらに、アイドラギヤ32をケース体27の底部に配す
ることにより、操作リンク機構34をケース体27側面部に
構成することを可能としたので、前後進切換機構11を中
間ケース17内に無駄なくコンパクトに収容できて、さら
にデツドスペースの有効利用が計れることになる。
[作用効果] 以上要するに、本考案は叙述の如く構成されたものであ
るから、トランスミツシヨンケースの前部ケースと後部
ケースとの間に介在する中間ケースの上面にステツプを
形成するものであるが、この中間ケースには後部ケース
からの突出部が内嵌し、ここに、パイプ軸からなる第一
従動軸と該第一従動軸に貫通する第二従動軸との各前端
部が内嵌し、そしてこの前端部同志が、前記突出部に内
装した前後進切換機構を介して前後進切換え自在に連動
連結されることとなり、これによつて、第一、第二従動
軸の前後進切換機構を、中間ケース内のスペースを有効
に利用して配設できて、後部ケース内において変速機構
等と並設するものに比して後部ケースの前後長を縮小で
きる。
この結果、後部ケースが縮小される分、中間ケースを長
くできることになつて、充分な前後長さを有するステツ
プを形成することが可能となり、もつて走行機体の居住
性および乗降性の向上に寄与することができる。
しかもこの突出部は、第一従動軸であるパイプ軸に第二
従動軸を貫通したものの前端部同志が内嵌する構成にな
つているため、両従動軸同志を平行状に対設したものを
内嵌する場合より小さくすることができ、これによつ
て、中間ケースに後部ケースからの突出部を内嵌しよう
として中間ケースを大型にすることも回避できる。
【図面の簡単な説明】
図面は、本考案に係る作業用走行機体における前後進切
換機構の配設構造の一実施例を示したものであつて、第
1図は走行機体の概略側面図、第2図は同上動力伝動機
構の回路図、第3図はトランスミツシヨンケースの要部
縦断面図、第4図は前後進切換機構を側面視した縦断面
図、第5図は前後進切換機構を正面視した縦断面図であ
る。 図中、1は走行機体、4はトランスミツシヨンケース、
9は前部ケース、11は前後進切換機構、5は後部ケー
ス、16は中間軸、17は中間ケース、19はステツプ、22は
第一従動軸、23は第二従動軸、28は第一ベベルギヤ、31
は第二ベベルギヤ、32はアドラギヤである。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】前後進切換機構を含む動力伝動機構を内装
    するトランスミツシヨンケースを、前部ケースおよび後
    部ケースと、前後ケース間の動力伝動をする中間軸を内
    装する中間ケースとで構成すると共に、中間ケースの上
    面にステツプを形成して成る作業用走行機体において、
    前記中間軸を経由して後部ケースに入力した動力が伝動
    される第一従動軸をパイプ軸とし、該第一従動軸に、駆
    動輪へ動力伝動するための第二従動軸を回動自在に内嵌
    すると共に、これら第一、第二従動軸の前端部を、前記
    後部ケースの前端面から中間ケース内に突出せしめた突
    出部に内嵌し、該突出部に内装した前後進切換機構を介
    して第一、第二従動軸同志を前後進切換え自在に連動連
    結したことを特徴とする作業用走行機体における前後進
    切換機構の配設構造。
JP1989090762U 1989-08-01 1989-08-01 作業用走行機体における前後進切換機構の配設構造 Expired - Lifetime JPH0737974Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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