JPS5850245B2 - 熱可塑性アクリロニトリル共重合体の製法 - Google Patents

熱可塑性アクリロニトリル共重合体の製法

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JPS5850245B2
JPS5850245B2 JP50125231A JP12523175A JPS5850245B2 JP S5850245 B2 JPS5850245 B2 JP S5850245B2 JP 50125231 A JP50125231 A JP 50125231A JP 12523175 A JP12523175 A JP 12523175A JP S5850245 B2 JPS5850245 B2 JP S5850245B2
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F220/00Copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and only one being terminated by only one carboxyl radical or a salt, anhydride ester, amide, imide or nitrile thereof
    • C08F220/02Monocarboxylic acids having less than ten carbon atoms; Derivatives thereof
    • C08F220/42Nitriles
    • C08F220/44Acrylonitrile
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はガスおよび蒸気に対し低透過性を有する新型合
体組成物に関する。
更に詳しくは、本発明はガスおよび蒸気の障壁物質とし
て働らき、オレフィン性不飽和ニトリルとインデンまた
はクマロンまたはインデンおよびクマロン混合物とから
なる高い加熱ひずみ温度を有する重合体組成物、および
その新規な製造法に関する。
従来、アクリロニトリルとインデンの等モル量を密封管
反応器中で過酸化ベンゾイル触媒を使って、重合体への
単量体の低転化率(21,5%)を与えることにより、
アクリロニトリルとインデンの共重合体がつくられてき
た。
アクリロニトリル35.4単量体を含むこの重合体生成
物は、野崎、J、 Polymer Sci、 1巻、
455頁(1946年)に記載されている。
別の公表物(L、J、ヤング(Young)、J、Po
−Po−1y Sci、 54巻、411頁(1961
年)〕は、〕アクリロニトリルーインデを含む多くの単
量体対(Pairs)に対する反応性比を掲記している
0 ヤングにより記載されたアクリロニトリルとインデンの
反応性比に関するデータは、G、G、ローリ=(Low
rv)、W、に、キャリングトン(Carring−t
on)の未発表研究に基づいている。
この従来技術のアクリロニトリル−インデン共重合体は
、比較的低分子量の低アクリロニトリル重合体であって
、本発明の重合体が有する明らかでない予想外にすぐれ
た物理的、化学的性質に基づく本発明の重合体とは容易
に区別できる。
本発明に於ては多重量(amajor portion
)のオレフィン性不飽和ニトリルたとえばアクリロニト
リルと少重量(a m1nor portion)のイ
ンデンまたはクマロンまたはインデンおよびクマロン混
合物とを重合させることによって、新規な重合体生成物
を製造する。
本発明に有用なオレフィン性不飽和ニトリルは、(ただ
しRは水素、1〜4個の炭素原子を有する低級アルキル
基、またはハロゲンである)を有するα、β−第1/フ
ィン性不飽和モノニトリルである。
上記化合物はアクリロニトリル、α−クロロアクリロニ
トリル、α−フルオロアクリロニトリルメタクリロニト
リル、エククリロニトリルなどを含む。
本発明で最も好ましいオレフィン性不飽和ニトリルはア
クリロニトリルである。
本発明の新共重合体(こおいてはインデン(1−H−イ
ンデン)およびクマロン(ベンツ゛フランとしても知ら
れている)およびその混合物を、少量割合で使う。
たとえば、インデンは製鋼所のようなコークス操業の副
生物である安価な商業上入手できる単量体であり、また
ナフサの水蒸気クラッキングにより精油所の石油からも
得られる。
塊状重合、溶液重合、乳化または懸濁重合技術を含む既
知の一般重合技術によりバッチ式、連続式、または単量
体および他の成分の断続的添加によって、本発明の重合
体組成物が製造できる。
好ましい方法は、水性乳化重合で樹脂状共重合体ラテッ
クスをつくることである。
本発明の重合工程は、水性媒体中で乳化剤および遊離基
発生重合開始剤の存在で、約O〜100℃の範囲の温度
で、分子状酸素の実質上不在下に実施するのが好ましい
重合体の分子量を望む限度内に制御するために、重合反
応にメルカプタンのような分子量調節剤を使うことも好
ましい○ 本発明に於て具体化された好ましい重合体組成物は、(
A)(A)と(B)の合計重量基準で少なくとも50重
量蛎の構造式 (ただしRは上記定義をもつ)を有するオレフィン性ニ
トリルと、(B)上記(A)および(B)の合計重量基
準で50重重量型でのインデン、クマロンからなる群か
ら選ばれる少なくとも一員との重合で得られるものであ
る。
更に詳しくは、100°C程度またはそれ以上の高いA
STM (D −648)加熱ひずみ温度を有し、また
フィルム、シート、びん、または容器の他の型の形でガ
スおよび蒸気にさらすときガスおよび蒸気に対しすぐれ
た不透過性を有する生成物をつくるため、多量のアクリ
ロニトリルと少量のインデンとの混合物の重合につき本
発明を例示できる。
好ましくは、重合反応に使うアクリロニトリル−インデ
ン単量体は、アクリロニトリルとインデンの合計重量基
準でアクリロニトリル50〜90重量係を含むべきであ
り、更に好ましくはアクリロニトリル約60〜90重量
φしたがってインデン約60〜90重量係を重合反応に
使うべきである。
本発明の新型合体生成物は、既知の熱可塑性重合体物質
で使われる常法、たとえば押出、練り、成形、延伸、ブ
ロー底形なと当業者に熟知の方法で広範囲の有用物品に
容易に熱成形できる加工容易な熱可塑性樹脂状物質であ
る。
本発明の新型合体生成物はすぐれた耐溶剤性を有し、酸
素(ASTMD−1434−66による酸素透過は約0
.1〜2)、二酸化炭素および水(ASTME−96−
66による水蒸気透過は約1.5〜5)のようなガスお
よび蒸気に対するその極度に低い透過性はびん、フィル
ム、シート、および液体、気体、固体用の他の形の容器
の製造に、特に有用である。
次の例示実施例Oこおいては、ことわらない限り成分量
は重量部で表わす。
実施例 1 次の成分を重合反応器に添加してアクリロニトリル−イ
ンデン共重合体をつくった。
成 分 部水
300GAFACR
E−610”(乳化剤) 3アクリロニトリル
70インデン(蒸留した)
30 n−ドデシルメルカプタン 0.2※
RO(CH2CH2O+。
403M2と〔RO−(CH2CH20tn〕2PO2
Mとの混合物、ただしnは1〜40の数であり、Rはア
ルキルまたはアルカリール基で、好ましくはノニルフェ
ニル基であり、Mは水素、アンモニアまたはアルカリ金
属である。
この組成物はGAFコポレーションから販売されている
上記混合物を、本質的に全分子状酸素を排除した窒素雰
囲気中で絶えずかきまぜて70℃に加熱し、ついで過硫
酸カリウム0.3部を添加した。
重合反応を70°Cでかきまぜ16時間行った○生成ラ
テックスを熱い(95〜100℃)水性Al2(SO4
)3・18H20で処理した。
上記処方に基づく単量体100部当りAA2(SO4)
3・18 H203部を使った○凝固した樹脂を済過で
分離し、熱水およびメタノールで洗った。
減圧乾燥樹脂が86饅収率で得られた。
この樹脂は次の性質をもつことが分かった。
ブラベンダー・プラスチコ−1900m−gダートルク (2300G、35rpm150g ) 窒素元素分析による樹脂中の 67.5φアク
リロニトリル GLPC法による分子量 1.37X105
ASTMD−648加熱ひずみ温 114 ’C(26
4ps i )度 実施例 2 次の成分から実施例1の操作によって共重合体をつくっ
た。
成 分 部水
300GAFACR
E−6103 アクリロニトリル 80イン
デン 20n−ドデ
シルメルカプタン 0.1過硫酸カリ
ウム開始剤0.3部を用い70℃で重合を行った。
重合を5時間行った。生成樹脂(収率58φ)を実施例
1のように単離し、次の性質をもつことが分かった。
窒素分析によるアクリロ 69.5φ ニトリル GLPC法による分子量 2.OX105ASTM7
J[]熱ひずみ温度 106°C(264psi)酸
素透過 0.322匡ミル/100(A
STM D−1434−66)平方インチ/24時間水
蒸気透過 2.28gミル/100平方(
ASTM E−96−66) インチ/24時間/気
圧実施例 3 重合処方にアクリロニトリル60部とインデン40部を
使い、実施例1の操作によってアクリロニトリル−イン
デン共重合体をつくった。
生成樹脂は85饅収率で得られ、アクリロニトリル52
.3単量体を含むことが分かった。
この樹脂は次の性質をもつことが分かった。
分子量 0.9X105AS
TM加熱ひずみ温度 116°Cブラパンダ
ー・プラスチコーダー 820m−gトルク 実施例 4 実施例1の操作によりアクリロニトリルとインデンの共
重合体をつくったが、ただしアクリロニトリル75部と
インデン25部を使った。
生成樹脂は88%収率で得られ、アクリロニトリル72
.5単量体を含むことが分かった。
この樹脂は次の性質をもっていた。
分子量 1.3X105AST
M加熱ひずみ温度 11「Cブラベンダー・プ
ラスチコ−2400m−gダートルク 実施例 5 実施例2の操作により共重合体をつくった。
樹脂は73饅転化率で得られ、アクリロニトリル76.
3単量体を含むことが分かった。
この樹脂は次の性質をもっていた。
分子量 1.OX105AST
M加熱ひずみ温度 105℃ブラベンダー・プ
ラスチコ−2520m−、!i’ダートルク 実施例 6〜11 重合反応に種々の比のアクリロニトリル−インデン単量
体を使い、一連の重合体をつくった。
生成樹脂のアクリロニトリル含量、酸素透過(OTR)
、水蒸気透過(WVTR)を分析した。
結果を表1に示す0 表 1 アクリロニトリルーイ WVTROTR 実施f0 ンデン組成重量係 6 55.6−44.4 4.09
2.087 69.5−30.5 2.
28 0.38 73.5−26.5
1.74 0.179 74−26
1.79 0.2310 76−2
4 1.68 0.3211 8
0−20 0.18実施例 12 本発明の範囲外のアクリロニトリル−インデン重合体を
、次の成分から野崎、J、 Polymer Sci、
1巻、455頁(1946年)の公表操作によりつくっ
た。
成 分 部 アクリロニトリル 31.5インデ
ン(蒸留した) 68.5過酸化ベン
ゾイル 0.109これらの成分は
野崎が記載したものと同一重量比で使った。
この成分をパイレックスアンプルに入れ、ドライアイス
−アセトン浴で一70℃に冷し、オイルポンプ真空ライ
ンで2回排気後密封し、ついで70〜80℃に30時間
加熱した。
生成重合体をメタノールから2回沈澱させることにより
(再溶解はアセトン中で遠戚された)精製し、定重量ま
で乾燥した。
幾つかの上記実験の重合体収率は18〜21重量φと変
化した。
この樹脂は成形型から除こうと試みるとつねに多くの片
に砕けたので、試験棒に圧縮成形できなかった。
極度なもろさのため、この重合体を更に評価できなかっ
た。
この重合体の炭素−水素−窒素分析により、アクリロニ
トリル39,6重量咎を含むことが分かった0GLPC
法による分子量測定は、樹脂が分子量4.3〜4.8X
10’をもつことを示した○実施例 13 本発明の樹脂と比較するための対照樹脂を得ようとする
試みで、水性乳化法により、実施例12に示した野崎の
公表物に記載のアクリロニトリル−インデンの比を使っ
て、本発明の範囲外のアクリロニトリルとインデンの共
重合体をつくった。
次の成分を使った。
戒 分 部 水 250GAF
ACRE−610(乳化剤)2.5アクリロニトリル
31.5インデン(蒸留した)
68.5n−ドデシルメルカプタン
0.05本質的に全分子状酸素を排除
した窒素雰囲気下で上記混合物を絶えずかきまぜ70℃
に加熱した。
温度が70°Cに達したとき、過硫酸カリウム0.1部
を加えた。
重合反応を70℃で30時間行い、開始から3.5時間
、8時間、25時間で過硫酸カリウム0.1部を更に3
回加えた。
生成ラテックスをメタノールでうすめ、沈澱重合体を集
め、真空乾燥した。
乾燥重合体37重量優の収率が得られた。
この重合体の炭素−水素−窒素分析は、この重合体がア
クリロニトリル37重量係を含むことを示した。
GLPC法分子量測定により、分子量6.2X10’を
もつことが分かった。
この樹脂は6000psi、140℃で棒に圧縮成形で
きた。
この棒は非常にもろいのでASTM加熱ひずみ温度を測
定できなかった。
また反覆式みてもガス障壁測定用の満足なフィルムをつ
くれなかった。
実施例 14 次の成分を重合反応器に加えることによってアクリロニ
トリル−クマロン共重合体をつくった。
戒 分 部水
300GAFACR
E−610(乳化剤) 3アクリロニトリ
ル 70クマロン
30n−ドデシルメルカプタ
ン 0.1本質的に全分子状酸素を排
除した窒素雰囲気下で上記混合物を絶えずかきまぜて5
5℃に加熱し、ついで過硫酸カリウム0.2部を添加し
た。
重合反応を55℃でかきまぜ16時間行った0生戒ラテ
ツクスを熱い(95〜100℃)水性A12(SO4)
s・18H20で処理し、ただし上記処方に基づく単量
体100部当りAl2(SO4)3・18H203部を
使った。
凝固した樹脂を濾過で分離し、熱水およびメタノ−1し
で洗った。
真空乾燥した樹脂は58φ収率で得られ、アクリロニト
リル86重量φを含むことが分かった。
この樹脂は次の性質をもっていた。
分子量 4.4X105AS
TM加熱ひずみ温度 98℃実施例 15 実施例14の操作によりアクリロニトリルとクマロンの
共重合体をつくったが、ただしアクリロニトリル75部
とクマロン25部を使った0生戒樹脂は63多収率で得
られ、アクリロニトリル88重量φを含むことが分かっ
た。
この樹脂は次の性質をもっていた。
分子量 4.3X105AS
TM加熱ひずみ温度 99℃実施例 16 実施例14の操作によりアクリロニトリルとクマロンの
共重合体をつくったが、ただしアクリロニトリル80部
とクマロン20部と過硫酸カリウム0.8部を使い、か
きまぜ時間は13時間であった。
生成樹脂は84%収率で得られ、アクリロニトリル94
重量φを含むことが分かった。
この樹脂は次の性質をもっていた。
分子量 4.6X10”AS
TM加熱ひずみ温度 97°C以下、本発明
の実施の態様および関連事項を記す。
(1)(A)50〜90重量係のアクリロニトリルと、
(日10〜50重量φのインデンおよびクマロンからな
る群から選ばれる少なくとも一員との重合で得られる組
成物。
(2) (Blがインデンである第1項記載の組成物
(3) (A)を約60〜90重量φで存在させ、(
B)を約10〜40重量%で存在させる第1項記載の組
成物。
(4) (B)がインデンである特許請求の範囲記載
の方法0 (5) (A)を約10〜40重量係存在させ、(B
)を約60〜90重量係存在させる特許請求の範囲記載
の方法。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1’(A)50〜90重量係のアクリロニトリルと、(
    B) 10〜50重量係のインデンおよびクマロンから
    なる群から選ばれる少なくとも一員とを水性乳濁液で遊
    離基開始剤により分子状酸素の実質上不在下に共重合さ
    せることを特徴とする重合体組成物の製造方法。
JP50125231A 1974-11-20 1975-10-16 熱可塑性アクリロニトリル共重合体の製法 Expired JPS5850245B2 (ja)

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JPS5165190A JPS5165190A (ja) 1976-06-05
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