JPS5840250B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents
磁気記録媒体Info
- Publication number
- JPS5840250B2 JPS5840250B2 JP52030921A JP3092177A JPS5840250B2 JP S5840250 B2 JPS5840250 B2 JP S5840250B2 JP 52030921 A JP52030921 A JP 52030921A JP 3092177 A JP3092177 A JP 3092177A JP S5840250 B2 JPS5840250 B2 JP S5840250B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- magnetic
- recording medium
- magnetic recording
- solution
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- Magnetic Record Carriers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、ビデオ用磁気テープ、磁気ビデオディスク等
に適した高密度記録が可能で滑り特性の良好な磁気記録
媒体に関する。
に適した高密度記録が可能で滑り特性の良好な磁気記録
媒体に関する。
電気メッキ、無電解メッキ、真空蒸着、スパッタリング
、イオンブレーティング等の方法で強磁性薄膜をフィル
ム、シート等の支持体上に形成させて得られる磁気テー
プは、従来の塗布型テープに比べて磁性層の厚みを約１
桁小さくすることが可能で高密度記録に適したものであ
る。
、イオンブレーティング等の方法で強磁性薄膜をフィル
ム、シート等の支持体上に形成させて得られる磁気テー
プは、従来の塗布型テープに比べて磁性層の厚みを約１
桁小さくすることが可能で高密度記録に適したものであ
る。
これらの支持体としては、通常、二軸延伸されたポリエ
ステルフィルムが使用されるが、その中には表面の滑り
性改善のために、ＳｉＯ２，ＴｉＯ２，Ａｌ２Ｏ３等の
無機微粒子が混入されており、その一部分が支持体表面
に突出している。
ステルフィルムが使用されるが、その中には表面の滑り
性改善のために、ＳｉＯ２，ＴｉＯ２，Ａｌ２Ｏ３等の
無機微粒子が混入されており、その一部分が支持体表面
に突出している。
磁性層形成面においては、この突起が磁気特性に悪い影
響を与える。
響を与える。
この場合、従来問題にされてきたのは、微粒子自体の大
きさであり、添加微粒子の粒径を小さくして表面突起を
減少させることが提案されている。
きさであり、添加微粒子の粒径を小さくして表面突起を
減少させることが提案されている。
本発明者の検討の結果によれば、突出粒子の大きさのみ
でなく、微粒子の形状も太いに影響することが明らかに
なった。
でなく、微粒子の形状も太いに影響することが明らかに
なった。
通常添加されている無機質微粒子は、部分的に鋭角を含
む多くの角を有する多面体か、あるいは微細な突起や窪
みを有する複雑な曲面からなり立っている。
む多くの角を有する多面体か、あるいは微細な突起や窪
みを有する複雑な曲面からなり立っている。
これらの鋭角の部分、突起の部分には、均一な磁性薄膜
が形成され難く、また磁気記録媒体使用時に磁性薄膜の
摩耗を生じやすいことが顕微鏡観察により明らかになっ
た。
が形成され難く、また磁気記録媒体使用時に磁性薄膜の
摩耗を生じやすいことが顕微鏡観察により明らかになっ
た。
そこで、このような微細な突起とか鋭角の部分のない表
面を探した結果、結晶性高分子からなるしわ状突起を有
する塗膜表面が、ゆるやかな曲面よりなり、表面が滑ら
かであることを見出し、この塗膜を基板表面に形成させ
たものが磁性薄膜形成用支持体として適しており、従来
の無機質微粒子を表面に突出させたフィルム支持体に比
べてその磁気特性が著しく優れていることを見出した。
面を探した結果、結晶性高分子からなるしわ状突起を有
する塗膜表面が、ゆるやかな曲面よりなり、表面が滑ら
かであることを見出し、この塗膜を基板表面に形成させ
たものが磁性薄膜形成用支持体として適しており、従来
の無機質微粒子を表面に突出させたフィルム支持体に比
べてその磁気特性が著しく優れていることを見出した。
すなわち本発明は、表面にその表面粗さが高さの最高値
（ＪＩＳ、Ｂ−０６０１、Ｒｍａｘ）で０．０３〜０．
５μである結晶性高分子からなるしわ状突起を有する支
持体上に強磁性薄膜を形成したことを特徴とする磁気記
録媒体に関する。
（ＪＩＳ、Ｂ−０６０１、Ｒｍａｘ）で０．０３〜０．
５μである結晶性高分子からなるしわ状突起を有する支
持体上に強磁性薄膜を形成したことを特徴とする磁気記
録媒体に関する。
ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン２゜６ナフ
タレート、ポリエチレンブチレート、ポリエチレン−Ｐ
−オキシベンゾエート等の飽和ポリエステルをジクロル
酢酸、オルソクロルフェノール、フェノール・四塩化エ
タン混液等の溶媒に溶解したポリエステル溶液、ナイロ
ン６、ナイロン６．６．ナイロン６ 、１０． ナイロ
ン１１．ナイロン１２等をフェノール、クレゾール、蟻
酸等に溶解したポリアミド溶液、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリメチルペンテン等を脂肪族炭化水素に溶
解したポリオレフィン溶液、ポリ塩化ビニリデン、ポリ
弗化ビニリデン等をジメチルホルムアミド、ジメチルア
セトアミド等に溶解したポリビニリデン溶液等の結晶性
高分子溶液を支持体に流延して加熱乾燥すると、仕上り
膜厚約０．１μ以上の場合に図面の顕微鏡写真で代表さ
れるような表面に微細な無数のしわ状突起を有する皮膜
が得られる。
タレート、ポリエチレンブチレート、ポリエチレン−Ｐ
−オキシベンゾエート等の飽和ポリエステルをジクロル
酢酸、オルソクロルフェノール、フェノール・四塩化エ
タン混液等の溶媒に溶解したポリエステル溶液、ナイロ
ン６、ナイロン６．６．ナイロン６ 、１０． ナイロ
ン１１．ナイロン１２等をフェノール、クレゾール、蟻
酸等に溶解したポリアミド溶液、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリメチルペンテン等を脂肪族炭化水素に溶
解したポリオレフィン溶液、ポリ塩化ビニリデン、ポリ
弗化ビニリデン等をジメチルホルムアミド、ジメチルア
セトアミド等に溶解したポリビニリデン溶液等の結晶性
高分子溶液を支持体に流延して加熱乾燥すると、仕上り
膜厚約０．１μ以上の場合に図面の顕微鏡写真で代表さ
れるような表面に微細な無数のしわ状突起を有する皮膜
が得られる。
このしわの大きさは、結晶性高分子とその溶媒の種類、
溶液の濃度、膜厚等により種々変化するが、その範囲は
およそしわの山の最短平面距離（しわの幅）で約０．１
〜２０μ、触針式表面粗さ計による表面粗さの高さ最高
値で０．Ｏ１〜１０μである。
溶液の濃度、膜厚等により種々変化するが、その範囲は
およそしわの山の最短平面距離（しわの幅）で約０．１
〜２０μ、触針式表面粗さ計による表面粗さの高さ最高
値で０．Ｏ１〜１０μである。
本発明においては、これらのうち表面粗さの高さ最高値
が０．０３〜０．５μの範囲のものを使用する。
が０．０３〜０．５μの範囲のものを使用する。
０．０３μ未満であると磁気記録面の滑りが悪く、また
０、５μを越える値では磁気ノイズが増大するからであ
る。
０、５μを越える値では磁気ノイズが増大するからであ
る。
このような皮膜をポリエステルフィルム、ポリプロピレ
ンフィルム、ナイロンフィルム、あるいは金属シート等
の基板上に形成させたものを支持体とし、その上に常法
により強磁性薄膜を形成させる。
ンフィルム、ナイロンフィルム、あるいは金属シート等
の基板上に形成させたものを支持体とし、その上に常法
により強磁性薄膜を形成させる。
基板としわを有する皮膜は同質であってもよいし、また
所望の接着強度が得られる組合せであれば異質であって
もよい。
所望の接着強度が得られる組合せであれば異質であって
もよい。
また磁気記録媒体の用途によっては、基板を使用せず、
しわ状皮膜のみを支持体とすることも可能である。
しわ状皮膜のみを支持体とすることも可能である。
以下本発明の実施例について説明する。
実施例 ｌ
市販の厚さ２５μの写真用ポリエチレンテレフタレート
ニ軸延伸フィルムの両面に、そのフィルムをジクロル酢
酸に重量比で３多溶解させた溶液を塗布し１５０℃で乾
燥して仕上り厚さ０，３μの塗膜を形成させた。
ニ軸延伸フィルムの両面に、そのフィルムをジクロル酢
酸に重量比で３多溶解させた溶液を塗布し１５０℃で乾
燥して仕上り厚さ０，３μの塗膜を形成させた。
このものの表面粗さは、最大高さで０．２μであり、約
３μの幅を有するしわが無数形成されていた。
３μの幅を有するしわが無数形成されていた。
このものの片面に真空蒸着によりコバルト強磁性薄膜（
厚さ約０．２μ）を形成させ、続いて所定幅に切断して
磁気テープとした。
厚さ約０．２μ）を形成させ、続いて所定幅に切断して
磁気テープとした。
このものを市販のカートリッジ型ビデオテープレコーダ
ーを用いて繰り返し再生試験を行なったところ、２０回
の繰り返し後において画質は良好であり、ドロップアウ
ト数も１０分間に１個以内であった。
ーを用いて繰り返し再生試験を行なったところ、２０回
の繰り返し後において画質は良好であり、ドロップアウ
ト数も１０分間に１個以内であった。
なお、このテープの表面の顕微鏡写真（３００倍）を図
面に示す。
面に示す。
実施例 ２
市販の厚さ３０μの二軸延伸ポリプロピレンの片面に、
そのフィルムを灯油に重量比で１％溶解させた溶液を塗
布し１２０℃で乾燥して厚さ約０．５μのしわ状皮膜を
形成させた。
そのフィルムを灯油に重量比で１％溶解させた溶液を塗
布し１２０℃で乾燥して厚さ約０．５μのしわ状皮膜を
形成させた。
その表面粗さは最大高さ０．４μで、約２μの幅を有す
るしわが無数形成されていた。
るしわが無数形成されていた。
この表面に実施例１と同様に磁性薄膜を形成させ、実施
例１と同様の試験を行ない、同様の結果を得た。
例１と同様の試験を行ない、同様の結果を得た。
実施例 ３
実施例１で使用したポリエステルフィルムの片面に、ナ
イロン６の２％フェノール溶液を塗布して１５０℃にて
乾燥し、最大高さ０．０５μ、しわの幅約１μの緻密な
しわ状表面を有する表面を得た。
イロン６の２％フェノール溶液を塗布して１５０℃にて
乾燥し、最大高さ０．０５μ、しわの幅約１μの緻密な
しわ状表面を有する表面を得た。
この表面にコバルト強磁性薄膜を蒸着したのち、このフ
ィルムの裏面に滑り住改善のためナイロン１２のｌＯφ
フェノール溶液を塗布した最大高さ０．７μのしわ状表
面を形成させたのち磁気テープとし、実施例１と同様の
試験を行なったところ、５０回の繰り反し後において画
質は良好でドロップアウトはみられなかった。
ィルムの裏面に滑り住改善のためナイロン１２のｌＯφ
フェノール溶液を塗布した最大高さ０．７μのしわ状表
面を形成させたのち磁気テープとし、実施例１と同様の
試験を行なったところ、５０回の繰り反し後において画
質は良好でドロップアウトはみられなかった。
比較例 ｌ
実施例３において、磁性面側のしわの最大高さが０．０
１μとなるようにナイロン膜を調整した場合には、磁気
テープの滑り性が悪く、画像の乱れを生じた。
１μとなるようにナイロン膜を調整した場合には、磁気
テープの滑り性が悪く、画像の乱れを生じた。
比較例 ２
実施例１において、しわ形成溶液としてポリブチレンテ
レフタレートの５饅ジクロル酢酸溶液を用い、しわの最
大高さ０．７μの表面を形成させた場合には、磁気テー
プのノイズレベル上昇による画質の低下がみられた。
レフタレートの５饅ジクロル酢酸溶液を用い、しわの最
大高さ０．７μの表面を形成させた場合には、磁気テー
プのノイズレベル上昇による画質の低下がみられた。
以上より明らかなように本発明の磁気記録媒体は、ビデ
オ等の高密度記録用として優れているため、その工業的
価値は非常に太きいものである。
オ等の高密度記録用として優れているため、その工業的
価値は非常に太きいものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明による磁気記録媒体の一実施例の顕微鏡写
真である。
真である。
Claims (1)
- １ 表面にその表面粗さが高さの最高値で０．０３〜０
．５μである結晶性高分子からなるしわ状突起を有する
支持体の前記しわ状突起の表面に強磁性薄膜を形成した
ことを特徴とする磁気記録媒体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP52030921A JPS5840250B2 (ja) | 1977-03-18 | 1977-03-18 | 磁気記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP52030921A JPS5840250B2 (ja) | 1977-03-18 | 1977-03-18 | 磁気記録媒体 |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11499884A Division JPS60101727A (ja) | 1984-06-04 | 1984-06-04 | 磁気記録媒体の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS53116115A JPS53116115A (en) | 1978-10-11 |
| JPS5840250B2 true JPS5840250B2 (ja) | 1983-09-05 |
Family
ID=12317145
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP52030921A Expired JPS5840250B2 (ja) | 1977-03-18 | 1977-03-18 | 磁気記録媒体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5840250B2 (ja) |
Families Citing this family (15)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6046181B2 (ja) * | 1980-06-10 | 1985-10-15 | 松下電器産業株式会社 | 真空蒸着方法 |
| JPS6038769B2 (ja) * | 1980-11-28 | 1985-09-03 | 松下電器産業株式会社 | 磁気記録媒体の製造方法 |
| JPS57167122A (en) * | 1981-04-03 | 1982-10-14 | Hitachi Maxell Ltd | Magnetic recording medium |
| JPS57167121A (en) * | 1981-04-03 | 1982-10-14 | Hitachi Maxell Ltd | Magnetic recording medium |
| JPS589214A (ja) * | 1981-07-07 | 1983-01-19 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 磁気記録媒体 |
| US4578729A (en) * | 1981-10-15 | 1986-03-25 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Magnetic recording medium |
| EP0109667B1 (en) * | 1982-11-19 | 1987-04-01 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Magnetic recording medium |
| JPS6085416A (ja) * | 1983-10-14 | 1985-05-14 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 磁気記録媒体 |
| JPS6142723A (ja) * | 1984-08-02 | 1986-03-01 | Tdk Corp | 磁気記録媒体および磁気記録方法 |
| JPH0687300B2 (ja) * | 1984-08-02 | 1994-11-02 | ティーディーケイ株式会社 | 磁気記録方法 |
| JPS6142724A (ja) * | 1984-08-03 | 1986-03-01 | Tdk Corp | 磁気記録媒体および磁気記録方法 |
| JPS62183023A (ja) * | 1986-02-05 | 1987-08-11 | Tdk Corp | 磁気記録媒体 |
| JPH0775069B2 (ja) * | 1987-09-16 | 1995-08-09 | 富士電機株式会社 | 磁気ディスク |
| JPH03113823A (ja) * | 1989-09-26 | 1991-05-15 | Itochu Shoji Kk | 記録ディスク基板及びその製造方法 |
| JPH067410B2 (ja) * | 1989-10-02 | 1994-01-26 | 伊藤忠商事株式会社 | 記録ディスク基板及び磁気記録ディスクの製造方法 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4850703A (ja) * | 1971-10-27 | 1973-07-17 | ||
| JPS5416723A (en) * | 1977-07-08 | 1979-02-07 | Hitachi Ltd | Solenoid valve |
-
1977
- 1977-03-18 JP JP52030921A patent/JPS5840250B2/ja not_active Expired
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4850703A (ja) * | 1971-10-27 | 1973-07-17 | ||
| JPS5416723A (en) * | 1977-07-08 | 1979-02-07 | Hitachi Ltd | Solenoid valve |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS53116115A (en) | 1978-10-11 |
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