JPS61148624A - 磁気記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は磁気記録媒体に関し、詳しくは耐久性を向上さ
せた磁気記録媒体に関する。

［従来技術］ 磁気テープ、磁気シートのような磁気記録媒体は、オー
ディオ分野やビデオ分野で広く使用されている。このよ
うな例えば磁気テープは、強磁性粉末をバインダーに分
散させた塗布型のものも使用されているが、最近高密度
記録に対する要望が高まるにつれてバインダーの分だけ
記録密度が小さくなるこの塗布型のものにかわって、飽
和磁化が大きくしかもバインダーを必要としないで直接
、蒸着、スパッタリング、イオンブレーティング等によ
り支持体上に強磁性金属薄膜を形成する薄膜型磁気記録
媒体が多く使用されるようになってきた。

そして、薄膜型の磁気記録媒体においては、磁性薄膜表
面に適度な表面粗さがないと、回転ヘッド部分のシリン
ダ・−と磁気テープとの摩擦が大きくなり過ぎ′−′−
甚゛だしくは走行不能となる。この磁性薄膜の表面粗さ
を規定する技術に関しては、特開昭５３−１１６１１５
％、同５７−１２７９２３号、同５７−１２７９２９号
、同５６−１６９３７号、同５６−１８０２６号、同５
７−３７７２０号、同５７−１２０２２８号、同５８−
６８２２３号、同５８−６８２２４号、同５８−６８２
２５号、同５８−６８２２７号、同５３−１０７３１４
号、同５３−１０９６０５号、同５４−１４１１０Ｊ！
、同５９−４２６３７号、同５９−４８８２５号、同５
９−４８８２６号、同５９−６５９２８号、同５９−９
２４２７号、同５９−９２４２８号、同５９−１９２２
９号、同５９−２２２２２号、同５９−２２２２３号、
同５９−３０２３１号、同５９−４２６３５号、同４７
−３９２２３号、同４７−２２９２５号、同４９−７２
３７０号、同５２−１８７７０号、同５２−２４２７５
％、同５３−４１３５５＠、同５３−７１１５４号、同
５４−９４５７４号、同５７−１８９８２２号、同５８
−３８１５８号、同５８−９４１２８号、同　５８−１
９６２５２＠、同５９−８４９２７号、同５９−８４９
２８号、同５９−１２１６３１号、同５２−７３００３
号、同５２−７８９５３号、同５２−８６４７１号、同
５２−７８９５４号、同５７−６４５１６号、同５７−
８６９３６号、同　５７−１６７２１５号、同　５７１
６７２１６号、同　５７−１６２７２０号、同５８−２
９６２６号、同５８−５３４１９号、同５８−１２４６
１７号、同５８−１２４６２０号、同５８−１８３２２
５号、同５８−１８３７３２号、同　５８−２０５７３
５号、同５９−４５３４８号、同　５９−１０８０２８
号等に記載がある。

そしてこれら公報においては、磁性薄膜表面の形態に関
する考察は、表面粗さくＲａ　、　Ｒｗａｘ　。

ＲＺ）、単位長さ当りの突起の数、単位面積当りの突起
の数、またはそれらの組み合わせ等に対して為されてあ
ったが、表面粗さの方向性については何ら考慮されてい
なかった。しかしながら、本発明者等の検討の結果によ
れば、磁気テープ等の磁気記録媒体は、ヘリカルスキャ
ン方式で記録、再生される際、ヘッドが磁気テープ上を
斜めに走査するためと考えられるが、磁気記録媒体の磁
性ａｙｓの表面粗さが、例えば磁気テープの長さ方向（
以下、マシン方向でＭＤと略称する）と、磁気テープの
幅方向（以下、トランスバース方向でＴＤと略称する）
とで大きく異なる場合、磁気記録媒体としてのスチル耐
久性等の耐久特性が劣化したり、一定の安定した耐久性
が得られない欠点があることがわかった。

［発明の目的］ 本発明は上記の欠点を解消するために為されたものであ
り、本発明の目的は、スチル耐久性、繰り返し耐久性に
優れ、かつ安定したスチル耐久性、繰り返し耐久性を有
する磁気記録媒体を提供することである。

［発明の構成コ 本発明の上記目的は、磁性薄膜の表面粗さが最も大きく
なる方向で測定した値と最も小さくなる方向で測定した
値との比が１．５以下である磁気記録媒体により達成さ
れる。

［発明の具体的構成〕 本発明において、磁性薄膜の表面粗さを測定した値とし
て表面粗さを規定する方法については、Ｒａ　、　Ｒｗ
ａｘ、　Ｒｚ　　（Ｊ　Ｉｓ　　Ｂ　　０６０１ニヨル
）のいずれでもよい。

本発明においては、特にこれらで規定される表面粗さを
種々の方向（例えば前記ＴＤ力方向ＭＯ力方向）で測定
した時のバラツキの中でその最大値と最小値の比が１．
５以下とした点に特徴がある。

Ｓ＊型の磁気記録媒体では、磁性Ｈ膜の表面性は、即ち
下地となる支持体の表面性を意味し、支持体の磁性薄膜
形成面側に適度の表面粗さを設けてその上に磁性薄膜を
形成する。

本発明の磁性薄膜の表面粗さが最も大きくなる方向で測
定した値と最も小さくなる方向で測定した値との比を１
．５以下とするためには、支持体の表面粗さの方向依存
性をなくすことにより達成される。

支持体上に表面粗さを形成する方法としては、例えば特
開昭５７−１２７９２３号、同５７−３７７１９号公報
に記載されているように平滑面を有するポリエステルフ
ィルム支持体の延伸製膜の前工程又は途中において、ポ
リエステルフィルムの表面に天然ロウ、ワックス等の非
架橋性の滑剤を多量に添加した架橋高分子または必要に
応じて界面活性剤、増粘剤等を少々含有させた架橋高分
子を塗布し、薄膜とした後延伸を行ない、その薄膜を微
細なしわ状に分割させることにより支持体上に表面粗さ
を付与する方法が挙げられる。

この際、延伸等の条件を適度なＩ囲に選択することによ
り支持体表面の表面粗さの方向依存性をなくすことがで
きる。

また、特開昭５３−１１６１１５号公報に記載されてい
るように、ポリエチレンテレフタレート溶液、ポリプロ
ピレン溶液や６−ナイロン溶液をポリエチレンテレフタ
レート支持体上に塗布することによっても表面粗さを付
与することができる。

ざらに、アルミナ、シリカ、酸化チタン、カーボン等の
微粒子をポリエステル、ポリウレタン等の樹脂溶液中に
添加したものを、ポリエチレンテレフタレート、ポリエ
チレンナフタレート、ポリアミド、ポリイミド等の支持
体フィルム上に塗布することによって、支持体上に粒子
状突起を形成することができる。

以上、支持体上に方向依存性のない表面粗さを設ける方
法についての例を示したが、本発明はこれらに限定され
るものではなく、最終的に磁性薄膜上の表面粗さが本発
明の範囲であるものであればその製造方法に制限はない
。

本発明において、上記強磁性金属ｓＩ！に使用できる磁
性金属材料としては、ｌ”ｅ、ｃｏ、Ｎｉその他の磁性
金属あるいは、Ｆｅ−ｆ３ａ、Ｆｅ　−Ｑｏ　ＳＦｅ　
−Ｎｉ　、Ｃｏ　−Ｎｉ　、Ｆｅ　−８ｉ　。

Ｆｅ　−Ｒｈ　１Ｆｅ−Ｖ、Ｆｅ　−Ｃｕ　、Ｆｅ−Ａ
ｕ、Ｃｏ　−Ｃｒ　、Ｃｏ−Ｐ、Ｃｏ−Ｖ、Ｇｏ−８ｉ
、Ｃｏ−ＹｌＣｏ　−Ｌａ　１Ｃｏ　−Ｃｅ　、Ｇｏ　
−Ｐｒ　。

Ｇｏ’−３ｍ　、　Ｃｏ　−Ｍｎ　、　Ｃｏ　−Ｐｔ　
、　Ｎｉ　−Ｃｕ　１Ｃｏ　−Ｎｉ　−Ｆｅ　、Ｃｏ　
−Ｎｉ　−ＡＱ　。

’Ｇｏ　−Ｎｉ　−２ｎ　、　Ｃｏ　−８ｉ　−Ａ１　
、Ｆｅ　−３ｉ　　−ＡＩ　、Ｍｎ　　−Ｂｉ　　Ｓ　
Ｍｎ　　−８ｂ　　、Ｍｎ　　−Ａ３．、等の合金系磁
性金属及びそれらの酸化物等が挙げられる。ここで好ま
しくは、ＣＯあるいはＣ０−Ｘ＋金合金Ｎｉ含有率３Ｑ
ｗｔ％以下）である。なお、必要に応じてその他の微量
成分を含有させてもよい。

用いられる支持体としては、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリエチレン−２，６−ナフタレート、ポリカーボ
ネート、ポリプロピレン、セルローストリアセテート、
ポリイミド、アラミド等の通常用いられているプラスチ
ック支持体が挙げられ、好ましくはポリエチレンテレフ
タレートである。

また本発明の磁気記録媒体は、滑り性の改善、帯電防止
、転写防止、保存性向上、耐摩耗性向上の目的で、支持
体上に、前述した磁性薄膜形成後および／又は形成前に
たとえば公知の塗布方法、蒸着方法等に依り、オーバー
コート層やバックコート層を設けてもよい。これらの塗
布方法、蒸着方法は、たとえば特開昭５４−１２３９２
２号、同５４−１２３９２３号、同５６−７１２８４号
、同５８−７１２８６号、同５θ４１２８７号、同５Ｂ
−１１６２６号、同５７−１３５４４２号等の公報に掲
載されている。

これらオーバーコート層、バックコート層の材料として
各種のポリマー（たとえばウレタン樹脂、エポキシ樹脂
、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体等）やシリコン樹脂
等の各有機オリゴマーヤポリマー：カーボンブラック、
アルミナ等の無機材料：フェノール誘導体等の酸化防止
剤やアミン誘導体等の一重項酸素クエンチャー等の低分
子有機化合物等の各種材料が使用できる他、潤滑剤、研
摩剤、帯電防止剤、分散剤と呼ばれている各種の成分を
添加して使用することができる。

［発明の具体的効果コ 以上述べた如く、本発明においては、磁性薄膜の表面粗
さが最も大きくなる方向で測定した値と最も小さくなる
方向で測定した値との比を１８５以下としたので、スチ
ル耐久性、繰り返し耐久性に優れ、かつ安定したスチル
耐久性、繰り返し耐久性を有する磁気記録媒体を提供で
きた。

［発明の具体的実施例］ 以下１本発明を実施例により具体的に説明するが、本発
明の実施の態様はこれらに限定されない。

実施例 重合触媒残渣等に起因する突起を極端に減少させて表面
粗さを３０Ａ以下にした平滑なポリエチレンテレフタレ
ートフィルム上に、粒径５００Ａシリ力微粒子（０，１
ｗｔ％）、ポリエステル（０，１ｗｔ％）、メチルエチ
ルケトン（９９，８ｗｔ％）から成る溶液を塗布要約４
５μｍになるように塗布・乾燥したものを作製した。

また、重合触媒残渣等に基づく内部粒子をできる限り含
まない無配向・非結晶のポリエチレンテレフタレート原
料を回転ドラム上に溶融押出しし、次にＭＤ力方向の延
伸を施し、その後メタリングパーコーターを用いて、メ
チルセルロース（０，４０ｗｔ％）、平均粒径５００Ａ
のシリカ微粒子（０，３５ｗｔ％）の水溶液を塗布・乾
燥した。その後ＴＯ低延伸施した。

このときＭＯ力方向ＴＯ力方向の延伸率を適当に設定す
ることで表面粗さの興なる３種類のポリエチレンテレフ
タレートフィルムを得た。さらにこれらのポリエステル
フィルム上にＱｏ　−Ｊｌｉ（Ｎ１含有！２０ｗｔ％）
合金薄膜を膜厚１５００Ａで公知の蒸着法により形成し
、それぞれ表１に示す表面粗さを有する磁気記録媒体試
料１〜４を得た。

上記各磁気記録媒体試料をビデオデツキにかけてスチル
耐久性および繰り返し耐久性を測定した。

結果をそれぞれ表２．３に示す。

なお、スチル耐久性は、出力が−２ｄＢに達するまでの
時ｍ（分）で表わし、また繰り返し耐久性はＲＦ比出力
−１ｄＢに低下するまでの繰り返し回数で表わした。

以下余白 表２および３の結果から明らかなように、本発明の試料
は、比較試料に比べて、スチル耐久性、繰り返し耐久性
のバラツキも少なく、かつそれぞれの平均値も優れてい
ることがわかる。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 磁性薄膜の表面粗さが最も大きくなる方向で測定した値
   と最も小さくなる方向で測定した値との比が１．５以下
   であることを特徴とする磁気記録媒体。