JPS5826520Y2 - 小型バリコンのバリコン基板 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は小型バリコンのバリコン基板に係り、その上面
に配設形成されたバリコン本体を容易に他所へ取付けう
るバリコン基板を提供することを目的とする。

第１図Ａ−Ｃは夫々本考案になる小型バリコンのバリコ
ン基板の１実施例を適用した該小型バリコンの平面図、
正面図及び底面図、第２図は第１図Ａ、Ｂ中、Ａ−Ａ線
に沿う一部のみを切截してなる側面図である。

小型バリコン１は、大略バリコン基板２上面にバリコン
本体３を配設し、該本体３を四角形枠状のケース４によ
り被包したものである。

バリコン基板２は所定形状の金属製薄板よりなり、第１
図Ｂ、第４図に示す如く四角形状の基板本体部２Ｃの両
側より夫々図中上方へ段差寸法Ｃを有して該基板本体部
２Ｃと平行に外方へ延在される１対の取付板部２ ａ
、２ ｂを折曲形成したものであり、基板本体部２Ｃに
はロータ軸用孔２ｄを、又段差部には折曲作業を容易な
らしめるために四角孔２ｅを、又各取付板部２ａ、２ｂ
には夫々取付孔２ｆ〜２ｈを夫々設けられている。

又バリコン基板２は四隅に夫々基板上面へ突出してステ
ータ板（図示せず）及び第１．第２の押板５，６を支持
する４本の支柱７を挿通して基板２裏面側の突出部分を
絞めて取付けられ、文化の両側辺に１対の第１の係合部
８を形成される。

第１の保合部８は第１図Ｂ、Ｃ１第２図に示す如く、夫
々上記各辺の大略中央部に巾寸法ｌにわたって基板２延
在方向に寸法ａ分内方へ凹んだ内方段差部８ａと、基板
２厚み方向に寸法す分上方へ突出した上方段差部８ｂと
を有して構成される。

従ってバリコン基板２は上記折曲形成作業により容易に
一体製造しえ、又該バリコン基板２はバリコン本体３及
びケース４を取付けられた後、上記取付板部２ａ、２ｂ
の各取付孔２ｆ〜２ｈを利用して例えば第１図Ｂに示す
如く他の基板１１へ容易に取付けることができ、しかも
この際他の基板１１の厚さ寸法が上記段差寸法Ｃ及び後
述するロータ軸９の下方突出寸法ｄをプラスした合計寸
法より小なる厚さ寸法の場合はバリコン１の該他の基板
１１を含む全高は該バリコン１自体の高さそのものとな
り全体構造を薄型化しうる。

又バリコン本体３は同図に示す如くバリコン基板２の凹
部に収納され、且つその両側に１対の取付板部２ａ。

２ｂが延在する構成となるため、該基板２はバリコン本
体３に出入する不要なる浮遊容量をシールドする効果を
有する。

又、リング状押板６は第２図中上下方材左右に夫々１対
のラグ６ａ及び６ｂ、突起部６Ｃ及び６ｄを形成される
。

又、９はロータ軸で基板２の孔２ｄに支承されると共に
基板２上方突出部にロータ板（図示せず）及び軸受部材
１０を固着され、該軸受部材１０を上記第１の押板５に
より押圧支承される。

ケース４は例えば透明樹脂を四角形枠状に成形したもの
で、第３図に示す如く各辺の内面大略中央部に夫々中ｌ
にわたる内方突出部４ａ〜４ｄを一部形成され、又所定
の両側の突出部４ ａ 、４ ｂの下部には夫々第２の
保合部４′を一部形成される。

第２の保合部４′は第２図に示す如く、夫々上記基板２
の厚みと大略同一寸法ｅ分下方へ突出された下方突出部
４ａｌ、４ｂｌと、該各下方突出部４ａｌ、４ｂ１下端
で、内方へ突設された係合爪部４ ａｚ、４ ｂ２とを
一体的に有してなる。

又各突出部４ ａ 、４ ｂの上部には夫々コ字状凹部
４ａ３，４ｂ３を形成される。

従ってこのケース４を基板２に対し、第２図中二点鎖線
で示す如く、ラグ６ ａ 、６ ｂを上方へ折曲させて
なるバリコン本体３を被包して載置すると、上記各第２
の係合部４′の各下方突出部４ａｌ、４ｂ１は夫々基板
２の各第１の係合部８の内方段差部８ａに係合し、これ
により各係合爪部４ａ２，４ｂ２は夫々該各内方段差部
８ａ表面に外方へ弾性変形して当接乗り上げた後これを
乗り越えて内方へ弾性変位復帰して各上方段差部８ｂに
係合する。

続いて上記上方へ折曲させているラグ６ａ、６ｂを第１
図Ａ、第２図に示す如く、水平方向に折曲復帰してケー
ス４の各コ字状凹部４ ａ３，４ ｂ３に係合させて該
ケース４を係止位置決める。

かくして、第２図中ケース４は基板２に対し、第２図中
上下方向及び回動方向ガタ、第１図Ａ−Ｃ中左右方向ガ
タが無いよう容易に且つ確実に取付けられ、しかも上記
各下方突出部４ａｌ、４ｂ□が基板２に対し上記上方段
差寸法すを有する上方段差部８ｂ部分で係合しているた
め、その分相互の保合面積を最大限に確保することがで
き、保合状態は安定すると共にケース４の撓み変形を防
止される。

又この場合第２図に示す如く、ケース４の各係合爪部４
ａ２，４ｂ２下面は夫々上記各上方段差部８ｂの段差寸
法す内に大路面−に収納されて基板２下面より、下方へ
は突出せず、不要な外力等を受けず一層取付は状態を安
定に保持される。

又ケース４の取付時、第１因Ａ中リング状押板６の左右
１対の突起部６ Ｃ，６ｄが夫々ケース４の１対の内方
突出部４ Ｃ，４ｄ内面に当接しており、これによりケ
ース４は形状規制されて一層確実に撓み変形を防止され
る。

上記小型バリコン１の動作時には、ロータ９を所定角度
回動操作すると、これに固着されたロータ板と上記ステ
ータ板との対向面積が可変されて所定の可変容量が設定
され、ロータ軸９に導通するアース用基板２又はラグ６
ａ 、６ ｂとステータ板に導通ずるステータ端子（
図示せず）との間に上記可変容量が取出される。

上述の如く、本考案になる小型バリコンのバリコン基板
によれば、ステータ支柱を上方へ突出され且つロータ軸
を支承することによりその上面にバリコン本体を配設形
成される基板本体部と、該バリコン本体を他所へ取付け
るべく該基板本体部の両側より夫々該バリコン本体方向
に所定段差を有して該基板本体部と平行に外方へ延在し
て該基板本体部との境部に予め形成しである開口の個所
で一体的に折曲形成された取付板部より構成してなるた
め、専用の部品取付板を別途設けた場合に比べて、部品
点数の削減及び部品取付板の厚み分だけの小型バリコン
の薄型化を図り得ると共に、小型バリコンを部品取付板
にビス止めする等の取付作業が不要となり、またバリコ
ン基板は単に折曲作業で一体的に形成しうるため製造が
容易であり、特に開口の存在により取付板部の折曲形成
を容易に行なうことが出来、又取付板部を利用して他所
へ取付ける作業を容易に行ないえ、又その際上記段差部
内に取付相手の基板等を収めるようにすれば取付相手を
含んだバリコン全高を抑えて全体を小型化しえ、又バリ
コン本体がバリコン基板凹部に収納される構成となるた
めバリコン基板がシールド板の役目を果してバリコン性
能を向上しつる等の特長を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図Ａ−Ｃは夫々本考案になる小型バリコンのバリコ
ン基板の１実施例を適用した該小型バリコンの平面図、
正面図及び底面図、第２図は第１図Ａ中Ａ−Ａ線に沿う
一部のみを切截してなる側面図、第３図及び第４図は夫
々上記小型バリコンを構成するケース及びバリコン基板
の斜視図である。 １・・・・・・小型バリコン、２・・・・・・バリコン
基板、２ａ、２ｂ・・・・・・取付板部、２Ｃ・・・・
・・基板本体部、３・・・・・・バリコン本体、４・・
・・・・ケース、４ａ〜４ｄ・・・・・・内方突出部、
４ａ＋、４ｂ１・・・・・・下方突出部、４ａ２，４ｂ
２・・・・・・係合爪部、５，６・・・・・・押板、６
ａ 、６ ｂ・・・・・・ラグ、６ Ｃ，６ｄ・・・
・・・突起部、７・・・・・・支柱、４′、８・・・・
・・係合部、８ ａ 、８ ｂ・・・・・・段差部、９
・・・・・・ロータ軸、１１・・・・・・他の基板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ステータ支柱を上方へ突出され且つロータ軸を支承する
   ことによりその上面にバリコン本体を配設形成される基
   板本体部と、該バリコン本体を他所へ取付けるべく該基
   板本体部の両側より夫々該バリコン本体方向に所定段差
   を有して該基板本体部と平行に外方へ延在して該基板本
   体部との境部に予め形成しである開口の個所で一体的に
   折曲形成された取付板部より構成してなる小型バリコン
   のバリコン基板。