JPS5823347Y2 - 脱水洗濯機の制御装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、洗い、すすぎ、脱水等の一連の工程をプログ
ラムタイマーにて自動制御する脱水洗濯機に関し、一つ
の切替プログラムスイッチとセレクト接点の組合わせに
て最終脱水工程前に運転を停止させるか、最終脱水工程
の時間を長くするか、短かくするかを選択できるように
するもので、最終脱水工程を行なう場合は、確実にこの
工程へ進むようにすると共に、最終脱水工程前に運転を
停止させる場合には、排水電磁弁が瞬間励磁されること
のないようにするものである。

以下図面に基き説明する。

第１図は電気回路図を示し、１は回転翼や洗濯兼脱水槽
を回転する駆動モーター、２は駆動モーターの起動用コ
ンデンサ、３は給水電磁弁、４は排水電磁弁で、この弁
の励磁時に排水を行なうことは勿論、図示しないブレー
キ装置やクラッチ装置を操作して、前記脱水槽の制動を
解除したり脱水槽へ駆動モーターの動力を伝達するもの
である。

５は水位スイッチで、前記脱水槽内へ規定量給水される
とＮＣ接点からＮＯ接点へ切替わるものである。

６はプログラムタイマーを駆動するタイマーモーターで
、プログラムタイマーには、タイマーモーター６により
間欠的（実施例では２分毎）に回動される力”ム群によ
り開閉されるプログラムスイッチ７〜１２、及び連続的
に回動して１間欠時間（２分間）で１回転する補助カム
群により開閉される補助プログラムスイッチ１３〜１５
が内蔵され、プログラムスイッチ７〜１２は第２図のプ
ログラミングに従い開閉し、補助プログラムスイッチ１
３〜１５は第３図のプログラミングに従い開閉される。

１６〜１８はセレクトスイッチで、セレクトスイッチ１
６には第１セレクト接点１９と第２セレクト接点２０が
、セレクトスイッチ１７には第３セレクト接点２１と第
４セレクト接点２２が設けられている。

これらセレクトスイッチ１６〜１８は、脱水前停止釦２
３、強脱水釦２４及び弱脱水釦２５を押すことにより、
第４図の動作説明図に逆い開閉される。

２６は上蓋開放時開成する上蓋安全スイッチ、２７は電
源である。

前記プログラムスイッチ８は、最終脱水工程に入るとａ
接点からｂ接点へ切替わり、このｂ接点は最終脱水工程
の途中で開成する。

前記ａ接点は駆動モーター１等を含む負荷への通電路に
介挿され、このａ接点を側路する如く第１セレクト接点
１９が設けられている。

前記す接点には第２セレクト接点２０が接続され、これ
らｂ接点と第２セレクト接点２０を介することによって
も負荷へ通電できるようになっている。

前記補助プログラムスイッチ１３は、■間欠時間の終了
直前から開始時にかけて閉成する。

つまりプログラムスイッチ７〜１２を制御するカム群が
２分毎に回動する時の短時間閉成する。

この補助プログラムスイッチ１３にはタイマーモーター
６が接続され、タイマーモーター６と補助プログラムス
イッチ１３との直列回路は、第３セレクト接点２１を介
して前記切替プログラムスイッチ８の共通接点側へ接続
され、又第４セレクト接点２２を介して切替プログラム
スイッチ８のａ接点側へ接続される。

次に動作を説明する。

プログラムタイマーを洗い工程に設定すると、プログラ
ムスイッチ７．９のａ接点、水位スイッチ５のＮＣ接点
、プログラムスイッチ１２のａ接点を介し給水電磁弁３
を励磁し給水を行ない、規定量給水されると水位スイッ
チ５のＮＯ接点、プログラムスイッチ１０のｂ接点を介
し駆動モーター１１を自動反転回転させ、回転翼を回転
し洗い工程を行なう。

同時にタイマーモーター６も駆動され以下第２図第３図
のプログラミングに従い各工程が自動的に行なわれてゆ
く。

ここで強脱水釦２４が押しであると第１セレクト接点１
９が閉じているので、最終脱水工程はこの接点１９を介
してプログラミングで定められた時間Ｔ行なわれる。

ここで最終脱水行程に入る時プログラムスイッチ１０が
ｂ接点からａ接点に切替わろうとするが、もし第３．第
４セレクト接点２１゜２２が開成していると、スイッチ
１０の切替動作中にタイマーモーター６への通電が一瞬
断たれるので、スイッチ１０の切替が完了しないままつ
まりどちらの接点にも閉じない状態で可動接片が停止し
てしまい、以後の最終脱水工程へ進むことができなくな
る恐れがある。

しかしこの場合第３セレクト接点２１が閉じているので
、この接点２１及び補助プログラムスイッチ１３を介し
、前記スイッチ１０の切替動作中タイマーモーター６は
短時間通電され、確実に切替動作を完了せしめて最終脱
水工程へ進めることができる。

更にこの強脱水時、駆動モーター１はセレクトスイッチ
１８を介して一方的に連続的に回転されるので、洗濯兼
脱水槽は高速で回転する。

次に弱脱水釦２５を押した場合について説明する。

この場合第２セレクト接点２０が閉じているので、最終
脱水工程は、この接点２０及びプログラムスイッチ８の
ｂ接点を介して行なわれる。

この時間はｂ接点の閉成している間つまりプログラミン
グ図から明らかな如く強脱水時の時間Ｔの半分となる。

ここでもし第３セレクト接点２１が閉じていなければ、
最終すすぎ工程が終了してプログラムスイッチ８の可動
接片がａ接点からｂ接点へ切替わる際タイマーモーター
６の通電が一瞬断たれるので、どちらの接点にも接しな
い状態で停止して最終脱水工程へ進まない恐れがあるが
、この場合第３セレクト接点２１が閉じているので、タ
イマーモーター６をスイッチ８の切替動作中短時間通電
して確実にｂ接点へ切替えることができ、最終脱水工程
へ進むことができる。

更にこの弱脱水時、セレクトスイッチ１８が開成してい
るので、駆動モーター１への通電は補助プログラムスイ
ッチ１４により断続的に行なわれ、従って連続的に通電
する強脱水時に比べ洗濯兼脱水槽は比較的低速で回転し
、しわの生じ易い化繊等の脱水に適している。

最後に脱水前停止釦２３を押した場合について説明する
。

この場合第１．第２セレクト接点１９．２０が共に開成
しているので、最終脱水工程に入りプログラムスイッチ
８のａ接点が開成すると運転は停止され、最終脱水工程
は行なわれない。

ここでもし第３セレクト接点２１が閉じていれば、最終
すすぎ工程が終了すると各プログラムスイッチの切替動
作が完了するので、第３セレクト接点２１．補助プログ
ラムスイッチ１３、プログラムスイッチ１０のａ接点及
び９のｂ接点を介し、排水電磁弁４がスイッチ１３が開
成している瞬間励磁され、そして再び励磁が解かれる。

排水電磁弁４は前述した如くブレーキ装置やクラッチ装
置を操作するので、この排水電磁弁の瞬間励磁によりこ
れら装置が操作され、その結果操作音を発生することに
なり、使用者に不快感を与えることになる。

しかし第３セレクト支点２１は開き第４セレクト接点２
２が閉じているので、排水電磁弁４が瞬間励磁されるこ
とはなく、ブレーキ装置やクラッチ装置の操作音を発生
することはない。

以上の如く本考案によれば、プログラムタイマーの構造
を複雑にすることなく一つの切替プログラムスイッチ８
とセレクト接点の組合わせにより、最終脱水工程前に運
転を停止するか、最終脱水工程の時間を長くするか、短
かくするかを選択できる。

そして最終脱水工程前に停止する以外は確実に最終脱水
工程へ進めることができ、最終脱水工程前に停止する場
合は、排水電磁弁が瞬間励磁されてブレーキ装置やクラ
ッチ装置の操作音を発生するといったことはない等種々
の効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の脱水洗濯機を示し、第１図は電気回路図
、第２図及び第３図はプログラミング図、第４図はセレ
クトスイッチの接点動作を示す説明図である。 ６・・・・・・タイマーモーター、８・・・・・・切替
プログラムスイッチ、１９・・・・・・第１セレクト接
点、２０・・・・・・第２セレクト接点、１３・・・・
・・補助プログラムスイッチ、２１・・・・・・第３セ
レクト接点、２２・・・・・・第４セレクト接点。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一連の工程をタイマーモータにより駆動されるプログラ
   ムタイマーにて自動制御する脱水洗濯機において、最終
   脱水工程に入るとａ接点からｂ接点へ切替わり該工程の
   途中で前記両接点を開成する切替プログラムスイッチを
   設け、前記ａ接点を負荷への通電路に介挿すると共に、
   該接点を側路する如く第１セレクト接点を設け、前記す
   接点の閉成時は該接点に接続した第２セレクト接点を介
   して前記負荷へ通電するようにし、前記タイマーモータ
   ーと前記切替プログラムスイッチの切替動作短時間閉成
   する補助プログラムスイッチとの直列回路を、前記切替
   プログラムスイッチの共通接点側に接続する第３セレク
   ト接点と、前記直列回路を前記ａ接点側に接続する第４
   セレクト接点を設け、前記面１、第２及び第３セレクト
   接点を開成し、前記第４セレクト接点を閉成して、最終
   脱水工程の前で運転を停止するようにした脱水洗濯機の
   制御回路。