JPS6025986Y2 - コイン式洗濯機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は、中間脱水中及び最終脱水中に蓋を開くと安全ス
イッチが作動してモータを停止するようにしたコイン式
洗濯機に於て、最終脱水中に蓋を開くと、前記脱水用の
モータは停止するがタイマモータはそのまま運転を継続
するようにしたものである。

全自動洗濯機では、中間脱氷中及び最終脱水中に蓋を開
くと、安全のために脱水用モータが停止するようになっ
ているが、タイマモータも同時に停止して、再度蓋を閉
じた時に残りのプログラムを実行するようになっている
。

しかしコインランドリー等に設置しであるコイン式洗濯
機では、最終脱水中に蓋を開いてモータを止め、洗濯槽
から衣類を取り出してそのまま帰ってしまう人もいる。

すると次の人が衣類を入れ、且つ所定額のコインを入れ
て蓋を締め洗濯を開始しても、残りの脱水運転を短時間
行うのみで運転を終了してしまい、管理者と客との間に
トラブルが生ずることもあった。

本案はこのようなことのないように、最終脱水中に蓋を
開いてもタイマモータだけは最後まで運転を続け、次の
人がコインを入れた時にはプログラムの最初から運転が
始まるようにしたものである。

以下図に基いて説明すると、１はコイン（例えば１００
Ｆｒ３硬貨）を投入した時に一時的に接点を閉じるコイ
ンスイッチ、２はこのコインスイッチと直列に接続した
リレー巻線で、通電時に第１リレー接点２′を閉じて自
己保持回路を形成すると共に、第２リレー接点２′をも
閉じるようにしている。

３は安全スイッチで、洗濯槽の蓋を閉じた時に接点を閉
じるもの、４は水位スイッチで、洗濯槽内に規定量の水
が供給された時に常閉接点ＮＣから常開接点ＮＯに切換
るものである。

５はタイマモータで、その回転軸には１分毎に歩進回転
する歩進カムと１分間で１回転する連続回転カムを有し
、前記歩進カムによってプログラム接点６〜１３を開閉
し、連続回転カムによって補助接点１４〜１６を開閉す
るようにしている。

その開閉状態は第２図及び第３図のプログラミング図に
示すとうりである。

１７は排水弁、１８は洗濯兼脱水用モータ、１９は給湯
バルブ、２０は給水バルブである。

以下その動作について説明する。

コインを投入すると、コインスイッチ１が一時的に閉じ
てリレー巻線２に電流が流れ、第１リレー接点２′を閉
じて自己保持回路を形成すると同時に、第２リレー接点
２＃も閉じる。

第２図のプログラミング図に示すとうり、洗濯開始時に
は第３プログラム接点８が閉じているために、前記第２
リレー接点２″からこのプログラム接点８を通して水位
スイッチ４に電流が流れる。

この時には洗濯槽内に水が入っておらず、従ってこの水
位スイッチ４は常閉接点ＮＣ側を閉じているので、前記
電流はこの常閉接点ＮＣから、第４プログラム接点９を
通して給水パルプ２０に流れると同時に、第６プログラ
ム接点１１を通して給湯パルプ１９にも流れ、給水と給
湯を同時に行って洗濯槽内に適温の水を入れる。

所定量の水が入ると前記水位スイッチ４が常閉接点Ｎｏ
側に切換り、タイマモータ５に通電してこれを回転する
と同時に、第５プログラム接点１０及び補助接点１６を
通して洗濯兼脱水モータ１８に電流が流れ、これが回転
して洗濯を行う。

洗濯中は補助接点１６が交互に切換わるので、前記モー
タ１８は周期的に反転する。

なお洗濯開始後１分経過すると第１プログラム接点６が
閉じ、前記第２リレー接点２″を側路して前記第３プロ
グラム接点８に電流を流す。

３分経過すると第２プログラム接点７が開いて前記リレ
ー巻線２への電流を断ち、第１、第２リレー接点２′、
２″を開く。

この時は前述の如く第２リレー接点２″を側路して電流
が流れているので、運転の継続には支障がない。

このように３分経過するとリレー巻線２への電流を断つ
のは、このリレーを短時間定格のものにできるからであ
る。

以下プログラミング図に従って運転を継断するが、中間
脱水時には最初の２分間第６プログラム接点１１がｂ側
に閉じて洗濯兼脱水モータ１８に通電する。

最初の２分が経過すると、前記第６プログラム接点１１
が開くと同時に第４プログラム接点９がａ側に閉じ、補
助接点１４を通して洗濯兼脱水モータ１８への通電を続
ける。

而して補助接点１４は５□□□経過すると開き、前記モ
ータ１８への通電は断たれてその後ブレーキがかけられ
る。

この中間脱水中は第８プログラム接点１３はｂ接点側に
閉じており、この接点を通してタイマモータ５には電流
が供給される。

而して脱水中は第３プログラムスイツチ８が開いている
ので、脱水中に蓋を開いて安全スイッチ３が切れるとタ
イマモータ５は停止する。

また洗濯兼脱水モータ１８も停止する。

蓋を再度間じれば以後の運転を再開するが、洗濯兼脱水
モータ１８の停止中はタイマモータ５も停止しているの
で、再開後のプログラムが短縮されるようなこはない。

最終脱水時にも第４プログラムスイツチ９と第６プログ
ラムスイツチ１１は同様の作動をするが、第８プログラ
ムスイツチ１３はａ接点側を閉じるので、タイマモータ
５は安全スイッチ３を側路して電源側に接続されること
になる。

従って最終脱水中に蓋を開いて安全スイッチ３を開くと
、洗濯兼脱水モータ１８には通電が断たれて脱水運転は
停止するが、タイマモータ５には電流が流れ続け、設定
した脱水時間が終了するまでこのタイマモータは回転を
続けてプログラムを完了する。

本案はこのような構成になっているので、前の人が最終
脱水中に蓋を開いて洗濯物を取出し、蓋を開いたまにし
て帰ってしまった場合でも、タイマモータ５は回転を続
けてプログラムを完了させ、次の人が所定のコインを入
れればプログラムの最初から運転を開始する。

従って従来のように、前の人が設定したプログラムの残
りを実施するので停止してしまうという欠点を解消し、
管理者と使用者間のトラブルを未然に防止することがで
きる。

なお中間脱水中に蓋を開いた時にタイマが進行するよう
にすると、その後の行程が短縮されてしまうので、中間
脱水中に蓋を開いた時には、洗濯兼脱水モータ１８と同
時にタイマモータ５も停止するようにしてこのような欠
点が生ずる′のを防止している。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案洗濯機の電気回路図、第２図はプログラム
接点のプログラミング図、第３図は補助接点のプログラ
ミング図である。 ３・・・・・・安全スイッチ、１８・・・・・・洗濯兼
脱水モータ、１３・・・・・・第８プログラム接点、５
・・・・・・タイマモータ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 中間脱水中及び最終脱水中に蓋を開くと安全スイッチが
   作動してモータを停止するものに於て、プログラム接点
   によって、中間脱水時は前記安全スイッチとタイマモー
   タとを直列に接続し且つ最終脱水時は前記安全スイッチ
   を側路してタイマモータを直接電源側に接続することに
   より、中間脱水中は蓋の開放によってタイマモータも停
   止し、最終脱水時は蓋の開閉に関係なくタイマモータは
   最後で回転を続けるようにしたことを特徴とするコイン
   式洗濯機。