JPS5817598Y2 - 全自動洗濯機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はタイマー装置によって洗剤洗いから脱水までの
一連の行程からなる洗濯運転を自動的に行なう全自動洗
濯機に関するもので、その目的とするところは、前記脱
水行程時に回転槽を回転する駆動モータに連続的に通電
する強膜水回路と該駆動モータに断続的に通電する弱脱
水回路とを選択的に形成する選択スイッチを設け、前記
洗濯運転中の最初の脱水行程時の少なくとも初期に前記
選択スイッチによって選択形成された強膜水回路或は弱
脱水回路を切るとともに新たに弱脱水回路を形成するカ
ムスイッチを設ける構成とすることによって、選択スイ
ッチによって強膜水回路が選択された場合でも最初の脱
水行程時の少なくとも初期において弱脱水を行なうこと
ができ、簡単な構成で洗濯効果の向上を図り得る全自動
洗濯機を提供するにある。

以下本考案の一実施例につき図面を参照して説明する。

１及び２は図示しない１００Ｖの単相交流電源に接続し
た電源端子であり、これらに夫々電源線３及び４を接続
する。

５は給水装置としての給水用電磁弁であり、これは通電
されると開放して洗濯槽兼脱水槽たる回転槽を介してこ
れを囲繞する水受槽（いずれも図示せず）に給水する。

６はコンテ゛ンサモータからなる駆動モータであり、こ
れは、洗い時には正転端子６ａ及び逆転端子６ｂに交互
に通電されて前記回転槽内底部に配設した洗い装置とし
ての攪拌翼（図示せず）を正逆回転駆動し、脱水時には
正転端子６ａに通電されて前記回転槽を一方向に回転駆
動する。

７は排水装置としての排水用電磁弁であり、これは通電
されると開放して前記水受槽内の水を排出する。

８は水位スイッチであり、これは、前記水受槽内の水位
を検知して該水位が設定水位以下の時には可動接片Ｃ−
固定接片３間を閉成しており設定水位に達すると可動接
片Ｃ−固定接片す間を閉成するように切換わる。

９は前記水受槽を内設した外箱の上面開口部に枢設した
蓋（いずれも図示せず）に連動する蓋スィッチであり、
これは鉄蓋の開閉に応じて開閉する。

１０はタイマー装置であり、これは、タイマーモータ１
１と、このタイマーモータ１１が通電されると第２図の
タイムチャー１・で示すように開閉する行程用カムスイ
ッチ１２乃至１７．脱水切換用カムスィッチ１８５強水
流用反転カムスイッチ１９５弱水流用反転カムスイッチ
２０及び弱脱水用カムスイッチ２１とからなり、上記カ
ムスイッチ１２乃至２０においてＣは可動接片であり、
ａ、ｂは固定接片である。

そして、第２図においては第１図と同一カムスイッチに
は同一符号を附して示し、斜線部分がその閉成期間であ
る。

２２は溢水選択スイッチ、２３は水流選択スイッチ、２
４は脱水選択スイッチであり、これらは手動操作によっ
て開閉されるものであり、水流選択スイッチ２３及び脱
水選択スイッチ２４においてＣは可動接片でありａ、ｂ
は固定接片である。

２５はブザーである。而して、前記タイマー装置１０の
カムスイッチ１２乃至２１．水位スイッチ８、蓋スイッ
チ９．溢水選択スイッチ２２．水流選択スイッチ２３及
び脱水選択スイッチ２４を負荷としての給水用電磁弁５
．駆動モータ６、排水用電磁弁７゜タイマーモータ１１
及びブザー２５とともに第１図に示すように電源線３，
４間に接続する。

尚、２６はタイマーモータ１１に並列接続した雑音防止
用コンデンサである。

次に、上記構成の本実施例の作用について第２図のタイ
ムチャートを参照して説明する。

先ず、例えば通常の洗濯物を洗濯すべく強水流により洗
濯運転を行なう場合について説明するに、この場合には
、水流選択スイッチ２３の強水流側たる接片ｃ −ａ間
を選択閉成させて、タイマー装置１０を洗剤洗い行程に
合せセットする。

すると、行程用カムスイッチ１２の接片ｃ−ａ間、水位
スイッチ８の接片Ｃ−ａ間及び行程用カムスイッチ１５
の接片ｃ −ａ間を介して給水用電磁弁５が通電されて
水受槽内に給水する。

この給水によって水受槽内の水位が規定水位になると、
これを検知して水位スイッチ８が接片ｃ −ａ間を開放
し接片Ｃ−ａ間を閉成するように切換わるので、接片ｃ
−ａ間の開放により給水用電磁弁５が断電され、代っ
て接片Ｃ−６間の閉成により行程用カムスイッチ１６の
接片ａ −Ｃ間を介してタイマーモータ１１が通電され
てタイマー装置１０は計時作動を開始するとともに、行
程用カムスイッチ１４の接片ｃ −ａ間、水流選択スイ
ッチ２３の接片ｃ −ａ間並びに強水流用反転カムスイ
ッチ１９の接片Ｃａ間或はＣ−６間を介して駆動モータ
６が通電されて攪拌翼を回転駆動する。

この場合、強水流用反転カムスイッチ１９は、第２図に
示すように、タイマー装置１０の計時作動中は途中に短
い休止時間ｔ１（例えば゛６〜２秒間）を置いて接片Ｃ
−ａ間、Ｃｂ間が所定時間ｔ２（例えば２４〜２８秒間
）づつ交互に閉成するように切換わるようになっており
、従って駆動モータ６は接片Ｃ−３間が閉成した時には
正転端子６ａに通電されて正回転し接片０６間が閉成し
た時には逆転端子６ｂに通電されて逆回転するようにな
り、攪拌翼は所定時間ｔ２の正回転、休止時間ｔ１．所
定時間ｔ２の逆回転及び休止時間ｔ１の繰返しを行なっ
て反転強水流を生成し。

て洗剤洗いを行なうようになる。

その後、このような洗剤洗いが設定された時間行なわせ
ると次の排水行程に移行する。

一方、例えば化学繊維製の洗濯物を洗濯すべく弱水流に
より洗濯運転を行なう場合について説明するに、この場
合には水流選択スイッチ２３の弱水流側たる接片ｃ−１
）間を選択閉成させ、タイマー装置１０を洗剤洗い行程
に合せセットする。

すると、水受槽内に規定水位まで給水されて水位スイッ
チ８が接片ｃ−ａ間を開放し接片Ｃ−６間を閉成するよ
うに切換わるまでの動作は前述同様であるが、水位スイ
ッチ８の接片ｃ−１）間が閉成すると、該接片ｃ−１）
間５行程用カムスイッチ１６の接片ａ−Ｃ−０析５ の接片ｃ − ａ間，水流選択スイッチ２３の接片０６
間及び弱水流用反転カムスイッチ２０の接片Ｃａ間或は
ｃ−１）間を介して駆動モータ６が通電される。

そして、駆動モータ６が通電されると攪拌翼が回転駆動
されるようになるが、この場合、第２図に示すように、
タイマー装置１０の計時作動中は弱水流用反転カムスイ
ッチ２０は前記休止時間ｔ１よりも長い休止時間ｔ３（
例えば８秒間）を置いてこの休止時間ｔ３より短い時間
ｔ４（例えば２秒間）づつ交互に接片ｃ−ａ間，ｃ−１
）間を閉成するように切換わるようになっており、従っ
て駆動モータ６は接片ｃ−ａ間が閉成した時には正回転
し接片Ｃ−６間が閉成した時には逆回転し、攪拌翼は時
間ｔ４の正回転，休止時間１３９時間ｔ４の逆回転及び
休止時間ｔ３の繰返しを行なって反転弱水流を生成して
洗剤洗いを行なうようになる。

そして、このような洗剤洗いが設定された時間行なわれ
ると次の排水行程に移行する。

而して、上述したような反転強水流或は反転弱水流によ
る洗剤洗いが終了して排水行程に移行すると、行程用カ
ムスイッチ１２の接片Ｃ−ａ間、水位スイッチ８の接片
ｃ−１）間９行程間カムスイッチ１６の接片ａ −ｃ間
及び゛行程用カムスイッチ１４の接片ｃ−１）間を介し
て排水用電磁弁７が通電されて開放し、水受槽内から排
水する。

このような排水が行なわれて水位スイッチ８が接片ｃ
−ａ間を閉成するように切換わると、該接片ｃ −ａ間
９行程用カムスイッチ１５の接片Ｃ−６間及び゛蓋スイ
ッチ９を介してタイマーモータ１１が引続き通電される
とともに、行程用カムスイッチ１４の接片０６間を介し
て排水用電磁弁７も引続き通電され、所定時間接法の最
初の脱水行程に移行する。

さて、この最初の脱水行程においては、行程用カムスイ
ッチ１２の接片ｃ −ａ間、水位スイッチ８の接片ｃ
−ａ間１行程用カムスイッチ１５の接片Ｃ−６間及び蓋
スィッチ９を介してタイマーモータ１１が通電されると
ともに、行程用カムスイッチ１４の接片ｃ−１）間を介
して排水用電磁弁７が通電され、又行程用カムスイッチ
１７の接片Ｃ−ａ間、脱水切換用カムスイッチ１８の接
片ｃ−１）間及び弱脱水用カムスイッチ２１を介して駆
動モータ６の正転端子６ａの通電回路即ち弱脱水回路２
７が脱水選択スイッチ２４とは無関係に形成され、回転
槽が回転駆動される。

この場合、弱脱水用カムスイッチ２１は、第２図に示す
ように、タイマー装置１０の計時作動中は時間ｔ５（例
えば４秒間）閉成９時間ｔ６（例えば６秒間）開放を交
互に繰返すようになっているので、駆動モータ６は休止
時間ｔ６を置いて時間ｔ５だけ間欠的に一方向たる正回
転することになり、回転槽は通常の回転速度まで上昇す
る前にその都度停止されて慣性回転することになりこれ
をくり返すことによって結局通常の回転速度より低い回
転速度で回転されて弱脱水が行なわれることになる。

この結果、回転槽内の洗濯物に浸透している洗剤分を含
んだ水は徐々に脱水されて水受槽内に放出されて、排水
用電磁弁７及び図示しない排水ホースを経て排出される
。

このような弱脱水が所定時間行なわれると、最初の脱水
行程が終了する。

その後は、前記洗剤洗い行程と同様に給水後反転強水流
或は反転弱水流による洗い（但し洗剤は用いない。

）を行なう第１回のすすぎ洗い行程、前記排水行程と略
同様の排水行程、後述する第２回の脱水行程、第２回の
すすぎ洗い行程、排水行程及び第２回の脱水行程と同様
の第３回の脱水行程が行なわれてタイマー装置１０は切
となり、洗濯運転が終了する。

ところで、上記第２回及び第３回の脱水行程においては
、最初の脱水行程と異なり次のようになる。

即ち、脱水選択スイッチ２４の接片ｃ −ａ間が予め選
択閉成されていた場合には、行程用カムスイッチ１２の
接片ｃ−ａ間、間色水位スイッチ接片Ｃ−ａ間９行程用
カムスイッチ１５の接片ｃ −ｂ間、蓋スイッチ９５行
程用カムスイッチ１７の接片Ｃ−ａ間及び脱水切換用カ
ムスイッチ１８の接片ｃ −ａ間を介し更に脱水選択ス
イッチ２４の接片ｃ −ａ間を介して駆動モータ６の正
転端子６ａの通電回路即ち強膜水回路２８が形成され、
従って駆動モータ６は前述とは異なり連続的に通電され
て回転槽を回転駆動するようになり、該回転槽は通常の
回転速度まで急激に上昇して強脱水が行なわれることに
なる。

逆に、脱水選択スイッチ２４の接片Ｃ−６間が予め選択
閉成されていた場合には、その脱水選択スイッチ２４の
接片ｃ−１）間及び弱脱水用カムスイッチ２１を介して
弱脱水回路２７が形成されることになり、弱脱水が行な
われる。

尚、上記第１回及び第２回のすすぎ洗い行程において、
行程用カムスイッチ１３の接片Ｃ−ａ間が閉成し且つこ
の時に溢水選択スイッチ２２が予め閉成されていた場合
若しくは行程用カムスイッチ１３の接片ｃ−１）間が閉
成した場合には、給水用電磁弁５は水位スイッチ８とは
無関係に通電され、給水しながら洗いを行なう所謂オー
バフローによるすすぎ洗いが行なわれることになる。

このように本実施例によれば、脱水選択スイッチ２４に
よって強膜水回路２８及び弱脱水回路２７のいずれを選
択した場合でも洗濯運転中の最初の脱水行程時には脱水
切換用カムスイッチ１８により脱水選択スイッチ２４に
よって選択形成された強膜水回路２８或は弱脱水回路２
７を切るとともに新たに弱脱水回路２７を形成するよう
にして、回転槽を強脱水時よりも低い回転速度となるよ
うに間欠的に回転させるようにしたものである。

従って、最初の脱水行程時においては、回転槽内の洗濯
物に浸透している洗剤分を含んだ水は水受槽内に徐々に
放出されて順次排水用電磁弁７から排出されることにな
る。

即ち、この種回転槽を最初の脱水行程において強脱水時
と同様に通常の回転速度まで急激に上昇させた場合には
、洗濯物に浸透している洗剤分を含んだ水が水受槽内に
一度に急激に放出され、排水用電磁弁７から排出し切れ
ずに該水受槽内に一時的に滞留することになり、これが
回転槽の回転に応じて攪拌されてその洗剤分が泡立ち、
その泡が回転槽の回転抵抗となる不具合があるとともに
、該泡が水受槽内からなかなか排出されないという不具
合が生ずるが、上述したように回転槽を強脱水時よりも
低い回転速度で回転させて洗濯物から洗剤分を含んだ水
を水受槽内に徐々に放出させるようにすれば、水受槽内
に放出された水は順次排水用電磁弁７から排出されて泡
立つようなことはない。

しかも、このような最初の脱水行程時における泡立ち防
止をタイマー装置１０に従来より設けられている弱脱水
用カムスイッチ２１を利用すべく脱水切換用カムスイッ
チ１８を追設するだけの簡単な構成で実現でき、価格の
高騰化を招くことなく洗濯性能の向上を図ることができ
る。

尚、上記実施例ではタイマー装置、１０に強水流用反転
カムスイッチ１９及び弱水流用反転カムスイッチ２０の
双方を設けてこれらを水流選択スイッチ２３によって選
択するようにしたが、いずれか一方のみを設けて水流選
択スイッチ２３を省略するようにしてもよい。

又、上記実施例では脱水選択スイッチ２４により強脱水
が選択された時に最初の脱水工程において弱脱水を行な
わせるようにしたが、最初の脱水工程における前半部に
弱脱水を行なわせるようにしてもよく、要は最初の脱水
行程における少なくとも初期に弱脱水を行なわせれば充
分な効果が得られるものである。

その他、本考案は上記し且つ図面に示す実施例にのみ限
定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜
変形して実施し得ることは勿論である。

本考案は以上説明したようになり、選択スイッチにより
強脱水回路を選択した場合でも最初の脱水工程の少なく
とも初期において弱脱水回路を形成することができ、従
って簡単な構成でありながら洗剤分による泡立ちを防止
し得て洗濯効果の向上を図り得るという実用的効果を奏
する全自動洗濯機を提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す電気回路図、第２図は
作用説明用のタイムチャートである。 図面中、５は給水用電磁弁、６は駆動モータ、７は排水
用電磁弁、８は水位スイッチ、１０はタイマー装置、１
１はタイマーモータ、１８は脱水切換用カムスイッチ、
２１は弱流水用カムスイッチ、２４は脱水選択スイッチ
、２７は弱脱水回路、２８は強脱水回路を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 洗剤洗いから脱水までの一連の行程からなる洗濯運転を
   自動的に行なうタイマー装置を備え且つ前記脱水行程時
   に回転槽を回転する駆動モータに連続的に通電する強膜
   水回路と該駆動モータに断続的に通電する弱脱水回路と
   を選択的に形成する選択スイッチを備えた全自動洗濯機
   において、前記タイマー装置に、前記洗濯運転中の最初
   の脱水行程時の少なくとも初期に前記選択スイッチによ
   って選択形成された強膜水回路或は弱脱水回路を切ると
   ともに新たに弱脱水回路を形成するカムスイッチを設け
   るようにしたことを特徴とする全自動洗濯機。