JPS6031670Y2 - 自動洗濯機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は最終すすぎ行程の終了時に洗濯運転を停止させ
得るようにした自動洗濯機に関する。

自動洗濯機例えば全自動洗濯機においては、洗いから脱
水までの一連の行程からなる洗濯運転を自動的に行なう
タイマーを設け、更に手動操作により自動側及び排水停
止側のいずれかに選択されることによって開閉する排水
停止スイッチを設けて、この排水停止スイッチを排水停
止側に操作して開放させておくことにより、前記タイマ
ーによる最終すすぎ行程の中間においてタイマーの計時
作動を停止させて洗濯運転を停止させる構成とし、その
停止時に洗濯槽兼脱水槽たる回転槽内にソフト仕上剤、
帯電防止剤或いは漂白剤等の洗濯物処理剤を投入し、し
かる後前記排水停止スイッチを自動に操作して閉成され
ることによりタイマーの計時作動を再開させて残りの洗
濯運転を行なわせ、以って最終すすぎ行程の後半におい
て洗濯物処理剤を撹拌させるようにしたものが考えられ
ている。

上記構成によると、排水停止スイッチを排水停止側に操
作して開放させることにより最終すすぎ行程の中間にお
いて洗濯運転が停止された場合に、回転槽内の洗濯物を
取出した後新たな洗濯物を回転槽内に投入してタイマー
を洗い行程にセットすれば、最終すすぎ行程で用いた洗
濯水を新たな洗濯に再利用することができて節水を図る
ことができるが、先に洗濯された洗濯物は最終すすぎ行
程が通常のすすぎ行程の半分しか行なわれないようにな
るので、すすぎが充分に行なわれない問題がある。

このような問題をなくすためには、排水停止スイッチを
自動側に操作して閉成させておき、最終すすぎ行程が終
了した時点においてタイマーを手動操作により強制的に
リセットさせることも考えられるが、これでは操作が面
倒で自動洗濯機たる自動洗濯機としての便利さが失なわ
れてしまう不具合がある。

本考案は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は
、タイマーに複数行程の内のオーバフローすすぎを含む
最終すすぎ行程の次に撹拌装置によりためすすぎを行な
う仕上げ行程を設け、前記タイマーに前記仕上げ行程に
移行する時点で作動して洗濯運転を停止させる排水停止
用カムスイッチを設けるとともに、この排水停止用カム
スイッチの作動を有効化或いは無効化するように選択す
る選択スイッチを設ける構成とすることによって、最終
すすぎ行程の終了後に洗濯物処理剤の投入を容易に行な
うことができるとともにその撹拌を効果的に行なうこと
ができ、洗濯水の再利用を図るべく洗濯運転を停止させ
る場合でも最終すすぎ行程を全部行ない得てすすぎを充
分に行なうことができ、この場合でもタイマーを計時作
動の途中で手動操作により強制的にリセットさせる必要
がなくて自動形としての便利さを充分に享受し得る自動
洗濯機を提供するにある。

以下本考案を全自動洗濯機に適用した一実施例につき図
面を参照して説明する。

１は図示しない交流電源たるコンセントに差込み接続さ
れた電源プラグであり、その両端子には母線２，３が接
続されている。

４は給水用電磁弁であり、これは通電されると開放して
図示しない水受槽及びこの内部の洗濯槽兼脱水槽たる回
転槽内に給水するようになっている。

５は排水装置たる排水用電磁弁であり、これは通電され
ると開放して前記水受槽及び回転槽内から排水するよう
になっている。

６は駆動モータであり、これは、洗い及びすすぎ時には
前記回転槽内底部に配設された図示しない撹拌装置たる
撹伴翼を回転駆動し、脱水時には前記回転槽を回転駆動
するようになっている。

７は水位スイッチであり、これは、前記水受槽内の水位
を検出して該水位が規定水位になった時には接片（ｃ−
ａ）間を閉成し復帰水位になった時には接片（ｃ−ｂ）
間を閉成するように切換わるようになっている。

８はタイマーであり、これはタイマーモータ９とこのタ
イマーモータ９の回転に基づいて第２図のタイムチャー
トで示すように開閉されるカムスイッチ１０乃至１６と
を有する。

１７は前記回転槽の上方部位に枢設された開閉Ｍ（図示
せず）の開閉に連動して開閉する蓋スィッチである。

そして、負荷としての給水用電磁弁４、排水用電磁弁５
、駆動モータ６及びタイマーモータ９は、第１図で示す
周知のように、水位スイッチ７、カムスイッチ１０乃至
１６及び蓋スィッチ１７とともに母線２，３間に接続さ
れて負荷回路を構成している。

尚、前記タイマー８において、カムスイッチ１０は排水
停止用。

カムスイッチ１１乃至１５は行程用、カムスイッチ１６
は反転用である。

１８は選択水位スイッチであり、これは自動側と排水停
止側との二つの操作位置を有するもので、自動側に手動
操作された時には閉成し、排水停止側に手動操作された
時には閉成するようになっている。

そして、この選択スイッチ１８は前記排水停止用カムス
イッチ１０の固定接片ａ、 ｂ間に接続されている。

次に、上記構成の本実施例の作用につき第２図のタイム
チャートを参照して説明するに、第２図においては斜線
部分が各カムスイッチの閉成期間である。

今、選択スイッチ１８を自動側に操作して閉成させ、タ
イマー８を１洗いヨ行程にセットすると、周知のように
、′洗いヨ、′排水ヨ、ｒ脱水ヨ。

１すすぎ■ヨ、′排水ヨ及び１脱水ヨの各行程が自動的
に行なわれ、次の最終すすぎ行程たる１すすぎ■ヨ行程
に移行する。

タイマー８が１すすぎ■ヨ行程に移行すると（時刻ｔ１
）、カムスイッチ１０の接片（ｃ−ａ）間、水位スイッ
チ７の接片（ｃ−ｂ）間及びカムスイッチ１３の接片（
Ｃ−ａ）間を介して給水用電磁弁４が通電されて開放し
、水受槽及び回転槽内に給水する。

この給水によって水受槽内の水位が規定水位になると、
これを水位スイッチ７が検出して接片（ｃ−ａ）間を開
放し接片（ｃ−ａ）間を閉成するように切換わり、水位
スイッチ７の接片（ｃ−ｂ）間、カムスイッチ１５の接
片（ａ−Ｃ）間を介してタイマーモータ９が通電され、
タイマー８が計時作動を開始するとともに、更にカムス
イッチ１２の接片（Ｃ−ａ）間並びに反転用カムスイッ
チ１６の接片（ｃ−ａ）間或いは接片（ｃ−ｂ）間を介
して駆動モータ６が通電され、駆動モータ６は周期的に
正逆回転して撹拌翼を回転作動させ、以ってすすぎが行
なわれる。

この場合、カムスイッチ１１が閉成して水位スイッチ７
とは無関係に給水用電磁弁４に通電するので、給水しな
がらすすぎを行なうオーバフローによるすすぎが行なわ
れることになる。

このような１すすぎ■ヨ行程が所定時間（２〜４分）行
なわれると次の１仕上げヨ行程に移行する（時刻ｔ２）
。

この１仕上げヨ行程に移行すると、排水停止用カムスイ
ッチ１０が接片（Ｃ−ａ）間を開放し接片（ｃ −ｂ
）間を閉成するように作動し、接片（ｃ−ａ）間の開放
作動により見掛は上置回路への電源がしゃ断される。

しかしながら、この時には選択スイッチ１８が閉成して
いて排水停止用カムスイッチ１０の接片（Ｃ−ａ）間の
開放作動を該排水停止用カムスイッチ１０の接片（ｃ−
ｂ）間及び選択スイッチ１８を介する短絡により無効化
するので、前述と略同様のすすぎが行なわれる。

但腰この場合にはカムスイッチ１１が開放して給水用電
磁弁４を断電しているので、給水をともなわないためす
すぎが行なわれる。

このような１仕上げヨ行程が一定時間（例えば２〜４分
）行なわれて終了すると（時刻ｔ３）、その後は周知の
ように１排水ヨ及び１脱水ヨの行程が行なわれて洗濯運
転が終了する。

一方、選択スイッチ１８を排水停止側に操作して開放さ
せ、タイマー８を前述のように１洗いヨ行程にセットす
ると、′すすぎ■ヨ行程が終了して１仕上げヨ行程に移
行する時刻ｔ２までは前述と同様であるが、′仕上げヨ
行程に移行すると（時刻ｔ２）、排水停止用カムスイッ
チ１０が接片（Ｃ−ａ）間を開放し接片（ｃ−ｂ）間を
閉成するように作動し、この時には選択スイッチ１８が
開放されているので排水停止用カムスイッチ１０の接片
（ｃ−ａ）間の開放作動が有効化され、負荷回路への電
源がしゃ断されて洗濯運転が停止される。

而して、使用者はこの洗濯運転の停止状態において水受
槽若しくは回転槽内にソフト仕上剤。

帯電防止剤或いは漂白剤等の洗濯物処理剤を投入し、し
かる後選択スイッチ１８を排水停止側から自動側に切換
え操作して閉成させる。

従って、排水停止用カムスイッチ１０の接片（Ｃ−ａ）
間の開放作動は同排水停止用カムスイッチ１０の接片（
ｃ−ｂ）間及び選択スイッチ１８による短絡によって無
効化され、負荷回路に再び電源が供給されて１仕上げヨ
行程が開始され、撹拌翼による洗濯水、洗濯物及び洗濯
物処理剤の撹拌即ち仕上げが行なわれる。

その後、このような１仕上げヨ行程が終了すると（時刻
ｔ３）、前述同様の１排水ヨ及び１脱水ヨの行程が順次
行なわれる。

さて、選択スイッチ１８を排水停止側に操作して開放さ
せ、タイマー８を１洗いヨ行程にセットすれば、前述し
たように１すすぎ■ヨ行程が終了した時点で洗濯運転が
停止される（時刻ｔ２）。

従って、最後の１脱水ヨ行程を行なうとしわになり易い
化学繊維製等の洗濯物の場合には、この時刻ｔ２の時点
で洗濯運転を終了させるようにする。

又、時刻ｔ２の時点で洗濯運転が停止された場合に、回
転槽内の洗濯物を取出した後新たな洗濯物を回転槽内に
投入してタイマー８を１洗いヨ行程にセットすれば、前
述の１すすぎ■ヨ行程で用いた洗濯水を新たな洗濯物の
洗濯に再利用し得るものである。

このように、本実施例によれば、タイマー８の最終すす
ぎ行程たる１すすぎ■ヨ行程の次に１仕上げヨ行程を設
けて、選択スイッチ１８が排水停止側に操作された場合
に１すすぎ■１行程が終了した時点で洗濯運転を停止さ
せるようにしたので、最終１脱水ヨ行程を行なわないよ
うに若しくは洗濯水の再利用を図るように排水停止状態
にする場合でも１すすぎ■ヨ行程は通常のすすぎと同様
に行なわれるものであり、充分にすすぎを行なうことが
でき、この場合でも選択スイッチ１８を予め排水停止側
に操作しておくだけで従来とは異なりタイマー８を強制
的にリセットさせる必要はなく、全自動形としての便利
さを充分に享受することができる。

更に、本実施例によれば、選択スイッチ１８を排水停止
側に操作した時には、′すすぎ■ヨ行程の終了後に洗濯
運転が自動的に停止され、その後選択スイッチ１８を自
動側に切換えることにより洗濯運転が再開されて１仕上
げ１行程以降の行程を行なうものであり、従って洗濯物
処理剤の投入が容易で且つ洗濯物、洗濯水とともに洗濯
物処理剤を効果的に撹拌することができ、仕上げ効果が
極めてよいものである。

尚、上記実施例ではタイマー８が１すすぎ■ヨ行程及び
１すすぎ■ヨ行程の二回のすすぎ行程を有していてこの
１すすぎ■ヨ行程が最終すすぎ行程に相当したが、例え
ばタイマーが一回のすすぎ行程しか有しない場合にはこ
の一回のすすぎ行程が最終すすぎ行程に相当するもので
ある。

又、上記実施例は本考案を自動洗濯機に適用した場合で
あるが、例えば脱水行程のない自動洗濯機にも適用する
ことができる。

その他、本考案は上記し且つ図面に示す実施例にのみ限
定されるものでなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変
形して実施し得ることは勿論である。

本考案は以上説明したようになり、オーバフローすすぎ
を含む最終すすぎ行程の終了後に洗濯物処理剤の投入を
容易に行なうことができるとともにその撹拌を効果的に
行なうことができ、洗濯水の再利用を図るべく洗濯運転
を停止させる場合でも最終すすぎ行程を全部行ない得て
すすぎを充分に行なうことができ、この場合でもタイマ
ーを計時作動の途中で手動操作により強制的にリセット
させる必要がなくて自動形としての便利さを充分に享受
し得る自動洗濯機を提供できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は電気回路図、
第２図はタイムチャートである。 図面中、４は給水用電磁弁、５は排水用電磁弁（排水装
置）、６は駆動モータ、７は水位スイッチ、８はタイマ
ー、１０は排水停止用カムスイッチ、１８は選択スイッ
チを示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 撹拌装置による洗い、排水装置による排水及び前記撹拌
   装置によるすすぎ等の複数行程からなる洗濯運転を自動
   的に行なわせるタイマーを備えた自動洗濯機において、
   前記タイマーに前記複数の行程の内のオーバフローすす
   ぎを含む最終すすぎ行程の次に前記撹拌装置によりため
   すすぎを行なう仕上げ行程を設け、前記タイマーに前記
   仕上げ行程に移行する時点で作動して前記洗濯運転を停
   止させる排水停止用カムスイッチを設け、更にこの排水
   停止用カムスイッチの作動を有効化或いは無効化するよ
   うに選択する選択スイッチを設けたことを特徴とする自
   動洗濯機。