JP2683366B2 - 脱水洗濯機 - Google Patents

脱水洗濯機

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JP2683366B2 JP63168900A JP16890088A JP2683366B2 JP 2683366 B2 JP2683366 B2 JP 2683366B2 JP 63168900 A JP63168900 A JP 63168900A JP 16890088 A JP16890088 A JP 16890088A JP 2683366 B2 JP2683366 B2 JP 2683366B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は脱水洗濯機に関する。更に詳述すると、本発
明はモータアクチェータによってクラッチの断続、排水
弁の開閉及びブレーキ装置の作動を行なう脱水洗濯機の
改良に関する。
(従来の技術) 従来のこの種の脱水洗濯機は、脱水兼洗濯槽内に配設
された回転槽若しくはその内底部に設けられている撹拌
翼のいずれかに対し選択的に主モータを連結させるクラ
ッチ機構と、回転槽の回転を制動し停止状態に保持する
ブレーキ装置と脱水兼洗濯槽の排水を行う排水弁とを小
型モータを駆動源とするモータアクチェータによって連
動させて駆動するように設けられている(実公昭55−23
510号)。
このモータアクチェータと洗濯脱水用の主モータの制
御は、従来、マイクロコンピュータ等の制御手段あるい
はタイマーによって一連の洗浄スケジュールに従って、
時間制御によって行なわれている。そして、危険性の高
い脱水中の洗濯槽の蓋の開閉に対しては、蓋開閉スイッ
チを設け、電源をON,OFFすることによって対処してい
る。即ち、蓋が開けられると同時に主モータとモータア
クチェータの電源を切り、排水弁を閉じると共に回転槽
にブレーキをかけるようにしている。そして、洗濯槽の
蓋が閉じられると、モータアクチェータと主モータへ同
時に通電して脱水動作を再開するように設けられてい
る。
一方、脱水領域中で洗濯槽の蓋が開閉される場合にお
いて脱水を再開する際に、主モータへの通電に先立って
モータアクチェータを動作させ、主モータを回転槽に接
続してから主モータを駆動させるようにした脱水洗濯機
もある(特公昭63−7799号)。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、小型モータを駆動源とするアクチェー
タによって切替えられるクラッチの切替動作には時間を
要するため、モータアクチェータと主モータとに同時に
通電すると洗濯槽内の撹拌翼が一時的に回転し洗濯物が
絡まるという不具合を生じる。
また、洗濯槽の蓋が閉じられた際の主モータへの通電
を遅延させて脱水洗濯機の場合、洗濯槽の蓋が閉じても
直ちに脱水が再開されず、モータアクチェータの作動に
よって主モータの接続が切替される間の数秒間停止した
状態のままとなるので、使用者に不安感を与えかつ無駄
な時間が多くなり洗濯時間の短縮化という要望に反する
ものとなる。
本発明は脱水中に洗濯槽の蓋を開閉して脱水作業を中
断させても、直ちに脱水作業を再開できかつ洗濯物が絡
まるのを防止できる脱水洗濯機を提供することを目的と
する。
(課題を解決するための手段) かかる目的を達成するため、本発明に係る脱水洗濯機
は、内底部に撹拌翼が設けられた回転槽を脱水兼洗濯槽
内に配設し、前記撹拌翼若しくは回転槽に主モータを連
結するクラッチ機構と前記回転槽の回転を制動し停止状
態に保持するブレーキ装置及び排水弁とをモータを駆動
源とするアクチェータにより連動作動させる脱水洗濯機
において、洗濯槽の蓋の開閉を検出する手段と、脱水状
態で洗濯槽の蓋が開けられたときに前記モータアクチェ
ータの電源を切り、その後回転槽が停止するに充分な時
間が経過した後に前記モータアクチェータを駆動する手
段と、開蓋と同時に前記主モータを停止させ、前記モー
タアクチェータが駆動されかつ洗濯槽の蓋が閉じられて
いる状態の時に前記主モータに通電する手段とを有し、
洗濯槽の蓋が閉じられると同時に回転槽を駆動させて脱
水を再開するようにしている。
(作用) したがって、脱水中に洗濯槽の蓋が開けられると、制
御手段の指令により脱水モータが停止されると同時にモ
ータアクチェータの電源が切られ、回転槽から主モータ
が切離されると共にその回転が制動され、かつ排水弁が
閉じられた所謂洗濯状態になる。そして、回転槽が停止
するに充分な時間が経過した後、洗濯槽の蓋の開閉に無
関係にモータアクチェータが駆動され、回転槽のブレー
キが解除されると共に主モータが回転槽に接続されかつ
排水弁が開かれて脱水状態となって待機する。その後、
洗濯槽の蓋が閉じられると同時に、あるいは閉じられた
ことが確認されると同時に主モータに通電され、脱水が
直ちに再開される。
(実施例) 以下、本発明の構成を図面に示す実施例に基づいて詳
細に説明する。
まず、本発明を応用する脱水洗濯機の概略構造を第3
図に基づいて簡単に説明する。
脱水洗濯機は、外箱2内に吊り棒3を介して弾性支持
されている脱水兼洗濯槽1内に回転槽4を設けると共に
その回転槽4の内底部に撹拌翼5を設け、主モータ10に
よって回転槽4が撹拌翼5のいずれかを回転させること
によって、洗濯、すすぎ、脱水を1つの槽内で実施する
ように設けられている。回転槽4と撹拌翼5とは図示し
ていないクラッチ機構を介して主モータ10と選択的に接
続し得るように設けられている。また、回転槽4にはそ
の回転を制動し、停止状態に保持するブレーキ装置(図
示省略)が設けられ、洗濯槽1内に連通する排水路13に
は排水弁14が設けられて任意に洗濯槽1内の水を排出し
得る構造とされている。これら排水弁14、ブレーキ装置
及びクラッチ機構はモータアクチェータ15によって連動
駆動され、その動きが第1図の制御手段41によって制御
される。尚、図中符号6は透孔、7は脱水孔、8は排水
空間、9は有底環状体、12はベルト、16は排水路、17は
排水ホースである。
前記モータアクチェータ15は、例えば第6図に示すよ
うに、排水弁14等に連結されているワイヤ29を巻き取る
プーリ28とこれを歯車列21,22,23,24,25,26によって構
成される減速機構を介して回転させる駆動用モータ20と
駆動用モータ20と歯車列とを適宜接続ないし遮断するク
ラッチ機構及び該クラッチ機構を駆動させるソレノイド
32とから構成され、プーリを減速機構を介してモータ20
で回転させることによって排水弁14、クラッチ及びブレ
ーキを同時に駆動し、その駆動状態をモータ20の停止後
にもソレノイド32の働きによって維持するように設けら
れている。クラッチ機構は駆動モータ20のピニオン21と
常時噛合する固定ギヤ22と該ギヤと同軸上を摺動可能な
シフトギヤ23及び固定ギヤ22とシフトギヤ23との間に介
在されてシフトギヤ23を固定ギヤ22から切離す弾発力を
常時付勢しているコイルスプリング33によって構成され
ており、ソレノイド32を作動させたときにシフトギヤ23
を固定ギヤ22側へ移動させてシフトギヤ23と固定ギヤ22
とを係合させ、一体的に回転させるように設けられい
る。固定ギヤ22には凸部30が形成され、該凹部30に嵌ま
り込む凹部31がシフトギヤ23側に設けられている。ま
た、プーリ28を支持する出力軸27にはスイッチカム34が
固着され、プーリ28と一体的に回転するように設けられ
ている。このスイッチカム34の回転即ちモータの回転に
よってスイッチ手段・スイッチ接片35を開閉させるよう
に設けられている。例えば、第2図の電気回路に示すよ
うに、商用電源38一方の端子に制御手段40からの指令に
よりオンオフする接点36を介してモータアクチェータ15
の駆動用モータ20とソレノイド32の一方の端子を接続
し、他方の端子にダイオード37介してをソレノイド32
が、スイッチ35を介して駆動用モータ20がそれぞれ接続
され、制御手段40の指令により接点36が閉じられるとき
にモータ20に通電されて動作を開始し、モータ20と連動
回転するスイッチカム34によって開閉する接点35が所定
の駆動状態(ブレーキ解除、弁開放、クラッチ切替)に
達することによって開かれたとき駆動用モータ20の通電
が切られるが、制御手段40からの指令により接点36が開
けられ電源がOFFとされるまでソレノイド32は作動し駆
動状態を維持し続ける回路構成とされる。尚、ソレノイ
ド32の両端には平滑コンデンサ39が接続されている。
前記制御手段40は、第1図に示すように、洗濯槽1の
蓋の開閉を検出する手段としての蓋開閉スイッチ42から
の信号を取込みかつあらかじめプログラムされた一連の
洗濯スケジュールに従ってモータアクチェータ15及び主
モータ10の駆動制御をするものである。該制御手段40
は、少なくとも1つ以上のCPUないしMPU、ROM、RAM、入
出力インターフェース等を備えた公知のコンピュータで
構成されており、ROMに書き込まれたプログラムに従っ
て一連の洗濯スケジュールを実行するようにモータアク
チェータ15と主モータ10に制御信号を出力する。また、
この制御手段40には、ROMに書き込まれたプログラムに
よって脱水状態で洗濯槽の蓋が開けられたときに前記モ
ータアクチェータ15の電源を切り、その後回転槽4が停
止するに充分な時間tが経過した後に前記モータアクチ
ェータ15を駆動する手段44と、開蓋と同時に前記主モー
タ10を停止させ、前記モータアクチェータ15が所定の位
置まで駆動されかつ洗濯槽の蓋が閉じられている状態時
に前記主モータ10に通電する手段43とが構成される。こ
の主モータ制御信号発生手段43とモータアクチェータ制
御信号発生手段44とは開閉スイッチ42のON・OFFをトリ
ガとして起動されるようにプログラムされている。制御
手段40には、表示装置41が接続され実行中の洗濯スケジ
ュールが表示されるように設けられている。
斯様に構成された脱水洗濯機の通常の動作は、第4図
(A)に示すように、制御手段40からの時間制御により
自動的に進められ、給水→洗濯→排水→脱水→給水→す
すぎ→排水→脱水で一サイクルを完了する。給水、洗濯
すすぎの状態ではモータアクチェータ15は作動せず排水
弁14を閉じ、ブレーキ装置46がかかって回転槽4の回転
が制動される一方、撹拌翼5に主モータ10を接続するよ
うにクラッチ45を切替えている。そして、給水が完了し
た後、主モータ10が回転し洗濯あるいはすすぎを開始す
る。また、排水及び脱水時には、モータアクチェータ15
が駆動され、排水弁14が開かれて洗濯槽1内の水が排出
される一方、ブレーキが解除されて回転槽4が回転自由
とされかつ回転槽4に主モータ10が接続される。そし
て、主モータ10の回転によって脱水を開始する。このと
き、モータアクチェータ15のモータ20は排水弁14等を所
定の状態に駆動した後スイッチ35を切って停止し、ソレ
ノイド32だけが動作状態に保たれる。
この洗濯スケジュールの脱水中に洗濯槽の蓋が開かれ
た場合、第4図(B)に示すように、そのことが蓋開閉
スイッチ42によって排出され、開蓋と同時にモータアク
チェータ15及び主モータ10の電源が切られてそれぞれの
動作が停止される。そして、回転槽4を停止させるに充
分な時間が経過した後モータアクチェータ制御信号発生
手段44からの指示によってモータアクチェータ15に通電
されモータ20とソレノイド32とが作動する。そして、モ
ータアクチェータが所定の位置まで駆動され、回転槽4
のブレーキ46が解除される等、所定の駆動状態に達した
後カム34がスイッチ35を切りモータ20の動作を停止さ
せ、ソレノイド32のみを動作させて作動状態を保持す
る。その後、脱水槽の蓋が閉じられると同時に主モータ
10に通電され回転槽4を回転させ脱水を再開させる。
次に上述と実施例の脱水作業を第3図のフローチャー
トに基づいて説明する。
まず、洗濯が完了すると(ステップ100)、制御手段4
0は接点36を閉じ、モータアクチェータ15の駆動用モー
タ20およびソレノイド32に通電して、モータアクチェー
タ15をスタートさせる(ステップ101)。すると、ソレ
ノイド32の働きによってスプリング33に抗してシフトギ
ヤ23が固定ギヤ22内に嵌まり込むので駆動用モータ20の
回転が歯車21,22,23,24,25,26を介して巻取ローラ24に
伝達され、クラッチ機構42、ブレーキ装置43および排水
弁14を駆動すると共にスイッチカム34を回転させる。そ
して、一定量回転すると、クラッチ機構42、ブレーキ装
置43および排水弁14が各所定の動作を完了するから、ス
イッチ35をオフとしモータを停止させる。ここで、排水
タイマーをスタートさせる(ステップ102)。排水が完
了すると(ステップ103)、主モータ10に通電され主モ
ータ(脱水モータ)10がスタートし(ステップ104)、
脱水が始まる。同時に、脱水タイマーがスタートする
(ステップ105)。
脱水動作中に蓋が開かれたことを蓋開閉検知スイッチ
42で検出すると(ステップ106)、主モータ10(脱水モ
ータ)を停止する(ステップ107)。ついで、接点36を
開放しアクチェータ電源をOFFとする(ステップ108)。
これによりソレノイド32への通電が無くなり、排水弁14
に内蔵されているスプリングの弾発力などによってプー
リ28が逆転してワイヤ29が元の状態に復帰し、排水弁14
を閉じ、回転槽4にブレーキを掛け、かつクラッチ35を
切替えて主モータ10を撹拌翼5に接続する。その後、モ
ータアクチェータ15の電源が切られたときから回転槽4
を停止させるに充分な時間が経過したか否かを判断し
(ステップ109)、経過しているときにはスイッチ36を
閉じ、モータアクチェータ15のモータ20とソレノイド32
を作動させる(ステップ110)。これによって、再び排
水弁14が開き、回転槽4のブレーキ46が解除され、かつ
主モータ10が回転槽4に接続される。
モータアクチェータ15の作動後、蓋が閉じられている
か否かを判断し(ステップ111)、閉じられている場合
には主モータ10に通電して脱水を再開させる(ステップ
112)。蓋が閉じられていない場合はこの判断を繰返
す。
次に、脱水を終了するか否かを判断し(ステップ11
4)、完了ならば主モータ10を停止し(ステップ115)、
モータアクチェータ電源を切り(ステップ116)、脱水
スケジュールを完了する。また、脱水が終了していない
場合にはステップ106の前ヘブランチする。
(発明の効果) 以上の説明から明らかなように、本発明の脱水洗濯機
は、脱水中に回転槽の蓋が開けられたとき、開蓋と同時
に前記脱水モータを停止させると共にモータアクチェー
タの電源を一旦OFFとし、その後回転槽が停止するに充
分な時間が経過した後に洗濯槽の蓋の開閉に無関係にモ
ータアクチェータを駆動して主モータ10を脱水槽に再び
接続すると共にブレーキ装置を解除しかつ排水弁を開い
て置き、閉蓋と同時に主モータに通電して主モータを駆
動させるようにしているので、洗濯槽の蓋が閉じられる
と同時に主モータを駆動させて回転槽を回転させ脱水を
直ちに再開できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の基本構成を示すブロック図、第2図は
同実施例の電気回路図、第3図はフローチャート、第4
図(A)は通常の動作を示す洗濯プログラムとモータア
クチェータ及び主モータの動作状態を示すタイミング
図、第4図(B)は脱水中に洗濯槽の蓋を開けた場合の
洗濯槽蓋とモータアクチェータ及び主モータの動作を示
すタイミング図、第5図は脱水洗濯機の一般的な構造を
知す概略図、第6図(A)はモータアクチェータの一実
施例を示す縦断面図、第6図(B)はVI矢視図である。 1……脱水兼洗濯槽、4……回転槽、5……撹拌翼、 14……排水弁、15……モータアクチェータ、 40……制御手段、 43……主モータ制御信号発生手段、 44……モータアクチェータ制御信号発生手段、 42……蓋開閉検出手段、45……クラッチ機構、 46……ブレーキ装置。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内底部に撹拌翼が設けられた回転槽を脱水
    兼洗濯槽内に配設し、前記撹拌翼若しくは回転槽に主モ
    ータを連結するクラッチ機構と前記回転槽の回転を制動
    し停止状態に保持するブレーキ装置及び排水弁とをモー
    タを駆動源とするアクチェータにより連動作動させる脱
    水洗濯機において、選択槽の蓋の開閉を検出する手段
    と、脱水状態で選択槽の蓋が開けられたときに前記モー
    タアクチェータの電源を切り、その後回転槽が停止する
    に充分な時間が経過した後に前記モータアクチェータを
    駆動する手段と、開蓋と同時に前記主モータを停止さ
    せ、前記モータアクチェータが駆動されかつ洗濯槽の蓋
    が閉じられている状態の時に前記主モータに通電する手
    段とを有し、洗濯槽の蓋が閉じられると同時に回転槽を
    駆動させて脱水を再開することを特徴とする脱水洗濯
    機。
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