JPS5929669Y2 - 脱水機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は脱水機、特にすすぎ装置を備えた脱水機の改良
に関し、詳しくは簡単な操作で、脱水およびすすぎを行
なうことができる脱水機を提供するものである。

従来、洗剤の付着した衣類のすすぎは、洗濯槽で溢水す
すぎ、あるいは溜めすすぎをするのが通例であったが、
最近すすぎ水量が少なくて済み、操作の簡単な脱水機を
用いたすすぎ、いわゆる脱水すすぎ方式が考えられろよ
うになった。

ところで、脱水すすぎ方式にも種々の方式、構成が考え
られているが、その基本は脱水籠内の衣類への散水と脱
水筒の回転とを適当に組み合わせてサイクルを構成して
行なうものであり、これを自動的に制御したり、手動に
より水道栓を操作したりして脱水すすぎを行なって（・
ろ。

しかし、脱水すすぎを自動的に制御する場合は、その制
御部の構成が複雑となって高価になり、しかも脱水すす
ぎのサイクルを自動的に匍脚して（・ろと、脱水および
すすぎの時間の引き伸し等の自由がきかなく、また手動
により水道栓を操作して脱水すすぎを行なう場合は、そ
の操作が面倒であるという欠点があった。

そこで、本考案は上述のような従来の欠点を解消すべく
考案されたものであり、以下本考案を脱水機付洗濯機に
用（・た場合の一実施例を示す第１図〜第４図の図面を
参照しながら説明する。

図において、１は脱水機付洗濯機本体、２は洗濯槽で、
この洗濯槽２下部には、攪拌翼３および排水ホース４に
連通してＬ・ろ排水口５が、上部側面には溢水口６がそ
れぞれ設けられている。

また、前記攪拌翼３は、洗濯モータ１にベルト８により
動力伝達可能に連結されている。

９は脱水槽で、この脱水槽９内には、複数の脱水孔１０
を有し、かつ脱水回転軸１１を介して脱水モータ１２に
動力伝達可能に連結された脱水筒１３が内設されている
。

また、前記脱水槽９の下部には、前記排水ホース４に連
通して（・ろ排水口１４が配設され、上部には複数個の
ノズル１５を有する環状の給水管１６が配設されている
。

１γは切換コックで、この切換コンク１Ｔは水道に連結
された給水ホース１８および電磁−；ｔＰ１９を介して
流入してくろ水の流路を、前記洗濯槽２の給水溝２０側
か、前記給水管１６側かに切り換えるものであり、しか
もこの切換コック１γは前記電磁弁１９と連動し、切換
コック１１を給水溝２０側に切り換えた時に電磁弁１９
が開くように構成されて（・る。

２１は前記給水管１６と切換コンク１γとを連絡する連
絡管である。

２２は前記脱水液１３の振れを吸収する可撓性ダイアフ
ラムである。

２３は前記脱水槽９０カバー、２４は前記カバー２３に
開閉自在に取り付けられた脱水蓋、２５は脱水時に前記
脱水液１３内壁に挿着されて上部間１コ部を塞ぐ脱水キ
ャンプである。

２６は操作パネルで、この操作パネル２６内には洗濯タ
イムスイッチ２１および脱水タイムスイッチ２８および
脱水すすぎ操作部２９が内蔵されている。

次に、脱水すすぎ操作部２９および脱水タイムスイッチ
２８の部分の説明を行なう。

３０は脱水タイムスイッチ２８の主軸で、この主軸３０
にはスイッチつまみ３１が挿着されている。

３２は前記主軸３０にかしめられた回転板で、この回転
板３２の外周の一部には掛止片３３が設けられ、この掛
止片３３が主カム３４の掛止溝３４ａに係着することに
より、主軸３０と主カム３４とが回転伝達可能に連結さ
れろ。

３５は前記主カム３４に設げられた凹部で、との凹部３
５に脱水タイムスイッチ２８の接点３６の開閉を行なう
作動レバー３１が嵌着することにたジ接点３６が開く。

３８は主軸３０と同芯に設けられた第１歯車で、この第
１歯車３８は摩擦板（図示せず）により主軸３０と回転
伝達可能に取り付けられている。

また、この第１歯車３８から順に、第２歯車３９、第３
歯車４０、第４歯車４１．第５歯車４２、ガンギ歯車４
３へと回転伝達が行なわれ、しかも主軸３０ｆｌＩｌか
らガンギ歯車４３に対しては増速、ガンギ歯車４３側か
ら主軸３０に対しては減速されろように構成されている
。

なお、この脱水タイムスイッチ２８はせんまい式のもの
である。

４４はテンプで、このテンプ４４は軸４５を中心にして
回動自在であり、しかもテンプ４４に設けた２本のピン
４６が前記ガンギ歯車４３の歯に当接してタイマーの調
整を行なう。

４７は操作つまみ４８を有する作動体で、この作動体４
γは両端において軸受４９により摺動自在に軸支されて
いる。

また、この作動体４γには、上記電磁弁１９を０Ｎ−Ｏ
ＦＦする切換スイッチ５０を作動レバー５１を介して操
作するカム面５２、板ばね５３の先端に設けた突出部５
４が嵌着する２つの凹部５５ａ、５５ｂおよびテンプ４
４の回動を制御する、すなわち脱水タイムスイッチ２８
の作動停止を制御する可撓性を有する当接片５６が設け
られており、この作動体４１を移動させろことにより、
前記電磁弁１９の開閉および脱水タイムスイッチ２８の
作動。

停止を制御することができろ。

なお、この実施例では、作動体４７を右へ移動させろこ
とにより、電磁弁１９が開き、脱水タイムスイッチ２８
が停止する。

また、前記板ばね５３は前記作動体４γの位置決めおよ
び位置保持するためのものである。

次に、上記構成におけろ脱水機付洗濯機の作用効果を第
３図に示す電気回路図および第４図に示す脱水すすぎプ
ログラム図を用いて説明する。

まず、洗濯をする場合は、切換コック１γを洗濯側に切
り換えて洗濯槽２内に給水し、洗濯を行えればよ（・。

そして、脱水すすぎおよび脱水を行なう場合は、洗濯し
た衣類を脱水能１３内に投入し、その開口部を脱水キャ
ンプ２５で塞ぐとともに脱水蓋２４をした後、脱水タイ
ムスイッチ２８のスイッチっまみ３１を回わして脱水す
すぎ時間（通常脱水１分程度、給水１分３０秒程度を３
回操り返えし行なうため、はぼ７分となる）と脱水時間
（通常３〜５分程度）を加えた時間、すなわちｌＯ〜１
２分程度に脱水タイムスイッチ２８の時間を設定する。

この時、切換コンク１γは給水管１６側に切り換わって
おり、しかも脱水タイムスイッチ２８の接点３６は閉放
している。

なお、脱水タイムスイッチ２８の設定時間は、衣類の量
にあわせて選定すればよ（・。

脱水タイムスイッチ２８を動作させることにより、脱水
液１３が回転し、洗濯した衣類の脱水を行なうことがで
きる。

そして、ある程度脱水を行なった時点で、操作つまみ４
８を操作して作動体４１を右へ移動させろことにより、
第２図の２点鎖線で示すように当接片５６がテンプ４４
に当接して脱水タイムスイッチ２８を停止させろととも
に、カム面５２が作動レバー５１を押し上げ、切換スイ
ッチ５０の接片を接点す側に切り換えて電磁弁１９を作
動させ、それによって給水管１６から衣類に水が散水さ
れろ。

この時、脱水モータ１２への通電は断たれるため、脱水
液１３は停止している。

給水管１６から衣類へ散水し、衣類にある程度水を浸透
させた後、脱水すすぎ操作部２９の作動体４７を左に移
動させれば、切換スイッチ５０の接片は接点ａ側に切り
換わり、脱水モータ１２への通電が行なわれて脱水液１
３が回転を始めろとともに、電磁弁１９への通電が断た
れて給水管１６から衣類への散水が停止する。

また、この時作動体４γの当接片５６が第２図の実線で
示すようにテンプ４４から離れ、脱水タイムスインチ２
８は再び動作し始めろ。

脱水液１３を回転させ、衣類に浸透していた水をまだ衣
類に付着していた洗剤とともに、ある程度除去した後、
再び、脱水すすぎ操作部２９の作動体４Ｔを右へ移動さ
せ、また衣類への散水をある程度行なつい、そして再び
作動体４γを左へ移動させる操作を繰り返し行なって前
述の動作を繰り返すことにより、洗濯した衣類の脱水す
すぎを行なうことができろ。

この後は、脱水能１３０回転による脱水を行なえばよい
。

すなわち、第４図に示すように脱水すすぎを数回（図示
のものは３回）繰り返して行い、最後に脱水を行なうこ
とにより、洗濯した衣類のすすぎおよび脱水を行なうこ
とができるのであろ６上記実施例から明らかなように、
脱水タイムスインチ２８のテンプ４４に当接して脱水タ
イムスインチ２８を停止させろ当接片５６と、脱水モー
タ１２および脱水槽９上部に配設した給水管１６への水
の流入を制御する電磁−９＋１９への通電を制御する切
換スイッチ５０の操作を行なうカム面５２とを有する作
動体４γを左右に移動させろという簡単な手操作により
、脱水時間およびすすぎ時間の引き伸しおよび短縮を衣
類の量に応じて適当に行なうことができ、それによって
水量の無駄を省き、脱水すすぎを完全に行なうことがで
きるのである。

しかも、構造が非常に簡単であるため、壊れ難く安価に
製作することができろという利点を有している。

なお、上記実施例では、脱水およびすすぎを全て手動に
より行なって洗濯した衣類の脱水すすぎを行なう脱水機
であるが、脱水すすぎを全自動により行なう脱水機に本
考案を用いろことにより、脱水あるいはすすぎの途中で
も脱水時間およびすすぎ時間を任意に引き伸ばすことが
でき、それによって脱水すすぎを完全に行なうことがで
きる。

以上のように本考案の脱水機は、脱水タイムスインチの
作動、停止の制御と、脱水モータおよび脱水槽上部に配
設した給水管への流入を匍脚する電磁弁への通電の制御
とを連動させて任意に行なうことができろすすぎ操作部
を設けたものであるから簡単な操作で水量の無駄を省き
、脱水すすぎを完全に行なうことができ、しかも構造が
非常に簡単であるため、長期使用に耐え、安価に製作す
ることができろという非常に実用的価値の犬なるもので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例による脱水機付洗濯機の内部
構造を示す断面図、第２図は同脱水機付洗濯機の要部構
造を示す正面図、第３図は同脱水機付洗濯機の電気回路
図、第４図は脱水すすぎのサイクル図である。 ９・・・・・・脱水槽、１２・・・・・・脱水モータ、
１３・・・・・・脱水液、１５・・・・・・ノズル、１
６・・・・・・給水管、１９・・・・・・電磁弁、２８
・・・・・・脱水タイムスイッチ、２９・・・・・・脱
水すすぎ操作部、４４・・・・・・テンプ、４１・・・
・・・作動体、４８・・・・・・操作つまみ、４９・・
・・・・軸受、５０・・・・・・切換スイッチ、５２・
・・・・・カム面、５６・・・・・・当接片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 脱水モータに連結した脱水筒と、前記脱水筒を内設し、
   かつ上部にノズルを備えた給水管を配設した脱水槽と、
   前記脱水槽上部の給水管への水の流入を制御する電磁弁
   と、前記脱水モータへの通電を行う脱水タイムスイッチ
   と、前記電磁弁への通電を制御する切換スイッチと、当
   接片を設け、操作つまみにより一方に移動したときに前
   記脱水タイムスイッチのテンプに当接片を当接して脱水
   タイムスイッチを停止させろとともに切換スイッチを駆
   動して前記電磁弁への通電を行わせ、他方に移動したと
   きには前記テンプから当接片を離して脱水タイムスイッ
   チの停止状態を解除するとともに切換スイッチを駆動し
   て前記電磁弁への通電を遮断させろ作動体とを備えた脱
   水機。