JPS6014459Y2 - 自動洗濯機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はタイマ装置によって一連の洗濯行程を自動的に
進行させるとともに選択スイッチの選択によってポンプ
給水或いはポンプ排水を前記洗濯行程中の所定の時点に
行ない得るようにした自動洗濯機に関する。

従来、洗濯機の外箱内に一個のポンプを備え付けて該ポ
ンプを用いて風呂の残り水を洗濯槽に供給したり或いは
前記洗濯槽からの排水を該洗濯槽よりも上方の排水部所
に排水することが考えられている。

しかしながら、ポンプの運転・停止を操作箱に設けた手
動スイッチで行うようにしているから、′給水ヨ、′洗
いＪｒ排水Ｊｒすすぎヨ等の一連の洗濯行程を自動的に
進行させることが不可能で取扱いが面倒なものとなる欠
点がある。

本考案は上記事情に鑑みてなされたものであり、給水、
洗い、排水、すすぎ等の一連の洗濯行程を自動的に進行
させるタイマ装置と、このタイマ装置と協働して給水時
に供給弁に代えてポンプを作動させるポンプ給水、排水
時にポンプを作動させるポンプ排水及びポンプを作動さ
せない通常の給排水を選択する選択スイッチと、この選
択スイッチの選択操作に連動してポンプの吐出口からの
水を洗濯槽に供給又は外箱の外部に排出するように切換
える切換弁を設ける構成とすることにより、選択スイッ
チを通常の給排水に選択した時は勿論のこと、ポンプ給
水或いはポンプ排水にした時にもタイマ装置によって一
連の洗濯行程を自動的に進行させることができ、特にポ
ンプ排水時にはポンプの吸入口が排水ホースを介して排
水弁に連通させる構成とすることにより、構造が簡単で
あるとともに取扱いが非常に簡単な自動洗濯機を提供す
るにある。

以下本考案を脱水兼用洗濯機に適用した一実施例につい
て図面を参照して説明する。

まず、第１図において１は外箱、２は外箱１内に弾性的
に吊持した水受槽、３は水受槽２内に回転自在に配設し
た洗濯槽兼脱水槽としての回転槽、４は回転槽３の内底
部に回転自在に配設した攪拌翼、５は連結管６を介して
水受槽２の排水口２ａに連結した排水弁、７は排水弁５
に一端を連結するとともに他端を外箱１の外部に導出し
た排水管、８は水受槽２の上部側壁部に設けた溢水口２
ｂに一端部を連結し他端部を排水管７の一端部に連結し
た溢水ホース、９は水受槽２の下部に位置させて外箱１
内に配設した一方向回転形のポンプ、１０はこのポンプ
９の吸入口９ａに連結した呼び水タンク、１１は一端部
を呼び水タンク１０に連結し他端部を外箱１の上部から
外方に突出した吸入管、１２は吐出管１３を介してポン
プ９の吐出口９ｂに連結した切換弁、１４はこの切換弁
１２の一方の流出口に一端部を連結し他端部を水受槽２
の上方に臨ませた供給管、１５は切換弁１２の他方の流
出口に一端部を連結し他端部を外箱１の上部から外方に
突出して吸入管１１の他端部近傍に位置させた排出管、
１６は一端部を逆止弁１６ａを介して連結管６に連結し
他端部をポンプ９に連結した呼び水供給管、１７は吸入
管１１又は排出管１５に外箱１の外部にて選択的に連結
される給排水管、１８は外箱１の後方上部に立設した操
作箱、１９はこの操作箱１８内に設けられた給水弁、２
０はタイマ装置、２１は１通常の給排水ヨ、′ポンプ給
水ヨ及び１ポンプ排水ヨの三つの状態を選択する選択ス
イッチ、２２は外箱１の上面の洗濯物出し入れ用の開口
部を開閉する蓋である。

第２図において、２３は水受槽２内の水位が規定水位よ
りも低水位の時に接片（Ａ−Ｂ）間が閉成し且つ該水位
が規定水位よりも高水位の時に接片（Ａ−Ｃ）間が閉成
する水位スイッチ、２４は蓋２２を閉蓋した時に閉成す
る蓋スィッチ、２５は洗い及びすすぎ時に攪拌翼４を回
転、駆動し脱水時に回転槽３を回転駆動するモータ、２
５ａはコンデンサ、２６はタイマ装置２０のタイマモー
タ、２７乃至３５はタイマモータ２６によって回転駆動
されるカム（図示せず）により開閉及び切換制御される
カムスイッチで、各カムスイッチ２７乃至３４は第３図
に示すタイムチャートのように開閉及び切換が制御され
るようになっている。

尚、第３図に示すタイムチャートは１給水ヨの行程を１
洗い、及び１すすぎ、の各行程の一部に含ませて示すも
のである。

一方、選択スイッチ２１は切換スイッチ３６と開閉スイ
ッチ３７が設けられておりご通常の給排水ヨを選択した
時には第３図に示すように切換スイッチ３６の接片（Ｃ
−ａ）間が閉成され且つ開閉スイッチ３７がオフされる
ようになっており、′ポンプ給水ヨを選択した時には第
４図に示すように切換スイッチ３６の接片（ｃ−ｄ）間
が閉成され且つ開閉スイッチ３７がオフされるようにな
っており、更に１ポンプ排水ヨを選択した時には第５図
に示すように切換スイッチ３６の接片（ｃ−ａ）間が閉
成され且つ開閉スイッチ３７がオンされるようになって
いる。

そして、この選択スイッチ２１の切換操作に連動して切
換弁１２の切換状態を変化する連動体（図示せず）が設
けられていて、選択スイッチ２１を１ポンプ給水ヨに選
択すると切換弁１２は吐出管１３と供給管１４とが連通
ずるように切換えられ、選択スイッチ２１を１ポンプ排
水ヨに選択すると切換弁１２は吐出管１３と排出管１５
とが連通ずるようになっている。

次に以上のように構成した本実施例の作用について説明
する。

まず、選択スイッチ２１を１通常の給排水ヨに選択して
被洗濯物を洗濯する場合には、排水管７を倒すとともに
タイマ装置２０をセット操作すると、タイマ装置２０に
よって一連の洗濯行程が第３図に示すタイムチャートに
従って周知のように行われる。

そして、′洗い、及び１すすぎヨの各行程の初期にカム
スイッチ２７の接片（ｃ −ａ ）間、水位スイッチ２
３の接片（Ａ−Ｂ）間、カムスイッチ３１の接片（ｃ−
ａ）間、カムスイッチ３４の接片（Ｃ−ａ）間及び切換
スイッチ３６の接片（ｃ−ａ）間を直列に介して給水弁
１９が通電されて開放されるから、該給水弁１９を介し
て水道水等が水受槽２内に供給され、以って１給水ヨ行
程が行われる。

また、排水管７を倒しているから、排水弁５が解放され
る１排水ヨ時の排水及び１すすぎヨ時に溢水ホース８か
ら排出される溢水が該排水管７を介して外箱１の外部に
排出される。

一方、選択スイッチ２１を１ポンプ給水ヨに選択して被
洗濯物を洗濯する場合には、給排水管１７の一端を吸入
管１１に連結するとともに他端を風呂桶等の給水部所に
導入し、排水管７を倒して後にタイマ装置２０をセット
操作する。

この場合、選択スイッチ２１の選択操作によって第４図
に示すように切換スイッチ３６の接片（ｃ−ｂ）間が閉
成され且つ切換弁１２が吐出管１３と供給管１４とを連
通ずるように切換えられるから、１洗いヨ行程の初期に
カムスイッチ２７の接片（ｃ−ａ）間、水位スイッチ２
３の接片（Ａ−Ｂ）間、カムスイッチ３１の接片（ｃ−
ａ）間、カムスイッチ３４の接片（ｃ−ｂ）間及び切換
スイッチ３６の接片（ｃ−ｂ）間を直列に介してポンプ
９が通電されて作動されると、前述した給水部所の水が
給排水管１７．吸入管１１及び呼び水タンク１０を介し
てポンプ９に吸入され、吐出管１３、切換弁１２及び供
給管１４を介して水受槽２内に供給され、以って１ポン
プ給水ヨが行われる。

また、′すすぎヨ行程の初期にはカムスイッチ３４の接
片（ｃ−ｂ）間が閉成されていて、水位スイッチ２３の
接片（Ａ−Ｂ）間、カムスイッチ３１の接片（ｃ−ａ）
間、カムスイッチ３４の接片（ｃ−ｂ）間を直列に介し
て給水弁１９が通電されて解放されるから、前述した１
通常の給排水ヨと同様に水道水等が水受槽２内に供給さ
れて１すすぎヨ行程に含まれた１給水ヨが行われる。

尚、排水管７からの排水は１通常の給排水ヨに選択した
場合と全く同様に遂行される。

他方、選択スイッチ２１を１ポンプ排水、に選択して被
洗濯物を洗濯する場合には、給排水管１７の一端を排出
管１５に連結するとともに他端を水受槽２よりも上方の
排水部所に導出し、排水管７を吸入管１１に連結した後
にタイマ装置２０をセット操作する。

この場合、選択スイッチ２１の選択操作によって切換ス
イッチ３６の接片（Ｃ−ａ）間が閉成され且つ開閉スイ
ッチ３７が閉成され、同時に切換弁１２が吐出管１３と
排出管１５とが連通ずるように切換えられるから、′洗
いヨ及び１すすぎヨの各行程の初期に行われる１給水ヨ
は前述した１通常の給排水ヨに選択した場合と同様に給
水弁１９を介して行われる。

そして、１排水ヨ及び１脱水ヨの各工程ではポンプ９が
開閉スイッチ３７及びカムスイッチ３３の接片（Ｃ−ａ
）間を介して排水弁５に並列に接続され且つ１すすぎヨ
の行程では開閉スイッチ３７及びカムスイッチ３３の接
片（ｃ−ｂ）間を介してタイマモータ２６に並列に接続
されるから、′排水ヨ。

１脱水ヨ及び１すすぎヨの各行程中はポンプ９が作動さ
れ、排水弁５又は溢水ホース８を介して排水管７に流入
した水受槽２からの排水及び溢水は排水管７．吸入管１
１．呼び水タンク１０を介してポンプ９に吸入され、吐
出管１３．切換弁１２、排出管１５及び給排水管１７を
順に介して排水部所に排出され、以って１ポンプ排水ヨ
が行われる。

このように構成した本実施例によれば、選択スイッチ２
１の選択操作に連動する切換弁１２を設けているから、
′ポンプ給水ヨを行う場合に給排水管１７を吸入管１１
に接続する操作のみで済み、操作が簡単で取扱いが容易
にできる。

而して、通常の排水時に排水ホース７を介して排水する
ことは勿論であるが、ポンプ排水時においても排水弁５
及び排水ホース７を介してポンプ９の吸入管１１に排水
を吸入させるようにしているから、排水弁５の作動を通
常の排水時とポンプ排水時とで切換えることが不要で電
気回路の構成が簡単となり、また、ポンプ排水時でも排
水ホース７が機能しており無駄に存在するような状態を
起さない。

本考案は以上の説明から明らかなように、選択スイッチ
によって１通常の吸排水ヨを選択した時は勿論、′ポン
プ給水ヨ又は１ポンプ排水ヨを選択した場合でも、タイ
マ装置によって一連の洗濯行程を自動的に進行させるこ
とができるから、取扱いが非常に簡単な自動洗濯機を提
供できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すものであり、第１図は概
略的縦断面図、第２図は電気回路図、第３図はタイムチ
ャートを示す図、第４図及び第５図は電気回路図の主要
部を取出して切換状態を示す図である。 図面中、１は外箱、２は水受槽、３は回転槽（洗濯槽）
、５は排水弁、９はポンプ、９ａは吸入口、９ｂは吐出
口、１２は切換弁、１９は給水弁、２０はタイマ装置、
２１は選択スイッチである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 給水、洗い、排水およびすすぎ洗い等の一連の洗濯行程
   を自動的に進行させるタイマ装置と、前記排水行程にお
   いて前記タイマ装置により開放され前記洗濯槽からの洗
   濯水を排水ホースへ流出させる排水弁と、前記タイマ装
   置と協働して通常の給排水、ポンプ給水及びポンプ排水
   の三つの状態を選択する選択スイッチと、この選択スイ
   ッチがポンプ給水に選択された時に前記タイマ装置との
   協働により給水時に作動され且つ前記選択スイッチがポ
   ンプ排水に選択された時前記タイマ装置との協働により
   排水時に作動される１個の一方向回転形ポンプと、この
   ポンプの吸入側に設けられた吸入管と、前記ポンプの吐
   出側に設けられた吐出管と゛、この吐出管の末端部に前
   記選択スイッチの選択動作に連動するように設けられ該
   選択スイッチがポンプ給水に選択された時に該吐出管か
   らの水を前記洗濯槽内へ供給させ且つ該選択スイッチが
   ポンプ排水に選択された時に前記吐出管からの水を前記
   外箱の外部へ排出させる切換弁とを具備してなり、前記
   選択スイッチがポンプ給水に選択された時に前記吸入管
   を適宜の給水部所に連通させ、前記選択スイッチがポン
   プ排水に選択された時に前記吸入管を前記排水ホースの
   末端に連通させることを特徴とする自動洗濯機。