JPS6364236B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は洗剤洗いからすすぎ洗い迄の行程を自
動的に遂行する自動洗濯機から排水される洗濯液
を貯水タンクに貯えて次の洗濯に利用するように
した自動洗濯機用貯水装置に関する。

近時、洗濯に使用する洗濯水を節約するために
一度使用した洗濯水を貯水タンクに貯え、その洗
濯水を次の洗濯時に貯水タンクから洗濯槽に移し
て再度使用するようにすることが考えられてい
る。しかしながら、従来のものは、洗濯機の操作
を専らマニユアルで行うものを対象としたもの
で、洗濯水を貯水タンクに移し入れるためのポン
プの運転停止もマニユアル操作で行うようになつ
ており、従つて、給水、洗剤洗い、排水等の一連
の行程をタイマによつて自動的に進行させるよう
にした自動洗濯機に並設して使用する場合には、
操作が非常に面倒な欠点を有している。

本発明は上記した事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、排水ホースから洗濯水が排水
されるとポンプが自動的に運転を開始して洗濯水
が貯水タンクに貯えられ、以つて自動洗濯機に並
設した場合の操作を極めて簡単なものにできる自
動洗濯機用貯水装置を提供するにある。

以下本発明の一実施例について図面を参照しな
がら説明する。１は全自動洗濯機たる脱水兼用洗
濯機で、外箱内に弾性吊持された水受槽２内に洗
濯兼脱水槽としての回転槽３が設けられ、該回転
槽３の内底部に撹拌翼４が設けられている。そし
て、水受槽２の底部の排水口２ａに排水電磁弁５
を介して排水ホース６が連結されている。一方、
７は貯水装置で、これの内部に水受槽２の容量と
略等しい容量の貯水タンク８が設けられている。
９はモータ１０によつて駆動されるポンプで、こ
れの吸入側にポンプタンク１１が設けられてい
る。１２は流入管で、一端部に排水ホース６を連
結する連結口１２ａを有し、他端部に電磁弁１３
が連結されており、この流入管１２の途中部分か
ら分岐された分岐部１２ｂがポンプタンク１１に
連結され、且つ、この分岐管１２の途中部分から
同様に分岐された排水管部１２ｃが排水弁１４を
途中に介して貯水装置７の外部に導出されてい
る。そして、１５は一端が貯水タンク８の底部に
連結された連結管で、これの他端が電磁弁１３を
介して流入管１２に連結されている。１６はポン
プ９の吐出管１７に連結された切換弁で、これの
一方の出口側が連結管１８を介して貯水タンク８
に連通され、他方の出口側に連結された供給管１
９を回転槽３の上方部に対向させている。２０は
ポンプタンク１１内に設けられた検出手段として
のフロートスイツチで、これはポンプタンク１１
内に一定液位迄洗濯水が流入するとオン動作する
ようになつている。２１は貯水タンク８内に設け
られたフロートスイツチである。

さて、第２図に示した電気回路図において、２
２，２３は交流電源端子、２４は電源スイツチ、
２５は手動操作により切換えられる選択スイツ
チ、２６は切換弁１６の切換操作に連動して切換
えられるスイツチとしての選択スイツチ、２７は
第１のリレーで、これのリレーコイル２７ａはポ
ンプ９に並列接続されていて、常閉接点２７ｂ及
び常開接点２７ｃを有している。２８は第２のリ
レーで、リレーコイル２８ａ及び常開接点２８
ｂ，２８ｃからなる。２９は第３のリレーで、こ
れはリレーコイル２９ａと常閉接点２９ｂとから
なる。そして、排水弁１４は常開接点２８ｂと常
閉接点２７ｂとの直列回路からなる開弁手段３０
と電源スイツチ２４とを直列に介して交流電源端
子２２，２３間に接続されている。

次に以上のように構成した本実施例の作用につ
いて説明する。脱水兼用洗濯機１のタイマをセツ
ト操作して洗濯運転を開始した時に電源スイツチ
２４をオン操作すると同時に選択スイツチ２５の
可動接片ｃを自動側の固定接片ｂ側に選択操作
し、且つ切換弁１６を貯水タンク８側に切換操作
する。この状態で、開弁手段３０の常開接点２８
ｂが開放されているから排水弁１４が閉塞してお
り、切換弁１６に連動して選択スイツチ２６の可
動接片ｃが固定接片ａ側に接触されているから電
磁弁１３が閉塞している。そして、脱水兼用洗濯
機１が給水及び洗剤洗いの行程を終了して、排水
電磁弁５が開放されると水受槽２内の洗濯水が排
水ホース６及び流入管１２を介してポンプタンク
１１内に流入する。すると、フロートスイツチ２
０がオンし、選択スイツチ２５の接片（ｃ−ｂ）
間及び常閉接点２９ｂ並びにフロートスイツチ２
０を介してポンプ９が運転され、ポンプタンク１
１内に流入した洗濯水がポンプ９により吐出管１
７、切換弁１６、連結管１８を順に介して貯水タ
ンク８内に供給され、該貯水タンク８内に貯えら
れる。ところで、脱水兼用洗濯機１の洗剤洗い時
に撹拌翼４による渦巻水流による水面の上下動等
によつて一部の洗濯水が水受槽２からオーバーフ
ロウして排水ホース６を介してポンプタンク１１
内に流入するが、この時にもフロートスイツチ２
０がオンするとポンプ９が作動し、前述と同様に
して貯水タンク８内に洗濯水が貯えられる。一
方、フロートスイツチ２１の作動水位は水受槽２
からオーバーフロウした洗濯水が貯水タンク８内
に貯えられた時よりも高水位で、且つ脱水兼用洗
濯機１が最低水位での洗剤洗い後に前述のように
排水されて貯水タンク９内に貯えられる洗濯水の
水位よりも充分に低い水位に設定されており、従
つて、フロートスイツチ２１は脱水兼用洗濯機１
が排水行程に移行してポンプ９が所定時間運転さ
れた後にその作動水位に達してオンされる。他
方、第１のリレー２７はポンプ９と一緒に通電さ
れて常開接点２７ｃが閉成されているから、フロ
ートスイツチ２１がオンすると選択スイツチ２６
の接片（ｃ−ａ）間及びフロートスイツチ２１並
びに常開接点２７ｃを介して第２のリレー２８の
リレーコイル２８ａが通電される。そして、リレ
ーコイル２８ａが通電されると、常開接点２８ｃ
が閉成されるから、第２のリレー２８は常開接点
２８ｃを介して自己保持される。また、リレーコ
イル２８ａが通電されると常開接点２８ｂも閉成
されるが、ポンプ９の運転中は常閉接点２７ｂが
開放されているから排水弁１４は引続き閉塞され
ている。そして、水受槽２からの排水が終了して
ポンプタンク１１内の水位が低下するとフロート
スイツチ２０がオフしてポンプ９及びリレーコイ
ル２７ａへの通電が断たれるから、ポンプ９の運
転が停止し常閉接点２７ｂが閉成するようになつ
て排水弁１４が常開接点２８ｂ及び常閉接点２７
ｂからなる開弁手段３０を介して通電されて開放
され、排水弁１４の開放と同時に第３のリレー２
９のリレーコイル２９ａが通電されて常閉接点２
９ｂが開放される。即ち、ポンプ９の運転終了後
吐出管１７及び連結管１８内に残つた洗濯水がポ
ンプ９内を逆流してポンプタンク１１内に入つて
フロートスイツチ２０をオンすることがあるが、
第３のリレー２９の常閉接点２９ｂが開放されて
いるから、フロートスイツチ２０がオンしてもポ
ンプ９が運転されることはなく、吐出管１７及び
連結管１８内に残つた残水によつてポンプ９が断
続的に運転停止を繰返すことが防止される。この
ように脱水兼用洗濯機１の洗剤洗い後の排水時に
ポンプ９により貯水タンク８内に洗濯水が貯えら
れると、以後、脱水兼用洗濯機１は周知のように
すすぎ洗い及び脱水の各行程をタイマの計時作動
に基いて自動的に遂行する、そして、ポンプ９の
運転停止後は排水弁１４が開放されているから、
すすぎ洗い及び脱水時に排水ホース６を介して排
水される水は流入管１２及び排水管部１２ｃを順
に介して外部に排水される。

このようにして１回目の洗濯を終了した後に、
貯水タンク８内に貯えられた洗濯水を２回目の洗
剤洗いに利用する時には、切換弁１６を回転槽３
側へ切換える。すると、この操作に連動して選択
スイツチ２６の可動接片ｃが固定接片ｂ側に切換
えられるから、電磁弁１３が開放され、同時にリ
レーコイル２８ａへの通電が断たれて第２のリレ
ー２８の自己保持が解除されるから、常開接点２
８ｂ，２８ｃが夫々開放状態に戻され排水弁１４
が断電されて閉塞される。また、これと同時にリ
レーコイル２９ａへの通電も断たれ、常閉接点２
９ｂが閉成状態に戻される。このように切換弁１
６が回転槽３側へ切換えられると、連結管１５、
電磁弁１３及び流入管１２を介して貯水タンク８
に貯えられた洗濯水がポンプタンク１１内に流入
するから、フロートスイツチ２０がオンし、ポン
プ９に選択スイツチ２５の接片（ｃ−ｂ）間、常
閉接点２９ｂ、フロートスイツチ２０を順に介し
て通電されるようになり、ポンプタンク１１に流
入した洗濯水がポンプ９、吐出管１７及び供給管
１９を介して回転槽３内に供給される。そして、
このようにしてポンプ９が通電されると第１のリ
レー２７のリレーコイル２７ａが同時に通電され
るから、常閉接点２７ｂがオフとなる。そして、
貯水タンク８内の洗濯水が全て回転槽３内に移さ
れるとフロートスイツチ２０がオフしてポンプ９
の運転が停止される。このようにして回転槽３に
洗濯水を移し入れたら脱水兼用洗濯機１のタイマ
をセツトして洗濯運転を開始させ、これと同時に
選択スイツチ２５の可動接片ｃを手動側の固定接
片ａ側に選択操作すると、排水弁１４が開放され
て排水電磁弁５が開放された時の排水を外部に排
出させるようになる。また、脱水兼用洗濯機１の
タイマセツト後に選択スイツチ２５を操作せずに
選択スイツチ２６の可動接片ｃを固定接片ａ側に
切換えれば、前述と同様に洗剤洗い後の排水時に
洗濯水が貯水タンク８内に貯えられる。

このように構成した本実施例によれば、排水ホ
ース６からの洗濯水が貯水装置７に流入すると、
これをフロートスイツチ２０によつて検知してポ
ンプ９を自動的に運転して貯水タンク８内に貯え
るようにしているから、脱水兼用洗濯機１側にポ
ンプ９の通断電制御を行う電気回路を何ら設ける
必要がなく、貯水装置７の制御回路を脱水兼用洗
濯機１とは別個の電気回路として構成でき、貯水
装置７に組合せる脱水兼用洗濯機１の機種に制約
を受けることがない。そして、フロートスイツチ
２０によつて排水ホース６からの排水の有無を検
知してポンプ９の運転停止を自動的に制御するよ
うにしているから、脱水兼用洗濯機１の洗濯開始
時に電源スイツチ２４、選択スイツチ２５，２６
を操作するのみでよく、洗剤洗い後の排水時に自
動的に貯水タンク８への貯水が行われるから、使
用者は最初のセツト操作時に必要な操作を行うの
みで脱水兼用洗濯機１の最終の脱水終了迄該脱水
兼用洗濯機１から離れることができ、操作が非常
に簡単となつて使い勝手を大巾に向上でき、脱水
兼用洗濯機１の使い勝手を何ら損うことなく貯水
タンク８に洗濯水を貯えることができて、洗濯水
を有効に利用できる。

尚、上記実施例では給水から最終の脱水迄を行
う脱水兼用洗濯機１に並設する場合を例とした
が、給水からすすぎ洗い迄の洗濯行程が自動的に
行われる二槽式の自動洗濯機に並設しても同様に
使い勝手を向上し得る。

本発明は以上説明した実施例から明らかなよう
に、排水ホースから洗濯水が排水されるとポンプ
が自動的に運転を開始して洗濯水が貯水タンクに
貯えられ、以つて自動洗濯機に並設した場合の操
作を極めて簡単なものにできる自動洗濯機用貯水
装置を提供できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示すものであり、第
１図は概略的縦断面図、第２は電気回路図であ
る。 図面中、１は脱水兼用洗濯機（自動洗濯機）、
２は水受槽、３は回転槽（洗濯槽）、６は排水ホ
ース、７は貯水装置、８は貯水タンク、９はポン
プ、１３は電磁弁、１４は排水弁、１６は切換
弁、２０はフロートスイツチ（検出手段）、２１
はフロートスイツチ、２５は選択スイツチ、２６
は選択スイツチ（スイツチ）、２７は第１のリレ
ー、２８は第２のリレー、２９は第３のリレー、
３０は開弁手段である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 自動洗濯機の排水ホースから排出される洗濯
   水を受けるポンプと、このポンプによつて吐出さ
   れる洗濯水を受けて貯水する貯水タンクと、前記
   排水ホースから洗濯水が排出されたことを検知し
   て前記ポンプを作動させる検出手段とを具備して
   なる自動洗濯機用貯水装置。 ２ 検出手段は、ポンプの吸入側に設けられたフ
   ロートスイツチにより構成したことを特徴とする
   特許請求の範囲第１項に記載の自動洗濯機用貯水
   装置。