JPS6254040B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は排水管を有する洗面台等の水使用台に
洗濯機本体が並置される洗濯機に関するもので、
その目的は、水使用台の下部に貯水タンクを設
け、前記洗濯機本体内の洗濯槽内の水を前記貯水
タンク内に排出する排水装置を設け、そして前記
貯水タンク内の水を前記洗濯槽内に適宜供給する
ポンプを設け、前記貯水タンク内の水を前記排水
管に適宜排出する弁体を設ける構成とすることに
よつて、洗濯槽内の水を再利用することができて
節水，節洗剤を図り得、この場合でも貯水タンク
を洗濯機本体内下部に設ける必要がなくて洗濯機
本体の高さ寸法を小とすることができ、以てシス
テムランドリー化を図る上で好適する洗濯機を提
供するにある。

以下本発明の一実施例につき図面を参照して説
明する。

１は水使用台たる洗面台、２はアイロン台、３
は脱水兼用洗濯機であり、これらは左右に並置さ
れて所謂システムランドリー化が図られている。
そして、洗面台１の上方部位には支持枠４を介し
て鏡５が設けられ、アイロン台２の上方部位には
支持枠６を介して収納棚７が設けられ、脱水兼用
洗濯機３の上方部位には支持枠８を介してシステ
ム構成要素たる乾燥機９が設けられている。又、
洗面台１の洗面容器１０の底部に排水管１１の一
端部が連結され、該排水管１１の他端部は外部に
導出され且つ図示しない下水道に導かれている。
さて、前記脱水兼用洗濯機３について述べる。１
２は洗濯機本体であり、内部には洗濯槽たる水受
槽１３、回転槽１４及び撹拌翼１５並びに機構部
１６が配設され、周知のように、機構部１６によ
つて洗い、すすぎ時には撹拌翼１５が回転駆動さ
れ脱水時には回転槽１４が回転駆動されるように
なつている。１７は給水装置１８の給水管であ
り、その一端部は図示しない水道の蛇口に連結さ
れ、他端部は回転槽１４内に上方から臨む給水口
１９に形成され、途中部位には給水用電磁弁２０
が介装されている。２１は排水装置２２の排水管
であり、その一端部は前記水受槽１４の底部の排
水口２３に連結され、他端部はアイロン台２内下
部を横断して前記洗面台１内下部に形成された貯
水タンク２４内に導入され、該一端部近傍には排
水用電磁弁２５が介装されている。２６は注水装
置であり、これは、アイロン台２内底部に配設さ
れたポンプ２７と、このポンプ２７の吸入口に基
端部が連結され先端部が前記貯水タンク２４内下
部に導入された吸水管２８と、前記ポンプ２７の
吐出口に基端部が連結され中間部がアイロン台２
内を上方に導かれ先端部が前記回転槽１４内に上
方から臨む注水口２９に形成された注水管３０と
からなる。３１は前記貯水タンク２４の底部に形
成された排出口であり、これは排出管３２を介し
て前記排水管１１の途中部位に連通されている。
そして、この排出口３１には常にはこれを閉塞す
る方向のばね力が付勢された弁体３３が配設され
ており、この弁体３３と前記支持枠４に回動可能
に枢設された操作レバー３４とは連結紐３５によ
つて連結され、操作レバー３４が「貯水」位置に
操作された時には弁体３３がばねの付勢力によつ
て排出口３１を閉塞し、操作レバー３４が「排
水」位置に操作された時には弁体３３がばねの付
勢力に抗して連結紐３５により引上げられて排出
口３１を開放するようになつている。３６は前記
支持枠８に付設された集中操作パネルであり、こ
れには、脱水兼用洗濯機３の洗濯運転を制御する
洗濯用タイマー，乾燥機９の乾燥運転を制御する
乾燥用タイマー及びポンプ２７を手動操作によつ
て通断電制御する操作スイツチ等が取付けられて
いる。

次に、上記構成の本実施例の作用につき説明す
る。

回転槽１４内に洗剤とともに洗濯物を投入した
後洗濯用タイマーをセツト操作すると、周知のよ
うに、給水装置１８による給水・撹拌翼１５によ
る洗い、排水装置２２による排水，回転槽１４に
よる脱水、前記給水・洗いと同様の給水・すす
ぎ、前述同様の排水，脱水，給水・すすぎ，排水
及び脱水の各工程からなる洗濯運転が行なわれ
る。この場合、この洗濯運転中の最終の給水・す
すぎ行程時に操作レバー３４を「貯水」位置にし
て弁体３３により排出口３１を閉塞させておく
と、その最終の給水・すすぎ行程後の排水及び脱
水行程時には水受槽１３の水は排出口３１から排
出されることなく貯水タンク２４内に貯留される
ことになる。そして、上述したような洗濯運転の
終了後回転槽１４内から洗濯完了した洗濯物を取
出した後該回転槽１４内に新たに洗濯すべき洗濯
物を洗剤とともに投入し、操作スイツチを操作し
てポンプ２７を作動させると、貯水タンク２４内
に貯留された水が注水管３０の注水口２９から水
受槽１３内に供給されるようになる。その後、前
述同様に洗濯用タイマーを洗濯運転にセツト操作
すれば、前回の洗濯運転時における最終の給水・
すすぎ行程時の水を再利用しての洗濯運転が行な
われ、節水を図り得る。

又、前述したような洗濯運転において、最初か
ら弁体３３により排出口３１を閉塞させておき、
給水・洗い行程の次の排水行程及び脱水工程の終
了後に洗濯用タイマーをリセツトさせると、給
水・洗い行程終了後の洗剤分を含んだ水が貯水タ
ンク２４内に貯留されることになる。そして、回
転槽１４内から洗濯物を取出した後該回転槽１４
内に新たな洗濯物を投入し、ポンプ２７を作動さ
せると、貯水タンク２４内に貯留された洗剤分を
含む水が水受槽１３内に供給されるようになり、
その後洗濯用タイマーを再び洗濯運転にセツト操
作すれば、前述の洗剤分を含んだ水を再利用して
の洗濯運転が行なわれるようになり、節水及び節
洗剤を図り得る。

ところで、以上のようにシステムランドリー化
された脱水兼用洗濯機３においては、洗面台１及
びアイロン台２と並置されるので、これらと高さ
寸法が異なると外観上及び意匠上好ましくなく、
このため洗濯機本体１２の高さ寸法を通常のもの
のように大とすることができない。この場合、通
常の脱水兼用洗濯機のように高さ寸法が大であれ
ば、その脱水兼用洗濯機内下部に貯水タンクを設
けることも可能であるが、システムランドリー化
のための本実施例脱水兼用洗濯機３の如き場合に
は、洗濯機本体１２内下部に貯水タンクを設ける
ことはできない。このため、本実施例では、洗面
台１内下部の空間部を利用して貯水タンク２４を
設けるようにしたものであり、従つて水受槽１３
内の水の再利用を図るべく貯水タンク２４を設け
るようにしても、システムランドリー化に支障が
ないように洗濯機本体１２の高さ寸法を小とする
ことができる。

しかも、貯水タンク２４内の水が不要な場合に
は、操作レバー３４により弁体３３を引上げ操作
して排水口３１を開放させれば、該貯水タンク２
４内の水は洗面台１が有する排水管１１に排出さ
れるようになるものであり、従つて、貯水タンク
２４内の水の排出に洗面台１が本来的に有する排
水管１１を利用し得て極めて便利である。

尚、上記実施例では洗面台１とシステムランド
リー化を図るようにしたが、これに限らず水使用
台たる流し台とシステムランドリー化を図るよう
にしてもよく、この場合には流し台の下部に貯水
タンクを設けるようにすればよい。

その他、本発明は上記し且つ図面に示す実施例
にのみ限定されるものではなく、例えば脱水兼用
洗濯機に限らず洗濯機全般に適用し得る等、要旨
を逸脱しない範囲内で適宜変形して実施し得る。

本発明は以上説明したようになり、上方部位に
システム構成要素が配置される洗濯機本体を洗面
台等の水使用台に並置する構成であつても洗濯槽
内の水を貯水タンクに一時的に貯留し該水の再利
用を図ることができて節水、節洗剤を図り得、
又、貯水タンク内の水が不要の場合には弁体を操
作することによりその水を水使用台が有する排水
管を利用して排出することができ、貯水タンクを
洗濯機本体内下部に設ける必要がなくて洗濯機本
体の高さ寸法を小とすることができ、以てシステ
ムランドリー化を図る上で好適する等の効果を奏
する洗濯機を提供できる。

【図面の簡単な説明】

図面かシステムランドリー化した本発明の一実
施例を示し、第１図は斜視図、第２図は一部断面
して示す平面図、第３図は下半部を断面して示す
正面図である。 図面中、１は洗面台（水使用台）、３は脱水兼
用洗濯機、９は乾操機（システム構成要素）、１
２は洗濯機本体、１３は水受槽（洗濯槽）、１８
は給水装置、２２は排水装置、２４は貯水タン
ク、２６は注水装置、２７はポンプ、３１は排出
口、３３は弁体を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 排水管を有する洗面台等の水使用台に洗濯機
   本体が並置され且つ該洗濯機本体の上方部位にシ
   ステム構成要素が配置されてシステムランドリー
   化が図られるようにしたものにおいて、前記水使
   用台の下部に貯水タンクを設け、前記洗濯機本体
   内の洗濯槽内の水を前記貯水タンク内に排出する
   排水装置を設け、更に前記貯水タンク内の水を前
   記洗濯槽内に適宜供給するポンプを設けるととも
   に、該貯水タンク内の水を前記排水管に適宜排出
   する弁体を設けたことを特徴とする洗濯機。