JPS5820581A - 車両のフレ−ム構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は低床式の小型、軽量のスクータ、これに類似す
る原動機付三輪車、四輪車に用いるに好適する車体構造
に関するものである。

本出願人は二輪車と大きさが略同等の小型、軽量の原動
機付三輪車、四輪車を提案し、これの外形は運転し易さ
、取り扱い操作等を考慮して低床式のスクータと類似の
形状をなす。

スクータを含む以上の車両のフレームは一般にはパイプ
フレームが用いられ、パイプ材の折曲加工等フレームの
成形に多くの工程を要し、又成形が必ずしも容易ではな
いこと、ハーネス等の取り廻しを行う場合フレームの外
表面が彎曲しているため、ハーネスを直接支持するクラ
ンパ以外に取付ブラケットを多数必要とすること、外表
面にこれらが露出するため保護上最良とはいい難いこと
、燃料タンクの取付ブラケットを必要とし、上記と併せ
て部品点数が多くなり、構造が複雑化し、これらブラケ
ットの取付作業を必要とし、製作が面倒、煩雑でコスト
の点で必ずしも有利ではないこと、軽量化の点で最良と
はいい難いこと等改善すべき余地がある。

かかるパイプフレームに代えてモノコック式のフレーム
の採用も考慮されるが、フレーム構成部品が多くなり、
構造も複雑化し、フレームも重くなり、更にはコストも
高くなる等最良とはいい難℃１０ 本発明は以上の車両における車体構造を改善すべくなさ
れたもので、その目的とする処は、板厚方向が車幅方向
で縦方向に長さを有する板材の上下端の少くとも一方、
好ましくは上端を外方に折曲してフランジ部を形成した
左右の部材の低位にある前部をフレーム前部をなすパイ
プ材等の両側に固着し、該左右の部材は後上方に左右対
称に延出され、該左右の部材の高位の一部のフランジ部
間に燃料タンク等を架設固定してクロスメンバとし、更
にはフランジ部下の部材のフラットな一外側面を利用し
てノ・−ネスその他の部品を取付支持せしめ、フレーム
の薄肉軽量化、強度剛性のアップ、製作の容易化、燃料
タンク□の取付性向上、更には・・−ネスその他の部品
の保護、取付性向上を企図し得る如くした車両の車体構
造を提供するにある。

次に本発明の好適一実施例を添付図面に従って詳述する
。

第１図はフレーム構造を示す側面図で、実施例では原動
機付三輪車を示すが、低床式のスクータの如き二輪車や
原動機付四輪車にも用いることができ、第２図は中間部
乃至後部の平面図を示している。

車両１のフレーム２は前部材３と後部材４とからなる。

前部材３は側面彎曲したＬ型をなし、実施例ではある程
度大径の一本のパイプ材よりなり、前上方に起立する前
部３ａの前端にはヘッドチューブ５が溶接等で固着され
ている。ヘッドチューブ５にはステアリングステム６を
介してフロントフォーク状の前輪支持部材７が枢着され
、前輪支持部材７の左右には操向輪をなす一輪の前輪８
が取付支持されている。ヘッドチューブ３上に突出した
ステアリングステム６の上端にはハンドル９を付設する
。

以上の前部材３はヘッドチューブ５から後下方に垂下さ
れた前部３ａと、これの後下方への彎曲中間部３ｂと、
これから後方に適宜長さ延出された後部３Ｃとを一体に
備え、後部３Ｃは低位にある。後部３Ｃの前後方向の中
間部両側に後部材４の前端を溶接等で固着し、後部材４
は左右の部材４−１．４−２からなる。部材４−１．４
−２は左右で対称形状をなし、前部４ａは低位で前部材
３は後部３ｃかも後方に延出され、且つ第２図の如く前
端の後部３０両側への接合部４ｂ、４ｂかも後方に各外
側方に彎曲折曲されて膨出し、前端の接合部４ｂ、４ｂ
を除いて前部材３に比して左右に充分の幅、実施例では
前後二輪間の幅方向の幅よりも若干小さい程度の幅を有
するべく外側方に夫々膨出され、且つ所定幅を離間させ
て後方に延出され、フロア部材３９よ°りも幅が狭いよ
うに設定されている０名前部４ａの後端から部材４−１
゜４−２は斜め上後方に起立して中間部４Ｃを構成し、
中間部４Ｃかも後方に前後方向に折曲して延出し、後部
４ｄを構成する。以上の左右の部材４−１．４−２は第
３図乃至第５図、そして第７図の如く断面溝型のチャン
ネル状をなし、部材４−１．４−２は左右で幅方向に離
間して向い合う所定板厚のフラットな本体４ｅと、これ
の上下端から各外側方に折曲されたフランジ部４ｆ、　
４９とを備える。フランジ部４ｆ、４（Ｊは部材４−１
゜４−２の前部４ａでは上下に、中間部４Ｃでは前後に
、又後部４ｄでは上下にもどり、フランジ部４ｆ、４９
は前部から後部迄一体に連続し、これら左右の部材４−
１．４−２は鋼板素材のプレス成形品で夫々全一体的に
成形される。かかる左右の部材４−１．４−２は前部４
ａの後部４ｈから中間部４Ｃが溝間、即ちフランジ部間
の幅が大きく、中間部４ｂの上部４１が最も大きく、中
間部４ｃ上端のフランジ部４ｊは前後方向に略水平に設
けられる。

以上の左右の部材４−１．４−２の前部４ａの左右に彎
曲膨出した折曲部間にはクロスメンバＺ１０を架設接合
し、クロスメンバ１０を既述の前部材３の後端３ｄと接
合する。前部４ａ間のクロスメンバ１０後方にはピン１
１を架設し、これを介してリンク１２が垂下枢設され、
リンク１２は上端をピン１１でフレーム４に枢支され、
リンク１２の下端部にはピン１３を介してフレームの後
方に延出されるスイングジヨイント１４の前端部を枢着
スる。スイングジヨイント１４の中間部上に設けたブラ
ケット部１４ａにリヤクッションユニット１５の下端部
をピン１６で枢着し、左右の後部材４−１．４−２の中
間部４Ｃ上部のフラットな本体４８間に架設した後述の
第３のクロスメンバ２６に支持したピン１７にリヤクッ
ションユニツー　ト１５の上端部を枢着し、かくしてジ
ヨイント１４はフレーム２に対して上下方向に揺動自在
に支持されることとなる。ジヨイント１４後方にはエン
ジン１８、クランクケース１９、伝動ケース２０等を一
体化したパワーユニット２１を搭載支持するリヤフレー
ム２２を前後方向への支軸２３を介して延設支持し、ジ
ヨイント１４を含むフレーム２、即ち車両の前部は支軸
２．．３を支点として左右に揺動（ローリング動）自在
とし、伝動ケース２０後部の左右には駆動輪をなす二輪
の後輪２４．２４を配設する。

フレーム後部材の左右の部材４１．４−２の中間部４ｃ
のフラットな部分４０間の下部間には第６図で明らかな
如く第２のクロスメンバ２５を架設し、又この間に架設
される既述のりャクッションユニット１５の上部支持ピ
ン１７上を覆う第３のクロスメンバ２６が上部間に架設
され、更に高位の後部４ｄの上部フランジ部間に第４の
クロスメンバ２７を架設し、更に父後端部間に第５のク
ロスメンバ２８を架設する。かくして左右の部材４−１
．４−２はクロスメンバ１０，２５〜２８で平行に配設
されて結着され、剛性、強度を得る。

フレーム後部材の左右の部材４−１．ｊ１２の中間部４
ｃの上端をなすフランジ部４ｊ、′４ｊ間に燃料タンク
２９を取付支持せしめる。燃料タンク２９は深い凹皿状
の下部材２９ａと浅い逆回状の上部材２９ｂの重ね合せ
接合体からなり、上下の部材２９ｂ、２９ａは各対向端
に外方に折曲延出せる如く形成した７タンク部２９ｃ、
２９ｄを重ね合せて接合し一体化され、下のフランジ部
２９Ｃの左右を略水平なフランジ部４］、４ｊｆＳＪ］
に載せ、下部材２９ａは中間部４ｃの上部間に臨ませ、
７タンク部２９Ｃ，２９ｃ１．４ｊ、４ｊ間にボルト３
０を通し、ナツト３１で螺着する。かくすることにより
燃料タンク用のブラケットをフレームに設ける必要がな
く、フレームのフラットで水平なフランジ部でタンクを
取付支持することができ、タンクは左右の部材の中間部
上部間に架設されることからクロスメンバを構成するこ
ととなる。燃料タンク２９は中間部乃至後部をフランジ
部４ｊ、４ｊで取付支持し、前部は前方に突出し、かか
るタンク２９の前端上部にはヒンジ部材３２を固設し、
シート３３の前端下部を枢着し、シート３３を前端下部
を支点として起倒自在とし、シート３３を起こしてタン
ク２９を露出し、倒し℃シートとして用い、シート３３
の下面両側をタンク２９のフランジ部２９Ｃ，２９ｄを
介してフレーム側のフランジ部４ｉ、４ｊで支持し、尚
３４はシート後部下面を受ける支持部で第４のクロスメ
ンバ２７上に設けられている。

ところでフレーム２の後部材４の後端にはテイルライト
ユニット３５、ハンドル前方には不図示のヘッドライト
ユニット、ウィンカ−ランプ、以上の他エンジンのスタ
ータリレー、ｃｂＩユニット等の電装品、更にはこれら
とバッテリを繋ぐハーネス３６等が設けられる。ハーネ
ス３６は前部から後部に延出され、フレーム２の後部材
４の左右のメンバ４−１．４−２の断面カ外向きのチャ
ンネル状、即ち溝状であるため、上下のフランジ部４ｆ
、４９間のフラットな本体４ｅの外側面に止着具３７を
介して溝間に沿わせて止着配線し、又リレーやＣＤＩユ
ニットもこの溝間の本体外側面に止着し、太きいものは
フランジ部間の間隔が大きく側面の面積が大きい前部４
ａの後部から中間部４ｃの外側面に止着する。これら電
装品はフランジ部間に収納され、ハーネス３６はフラン
ジ部４ｆ、４ｑの内側に臨み、リレー３８は７タンク部
４ｆ、４（Ｊより若干外方に部分的に突出するのみでこ
れらはフランジ部で保護されることとなり、又止着具３
７のみでこれらの取付ブラケットをフレームに設ける必
要はない。

以上のフレーム２を外向きチャンネル断面とした左右の
部材４−１．４−２で構成したため、部材自体の強度、
剛性は高いものが得られ、従って部材４−１．４−２の
素材肉厚を薄肉化し、軽量化、成形の容易化を図っても
強度、剛性の点で優れたものが得られる。又チャンネル
の７タンク部を利用して燃料タンクを部材間に取付支持
せしめることができ、特別のブラケットを別設すること
なくタンク支持を行え、タンク上に配設するシート上の
支持上も有利で、シートはフレームに支持されたタンク
後部及びフランジ部を介してフレームで支持され、荷重
はさ程タンクにかからず、タンクも薄肉化でき、これの
軽量化、製作の容易化を図ることができる。更にハーネ
ス等の電装品は外向きに開放された溝間に保持され、こ
れらの保護上有利であり、又これらの取付ブラケットを
別設する必要がなく、上記と併せてフレーム構造を簡素
化し、更に万一ハー鼻スがたるんでも下部フランジ等で
これらを保持することができる。

第８図はフレーム後部材の変更実施例で、左右の部材１
０４１．１０４４を本体１０４ｅ上端から各外方に折曲
した上部フランジ部１０４ｆのみで構成し、又第９図は
左右の部材２０４−１゜２０４−２の本体２０４ｅの上
端部を各外方に折曲して上部フランジ部２０４ｆを形成
し、下端部を各内方に折曲して下部フランジ部２０４ｑ
を形成したもので、かかる断面形状でも上記の効果は得
られる。

以上実施例を詳述したが、実施例の如くフレーム前部材
を一本のパイプ材で構成することは必ずしも必要ではな
く、左右の部材を前部迄延長しても良く、又二本の平行
するパイプ材と上記左右の部材を接合しても実施可能で
あることを付言する。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示す虹ので、第１図は車両の
フレームを示す側面図、第２図は同要部の平面図、第３
図は第２図３−３線断面図、第４図及び第５図は第１図
４−４線及び５−５線断面図、第６図はフレームの斜視
図、第７図はフレームの縦断面図、第８図及び第９図は
変更実施例の同様の図である。 尚図面中１は車両、２はフレーム、３は前部材、４−１
．４−２は左右の部材である。 特許出願人　本田技研工業株式会社 代理人弁理士　　　下　　１）　容一部間　　弁理士　
　　大　　橋　　邦　　彦第５図 第７図 第８図 第９図

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）板厚方向が車軸方向で縦方向に長さを有する板材
   の上下端の少くとも上端を外方に折曲してフランジ部を
   形成した左右の部材と、該部材間を連結するクロスメン
   バとからなることを特徴とする自動二輪車、原動機付三
   輪車、原動機付四輪車用車両のフレーム構造。
2. （２）前記左右の部材は前部がフレームの前部材に接合
   され、該部材の前部は低位にあり、中間部は路上刃に起
   立し、中間部上部は後方に延出された前記特許請求の範
   囲第１項の車両のフレーム構造。
3. （３）前記左右の部材は各外側向に溝を開放したチャン
   ネル断面である前記特許請求の範囲第１項、第２頂側れ
   かの車両のフレーム構造。