JPS58197381A - 低滑り特性を有する皮革様シ−ト物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明Ｆｉ衣面の清シ易さを低下させた皮革様シート物
に関するものである。

従来より、繊維質の基体層と、ポリウレタンエラストマ
ーを生体とする重合体からなる多孔質またＶｉ／および
非多孔質の表向層とを有するシート物は、外観や風合等
が天然皮革に類似しているため、天然皮革の代替品とし
て、広く一般に用いられている。天然皮革の用途の一分
野として、バレーボール、サッカーボール、ラグビーボ
ール等の大型ボールや野球用グローブなどのスポーツ用
品があり、上記皮革様シート物はこれらの分野へも用い
られている。しかしながら、これら皮革様シート物は天
然皮革と比べて表面が滑り易いという性質を有しておシ
、この性質が皮革様シート物のこれら分野への拡大を妨
げている。

皮革様シート物の表面漬浸を低下させる方法として、従
来より檀々の試みがなされている。たとえに皮革様シー
ト物の表面に凹凸のエンボス模様を付与して滑シ易さを
低下させる方法や、あるいは表面に松脂を塗布する方法
などがあけられるが、前者の方法を用いて十分な効果を
得るためには凹凸差の極めて大きいエンボス模様を付与
する会費があり、この様な鮮明なエンボス模様が付与さ
れた皮革様シート物はその＃羽な表面模様ゆえに極めて
狭い限られた用途分野にしか用いることができない欠点
を有しており、また後者の方法でｔｉ　一時的に表面の
滑シ易さを幾分か低下させるという点ではある程度効果
があるが、半永久的に表面の滑シ易さを押えることはで
きないという致命的な欠点を有している。

本発明者らは、表面の滑ル易さを低下させる処理により
表面形状および内部構造が殆ど変化を受けておらず、か
つ半永久的に低下した嵌面滑シ特性を壱する皮革様シー
ト物について研究を行なった結果、本発明に至った。す
なわち本発明は、繊維質の基体層とポリウレタンエクス
トマーを主体とする重合体からなる多孔質および／また
は非多孔質の表面層とを有するシート物の表面に、アク
リル変性ポリウレタン樹脂が付与されている皮革様シー
ト物であり、このような皮革様シート物祉表面の清シ易
さか永続的に低下しているため、表出１の渭）易さが低
いことが要求される用途分野、たとえば大型ボールや野
球用グローブ、カメラケースなどの用途分野に適してい
る。以下に本発明の皮革様シート物について拝しく説明
する。

まず本発明の皮革様シート物を構成する繊維質の基体層
は、繊維業合体あるいは繊維集合体とその内部に含浸さ
れた弾性１合体からなる。繊維集合体とｔ′ｉ繊維を不
織布、織布、ｉ１布などの形状にしたものであり、これ
に用いられる繊維としては、木綿、麻、羊毛、レーヨン
、アセテート等の繊維、ソシてナイロン、ポリニスデル
、ポリアクリロニトリル、ビニロン、ポリオレフィン郷
の単蝕紡糸繊維あるいはこれらの混合または被合紡糸繊
維などがあげられる。混合紡糸繊維あるいは複合紡糸繊
維を用いる場合には、皮革様シート物を製造する工程の
途中において、繊維を構成している少なくとも一成分を
抽出除去するかあるいは繊維を構成している各成分に分
割処理して、繊維を極細繊維集束体線維めるいｅユ多孔
配列体繊維に変えるのが好ましい。

繊維１合体の内部に含浸させる弾性１合体としては、一
般の合成皮革、人工皮革等に用いられるものならば全て
使用可能であシ、たとえは天然ゴム、スチレン−ブタジ
ェン共重合体、アクリロニトリル−ブタジェン共重合体
、メチルメタアクリレート−フタジエン共重合体、ポリ
塩化ビニル、ホリウレタン、その他の合成ゴムあるいは
これらの混合物などがあけられる。これら弾性１合体が
繊維集合体に含浸される際の形態はエマルジョンであっ
ても、また溶液の状態であってもよい。また皮革様シー
ト物の反撥弾性を適度に低下させて皮革様シート物に天
然皮革に類似し友風合を付与するためには、繊維集合体
に含浸されている弾性重合体は多孔、質状態であるのが
好ましい。また含浸されている弾性重合体の量は、通常
、捧維果合体に対して１５０重量−以下の範囲内が好ま
しい。

本発明において、基体層の片面または両面にはポリウレ
タンエラストマーを主体とする重合体からなる多孔質お
よび／または非多孔質の表面層が形成されている。この
＆＋１１１層は天然皮革の銀面に相当するものであり、
風合、折しは、物性等の点から、ポリウレタン千ラスト
マーを生体とする重合体からなる多孔質層の上にポリウ
レタンエラストマーを生体とする重合体からなる非多孔
質層を設けた多層構造が好着しいＯポリウレタンエラス
トマーを生体とする１合体とは、ポリウレタンエラスト
マー自体またはこれと他の重合体の混合物のことである
。ポリウレタンエラストマーは、ポリエステルジオール
、ポリエーテルジオール、ポリエステル・エーテルジオ
ール等の高分子ジオ−ルの１８またｔｉ２種以上と、有
機ポリイソシアネート、好ましくは芳香族系あるいは脂
環族系のジイソシアネートの１穐または２種以上と、低
分子ジオール、低分子ジアミン等の活性水素原子を２個
有する鎖伸長剤から王として重合したものである。これ
らポリウレタンエラストマーと併用できる集合体として
は、ポリ塩化ビニル、天然または合成ゴム、ポリ酢酸ビ
ニル、セルロース縛導体、ポリアクリロニトリルなどが
あけられる。呼たこれら表向層には、必歎に応じて、光
填材、柔軟剤、安定剤、着色剤、￥ｒｒ１Ｎ防止剤等が
冷加されていてもよい。特に基体ｍｈ織繊維もとすく凹
ｒＩ」斑や色斑を有しているので、この斑を１幣するた
めに、該表向ノーには顔料や染料等の着色剤が付与され
ているのが好ましい。表ｒｋＪ層が多孔質層である場合
には、その厚さは１０〜１０００μが好ましく、１九表
面層が非多孔質層である場合には１〜１００μが好まし
く、まえ表面層が多孔質層と非多孔′繭層よシなる場合
には、多孔藷層の厚みは５０〜５００μ、非多孔質層の
厚みは１〜２０μが好ましい。

表面層は、基体層上に直接にポリウレタンエラストマー
を主体とする重合体の溶液またはエマルジョンを塗布し
、乾式または湿式凝固することによシ、あるいは別に高
分子物、質のシートや金種ベルトあるいはガラス板表面
にポリウレタンエラストマーを主体とする重合体の溶液
またはエマルジョンを塗布し、乾式または湿式凝固して
フィルムを作成し、これを基体層と貼シ合わせることに
より得られる。

本発明の皮革様シート物において、滑シ易さを低下させ
るために、その表面にはアクリル変性ポリウレタン樹脂
が付与されている。アクリル変性ポリウレタン樹脂とは
、熱硬化反応性を有するポリウレタンエマルジョンの存
在下に重合可能な不飽和結合を有するα、β不飽和化合
物を重合させて得られる水性または非水性樹脂組成物で
ある。

重合ｏＪ能な不飽和結合を有するα、β不飽和化合物と
しては、アクリル酸、メタアクリル酸及び／又はそのエ
ステルが好ましい。ま九重合可能な化合物として、メチ
ロールアクリルアミド、グリシジルメタアクリレート等
を使用する事もできる。

アクリル変性ポリウレタン樹脂の付与量は、通常、０．
１〜２０　ｆ／／の範囲である。アクリル変性ポリウレ
タン樹脂の付与方法としては通常の方法が採用されるか
、なかでも該樹脂の水エマルジヨン液をスプレー法やグ
ラビヤロールによるプリンナイング法でシート物表面に
付与し、乾燥させる方法が最適である。

表面にアクリル没曲ポリウレタン樹脂が付与された本発
明の皮革様シート物は、かなシ激しい摩擦や衝撃によっ
ても表面のアクリル変性ポリウレタン樹脂が削シ取られ
たり、脱落したりすることがほとんどなく、ポールや野
球用グローブ等の激しく摩擦や衝撃を受ける用途分野に
用いられた場合であっても、半永久的にその表向の滑り
特性を持続させることができる。

また本発明の皮革伸シート物は、その製ｉ、Ｉの途中に
おいて、種々の仕上加工、たとえは揉み処理や型押しが
行なわれていて吃よい。

以下、実施例に′よシ、本発明を異体的にＨ５？、明す
る。実施例中、部及びチは重量にもとすく割合を表わす
。

実施例１ ポリエステル繊維よシなる不織布に、ポリエチレンアジ
ペートグリコール、エチレングリコールおよびジフェニ
ルメタン−４，４′−ジイソシアネートからなる窒素含
有量４．２−のポリウレタンエラストマー１６−、ステ
アリルアルコール０．５１Ｇ、酸化チタン０．５−およ
びジメチルホルムアミド８３−の１合体浴液を含浸し、
この上に咳重合体漕液ｔｍ＋彫分て１６０　ｔ／ａｔ塗
布し、ジメチルホルムアミドを３０％含む５０℃の水−
ジメチルホルムアミド系凝固浴で３０分間浸漬した。次
いでメタノールで３０分間処理してから水洗および乾燥
を行ない、さらにこの上に前記と同じポリフレタンエラ
ストマー８嘩、酸化チタン１０ｓ１ジメチルホルムアミ
ド２０％、シクロヘキサノン３５９１お、よびア竜トン
２７チからなるインクと前記とＮじポリクレタンエラス
ト！−１Ｏｆ６ｓ黄変防止剤０．５％、ジメチルホルム
アミド２０％、シクロヘキサノン３９ｇ６およびアセト
ン３０．５　％からなるインクをそれぞれ固形分で６　
ｆ／ｄと２ｆ／ｄ塗布したのち、エンボッジンゲロール
でキッド模様の形押を行なって皮革様シートを製造し良
。鋏皮革様シートを３つに分け、その１枚をそのｔまと
しく皮革様シート物（Ａ）λ他の１枚の表面に、カチオ
ン性ポリウレタンエマルジョン３７．５部の存在下にエ
チルメタアクリレート１００部およびイオン交換水３０
部を用いて乳化車台する事によって得られたアクリル変
性ポリウレタン樹脂および水７０％よりなる分散沿を固
形分で４ｔ／ピ塗布しよく乾燥して皮革性シート物ＣＢ
）を得た。このものは外観および物性的に皮革様シート
物［Ａ）と差がなかった。才たも９１枚の表面に松脂の
Ｍ機溶剤ｆ！ｊ′ｉｌ＆を固形分で４９／ｒｌ塗布し乾
燥して皮革様シート物〔Ｃ〕を製造した。このものは皮
革様シート物［Ａｌより艶が出て、物性的にも入面強度
が低下していた。以上３（１の皮革様シート物について
、軟鋼（摩擦表面大きさ６５簡Ｘ６０■、１１１に１２
１０ｔ、引張り速度２００ｗ／分）との摩擦係数を伸ｌ
定したところ、Ｂ！、草様シート物［Ａｌ　ＦｉＯ，２
９、皮革様シート物ＣＢ）は０．７６、皮革様シート物
［ｑは０．３８であり、本発明の皮革様シート物ＣＢ］
は非常に優れた低滑り特性をＭしていた。

さらＫこれら３種の皮革様シート物でバレーボールを作
製し、使用した結果、皮革様シート物（Ａｌ　Ｆｉよく
手が滑って思い通りのパスが出来す競技に大変な支障を
きたしたのに対して、皮革様シート物ＣＢ）は競技中目
と＾７ど中力・滑らず希望通りのパスか出来て１　ａ　
ｉｄ使用休体この滑止幼果が持続していた。また支吊様
シート物〔Ｃ）＃′ｉオイル様の不快なタッチを廟し、
ｌｖシ止め効果に多少認められたが、またまだ十分と＃
′ｉ首乏なかった。

実施例２ ナイロン繊維よりなる不織布に、ポリテトラメチレンエ
ーテルグリコール％　１．４−ブタ／ジオールおヨヒジ
フェニルメタンー４．４′−ジイノシアネートよりなる
窒素含＊　ｆ　５．０％のポリウレタンエラストマー１
１％、ホリ塩化ビニル１％、ジオクチルスルホコノ１り
酸ノーズ２．５％、茶色の無機顔料０．５％、ジメチル
ホルムアはド８５％の車合体溶液を含浸し、ジメチルホ
ルムアミドを４５％含む３５℃の水−ジメチルホルムア
ミド系凝固浴で３０分間凝固を、行なったのち、温水で
洗浄し、乾燥した。次いでこの表面に、ポリカブロラク
トングリコール、ジシクロヘキシルメタンジイノシアネ
ートおよびインホロンジアミンよシなるホリウレタンエ
２ストマー１０９６％茶色顔料３％、ジメチルホルムア
ミド２４チ、メタノールｚｓ％、）ルエン８％、イノグ
ロバノール５ｓ１　アセトン１２チ、シクロヘキサノン
１０％のインクを固形分で１６ｔ／ｒＩｔ塗布し、ヤン
ビー模様の形押を行ない、さらに、γニオン件ウレタン
エマルジョン５０ｓの存在下にインブチルメタアクリレ
ート２０部。

イオン交換水３０部に用いて乳化１合することによって
得られたアクリル変性ポリウレタン樹脂訃よび水８０ｑ
ｂよりなる分散液を固形分で８ｆ／♂塗布し、乾燥し、
皮革様シート物ＣＤ）を得喪０この物は色、艶とも郭望
通りであって、このもので野球用グローブをｆ［製した
ところ、滑止効果が大きく、ボールのキ倉ツチング性が
優れていた。また滑止効果の持続性も良好で商品価（２
）か商かった。

特許出願人　　株式会社　り　ラ　し 花王石鹸株式公社 代理人　弁理士本俸　堅

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、繊維質の基体層とポリウレタンエラストマーを主体
   とする重合体からなる多孔質および／または非多孔質の
   表向層とを有するシート物の表面に、アクリル変性ポリ
   ウレタン樹脂が付与されていることを特徴とする低滑シ
   特性を有する皮革様シート物。 ２　アクリル変性ポリウレタン樹脂の付着量が０．１〜
   ２０　ｔ／ｄである特許請求の範囲第１項記載の皮革様
   シート物。 ３、表面層がポリウレタンエラストマーを主体とする重
   合体からなる多孔質層とポリウレタンエラストマーを生
   体とする重合体からなる非多孔質層とからなる特許請求
   の範囲第１項ま九は第２項記載の皮革様シート物。 ４、表面層が着色剤を含有している層である特許請求の
   範囲第１〜３項のいずれかに記載の皮革様シート物。