JPS6342979A - 合成皮革の表面に鮮明な揉しぼを付与する方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、中間層として合成樹脂気泡層を有する合成皮
革に、きわめて鮮明な揉しぼを付与することのできる方
法であって、これにより天然革調に近似した外観風合を
有する合成皮革を提供することを目的とするものである
。

〔従来の技術と発明が解決しようとする問題点〕生地ベ
ースの上に合成樹脂の気泡層を有し、この表面に非気泡
の合成樹脂表皮層を設けてなる合成皮革はよく知られて
いる。通常このような合成皮革は、その表面外観、風合
を、より天然皮革に似せるため該表面に揉しぼを付与し
である。しかしながら、このよりな、中間層として合成
樹脂の気泡層を有する合成皮革にあっては、当該気泡層
の存在が、表面における揉しぼの発現をじゃまするため
、通常の揉加工では揉しぼが鮮明に現出し難い欠点があ
る。

したがって、揉しぼによる天然皮革調外観風合の付与は
充分満足すべきもので力い。そこで、このよりな合成皮
革に対する鮮明な揉しほの付与方法が望まれていた。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、前記技術的問題点に鑑み、合成樹脂気泡層を
中間層として有する、合成皮革に対して、よシ一層天然
皮革近似の外観風合を付与するための揉加工方法を完成
したものである。

本発明は、湿熱収縮率がλ〜１ｓｔｓである生地ベース
上に、合成樹脂気泡層を設け、さらにその上に、非気泡
の合成樹脂表皮層を設けてなる合成皮革に、温熱を与え
ながら、これに揉加工を施すことを特徴とする合成皮革
の表面に鮮明な揉しぼを付与するものである。

本発明のポイントは、湿熱様加工にある。

す々わち本発明は、湿熱によって、収縮し得る布帛を、
合成皮革の生地ベースとして用い、これに温熱を加え、
これを収縮させると同時に、揉加工を加えることによっ
て、生地イースの収縮じわと。

皮膜層の揉じわとの相乗効果による鮮明な揉しぼを発現
させるものである。

本発明の合成皮革に用いる生地ベースは湿熱収縮率がλ
〜ｉｓ％のものを用いる、この場合一定方向のみの収縮
ではなく、ランダム方向への収縮性を有するものが好ま
しい。ここで、温熱収縮率が、−チに満たないものを生
地ベースとした場合、収縮じわの揉しぼ発現への効果が
不充分であり、一方、／ｊ％以上であれば、収縮じわの
揉しぼ発現への効果がつよすぎ、得られる揉しぼが過大
なものとなって、天然皮革調外観風合とかけ離れたもの
となる。このような生地ベースになり得る布帛としては
、例えばポリエステル−レーヨン繊維１００チの織布（
湿熱収縮率、２％）、強化レーヨン繊維１００　％の織
布（湿熱収縮率７チ）が上げられ、その他年織布でも可
能である。

ところで、本発明での合成樹脂気泡層は、いわゆる発泡
剤による発泡層（例えば、ポリ塩化ビニル発泡層）の他
、湿式成膜法によるミクロポーラス層（例えば、ポリウ
レタン湿式凝固Ｍ）をも含むものである。

一方、表皮層は、その形成手段としては、コーティング
方式、ラミネート方式いづれでもよく、用いられる合成
樹脂はぼり塩化ビニル、ポリウレタン、ナイロン等、従
来合成皮革表皮層として用いられているものであればよ
い。

湿熱様加工の施し方には、特別の装置手段を構する必要
はない。例えば１次の２つを上げることができる。■ワ
ッシャー加工機に本発明の合成皮革を水と共に入れ、蒸
気を吹込みながら適当時間回転させて後、乾燥する。■
合成皮革に前もって、水を浸し、これを回転させ表から
熱風をあてるタンブラ−乾燥機にて処理する。

〔作用と効果〕

本発明の方法は、生地ベース−合成樹脂気泡層−合成樹
脂皮膜層の３層でなる合成皮革において、生地ベースと
して湿熱によって２〜７３％収縮する布帛が用いてあシ
、この合成皮革に対して湿熱条件のもとで揉加工を施せ
ば、揉操作で発現される皮膜層のしわが、湿熱で発現さ
゛れる生地ベースの収縮の作用で助長保持されるのであ
シ、従来の合成皮革に対する従来の揉加工によっては、
付与され得なかった鮮明な揉しぼが付与されるのである
。

本発明の方法によれば、鮮明な揉しぼを付与することが
できるため、天然皮革にきわめて近似した外観と柔軟な
風合と共に自然な艶感を備えた合成皮革を提供すること
が可能である。

〔実施例〕

（実施例１） 強化レーヨン繊維１００チで湿熱収縮″４７％の織布の
片面に、下記配合Ａのポリウレタン塗料を塗布し、これ
を水中に浸漬してゲル化し、厚さ約−〇θμのミクロポ
ーラスを有するポリウレタン湿式凝固層を形成した。

一方、キャリャペーノ々−上に下記配合Ｂのポリウレタ
ン塗料を塗布乾燥し、この上に接着剤を塗布し、これを
先に得たポリウレタン湿式凝固層上Ｋ、積層乾燥し、キ
ャリャペーノーを剥離除去して厚さｍμのポリウレタン
の表皮層を形成した。

以上により得られた、強化レーヨン繊維１００　％織布
−４リウレタン湿式凝固層−ポリウレタン乾式表皮層の
３層構造でなる合成皮革をワッシャー加工機に水と共に
入れ、蒸気を吹き込みながら３０分回転させた後、乾燥
した。得られた合成皮革は、きわめて鮮明の揉しぼが表
面に付与されおシ、外観、風合、艶感共に天然皮革に近
似したものであったＯ １ノぞルプフロークＷ−≠　　　　　　　　　　１０（
実施例コ） ポリエステル−レーヨン混紡繊維１００１）で、湿熱収
縮率コチの織布の片面に、下記配合Ｃのポリ塩化ビニル
塗料を塗布し、これを約２００℃の条件下で発泡させて
、厚さ約２００μのポリ塩化ビニル発泡層を形成した。

次いでこのポリ塩化ビニル発泡層の上Ｋ、下記配合りの
ポリ塩化ビニル樹脂塗料を塗布し、乾燥して、厚さ約ｉ
ｏｏμのポリ塩化ビニル樹脂の表皮層を形成した。

以上によシ得られた、ポリエステル−レーヨン混紡繊維
１００　％織布−ポリ塩化ビニル発泡層−ポリ塩化ビニ
ル樹脂表皮層の３層構造でなる合成皮革を水浸して水を
含ませて後、これをタンブラ−乾燥機で／−ｊ時間１回
転熱風処理した。

得られた合成皮革は、鮮明な揉しぼが付与されてお９、
天然皮革にきわめて近似した外観、風合、艶感を備えた
ものであった。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 湿熱収縮率が２〜１５％である生地ベース上に合成樹脂
   気泡層を設け、さらにその上に、非気泡の合成樹脂表皮
   層を設けてなる合成皮革に、湿熱を与えながら、これに
   揉加工を施すことを特徴とする合成皮革の表面に鮮明な
   揉しぼを付与する方法。