JP2786868B2 - 皮革類似シートの製造法 - Google Patents

皮革類似シートの製造法

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    • D06N3/00Artificial leather, oilcloth or other material obtained by covering fibrous webs with macromolecular material, e.g. resins, rubber or derivatives thereof
    • D06N3/0002Artificial leather, oilcloth or other material obtained by covering fibrous webs with macromolecular material, e.g. resins, rubber or derivatives thereof characterised by the substrate
    • D06N3/0004Artificial leather, oilcloth or other material obtained by covering fibrous webs with macromolecular material, e.g. resins, rubber or derivatives thereof characterised by the substrate using ultra-fine two-component fibres, e.g. island/sea, or ultra-fine one component fibres (< 1 denier)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はスエード調あるいはスムース調人工皮革基体
の製造法に関する。詳しくは、柔軟で充実感があり、加
工性の優れた皮革類似シートの製造法に関する。
〔従来の技術〕
人工皮革用基体に繊維絡合不織布を用いる場合、得ら
れる人工皮革の柔軟性、充実感などを改善する目的で繊
維絡合不織布の収縮処理が広く行なわれている。すなわ
ち、ポリアミド繊維による繊維絡合不織布においては、
古くから塩化カルシウム、塩化亜鉛、塩化リチウムの水
溶液や、フエノール、ベンジルアルコール、安息香酸等
の水溶液や分散液でポリアミド繊維を処理し、膨潤ない
し収縮させる技術が数多く提案されている。一方、ポリ
エステル繊維による繊維絡合不織布においてはポリエチ
レンテレフタレートの低延伸倍率や高速紡糸繊維あるい
は共重合ポリエステル繊維の熱収縮性を利用して繊維絡
合不織布を収縮・緻密化する技術が既に広く知られてい
る。また、特公昭53−20561号、特公昭53−20562号には
ポリアミド及びポリエステルよりなる多成分繊維の織・
編布にベンジルアルコール等の薬剤処理を施しポリアミ
ド成分を収縮剥離させスエード調擬革を製造することが
記載されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
近年、商品の風合、感触、色など感性に関する要求度
は、年々高まり、例えば色数は増加し、かつシート断面
においても外層と内層の色差の少いことが強く要求され
る。後工程で染色する場合ポリエステル系繊維絡合不織
布とポリウレタン系重合体から構成されるシート状物で
は繊維を染色した分散染料がポリウレタンに染着すると
染色堅牢度が極めて低くなることから、分散染料で染色
後一度脱着してから金属錯塩染料で再染色する等の複雑
さがともなうし、また、スムース調で表面に樹脂を塗布
したり、シボ付けのため熱エンボスすると、ポリエステ
ル繊維中の分散染料がポリウレタンに移行し、染色堅牢
度を低下させる等の問題点がある。一方、ポリアミド系
繊維絡合不織布とポリウレタン系重合体から構成された
シート状物は、後工程での染色に金属錯塩染料を使用し
て染色すると、比較的良好な染色堅牢度が期待できる
が、繊維絡合不織布の収縮・緻密化が十分行なえず、皮
革様の充実感のある風合を与えることが困難であり、柔
軟ではあるが、ゴム的な感じから脱却できない。
またスエード調製品において柔軟性を重視すると繊維
とポリウレタン重合体の接点を少くするため、羽毛繊維
の脱落が発生するなどの問題点がある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、ポリアミド極細繊維と弾性重合体からなる
皮革類似シートを製造するに際し、 島成分がポリアミドで海成分が低密度ポリエチレン
で形成された海島型多成分繊維を主体に構成された繊維
絡合不織布を製造する工程 安息香酸を主成分とする水溶液で処理して、繊維絡
合不織布を面積で20%〜50%の範囲で収縮させる工程 弾性重合体を付与する工程 多成分繊維中の低密度ポリエチレンを除去する工程 上記〜の工程を組み合わせることを特徴とする皮
革類似シートの製造法である。
更に本発明は、島成分がポリアミドで海成分が低密度
ポリエチレンで形成された海島型多成分繊維を主体に構
成された繊維絡合不織布を安息香酸を主成分とする水溶
液を低密度ポリエチレンが軟化する以上の温度で処理
し、ポリエチレンの保護によりポリアミドの部分的な劣
化を抑制し、かつポリアミドの収縮をそ害しない状態で
繊維絡合不織布の収縮を均一にかつ安定に処理し、その
後の従来の皮革類似シートの製造工程に準じて、風合、
外観、加工性の優れた皮革類似シートを製造することを
特徴とする製造法である。
すなわち、本発明の多成分繊維は、海成分が低密度ポ
リエチレンあるいは低分子量ポリオレフイン類を添加し
たり共重合した低密度ポリエチレンに代表されるポリオ
レフインである。島成分のポリアミドは例えば、6−ナ
イロン、6−6ナイロン、6,6−6共重合ナイロンなど
各種のポリアミドが使用でき、従来公知の技術により複
合紡糸して得た多成分繊維であり、島繊維の単繊度は0.
01〜0.5デニールが好ましく使用できる。
繊維絡合不織布はニードルパンチ法等の公知の方法で
作ることができる。
安息香酸を主体とする水溶液には、安息香酸の2%〜
5%が一般に有効であり、各種界面活性剤(浸透剤、消
泡剤)やポリアミドの膨潤を促進する有機溶剤を一部添
加することも有効であり、安息香酸の昇華防止のため塩
類を添加することも有効である。処理方法は繊維絡合不
織布または予め熱処理してポリエチレンの一部を融着さ
せたり、押圧して平滑化処理した繊維絡合不織布を、安
息香酸を主体とした60℃〜100℃の水溶液に浸漬し、搾
液、水洗して乾燥する。
繊維絡合不織布の面積収縮率は20〜50%の範囲が好ま
しい。面積収縮率が小さいと風合、充実感、羽毛固定性
が十分でなく、また面積収縮率を大きくするため処理条
件を強くするとポリアミド繊維の劣化が大きくなり得ら
れる皮革類似シートの強力が低くなり好ましくない。
〔実施例〕
次に本発明の実施態様を具体的な実施例で説明する。
なお実施例中の部および%はことわりのない限り重量に
関するものである。
実施例1 6−ナイロン65部と低密度ポリエチレン35部とからな
り、ポリエチレンが海成分となつた多成分繊維を3.0倍
に延伸、捲縮し、繊維長51mmに切断して繊度4.5デニー
ルのステープル繊維を作り、これをカードにかけて解繊
した後、繊維ウエブを形成しニードルパンチングを行な
うことにより目付約600g/m2の繊維絡合不織布を得た。
この不織布を安息香酸4.5%、酢酸ナトリウム1.0%を
含む90℃の水溶液中に5分間浸漬し、次いで90℃の熱水
中で3分間洗浄して塩類を除去した後、120℃の熱風中
で乾燥し、加熱状態にあるうちに押圧して表面の平滑化
処理を行なつた。
次いでこの不織布にポリウレタン組成物のジメチルホ
ルムアミド溶液を含浸し湿式凝固し、しかる後、多成分
繊維中の低密度ポリエチレンを95℃の熱トルエン中で溶
解除去し、さらに熱水中でトルエンを共沸除去してポリ
アミド極細繊維80%およびポリウレタン20%よりなる繊
維シートを得た。
この繊維シートは安息香酸水溶液処理前の繊維絡合不
織布に対し、面積で40%収縮しており、充実感を有する
皮革類似シートであつた。またこれを起毛し、染色した
所優美な外観であり、かつ羽毛脱落のほとんどないスエ
ード調シートとなつた。
実施例2 6−ナイロン65部と低密度ポリエチレン35部とからな
りポリエチレンが海成分となつた多成分繊維を3.0倍に
延伸、捲縮し、繊維長51mmに切断して繊度4.5デニール
のステープル繊維を作り、これをカードにかけて解繊し
た後、繊維ウエブを形成し、ニードルパンチングを行な
い、次いで、135℃で熱処理し加熱状態にあるうちに押
圧して目付約650g/m2の繊維絡合不織布を得た。
この繊維絡合不織布を安息香酸4.0%、酢酸ナトリウ
ム1.0%を含む90℃の水溶液中に5分間浸漬し、次いで9
0℃の熱水中で3分間洗浄して塩類を除去した後、ポリ
ウレタン組成物のエマルジヨンを含浸し、乾式凝固し、
しかる後、多成分繊維中の低密度ポリエチレンを95℃の
熱トルエン中で溶解除去し、さらに熱水中でトルエンを
共沸除去してポリアミド極細繊維95%、ポリウレタン5
%の繊維シートを得た。
この繊維シートは安息香酸水溶液処理前の繊維絡合不
織布に対し面積で25%収縮しており充実感を有する皮革
類似シートであつた。
さらにこれを起毛し、染色した所優美な外観であり、
かつ羽毛脱落のほとんどないスエード調シートが得られ
た。
比較例1 実施例2と同様に6−ナイロンと低密度ポリエチレン
からなる多成分繊維から平均目付650g/m2の繊維絡合不
織布をつくり、安息香酸水溶液による収縮処理を行なわ
ずこれにポリウレタン組成物のジメチルホルムアミド溶
液を含浸し、湿式凝固し、しかる後に多成分繊維中の低
密度ポリエチレンを95℃の熱トルエン中で溶解除去し、
さらに熱水中でトルエンを共沸除去して、ポリアミド極
細繊維70%、ポリウレタン30%の繊維シートを得た。
この繊維シートは柔軟ではあるがゴム的な感じがあ
り、皮革様の充実感が少ない。
またこの繊維シートを起毛し、染色した所天然皮革様
のスエード調シートが得られたが繊維の毛羽脱落が多
く、実用上問題があつた。
比較例2 ポリエチレンテレフタレート65部と低密度ポリエチレ
ン35部からなりポリエチレンが海成分となつた多成分繊
維を70℃で3.0倍で湿式延伸し、捲縮し、繊維長51mmに
切断して繊度4.5デニールのステープル繊維を作り、こ
れをカードにかけて解繊した後、ウエツブを形成し、ニ
ードルパンチングを行なうことにより、平均目付600g/m
2の繊維絡合不織布を得た。
この不織布を熱水中で収縮させ、乾燥し、加熱状態に
あるうちに押圧して平滑化処理を行なつた。
次いで実施1と同様にポリウレタン溶液を含浸、凝固
し、低密度ポリエチレンを抽出除去してポリエステル80
%、ポリウレタン20%の繊維シートを得た。
この繊維シートを起毛し染色するに際しまず、ポリエ
ステル繊維を分散染料で染色したところ、染色されたポ
リウレタンの染色堅牢度が低いため、染色堅牢度を上げ
るため次いでアルカリ還元洗浄し、さらにポリウレタン
を合金染料で染色するという複雑な方法を必要とした。
〔発明の効果〕
本発明の方法によつて得られる皮革類似シートは表面
への銀面仕上げや起毛処理により柔軟で充実感のある人
工皮革に仕上げることができ、金属錯塩染料による後染
により多色の色展開が可能となる。また、スエード調人
工皮革とした場合の毛羽脱落も少ない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D06N 3/00 - 3/18

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリアミド極細繊維と弾性重合体からなる
    皮革類似シートを製造するに際し、 島成分がポリアミドで海成分が低密度ポリエチレン
    で形成された海島型多成分繊維を主体に構成された繊維
    絡合不織布を製造する工程 安息香酸を主成分とする水溶液で処理し繊維絡合不
    織布を面積で20%〜50%の範囲で収縮させる工程 弾性重合体を付与する工程 多成分繊維中の低密度ポリエチレンを除去する工程 上記〜の工程を組み合わせることを特徴とする皮革
    類似シートの製造法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112575408A (zh) * 2020-12-16 2021-03-30 江苏华峰超纤材料有限公司 一种不定岛海岛纤维及其制备方法
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