JPH02127574A - 合成皮革の製造方法 - Google Patents

合成皮革の製造方法

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JPH02127574A
JPH02127574A JP28091988A JP28091988A JPH02127574A JP H02127574 A JPH02127574 A JP H02127574A JP 28091988 A JP28091988 A JP 28091988A JP 28091988 A JP28091988 A JP 28091988A JP H02127574 A JPH02127574 A JP H02127574A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は合成皮革の製造方法に関する。
〔従来の技術及び 発明が解決しようとする課題〕
従来、合成皮革として織布、編布、不織布等からなる基
材にポリウレタン樹脂の親水性有機溶媒溶?& (例え
ばジメチルホルムアミド溶液)を塗布した後、水中に浸
漬して有機溶媒を溶解除去するとともにポリウレタンを
凝固せしめてポリウレタン樹脂の湿式微多孔層を形成し
、次いでこの表面にポリウレタン樹脂の表皮層を形成す
る等の方法により得られるものが知られている。この種
の合成皮革において外観、風合をより天然皮革に近いも
のとするために、上記ポリウレタン樹脂の表皮層を設け
るに際して、シボ模様を有する離型紙のシボ模様面に表
皮層形成用のポリウレタン樹脂を塗布して乾燥し、この
塗布面をポリウレタン樹脂の湿式微多孔層を設けた基材
の微多孔層面と重ね合わせて接着、熱融着等により接合
一体化し、次いで離型紙を剥離して表面に天然皮革様の
シボ模様を有する表皮層を転写形成する等の方法が採用
されている。しかしながら離型紙のシボ模様を表皮層表
面に転写しただけの合成皮革の外観、風合は天然皮革様
の外観、風合にはほど遠いものであるとともに、シボ模
様の恒久性に乏しかった。
方、湿熱収縮性の基材に湿式微多孔層及び表皮層を形成
した後、湿熱を与えながら揉み処理を施すことにより表
面にシボ模様を付与する方法も提案されているが(特開
昭63−42979号公報)、この方法によって得られ
た合成皮革も、表面光沢が高く、天然皮革の外観、風合
としては未だ不充分なものであった。
〔課題を解決するための手段] 本発明者は上記の点に鑑み鋭意研究した結果、微多孔層
と表皮層とを有する合成皮革を製造する方法において、
少なくとも表皮層に天然皮革微粉末を含有せしめ、これ
を水中又は加湿雰囲気下にて加温乃至加熱状態で揉み処
理することにより、表面光沢が極めて少なく、より深み
のある色相、シボ模様を有するとともに、ドライタッチ
で温もりのある天然皮革に類似した表面感触を有する合
成皮革が得られることを見出し本発明を完成するに到っ
た。
即ち本発明は、 (1)湿熱収縮性の基材にポリウレタン樹脂の親水性有
機溶媒溶液を塗布した後、水中に浸漬して溶媒を除去す
るとともにポリウレタンを凝固させてポリウレタン樹脂
の湿式微多孔層を形成し、次いでその表面に天然皮革微
粉末を含有するポリウレタン樹脂よりなる表皮層を形成
し、しかる後、水中又は加湿雰囲気下にて加温乃至加熱
しながら揉み処理を施すことを特徴とする合成皮革の製
造方法。
(2)ポリウレタン樹脂の湿式微多孔層を、天然皮革微
粉末を含有するポリウレタン樹脂の親水性有機溶媒溶液
を用いて形成することを特徴とする請求項1記載の合成
皮革の製造方法。
を要旨とするものである。
[実施例] 以下、本発明の一実施例を図面に基き説明する。
第1図は本発明方法により得られる合成皮革の一例を示
し、図中1は基材2,2は微細孔3を有するポリウレタ
ン樹脂の微多孔層、4はポリウレタン樹脂の表皮層を示
す。
本発明において基材1としては湿熱収縮性の基材が用い
られる。このような基材としてはナイロン′、ポリエス
テル、綿、レーヨン等の単独又は混紡の編布、織布、不
織布等が用いられるが、特にトリコットが好ましい。基
材1は湿熱収縮率が15%以下、特に3%〜12%のも
のが好ましい。
上記湿熱収縮率とは、70°Cの温水中に基材を10分
間浸漬した時の元の長さに対する収縮割合を%で表した
ものである。これらの基材1は湿式微多孔層2や表皮層
4を設ける際の作業性向上のために、表皮層4を形成し
終わるまでの間、裏面側に基材の伸び防止のための補強
布を貼着しておいても良い。このような補強布としては
、スフモス、綿モス、ビニロン金中等が用いられる。
ポリウレタン樹脂の湿式微多孔層2は、基材1にポリウ
レタン樹脂の親水性有機溶媒溶液を塗布した後、水中に
浸漬して溶媒を水に溶解除去することにより、ポリウレ
タン樹脂を凝固せしめて形成することができる。ポリウ
レタン樹脂としてはポリエステル系ポリウレタン、ポリ
エーテル系ポリウレタン、ポリカプロラクトン系ポリウ
レタン、ポリカーボネート系ポリウレタン等のいずれで
も使用可能である。これらのポリウレタン樹脂としては
100%モジュラスが15〜90kg/aδのものが好
ましい。また親水性有機溶媒としてはポリウレタンを溶
解し得るとともに、溶媒自体が水に溶解し得るものであ
り、例えばジメチルホルムアミド(DMF) 、ジメチ
ルアセトアミド(DMA)等が用いられる。ポリウレタ
ン樹脂の有機)容媒溶液としては、通常ポリウレタン樹
脂の濃度が10〜15重量%程度のものが用いられる。
湿式微多孔層2は、あまり厚く形成するとゴム弾性が強
くなりすぎて、揉み処理によるシボ模様付与の効果がう
すれ、また薄すぎるとボリューム惑がなくなり鮮明なシ
ボが形成されなくなるため、通常厚み50〜1000μ
m、特に100〜600μmが好ましい。
表皮層4に含まれる天然皮革微粉末5は天然皮革を乾燥
状態で粉砕したり、サンディング等によって削って得ら
れる粉末であるが、粒径が大きすぎるものを用いると、
表皮層4の表面にスジが発生し易くなる。このため天然
皮革微粉末5としては、最大粒径が30μm以下、特に
20μm以下のものが好ましい。天然皮革微粉末5は添
加量が多すぎると分散性が低下して表皮N4の皮膜強度
低下をきたすため、1〜50重量%が好ましく、特に1
0〜30重量%が好ましい。天然皮革微粉末5は表皮層
4のみならず、湿式微多孔層2を形成するためのポリウ
レタン樹脂の有機溶媒溶液中に添加し、形成される湿式
微多孔層2中に存在せしめると、更に深みのあるシボ模
様が得られ好ましい。
表皮層4は第2図に示すように、離型紙6に天然皮革微
粉末5を含有するポリウレタン樹脂の溶液をドクターナ
イフ7等によって塗布して均一厚さとした後、加熱オー
ブン日中で乾燥させて一旦離型紙6面に表皮層4を形成
し、次いでこの表皮層4側を、基材1に湿式微多孔層2
を設けて得た基体9の湿式微多孔層2面と重ね合わせて
加熱ロール10によって加熱加圧して両者を熱圧着し、
更に加熱オーブン11を通過せしめて残存する溶媒を完
全に揮発させた後に離型紙6を剥離して離型紙6面に形
成された表皮層を基体9に転写する転写法により形成す
ることができる。また離型紙6面に設けた表皮層4と、
基体9との間に接着剤を塗布して両者を接着した後、離
型紙6を剥離して表皮M4を転写しても良い。このよう
な接着剤として哄ポリエステル系ポリウレタン、ポリエ
ーテル系ポリウレタン、ポリカプロラクトン系ポリウレ
タン、ポリカーボネート系ポリウレタン等からなる2液
型ポリウレタン樹脂接着剤を用いることができる。また
離型紙6は表皮層形成用のポリウレタン樹脂溶液の塗布
面にシボが設けられているものを用いることができるが
、本発明方法によればシボを有さない離型紙を用いても
天然皮革様のシボ模様を有する合成皮革を得ることがで
きる。
表皮層4を形成するためのポリウレタン樹脂としては湿
式微多孔層2を形成するためのポリウレタン樹脂と同様
のポリウレタン樹脂を用いることができるが、軟化点1
20〜180°C1特に140〜160°Cのものが好
ましい。軟化点の高すぎるポリウレタン樹脂を用いると
、加熱圧着法では接着不良となり、また軟化点が低すぎ
るポリウレタン樹脂を用いると揉み処理の際の摩擦によ
ってキズが発生したり皮膜剥がれの原因となる。またこ
のポリウレタン樹脂は100%モジヱラスが30〜90
kg/c+flのものが好ましい。表皮N4は厚すぎる
と風合が硬くなるとともにゴム弾性が強くなって揉み処
理によるシボ模様が形成され難くなり、また薄すぎると
皮膜強度が弱くなり実用的ではなくなるため、通常その
厚みは5〜50μm、特に10〜30μmが好ましい。
基体9の湿式微多孔層2面に天然皮革微粉末を含有する
ポリウレタン樹脂の表皮N4を転写形成して得た積層体
12を水中又は加湿雰囲気下で加温乃至加熱しながら揉
み処理することにより表皮層4の表面に鮮明なシボ模様
を形成することができるが、揉み処理時の摩擦による表
皮N4の表面を保護するために、表皮層4面上に表面処
理層を設けてから揉み処理を行っても良い。表面処理層
は一般の表面処理剤により形成することができるが、シ
リコーン変性ポリウレタン系樹脂やシリコーン共重合し
たポリウレタン系樹脂の表面処理剤を用いて形成するこ
とが好ましい。表面処理層はこれらの表面処理剤をグラ
ビアコート法等によって乾燥時の塗布量が1〜5g/r
rr程度となるように塗布乾燥せしめて形成することが
できる。
揉み処理は積層体12を水中に浸漬するか、水蒸気を供
給する等により加湿状態として行うが、このような揉み
処理を施すには液流染色機、ワッシャー加工機等を用い
て行うことが好ましい。液流染色機で揉み処理を行う場
合、布達(被処理材の速度)は100〜500m/分、
圧力1〜4kg/Cシが好ましい。揉み処理を行う際の
処理温度は70〜120°Cが好ましい。この揉み処理
によって表皮層4の表面に鮮明なシボ模様が形成される
が、本発明方法によると、天然皮革微粉末を含有しない
従来の方法によって形成したシボ模様に比べてシボが細
かいとともにシボの深さが深く、深みのある鮮明なシボ
模様が形成され、また光沢の非常に低い(通常、表面光
沢度5%程度以下)表面が得られる。このような深く、
鮮明なシボ模様が形成されるのは、加温乃至加湿下に水
中又は加湿雰囲気下で揉み処理することにより、まず基
材1が湿熱収縮する。一方、ポリウレタン表皮層4中の
天然皮革微粉末5は親水性を有するために膨潤して表皮
層4に歪を生じさせ、この基材の収縮と天然皮革微粉末
の膨潤による表皮層4の歪及び、揉み処理によって生じ
る皺との相乗的効果によるためと考えられる。
尚、揉み処理を水中に浸漬して行う場合、この水中には
各種添加剤を含有せしめることができる。
本発明方法においては必要に応じて表皮層4を形成する
ためのポリウレタン樹脂中に水溶性天然高分子粉末を添
加しておき、揉み処理を水中で行って水溶性天然高分子
粉末を溶解除去して表皮層4を多孔性としても良い。表
皮層4を多孔性にすると表面の感触が更にソフトなもの
となるとともに、合成皮革の透湿性が向上する。このよ
うな水溶性天然高分子としてはゼラチン、にかわ、デン
プン、カゼイン、コラーゲン等が挙げられる。
尚、本発明において表皮層4の着色の目的で表皮層4を
形成するポリウレタン樹脂中及び必要により表皮N4の
接着の目的で設ける接着剤層中に顔料、染料等の着色剤
を添加することができる。
また表皮層4中には更に必要により各種安定剤、充填剤
、その他の添加剤を添加することもできる。
以下、μ体重実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明す
る。
実施例1 湿熱収縮率4%の厚さ0.5 +nmのウーリー加工し
たナイロン繊維からなる編布の粗起毛面に100%モジ
ュラスが20kg/c[のポリエステル系ポリウレタン
樹脂(大日本インキ製:クリスボンMP812NB)の
11%DMF溶液を塗布した後、20°Cの水中に浸漬
して脱溶媒してポリウレタン樹脂を凝固させ、脱水後1
20°Cの熱風下で乾燥して厚さ150μmの湿式微多
孔層を有する厚さ0、65 [1II11の基体を得た
一方、離型紙の片面に平均粒径15μmの天然皮革微粉
末を25重量%含有する100%モジュラスが70kg
/cnlのポリエステル系ポリウレタン樹脂(大日本イ
ンキ製:クリスボンNB637)の20%DMF−ME
K溶液(着色剤をポリウレタン樹脂100重量部当たり
に対し、20重量部含有)を乾燥時の厚さが20μmと
なるようにナイフコーターで塗布して90’Cで2分間
乾燥させ、ポリウレタン樹脂層を形成し、この上に前記
微多孔層を有する基体の微多孔層面を加熱しながら14
0°Cで熱圧着して貼合わせた後、離型紙を剥離して基
体表面に天然皮革微粉末を含有するポリウレタン樹脂の
表皮層を転写積層した。
この積層体をワッシャー加工機に水とともに入れ、蒸気
を吹き込みながらワッシャー加工機内で90°Cで30
分間回転させた後、水を含んでいる状態でタンブラ−乾
燥機で1時間回転せしめながら熱風乾燥した。
得られた合成皮革は風合がソフトでドレープ性があり、
鮮明な揉みシボ模様が付与されており、天然皮革にきわ
めて酷似した感触、外観、風合、艶感及び色の深みを有
するものであった。
この合成皮革のシボの深さ、シボの大きさ及び表面光沢
度を測定した結果を第1表に示す。
尚、シボの深さ及びシボの大きさは、合成皮革を幅方向
(基材の幅方向)と直行する方向に、任意箇所で縦に切
断して切断面の任意の1 cm長さ部分に存在するシボ
の深さ(シボの頂部から谷部までの富さ)及び大きさ(
シボの谷部から谷部までの幅)を測定し、同様の操作を
5回行って得たデータの平均値として示した。
また表面光沢度は光の入射角75°C1受光角75°C
の光学系を有する鏡面光沢度計(村上色彩技術研究断裂
)により測定した。
実施例2 裏面に伸び止め布(スフの90本モス)を貼着した、湿
熱収縮率が12%の厚さ0.4 traのレーヨン−ナ
イロン交編布の粗起毛面に100%モジュラスが25k
g/CrAのポリエステル系ポリウレタン樹脂(三洋化
成製:サンプレンLQ600)に、平均粒径10μmの
天然皮革微粉末を15重量%含有せしめたポリウレタン
樹脂の10%DMF溶液を塗布した後、20°Cの水中
に浸漬して脱溶媒して、ポリウレタン樹脂を凝固せしめ
、脱水後、120°Cの熱風下で乾燥して厚さ230μ
mの湿式微多孔層を有する厚さ0.63 mmの基体を
得た。
一方、離型紙の片面に、平均粒径10μmの天然皮革微
粉末を20重遣%含有する100%モジュラスが65k
g/cfflのポリエステル系ポリウレタン樹脂(三洋
化成製:サンプレンLQ230 X)の20%DMF−
MEK溶液(着色剤をポリウレタン樹脂100重量部当
たりに対し、20重量部含有)を乾燥時の厚さが20μ
mとなるようにナイフコーターで塗布して90゛Cで2
分間乾燥させてポリウレタン樹脂層を形成した。このポ
リウレタン樹脂層の表面に、前記微多孔層を有する基体
の微多孔層面を加熱しながら140°Cで熱圧着して貼
合わせた後、離型紙を剥離して基体表面に天然皮革微粉
末を含有するポリウレタン樹脂の表皮層を転写積層した
この積層体の表皮層面にシリコーン共重合体系ポリウレ
タン樹脂からなる表面処理剤(大日精化製:レザロイド
5P−200)を厚さ2μmにグラビア印刷して表面処
理層を設けた後、伸び止め布を剥離除去し、液流染色機
により布速350m/分、ノズル圧4kg/cffl、
浴比1:15の条件にて100°Cで50分間揉み処理
を施し、次いで乾燥して合成皮革を得た。
得られた合成皮革は風合がソフトでドレープ性があり、
鮮明な揉みシボ模様が付与されており、天然皮革にきわ
めて酷似した感触、外観、風合、艷感及び色の深みを存
するものであった。
この合成皮革のシボの深さ、シボの大きさ及び表面光沢
度を測定した結果を第1表に示す。
比較例1 天然皮革微粉末を添加しない他は実施例1と同様にして
合成皮革を得た(ワンシャーリロ工機による揉み処理も
同様に施した。)。
得られた合成皮革は風合がソフトでドレープ性はあるが
、揉みシボが不鮮明で、かつ感触、艶感、色の深みに劣
るものであった。
この合成皮革のシボの深さ、シボの大きさ及び表面光沢
度を測定した結果を第1表に示す。
比較例2 天然皮革微粉末を添加しない他は実施例2と同様にして
合成皮革を得た(液流染色機による揉み処理も同様に施
した。)。
得られた合成皮革は風合がソフトでドレープ性はあるが
、揉みシボが不鮮明で、かつ感触、艷感、色の深みに劣
るものであった。
この合成皮革のシボの深さ、シボの大きさ及び表面光沢
度を測定した結果を第1表に示す。
第1表 〔発明の効果〕 以上要するに本発明方法は湿熱収縮性の基材にポリウレ
タン樹脂の湿式微多孔層を設け、更にこの上にポリウレ
タン樹脂の表皮層を設けて合成皮革を製造する方、法に
おいて、湿式微多孔層と表皮層のうちの少なくとも表皮
層に天然皮革微粉末を含有せしめておき、これを水中又
は加湿雰囲気下で加温乃至加熱しながら揉み処理を施す
方法を採用したことにより、風合がソフトでドレープ性
があり、従来にない鮮明な揉みシボ模様を有する天然皮
革にきわめて酷似した感触、外観、風合、艷感及び色の
深みを有する合成皮革を製造することができる効果を有
する。
また表皮層のみならず微多孔層中にも天然皮革微粉末を
含有せしめておくと、風合、感触、外観を更に天然皮革
に近いものとすることができる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示し、第1図は本発明方法に
より得られる合成皮革の一例を示す縦断面図、第2図は
本発明製造方法の一例を示す略図である。 ■・・・基材 2・・・湿式微多孔層 4・・・表皮層
5・・・天然皮革微粉末 12・・・積層体手緒匠ネ甫
正゛四 (自発) 1、事件の表示 昭和63年特許願第2809 2、発明の名称 合成皮革の製造方法 3、補正をする者 19号 事件との関係 特許出願人 住所 東京都新宿区大京町22番地の5名称 (007
)アキレス株式会社 代表者 殿 岡 政 雄 4、代理人 〒101 5、補正命令の日付 自発補正 6、補正の対象 明細書の発明の詳細な説明の欄 7、補正の内容

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)湿熱収縮性の基材にポリウレタン樹脂の親水性有
    機溶媒溶液を塗布した後、水中に浸漬して溶媒を除去す
    るとともにポリウレタンを凝固させてポリウレタン樹脂
    の湿式微多孔層を形成し、次いでその表面に天然皮革微
    粉末を含有するポリウレタン樹脂よりなる表皮層を形成
    し、しかる後、水中又は加湿雰囲気下にて加温乃至加熱
    しながら揉み処理を施すことを特徴とする合成皮革の製
    造方法。
  2. (2)ポリウレタン樹脂の湿式微多孔層を、天然皮革微
    粉末を含有するポリウレタン樹脂の親水性有機溶媒溶液
    を用いて形成することを特徴とする請求項1記載の合成
    皮革の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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