JPS5819105Y2 - 車輛の車体構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は二輪車、二輪車等の重輪の重体構造に関する。

更に詳細には、所定の幅のフラットな足載せ部を備える
低床式フロアを有する重輪の重体において、該フロアの
略中央部に閉塞ボックス状の空間部を設け、この空間部
に燃料タンク、バッテリ等の重量物を配設し、スペース
ａ効利用１＠体重心の低下による走行安全性翫操安性向
上を図った重輪の重体構造に関する。

自動二輪車等の重輪では燃料タンクは一般に前部フレー
ム上の高い位置に、或はリヤキャリヤの下等の高い位置
に設けられ、又バッテリはフレームの中央部やシートの
下等の高い位置に設けられる。

そして燃料タンクは外観性等を考慮して容積以上に大き
く形成されたり、バッテリ格納は特別のケース等を用い
ている。

このためスペース利用上最良とはいえず、部品も多くな
りち更に重量物が高い位置にあるため走行安定性、操安
性等の向上を得るためには不利である。

本考案者等は自動二輪車等の軽重輪における燃料タンク
、バッテリ配置における上記問題点を有効に解決すべく
本考案をなしたものである。

本考案の目的は、所定の幅のフラットな足載せ部を備え
る低床式フロアを倚する屯輌の重体において、該フロア
の略中央部に閉塞ボックス状の空間部を設げ１該空間部
に燃料タンク、バッテリ等の重量物を配設し、スペース
の１効利用、重体重心の低下による走行安定性へ操安性
向上を図るとともに〜部品の減少、構造の簡単比重外観
性向上を図った重輪の重体構造を提供する。

次に本考案の好適一実施例を添付図面に従って詳述する
。

第１図、第２図は本考案の第４実施例を示すも１７１）
Ｉニー、ｆｆｉ体１はパイプフレームで構成される。

即ちステアリングシャフトを縦通支持するヘッドチュー
ブ２の後下方に継手部材３を設け、この部材３から後方
へ二本のフレームパイプ４，４を延出する。

パイプ４．４は側面で継手部材３から斜め後下方へ傾斜
し、更に水平となって後方へ延出され、二本のパイプ４
，４間には所定の間隔が保持されている。

このパイプ４，４上には所定幅の板状のフロア部材５が
横断する如く載置結合され、この部材５０幅方向中間部
で前後方向に開口部６を形成しへ開口部６をなす部材５
の内周は上方へ折曲起立して支持壁５ａ、５ａを形成す
る。

この開口部６は前後方向に所定長さ形成される。

これに代え〜部材５を左右二部材で形成しＮ各半体を開
口部６０幅を形成する如く離間してパイプ４．４に結着
しても良い。

このフロア部材５により低床式フロアを形成し、開口部
６左右のフラットな部分を足載せ部とする。

パイプ４，４の下には断面凹型のアンダーカバー１を前
後方向に設け、カバー７の両端部に形成して折曲取付部
７ａ、７ａをパイプ４，４の各外側でフロア部材５０対
向部と接合し、ボルト、ナツト８で結合する。

かくすることによりパイプ４゜４間のフロア部材５の開
口部６下には空間９が形成され、開口部６上には逆回型
のアッパーカバー１０を被冠してボックス状断面の空間
１１が形成される。

以上の空間１１内にバッテリ１２、燃料タンク１３を収
納し、バッテリ１２、タンク１３の下半は開口部６から
下の空間９内に突出し、これの上部はアッパーカバー１
０で覆われる。

燃料タンク１３の注入キャップ１３ａはカバー１０の一
部に設けた孔１０ａからこの上に突出せしめ、燃料注入
を行わせる如くした。

第３図乃至第６図は本考案の第２実施例を示し、本実施
例では重体をモノコックフレーム構造とした。

重体１０１は最前部にヘッドチューブ１０２を抱持する
首部１０１ａを〜又これの後部に剰め後下方へ垂下延出
する部分１０３を、これの下端から後方へ水平に延出さ
れる左右のフロア部１０５゜１０５を設け、フロア部１
０５．１０５の中央部に上方へ膨出する断面逆凹型の背
骨状膨出部１１０を形成し、以上はプレス鋼板等で一体
に成形する。

これにより膨出部１１０の内部に空間１１１が形成され
る。

そしてこの下向きに開放された空間１１１の下を塞ぐ凹
状のアンダーカバー１０７を下から被せ、カバー１０７
の周縁に形成した折曲取付部１０７ａをボルト・ナツト
１０８でフロア部１０５，１０５の膨出部１１０周辺に
結合して内部に下部空間１０９を形成する。

かくして空間１１１．１０９でボックス状閉塞空間を形
成する。

この空間内に既述と同様にバッチ１Ｊ１１２．燃料タン
ク１１３を収納する。

燃料タンク１１３のキャップ１１３ａは膨出部１１０の
上面に形成した孔１１０ａから上方へ突出せしめる。

以上において、上記何れにおいても燃料タンク１３．１
０３は前後方向の中央部に配し１第６図に示される如く
路面の凹突への乗り上げ、侵入時に低位置にあるタンク
部が干渉しないように配慮する。

以上は燃料タンク、バッテリ等を収納するとしたが、こ
れ以外に工具箱、小物入れ等として利用することもでき
る。

かかる本考案に従えば、燃料タンク、バッテリ等の重量
物は低床式フロアの中央部に設けた空間内に収納され、
この部分に膨出部を形成すれば良＜、６体構成上限られ
たスペース内にスペースを倚効に利用しつつこれらのも
のを収納できる。

そして外部にこれらは表れず、重体内に収納され、外観
上極めて良好であり、外観性を考慮した燃料タンク、バ
ッテリケースを必要とせず、部品点数の減少を図ること
ができる。

又バッテリ、燃料タンクは足載せフロア部に設けられる
ため重心は下がり、走行安定性、操安性の向上を図るこ
とができる。

以上の本考案は低床式の重輪であれば適用でき、自動二
輪車、スフ−タル三輪車のこの種のものに実施するに好
都合である。

尚本考案を実施した一例として簡易小型の原動機付三輪
車を第７図、第８図で開示する。

三輪車２００の重体２０１は前重体２０２、後屯体２０
３からなり、本考案は前重体２０２に実施される。

前重体２０２は最先部にフロントフェンダ２０４、前部
に傾斜部２０５、この後方に水平な足載せ用フロア部２
０６、フロア部２０６の後部に起設した足ガード部２０
７１これの中央部に起設したシートボス）’２０８、乗
員座乗用シート２０９を備える。

前部にはフロントフォーク２１０の支持ポスト２１１が
起設され、フロントフォーク２１０で前屯輪操向輪２１
２を支持し１又上方にはハンドル２１３が、そしてヘッ
ドライト、メータ類等を収納したケース２１４が設けら
れている。

後也体２０３は前重体２０２に回転揺動軸等で固着され
たリヤサブフレーム２１５で支持すれる。

フレーム２１５にはりャフォーク２１６の前部が軸２１
７で軸支され、リヤフォーク２１６の揺動側に駆動ユニ
ット２１８が取り付けられ、これの両側に後車軸２１９
，２１９が各配設され、更に後車軸２１９上及び駆動ユ
ニット２１８上はリャフェンダ部材２２０で覆われてい
る。

以上において、前記フロア部２０６０幅方向中央部に前
後方向に膨出部２２１を設け、下をアンダーカバー２２
２で覆って空間を形成し、内部にバッテリ２２３、燃料
タンク２２４を収納した。

【図面の簡単な説明】 図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図は第１実
施例の破断側面図〜第２図は同正断面図、第３図は第２
実施例の破断側面図、第４図は同縦断正面図、第５図は
同分解斜視図、第６図は燃料タンク配置の説明図、第７
図は具体的一実施例としての三輪型の側面図ち第８図は
同平面図である。 尚図面中１，１０１，２０１は巨体、５，１０５゜２０
６はフロア、７，１１，１０７．１１１は空間、１２，
１１２，２２３はバッテリ、１３゜１１３．２２４は燃
料タンクである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 所定の幅の足載せフロア部を哲する低床式フロア重輪の
   重体において、該フロア部の略中央部に閉塞ボックス状
   の空間部を設け１該空間部に燃料タンク、バッテリの如
   き重量物を収納配設する如くしたことを特徴とする重輪
   の重体構造。