JPH0443432Y2 - - Google Patents

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JPH0443432Y2
JPH0443432Y2 JP12079685U JP12079685U JPH0443432Y2 JP H0443432 Y2 JPH0443432 Y2 JP H0443432Y2 JP 12079685 U JP12079685 U JP 12079685U JP 12079685 U JP12079685 U JP 12079685U JP H0443432 Y2 JPH0443432 Y2 JP H0443432Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、前、後車輪間に位置する低床式足載
せ部を有する自動二輪車に係り、特にその車体フ
レーム構造と、燃料タンクの配設関係に関するも
のである。
従来技術 低床式足載せ部を有する自動二輪車(例、スク
ーター)では、座席直下に燃料タンクを配設する
とともに、比較的大径の鋼管、鋼板製プレス成形
品、あるいはそれ等を組合せて低床部分のフレー
ム材になし、これを車体中心線上に単一部材とし
て配設していた。
考案が解決しようとする問題点 しかるに、斯かる自動二輪車の前、後車輪間距
離を長大化させるには、低床部分のフレーム材に
作用する曲げモーメント、捩りモーメントに対抗
得る様に、該フレーム材を大径化しなければなら
ず、車体重量が過大になる。一方、容量の大きな
燃料タンクを、低床部分のフレーム材から離隔し
た車体上部に設けた構造では、車輪走行の際に、
燃料タンクの慣性力に起因する大きな捩りモーメ
ントが該フレーム材に作用するため、燃料タンク
の容量に制約を受けることになる。
問題点を解決するための手段 本考案の目的は、燃料タンクを低床部分に配設
して車体の低重心化を計るとともに、低床部分に
おけるフレーム材の負担を軽減し、かつ重量増を
抑制しつつ、該フレーム材の剛性向上を計る点に
ある。
この目的は、低床式足載せ部を有する自動二輪
車において、ヘツドパイプに連なつて下方へ彎曲
して低床部を形成し、車体後方に向つて伸長する
主車体フレームを、左、右二本の下位主フレーム
およびその中央上方に偏位する一本の上位主フレ
ームで形成し、前記低床部分にて上、下位主フレ
ームで画成される空間部に、その頂壁と両側壁
が、それぞれ上位主フレームと両下位主フレーム
に近接する形態で、燃料タンクを配設し、該燃料
タンクの注油筒を、上位主フレームに対して車体
幅方向で偏位した位置にて、頂壁に立設すること
によつて達成される。
実施例 以下、第1図ないし第6図に示した本考案の一
実施例について説明する。
第1図は、低床式足載せ部Aを有する自動二輪
車10を示す概略左側面図、第2図はその要部平
面図である。自動二輪車10の車体フレームは、
その下端に前車輪FWを担持するハンドル回転軸
12を回転自在に支持するヘツドパイプ14と、
ヘツドパイプ14に連なつて下方へ彎曲した形状
で車体後方に向つて伸長する主車体フレーム16
とを主部材として形成され、さらに該主車体フレ
ーム16は、第4図に示す如く、三角形の頂点に
位置する形態で相互に離隔する左、右二本の下位
主フレーム18、および一本の上位主フレーム2
2にて形成されている。上位主フレーム22は、
車体中心線上に位置しており、左、右の下位主フ
レーム18を、その立上り部20にて相互に連結
する横連結フレーム24に対して、該上位主フレ
ーム22の後端が溶接接続されている。また、低
床式足載せ部Aの前、後部二箇所(フレーム彎曲
部近傍)において、各主フレーム18,18,2
2を相互に連結して三角形鋼板26,28が溶接
固定され、三角形鋼板26の前方に位置して、上
位主フレーム22と左、右の下位主フレーム18
をそれぞれ連結する補強フレーム23A、および
左、右の下位主フレーム18を貫通して両者を相
互に連結する補強フレーム23Bが付設されてい
る。
さらに、下位主フレーム18の立上り部20に
は、U字状の座席支持フレーム32が水平姿勢で
溶接されるとともに該座席支持フレーム32を
左、右で支える一対の補強材34が傾斜姿勢で溶
接されており、座席支持フレーム32および下位
主フレーム18の後端部上に二人乗り用座席Sが
載置される。
また、左、右の下位主フレーム18の立上り部
20に溶接固定された一対の補強板36に支軸3
8が架設され、該支軸38に、一対のリンク40
を介して、パワー・ユニツト42が傾動可能に支
持され、該パワー・ユニツト42の出力軸に後車
輪RWおよび消音器(マフラー)44が支持され
るとともに、左、右の下位主フレーム18を後端
部で連結する横連結フレーム21とパワー・ユニ
ツト42の間に左側緩衝装置46が介装され、横
連結フレーム21と消音器44の間に右側緩衝装
置48が介装されている。
そして、燃料タンク56は、剛性部材である
前、後の三角形鋼板26,28および各主フレー
ム18,18,22で包囲される空間部に位置し
て、左、右の下位主フレーム18を連結する形態
で該下位主フレーム18に溶着された溝型横架材
50,52に、緩衝ゴムRを介し、前、後各一対
の端子54をもつて、その周壁に突出する鍔64
部にて固定されている。また、燃料タンク56の
容積は十分大きく、その頂壁58、左壁60、右
壁62は、それぞれ上位主フレーム22、下位主
フレーム18,18に近接し、上位主フレーム2
2の右側に位置して、注油筒70が、頂壁58に
立設されている。さらに、燃料タンク56の底壁
66に形成された膨出部68から燃料パイプ10
0が引き出され、三角形鋼板28に形成された開
口29を貫通して、下位主フレーム18の立上り
部20に付設された濾過器102に接続されてお
り、同じく立上り部20に付設された電磁ポンプ
104の作動により、濾過器102を経て浄化さ
れた燃料タンクが燃料パイプ106を通じてパワ
ー・ユニツト42の気化器に供給される様になつ
ている。
自動二輪車10の車体カバー72は、低床式足
載せ部Aにおいて、第4図に示す様に、断面ほぼ
帽子状をなして燃料タンク56および主車体フレ
ーム16を上方から覆つており、その左、右部分
が、足載せ板74として形成され、該足載せ板7
4部分は、前、後二箇所B,C点において、車体
フレーム側の部材に螺着固定されている。
この固定関係は、第3図、第5図、第6図に示
されている。すなわち、左、右の下位主フレーム
18を貫通してその両端が外方に突出する補強フ
レーム23B、および三角形鋼板28の両側辺に
突設された突片30に、車体前方側にて緩やかな
傾斜で立上る形状になされたU字状折曲管である
長尺の車体カバー支持パイプ84と、該車体カバ
ー支持パイプ84の間隔を維持する連結板86,
88とよりなる組立て体が螺子を用いて固定され
ており、該組立体に対して足載せ板74が固着さ
れている。そして、この足載せ板74には、三角
形鋼板28の近傍において、添乗者用足置き突起
76が突設されている。
また、燃料タンク56の注油筒70部を開閉可
能に覆う蓋78が蝶番79を介して、車体カバー
72に形成された窓部に取着され、閉成状態で
は、その自由端部に付された錠止部80部にて錠
止される様になつている。
本実施例は、前記の様に構成されており、長大
化された前、後車軸間距離に対応して、低床式足
載せ部Aにおける主車体フレーム16の前後長が
大きくなされているが、大きな三角形状空間を画
成する下位主フレーム18,18、上位主フレー
ム22にて主車体フレーム16を形成し、各主フ
レーム18,18,22を三角形鋼板26,2
8、および補強フレーム23A,23Bで連結し
た該低床式足載せ部Aの構造は曲げ剛性、捩り剛
性が十分大きく、走行時に車体フレームに作用す
る大きな曲げモーメント、捩りモーメントに効果
的に対抗することができる。
しかも、重量の大きな燃料タンク56を、座席
直下ではなく、低床式足載せ部Aにおける各主フ
レーム18,18,22間に配置することによ
り、走行の際に燃料タンク56の慣性力に起因し
て主車体フレーム16に作用する捩りモーメント
が著減するため、各主フレーム18,18,16
を必要以上に大径化せずとも良く、車体重量の増
大を抑制しつつ、高強度、高剛性の車体フレーム
を得ることができる。
さらに、従来着席直下に配置していた燃料タン
ク56を、下位フレーム間に配置することによ
り、車体の低重心化を計り得るが、同時に燃料タ
ング56に制約されることなく座席Sを低位に配
置することができるため、乗員の重心位置も低く
なり、走行の際に乗員の体重に起因して主車体フ
レーム16に作用する捩りモーメントも低減化さ
れる利点があり、この点においても、各主フレー
ム18,18,22の小径化と、それに伴う軽量
化を計ることができる。
また、その頂壁58、左壁60、右壁62が、
上位主フレーム22、下位主フレーム18,18
に近接する様に、各主フレーム18,18,22
で画成される空間部を最大限に利用して配設され
た燃料タンク56は、その容量が十分大きく、か
つ上位主フレーム22を避けて右側に偏位した位
置で頂壁58に付された注油筒70に対する燃料
注入作業は、注油筒70を覆う、蓋78を開放す
ることによつて、これを容易に行うことができ、
作業能率良好である。さらに、各主フレーム1
8,18,22で画成される空間部に配設され、
車体カバー72で覆われた燃料タンク56は、外
力の影響を受け難く、後方に位置する三角形鋼板
28は、パワー・ユニツト42に対する遮熱板と
しても機能する。
なお、座席Sの直下には燃料タンクが存在しな
いため、その空間をバツテリー等、装備品収蔵用
空間として、あるいは小物入れ用空間として利用
することができる。
考案の効果 以上の説明から明らかな様に、本考案では、ヘ
ツドパイプに連なつて下方へ彎曲して低床部を形
成し、車体後方に向つて伸長する主車体フレーム
を、左、右二本の下位主フレームおよびその中央
上方に偏位する一本の上位主フレームで形成し、
上、下位主フレームで画成される空間部に燃料タ
ンクを配設したため、車体の低重心化を計り得る
とともに、走行の際に、燃料タンクの慣性力に起
因して主車体フレームに作用する捩りモーメント
が著減し、三本の上、下位主フレームを必要以上
に大径化させずとも良く、車体重量の増大を抑制
しつつ、高強度、高剛性の車体フレームを得るこ
とができる。
そして、その頂壁と両側壁が、それぞれ上位主
フレームと両下位フレームに近接する形態で配設
された燃料タンクはその容量が十分大きく、かつ
上位主フレームを避けて右側に偏位した位置に燃
料タンクの注油筒を配置して構造では、注油作業
を容易に行うことができる。さらに、斯かる配設
構造によれば、燃料タンクが、上位および両側に
隣接する三本のフレーム(上、下位主フレーム)
によつて外力から保護される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る自動二輪車の
概略左側面図、第2図はその要部平面図、第3図
は前記自動二輪車の要部拡大右側面図、第4図、
第5図、第6図はそれぞれ第3図における−
線、−線、−線概略拡大断面図である。 10……自動二輪車、12……ハンドル回転
軸、ヘツドパイプ、14……ヘツドパイプ、16
……主車体フレーム、18……下位主フレーム、
20……立上り部、21……横連結フレーム、2
2……上位主フレーム、24……横連結フレー
ム、26,28……三角形鋼板、29……開口、
30……突片、32……座席支持フレーム、34
……補強材、36……補強板、39……支軸、4
0……リンク、42……パワー・ユニツト、44
……消音器、46……左側緩衝装置、48……右
側緩衝装置、50……溝型横架材、52……溝型
横架材、54……螺子、56……燃料タンク、5
8……頂壁、60……左壁、62……右壁、64
……鍔、66……底壁、68……膨出部、70…
…注油筒、72……車体カバー、74……足載せ
板、76……添乗者用足置き突起、78……蓋、
79……蝶番、80……錠止具、84……車体カ
バー支持パイプ、86,88……連結板、100
……燃料パイプ、102……濾過器、104……
電磁ポンプ、106……燃料パイプ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 前、後車輪間に位置する低床式足載せ部を有す
    る自動二輪車において、 ヘツドパイプに連なつて下方へ彎曲して低床部
    を形成し、車体後方に向つて伸長する主車体フレ
    ームを、左、右二本の下位主フレームおよびその
    中央上方に偏位する一本の上位主フレームで形成
    し、 前記低床部分にて前記上、下位主フレームで画
    成される空間部に、その頂壁と両側壁が、それぞ
    れ前記上位主フレームと前記両下位主フレームに
    近接する形態で、燃料タンクを配設し、該燃料タ
    ンクの注油筒を、前記上位主フレームに対して車
    体幅方向で偏位した位置にて、前記頂壁に立設し
    たことを特徴とする自動二輪車。
JP12079685U 1985-08-08 1985-08-08 Expired JPH0443432Y2 (ja)

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JP12079685U JPH0443432Y2 (ja) 1985-08-08 1985-08-08

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JPS6229991U JPS6229991U (ja) 1987-02-23
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JP4540149B2 (ja) * 1999-08-31 2010-09-08 ヤマハ発動機株式会社 スクータ型自動二輪車の冷却構造
JP5694789B2 (ja) * 2011-01-17 2015-04-01 本田技研工業株式会社 鞍乗型車両の燃料タンク支持構造

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