JPS5818447A - エアジエツトル−ムにおける緯入れ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 この発明は圧縮空気の噴射によシ緯糸を経糸開口内に緯
入れするエアジェツトルームの緯入れ装置に関するもの
である。

従来技術 エアジェツトルームにおいては副長装置（図示しない）
によシ所定の長さに測長された緯糸Ｗは、第１図に示す
ように緯糸貯留装置１で一時貯留された後、接離動作に
より緯糸Ｗの挾持、開放を繰シ返すグリッパ２及び同グ
リッパ２に近接して設けられた緯糸ガイド６を通シ、噴
射ノズル４に挿通される。そして噴射ノズル４からは揺
動連動を行なうスレー５の１部の筬６よシ織前側に所定
のピッチで多数配設されたガイド片７により形成された
案内通路に向けて圧縮空気が噴射され、緯糸Ｗは噴射さ
れた空気に搬送されて案内通路に挿通され緯入れが行な
われる。緯糸Ｗは織前付近に設けられたカッター（図示
しない）によシ筬打ち後に毎回切断される。

噴射ノズル４は第２図に示すように機枠（図示しない）
に固定したブラケット８に形成された嵌挿孔９にノズル
本体１０が嵌着されている。ノズル本体１０の先端部に
は加速管１１が設けられ、止めナツト１２によシノズル
本体１０に固定されている。又、後部には収容凹所１６
が形成されている。同収容凹所１３はノズル本体１０の
軸心部に形成された流路１４を介して加速管１１と連通
し、同収容凹所１３には中心部に緯糸導入通路１５が形
成されたニードル１６が螺合されている。

ノズル本体１０の後部外周には溝１７が環状に形成され
、溝１７の底部には間溝１７を前記収容凹所１３に連通
させる空気供給孔１８が形成されている６空気供給孔１
８は第３図に示すようにすべてノズル本体１０の軸心に
向かい、かつ軸心と直交する方向に延びるように形成さ
れている。ノズル本体１０の後部外周には前記溝１７を
覆う外管１９が嵌挿され、止めナツト２０及び２１によ
り前記ブラケット８を介してノズル本体１０上に固定さ
れている。前記外管１９には前記溝１７に連通ずる嵌合
孔２２が形成されている。固嵌合孔２２には圧縮空気供
給用のバイブ２３が嵌合固着されている。バイブ２６は
第４図に示すように圧縮空気供給用のタンク２４に連結
され、その途中に電磁バルブあるいは機械的なバルブ２
５が設けられている。バイブ２３にはタンク２４に連結
されたバイパスとしてのバイブ２６が連結され、バイブ
２６の途中には絞り弁２７が設けられている。

前記のように構成された噴射ノズル４には緯入れ時期に
同期してバルブ２５が開かれ、緯糸Ｗを搬送するための
圧縮空気がバイブ２６から供給され、緯入れが行なわれ
る。又、緯入れ期間以外にも、緯糸Ｗの切断ミスを防止
するため、あるいは　　　　・緯入れ性能を上げること
を目的として切断後の噴射ノズル外に残る緯糸端に若干
の張力を与えておくため、絞シ弁２７によシ流速が減じ
られた圧縮空気が絶えずバイブ２６を介して供給され、
加速管１１内には絶えず微風が吹くようになっている。

ところで、このような緯入れ装置を備えたエアジェツト
ルームにおいて生じる緯入れミスの要因を種々分析した
結果、緯入れ中に噴射ノズル４内にて発生する緯糸Ｗの
切断が緯入れミスの大きな要因の一つとなっていること
が明らかになった。

又、緯入れ時以外にも噴射ノズル４内で微風にさらされ
ている緯糸端が切断されてしまい、次回の緯入れ時に所
定量の緯入れ長さを確保できず、緯糸Ｗが予定された位
置に到達できない場合も緯入れミスの大きな要因となっ
ていた。

上記緯入れミスの要因はいずれも噴射ノズル４円におけ
る緯糸Ｗの切断が原因したものである。

そこで発明者らは噴射ノズル４内における緯糸のふるま
いを分析してみた。その結果、噴射ノズル４内は周囲を
完全に覆われた流通路であるにもかかわらず、同流通路
内に存在する緯糸Ｗは激しく振動し、しかも解撚する方
向に旋回するという現象を生じており、このために緯糸
Ｗが噴射ノズル４内で切断されてしまうことが明らかに
なった。

この場合の緯糸Ｗが解撚方向に旋回する現象は、空気流
速度が緯糸Ｗの進行速度よシも速い（緯入れ時期以外は
緯糸Ｗが停止状態にあるので、緯糸速度は零となる）た
め、空気流が緯糸Ｗをしごくように作用する結束性じる
ものと思われる。空気流が緯糸Ｗをしごくように作用す
るため、緯糸Ｗが旋回されるとともに空気流の推進力を
受けて切断されてしまうものと考えられる。なお、この
ような噴射ノズル４内における緯糸切断現象は稗入れ中
においても、また緯入れ時期以外の緯糸端が噴射ノズル
４内で微風にさらされているときでも同様の原因により
生じていた。又、フィラメント糸を使用した場合には噴
射ノズル４内における緯糸Ｗの激しい振動や旋回によシ
、フィラメント割れが発生しやすく、緯糸切断に至らな
くてもフィラメント割れを生じた緯糸Ｗを織り込むこと
になるため、織布の品質低下を招くことになる。

目的 この発明は前記従来の欠陥を解消するためになされたも
のであって、その目的は噴射ノズル内における緯糸の振
動や旋回を極力防止して緯入れミスの発生や織布品質の
低下を減少し、安定した緯入れを行なえるようにしたエ
アジェツトルームの緯入れ装置を提供することにある。

実施例 以下この発明を具体化した一実施例を第５〜７図に従っ
て説明する。この実施例の噴射ノズル４は前記第２図に
示したものと基本的には同一構成であシ、同一部分は同
一符号で示しである。この実施例緯入れ装置においては
、ノズル本体１０がスレー５上に固定されたブラケット
８に止めナツト２８により締付は固定され、加速管１１
はノズル本体１０に圧入固定されている。ノズル本体１
０には第５図に示すように筬６と反対側に４個の排気孔
２９が連設され、同排気孔２９は一端が流路１４に開口
し、他端がブラケット８に形成された開口部３０を介し
て外部に連通している。又、加速管１１の先端部にも前
記排気孔２９と同方向に排気孔３１が形成されている。

葭記のように構成された緯入れ装置について、次に作用
を説明する。パイプ２６から供給された圧縮空気は溝１
７を通った後、各空気供給孔１８から収容凹所１６内に
入り、流路１４を通り大部分が加速管１１から外部に噴
射し、一部が排気孔２９．３１を通って外部に排出され
る。噴射ノズル４から圧縮空気が噴射される緯入れ時に
排気孔２９．３１から排出される空気量は加速管１１の
先端から噴出される空気量に比較して非常に少なく、緯
糸Ｗに対する推進力は従来装置と全く変らないので、緯
糸Ｗは進行方向に対しては排気孔２９．６１からの排出
空気流の影響を受けることなく搬送される。しかし緯糸
Ｗは横方向に対しては排気孔２９．３１から外部へ流出
している排出空気流の作用によシ、第５図に示すように
排気孔２９．６１側に引き寄せられ、緯糸Ｗ全体がその
方向へ偏向した流通路内壁側を通過して進行する形態と
なる。

このため、噴射ノズル４の流通路内壁の一方側に偏向し
た緯糸Ｗは第６図に略示したように流通路中心側よシも
流通路内壁面側に偏位した最大流速域に位置して推進さ
れる結果、緯糸の速度が低下することはなく、振動及び
旋回のみが抑制され、はぼ真直に近い状態となり、噴射
ノズル４内での緯糸切れを解消することができる。

スレー５上に設けられた噴射ノズル４はスレー５ととも
に揺動運動を行ない、タイミングダイヤグラムのび及び
３６０°の時には第７図の（イ）で示すようにグリッパ
２及び緯糸ガイド６よシ機台前部側に位置し、タイミン
グダイヤグラムの６００及び３００’の時には第７図の
）で示すようにグリッパ２及び緯糸ガイド３と同一直線
上に位置し、綽入れが開始されるタイミングダイヤグラ
ムの１００°及び緯入れが終了する２６０°の時には第
７図（ｑで示すようにグリッパ２及び緯糸ガイド６より
機台後部側に位置するようになっている。従って緯入れ
時には噴射ノズル４内の緯糸Ｗは緯糸ガイド３又はグリ
ッパ２のシャフトの作用によシ絶えず機台前部側への付
勢力を受ける。そのため噴射ノズル４に設ける排気孔２
９の位置によっては、緯糸Ｗに対する排気孔２９からの
排出気流の作用が前記緯糸ガイド６又はグリッパ２のシ
ャフトによる付勢力によシ相殺され緯糸Ｗの振動や解撚
の阻止効果が低くなる。実験的に噴射ノズル４の排気孔
の位置をこの実施例と反対側に形成したところ、緯糸Ｗ
の振動が発生し、第８図に示すように加速管１１先端の
緯糸Ｗが大きく振動して解撚が発生した。

しかし、この実施例では排気孔２９．３１が緯方向へ開
口されているため、排気孔２９．３１からの排出気流の
緯糸Ｗに対する作用は前記付勢力によって阻害されるこ
とがなく、緯糸Ｗは第５図に示すように排気孔２９．３
１側に引き寄せられ、流通路内壁側へ偏向した状態で進
行する。従って前記したように緯糸Ｗは振動及び旋回が
抑制され、噴射ノズル４内での緯糸切れが解消される。

又、口合わせ時噴射ノズル４内に緯糸Ｗを挿入する場合
、従来は絞シ弁２７の開度を拡げてニードル１６に緯糸
Ｗを挿入し、挿入が終ると運転時の開度に戻していたが
、噴射ノズル４に排気孔２９．６１を設けたことによシ
絞シ弁２７を運転時の開度にしたままで緯糸Ｗがニード
ル１６内に吸い込まれるようになシ、口合わせ時の緯糸
Ｗの挿別の実施例 次に別の実施例を第９図に従って説明する。この実施例
ではタイミングダイヤグラムの０°及び３６０°の時に
はに）で示す噴射ノズル４がグリッパ２及び緯糸ガイド
６と同一直線上に位置し、その他の場合にはグリッパ２
及び緯糸ガイド６よシ機台後部側に位置するように構成
されている点が前記実施例と異なっている。従ってこの
実施例では緯糸Ｗへのグリッパ２及び緯糸ガイド３０作
用による付勢力は、排気孔２９．３１からの排出空気流
の作用による力の方向と常に同一方向に作用するため前
記付勢力によシ排気孔２９．３１からの排出空気流の作
用が阻害されることは全くない。

なお、この発明は前記各実施例に限定されるものではな
く、排気孔２９．３１の数を変えたシ、排気孔２９．３
１を噴射ノズル４の後部から先端部側へ斜状に設けたシ
、噴射ノズル４をスレー５上でなく機台側に固定したり
するなど、この発明の趣旨を逸脱しない範囲で各部の形
状、構成等を任意に変更することも可能である。

効果 以上詳述したように、この発明は噴射ノズルのノズル本
体後部に装備した緯糸導入用ニードルの先端よシ前方の
流通路中の少なくとも１箇所に、同流通路と外部とを連
通しかつ緯入れ時に緯糸ガイド、グリッパシャフト等の
作用によシ緯糸が受ける横方向に対する力の方向と同方
向へ開口する排気孔を設けたことによシ、噴射ノズル内
での緯糸Ｗの振動及び旋回が抑制されるので、噴射ノズ
ル内での緯糸切れが解消され織布品質の低下が減少する
とともにノズル内及びノズルから圧縮空気の噴射でガイ
ド片によ多形成された案内通路へ挿通される緯糸の姿勢
がよくなり緯糸姿勢の不良に起因する緯ミスが減少する
。又、口合わせ時の緯糸の挿入が簡単になるという優れ
た効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図はエアジェツトルームの要部平面図、第２図は従
来の噴射ノズルの縦断面図、第３図は第２図のＸ−Ｘ線
における拡大断面図、第４図は噴射ノズルへの圧縮空気
の供給系統を示す平面図、第５図はこの発明を具体化し
た一実施例を示す要部破断平面図、第６図は加速管内の
流速分布を示す縦断面図、第７図は作用を説明する平面
図、第８図は排気孔を反対側に設けた場合の緯糸の状態
を示すための噴射ノズルの一部破断乎面図、第９図は別
の実施例を示す平面図である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 夏　緯糸を圧縮空気の噴射によシ経糸開ロ内に緯入れす
   るエアジェツトルームにおいて、噴射ノズルのノズル本
   体後部に装備した緯糸導入用ニードルの先端よシ前方の
   流通路中の少なくとも１箇所に、同流通路と外部とを連
   通しかつ緯入れ時に緯糸ガイド、グリッパシャフト等の
   作用により緯糸が受ける横方向に対する力の方向と同方
   向へ開口する排気孔を設けたことを特徴とするエアジェ
   ツトルームにおける緯入れ装置。 ２、−１前記噴射ノズルは揺動運動を行なうスレー上に
   固定されていることを特徴とする特許請求の範囲第１項
   に記載のエアジェツトルームにおケル緯入れ装置。