JPS5817297B2 - フクゴウセンイ - Google Patents

フクゴウセンイ

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JPS5817297B2
JPS5817297B2 JP4036775A JP4036775A JPS5817297B2 JP S5817297 B2 JPS5817297 B2 JP S5817297B2 JP 4036775 A JP4036775 A JP 4036775A JP 4036775 A JP4036775 A JP 4036775A JP S5817297 B2 JPS5817297 B2 JP S5817297B2
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capramide
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水谷茂
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日高敏昭
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ポリ−ε−カプラミドとブロックポリエーテ
ルエステル系弾性ポリマーとからなる複合繊維に関する
ものである。
一般に、収縮性の異なる2成分が単一フィラメントの横
断面において、偏心的に複合されてなる複合繊維は潜在
巻縮性を有し、熱処理によりラセン状の巻縮を発現する
ことは周知である。
とりわけ、ポリアミド系複合繊維は、ポリエステル系複
合繊維に比ベタッチが柔らかいことおよび染色が容易で
かつ鮮明色に染まる等の利点が多い。
従来、かかる潜在巻縮性複合繊維としてホモポリアミド
を一成分とし、共重合ポリアミドを他成分とする複合繊
維が提案されてきた。
しかしながら、このようなホモポリアミドと共重合ポリ
アミドとからなる複合繊維は、発現した巻縮の荷重を受
は持つ成分(1oad bearing polyme
r)が共重合ポリアミドであるため、伸縮をくり返すこ
とにより共重合ポリアミドが塑性変形を起こし、巻縮が
だんだん伸びきった状態(いわゆる゛巻縮のへばり″)
が発生するため好ましくない。
このような゛巻縮のへばり“現象をな(すことを目的と
して、1oad bearing polymer
としてN置換ポリアミド、ブロックポリエーテルアミド
、ブロックポリエステルアミドおよびポリウレタン等の
弾性体を使用することが提案されている。
N置換ポリアミド、ブロックポリエーテルアミドおよび
ブロックポリエステルアミドを複合−成分とする複合糸
は、湿熱処理した場合強力低下が著しく、またタッチが
粗硬になるため、用途および加工条件が非常に限定され
るという欠点があった。
また、複合成分としてポリウレタンを使用した場合は、
ポリウレタンの熱安定性が劣るため製糸が著しく困難で
あった。
以上のような従来技術の諸欠点を同時に解決するために
本発明者らが種々検討した結果、特定のポリエーテルエ
ステル系共重合体は弾性を示し、溶融時の熱安定性も良
好で、湿熱処理に際しても物性低下が少ないという知見
を得た。
しかし、ポリアミドと複合紡糸した場合、ポリアミドと
の親相性が乏しく、複合2成分が剥離してしまい、最終
製品、たとえばストッキングにした際に、外観不良・強
力低下および回復性能低下を起こし易いという欠へか認
められた。
そこで、本発明者らはブロックポリエーテルエステル系
共重合体についてさらに検討を重ね、特定組成範囲のブ
ロックポリエーテルエステル共重合体は、ポリ−ε−カ
プロラクタムと複合紡糸した場合、剥離することなく、
熱安定性もよく、゛巻縮のへばり′″もなく、従来の欠
点が一掃された優れた複合繊維が得られるという全(予
測できない事実を発見した。
本発明の目的は、製糸性良好にして、しかも得られた複
合繊維と剥離することな(、熱処理による熱劣化が少な
く、また、(り返し伸縮に対して゛′巻縮のへばり゛が
ない複合繊維を提供することにある。
しかして、本発明の要旨とするところは、繊維の全長に
わたり、ポリ−ε−カプラミドと弾性ポリマーとが偏心
的芯鞘型あるいは背腹型に複合されてなる複合繊維にお
いて、前記弾性ポリマーは、ポリテトラメチレンテレフ
タレート(以TPTMTと略す)が90〜55wt%と
ポリテトラメチレンイソフタレート(以下PTMIと略
す)が10〜45wt%である共重合ポリエステル成分
と、分子量400〜4000のポリ(テトラメチレンオ
キサイド)グリコール成分(以下PTMGと略す)とか
らなり、かつ前記ポリエステル成分とポリエーテル成分
の重量比が85〜30:15〜70であるブロックポリ
エーテルエステル共重合体であることを特徴とする巻縮
性ならびに巻縮回復性の優れた複合繊維である。
すなわち、PTMTが9C)−55wt%とPTMIが
10〜45wt%である共重合ポリエステル成分を硬い
セグメントとし、分子量400〜4000のPTMGを
柔らかいセグメントとし、硬いセグメント/柔らかいセ
グメントの重量比が85〜30/15〜70からなるブ
ロックポリエーテルエステル共重合体とポリ−ε−カプ
ラミドとを複合紡糸することにより、本発明の目的が達
成できることを見出したのである。
本発明で使用するブロックポリエーテルエステル中の硬
いセグメントを構成するポリエステル成分の選択がポリ
アミドとの親和性のキーポイントであり、ポリエチレン
テレフタレートあるいはポリエチレンテレフタレートと
ポリエチレンイソフタレートの共重合体を硬いセグメン
トとしたブロックポリエーテルエステルを使用した場合
は、ポリアミドとの接着が全(不可能であり、また、P
TMTを硬いセグメントとした場合には、ポリアミドと
の親和性はかなり改善されるが、加工条件によって剥離
を起こし易い。
PTMTとPTMIO共重合体を硬いセグメントとする
ことにより、はじめて改善された良好なポリアミドとの
接着に成功したものである。
硬いセグメントとなるPTMT/PTMI共重合体にお
いて、PTMI成分の比率が10wt%より少ない場合
は、複合他成分であるポリアミドとの接着性が不十分で
、また得られた複合糸の巻縮性も劣る。
一方、PTMI成分が45wt%より多い場合は、ポリ
マーの融点が低下し、複合他成分との溶融粘度の不均衡
が生じ、また耐熱性も悪化するため不適当である。
以上述べたごと(、耐熱性および糸物性の面からPTM
T/PTMIの比率は90〜55/10〜45wt%で
なげればならない。
また、硬いセグメントをPTMT/PTMI共重合体と
することによって、硬いセグメントの柔らかいセグメン
トへのひずみが解消することに起因して巻縮回復性も大
幅に改善されるということも判明した。
次に、上記硬いセグメントと組み合わされる柔らかいセ
グメントのポリエーテル成分として、ポリ(エチレンオ
キサイド)グリコール、ポリ(プロピレンオキサイド)
グリコール、PTMGおよびこれらの共重合物等につい
て検討した結果、耐熱性・耐加水分解性およびポリマー
の弾性特性の面で、PTMGが最も優れていることが判
明した。
また、PTMGの分子量は400〜4000が適当であ
り、400より小さい場合は弾性回復性が劣り、400
0より大きい場合はPTMGの凝集力が太き(なって相
分離し、組織がマクロになりすぎて弾性回復性が逆に低
下し、またポリアミドとの親和性も低下する。
次に、硬いセグメントと柔らかいセグメントとの重量比
は、ポリマーの弾性および耐熱性のうえから85〜30
/15〜70と規定される。
硬いセグメントの比率が85wt%より多い場合は、得
られた糸の巻縮性が劣り、また15wt%より少ない場
合は、耐熱性が不良となり複合紡糸性が悪化する。
ブロックポリエーテルエステル共重合体とポリアミドと
の親和性を改善し、剥離の問題を解決する手段として、
複合繊維の一成分であるブロックポリエーテルエステル
共重合体に、約5〜30wt%の他成分であるポリアミ
ドあるいはその他のポリアミドと親和性が大きいポリマ
ーを配合することも可能ではあるが、その際には複合繊
維の巻縮性能を犠牲にすることは避は得なかった。
しかるに、本発明に示した組成領域のブロックポリエー
テルエステル共重合体をポリアミドと複合した際には、
親和性が優れているために、前述のような欠点が全面的
に克服されたものである。
これらの成分からなるブロックポリエーテルエステル共
重合体の製法は任意であるが、好適な重合方法の一例を
以下に示す。
ジカルボン酸のジメチルエステルとその過剰モル数、す
なわち、約1.2〜2.0倍モルのブチレングリコール
およびPTMGとを、通常のエステル化触媒の存在にお
いて、約150〜260℃の温度で常圧下で加熱反応し
てエステル交換を行ない、メタノールを留去させ、次い
で3mmHg以下の減圧下、200〜270℃で加熱重
縮合させることによって、本発明の目的とするブロック
ポリエーテルエステルを生成することができる。
また、上記のようにジメチルエステルを用いる方法でな
く、直接ジカルボン酸とグリコールおよびジカルボン酸
ジグリコールエステルから合成する方法をとることも可
能であり、また、各成分の添加順序や添加方法は適宜変
更してもよい。
以上、本発明で使用するブロックポリエーテルエステル
共重合体の組成および重合方法について示したが、ポリ
マー成分の一部に結晶性・接着性・耐熱性などに著しい
影響を与えない範囲で第三成分を添加すること、特に、
ジカルボン酸のごく一部をポリカルボン酸に、また、ブ
チレングリコールのご(一部をポリオールに変えること
により、さらに弾性特性が改善でき、また必要に応じて
酸化チタン等の艶消し剤を添加することができることは
いうまでもない。
さらに、フェノール系、アミン系、リン系等の耐熱剤・
耐光剤を添加することにより製品の分解や変色等を防ぎ
、安定性を向上することができる。
複合他成分として、ポリ−ε−カプラミドを使用する理
由は、前記ブロックポリエーテルエステルとの親和性が
犬で、また、紡出温度のマツチングが容易であるからで
ある。
ポリ−ε−カプラミドは常法により重合して得られるが
、物性にほとんど影響を及ぼさない範囲(7wt%以下
)で、たとえば、ヘキサメチレンジアンモニウムアジペ
ート、ヘキサメチレンジアンモニウムセバケート、ヘキ
サメチレンジアンモニウムテレフタレート等と共重合し
たものあるいは他のポリマーとブレンドしたものを用い
ても支障ない。
また、ポリ−ε−カプラミド中には通常の耐光剤・耐熱
剤・艶消し剤等を添加してもよい。
以上のようにして、得られたポリマーは水分率0.05
wt%以下に乾燥した後、紡糸する。
複合紡糸は、周知の複合紡糸装置を用いて通常の方法に
より行なうことができる。
すなわち、ポリ−ε−カプラミドとポリエーテルエステ
ル共重合体とを別々に溶融した後、複合口金に導き、偏
心芯鞘型または背腹型に複合して紡出する。
ポリ−ε−カプラミドとポリエーテルエステル共重合体
との複合比率は30〜70/70〜30の範囲が好適で
ある。
紡出複合糸は、油剤を付与された後未延伸状態で巻き取
ってもあるいは引き続いて3〜5倍延伸した後巻き取っ
てもよい。
延伸された糸はそのまま、あるいはバルクアップ処理し
た後編物用あるいは織物用として使用することができる
以上のように本発明の複合糸は、PTMTが90〜55
wt%とPTMIが10〜45wt%である共重合ポリ
エステル成分と、分子量400〜4000のPTMG成
分とからなり、かつ前記ポリエステル成分とポリエーテ
ル成分の重量比が85〜30:15〜70であるブロッ
クポリエーテルエステル共重合体と、ポリ−ε−カプロ
ラクタムとを、繊維の全長にわたり偏心的芯鞘型あるい
は背腹型に複合されているので、製糸性が良好で剥離す
ることなく、しかも得られた複合糸は熱処理により均一
で細かい巻縮を発現し、良好な伸縮性を示すのであり、
通常の熱処理による強力低下がほとんどなく、タッチも
粗硬となることはない。
また、(り返し伸縮に対してパ巻縮のへばりパが生じな
いのである。
以下、実施例により本発明の詳細な説明するが、実施例
中で用いた融点・剥離強力・弾性回復率・巻縮伸長率お
よび巻縮回復率は、以下の方法で測定した。
(1)融点 示差差動熱量計(DSC)により吸熱量を測定し、吸熱
のピークを示す温度を融点とした。
(2)剥離強力 厚さ100μ、幅10mmのプレスフィルムを作成し、
剥離テスト対象物(ポリ−ε−カプラミド)と重ねて、
180℃、200 ? /crtt、の条件下で15秒
間圧着したものを引張り試験機に取り付け、両者を剥離
するに必要な応力で表わす(グ/cIrL)。
(3)弾性回復率 剥離応力測定用と同一のフィルムを引張り試験機に取り
付け、100%伸長したまま10分間保持した後、弛緩
し、1d分後の引張り長さに対する回復率を求める。
(4)巻縮伸長率および巻縮回復率 繊維の20回巻きの紹を作り、■、2〜/デニールの荷
重をかげて15分間沸騰水処理した後、乾燥調湿する。
2η/デニールの荷重をかけて総長(11)を測定し、
次に300〜/デニールの荷重をかけて総長(12)を
測定する。
次に300m9/デニールの荷重を除去して、30秒後
再び2my/デニールの荷重をかけて総長(13)を測
定し、次式により巻縮伸長率・巻縮回復率をそれぞれ求
める。
実施例 1 ε−カプロラクタムの85wt%水溶液に、ラムに対し
0.3wt%の酸化チタンとを加えて、常法に従って2
57℃で19時間重合した後紡出し、切断してペレット
化した。
これを熱水で6時間、2回洗浄し、未反応のモノマーお
よび低重合物を除去した後、乾燥して、98%硫酸相対
粘度2.60、融点220℃のポリ−ε−カプラミド(
A)を得た。
次に、テレフタール酸ジメチル5.0 kg、イソフタ
ル酸ジメチル5.0 kg、■・4−ブタンジオール6
.89kg、PTMG(数平均分子量1000)5.7
2kgを、チタンテトラブトキシド0.52とともに、
ヘリカルリボン型攪拌翼を備えたオートクレーブに仕込
み、170℃で30分間、次いで、230℃で30分間
加熱して、生成するメタノールを反応系外に留去した。
温度を250℃に上げ、徐々に系を減圧にして0.2
mmHgとし、この圧力でさらに2.5時間重合反応を
継続し、反応を完結した。
反応物を冷水中に吐出し、十分冷却した後カットしてチ
ップ化し、硬いセグメントのPTMT/PTMIの比率
が50150で、PTMGを柔らかいセグメントとし、
硬いセグメント/柔らかいセグメントの比率が6074
0のブロックポリエーテルエステル共重合用B)を得た
共重合体(B)の融点は121℃であった。
同様な方法で、柔らかいセグメントのPTMG成分の比
率を一定(40wt%)とし、硬いセグメント中のPT
MT成分とPTMI成分の比率PTMT/PTMIを、
第1表のごとく変更せしめた共重合(21QC)〜(F
′)を得た。
ポリ−ε−カプラミド(A)および共重合体(B)〜(
G)を165〜235°Gでフィルム状にプレス成形し
、得られた100μのフィルムを10闘幅のテープ状に
スリットし、弾性回復率およびポリ−ε−カプラミドフ
ィルム(A)とブロックポリエーテルエステルフィルム
(B)〜(Gとの剥離強力を測定した結果を第1表に示
した。
硬いセグメント中のPTMI成分の比率が増加するに従
い、共重合体の弾性回復率は向上する。
PTMT成分が10wt%より少なくなると(共重合体
(G))、ポリ−ε−カプラミド(A)との接着性が弱
(不適当である。
また、PTMI成分の比率が50wt%のもの(共重合
(2t’(B) )は融点が低すぎるため、接着操作が
うまくいかず、剥離強力が測定できなかった。
前記ブロックポリエーテルエステル共重合体と同様な方
法により、硬いセグメントがポリエチレンテレフタレー
ト70wt%とポリエチレンイソフタレート30wt%
で、柔らかいセグメントがPTMGからなり、硬いセグ
メント/柔らかいセグメントの重量比が60/40であ
るブロックポリエーテルエステル共重合休日を得た。
前記と同様の方法でフィルムを作成し、弾性回復率およ
びポリ−ε−カプラミド(A)との剥離強力を測定した
結果、弾性回復率は45%、剥離強力は50 )97
cm以下で、実質上接着性を示さなかった。
実施例 2 ポリ−ε−カプラミド(A)を複合−成分とし、共重合
体(B)〜(ロ)を他成分とし、245℃で溶融し、複
合比率50150の背腹型の一合糸を製糸した。
それぞれの複合糸の製糸状態・巻縮伸長率および巻縮回
復率は第2表のとおりであった。
共重合体(c)−(D)・(D・(F)を用いた場合、
製糸状態・巻縮性ともに良好であった。
実施例 3 実施例1と同様の方法で、PTMT/PTMIを80/
20で一定とし、PTMG(分子量2000)の共重合
体中における比率を変えて、硬いセグメント/柔らかい
セグメントの比率がそれぞれ10010・80/20・
60/40・40/60・20/80である共重合体(
I)・(J)・(5)・(L)・Mを得た。
これらの共重合体の融点およびこれらの共重合体から得
たフィルムの弾性回復率を測定した。
また、ポリ−ε−カプラミド(A)を−成分とし、共重
合体(I)・(J)・■・(口・Mをそれぞれ他成分と
する複合糸を実施例2と同一条件で製糸して、巻縮伸長
率・巻縮回復率を測定した結果を第3表に示す。
共重合(JI)を用いた場合、巻縮が不十分である。
共重合体又とポリ−ε−カプラミド(A)は溶融粘度が
不均衡のため、複合糸が得られなかった。
共重合体(J)・(Kl・(L)を使用した複合糸は良
好な巻縮性を示した。
実施例 4 実施例1と同様の方法によりPTMT/PTMIの比率
を70/30の共重合ポリエステルを硬いセグメントと
し、PTMGを柔らかいセグメントとし、硬いセグメン
ト/柔らかいセグメントの重量比が60/40であるブ
ロックポリエーテルエステルにおいて、柔らかいセグメ
ント成分の分子量を300・600・1500・300
o・6000とそれぞれ変えて、共重合体へ・(0)・
(P)・]Q−四を製造した。
これらの共重合体の重合状況および共重合体から得られ
たフィルムの弾性回復率は第4表のとおりであった。
共重合体Ω・(P)・(Qは弾性回復率が犬であり、弾
性回復性が優れているが、共重合体へ・(R)は弾性回
復性が劣っている。
実施例 5 テンフタール酸4.0kgと1・4−ブタンジオール4
.35kgをテトラブチルチタネート21とともに22
0℃で2時間反応させ、ビス(ヒドロキシブチル)テレ
フタレー)(X)5.82kgを得た。
同様な方法でイソフタレート1.0kgからビス(ヒド
ロキシブチル)イソフタレート(Y)1.455kyを
合成した。
フタレー)(X)・(ト)の混合物を220℃で溶融し
、PTMG(分子量800 ) 4.0kgを三酸化ア
ンチモン2.81とともに添加して、260℃、0、3
mmHgで2時間反応せしめて重合を完結する。
これを重合釜から紡出し、チップ化してブロックポリエ
ーテルエステル共重合f’E(S)を得た。
共重合体(S)の組成はPTMT/PTMIの比率が8
0/20で、硬℃・セグメント/柔らかいセグメントの
重量比が50150であり、融点は162℃であった。
実施例1で得たポリ−ε−カプラミド(Nと共重合体(
S)とを複合紡糸機に供給し、5 o1500割合で背
腹型に複合して紡出し、900 m1m1nの速度で引
き取った後、引き続いて3.3倍に延伸し、20テニー
ル2フイラメントおよび50デニール8フイラメント糸
を製造した。
ポリマーの熱分解・剥離などの問題がなく、良好に製糸
できた。
得られた20デニール2フイラメント糸をレッグヤーン
とし、50デニール8フイラメント糸をパンティヤーン
として、40給糸のストッキング編機に供給し、ストッ
キングを編成した。
生機をリンキングした後、ノイゲンSSを用いて精練し
、Diacelliton Fast yellow
G、 DiacellitonFast 5carle
t B、 Diacelliton Br111、Bl
ue (いずれも三菱化成製)の混合染液で、60℃、
60分間染色した後足型にはめ、110°Cで60秒間
仕上げセットした。
得られたストッキングをベアリングしてパンティ部をカ
ットし、縫製してパンティストッキングを得た。
本発明により、得られたストッキングは伸長率が240
%あり、しなやかで市販の加工糸使いのものに比べ透明
性が優れ、また伸縮を(り返しても、はとんど寸法の変
化は見られなかった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 繊維の全長にわたり、ポリ−ε−カプラミドと弾性
    ポリマーとが偏心的芯鞘型あるいは背腹型に複合されて
    なる複合繊維において、前記弾性ポリマーは、ポリテト
    ラメチレンテレフタレートが90〜55wt%とポリテ
    トラメチレンイノフタレートが10〜45wt%である
    共重合ポリエステル成分と、分子量400〜4000の
    ポリ(テトラメチレンオキサイド)グリコール成分とか
    らなり、かつ前記ポリエステル成分とポリエーテル成分
    の重量比が85〜30:15〜70であるブロックポリ
    エーテルエステル共重合体であることを特徴とする複合
    繊維。
JP4036775A 1975-04-04 1975-04-04 フクゴウセンイ Expired JPS5817297B2 (ja)

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