JP2001512509A - 低ピルポリエステル - Google Patents

低ピルポリエステル

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Abstract

(57)【要約】 優れたピリング性、審美性、および触覚性(「風合い」)を組合わせて有する布地を提供する新しいポリエステルステープルファイバのための新しいポリエステル組成物。好ましい繊維は、保持される非円形断面を有し、特に複数溝付きスカラップ状長円形断面を有するそのような非円形断面であって、最小のピリングに加えて、湿気処理、乾燥性および快適性といった顕著な快適特性を有する布地を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 低ピルポリエステル 本発明は本明細書で以下に記載するように低ピルポリエステルに関し、さらに 詳しくは、優れたピリング性、審美性、触覚性(「風合い」)を組合わせて有す る糸、布地(fabric)、および衣料品を形成することのできるステープル ファイバであって、特に、複数溝付きスカラップ状長円形断面のような非円形断 面を保持する断面であって、それによって、それらの布地が最小のピル性を示す だけでなく、顕著な湿気処理性、乾燥性および快適性を有するステープルファイ バを提供する新しいコポリエステル組成物、その下流製品、その中間生成物、こ れらのいずれかを得る、もしくは加工する方法に関する。 ポリエステルは、繊維、フィルム、ボトルなどの成形品に加工するために、主 としてポリ(エチレンテレフタレート)から商業的に、大規模に製造されてきた 。たとえば、合成ポリエステル糸は、初めにW.H.Carothersによっ て米国特許第2,071,251号で示唆され、数十年にわたって商業的に知ら れ、用いられており、次には、米国特許第2,465,319号においてWhi nfieldおよびDicksonがポリ(エチレンテレフタレート)を示唆し た。PETと呼ばれることもあるポリ(エチレンテレフタレート)は、商業的な 目的でもっとも頻繁に用いられてきたポリエステルポリマーであり、エチレング リコールと、ジメチルテレフタレートもしくはテレフタル酸とから製造されてき た。当技術分野の、たとえば、EdgingとLeeの米国特許第4,110, 316号、MacLeanとEstesの米国特許第4,113,704号、G oodleyとShifflerの米国特許第4,146,729号、Good leyとTaylorの米国特許第4,945,151号に記載されているよう に、これらのポリマー前駆物質を、それぞれエステル交換もしくは直接エステル 化によって商業的に都合よく互いに反応させ、次いで、一般的には多段階で縮合 重合させ、たとえば水のような縮合生成物、および、所望でない水および副生成 物を除去して好ましくは再循環される過剰のエチレングリコールを適切な手段で 除去する。 ポリエステル繊維は、(1)連続フィラメント、または(2)不連続な繊維で あり、後者はしばしばステープルファイバもしくはカットファイバと呼ばれる。 ポリエステルステープルファイバは、まず連続ポリエステルフィラメントに押出 し形成し、それを連続ポリエステルフィラメントのトウの形状に加工したのち、 ステープルに変えることによって製造する。 「ピリング」は合成ポリエステルステープルファイバの布地および衣料品に常 に存在してきた問題である。これは、米国特許第3,104,450号および第 3,335,211号に開示されているように、1960年代初頭にはすでに長 い間の問題となっており、本明細書では以下その問題に立ち返る。このような布 地および衣料品に関する他の不満点には、繊維の風合い(剛さ、およびドレープ 適性不良)、過圧を要する100℃を超える温度という特別な染色条件の必要性 、および「快適」特性についての不満などが含まれる。これらの不満に対処する 先行の改善点を、本明細書で以下に論ずる。 合成繊維製造者の目的は、主として、天然繊維の有利な特性を再現することで あり、もっとも一般的な天然繊維は綿および羊毛繊維である。 ポリエステルカットファイバの大多数は、円形断面であり、綿と混合されてき た。典型的な編織用紡績糸は綿番手が25で、断面は1.5dpf(フィラメン ト当たりデニール)、長さ1.5インチのおよそ140の繊維を含むものである 。dpfと長さとを調和させることが習慣となっている。1.5dpfおよび長 さ1.5インチは、1.7dtexおよびほぼ4cmに相当する。デニールは9 000mの繊維の重量をグラムで表わしたもので、それゆえ、繊維の太さの実質 的な尺度である。長さに沿って、および端と端、すなわちフィラメントの全長の 途中、および異なるフィラメント間でそれぞれ必然的に差異があるので、デニー ルと言ったときには、名目上のもしくは平均のデニールを意味することが多い。 一般に、繊維製造者の目標は、円形断面のポリエステル繊維を製造するために、 すべての加工段階において、長さに沿って、端と端とで、できるかぎりの均一性 を達成することである。円形断面の繊維は、製造および染色のコストが低い。 ポリエステル連続フィラメントおよびステープルファイバの「快適」特性にお ける顕著な改善は、円形断面の代わりに、特別な非円形断面を用いることでDu Pontによって達成された。この特別な断面は、複数溝付きスカラップ状長円 形断面と呼ばれる。この断面は、円形断面に比べて、布地の改善された風合いを 提供し、複数の溝のおかげで、湿気を繊維に沿って排出することができ、それに よって乾燥性を提供し、着用者の快適性を向上する。これを湿気処理と呼ぶ。2 0年前、スカラップ状長円形断面のポリエステルフィラメントがGorrafa によって米国特許第3,914,488号に開示されたが、その開示を参照によ り特に本明細書に組み入れ、また連続フィラメント糸およびステープルに用いる 類似のスカラップ状長円形断面フィラメントを開示しているFranklinの 米国特許第4,634,625号、およびClark他の米国特許第4,707 ,407号の開示も同様である。さらにAnejaは、同時係属出願の、WO9 7/02374に対応の第08/662,804号(DP−6400)を199 6年6月12日に現在は米国特許第5,591,523号として発行された、W O97/02372に対応の第08/497,495号(DP−6255)を1 995年6月30日に、現在は米国特許第5,626,961号として発行され た、WO97/02373に対応の第08/642,650号(DP−6365 −A)を1996年5月3日に出願しており、それらの開示もまた参照により本 明細書に組み入れ、またRoopは1997年1月3日出願の出願第08/77 8,462号(DP−6550)に8個の溝付きスカラップ状長円形断面を開示 し、同じく1997年1月3日出願の出願第08/778,458(DP−65 55)においてAnejaとRoopは複数溝付きスカラップ状長円形断面のフ ィラメントを製造するために好ましい紡糸口金を開示しており、これらの開示も また参照により本明細書に組み入れる。示唆のとおり、複数溝付きスカラップ状 長円形断面は顕著な改善をポリエステル布地にもたらす。しかしながら、ピリン グはそれを解決しようとする多くの試みにもかかわらず、これまで重大な問題と して残ってきた。 1960年代初頭、Christens他は米国特許第3,104,450号 に、(ポリエステルステープルファイバで作られた)ポリエステル紡績糸の布地 におけるピリングの問題を解決するために行われた多くの試みを開示した。それ らの解決法は、ポリマーの相対粘度および繊維の引張特性を非常に狭い範囲に調 節することであった(1欄、65行目以下参照)。ポリエチレンテレフタレート ホモポリマーの相対粘度(2欄、57〜62行に記載のとおり測定)の臨界範囲 は、13.5から16.5、好ましくは14.5から15.5であった。コポリ エステルでは、粘度範囲は、1モル%のコポリマー含量の添加に対して、0.5 単位の増加でなければならない。Christens他は当時まだASTMによ る選抜段階にあったRTPTピリング試験(本明細書で以下に論じる)について 言及した。この試験に基づくピル等級は示されていない。この示唆によって成し 遂げられた改善にもかかわらず、ピリングは、商業的に入手できるポリエステル 繊維に現存するピリングの問題を解決しようとする研究者の開示が続いているこ とから明らかなように、今日まで依然として問題として残されてきた。 ピリングの問題を解決する同時代の解決法、すなわち、溶融粘度が275℃で 約1000から6000ポアズとなるように、テトラエチルオルトシリケートな どのオキシケイ素化合物で変性した無水ポリエステルを溶融紡糸することによっ て、相対粘度10から17(8欄、56〜61行に記載のとおり測定)の繊維を 製造する方法が、Mead他によって米国特許第3,335,211号に開示さ れた。 元来、ポリエステル糸は、まずポリエステルポリマーを作り、次にポリマーを 溶融紡糸してフィラメントとし、フィラメントをさらに処理して連続フィラメン ト糸もしくはステープルファイバにするといったいくつかの別個の工程を含む回 分操作によって製造されており、これはたとえば1964年に最初にドイツ語で 出版され、1971年にJohn Wiley & Sons Ltd.から英 語訳が出版されたLudewig著の「Polyester Fibers,C hemistry and Technology」に述べられている。しかし ながら、この文献に指摘されるように、経費を抑えること、そのためにいくつか の異なる別個の工程を合わせることが常に望まれてきた。いくつかの繊維製造業 者は、完全に連続的な工程をとり、互いに反応したポリマー前駆体からはじめ、 次に重合してポリエステルポリマー溶融物を形成し、それを固体フィラメントに 押出し成形し、完全な連続工程として連続(マルチフィラメント)糸に加工する か、もしくは(通常は別の工程として)ステープルファイバに加工している。し かしながら、さまざまな国の多くの製造業者は、連続作業に存在する問題ゆえに 、連続工程に変えていない。 指摘のとおり、多くのポリエステルポリマー(コポリマーを含む)が示唆され てきたが、これまでもっとも広く製造され、用いられてきた紡織繊維は、ポリ( エチレンテレフタレート)であり、これはホモポリマーPETと呼ばれることが 多い。ホモポリマーPETは、コストが低いこと、また、ほとんどの最終用途に 関して完全に適切であり、あるいは好ましくさえあることから、コポリマーより も一般的に好まれてきた。しかしながら、ホモポリマーPETはたとえばナイロ ン繊維には不要な特別な染色条件(大気圧を超える圧力を要する高温)を必要と することが知られている。ホモポリマーPETはしばしば2G−Tと呼ばれ、2 G−Tはこれまでもっとも用いられてきたポリエステルポリマーである。 しかしながら、ポリ(エチレンテレフタレート/5−スルホイソフタル酸ナト リウム)コポリエステルもまた、特にステープル用として、30年ものあいだ、 相当量が商業的に製造され、用いられてきた。このコポリエステルは、最初にG riffingとRemingtonとによって米国特許第3,018,272 号で示唆された。このポリエステルの非常に好ましい特徴は、塩基性(カチオン )染料に対する親和性である。商業的には、このようなコポリエステルは一般的 に約2モル%のエチレン5−スルホイソフタル酸ナトリウム反復単位を含む。こ のような塩基性染色可能なコポリエステルは2G−T/SSIと呼ばれることも ある。前述のとおり、Christens他の米国特許第3,104,450号 の教示は、コポリエステルコポリマーの繊維におけるピリングの問題を解決する ための粘度範囲が、「添加されるコポリマー含量」1モル%に対して0.5単位 の増加でなければならないということであった。言い換えれば、2G−T/SS Iにおけるように2モル%の「添加コポリマー含量」を使用することは、当該特 許のとおり測定して、相対粘度14.5から17.5、好ましくは15.5から 16.5のコポリマーを用いることを意味する。 特に紡織繊維として用いるフィラメントに紡糸する、塩基性染色可能なコポリ エステルの供給にあたって改良が行われることが長い間強く望まれており、0. 5から5モル%のイソフタル酸のグリコレートのスルホン酸金属塩、特にリチウ ム塩を含む、塩基性染色可能なエチレンテレフタレートコポリエステルに関する 米国特許第5,559,205号(DP−6335)および第5,607,76 5(DP−6335−B)において、近年Hansen他がそのような改良を開 示しており、両方の開示を参照によりここに特に本明細書の一部として組み入れ る。 たとえばLudewigの第4章、特に105ページのような文献に示唆され ているように、二酸化チタン(TiO2)はポリエステル繊維に用いられる好ま しいつや消し剤である。しばしば「ダル」繊維と呼ばれる繊維の製造には、1〜 2重量%が用いられる。しばしば「セミダル」繊維と呼ばれる繊維を作るために は、0.2〜0.5重量%の二酸化チタンが用いられる。本質的につや消し剤を 用いない「透明ポリマー」も、ポリエステル繊維を作るために用いられる。これ は、たとえばOxford他のWO92/13120で言及されている。 Oxford他(DuPont)(WO92/13120)は、ポリエチレン オキシドの含有によって変性された特定粘度の「透明」エチレンテレフタレート ポリマーから形成されたスカラップ状長円形の断面を持つ、フィラメント当たり 0.5から3デニールのポリエステルフィラメントが、現存する円形断面100 %ポリエステルおよび高ポリエステル混(綿/羊毛/レーヨン/絹)ポリエステ ル布地に比べて、満足できるつや、高いドレープ適性、低減されたピリング性、 低温無担体染色性を有する布地を提供することを開示した。Oxfordの目的 は、新しいレーヨン繊維の特性を有するが、従来のポリエステル繊維の重要な利 点を保持しているポリエステル繊維を提供することであった(2ページ、1〜4 行)。Oxfordは、選択された「透明」(すなわち、つや消し剤を用いない )変性ポリマーと選択されたフィラメントの断面、ポリマー改質剤としてポリエ チレンオキシド(PEO)、透明ホモポリマーでは約19から21の範囲、透明 2G−T/SSIでは約15.5から17.5の範囲であるLRV粘度との新規 な組合わせによって、この問題を解決した(3ページ、4〜14行および請求項 1と2)。Oxfordは、スカラップ状長円形断面と、(好ましくは可染性を 高めた)選択された透明(非つや消し)ポリマーとの新規の組み合わせによって 、業界がポリエステル繊維に興味を寄せるもととなっている望ましい特性を失う ことなく、 「天然繊維」に類似した布地の微妙なつやを獲得し、それに驚かされたことを教 示した。低粘度ポリマーのピリング性を向上させることが望まれていると当技術 分野によって示唆されていたので、このポリマーの粘度を考慮したときのピリン グ性にもOxfordはまた驚かされた(3ページ、15〜24行)。Oxfo rdは、三官能価もしくは四官能価モノマーなど、たとえばテトラエチルシリケ ート(TES)、もしくはOxfordの実施例で用いられている(実施例はト リメチロールプロパンを教示)ような粘度上昇剤を、紡糸性を高める効果のある 量でポリマー組成物に含有させられることを示し、そのようなモノマーの連鎖分 枝剤としての使用は以前に、たとえばMacLean他の米国特許第4,092 ,299号およびMead他の米国特許第3,335,211号によって示唆さ れているが、その多くは、通例は二酸化チタンであるつや消し剤を含んでいるこ とを教示した(5ページ、2〜13行)。Oxfordの実施例は、実質的には 二酸化チタンを含まないが、3.9重量%のPEOおよび0.175重量%のト リメチロールプロパンを含み、20.5LRVの市販の透明PETポリマーから ステープルファイバを製造したが、その繊維の布地におけるRTPTピル等級を 次に挙げた。実施例1では、綾織物で、品目1.3について、10分後および6 0分後がそれぞれ4.2および2.6;実施例3では、すべて綾織物で、品目3 .1について15分後および120分後がそれぞれ4.5および4.4、品目3 .4については3.8および1.6、また再び品目1.3については4.5およ び2.6であり;実施例5では、また品目1.3であるが、今回は綿/品目1. 3ポリエステルの50/50混紡糸による編物で、15分、30分および60分 後でそれぞれ4.5、3.3、および1.5であり、最終用途がニットである「 抗ピル」製品として市販されていることから選んだT−107W(円形11.5 LRVホモポリマー)に比べて、T−107Wのピル等級はそれぞれ3.3、1 .8、および1.2であるので、明確な優位性を示した。Oxfordによって 測定された明確なピル等級は、当業者に理解されるいくつかの重要なポイントを 明示している。(1)市販されているポリエステル繊維のピリング性は優れてい ない;(2)編物のピル等級は、同じポリエステルステープルファイバから製造 した織物のピル等級に比べてはるかに低い;(3はOxfordの開示から明白 で はないかもしれないが、当分野技術者には十分に理解される)混紡紡績糸に綿が 存在していると、同一のポリエステル繊維から作った同じ布地のピル等級を向上 させる、すなわち50/50の綿混紡紡績糸で作った編物は、同じポリエステル 繊維の100%ポリエステル紡績糸で同様に作った編物に比べて著しく高いピル 等級を有する;(4)こういったすべてのことにもかかわらず、ニットを最終用 途とする「抗ピル性」製品として1990年代に市販されているポリエステル繊 維のRTPTピル等級は、50/50綿混の編物であるとき、60分後でわずか 1.2であった;(5)Oxfordのもっとも優れた生成物(綾織物ですぐれ たピル等級を示した)は、50/50綿混の編物で、60分後のピル等級はわず か1.5であった;(6)Oxfordは、50/50の綿混から作った編物の ピリング等級1.5を、市販の「抗ピル性」製品であるポリエステル繊維の、同 様の糸から作った同様の編物のピリング等級1.2と比べたときの進歩を、顕著 な向上であると考えた。問題を解決しようとこれまでに試みた当分野技術者が直 面しているこの問題の大きさを読み手が理解できるように、上記で詳しく論じた 。 Duncanは米国SIR H1275で、商業的な紡績粘度のポリマーを供 するためにポリエチレンオキシドとテトラエチルシリケートとの両方によって変 性されたエチレンテレフタレートポリマーから作られる、フィラメント当たり0 .5〜2デニールのポリエステルフィラメント、および未変性ポリエステルおよ びポリエステル/綿混紡布地に比べて、非常に向上した染色率、標準耐光堅牢度 および洗濯サイクルへの優れた色安定性、優れたピリング性を有する紡織繊維お よび布地を開示した。記載のとおり、Duncanの目的は、優れたピリング性 を失うことなく、染色率を顕著に高める(RDRが少なくとも150)ことであ った。Duncanは屈曲破損寿命およびRTPTピル等級を測定し、Dunc anの繊維による布地は、現在商業的に入手できるピル抵抗性繊維T−107お よびT−40Aに比べて(5欄、33〜42行)、50/50の綿混紡の編物に おいて、ピル性能を示すことを見出した。Duncanによる最高のピル等級は 、2.0および1.7であり、一方でT−107は2.0、T−40Aは1.5 であった(7欄の表)。 DuncanとOxfordはともに、たとえば前述のMead他およびMa cLean他、ならびにVaginayが米国特許第3,576,773号にお いて、連鎖分枝剤の使用を以前に開示していることを言及している。 前記のOxfordおよびDuncan、ならびに、たとえば本明細書で以下 に論ずるJehl他の米国特許第5,300,626号および第5,478,9 09号などの1990年代に発表された技術からわかるように、ピリングの問題 は今なお存在し、(ASTM D3512 82による)ピル等級では60分後 でわずか2.0というのが、綿/ポリエステルの50/50の混紡糸から作られ た編物において開示された最高値であるので、100%ポリエステルの編物での ピリング性はさらに劣るであろう。以下に記述するように、Jehlは明らかに 異なる試験を用いている。Jehlの方法は経済的ではなく、あるいは商業ベー スでの実用が容易でないかもしれない。 本発明の目的は、何十年もの間、当分野の技術者によるたゆまぬ努力を拒んで きたこの積年の問題を解決することであった。 本発明の一態様によれば、0.5から3モル%のイソフタル酸のグリコレート のスルホン酸ナトリウム塩を含み、0.05から0.5重量%の三官能価もしく は四官能価シリケートオルトエステルの存在下で重合し、0.1から2重量%の 二酸化チタンを含む新しい塩基性染色可能なエチレンテレフタレートコポリエス テルポリマーであって、前述のコポリエステルの本明細書に定義された相対粘度 が約8から12LRVおよび約1から3デルタRV(ΔRV)である新しい塩基 性染色可能なエチレンテレフタレートコポリエステルポリマーが提供される。 好ましくは、このようなコポリエステルのLRVは約9から11である。 本発明によって、LRVが約9から11、デルタRVが約1から3である新し いコポリエステルポリマー組成物を、風合いはかなり主観的なものであるものの 、決まった最終用途に許容される風合いを持ち、ピル等級に優れた100%ポリ エステルの編物を提供できるステープルファイバに形成できることを我々は見出 した。よりよい風合いを得るために、約10以上のLRVを用いるてもよい。L RVがいくぶん低い(9LRVより低い)相対粘度のコポリエステルもまた、ス テープルファイバとして有効に、特にたとえば綿および/または羊毛などの天然 繊維と混合して用いることができ、本明細書で以下に詳しく説明する。 本発明の他の様態によれば、したがって、そのような新しい塩基性染色可能な エチレンテレフタレートコポリエステルコポリマーの、フィラメント当たり約0 .5から約5デニールであり、カット長が約20mmから約10cmであるポリ エステルステープルファイバであって、前述のファイバが、許容できる風合いで 、以下に定義する60分後のピル等級が2.5から5である布地を供するポリエ ステルステープルファイバが提供される。 本発明によって、そのような新しいコポリエステルコポリマー組成物が、非円 形の、特に複数溝付きスカラップ状長円形断面のステープルファイバに形成され たとき、優れた断面保形性、たとえば、卓越したピリング性および触覚審美性だ けでなく、布地の湿気管理や乾燥性などの快適性をもたらすことのできる優れた 複数溝付き形状を提供することを我々は見出した。 本発明の他の様態によれば、したがって、アスペクト比約1.3:1から約3 :1であり、定義されるグルーブ(溝)比が約0.50:1から約0.95:1 である、複数溝付きスカラップ状長円形周辺断面のステープルファイバが提供さ れる。グルーブ比は、断面の長軸の両側にある溝のあいだの離隔距離(たとえば d1)と、長軸を横断して測定されたふくらみの幅(たとえばb1)の比としてこ こに定義するが、これはAnejaの米国特許第5,626,961号(DP− 6365−A)、または1997年1月3日出願のRoopの出願第08/77 8,462号(DP−6550)に記載されている。 本発明によってさらに、糸、布地、および衣料品を含む、そのような繊維の多 加工製品、連続フィラメント、トウ、およびスライバなどの中間生成物、および それらを得るため、および加工するための方法が提供される。好ましい方法は以 下のとおりであり、重合容器に導入される前に容器内でオリゴマーが形成される こともあるが、用語「モノマー」を便宜上用いることが了解される。 したがって、(1)モル比約1.5〜2.5:1のエチレングリコールとジメ チルテレフタレートとのエステル交換反応によってモノマーを形成する一方で、 好ましくは温度約100〜150℃で、少なくとも若干の前述のエチレングリコ ールに配合したジメチル5−スルホイソフタル酸のナトリウム塩および三官能価 もしくは四官能価シリケートオルトエステルを反応に導入する工程と、(2)得 られたモノマーを、好ましくは温度約200〜236℃で、移送管を経て重合容 器に通し、一方で若干の前述のエチレングリコールに微細に分配した二酸化チタ ンのスラリーをその中に導入する工程と、(3)前述のモノマーを一連の重合容 器で重合作用させ、一方で副生成物エチレングリコールを除去するために減圧し 、温度を上げ、好ましくは温度を約260から290℃に上昇させ、好ましくは 圧力を約1から5mmHgに減じる工程を含む、そのような新しい塩基性染色可 能なエチレンテレフタレートコポリエステルポリマーの連続製造工程が提供され る。 また、(1)モル比約1.5〜2.5:1のエチレングリコールとジメチルテ レフタレートとのエステル交換反応によってモノマーを形成する一方で、好まし くは温度約100〜150℃で、前述のエチレングリコールに配合したジメチル 5−スルホイソフタル酸のナトリウム塩を連続して反応に導入する工程と、(2 )得られたモノマーを、好ましくは温度約200〜236℃で、移送管を経て重 合容器に通し、一方で追加のエチレングリコールに微細に分配した二酸化チタン のスラリー、および追加のエチレングリコールに配合した、シリケートオルトエ ステルのエチレングリコレートをそこに導入する工程と、(3)前述のモノマー を一連の重合容器で重合作用させ、一方で副生成物エチレングリコールを除去す るために減圧し、温度を上げ、好ましくは温度を約260から290℃に上昇さ せ、好ましくは圧力を約1から5mmHgに減じる工程を含む、そのような新し い塩基性染色可能なエチレンテレフタレートコポリエステルコポリマーの連続製 造工程が提供される。 さらに、(1)モル比約1.5〜2.5:1のエチレングリコールとテレフタ ル酸とのエステル化反応によってモノマーを形成する工程と、(2)得られたモ ノマーを、好ましくは温度約200〜236℃で、重合容器に通し、一方で追加 エチレングリコール中の5−スルホイソフタル酸ナトリウム塩のエチレングリコ レート、と三官能価もしくは四官能価シリケートオルトエステルのエチレングリ コレート、および追加エチレングリコール中に微細に分配した二酸化チタンのス ラリーをその中に導入する工程と、(3)前述のモノマーを一連の重合容器で重 合作用させ、一方で副生成物エチレングリコールを除去するために減圧し、温度 を上げ、好ましくは温度を約260から290℃に上昇させ、好ましくは圧力を 約1から5mmHgに減じる工程を含む、そのような新しい塩基性染色可能なエ チレンテレフタレートコポリエステルポリマーの連続製造方法が提供される。 好ましくは、そのような新しいコポリエステルポリマーは、引取り速度約12 00から1800ypm(1100〜1650m/分)でフィラメントに溶融紡 糸し、好ましくは約2倍〜3.5倍に、好ましくは約80〜100℃の温度で延 伸し、好ましくは約100〜175℃の温度で、けん縮およびリラックス処理し 、所望ならば、リラックス処理前に、約150〜230℃の温度でアニーリング する。結果として生じるフィラメント(ステープルファイバを含む)は、好まし くは0.5から5dpf(約0.5から6dtex)である。 図1および図2は、本明細書で以下に記述するが、概略のグラフである。 背景で指摘のとおり当技術分野は、ポリエステルポリマー組成物の製造、それ らのフィラメントへの溶融紡糸(押出し)、ステープルファイバへの加工を含む フィラメントの加工、ステープルファイバから紡績糸への加工、紡績糸から布地 への加工、および染色や仕上げなど布地の加工、ならびに、そのような布地や衣 料品の性能の試験、および先駆物質のフィラメントやステープルの試験に関する 多くの記述を含むので、当技術分野ですでに入手可能なそのような開示を繰り返 すことは冗長であろう。本明細書で言及された当技術分野の開示、および引用技 術での開示は、特に参照により本明細書に組み入れる。 紡績糸への加工およびその布地での使用に有効なステープルファイバは、一般 的に、dpfが約0.5から5(0.5から6dtex)で、カット長が約20 mmから約10cmである。しかしながら、新規のコポリエステルはその他の用 途に用いられてもよく、その場合には異なる成形品および/または他のパラメー タを要することがある。 エチレンテレフタレート反復単位を有し、さらにイソフタル酸のグリコレート のスルホン酸ナトリウム塩を含むコポリエステルは、たとえば本明細書で前述し た文献に示唆されているように、可染性を向上させるために長い間用いられてき た。そのような金属塩コモノマーの適切な量は、当技術分野において開示されて いるが、一般的に0.5から3モル%である。本発明による新しいポリエステル の可染性の向上は重要な利点であり、ホモポリエステルPET繊維に関する「不 満点」の1つを克服するものであるが、単独で新規の特徴ではない。本明細書以 下の開示の多くは、とりわけ有用で有利であることが見出されたエチレンテレフ タレートコポリエステル組成物、すなわち、テトラエチルオルトシリケートで変 性されたジメチル5−スルホイソフタル酸のナトリウム塩に向けられるが、これ らのコモノマーが利用可能であり、本発明によりそのような優れた驚くべき結果 をもたらすためである。しかしながら、当技術分野に開示のとおり、変形物が用 いられてもよい。 同様に、ポリエステル繊維のピリング性を向上させるために、たとえばテトラ エチルオルトシリケートのような、オキシケイ素化合物を用いることは一般的に 、具体的には本明細書に前述したように、従来技術において示唆されており、そ れゆえ単独で新規な特徴ではない。 しかしながら、本発明で請求される特徴のすべての組合わせはこれまで明確に 教示されておらず、さらに、重要なことに、ピリングは当技術分野において発表 された多くの示唆にもかかわらず、ポリエステル繊維産業にとって重大な問題と して残されている。 本発明は、イソフタル酸のグリコレートのスルホン酸ナトリウム塩を含み、三 官能価または四官能価のシリケートオルトエステルの存在下で重合される塩基性 染色可能なエチレンテレフタレートコポリエステルポリマーであって、相対粘度 が約8から12LRV、および約1から3ΔRVであって、つや消し剤として二 酸化チタンを含むことを特徴とし、そのようなポリマーのステープルファイバの 布地において、本明細書に記載した利点の組み合わせ、すなわち優れたピリング 性、審美性、および風合いの布地を提供することができる、塩基性染色可能なエ チレンテレフタレートコポリエステルポリマーによって代表できる。ΔRVに関 しては、少なくとも約1.5ΔRV、好ましくは約2から3ΔRVというΔRV を好んで用いてきたが、現在は約1から3ΔRVというΔRVで作業できると考 えている。 豊富な先行文献にもかかわらず、60分後のピル等級が4もしくは5のように 高い、エチレンテレフタレートポリマーから作られる100%ポリエステルステ ープルファイバの編物の供給方法を以前に開示した者はいない。RTPTピリン グ試験手順は本明細書で以下に記述する。Duncanがそのようなピル等級の なかで最高の2.0を開示しているかもしれない。指摘したとおり、Jehlの ピル等級をASTM D3512 82といかに比較するかは明確でないが、J ehlは、綿とJehlの(異なる)ポリエステル繊維との50/50の混紡か ら作られた布地を試験しており、綿の存在は、100%ポリエステル紡績糸から 得られる布地に比べて、ピル等級を上昇させたであろう。Jehl他は米国特許 第5,300,626号および第5,478,909号に、テレフタル酸とエチ レングリコールとの直接エステル化反応の間に、Siが300〜700ppmの 割合に−SiO−基で変性し、続いてメトキシエチルシリケートもしくはプロピ ルシリケートを、プレポリマーの量平均分子質量が9,000と16,000と の間であり、多分散性指数(polydispersity index)が1 .5と2との間であるとき、および温度が260℃と290℃との間で、圧力が 1.5と2.5barとの間であるときに導入することによって周知の方法で重 縮合し、シリケート/プレポリマー反応時間が少なくとも5分である、連続的に ポリエチレンテレフタレートを得る方法を開示した。Jehlはまた、製織用途 に少なくとも1つの綿繊維と混ぜて用いることができ、ケイ素の量が300から 700ppmで高分子鎖に化学的に結合した−SiO−基によって変性されたポ リエチレンテレフタレートを主成分とし、破断点伸びが0より大きく25%より 小さく;引張強さが40cN/tex以上;熱湯収縮が1.5と6%の間で;さ らに、染色後の屈曲摩耗指数が加圧下、130℃で0より大きく6500以下で あり;変性ポリエチレンテレフタレートがそのような方法で得られた、「ピリン グのない」繊維を請求した。JehlのRTPT試験は5欄に述べられており、 AFNOR標準規格G 07−121に基づいているが、我々はそれを理解せず 、用いることもない。 試験方法 我々の用いた試験方法は、当技術分野に周知および/または記載されているも のである。 繊維断面の寸法および比率は、次の方法を用いて求められた。繊維試料をHa rdyミクロトーム(Hardy,U.S.Department of Ag riculture circa378、1933)に据えつけ、本質的にJ. L.Sloves著「Fiber Microscopy Its Techn ique and Applications」(van Nostrand C o.、Inc.、New York 1958、No.180〜182)に開示 の方法に従って、薄片に分割する。次に薄片をsuper FIBERQUAN Tビデオ顕微鏡システムステージ(Vashaw Scientific Co. 、3597Parkway Lane、Suite 100、Norcross 、Georgia 30092)上に据え、必要に応じた倍率でSuper F IBERQUANT CRTに表示する。1つの繊維の、個々の薄片の画像を選 択し、繊維限界寸法を測定する。次に比率を計算する。この方法を視界内のそれ ぞれのフィラメントについて繰り返し、統計的に有意なサンプルセットを設け、 その平均を本明細書に記載する。 相対粘度(LRV)は、HFIP溶媒(98%試薬用硫酸を100ppm含む ヘキサフルオロイソプロパノール)に溶解したポリマーの粘度である。粘度測定 装置は多くのメーカー(Design Scientific、Cannon等 )から入手できる毛管粘度計である。センチストークスでの相対粘度は、HFI P中ポリマー4.75重量%溶液の25℃の粘度を、純HFIPの25℃の粘度 と比較して測定する。LRV測定に用いるH2SO4は架橋を、具体的には、テト ラエチルオルトシリケート連鎖分枝剤の場合にはケイ素を壊す。 非酸相対粘度(NRV)は、ヘキサフルオロイソプロパノール溶媒であるがま ったく硫酸を含まないものに、同様に溶解、測定、比較したポリマーの粘度であ る。酸が存在しないので、NRVを測定するとき、架橋は損なわれないままであ る。 デルタRV(ΔRV)は、上述のとおり測定されたNRVとLRVとの差を明 示するために本明細書で用いる表示であり、LRV測定時に酸によって破壊され る架橋の量を表わす。 本明細書で定義されるピル等級を測定するためのピリング試験方法は次のとお りである。カット長1.5インチ(38mm)のステープルファイバを30/1 ccの糸に変え、48−フィードシングルジャージ、22−カットマシンで編む 。この編物を、30gのMerpol HCSおよび30gのピロ燐酸四ナトリ ウムを含む水性溶液で、華氏160度(71℃)で10分間精練し、室温で5分 間すすぎ、華氏220度(104℃)、15psi(1Kg/cm2)で、69 ガロン(260リットル)のKlauder、Weldon、Giles Mo del 25 PPW beck染色機で、3% OWF Sevron Bl ueGBR 200%と、4% OWF キャリア(Intercarrier 9P)と、5% OWF 硫酸ナトリウムと、25ml酢酸とで20分間染色 し、透明になるまですすぎ、ホームランドリー型の乾燥機(Kenmore)に て華氏約150度(65℃)で10分間乾燥し、ドライアイロン(パーマネント プレス設定値まで加熱)でプレスする。得られた染色および仕上げ済布地の、審 美性、「風合い」、被覆(cover)を評定し、さらに、Random Tu mble Pilling Tester Method ASTM D351 2−82に述べられた標準手順に従って60分間のピリングも評定する。これら の等級は標準サンプルと比較する1から5の段階になっており、5がもっとも良 く、すなわちピルが見られないのに対し、1がもっとも悪く、またRTPTピル 等級は10回の試験、すなわち同一布地から得た10個のサンプルの平均である 。本発明の繊維は、このようなピリング試験で優れた性能を示し、これまで商業 的に入手可能なポリエステル繊維に比べて、はるかに高いピル等級を提供する。 ポリエステルと綿との混紡によって作られる糸の布地も、同じRTPT法によっ て評定するが、すでに指摘したように、綿が存在するために一般的に100%ポ リエステルよりも高いピル等級を示す。織物についても評定するが、同一のポリ エステルステープルファイバの糸から作られる編物よりも一般的に高い(良い) ピル等級を示す。 本発明をさらに以下の実施例において説明する。別に指示のないかぎり、すべ ての部、パーセント、および割合は重量によるものであり、ポリマー配合はポリ マーの重量に関して計算する。糸の特性は、デニールはメートル法単位といった 、通常の単位で測定するので、引張特性はgpdで測定するが、SI単位に換算 し、括弧に入れて示し(g/dtex)、またインチ当たりのけん縮、CPI、 は同 様に換算し、同じように括弧内に示す(CPcm)。 実施例1 1.94モル%のジメチル5−スルホイソフタル酸ナトリウムと、0.17重 量%のテトラエチルオルトシリケートと、0.3重量%の二酸化チタンとから、 相対粘度が10LRVおよび12.6NRVで、それゆえΔRVが2.6である 、エチレンテレフタレートコポリマーのコポリエステルを次のように製造した。 エステル交換および縮合触媒、この段階で添加するエチレングリコール(EG) の重さに基づく重量において、5.1重量%のジメチル5−スルホイソフタル酸 ナトリウム、0.35から0.40重量%のテトラエチルオルトシリケート、お よびおよそ76ppmのテトライソプロピルチタネートを含むエチレングリコー ルを149℃に予熱し、175℃でジメチルテレフタレート(DMT)を計量供 給しているエステル交換反応器に、計量供給した。反応器に計量供給したEG: DMTのモル比は約2.25:1であった。温度はDowtherm加熱カラン ドリアによって、反応器の底部で約236℃に調整した。低沸点物質(主として メタノールおよび水)は、蒸気として上部に取り除き、凝縮し、一部を反応器の 頂部に再循環した。モノマー生成物をカランドリアの底部で取り除き、モノマー 移送ラインを経て、3つの重合容器のうち、第1の容器に送り込んだ。二酸化チ タンを含むスラリーおよび追加EG中の白色化剤の配合物を、重合容器の第1の 容器に入る前の、モノマー移送ラインに注入した。エステル交換触媒を失活させ るために、追加EG中のリン酸を、第1の容器に計量供給した。第1の(初期) 重合容器内の圧力は、100mmHgに調整し、得られるプレポリマーの温度は 232℃に調整した。プレポリマーを第2重合容器に移した。第2重合容器(P Pと呼ぶ)内の圧力は、35mmHgに調整した。LRVの高いプレポリマーを 温度261℃でこの容器から除去し、最終重合(仕上げ)容器に移送した。第3 容器の圧力は、目的のLRVおよびNRV(それぞれ10および12.6)を供 するために調節し、通常は1.5から4mmHgの範囲であった。第3容器を出 るポリマーの温度は269℃に調節した。 このコポリエステルを、14ポジションの通常の紡糸機で、1ポジション当た り1時間92.4lbs(41.9Kg)の割合で、1,506の細管から押出 すことによって、274℃で、およそ3dpf(3.3dtex)のフィラメン トに溶融紡糸した。細管オリフィスの形状は、1996年6月12日にAnej aによって出願された出願第08/662,804号(DP−6400)に記載 され、その図2に示されている、3個のひし形を合わせた形で、それによって当 該明細書に記載の断面に類似した4個の溝付きスカラップ状長円形断面のフィラ メントが得られた。 フィラメントを引取り速度1500ypm(約1370m/min)で紡糸し 、Anderson他の米国特許第5,219,582に記載のとおり急冷し、 およそ63,252デニール(約70,280dtex)のトウの束として1つ のケンスに集めた。紡糸した状態の特性を表1に示す。 26ケンスのトウを合わせて、548,184フィラメントで165万デニー ル(183万dtex)のトウとし、温度85℃においてスプレー温水中で延伸 倍率2.55倍に延伸し、スタッフィングボックスけん縮機を通し、その後、一 部のトウを温度100℃でリラックス処理し(1100)、さらに一部を温度12 3℃でリラックス処理し(1123)767,458デニール(852,731d tex)の、すなわち約1.4dpf(1.6dtex)のフィラメントの、最 終トウを製造した。延伸後の特性を表1に示す。 トウを、繊維の仕上げレベルが約0.2%となるように通常の仕上げを施した のち、長さ1.5インチ(38mm)のステープルにカットし、ステープルを糸 (30/1cc)に変え、記載のとおり48−フィードシングルジャージ、22 −カットマシンで編物に編み、ピリング性および他の布地特性を記載のとおり評 価できるように、染色、仕上げした。両方の布地ともピル等級は5であり、ただ 優れているだけでなく、100%ポリエステルの編物としては驚くべき等級であ り、ことにこの布地は優れた審美性、風合い(触覚性)の量感、および被覆を示 した。 実施例2 実施例1に記載したものと類似のコポリエステルを製造したが、ただしポリマ ー中のテトラエチルシリケートの量は0.12重量%(EGとしては0.25か ら0.30重量%を含有)であり、得られたポリマーの粘度は10.8LRVお よび13.5NRV、すなわち2.5ΔRVで、類似のdpfおよび断面のフィ ラメントをそこから紡糸、加工した。紡糸フィラメントを、実施例1に記載のと おり延伸およびリラックス処理し、紡糸および2つの延伸フィラメントの特性を 表2に示す。延伸フィラメントを実施例1に記載のとおり処理し、布地を記載の とおり評定した。これらの布地は実施例1と同様の優れた審美性を有しており、 ピリング性も従来のポリエステル布地よりもはるかに優れていたが、実施例1よ りもわずかに劣り、2100のピル等級は4.5、2123は4であった。 実施例2の繊維(1.4dpf)を50/50でコーマ綿と混合し、この50 /50の混紡を30/1ccの糸にリング精紡し、それを48−フィードシング ルジャージ22−カットマシンで編んで布地とし、染色し、本発明の100%ポ リエステル糸での記載のとおり、同一のRTPT試験にかけた。 比較の目的で、ニットを最終用途とする「ピル抵抗」製品としてDuPont から市販され入手可能であることから、フィラメント当たり1.5デニール(1 .7dtex)の市販のT−107W(円形11.5LRVホモポリマー)ステ ープルファイバを選択した。この比較繊維を同様に、50/50でコーマ綿と混 合し、30/1ccの糸にリング精紡し、同一のメリヤス機で22−カットジャ ージに編み、染色し、同一のRTPT試験にかけた。 指示された試験時間後の、本発明による糸の布地、およびT−107Wの糸の 布地におけるRTPTの結果を表2Aに示すが、LRVがいくぶん類似している にもかかわらず、ピリング性が著しく優れていることを明白に示している。 60分後のピル等級(1.2)が30分後(1.8)よりも低いという事実に 示されたとおり、従来技術「抗ピル性」製品が示したピリングは継続したが、そ れとは対照的に、本発明による布地のピル等級が30分後の4.0から60分後 の4.5へと向上したことは意義深い。消費者は布地および衣料品の審美性の良 さができるだけ長い間変わらないことを望むので、この著しい相違は商業的に最 も重要である。 実施例3 コポリエステルは実施例1で使用したものに類似しているが、ただしポリマー 中のテトラエチルシリケートの量は0.29重量%(EGとしては0.5から0 .55重量%を含有)で、得られたポリマーの粘度は9.2LRVおよび12. 3NRV、すなわち2.9ΔRVであり、類似のdpfおよび断面のフィラメン トをそこから紡糸、加工した。このコポリエステルおよびそのフィラメントは本 発明に応じたものである。そこから製造された100%ポリエステル繊維の布地 は、 優れたピリング性と(ある最終用途にとっては)あまり望まれない風合いを有し 、本明細書で以下に布地Aとして論ずる。 許容できる風合い(これはかなり主観的なものであるが)の布地が、これらの 繊維および類似の相対粘度を持つ繊維から得られ、特に綿および/または羊毛な どの天然繊維との混紡においては、天然繊維がよりよい風合いを提供すると我々 は考え、さらに、このような低粘度コポリエステル組成物のポリエステル繊維の 優れたピリング性は、100%ポリエステル布地であっても、好都合に用いるこ とができると考える。 100%ポリエステル布地BとGとの比較に関する次のデータは、別のコポリ エステルポリマー組成物の繊維から作った100%ポリエステル布地が劣ってい ることを示し、換言すれば、実施例1および2のコポリエステルポリマーが優れ ていることを示している。これらの布地に用いられたフィラメントの特性を表3 に示す。これらはすべて、指示したものを除いて、本質的に実施例1および2の 繊維に関して記載したとおり、布地に製造、加工した。 表3はまた、便宜上、実施例3のコポリエステル繊維から作った布地Aのデー タを含んでいる。この布地は5という優れたピル等級および許容できる繊維形状 鮮明度を示し、ある最終用途にとってはあまり望ましくない風合いを示した。言 い換えれば、本発明によるコポリエステルを用い、総体粘度を好ましい低LRV の約9〜11の範囲に下げることによって優れたピリング性を得ることができる 。もしも相対粘度が大きく低下しすぎると、そのようなポリエステル繊維の10 0%布地の風合いは、ある最終用途にとってあまり望ましくないものになる。こ れは、9より低い非常に低LRVのポリマーを、実施例1のような優れたピリン グ性、審美性、風合いを組合わせて有するファイバおよび布地(綿もしくは羊毛 と混合する場合を含む)に加工できないと述べているのではないが、ポリマーの 相対粘度が下がるにつれ、あまり望ましくない風合いの布地が作られる危険性が 上昇するであろう。LRVが約10でΔRVが約2.5のポリマーを用いること によって最適の組合わせが得られると我々は考えていたが、さらなる実験は、異 なる最終用途によって、10から多少異なり、最終用途によって多様でありうる 、より的確な最適条件がありうることを示した。 比較例Bの比較布地は、DuPontからType702Wとして売られてい る、商業的に入手可能な繊維から製造した。フィラメントは次の点を除いて、本 質的に実施例1に記載のとおりに紡糸した。コポリエステルは2モル%のジメチ ル5−スルホイソフタル酸ナトリウムを用いて製造し、LRV13.8であった 。比較例Bには、テトラエチルシリケートは用いなかった。EG中のテトライソ プロピルチタネートの量は約114ppm、EG:DMTのモル比は1.94: 1であり、3個の重合容器を出るときのポリマーの温度は、それぞれ第1が24 3℃、第2(PP)が276℃、第3(仕上げ容器)が283℃で、第2(PP )容器内の圧力は25mmHgに調整した。ポリマーを、16ポジションの市販 の紡糸機で、1ポジション1時間当たり64.7lbs(29.4Kg)の割合 で、1,054の細管を通して押出した。結果として得られた16,864フィ ラメントのトウは、50,592デニール(56,200dtex)であった。 33ケンスのトウを合わせ、合計で556,512フィラメント、170万デニ ール(190万dtex)とした。延伸後、延伸フィラメントを123℃でリラ ックス処理し、最終のデニールが約800,000(900,000dtex) 、平均1.4dpf(実施例1と同様)となった。カットファイバを30/1c cの糸に形成した。ピル等級はわずか1であったが、布地は優れた風合いと被覆 を有し、審美性は類似するが、ピリング性は改良された繊維が必要であることを 示した。 比較例C、DおよびEは、本質的に比較例Bに記載のとおり作られるが、Cは 12LRV,Dは11LRV、およびEは10LRVと、粘度のより低いコポリ エステルから紡糸した。EG:DMTのモル比は、2.22:1、テトライソプ ロピルチタネート投入量はEG中に76ppmであった。これらの繊維はどれも (比較例Bの市販の繊維とは対照的に)オリフィスがそれを供給するように設計 されている望ましいスカラップ状長円形の断面を保持しておらず、比較例C(1 2LRV)の繊維でも1を超えるグルーブ比を有し、その他はさらに悪く、比較 例D123およびEは実質的に円形であった。布地の審美性も損なわれていた。比 較例Eの布地は良いピリング性を示し、E123は優れたピル等級5を有し、E100 は等級4.5、D100およびD123はともに良好なピル等級3.5であったのに対 して、C100およびC123はピル等級1を有した。これらの結果は、比較例Bの、 市販繊維製造用のポリマーの相対粘度を単に低くした場合に何が起こり、なぜ満 足できないのかを示している。 比較例Fは比較例Cに非常に類似しているが、これらのフィラメント(12L RVのポリマーから紡糸)は、Anejaの米国特許第5,626,961号に 記載のとおり紡糸し、6個の溝付きスカラップ状長円形断面を有した。ピル等級 は同様にわずか1であった。 比較例Gは、レベルの異なるテトラエチルシリケート(TES)を含むエチレ ンテレフタレート(スルホイソフタル酸グリコレート塩は含まない)のポリマー から製造し、Gaは0.24%のTESを用いて製造し、10.2LRVおよび 15.3NRV、すなわち5.1ΔRVを有し、Gbは0.27%のTESで製 造し、8.9LRVおよび15.4NRV、すなわち6.5ΔRVを有した。手 順は本質的に実施例1に類似していたが、ただしジメチルスルホイソフタル酸塩 を添加せず、EGに添加した物質の割合は、テトラエチルオルトシリケートは重 量で、約0.86%(Ga)および0.94%(Gb)、テトライソプロピルチ タネートは約32ppm、EG:DMTのモル比は約1.88:1、カランドリ アの温度はGaで237℃(Gbは236℃)、第1(初期)重合容器の圧力は ともに130mmHgで得られたプレポリマーの温度はともに240℃に調節さ れ、第2(PP)容器の圧力はともに35mmHgでプレポリマーの温度はより 高いLRVでは273℃(Ga)および271℃(Gb)であり、仕上げ容器を 出るポリマーの温度は281℃(Ga)および280℃(Gb)であった。紡糸 したままのフィラメントは4.3dpf(4.8dtex)であり、38ポジシ ョンにおいて1ポジション1時間当たり96.4lbs(43.8Kg)の割合 で、282℃(Ga)および281℃(Gb)で紡糸し、およそ161,799 デニール(179,777dtex)のトウを得た。13ケンスを合わせ、合計 のデニール約210万デニール(230万dtex)とし、温度88℃、スプレ ー温水中で、延伸倍率2.92倍で延伸し、けん縮し、140℃でリラックス処 理し、850,000デニール(940,000dtex)、平均1.5dpf (1.7dtex)の最終トウを得た。比較例Gb(LRV8.9)は優れたピ ル等級5を有したが、許容できない審美性であり、一方比較例Ga(LRV10 . 2)はピル性が劣るものの(ピル等級2)審美性は良好であったが、ただしGa およびGbともに望ましい深い溝を持つスカラップ状長円形断面を保持していな かった。 表3の数字は、すでに言及した当技術分野で記載されている以上に、ほとんど まったく説明を要しない。グルーブ比1.0:1は、記載のとおりの、溝付きの スカラップ状長円形断面の紡糸フィラメント用に設計された細管オリフィス形状 から作られた紡糸フィラメントにおいて、実質的な溝がないことを示している。 d1がb1より小さいという点において実質的な溝はないが、たとえばAneja によって米国特許第5626961号に記載されているように、グルーブ比1. 0:1はフィラメントの周囲の不連続性を示しており、それゆえ数字の一部は1 .0:1より高い「グルーブ比」を示している。「なし」と記録しているところ は、そのような不連続がなく、すなわちD100延伸フィラメントは周囲が平滑な 長円形の断面であり、D123延伸フィラメントおよびEフィラメントは本質的に 円形周囲断面であった。 図1および図2に概略図的に示した情報は、得られたこの進歩の驚くべき特質 を理解するのに役立つであろう。 図1はポリマーのLRV(x軸上)の、ピル等級(y軸上)への影響を図式的 に示すためにプロットした線である。ピル等級は、LRVが低くなるにつれて必 ず向上したが、断っておくが、本明細書ですでに示したように、ポリマー組成物 によっては、LRVが低すぎると、ピリング性が向上するにしても布地の風合い および繊維形状の鮮明度を損なうことがある。図式のプロットは、2つのひし形 のデータポイントおよびそれらを通る長い破線によって、比較例Gに開示したT ESだけを含むポリマーを示し、7つのデータポイントを示す5つの四角形(2 組のデータポイントはプロットが一致するので、同じ四角形である)および点を もとに描いた点線で示される線は、比較例B〜Eに開示の、スルホイソフタル酸 グリコレート塩だけを含むポリマーを示し、6つのデータポイントを示す4つの 三角形(9.2LRVでプロットが一致し、10LRVでは互いに一致するだけ でなく、E123の四角形と重なっている)および点をもとに描いた実線で示され る線は、実施例1〜3の、TESとスルホイソフタル酸グリコレート塩との両方 を含むポリマーを示している。図から判るとおり、実線の勾配は、他の線ほど急 でないので、ピリング性が良いだけでなく、より高いピル等級を示す区画内に実 線の多くがあり、すなわち、相対粘度のより大きな範囲にわたってピル等級が良 好である。ピル等級5はこのRTPT試験によって可能な最高値である。低LR Vの繊維の一部が直面することのある布地の風合いの問題を別にして、TESと スルホイソフタル酸グリコレートとの両方をポリマーが含有したとき、そのよう なコモノマーの一方だけを含むいずれかのポリマーを用いたときに得られるピリ ング性に比べて、ピリング性が向上することがわかったのは驚くべきことであっ た。 図2はポリマーのLRV(x軸上)の、繊維のグルーブ比(y軸上)への影響 を図式的に示すために同様にプロットした線であり、フィラメントは異なるLR Vのポリマーを用いる以外は類似の条件のもとで、4個の溝付きスカラップ状長 円形断面に紡糸した。グルーブ比は、繊維断面の鮮明度がどれほど維持されてい るのかを数字で表わす優れた指標である。理解できるとおり、ポリマーのLRV が下がるにつれて、グルーブ比は必ず上昇し、これはポリマーのLRVを下げる と(ピリング性を向上させる傾向があることがわかっている)、繊維形状の鮮明 度が劣る繊維(非円形断面を持つ傾向がある)が供給されることを意味している 。布地の風合いを我々は数字的に定量化していないが、布地の風合いもまたポリ マーのLRVが低下するにつれ損なわれる。それゆえ、優れた保形性(形状の鮮 明度)の繊維を有する審美性の良い布地が得られ、そこから製造される布地が優 れたピリング性を示すためには、これらの条件のバランスをとり、妥協案を受け 入れなければならず、スルホン酸塩コモノマーを含まずTESだけを含むポリマ ー、もしくはTESを含まずスルホン酸塩コモノマーだけを含むポリマーを用い る場合には、それによってピリング性が最適でなく(保形性および風合いが受容 できないものになるので)、最適な風合いと非円形形状の繊維形状を得るために 抗ピリング性を犠牲にしないかぎり保形性および布地の風合いも最適なものとは ならない。図2に示すそれぞれ異なるポリマー組成物のプロットの違いに注目す ると、TESを含まず2%のスルホイソフタル酸グリコール塩だけを含むコポリ エステルをプロットした点線の勾配が非常に顕著であることがわかる。LRV約 13でグルーブ比は1.0より高く上昇し、これらの繊維が溝を持たないこと、 そのようなLRVはこのコポリエステルにとって満足できるものでなかつたこと を示している。スルホイソフタル酸グリコレート塩を含まずTESだけを含むポ リマーの、長い破線の勾配はそれほど急ではなく、より良い保形性を示している が、LRV約11を有するポリマーは、満足できる値ではない約1.0のグルー ブ比を供した。しかしながら驚くことに、実線で示したように、TESとスルホ イソフタル酸グリコレート塩との両方を用いてポリマーを製造した場合、グルー ブ比は他の2つのポリマーよりも良く、勾配はさらに急でなかった。これは、本 発明によって、TESとスルホイソフタル酸グリコレート塩との両方を本発明の コポリエステル中に用いることで、なぜ狭いLRVの範囲内で作用でき、得られ た100%ポリエステルの編物において、優れたピル性、および良い繊維保形性 、および布地の風合いという長く望まれていた目的を達成することができるのか を、後知恵であるが説明している。本明細書で前に示したように、最適条件とは わずかに異なる相対粘度を有する本発明のコポリエステルを用いることによって 、特に、 たとえば綿もしくは羊毛のような天然繊維と混紡したポリエステルステープルフ ァイバを用いた場合、利点を見出すことができる。LRVが低いとき(9.2) 、ピリング性が優れていることがわかっているが、風合い(我々が試験し、本明 細書に記載した100%ポリエステル編物では不適格)はたとえば綿と混紡する ことによって、説明のとおり改善することができた。たとえばLRVが約12と いった、高粘度のコポリエステルでは、ピリング性は100%ポリエステル編物 では許容できないかもしれないが、100%ポリエステルの織物では許容できる ことがあり、ポリエステル繊維と、綿もしくは羊毛とを混ぜることによって改善 できる。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成11年2月11日(1999.2.11) 【補正内容】 ポリエステル繊維は、(1)連続フィラメント、または(2)不連続な繊維で あり、後者はしばしばステープルファイバもしくはカットファイバと呼ばれる。 ポリエステルステープルファイバは、まず連続ポリエステルフィラメントに押出 し形成し、それを連続ポリエステルフィラメントのトウの形状に加工したのち、 ステープルに変えることによって製造する。 「ピリング」は合成ポリエステルステープルファイバの布地および衣料品に常 に存在してきた問題である。これは、米国特許第3,104,450号および第 3,335,211号に開示されているように、1960年代初頭にはすでに長 い間の問題となっており、本明細書では以下その問題に立ち返る。このような布 地および衣料品に関する他の不満点には、繊維の風合い(剛さ、およびドレープ 適性不良)、過圧を要する100℃を超える温度という特別な染色条件の必要性 、および「快適」特性についての不満などが含まれる。これらの不満に対処する 先行の改善点を、本明細書で以下に論ずる。 合成繊維製造者の目的は、主として、天然繊維の有利な特性を再現することで あり、もっとも一般的な天然繊維は綿および羊毛繊維である。 ポリエステルカットファイバの大多数は、円形断面であり、綿と混合されてき た。典型的な編織用紡績糸は綿番手が25で、断面は1.7dtex(フィラメ ント当たりデシテックス(Decitex))、長さ38mmのおよそ140の繊 維を含むものである。dpfと長さとを調和させることが習慣となっている。1 .7dtexおよび長さ38mmは、1.7dtexおよびほぼ4cmに相当す る。デニールは9000mの繊維の重量をグラムで表わしたもので、それゆえ、 繊維の太さの実質的な尺度である。長さに沿って、および端と端、すなわちフィ ラメントの全長の途中、および異なるフィラメント間でそれぞれ必然的に差異が あるので、デニールと言ったときには、名目上のもしくは平均のデニールを意味 することが多い。一般に、繊維製造者の目標は、円形断面のポリエステル繊維を 製造するために、すべての加工段階において、長さに沿って、端と端とで、でき るかぎりの均一性を達成することである。円形断面の繊維は、製造および染色の コス トが低い。 ポリエステル連続フィラメントおよびステープルファイバの「快適」特性にお ける顕著な改善は、円形断面の代わりに、特別な非円形断面を用いることでDu Pontによって達成された。この特別な断面は、複数溝付きスカラップ状長円 形断面と呼ばれる。この断面は、円形断面に比べて、布地の改善された風合いを 提供し、複数の溝のおかげで、湿気を繊維に沿って排出することができ、それに よって乾燥性を提供し、着用者の快適性を向上する。これを湿気処理と呼ぶ。2 0年前、スカラップ状長円形断面のポリエステルフィラメントがGorrafa によって米国特許第3,914,488号に開示されたが、その開示を参照によ り特に本明細書に組み入れ、また連続フィラメント糸およびステープルに用いる 類似のスカラップ状長円形断面フィラメントを開示しているFranklinの 米国特許第4,634,625号、およびClark他の米国特許第4,707 ,407号の開示も同様である。 たとえばLudewigの第4章、特に105ページのような文献に示唆され ているように、二酸化チタン(TiO2)はポリエステル繊維に用いられる好ま しいつや消し剤である。しばしば「ダル」繊維と呼ばれる繊維の製造には、1〜 2重量%が用いられる。しばしば「セミダル」繊維と呼ばれる繊維を作るために は、0.2〜0.5重量%の二酸化チタンが用いられる。本質的につや消し剤を 用いない「透明ポリマー」も、ポリエステル繊維を作るために用いられる。これ は、たとえばOxford他のWO92/13120で言及されている。 Oxford他(DuPont)(WO92/13120)は、ポリエチレンオ キシドの含有によって変性された特定粘度の「透明」エチレンテレフタレートポ リマーから形成されたスカラップ状長円形の断面を持つ、フィラメント当たり0 .55から3.3デシテックスのポリエステルフィラメントが、現存する円形断 面100%ポリエステルおよび高ポリエステル混(綿/羊毛/レーヨン/絹)ポ リエステル布地に比べて、満足できるつや、高いドレープ適性、低減されたピリ ング性、低温無担体染色性を有する布地を提供することを開示した。Oxfor dの目的は、新しいレーヨン繊維の特性を有するが、従来のポリエステル繊維の 重要な利点を保持しているポリエステル繊維を提供することであった(2ページ 、1〜4行)。 Duncanは米国SIR H1275で、商業的な紡績粘度のポリマーを供 するためにポリエチレンオキシドとテトラエチルシリケートとの両方によって変 性されたエチレンテレフタレートポリマーから作られる、フィラメント当たり0 .55〜2.2デシテックスのポリエステルフィラメント、および未変性ポリエ ステルおよびポリエステル/綿混紡布地に比べて、非常に向上した染色率、標準 耐光堅牢度および洗濯サイクルへの優れた色安定性、優れたピリング性を有する 紡織繊維および布地を開示した。記載のとおり、Duncanの目的は、優れた ピリング性を失うことなく、染色率を顕著に高める(RDRが少なくとも150 )ことであった。Duncanは屈曲破損寿命およびRTPTピル等級を測定し 、Duncanの繊維による布地は、現在商業的に入手できるピル抵抗性繊維T −107およびT−40Aに比べて(5欄、33〜42行)、50/50の綿混紡 の編物において、ピル性能を示すことを見出した。Duncanによる最高のピ ル等級は、2.0および1.7であり、一方でT−107は2.0、T−40A は1.5であった(7欄の表)。 DuncanとOxfordはともに、たとえば前述のMead他およびMa cLean他、ならびにVaginayが米国特許第3,576,773号にお いて、連鎖分枝剤の使用を以前に開示していることを言及している。 前記のOxfordおよびDuncan、ならびに、たとえば本明細書で以下 に論ずるJehl他の米国特許第5,300,626号および第5,478,9 09号などの1990年代に発表された技術からわかるように、ピリングの問題 は今なお存在し、(ASTM D3512 82による)ピル等級では60分後で わずか2.0というのが、綿/ポリエステルの50/50の混紡糸から作られた 編物において開示された最高値であるので、100%ポリエステルの編物でのピ リング性はさらに劣るであろう。 本発明の他の様態によれば、したがって、そのような新しい塩基性染色可能な エチレンテレフタレートコポリエステルコポリマーの、フィラメント当たり約0 .55から約5.6デシテックスであり、カット長が約20mmから約10cm であるポリエステルステープルファイバであって、前述のファイバが、許容でき る風合いで、以下に定義する60分後のピル等級が2.5から5である布地を供 するポリエステルステープルファイバが提供される。 本発明によって、そのような新しいコポリエステルコポリマー組成物が、非円 形の、特に複数溝付きスカラップ状長円形断面のステープルファイバに形成され たとき、優れた断面保形性、たとえば、卓越したピリング性および触覚審美性だ けでなく、布地の湿気管理や乾燥性などの快適性をもたらすことのできる優れた 複数溝付き形状を提供することを我々は見出した。 本発明の他の様態によれば、したがって、アスペクト比約1.3:1から約3 :1であり、定義されるグルーブ(溝)比が約0.50:1から約0.95:1 である、複数溝付きスカラップ状長円形周辺断面のステープルファイバが提供さ れる。グルーブ比は、断面の長軸の両側にある溝のあいだの離隔距離(たとえば d1)と、長軸を横断して測定されたふくらみの幅(たとえばb1)の比としてこ こに定義するが、これはAnejaの米国特許第5,626,961号(DP− 6365−A)、または1997年1月3日出願のRoopの出願第08/77 8,462号(DP−6550)に記載されている。 本発明によってさらに、糸、布地、および衣料品を含む、そのような繊維の多 加工製品、連続フィラメント、トウ、およびスライバなどの中間生成物、および それらを得るため、および加工するための方法が提供される。好ましい方法は以 下のとおりであり、重合容器に導入される前に容器内でオリゴマーが形成される こともあるが、用語「モノマー」を便宜上用いることが了解される。 したがって、(1)モル比約1.5〜2.5:1のエチレングリコールとジメ チルテレフタレートとのエステル交換反応によってモノマーを形成する一方で、 好ましくは温度約100〜150℃で、少なくとも若干の前述のエチレングリコ ー ルに配合したジメチル5−スルホイソフタル酸のナトリウム塩および三官能価も しくは四官能価シリケートオルトエステルを反応に導入する工程と、(2)得られ たモノマーを、好ましくは温度約200〜236℃で、移送管を経て重合容器に 通し、一方で若干の前述のエチレングリコールに微細に分配した二酸化チタンの スラリーをその中に導入する工程と、(3)前述のモノマーを一連の重合容器で重 合作用させ、一方で副生成物エチレングリコールを除去するために減圧し、温度 を上げ、好ましくは温度を約260から290℃に上昇させ、好ましくは圧力を 約133.32から666.6N/m2に減じる工程を含む、そのような新しい 塩基性染色可能なエチレンテレフタレートコポリエステルポリマーの連続製造工 程が提供される。 また、(1)モル比約1.5〜2.5:1のエチレングリコールとジメチルテ レフタレートとのエステル交換反応によってモノマーを形成する一方で、好まし くは温度約100〜150℃で、前述のエチレングリコールに配合したジメチル 5−スルホイソフタル酸のナトリウム塩を連続して反応に導入する工程と、(2) 得られたモノマーを、好ましくは温度約200〜236℃で、移送管を経て重合 容器に通し、一方で追加のエチレングリコールに微細に分配した二酸化チタンの スラリー、および追加のエチレングリコールに配合した、シリケートオルトエス テルのエチレングリコレートをそこに導入する工程と、(3)前述のモノマーを一 連の重合容器で重合作用させ、一方で副生成物エチレングリコールを除去するた めに減圧し、温度を上げ、好ましくは温度を約260から290℃に上昇させ、 好ましくは圧力を約133.32から666.6N/m2に減じる工程を含む、 そのような新しい塩基性染色可能なエチレンテレフタレートコポリエステルコポ リマーの連続製造工程が提供される。 さらに、(1)モル比約1.5〜2.5:1のエチレングリコールとテレフタ ル酸とのエステル化反応によってモノマーを形成する工程と、(2)得られたモノ マーを、好ましくは温度約200〜236℃で、重合容器に通し、一方で追加エ チレングリコール中の5−スルホイソフタル酸ナトリウム塩のエチレングリコレ ート、と三官能価もしくは四官能価シリケートオルトエステルのエチレングリコ レート、および追加エチレングリコール中に微細に分配した二酸化チタンのスラ リ ーをその中に導入する工程と、(3)前述のモノマーを一連の重合容器で重合作用 させ、一方で副生成物エチレングリコールを除去するために減圧し、温度を上げ 、好ましくは温度を約260から290℃に上昇させ、好ましくは圧力を約13 3.32から666.6N/m2に減じる工程を含む、そのような新しい塩基性 染色可能なエチレンテレフタレートコポリエステルポリマーの連続製造方法が提 供される。 好ましくは、そのような新しいコポリエステルポリマーは、引取り速度約12 00から1800ypm(1100〜1650m/分)でフィラメントに溶融紡 糸し、好ましくは約2倍〜3.5倍に、好ましくは約80〜100℃の温度で延 伸し、好ましくは約100〜175℃の温度で、けん縮およびリラックス処理し 、所望ならば、リラックス処理前に、約150〜230℃の温度でアニーリング する。結果として生じるフィラメント(ステープルファイバを含む)は、好まし くは0.5から5dpf(約0.5から6dtex)である。 図1および図2は、本明細書で以下に記述するが、概略のグラフである。 背景で指摘のとおり当技術分野は、ポリエステルポリマー組成物の製造、それ らのフィラメントへの溶融紡糸(押出し)、ステープルファイバへの加工を含むフ ィラメントの加工、ステープルファイバから紡績糸への加工、紡績糸から布地へ の加工、および染色や仕上げなど布地の加工、ならびに、そのような布地や衣料 品の性能の試験、および先駆物質のフィラメントやステープルの試験に関する多 くの記述を含むので、当技術分野ですでに入手可能なそのような開示を繰り返す ことは冗長であろう。本明細書で言及された当技術分野の開示、および引用技術 での開示は、特に参照により本明細書に組み入れる。 エステル交換触媒を失活させるために、追加EG中のリン酸を、第1の容器に計 量供給した。第1の(初期)重合容器内の圧力は、133.32N/m2に調整 し、得られるプレポリマーの温度は232℃に調整した。プレポリマーを第2重 合容器に移した。第2重合容器(PPと呼ぶ)内の圧力は、35mmHgに調整 した。LRVの高いプレポリマーを温度261℃でこの容器から除去し、最終重 合(仕上げ)容器に移送した。第3容器の圧力は、目的のLRVおよびNRV( それぞれ10および12.6)を供するために調節し、通常は199.98から 533.28N/m2の範囲であった。第3容器を出るポリマーの温度は269 ℃に調節した。 このコポリエステルを、14ポジションの通常の紡糸機で、1ポジション当た り1時間92.4lbs(41.9Kg)の割合で、1,506の細管から押出 すことによって、274℃で、およそ3dpf(3.3dtex)のフィラメン トに溶融紡糸した。細管オリフィスの形状は、1996年6月12日にAnej aによって出願された出願第08/662,804号(DP−6400)に記載 され、その図2に示されている、3個のひし形を合わせた形で、それによって当 該明細書に記載の断面に類似した4個の溝付きスカラップ状長円形断面のフィラ メントが得られた。 フィラメントを引取り速度1500ypm(約1370m/min)で紡糸し 、Anderson他の米国特許第5,219,582に記載のとおり急冷し、 およそ63,252デニール(約70,280dtex)のトウの束として1つ のケンスに集めた。紡糸した状態の特性を表1に示す。 得られたポリマーの粘度は10.8LRVおよび13.5NRV、すなわち2. 7ΔRVで、類似のdpfおよび断面のフィラメントをそこから紡糸、加工した 。紡糸フィラメントを、実施例1に記載のとおり延伸およびリラックス処理し、 紡糸および2つの延伸フィラメントの特性を表2に示す。延伸フィラメントを実 施例1に記載のとおり処理し、布地を記載のとおり評定した。これらの布地は実 施例1と同様の優れた審美性を有しており、ピリング性も従来のポリエステル布 地よりもはるかに優れていたが、実施例1よりもわずかに劣り、2100のピル等 級は4.5、2123は4であった。 実施例2の繊維(1.6dtex)を50/50でコーマ綿と混合し、この5 0/50の混紡を30/1ccの糸にリング精紡し、それを48−フィードシン グルジャージ22−カットマシンで編んで布地とし、染色し、本発明の100% ポリエステル糸での記載のとおり、同一のRTPT試験にかけた。 比較の目的で、ニットを最終用途とする「ピル抵抗」製品としてDuPont から市販され入手可能であることから、フィラメント当たり1.5デニール(1 .7dtex)の市販のT−107W(円形11.5LRVホモポリマー)ステ ープルファイバを選択した。この比較繊維を同様に、50/50でコーマ綿と混 合し、30/1ccの糸にリング精紡し、同一のメリヤス機で22−カットジャ ージに編み、染色し、同一のRTPT試験にかけた。 指示された試験時間後の、本発明による糸の布地、およびT−107Wの糸の 布地におけるRTPTの結果を表2Aに示すが、LRVがいくぶん類似している にもかかわらず、ピリング性が著しく優れていることを明白に示している。 60分後のピル等級(1.2)が30分後(1.8)よりも低いという事実に 示されたとおり、従来技術「抗ピル性」製品が示したピリングは継続したが、そ れとは対照的に、本発明による布地のピル等級が30分後の4.0から60分後 の4.5へと向上したことは意義深い。消費者は布地および衣料品の審美性の良 さができるだけ長い間変わらないことを望むので、この著しい相違は商業的に最 も重要である。 実施例3 コポリエステルは実施例1で使用したものに類似しているが、ただしポリマー 中のテトラエチルシリケートの量は0.29重量%(EGとしては0.5から0 .55重量%を含有)で、得られたポリマーの粘度は9.2LRVおよび12. 3NRV、すなわち3.1ΔRVであり、類似のdpfおよび断面のフィラメン トをそこから紡糸、加工した。このコポリエステルおよびそのフィラメントは本 発明に応じたものである。そこから製造された100%ポリエステル繊維の布地 は、優れたピリング性と(ある最終用途にとっては)あまり望まれない風合いを 有し、本明細書で以下に布地Aとして論ずる。 1.塩基性染色可能なエチレンテレフタレートコポリエステルポリマーであっ て、ポリマーをベースとし、0.5から3モル%のイソフタル酸のグリコレート のスルホン酸ナトリウム塩を含み、0.05から0.5重量%の三官能価もしく は四官能価シリケートオルトエステルの存在下で重合し、さらにまた、ポリマー をベースとし、0.1から2重量%の二酸化チタンをみ、前述のコポリエステル の定義された相対粘度が約8から12LRVおよび約1から3デルタRVである ことを特徴とする塩基性染色可能なエチレンテレフタレートコポリエステルポリ マー。 2.定義された相対粘度が約9から11LRVおよび約2から3デルタRVで あることを特徴とする請求項1に記載のポリマー。 3.フィラメント当たり約0.55から約5.6デシテックスであり、カット 長が約20mmから約10cmであるステープルファイバの形であって、前述の 繊維が、定義された60分後のピル等級2.5から5であることを特徴とする請 求項1に記載のポリマー。 4.前述の繊維が、アスペクト比約1.3:1から約3:1であり、定義され たグルーブ比が約0.50:1から約0.95:1である複数溝付きスカラップ 状長円形周辺の断面であることを特徴とする請求項3に記載のポリマー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,M W,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM ,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA, CN,CU,CZ,EE,GE,GW,HU,ID,I L,IS,JP,KG,KP,KR,KZ,LC,LK ,LR,LT,LV,MD,MG,MK,MN,MX, NO,NZ,PL,RO,RU,SG,SI,SK,S L,TJ,TM,TR,TT,UA,UZ,VN,YU (72)発明者 アネジャ,アラン,パル. アメリカ合衆国 27858 ノースカロライ ナ州 グリーンビル チャーチヒル ドラ イブ 210 (72)発明者 エドモンドソン,ロバート,リー. アメリカ合衆国 27822 ノースカロライ ナ州 エルム シティー シャープ スト ア ロード 6151 (72)発明者 シダール,アドリアン,チャールズ. アメリカ合衆国 27858 ノースカロライ ナ州 グリーンビル デイベントリー ド ライブ 507

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.塩基性染色可能なエチレンテレフタレートコポリエステルポリマーであっ て、0.5から3モル%のイソフタル酸のグリコレートのスルホン酸ナトリウム 塩を含み、0.05から0.5重量%の三官能価もしくは四官能価シリケートオ ルトエステルの存在下で重合し、0.1から2重量%の二酸化チタンを含み、前 述のコポリエステルの定義された相対粘度が約8から12LRVおよび約1から 3デルタRVであることを特徴とする塩基性染色可能なエチレンテレフタレート コポリエステルポリマー。 2.定義された相対粘度が約9から11LRVおよび約2から3デルタRVで あることを特徴とする請求項1に記載のポリマー。 3.フィラメント当たり約0.5から約5デニールであり、カット長が約20 mmから約10cmであるステープルファイバの形であって、前述の繊維が許容 できる風合いで、および定義された60分後のピル等級2.5から5である布地 を提供することを特徴とする請求項1に記載のポリマー。 4.前述の繊維が、アスペクト比約1.3:1から約3:1であり、定義され たグルーブ比が約0.50:1から約0.95:1である複数溝付きスカラップ 状長円形周辺の断面であることを特徴とする請求項3に記載のポリマー。
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