JP3069426B2 - カチオン染料可染性ポリエステル仮撚加工糸の製造方法 - Google Patents

カチオン染料可染性ポリエステル仮撚加工糸の製造方法

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JP3069426B2 JP4059097A JP5909792A JP3069426B2 JP 3069426 B2 JP3069426 B2 JP 3069426B2 JP 4059097 A JP4059097 A JP 4059097A JP 5909792 A JP5909792 A JP 5909792A JP 3069426 B2 JP3069426 B2 JP 3069426B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カチオン染料可染性の
仮撚加工糸の製造方法に関する。詳細には、カチオン染
料可染性で、しかも力学的特性、製糸性、加工性、風合
等の物性に優れたポリエステル仮撚加工糸の製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエステル繊維は、強度が大きく、化
学的に安定であり、しかも寸法安定性、プリーツ保持
性、防しわ性等に優れていて種々の良好な特性を有する
ところから、これに仮撚加工を施したポリエステル仮撚
加工糸が衣料やインテリヤ用として汎用されている。し
かしながら、周知のように、ポリエステル繊維は染色性
に劣り、分散染料以外の染料では染料が困難である。
【0003】そこで、ポリエステル樹脂や繊維の染色性
を改良する方法が色々提案されており、その一つとし
て、5−ナトリウムスルホイソフタル酸等のスルホン酸
金属塩基を有するイソフタル酸成分をポリエステル中に
共重合させて、カチオン染料に染色可能にする方法が従
来から知られている(例えば特公昭34−10497号
公報)。
【0004】しかしながら、この方法による場合は、ス
ルホン酸金属塩基を有するイソフタル酸成分が重合反応
中に大きな増粘作用を示すため、生成するポリエステル
共重合体の重合度が充分高くならないうちに重合系の粘
度が著しく増大して、その重合度を充分に上げることが
できず、しかもそれにより得られるポリエステル共重合
体の溶融紡糸が困難であった。スルホン酸塩基を有する
イソフタル酸成分を共重合したポリエステル共重合体の
溶融粘度を重合が容易に行え且つ溶融紡糸が可能な範囲
にするためには、重合度がより低い段階で重合を停止す
る必要があり、その結果、得られるポリエステル共重合
体、ひいてはそれからなる糸の強度が低下し、その用途
が著しく制限されていた。
【0005】また、ポリエステルをカチオン染料可染性
にする別の方法として、スルホン酸ホスホニウム塩基を
有するイソフタル酸成分をポリエステル中に共重合させ
る方法が知られている(特公昭47−22334号公
報、米国特許第3732183号明細書等)。この方法
による場合は、重合反応中の増粘作用が小さいので、重
合度が高く且つ常法により溶融紡糸が可能なポリエステ
ル共重合体を得ることができる。
【0006】しかし、この方法では、スルホン酸ホスホ
ニウム塩基を有するイソフタル酸成分の耐熱性が、上記
したスルホン酸金属塩基を有するイソフタル酸成分に比
べて劣っているため、ポリエステルの重合反応過程や溶
融紡糸工程等の高熱条件下でスルホン酸ホスホニウム塩
基を有するイソフタル酸成分自体の分解や生成した重合
体の分解が生じて、重合度が低下したり、生成したポリ
エステル、それからなる繊維や成形品が黄褐色に着色す
るという欠点があり、黄褐色に着色したポリエステルを
染色しても良好な色調が得られない。
【0007】そこで、スルホン酸ホスホニウム塩基を有
するイソフタル酸成分が共重合されたポリエステルの耐
熱性を改良するために、非反応性の第4級オニウム塩か
らなる耐熱性改良剤を添加する方法が提案されているが
(特公平3−61766号公報)、この方法による場合
は、得られた延伸糸自体の強度は高いものの、仮撚加工
や染色処理を施すと強度が低下し易く、強度保持率が低
いという欠点を有している。
【0008】更に、カチオン染料可染性にしたポリエス
テルの繊維や糸の他の従来例として、5−ナトリウムス
ルホイソフタル酸とイソフタル酸の両者を共重合したエ
チレンテレフタレート系共重合体からなる仮撚加工糸が
知られている(特公昭55−26205号公報、特開昭
56−26034号公報等)。しかしながら、この仮撚
加工糸では、カチオン染料可染性ポリエステル糸の仮撚
加工において通常必要とされている高仮撚数および高仮
撚セット温度の条件下に仮撚加工を行った場合に、いわ
ゆる“毛虫状”の毛羽が多数発生して、その商品価値が
著しく低下する。しかも、仮撚加工によって糸条の強度
が低下して実用に耐えないものになり、その上この仮撚
加工糸から得られた織編物は“ペーパライク”な弾力性
や締まりのない劣った風合になるという欠点を有してい
る。
【0009】また、ナトリウムスルホイソフタル酸を
0.8〜1.8モル%共重合したエチレンテレフタレー
ト系共重合ポリエステルの延伸糸を特定の仮撚数で仮撚
加工糸してカチオン染料可染性の仮撚加工糸を製造する
ことも提案されているが(特開昭59−71488号公
報)、本発明者らの追試した結果では、カチオン染料で
染色した後の仮撚加工糸の強度が通常3.5g/d以下
に低下し、やはり実用上問題があった。
【0010】
【発明の課題】したがって、本発明の目的は、カチオン
染料可染性であり、しかも力学的特性、製糸性、加工
性、解舒性、染色堅牢度、風合等に優れたポリエステル
仮撚加工糸を製造する方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、高強度の
カチオン染料可染性ポリエステル繊維を得る技術とし
て、従来よりも高倍率の延伸を行うことにより、繊維の
高強力化の達成を進めた結果、次の事実を見出した。す
なわち、高強力繊維を得ようとして、溶融紡糸可能な範
囲において、ポリエステルの重合度を高めると、得られ
る繊維の延伸性が低下して容易には高強力繊維が得られ
ず、一方重合度を下げると延伸性が向上して延伸倍率を
高くすることができるが、重合度が低いために繊維の高
強力化を達成することができない。
【0012】しかしながら、驚くべきことに、スルホン
酸塩基を有するカチオン染料可染性芳香族ポリエステル
繊維中に特定量のガラス転移点降下剤と固体微粒子の両
者を含有させ、更にポリエステルの固有粘度[η]を特
定の範囲にすると、それらの相乗効果で高倍率で、しか
も延伸毛羽や延伸むら等を発生することなく均一な延伸
が可能となり、高強度で品質の良好な延伸糸を得ること
ができること、そしてその延伸糸を仮撚加工すると従来
にない高強度で高品質のカチオン染料可染性仮撚加工糸
が得られることを見いだしたのである。
【0013】すなわち、本発明は、スルホン酸塩基を有
する芳香族ポリエステル繊維からなる延伸糸を仮撚加工
してカチオン染料可染性ポリエステル仮撚加工糸を製造
する方法であって、 (1)上記延伸糸として、 (a)繊維を構成する上記スルホン酸塩基を有する芳香
族ポリエステルが、ポリエステルを構成する全カルボン
酸成分に対してスルホン酸塩基を有するジカルボン酸成
分を1.0〜2.6モル%の割合で共重合させた芳香族
ポリエステルであり; (b)スルホン酸塩基を有する芳香族ポリエステルの重
量に基づいて、ガラス転移点降下剤を1〜5重量%およ
び固体微粒子を0.1〜1.0重量%含有し;そして (c)繊維を構成するスルホン酸塩基を有する芳香族ポ
リエステルの固有粘度[η]とガラス転移点降下剤の含
有量(A)(重量%)とが下記の関係式を満足する;
【0014】
【数4】 0.01×A + 0.54 ≦ [η] ≦ 0.01×A + 0.68 (ただし、1≦A≦5である) 延伸糸を使用し、そして、 (2)該延伸糸の仮撚加工を、下記の関係式;
【0015】
【数5】 [式中、Tは仮撚数(回/m)、そしてDは延伸糸の繊度
(デニール)を表す]を満足する条件下に温度190〜2
20℃の範囲で行う、ことを特徴とするカチオン染料可
染性のポリエステル仮撚加工糸の製造方法である。
【0016】本発明では、延伸糸の繊維を構成するカチ
オン染料可染性ポリエステルが、スルホン酸塩基を有す
る芳香族ポリエステルであって、しかもポリエステルを
構成する全カルボン酸成分に対してスルホン酸塩基を有
するジカルボン酸成分が1.0〜2.6モル%の割合で
共重合されていることが必要である。
【0017】本発明でいう「スルホン酸塩基を有する芳
香族ポリエステル」とは、テレフタル酸から主としてな
る酸成分と少なくとも1種のグリコール成分とから得ら
れた芳香族ポリエステルであって、且つ該ポリエステル
中にスルホン酸塩基を有するジカルボン酸成分が共重合
されているポリエステルをいう。グリコール成分として
は、エチレングリコール、トリメチレングリコールおよ
びテトラメチレングリコールのうちの少なくとも1種を
使用するのが好ましく、特に該芳香族ポリエステルがエ
チレンテレフタレート単位および/またはブチレンテレ
フタレート単位から主としてなるのが好ましい。
【0018】しかしながら、本発明における芳香族ポリ
エステルは、必要に応じてテレフタル酸成分、スルホン
酸塩基を有するジカルボン酸および上記したグリコール
以外の他の共重合成分を含んでいてもよく、その場合に
は、該他の共重合成分の割合を、通常、約5モル%以下
とするのが望ましい。
【0019】芳香族ポリエステル中に共重合させるスル
ホン酸塩基を有するジカルボン酸成分としては、5−ナ
トリウムスルホイソフタル酸、5−カリウムスルホイソ
フタル酸、5−リチウムスルホイソフタル酸などのスル
ホン酸塩基を有するジカルボン酸成分;5−テトラブチ
ルホスホニウムスルホイソフタル酸、5−エチルトリブ
チルホスホニウムスルホイソフタル酸等の5−テトラア
ルキルホスホニウムスルホイソフタル酸などを挙げるこ
とができ、それらのうちで5−ナトリウムスルホイソフ
タル酸が好ましい。スルホン酸塩基を有するジカルボン
酸成分は、1種類のみを芳香族ポリエステル中に共重合
させても、または2種以上を共重合させてもよい。
【0020】そして上記したように、本発明では、スル
ホン酸塩基を有するジカルボン酸成分が、芳香族ポリエ
ステルを構成する全カルボン酸成分に対して、1.0〜
2.6モル%の割合で共重合されている必要がある。ス
ルホン酸塩基を有するジカルボン酸成分の割合が1.0
モル%未満であると、カチオン染料で染色したときに鮮
明で良好な色調になるカチオン染料可染性ポリエステル
を得ることができない。一方、スルホン酸塩基を有する
ジカルボン酸成分の共重合割合が2.6モル%を超える
と、ポリエステルの増粘が著しくなって紡糸が困難にな
り、しかもカチオン染料の染着座席の増加により繊維に
対するカチオン染料の染着量が過剰になって、色調の鮮
明性がむしろ失われる。染色物の鮮明性および紡糸性等
の点から、スルホン酸塩基を有するジカルボン酸成分の
共重合割合が、1.5〜2.0モル%の範囲であるのが
好ましい。
【0021】上記の芳香族ポリエステルは、任意の方法
で合成することができる。例えば、エチレンテレフタレ
ート単位を主とするポリエステルの場合は、スルホン酸
塩基を有するジカルボン酸成分の使用下に、テレフタル
酸とエチレングリコールとを直接エステル化反応させる
か、またはテレフタル酸の低級アルキルエステルとエチ
レングリコールとをエステル交換反応させるか、または
テレフタル酸とエチレンオキサイドとを反応させるかし
て、テレフタル酸のグリコールエステルかその低重合体
を生成し、それを減圧下に加熱して所望の重合度になる
まで重縮合反応させるという、通常の合成方法により製
造することができる。スルホン酸塩基を有するジカルボ
ン酸成分の添加時期は、ポリエステル中に共重合成分と
して導入され得る時期であれば何時でもよく、例えばポ
リエステルの合成原料中に加えても、またはエステル交
換後で重合前に加えてもよい。
【0022】そして、本発明では、延伸糸を構成するス
ルホン酸塩基を有する芳香族ポリエステルが、ガラス転
移点降下剤(以後ガラス転移点を「Tg」という)と固
体微粒子を含有することが必要である。本発明ではスル
ホン酸塩基を有する芳香族ポリエステルからなる繊維中
にTg降下剤と固体微粒子を含有させることによって、
従来にない高い強度を有し且つ毛羽や延伸むらの発生の
ない高品質の延伸糸を得ることができる。
【0023】本発明において高強度の延伸糸が得られる
機構は明確ではないが、次のように推定される。すなわ
ち、Tg降下剤がポリエステルの分子鎖のモビリティー
を向上させる作用をして繊維の延伸性が著しく良好にな
り、その結果、高倍率の延伸が可能となって繊維の高強
度化が達成される。しかし、高倍率の延伸は、延伸糸毛
羽や延伸むらの発生の原因となり、Tg降下剤の作用だ
けでは工業上充分満足できる高品質の延伸糸が得られに
くい。ところが、固体微粒子をTg降下剤と共に繊維中
に含有させると、予想外にも、延伸毛羽や延伸むらを発
生することなく、品質が良好で且つ従来にない高強度の
延伸糸を得られるものと考えられる。
【0024】ここで、本発明におけるTg降下剤とは、
スルホン酸塩基を有する芳香族ポリエステル中にTg降
下剤を2重量%添加した時に、Tg降下剤を添加しない
場合に比べて、該ポリエステルのTgを2℃以上降下さ
せる性質を有する剤のことをいう。その際の芳香族ポリ
エステルのTgは、DSC等により容易に測定すること
ができる。本発明では、Tg降下剤として、それを2重
量%添加したときに、スルホン酸塩基を有する芳香族ポ
リエステルのTgを2℃以上降下させることのできる剤
であればいずれも使用することができるが、下記の一般
式(I);
【0025】
【化2】R1O−X−OR2 (I) (式中、Xは芳香族残基、そしてR1およびR2は炭素数
6〜18のアルキル基またはアリールアルキル基を表
す)で表される化合物の少なくとも1種を使用するのが
好ましい。
【0026】上記の一般式(I)で表される化合物にお
いて、芳香族残基Xの好ましい例としては、下記の式
(II)〜(IX)で表される2価の基を挙げることができ
る。
【0027】
【化3】
【0028】
【化4】
【0029】
【化5】
【0030】
【化6】
【0031】
【化7】
【0032】
【化8】
【0033】
【化9】
【0034】
【化10】
【0035】そして、本発明で使用するのに適するTg
降下剤の具体例としては、例えば下記の一般式(X)〜
(XII)で表される化合物を挙げることができる。
【0036】
【化11】
【0037】
【化12】
【0038】
【化13】
【0039】Tg降下剤の含有量は、延伸糸を構成する
芳香族ポリエステルの重量に基づいて、1〜5重量%の
範囲とする。Tg降下剤の含有量が1重量%未満である
と、Tg降下作用が充分に発現されず、高倍率の延伸が
できなくなる。一方、Tg降下剤の含有量が5重量%を
超えると、ポリエステルの着色が生じたり、染色堅牢度
が低下するので好ましくない。Tg降下剤の含有量が2
〜4重量%であるのが好ましい。
【0040】また、固体微粒子としては、平均粒径が約
15〜70mμの無機微粒子が好ましい。固体微粒子の
平均粒径が15mμ未満であると延伸毛羽や延伸むらが
発生し易くなり、一方平均粒径が70mμを超えると繊
維がフィブリル化し易くなり好ましくない。固体微粒子
は、アルミコート、アルキル基導入等により表面が改質
されていてもよい。固体微粒子の屈折率は特に限定され
ないが、芳香族ポリエステルのブライティシュな透明性
を保持したい場合は、芳香族ポリエステルの屈折率より
も小さい、屈折率が1.65以下の固体微粒子を使用す
るとよい。例えば、目的とする芳香族ポリエステルのブ
ライティシュな透明性を保ちながら、屈折率が1.65
以下の固体微粒子と屈折率が1.65を超える固体微粒
子とを併用することもできる。本発明で使用するのに好
ましい固体微粒子の例としては、屈折率が1.65以下
のシリカ、アルミナ、カオリン、炭酸カルシウム等を挙
げることができ、そのうちでも、平均粒径が15〜70
mμのシリカが特に好ましい。
【0041】固体微粒子の含有量は、延伸糸を構成する
芳香族ポリエステルの重量に基づいて、0.1〜1.0
重量%の範囲とする。固体微粒子の含有量が0.1重量
%未満であると、Tg降下剤との相乗効果による良好な
延伸性が発現せず、高倍率の延伸ができなくなる。一
方、固体微粒子の含有量が1.0重量%を超えると、繊
維の強度低下が生じて好ましくない。固体微粒子の含有
量が0.3〜0.5重量%であるのが好ましい。
【0042】Tg降下剤および固体微粒子の芳香族ポリ
エステル中への添加時期や添加方法は特に限定されな
い。例えば、Tg降下剤と固体微粒子は同時に加えて
も、逐次に加えても、または全く別の時点で加えてもよ
い。また例えば、Tg降下剤および固体微粒子は、ポリ
エステルの重合前、重合時または重合後の適当な時点で
添加してもよいし、あるいはポリエステルチップ中にマ
スターバッチとして添加しても、または溶融紡糸時に添
加してもよい。
【0043】本発明では、120℃で染色した後でも
3.5g/d以上の強度を有する仮撚加工糸を得ること
を目的としているが、そのような高強度の仮撚加工糸を
得るには、仮撚加工前の延伸糸の強度が4.0g/d以
上、伸度が26%以上であることが必要であり、そのた
めにはスルホン酸塩基を有する芳香族ポリエステルの固
有粘度[η]と、Tg降下剤の含有量(A)(重量%)と
が下記の関係式を満足することが必要である。
【0044】
【数7】 0.01×A + 0.54 ≦ [η] ≦ 0.01×A + 0.68 (ただし、1≦A≦5である) 上記において、芳香族ポリエステルの固有粘度[η]
は、芳香族ポリエステルをフェノール/テトラクロロエ
タン(重量比1:1)の混合溶媒中に溶解して30℃で測
定した時の値であり、また延伸糸および染色後の糸の強
度および伸度はJIS L 1013により測定したとき
の値である。
【0045】スルホン酸塩基を有する芳香族ポリエステ
ルの固有粘度[η]が0.01×A+0.68よりも大き
くなると、芳香族ポリエステルの増粘作用が大き過ぎて
紡糸が困難になり、一方、スルホン酸塩基を有する芳香
族ポリエステルの固有粘度[η]が0.01×A+0.5
4よりも小さいと、重合度が小さいために充分に高強度
の繊維を得ることができない。
【0046】本発明で使用する芳香族ポリエステル延伸
糸は、Tg降下剤および固体微粒子を含有するスルホン
酸塩基を有する芳香族ポリエステルから一般的な溶融紡
糸法によりポリエステル繊維を製造し、これを通常の方
法で延伸することによって製造することができる。例え
ば、Tg降下剤および固体微粒子を含有するスルホン酸
塩基を有する芳香族ポリエステルを約280〜310℃
の温度で溶融紡糸してポリエステル繊維を製造した後、
得られた紡糸原糸を芳香族ポリエステルのTg以上の温
度(一般に70〜95℃)に加熱ローラで予熱した後、
巻取ローラの速度を所定の延伸倍率(通常約3.0〜
5.0)になるように調節して巻き取って延伸し、次い
で芳香族ポリエステルの結晶化温度以上の温度(通常1
50〜180℃)で熱処理することによって仮撚加工用
の延伸糸を得ることができる。このようにした得られた
延伸糸は、高強度で且つ毛羽や延伸むら等の発生がな
く、仮撚加工用の原糸として極めて適している。しかし
ながら、場合によっては、この高強度およ高品質でカチ
オン染料可染性の延伸糸を仮撚加工以外の他の用途に使
用することもできる。
【0047】延伸前の芳香族ポリエステル繊維の太さお
よび延伸糸の太さは特に限定されないが、延伸糸を構成
する個々の単繊維の繊度が1.0デニール以下になるよ
うにすると、延伸糸を仮撚加工して得られる仮撚加工糸
を布帛にした場合に、柔軟で感触の良好な布帛を得るこ
とができる。また、本発明では、芳香族ポリエステル中
にTg降下剤および固体微粒子以外にも、芳香族ポリエ
ステル繊維に通常使用されている他の添加剤を必要に応
じて含有させることができる。更に、本発明では、延伸
糸用の紡糸原糸として、上記したスルホン酸塩基を有す
る芳香族ポリエステルと他の重合体とからなる複合繊
維、混合紡糸した繊維等を使用することもできる。
【0048】そして、本発明は、上記のようにして得ら
れた芳香族ポリエステル延伸糸を、仮撚数(T)(回/
m)が下記の関係式を満足するようにして、温度19
0〜220℃で仮撚加工する。
【0049】
【数8】 (式中、TおよびDは上記と同じである。)
【0050】仮撚数(T)が上記の関係式の下限値よ
りも小さいと、仮撚加工して得られる仮撚加工糸を製織
編成した織編物は腰のない風合となり、一方仮撚数
(T)が上記の関係式の上限値よりも大きいと、仮撚
加工時に毛羽が発生して仮撚加工糸の強度が低下し、実
用に供し得ないものとなる。また、190℃未満の温度
で仮撚加工すると、得られる仮撚加工糸の捲縮性が低く
なり、一方220℃よりも高い温度で仮撚加工すると、
糸の強度低下、繊維間の融着、毛羽の発生、染むらの発
生等が著しくなり、実用に耐えないものとなる。
【0051】そして、本発明では、上記した特定の芳香
族ポリエステル延伸糸を、上記した特定の条件下に仮撚
加工することによって、120℃で染色した後でも3.
5g/d以上の強度を有する染色糸にすることのでき
る、従来にない高強度の仮撚加工糸が得られる。本発明
の方法で得られた仮撚加工糸は、常法により製編織また
はその他の加工を施して、種々の用途に供し得る布帛な
どにすることができる。
【0052】
【実施例】以下に本発明を実施例等により具体的に説明
するが、本発明はそれにより限定されない。以下の例
中、芳香族ポリエステルの固有粘度[η]は、上記した
ように、フェノール/テトラクロロエタン(重量比1:
1)の混合溶媒中に溶解して30℃で測定した時の値で
あり、また延伸糸および染色後の糸の強度はJIS L
1013により測定したときの値である。また、仮撚加
工糸から得られた編地の染色は、次の条件下に行った。
【0053】編地の染色条件 カチオン染色浴組成: Cathilon Brill Red 4GH 2% owf (保土ケ谷化学社製) 硫酸ナトリウム 3g/リットル 酢 酸 1% owf 酢酸ナトリウム 0.5% owf ETA 0.1g/リットル 浴 比: 1:50 染 色 温 度: 120 ℃ 染 色 時 間: 40 分
【0054】《実施例 1》ジカルボン酸成分として5
−ナトリウムスルホイソフタル酸ジメチル(以後「SI
P」という)を2.5モル%含有するテレフタル酸ジメ
チルおよびエチレングリコールを使用して、エステル交
換法により常法にしたがって重合を行って、固有粘度
[η]=0.63のポリエステルを製造した。その際
に、エステル交換後の重合後期に一般式(X)で表され
るTg降下剤を3重量%、および平均粒径30mμで屈
折率1.55のシリカ0.3重量%を添加した。得られ
たポリエステルのチップを使用して、口金温度305
℃、引き取り速度1000m/分で常法により溶融紡糸
して252デニール/72フィラメントのポリエステル
繊維を製造した。
【0055】上記で得た紡糸原糸を、温度80℃の加熱
ローラで予熱した後、延伸倍率3.3倍に延伸して巻取
ローラで巻き取った後、145℃の温度で熱処理して仮
撚加工用の75デニール/72フィラメントの延伸糸を
製造した。この延伸糸の強度を上記した方法により測定
したところ、下記の表1に示すとおりであった。上記で
得た延伸糸をスピンドル仮撚加工機を使用して、仮撚数
(T)=3380回/m、スピンドル入り側張力が約2
0gになるようにオーバーフィード率を調節して、21
0℃の仮撚加工温度で仮撚加工した。得られた仮撚加工
糸を使用して筒編機により編地を作製し、通常の精練、
プレセットを行った後、上記した染色条件で染色した。
次いで、染色加工した編地をほどいて糸の強度を上記し
た方法により測定した。その結果を下記の表1に示す。
【0056】《比較例 1》Tg降下剤を添加しなかっ
た以外は実施例1と全く同様にして、紡糸、延伸、仮撚
加工、編上げおよび染色した。その結果を表1に示す。
【0057】《比較例 2》固有粘度[η]=0.73
のポリエステルを使用した外は、実施例1と同様にし
て、紡糸、延伸、仮撚加工、編上げおよび染色した。そ
の結果を表1に示す。
【0058】《比較例 3》Tg降下剤を添加しなかっ
た以外は比較例2と同様にして、紡糸、延伸、仮撚加
工、編上げおよび染色した。その結果を表1に示す。
【0059】《実施例 2》SIPを1.7モル%含有
するテレフタル酸ジメチルおよびエチレングリコールを
使用して、エステル交換法により常法にしたがって重合
を行って、固有粘度[η]=0.67のポリエステルを
製造した。その際に、エステル交換後の重合後期に一般
式(X)で表されるTg降下剤を2重量%、および平均
粒径30mμで屈折率1.55のシリカ0.3重量%を
添加した。得られたポリエステルのチップを使用して、
口金温度305℃、引き取り速度1000m/分で常法
により溶融紡糸して252デニール/72フィラメント
のポリエステル繊維を製造した。
【0060】上記で得た紡糸原糸を、温度80℃の加熱
ローラで予熱した後、延伸倍率3.3倍に延伸して巻取
ローラで巻き取った後、145℃の温度で熱処理して仮
撚加工用の75デニール/72フィラメントの延伸糸を
製造した。この延伸糸の強度を上記した方法により測定
したところ、下記の表1に示すとおりであった。上記で
得た延伸糸を実施例1におけるのと同様にして、仮撚加
工、編上げおよび染色した。その結果を表1に示す。
【0061】《比較例 4》Tg降下剤を添加しなかっ
た以外は実施例2と全く同様にして、紡糸、延伸、仮撚
加工、編上げおよび染色した。その結果を表1に示す。
【0062】《比較例 5》Tg降下剤およびシリカを
添加しなかった以外は実施例2と全く同様にして、紡
糸、延伸、仮撚加工、編上げおよび染色した。その結果
を表1に示す。
【0063】《実施例 3》SIPを1.2モル%含有
するテレフタル酸ジメチルおよびエチレングリコールを
使用して、エステル交換法により常法にしたがって重合
を行って、固有粘度[η]=0.65のポリエステルを
製造した。その際に、エステル交換後の重合後期に一般
式(X)で表されるTg降下剤を2重量%、および平均
粒径30mμで屈折率1.55のシリカ0.3重量%を
添加した。得られたポリエステルのチップを使用して、
口金温度300℃、引き取り速度1000m/分で常法
により溶融紡糸して252デニール/72フィラメント
のポリエステル繊維を製造した。
【0064】上記で得た紡糸原糸を、温度80℃の加熱
ローラで予熱した後、延伸倍率3.3倍に延伸して巻取
ローラで巻き取った後、145℃の温度で熱処理して仮
撚加工用の75デニール/72フィラメントの延伸糸を
製造した。この延伸糸の強度を上記した方法により測定
したところ、下記の表1に示すとおりであった。上記で
得た延伸糸を実施例1におけるのと同様にして、仮撚加
工、編上げおよび染色した。その結果を表1に示す。
【0065】《比較例 6》Tg降下剤を添加しなかっ
た以外は実施例3と全く同様にして、紡糸、延伸、仮撚
加工、編上げおよび染色した。その結果を表1に示す。
【0066】《比較例 7》SIPを1.5モル%含有
するテレフタル酸ジメチルおよびエチレングリコールを
使用して、エステル交換法により常法にしたがって重合
を行って、固有粘度[η]=0.55のポリエステルを
製造した。得られたポリエステルのチップを使用して、
口金温度300℃、引き取り速度1200m/分で常法
により溶融紡糸して570デニール/48フィラメント
のポリエステル繊維を製造した。
【0067】上記で得た紡糸原糸を、温度80℃の加熱
ローラで予熱した後、延伸倍率3.8倍に延伸して巻取
ローラで巻き取った後、145℃の温度で熱処理して仮
撚加工用の150デニール/48フィラメントの延伸糸
を製造した。この延伸糸の強度を上記した方法により測
定したところ、下記の表1に示すとおりであった。上記
で得た延伸糸をスピンドル仮撚加工機を使用して、仮撚
数(T)=2590回/m、オーバーフィード率0%で、
200℃の仮撚加工温度で仮撚加工した。得られた仮撚
加工糸を使用して実施例1と同様にして編地の作製、精
練、プレセットおよび染色を行った後、染色加工した編
地をほどいて糸の強度を上記した方法により測定した。
その結果を下記の表1に示す。
【0068】《比較例 8》テレフタル酸ジメチル10
0部、エチレングリコール66部、酢酸マンガン4水塩
0.03部(テレフタル酸ジメチルに対して0.024
モル%)、およびテレフタル酸ジメチルに対して1.7
モル%の3,5−ジカルボメトキシベンゼンスルホン酸
テトラ−n−ブチルホスホニウム塩(以後「DBT」と
いう)をエステル交換缶に仕込み、窒素ガス雰囲気下に
4時間かけて140℃から220℃まで昇温してエステ
ル交換反応させた。続いて、得られた生成物に正リン酸
の56%水溶液0.03部(テレフタル酸ジメチルに対
して0.03モル%)および三酸化アンチモン0.04
部(テレフタル酸ジメチルに対して0.027モル%)
を添加して重合缶に移した。次いで、1時間かけて76
0mmHgから1mmHgまで減圧し、同時に1時間か
けて230℃から280℃まで昇温し、生成物の固有粘
度[η]=0.64になるまで重合した。
【0069】得られたポリエステルを乾燥した後、口金
温度310℃、引き取り速度1200m/分で常法によ
り溶融紡糸して252デニール/72フィラメントのポ
リエステル繊維を製造した。上記で得た紡糸原糸を、温
度85℃の加熱ローラで予熱した後、延伸倍率3.3倍
に延伸して巻取ローラで巻き取った後、145℃の温度
で熱処理して仮撚加工用の75デニール/72フィラメ
ントの延伸糸を製造した。この延伸糸の強度を上記した
方法により測定したところ、下記の表1に示すとおりで
あった。上記で得た延伸糸をスピンドル仮撚加工機を使
用して、仮撚数(T)=2380回/m、オーバーフィー
ド率0%で、210℃の仮撚加工温度で仮撚加工した。
得られた仮撚加工糸を使用して実施例1と同様にして編
地の作製、精練、プレセットおよび染色を行った後、染
色加工した編地をほどいて糸の強度を上記した方法によ
り測定した。 その結果を下記の表1に示す。
【0070】
【表1】
【0071】上記表1の実施例1、実施例2および実施
例3の結果から、Tg降下剤およびシリカの添加量が本
発明の範囲内にあり、スルホン酸塩基を有する芳香族ポ
リエステルの固有粘度[η]が上記の関係式を満足
し、しかも上記の関係式で表される条件下に延伸糸の
仮撚加工を行っている本発明では、延伸糸の強度が4.
2g/d以上と大きく、且つその延伸糸を仮撚加工して
得た糸の強度がカチオン染料染色後も3.5g/d以上
であり、極めて高強度の延伸糸および仮撚加工糸が得ら
れることがわかる。これに対して、比較例1、比較例3
および比較例6の結果から、Tg降下剤を含有しない芳
香族ポリエステルを使用した場合には、他の要件が本発
明と同じであっても、得られる延伸糸が4g/d未満と
低く、且つそれから得られる仮撚加工糸の強固もカチオ
ン染料染色後に3.1g/d以下と低い値になることが
わかる。
【0072】また、比較例2の結果から、上記の関係式
を満足しない0.73という高い固有粘度[η]の芳
香族ポリエステルを使用した場合には、Tg降下剤およ
びシリカを含有し且つその他の要件が本発明と同じであ
っても得られる延伸糸および仮撚加工糸の強度が小さく
単糸切れが発生することがわかる。更に、実施例2と比
較例4の結果を対比すると、芳香族ポリエステル中にシ
リカを添加しない場合には、得られる延伸糸および仮撚
加工糸の強度が低下することがわかる。
【0073】また同様のことが、Tg降下剤とシリカの
両方を含有する芳香族ポリエステルを使用している実施
例3と、どちらか一方を欠いている比較例6および比較
例7との対比からわかる。更に、比較例8では、延伸糸
の強度は4.5g/dと高い値であったが、それから得
られた仮撚加工糸を染色した後は、糸の強度が3.2g
/dまで低下していた。
【0074】
【発明の効果】本発明では、特定割合のスルホン酸塩基
を有し且つ特定の固有粘度を有するカチオン染料可染性
芳香族ポリエステルからなる繊維中に、特定量のガラス
転移点降下剤と固体微粒子の両者を特定量で含有させる
ことにより、高倍率でしかも延伸毛羽や延伸むら等を発
生することなく均一な延伸が可能となり、高強度で品質
の良好な延伸糸を得ることができ、そしてその延伸糸を
仮撚加工することにより、従来にないカチオン染料可染
性で、強度等の力学的特性、加工性、解舒性、染色堅牢
度、風合等に優れたポリエステル仮撚加工糸を得ること
ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI D02G 3/02 D02G 3/02 D06P 3/00 D06P 3/00 L 3/52 3/52 F (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D02G 1/02 C08G 63/688 D01F 6/62 302 D01F 6/84 305 D02G 1/00 103 D02G 3/02 D06P 3/00 D06P 3/52

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スルホン酸塩基を有する芳香族ポリエス
    テル繊維からなる延伸糸を仮撚加工してカチオン染料可
    染性ポリエステル仮撚加工糸を製造する方法であって、 (1)上記延伸糸として、 (a)繊維を構成する上記スルホン酸塩基を有する芳香
    族ポリエステルが、ポリエステルを構成する全カルボン
    酸成分に対してスルホン酸塩基を有するジカルボン酸成
    分を1.0〜2.6モル%の割合で共重合させた芳香族
    ポリエステルであり; (b)スルホン酸塩基を有する芳香族ポリエステルの重
    量に基づいて、ガラス転移点降下剤を1〜5重量%およ
    び固体微粒子を0.1〜1.0重量%含有し;そして (c)繊維を構成するスルホン酸塩基を有する芳香族ポ
    リエステルの固有粘度[η]とガラス転移点降下剤の含
    有量(A)(重量%)とが下記の関係式を満足する; 【数1】 0.01×A + 0.54 ≦ [η] ≦ 0.01×A + 0.68 (ただし、1≦A≦5である) 延伸糸を使用し、そして、 (2)該延伸糸の仮撚加工を、下記の関係式; 【数2】 [式中、Tは仮撚数(回/m)、そしてDは延伸糸の繊度
    (デニール)を表す]を満足する条件下に温度190〜2
    20℃の範囲で行う、ことを特徴とするカチオン染料可
    染性ポリエステル仮撚加工糸の製造方法。
  2. 【請求項2】 スルホン酸塩基を有するジカルボン酸成
    分が5−ナトリウムスルホイソフタル酸に基づくもので
    あり、固体微粒子が平均粒径15〜70μmのシリカで
    あり、ガラス転移点降下剤が下記の一般式(I); 【化1】R1O−X−OR2 (I) (式中、Xは芳香族残基、そしてR1およびR2は炭素数
    6〜18のアルキル基またはアリールアルキル基を表
    す)で表される化合物の少なくとも1種である請求項1
    の製造方法。
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