JP2006225837A - 配向を向上させた延伸フィラメントの製造手段 - Google Patents

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Abstract

【課題】 特殊で高精度・高レベルな装置を必要とせずに、全ての熱可塑性ポリマーより、簡便な手段で高度に分子配向した極細フィラメントを連続的に安定して製造可能にすることにあり、また高速での延伸に拘わらず工程中でよく熱処理されたフィラメントを提供することにある。
【解決手段】
原フィラメントが赤外線光束で加熱されて100倍以上の超高倍率に延伸されて巻取時に熱処理されることにより、分子配向度を向上させ、熱収縮率を小さくし、また、その熱処理手段として熱風加熱、赤外線加熱等の手段を提供する。
【選択図】
図1

Description

本発明は、配向を向上させたフィラメントの製造方法およびその製造装置に関し、特に赤外線法により超高延伸倍率を行う場合のフィラメントの分子配向を向上させた、極細のフィラメントの製造手段に関する。
本発明人は、赤外線法により、分子配向を伴って、1,000倍以上という超高倍率の延伸倍率で極細フィラメントを得る手段について発明を行った(特開2003−166115、特開2004−107851など)。これらは、簡便な手段で、極細の分子配向したフィラメントが得られた。本発明は、これらを発展させ、さらに分子配向が向上させたフィラメント、およびそれらの連続して安定した製造を可能にする手段に関する。
特開2003−166115号公報(第1−2頁、図4、図5)。 特開2004−107851号公報(第1−2頁、図1,図3)。 鈴木章泰、他1名 「Journal of Applied Polymer Science」、vol.88、p.3279−3283、2003年、(米国)。 鈴木章泰、他1名 「Journal of Applied Polymer Science」、vol.92、p.1449−1453、2004年、(米国)。 鈴木章泰、他1名 「Journal of Applied Polymer Science」、vol.92、p.1534−1539、2004年、(米国)。
本発明は、上記従来技術をさらに発展させたものであって、その目的とするところは、特殊で高精度・高レベルな装置を必要とせずに、簡便な手段で容易に分子配向が向上した極細フィラメントを連続的に得ることができるようにすることにある。また他の目的は、分子配向とともに、充分に熱処理され、熱収縮率を小さくされた極細フィラメントの製造手段に関する。
本発明は上記の目的を達成するためになされたものであって、フィラメントの配向向上手段としての特徴は、下記の通りである。本発明は、フィラメントの送出手段により送り出された原フィラメントが、赤外線光束で加熱され、それによって加熱されたフィラメントが100倍以上に延伸されるフィラメントの製造方法において、その延伸されたフィラメントが巻取機に巻かれている状態で加熱されていることによる、配向を向上させたフィラメントの製造方法に関する。また本発明は、前記延伸における延伸張力が、自己の自重により与えられる張力、又は、単糸あたり10MPa以下の張力により延伸される、配向を向上させたフィラメントの製造方法に関する。また本発明は、前記巻取機に巻かれている状態での加熱が熱風加熱である、配向を向上させたフィラメントの製造方法に関する。また本発明は、前記巻取機に巻かれている状態での加熱が赤外線加熱である、配向を向上させたフィラメントの製造方法に関する。さらに本発明は、前記巻取機に巻かれている状態での加熱が、加熱室内での巻取であることによる加熱である、配向を向上させたフィラメントの製造方法に関する。

さらに本発明は、配向が向上したフィラメントの製造装置関して次の特徴を有する。本発明は、原フィラメントの送出手段と、原フィラメントを赤外線光束で加熱する手段と、加熱されたフィラメントが、自己の自重により与えられる張力、又は、単糸当たり10MPa以下の張力で100倍以上に延伸されるように引き取る引取装置と、延伸されたフィラメントを巻き取る巻取機と、巻き取られたフィラメントを加熱する加熱装置とを含む、配向を向上させたフィラメントの製造装置に関する。また本発明は、前記加熱装置が熱風ヒータである、配向を向上させたフィラメントの製造装置に関する。また本発明は、前記加熱装置が赤外線ヒータである、配向を向上させたフィラメントの製造方法に関する。さらに本発明は、前記加熱装置が、巻取機が加熱室内に設けられていることよりなる、配向を向上させたフィラメントの製造装置に関する。
さらに本発明は、前記において延伸されたフィラメントがポリエチレンテレフタレート系ポリマーを含み、複屈折が100×10-3以上であり、径が5μ以下である、配向が向上されている極細フィラメントに関する。
本発明は、原フィラメントを延伸して、延伸されたフィラメントをさらに熱処理する手段を提供するものである。本発明における、原フィラメントとは、既にフィラメントとして製造されて、リール等に巻き取られたものであってもよいし、紡糸過程において、溶融または溶解フィラメントが冷却や凝固によりフィラメントとなったものを、紡糸過程に引き続き使用され、本発明の延伸手段の原料となるフィラメントである。ここで、フィラメントとは、実質的に連続した繊維であり、数ミリメータから数十ミリメータの長さである短繊維とは区別される。原フィラメントは、単独で存在することが望ましいが、数本ないし数十本に集合されていても使用することができる。なお、本発明におけるフィラメントは、一本のフィラメントからなるシングルフィラメントである場合と、複数のフィラメントからなるマルチフィラメントである場合が含められる。一本のフィラメントにかかる張力等では、「単糸あたり」と表現するが、一本のフィラメントでは、「その一本のフィラメントあたり」を意味し、マルチフィラメントでは、それを構成する「個々のフィラメント一本あたり」を意味する。
本発明における原フィラメントは、複屈折で測定した配向度が30%、あるいは50%以上といった、高度に分子配向したフィラメントでも使用できることに特徴があり、このような高度に配向した原フィラメントからでも、数百倍といった超高延伸倍率が実現できる点においても、他の延伸法と際だって異なる点である。このように原フィラメントが高配向している場合は、延伸開始点において、原フィラメント径以上の膨張部をもって延伸されることが多い。
本発明の原フィラメントは、ポリエチレンテレフタレートや脂肪族ポリエステルを含むポリエステル、ナイロン(含むナイロン6、ナイロン66)を含むポリアミド、ポリプロピレンやポリエチレンを含むポリオレフィン、ポリビニルアルコール系ポリマー、アクリロニトリル系ポリマー、フッ素系ポリマー、塩化ビニル系ポリマー、スチレン系ポリマー、ポリオキシメチレン、エーテルエステル系ポリマーなどの熱可塑性ポリマーからなるフィラメントであれば使用することができる。特に、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン(含むナイロン6、ナイロン66)、ポリプロピレンは、延伸性もよく、分子配向性もよく、本発明の巻取加熱法に特に適する。また、アラミド等の高強度、高弾性ポリマーや、ポリ乳酸やポリグリコール酸等の生分解性ポリマーや生体内分解吸収性ポリマー等も本発明の赤外線ビームによる延伸性もよく、本発明の巻取加熱法の製造に特に適する。
本発明の連続法においは、フィラメントを送り出す手段から送り出された原フィラメントについて延伸が行われる。送出手段は、ニップローラや数段の駆動ローラの組み合わせなどの一定の送出速度で、フィラメントを送り出すことが出来るものであれば種々のタイプのものが使用できる。
フィラメントの送り出し手段により送り出された原フィラメントは、さらに送風管を通して、送風管中を原フィラメントの走行方向に流れる気体によって送られることが望ましい。本発明においては、延伸張力が非常に小さいため、送り出されてくるフィラメントに、途中の抵抗等で張力のムラが生じると、延伸性に大きく影響する。そのため、このような送風管で、抵抗の少ないように送られてくることが望ましい。
本発明における送風管は、必ずしも筒状である必要がなく、溝状であってもよく、それらの中を気体とともに原フィラメントが流れればよい。複数本同時に流す場合は、長方形や他の形状も用いられる。1本のフィラメントを流す場合の管の断面は、円が好ましいが、矩形でもその他の形状でもよい。管を流れる気体は、枝分かれした管の一方より供給してもよく、管が2重になっており、外側の管から内側の管へ、孔などによって供給してもよい。合成繊維のインターレース紡糸やタスラン加工に使用されるフィラメントの空気交絡ノズルも本発明の送風管として使用される。また、スパンボンド不織布のエアーサッカーとして使用される多数本同時吸引方式も本発明では使用することができるが、スパンボンドほど多量高速のエアーは必要ないので、構造も簡便なものでよい。
送風管の出口には、フィラメントの位置を規制する案内具を設けることが好ましい。導かれてきた原フィラメントは、赤外線光束による加熱で延伸されるが、その加熱は、非常に狭い範囲において加熱されることが特徴であり、その狭い範囲の加熱を可能にするため、フィラメントの位置を規制する案内具を設ける。上記の送風管の出口の形状によって、そのような機能を持たすことも可能であるが、送風管はフィラメントを送る気体の通気や、フィラメントの通し易さに重点を置き、その後に簡便な案内具でフィラメントの位置を規制することが好ましい。案内具は、細い管や溝、コーム、細いバーの組み合わせなどが使用できる。
本発明の原フィラメントは、赤外線加熱手段(レーザーを含む)により照射される赤外線光束により延伸適温に加熱される。赤外線は、原フィラメントを加熱するが、延伸適温に加熱される範囲が、フィラメントの中心でフィラメントの軸方向に、上下4mm(長さ8mm)以内であることが好ましく、さらに好ましくは3mm以下、最も好ましくは2mm以下で加熱される。本発明は、狭い領域で急激に延伸することにより、高度の分子配向を伴った延伸を可能にし、しかも超高倍率延伸であっても、延伸切れを少なくすることができた。なお、この赤外線光束が照射されるフィラメントが、マルチフィラメントである場合は、上記のフィラメントの中心は、マルチフィラメントのフィラメント束の中心を意味する。
本発明の赤外線加熱には、レーザーによる加熱が特に好ましい。中でも、10.6μmの波長の炭酸ガスレーザーと、1.06μmの波長のYAG(イットリウム、アルミニウム、ガーネット系)レーザーが特に好ましい。レーザーは、放射範囲を小さく絞り込むことが可能であり、また、特定の波長に集中しているので、無駄なエネルギーも少ない。本発明の炭酸ガスレーザーは、パワー密度が10W/cm2以上、好ましくは20W/cm2以上、最も好ましくは、30W/cm2以上である。狭い延伸領域に高パワー密度のエネルギーを集中することによって、本発明の超高倍率延伸が可能となるからである。
なお、この場合の赤外線光束の照射は、複数箇所から照射されることが好ましい。フィラメントの片側のみからの加熱は、そのポリマーの融解温度が高い場合や、溶融が困難な場合、また、もともと延伸が困難なフィラメントの場合は、非対称加熱により、延伸が困難になるからである。このような複数箇所からの照射は、複数個の赤外線光束の光源から照射してもよいが、一つの光源からの光束を鏡によって反射させることにより、複数回、原フィラメントの通路に沿って照射させることによって達成することもできる。鏡は、固定型ばかりでなく、ポリゴンミラーのように回転するタイプも使用することができる。
また、複数箇所からの照射の別な手段として、複数光源からの光源を原フィラメントに複数箇所から照射する手段がある。比較的小規模のレーザー光源で安定してコストの安いレーザー発振装置を複数用いて、高パワーの光源とすることができる。
一般に、延伸はフィラメント等を延伸適温に加熱して、それに張力が加わることにより行われる。本発明の配向が向上したフィラメントを製造する際に適応されるフィラメントの延伸力は、非常に小さく、単糸当たり好ましくは10MPa以下、さらに好ましくは1MPa以下、最も好ましくは0.1MPa以下にすることで延伸される。10MPaを越えると、延伸切れが生じ易くなり、高倍率延伸するためには、このような小さい張力範囲にあることが望ましい。このように小さい延伸張力で、延伸倍率が100倍以上、ひいては1,000倍以上という極端に大きな倍率が実現できるのは、延伸温度が融点前後と、極端に高い温度を維持しつつ、非常に狭い延伸領域であるため、フィラメントの切断を免れて変形できるものと思われる。合成繊維の通常のローラ間延伸では、10MPaから100MPaという張力で延伸されていることと、大幅に異なる範囲で延伸されていることに特徴がある。
本発明の配向が向上したフィラメントの延伸の張力は、自己の自重により与えられる張力程度で延伸される。これは、一般の延伸が、ローラ間の速度差によって与えられる張力や、巻き取りによる張力によって延伸されることと原理的に異なる。本発明では、加熱部に加わるフィラメントの自重の大きさ(加熱部から自由落下している距離によって定まる)を、自由落下距離を変化させることで最適の張力を選択することができる。通常のローラ間の延伸では、100倍以上という大きな延伸倍率は、コントロールが困難であるが、本発明では、距離という簡便な手段で、容易にコントロールできるようにしたことに特徴がある。
本発明において、得られた延伸フィラメントの延伸倍率が100倍以上、好ましくは500倍以上、さらに好ましくは1,000倍以上、最も好ましくは5,000倍以上の超高倍率で延伸されることを特徴とする。通常の合成繊維の延伸では、3〜7倍であり、PET繊維のスーパードローイングでも10数倍程度であることを考慮すると、現状の延伸の100倍以上の超高倍率での延伸を可能にしたところに本発明の特徴がある。このように超高倍率の延伸を可能にしたのは、非常に狭い領域での延伸を可能にしたことにより、その間の延伸温度を原フィラメントの融点前後まで上昇することができ、そのために延伸張力が小さくなるが、その小さい延伸張力と超高倍率をコントロールする手段を見いだしたことに本発明の特徴がある。このように超高倍率延伸を可能にしたことにより、繊維径が10μm以下、さらには5μm以下、さらに3μm以下といった超極細フィラメントの製造を可能にしたばかりでなく、フィラメント製造の生産速度を数百倍に高めたことにより、生産性の面からも意義がある。
なお、本発明における原フィラメントおよび延伸フィラメントの複屈折で測定した配向度fは、下式により示される。なお、この式では、密度の補正が必要であるが、煩雑になるので無視して計算する。
f(%)=(Δn/Δnc)×100
ここで、Δnは実測で得た複屈折で、Δncは、それぞれのポリマーの結晶の複屈折で、理論値等から求められており、それらの値は必ずしも一致しないが、一般に多く用いられる値として、ポリエチレンテレフタレートでは、0.24であり、ナイロン6または66では、0.096であり、アイソタクチックポリプロピレンでは、0.042である。また、本発明における延伸倍率λは、原フィラメントの径doと延伸後のフィラメントの径dより、下記の式で表される。この場合、フィラメントの密度は一定として計算する。繊維径の測定は、走査型電子顕微鏡(SEM)で、原フィラメントは350倍、延伸フィラメントは1000倍での撮影写真に基づき、10点の平均値で行う。
λ=(do/d)2
本発明の延伸工程の後に、加熱ゾーンを有する加熱装置を設け、延伸されたフィラメントを熱処理することもできる。加熱は、加熱気体中を通過させる手段や、赤外線加熱等の輻射加熱、加熱ローラ上を通す、またはそれらの併用などの手段で行うことができる。熱処理は、延伸フィラメントの熱収縮を小さくすることや、結晶化度を上げ、フィラメントの経時変化を小さくしヤング率を向上させるなど、種々の効果をもたらす。
本発明の延伸されたフィラメントを、さらに延伸した後に巻き取ることもできる。後段階の延伸の手段は、前の段階で行った延伸手段を用いることもできるが、前の段階で充分に高倍率延伸されて、既に極細フィラメントが得られている場合は、通常のゴデットローラ等のローラ間延伸や、ピン延伸などを用いることもできる。また、本発明の後延伸の手段として、本発明人による(非特許文献1、2、3)ゾーン延伸法やゾーン熱処理法が用いられることが望ましい。
本発明の延伸されたフィラメントは、その後続工程で、ボビン、チーズ、リール等(以下リールで代表させる場合がある)に巻き取られ、リールやチーズ巻の形態の製品とされる。これらの巻き取りにおいては、延伸フィラメントはトラバースされながら巻き取られることが望ましい。トラバースされることにより、均一な巻き上げ形態を確保できるからである。極細フィラメントでは、糸切れや毛羽の発生が最も問題となるが、本発明では、高度に分子配向しているためと、延伸張力が小さいため、小さな巻き取り張力で巻き取ることが可能となるので、糸切れ毛羽を少なくできることも本発明の特徴である。本発明におけるフィラメントの巻取速度は、ニップローラや数段の駆動ローラの組み合わせなどの一定の送出速度で、フィラメントを巻き取る手段が使用される。
本発明においては、巻取時にリール全体が加熱処理されることにより、熱処理されることに特徴がある。従来は、巻取時の加熱は、フィラメント以外の装置なども加熱することになることや、巻芯と表面層との熱履歴の均一性に問題がある場合があるので、採用されていない。しかし、本発明では、巻取時加熱法によりフィラメントの配向性が向上し、強度がアップし、収縮率が低下するなど、フィラメントの特性を飛躍的に向上させることができる。
本発明における巻取時における加熱処理温度は、通常の熱可塑性合成繊維における熱処理温度であり、例えば、ポリエチレンテレフタレート延伸フィラメントにおいては、120℃から200℃、好ましくは150℃から190℃の範囲である。本発明においては、これらの最適熱処理温度において、熱処理時間を長時間稼ぐことできることに特徴がある。
本発明におけるリールの加熱手段は、フィラメントがリールに巻かれて行く過程で、リールに熱風を吹きかけることによって行うことができる。また、巻かれているリールの上から、赤外線ヒータやハロゲンランプ等による輻射熱でフィラメントが加熱されるようにすることができる。また、フィラメントが巻き取られている部分全体を加熱室とすることで、巻かれているフィラメントが加熱されるようにすることができる。
本発明の巻取時加熱による配向が向上される延伸フィラメントが、ポリエチレンテレフタレートである場合、複屈折が50×10-3以上で、好ましくは100×10-3以上、最も好ましくは180×10-3であって、繊維径が5ミクロンメータ以下、好ましくは3μm以下であることを特徴とする、高度に分子配向された極細ポリエステルフィラメントとすることができる。また、かかる延伸された極細ポリエステルフィラメントをゾーン延伸やゾーン熱処理を行うことで、さらに配向度や強度、弾性率を向上されることができる。ポリエステルはコストも安く、耐熱性も大きく、強度、ヤング率を大きくできることから、衣料ばかりでなく、種々の産業用途において使用されており、高度に分子配向した極細フィラメントとすることで、さらに高度な用途において展開が期待される。
本発明は、上記のように、特殊で高精度・高レベルな装置を必要とせずに、簡便な手段で容易に分子配向が向上した極細フィラメントが得られる。また、ほとんど全ての熱可塑性ポリマーより5μm以下という超極細で高度に分子配向したフィラメントを製造できた。これらの配向性が向上した極細フィラメントは、100倍以上、ひいては1000倍以上という超高倍率延伸と熱処理手段の組み合わせによって実現できたものであり、高性能の極細フィラメントが簡便に得られると云うばかりでなく、延伸フィラメントを高速で生産できることを意味しており、生産性の面からの意義が大きい。
また、本発明の分子配向手段ばかりでなく、フィラメントが熱処理されていると言う面からも効果が大きい。フィラメントが熱処理されていることより、フィラメントの熱による寸法安定性が高まり、耐収縮性が向上する。
以下、本発明の実施の形態の例を、図面に基づいて説明する。図1は、本発明の連続法のプロセスの例を示した。原フィラメント1は、リール11に巻かれた状態から繰り出され、コーム12を経て、繰出ニップローラ13a、13bより一定速度で送り出される。送り出された原フィラメント1は、案内具15で位置を規制されて一定速度で下降する。案内具15は、レーザーの照射位置とフィラメントの走行位置を正確に定めるもので、図では、内径が0.5mmの注射針を使用したが、細いパイプやコーム、また図5で示すスネイルワイヤなども使用できる。案内具15の直下に、レーザー発振装置5より、走行する原フィラメント1に対して、一定幅の加熱域Mにレーザー光6が照射される。このレーザー光6は、図3、図4に示す複数箇所からの照射が好ましい。レーザー光6により加熱され、原フィラメントおよび延伸されたフィラメントの自重、または引取ニップローラ19によってもたらされる延伸張力により、原フィラメントは延伸されて、延伸されたフィラメント16となって下降し、下降過程に備えられている熱処理ゾーン17を通過することが望ましい。延伸されたフィラメント16は、滑車18を通り、引取ニップローラ19a、19bを経て、巻取リール20で巻き取られる。この場合において、滑車18への延伸されたフィラメント16の通路は、フィラメントの自由落下の軌跡pとして延伸される場合と、滑車18への直線的な軌跡qとして延伸される場合と、それらの中間的な軌跡として延伸される場合がある。軌跡qおよび軌跡pと軌跡qの中間位置では、引取テンションが延伸の張力に及ぶが、その場合は、延伸張力が10MPa以下であることが望ましいく、1MPa以下であることがさらに好ましい。延伸張力は、滑車18に張力測定機構を設けることもできる。他の方法として、バッチ法のロードセル測定により、同一送出速度やレーザー照射条件、延伸倍率等の関係から推定することができる。巻取リール20で巻き取る前に、加熱されている延伸ロール21a、21bと延伸ロール22a、22b間で、延伸ロール21と22の速度の比によって、さらに延伸することもできる。この場合の延伸されたフィラメントの熱処理ゾーン17は、延伸ローラ22の後に設けることもできる。本発明においては、巻取時に加熱されるので、この熱処理ゾーン17は省略することも出来る。また、複数の原フィラメントが同時に延伸された場合は、引取リールの直前で、インターレース法などでフィラメント間を空気交絡しておくことが望ましい。また、滑車18や引取ローラ19に入る直前などの位置に、フィラメント径測定装置を設け、測定されたフィラメント径をフィードバックすることにより、引取速度または送出速度等を制御して、常に一定のフィラメント径の製品を得ることができる。
本発明においては、延伸されたフィラメント16が巻取リール20に巻かれている過程で、熱風発生器31により発生する熱風で巻かれているフィラメントが加熱され、この加熱処理でフィラメントが熱処理される。巻かれている時間が長いので、長時間の熱処理が可能となる。
図2に、他の巻取時加熱手段について説明する。延伸されたフィラメント16が巻取リール20に巻かれている過程で、赤外線ヒータ35により加熱される。また、巻取部分が一定温度になるように、加熱室36の中で加熱されることが好ましい。そして、加熱室36の内壁は、反射板で構成されていることが好ましい。加熱室の中では、熱風発生器31も併用することができる。
図3に、本発明で採用されている赤外線光束を、複数箇所から原フィラメントに照射する手段の例を示す。図Aは平面図であり、図Bは側面図である。赤外線照射器より照射された赤外線光束41aは、原フィラメント1の通る領域P(図の点線内)を通って、鏡42に達し、鏡42で反射された赤外線光束41bとなり、鏡43で反射されて赤外線光束41cとなる。赤外線光束41cは、領域Pを通って、最初の原フィラメントの照射位置から120度後から、原フィラメントを照射する。領域Pを通過した赤外線光束41cは、鏡44で反射されて、赤外線光束41dとなり、鏡45で反射されて、赤外線光束41eとなる。赤外線光束41eは領域Pを通って、最初の原フィラメントの照射位置の赤外線光束41cとは逆の120度後から、原フィラメント1を照射する。このように、原フィラメント1は、3つの赤外線光束41a、41c、41eにより、120度ずつ対称の位置から均等に原フィラメント1を加熱することができる。
図4に、本発明で採用されている赤外線光束を、複数箇所から原フィラメントに照射する手段の他の例で、複数の光源を使用する例を、平面図で示す。赤外線放射装置から放射された赤外線光束47aは、原フィラメント1へ放射される。また、別の赤外線放射装置から放射された赤外線光束47bも、原フィラメント1へ放射される。さらに別の赤外線放射装置から放射された赤外線光束47cも、原フィラメント1へ放射される。このように、複数の光源からの放射は、比較的小規模の光源で安定したコストの安いレーザー発信装置を複数用いて、高パワーの光源とすることができる。なお、図では光源が3個の場合を示したが、2個でもよいし、4個以上も使用できる。特に、複数本延伸では、このような複数光源による延伸が特に有効である。
原フィラメントとして未延伸ポリエチレンテレフタレートフィラメント(繊維径240μm、複屈折0.5×10-3であり、広角X線回折写真より、非晶質無配向であることを確認した)を使用し、図1の延伸装置により延伸を行った。この時のレーザー発振装置は、(株)鬼塚硝子社製で、最大出力10Wの炭酸ガスレーザー発振装置を使用し、レーザーのパワー密度17.8W/cm2 でビーム径は4.0mmであった。原フィラメントの送出速度0.3m/分で、延伸されたフィラメントは、図1における軌跡qを辿った。このときの延伸張力は、先願のバッチ方式から推定して、巻取速度1800m/分では、0.48MPa、2000m/分の場合においては、0.41MPaであった。延伸されたフィラメントをリールに巻き取っていく過程で、リールに巻かれているフィラメントを熱風発生機からの熱風で加熱した。巻かれているフィラメント層の温度は、輻射温度計により測定すると160℃であった。このように延伸・熱処理されたフィラメントの物性を図5に示す。巻取速度1800m/分および2000m/分の場合も共に、繊維径は3μmを切っている。また、延伸倍率も100倍を越え、3000倍以上、7000倍にも達している。得られたフィラメントの複屈折は、1800m/分の場合で、157×10-3であり、2000m/分の場合では、183×10-3であった。この複屈折の値は、巻取時加熱を行わなかった場合では、1800m/分の場合で、84×10-3であり、2100m/分の場合では、97×10-3であり、巻取時加熱で、格段と配向が向上していることがわかる。この2000m/分で巻き取ることにより、延伸され巻取時加熱されたフィラメントをさらにゾーン熱処理およびゾーン延伸を行った結果について、図6に示す。巻取時熱処理無しに比較して、巻取時熱処理することにより、ヤング率、引張強度も向上していることがわかる。また、DSCによる融解熱量および結晶化度も、熱処理無しに比較して向上していることがわかる。ゾーン延伸、ゾーン熱処理により、強度、弾性率ともに格段と向上している。なお、ゾーン延伸では、延伸温度90℃、延伸張力は182.2MPa、ゾーン熱処理では、ゾーン延伸したサンプルを、熱処理温度180℃で張力は231.1MPaで処理したものである。なお、強伸度等の測定は、JISL1015によった。
これらの高度に分子配向した極細フィラメントは、人工皮革やワイピングクロス、エアーフィルター等の従来極細フィラメントが使用されてきた分野ばかりでなく、スクリーン印刷用基布、自動車用エアーバッグ等の分野にも使用することができる。
本発明の配向を向上させた延伸フィラメントを製造するための連続法のプロセス概念図。 本発明の巻取時加熱の別の手段を示す装置の側面図。 本発明の原フィラメントに赤外線光束を複数箇所から照射するための鏡の配置の例を示し、A図は平面図、B図は側面図である。 本発明の原フィラメントに赤外線光束を複数箇所から照射する他の例で、複数の光源を有する場合で、平面図で示す。 本発明におけるフィラメントを延伸・熱処理したことによる、フィラメントの径と配向度等を示す実験結果の図表。 本発明におけるフィラメントを延伸・熱処理したことによる、フィラメントの物性を示す実験結果の図表。
符号の説明
1:原フィラメント、 5:レーザー発振器装置、 6:レーザー光、
11:リール、 12:コーム、 13a、13b:繰出ニップロール、
15:案内具、
16:延伸されたフィラメント、 17:熱処理ゾーン、
18:滑車、 19a、19b:引取ニップロール、
20:巻取リール、 21a、21b、22a、22b:延伸ローラ、
M:フィラメント上のレーザー光の照射域、
p:延伸されたフィラメントが自由落下の場合のフィラメントの軌跡、
q:延伸されたフィラメントに巻取張力が及ぶ場合のフィラメントの軌跡。
31:赤外線ヒータ、 32:加熱室。
41a、41b、41c、41d、41e:赤外線光束、
42、43、44、45:鏡、 P:領域。
47a、47b、47c:赤外線光束、 Q:領域。

Claims (10)

  1. フィラメントの送出手段により送り出された原フィラメントが、赤外線光束で加熱され、該加熱されたフィラメントが100倍以上に延伸されるフィラメントの製造方法において、該延伸されたフィラメントが巻取機に巻かれている状態で加熱されることによる、配向を向上させた延伸フィラメントの製造方法。
  2. 請求項1の前記延伸における延伸張力が、自己の自重により与えられる張力、又は、単糸あたり10MPa以下の張力により延伸される、配向を向上させた延伸フィラメントの製造方法。
  3. 請求項1における前記巻取機に巻かれている状態での加熱が熱風加熱である、配向を向上させた延伸フィラメントの製造方法。
  4. 請求項1における前記巻取機に巻かれている状態での加熱が赤外線加熱である、配向を向上させた延伸フィラメントの製造方法。
  5. 請求項1における前記巻取機に巻かれている状態での加熱が、加熱室内での巻き取られることによる加熱である、配向を向上させた延伸フィラメントの製造方法。
  6. 原フィラメントの送出手段と、
    該原フィラメントを赤外線光束で加熱する手段と、
    該加熱されたフィラメントが、自己の自重により与えられる張力、又は、単糸当たり10MPa以下の張力で100倍以上に延伸されるように引き取る引取装置と、
    該延伸されたフィラメントを巻き取る巻取機と、
    該巻き取られたフィラメントを加熱する加熱装置と、
    を含む、配向を向上させた延伸フィラメントの製造装置。
  7. 請求項6における前記加熱装置が熱風ヒータである、配向を向上させた延伸フィラメントの製造装置。
  8. 請求項6における前記加熱装置が赤外線ヒータである、配向を向上させた延伸フィラメントの製造装置。
  9. 請求項6における前記加熱装置が、巻取機が加熱室内に設けられていることよりなる、配向を向上させた延伸フィラメントの製造装置。
  10. 請求項1における前記延伸されたフィラメントがポリエチレンテレフタレート系ポリマーを含み、複屈折が100×10-3以上であり、径が5μ以下である、配向が向上されている極細フィラメント。
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