JP6562313B2 - 極細マルチフィラメント糸とその製造手段 - Google Patents
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- D02J1/22—Stretching or tensioning, shrinking or relaxing, e.g. by use of overfeed and underfeed apparatus, or preventing stretch
Description
インターレースノズルは、合成繊維のマルチフィラメント紡糸において近年開発されたもので、「圧縮空気を吹き出し、糸条により合わせに相当する抱合効果を付与するためのノズル」(JIS L0364)である。マルチフィラメント紡糸においてインターレースノズルが使用される以前は、紡糸されたマルチフィラメントは巻き取られた後、別工程で撚が加えられていた。撚のないマルチフィラメント糸は、糸切れ、絡みつき、織物不良となり、きわめて扱いにくい。しかし、別工程での撚加工は、作業能率が悪く、コストアップとなっていた。そこで紡糸工程中にインターレースノズルを設け、マルチフィラメントにより合わせに相当する抱合効果を付与し、マルチフィラメント糸として使用できるようにした。インターレースノズルは、マルチフィラメントが通過する通路Aと、通路Aの直角方向から導入される圧縮空気の通路Bからなる。直角方向から流入したエアーにより、マルチフィラメントを構成する複数のフィラメントを相互に絡ませることで、撚のもつ集束性と抱合効果を持たせることができる。
(dav/2)2πLMFρnMF =WMF (1)
ここで、davは極細フィラメントの平均繊維径、LMFは極細フィラメントの長さ、ρは極細フィラメントの密度、WMFは糸の所定の長さ当たりの重量である。
4a、4b、4c、・・・:オリフィス、 5:板、 6:延伸室、 7:配管、
8:炭酸ガスレーザー発振装置、 9:レーザービーム、
10、11:窓、 12:パワーメータ、
13a、13b、13c、・・・:延伸されたフィラメント、
14:コンベア、 15:極細フィラメントウェブ、
16:インターレースノズル、 17:配管、 18:バルブ、
19:極細マルチフィラメント糸、 20:巻取ビーム。
21a、21b、21c、・・・:原フィラメント、
22:リール、 23:ニップロール、
24a、24b、24c、・・・:オリフィス、 25:板、
26a、26b、26c、・・・:原フィラメント、 27:リール、
28a、28b、28c、・・・:オリフィス、 29:延伸室、 30:配管、
31a、31b、31c、・・・:延伸されたフィラメント、
32a、32b、32c、・・・:延伸されたフィラメント、
33:コンベア、 34、35:極細フィラメントウェブ、
36、37、40:インターレースノズル、
38,39、41:極細マルチフィラメント糸、 42:巻取ビーム。
51,54、57:インターレースノズル、
52、55、57:通路、 53、56、59:空気流入通路。
61:糸、 62、65:スピードコントロールモータ、
63:糸供給リール、 64:ゾーンヒータ、 66:糸巻取リール、
67:定張力付与具、 68a、68b:定滑車、 69:動滑車、
70:ウエイト。
Claims (12)
- フィラメントの送出手段を有するP1気圧下の原フィラメント供給室と、該原フィラメント供給室に配設されており、該原フィラメントがその中を通過する多数本のオリフィスと、該オリフィスによって該原フィラメント供給室と接続されており、該オリフィスを通過してきた該原フィラメントが赤外線レーザービームにより加熱されることによって延伸されるP2気圧下(P1>P2でかつP2は減圧下)の延伸室と、該赤外線レーザービームを放射する赤外線レーザー発振装置とを具備している、延伸された極細フィラメントの製造装置において、
該原フィラメントが供給される多錘の原フィラメント供給手段と、
該延伸室内でオリフィス直下において走行するコンベアと、
該延伸室内で該コンベア上に集積された該延伸された極細フィラメントウェブを集束して通過させるインターレースノズルと、
該インターレースノズルが該延伸室外のP2気圧より高い外気を流入させる配管を有し、
該インターレースノズルを通過してきた糸状体を巻き取る巻取機と、
を有することを特徴とする、平均フィラメント径が1μm未満のナノフィラメントからなる極細マルチフィラメント糸の製造装置。 - 前記オリフィスの多数本が前記コンベアの進行方向にほぼ平行して配列されている、請求項1記載の平均フィラメント径が1μm未満のナノフィラメントからなる極細マルチフィラメント糸の製造装置。
- 前記オリフィスの多数本が前記コンベアの進行方向に対してほぼ直角方向に配列されている、請求項1記載の平均フィラメント径が1μm未満のナノフィラメントからなる極細マルチフィラメント糸の製造装置。
- 前記インターレースノズルが複数個設けられており、前記コンベア上の複数の前記ウェブをそれぞれの該複数のインターレースノズル(複数のノズルA)を通過するように配置されており、さらに別個のインターレースノズル(ノズルB)が設けられており、該ノズルAを通過することによって形成された複数の糸状体を該ノズルBに通過させることによって、複数の糸状体がさらに交絡された糸状体が形成される、請求項1記載の平均フィラメント径が1μm未満のナノフィラメントからなる極細マルチフィラメント糸の製造装置。
- フィラメントが送出手段により送り出された多数本の原フィラメントが、P1気圧下で多数本のオリフィスに供給され、該オリフィスの前後における気圧の差が、P1≧2P2である減圧下のP2気圧下の延伸部に導かれ、該延伸部において赤外線光束により加熱されて延伸され、該オリフィス直下を走行するコンベア上に集積される極細フィラメントウェブの製造において、
該コンベア上に集積された該延伸された極細フィラメントウェブが集束されて、延伸室外のP2気圧より高い外気を導入できる配管を有するインターレースノズルを通過させて交絡される工程と、
該インターレースノズルを通過し、交絡された糸状体が巻取機に巻き取られる工程と、
を有することを特徴とする、平均フィラメント径が1μm未満のナノフィラメントからなる極細マルチフィラメント糸の製造方法。 - 前記オリフィスの多数本が前記コンベアの進行方向にほぼ平行して配列されている、請求項5記載の平均フィラメント径が1μm未満のナノフィラメントからなる極細マルチフィラメント糸の製造方法。
- 前記オリフィスの多数本が前記コンベアの進行方向に対してほぼ直角方向に配列されている、請求項5記載の平均フィラメント径が1μm未満のナノフィラメントからなる極細マルチフィラメント糸の製造方法。
- 前記インターレースノズルが複数個設けられており、前記コンベア上には複数の前記ウェブが走行しており、該複数のウェブがそれぞれの該複数のインターレースノズル(複数のノズルA)を通過することで複数の糸状体が形成され、該複数の糸状体が合わさってさらに別個のインターレースノズル(ノズルB)を通過することによって、複数の糸状体がさらに交絡された糸状体が形成される、請求項5記載の平均フィラメント径が1μm未満のナノフィラメントからなる極細マルチフィラメント糸の製造方法。
- 前記コンベアの走行速度Scに対して、前記インターレースノズルを出た糸状体の巻取速度Swを大きく(Sw/Sc>1)になるように延伸される、請求項5記載の平均フィラメント径が1μm未満のナノフィラメントからなる極細マルチフィラメント糸の製造方法。
- 前記インターレースノズルを出た糸状体がさらにゾーン延伸される、請求項5記載の平均フィラメント径が1μm未満のナノフィラメントからなる極細マルチフィラメント糸の製造方法。
- 前記マルチフィラメントを構成する個々のフィラメント間に交絡を有する前記インターレース糸であって、該個々のマルチフィラメントの平均フィラメント径が1μm未満であるポリエチレンテレフタレートからなり、該糸の嵩密度が0.1g/cm-3より小さく、切断強度が20MPa以上、弾性率が200MPa以上であることを特徴とする、請求項5記載の平均フィラメント径が1μm未満のナノフィラメントからなる極細マルチフィラメント糸の製造方法。
- 前記マルチフィラメントを構成する個々のフィラメント間に交絡を有する前記インターレース糸であって、該個々のマルチフィラメントの平均フィラメント径が1μm未満であるポリ乳酸Poly( L-lactide)(PLLA)からなり、該糸の嵩密度が0.5g/cm-3より小さく、切断強度が30MPa以上、弾性率が300MPa以上であることを特徴とする、請求項5記載の平均フィラメント径が1μm未満のナノフィラメントからなる極細マルチフィラメント糸の製造方法。
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