JP2005273126A - 延伸されたアラミドフィラメントおよびその製造方法およびその製造装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 アラミドの延伸されたフィラメントを、特殊で高精度・高レベルな装置を必要とせずに、簡便な手段によって製造可能にすることにあり、また、従来短繊維で製造されていたアラミド繊維不織布を、長繊維不織布とすることを可能にすることにある。
【解決手段】 アラミドフィラメントに単糸あたり30MPa以下の張力が与えられ、赤外線光束によって加熱されることによって、4倍以上に延伸され、高度に分子配向された、12μm以下の極細フィラメントが得られ、また、その延伸されたアラミドフィラメントを、コンベア上に集積することで、アラミドの長繊維不織布が得られることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
f(%)=[(90−H/2)/90]×100
ここで、Hは、アラミド繊維の結晶の主ピークを有する面のデバイ環に沿っての強度分布の半価を示す。また、本発明における延伸倍率λは、原フィラメントの径doと延伸後のフィラメントの径dより、下記の式で表される。この場合、フィラメントの密度は一定として計算する。フィラメント径の測定は、走査型電子顕微鏡(SEM)で、350倍の倍率、または1000倍での撮影写真に基づき、10点の平均値で行う。
λ=(do/d)2
11:リール、 12:コーム、 13a、13b:繰出ニップロール、
15:案内具、 16:延伸されたアラミドフィラメント、 17:熱処理ゾーン、
18:滑車、 19a、19b:引取ニップロール、
20:巻取リール、 21a、21b、22a、22b:延伸ローラ、
M:アラミドフィラメント上のレーザー光の照射域、
p:延伸されたアラミドフィラメントが自由落下の場合のフィラメントの軌跡、
q:延伸されたアラミドフィラメントに巻取張力が及ぶ場合のフィラメントの軌跡。
31a、31b、31c、31d、31e:赤外線光束、
32、33、34、35:鏡、 P:領域。
41a、41b、41c:赤外線光束、 Q:領域。
51a、51b、51c、51d、51e:ボビン、
52a、52b、52c、52d、52e:延伸されたアラミドフィラメント、
53:送風管、 54:パイプ、 55:エアーマニホールド、
56:フィラメントの集合体、 57:ピッチ可変機構、
58:レーザービーム、 59:案内具、 60:ラック、 61:ギア、
62:引取機構、 63:巻取ボビン、 M:モータ。
71:主管、 72:枝管、 73:2重管式送風管、 74:孔、
75:2方向空気導入式送風管、 a、b、c1、c2:空気の流れ。
81:ボビン、 82:架台、 83:スネイルワイヤ、
84:送出ニップロール、 85:赤外線放射装置、 86:凹面鏡、
87:延伸アラミドフィラメント、 88:コンベア、 89:ウェブ、
N:アラミドフィラメント上の赤外線光束、 d:空気の流れ。
Claims (29)
- アラミドフィラメントからなる原フィラメントが赤外線光束で加熱され、加熱された該原フィラメントに、単糸あたり30MPa以下の張力が与えられることによって延伸されることを特徴とする、延伸されたアラミドフィラメントの製造方法。
- 請求項1における前記張力が、前記原フィラメントおよび延伸されたフィラメントによってもたらされる自己の自重により与えられることを特徴とする、延伸されたアラミドフィラメントの製造方法。
- 請求項1の前記原フィラメントの強度が、単糸あたり10GPa以下である未延伸フィラメントであることを特徴とする、延伸されたアラミドフィラメントの製造方法。
- 請求項1の前記原フィラメントが、シングルフィラメントからなることを特徴とする、延伸されたアラミドフィラメントの製造方法。
- 請求項1の前記原フィラメントが、複数本のフィラメントからなることを特徴とする、延伸されたアラミドフィラメントの製造方法。
- 請求項1の前記赤外線光束が、前記原フィラメントの中心でフィラメントの軸方向に上下4mm以内の範囲で、少なくとも2方向以上から加熱されることを特徴とする、延伸されたアラミドフィラメントの製造方法。
- 請求項1の前記赤外線光束が、レーザーであることを特徴とする、延伸されたアラミドフィラメントの製造方法。
- 請求項1の前記原フィラメントが赤外線光束で加熱される前において、該原フィラメントの位置が案内具によって規制されることを特徴とする、延伸されたアラミドフィラメントの製造方法。
- 請求項1の前記原フィラメントが赤外線光束で加熱される前において、該原フィラメントが送風管により送られてくることを特徴とする、延伸されたアラミドフィラメントの製造方法。
- 請求項1の前記アラミドフィラメントの延伸倍率が、4倍以上であることを特徴とする、延伸されたアラミドフィラメントの製造方法。
- 請求項1の前記延伸されたアラミドフィラメントが、延伸後に設けられた加熱ゾーンにより熱処理されることを特徴とする、延伸されたアラミドフィラメントの製造方法。
- 請求項1における前記延伸されたアラミドフィラメントが、さらに延伸されることを特徴とする、延伸されたアラミドフィラメントの製造方法。
- 請求項1における前記延伸されたアラミドフィラメントが、走行するコンベア上に集積されることを特徴とする、延伸されたアラミドフィラメントからなる不織布の製造方法。
- アラミドフィラメントからなる原フィラメントの送出手段と、
送り出された該原フィラメントが、複数箇所から赤外線光束が照射されることによって加熱されるように構成されている赤外線光束放射装置と、
加熱された該原フィラメントに、単糸あたり30MPa以下の張力を与えることにより、4倍以上に延伸されるように制御される手段を有することを特徴とする、延伸されたアラミドフィラメントの製造装置。 - 請求項14の前記赤外線光束放射装置により放射される赤外線の光束が、前記原フィラメントの中心でフィラメントの軸方向に上下4mm以内の範囲で加熱されるように構成されていることを特徴とする、延伸されたアラミドフィラメントの製造装置。
- 請求項14の前記外線光束放射装置が、レーザー発振装置であることを特徴とする、延伸されたアラミドフィラメントの製造装置。
- 請求項14の前記赤外線光束放射装置が、同一光束を反射させて、原フィラメントに複数の箇所から照射させるための鏡を有することを特徴とする、延伸されたアラミドフィラメントの製造装置。
- 請求項14の前記赤外線光束放射装置が、複数の箇所から原フィラメントに照射させる複数の光源を有することを特徴とする、延伸されたアラミドフィラメントの製造装置。
- 請求項16の前記レーザーのパワー密度が、10W/cm2以上である炭酸ガスレーザーであることを特徴とする、延伸されたアラミドフィラメントの製造装置。
- 請求項14の前記延伸手段に、さらに加熱ゾーンを有する加熱装置を設け、前記延伸されたアラミドフィラメントが、熱処理されるように構成されていることを特徴とする、延伸されたアラミドフィラメントの製造装置。
- 請求項14における前記延伸されたアラミドフィラメントの製造装置に、さらに延伸手段を有することを特徴とする延伸されたアラミドフィラメントの製造装置。
- 請求項14において、前記原フィラメントが赤外線光束で加熱される前に、該原フィラメントの位置を規制する案内具が設けられていることを特徴とする、延伸されたアラミドフィラメントの製造装置。
- 請求項22の前記案内具が、該案内具の案内位置を微調整できる、位置制御装置を有することを特徴とする、延伸されたアラミドフィラメントの製造装置。
- 請求項14において、前記原フィラメントが赤外線光束で加熱される前に送風管が設けられており、該原フィラメントが送風管により送られてくるように構成されていることを特徴とする、延伸されたアラミドフィラメントの製造装置。
- 請求項14における前記制御が、延伸されたフィラメントの径を測定して、送出速度をコントロールするように構成されていることを特徴とする、延伸されたアラミドフィラメントの製造装置。
- 請求項14における前記延伸されたアラミドフィラメントの製造装置が、延伸されたフィラメントの巻取手段を有し、かつ、前記制御を、延伸されたフィラメントの径を測定して、フィラメントの巻取速度またはフィラメントの巻取速度と送出速度との両者をコントロールするように構成されていることを特徴とする、延伸されたアラミドフィラメントの製造装置。
- 請求項14の前記延伸されたアラミドフィラメントの製造装置に、走行するコンベアが設けられており、該コンベア上に該延伸されたフィラメントが集積されるように構成されていることを特徴とする、延伸されたアラミドフィラメントからなる不織布の製造装置。
- 請求項1の前記延伸されたアラミドフィラメントが、10倍以上の延伸倍率を有し、X線配向度が90%以上であることを特徴とするアラミドフィラメント。
- 請求項1の前記延伸されたアラミドフィラメントが、ポリ・パラフェニレン・3.4’ジフェニールエーテル・テレフタールアミドであり、フィラメント径が12μm以下であることを特徴とする、延伸されたアラミドフィラメント。
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JP2004136935A JP2005273126A (ja) | 2004-02-26 | 2004-04-30 | 延伸されたアラミドフィラメントおよびその製造方法およびその製造装置 |
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JP2005273126A true JP2005273126A (ja) | 2005-10-06 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011132618A (ja) * | 2009-12-22 | 2011-07-07 | Teijin Techno Products Ltd | 頭部保護具 |
JP2012180611A (ja) * | 2011-03-01 | 2012-09-20 | Teijin Techno Products Ltd | 極細径連続繊維の製造方法 |
-
2004
- 2004-04-30 JP JP2004136935A patent/JP2005273126A/ja active Pending
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