JPS58162616A - マレイミド系共重合体の製造方法 - Google Patents

マレイミド系共重合体の製造方法

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JPS58162616A
JPS58162616A JP4569282A JP4569282A JPS58162616A JP S58162616 A JPS58162616 A JP S58162616A JP 4569282 A JP4569282 A JP 4569282A JP 4569282 A JP4569282 A JP 4569282A JP S58162616 A JPS58162616 A JP S58162616A
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maleimide
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mol
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啓次 中川
Masayuki Tanaka
正幸 田中
Akihiko Kishimoto
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は適度な熱変形温度とすぐれた強靭性を有するマ
レイミド系共重合体の製造方法に関するものである。さ
らに詳しくはマレイミド系ta U体50モル%未満と
芳香族ビニル系単量体を主体とするビニル系単量体50
モル%以上のjI′重合組成からなる均質な共重合体を
効率的に製造する方法に関するものである。
マレイミド系単量体とビニル系単量体からなるマレイミ
ド系共重合体は高い熱変形温度を有し、熱安定性もすぐ
れていることが知られている  (P、  O,Tow
ny  et  al  、  r  J、  Org
、  Chem j、 第26巻、第15頁、1961
年発行および漆崎、相田、「高分子論文集」、第36巻
、第7号、第447頁、1979年発行)。しかるにマ
レイ・ミド系単量体はビニル系単量体に対し極めて共重
合し易い特性を有しており、これらの単量体混合物を通
常のラジカル重合条件下に置く場合には、広範囲な単量
体仕込組成に対し、マレイミド系共重体とビニル系単量
体のモル比が1:1の組成を持つ交互共重合体が優先的
に生成する( R,M、 Joshi 、 r Mak
romol 、 Chem J 、第53巻、第33頁
、1962年発行)ため、任意の均質な共重合組成を有
する共重合体を得ることが困難である。すなわち単量体
仕込組成においてマレイミド系単量体が50モル%未満
では、まず1:1交互共重合体が生成してその後の重合
系にビニル系単量体が残存し、また単量体仕込組成にお
いてマレイミド系単量体が50モル%以上では1:1交
互共重合体生成後の重1合系にマレイミド系単量体が残
存することになるため、いずれにしても1:・1交互共
重合体か、またはあえて重合を継続することにより共重
合組成の不均質な共重合体をしか得ることができない。
しかもこの1:1交互共重合体は高い熱変形温度を有し
ている反面、溶融成形に極めて高温を必要とするばかり
かもろ<  (G、 V、 Pa5senand D、
 Timnerman s 「Makromol 、 
Chem J 、第78巻、第112頁、1964年発
行)、また共重合組成の不均質な共重合体は強靭性に劣
るという欠点がある。
従来任意の共重合組成を有するマレイミド系共重合体を
得る試みとしては、米国特許第3、998.907号に
記載されるように、種々の共重合組成を有する無水マレ
イン酸系共重合体を、アンモニアまたはアルキルアミン
と反応させることにより、マレイミド単位を任意の割合
で有する共重合体を製造する方法が知られているが、こ
の方法では未反応無水マレイン酸が残存するため熱安定
性の高い共重合体が得られず、反応時間も長いという欠
点がある。
そこで本発明者らは溶融成形に適した熱変形温度とすぐ
れた強靭性を有するマレイミド系共重合体、とくにマレ
イミド系単量体の共重合比が50モル%未満の均質な共
重合体を効率的に製造することを目的として鋭意検討し
た結果、重合系に対するマレイミド系単量体の供給速度
を特定の範囲に制御することにより上記目的が達成でき
ることを見出し、本発明に到達した。
すなわち本発明はマレイミド系単量体の共重合量が50
モル%未満であるマレイミド系共重合体を製造するに際
し、芳香族ビニル系単量体を主体とするビニル系単量体
が存在する重合系へ、マレイミド系単量体を該ビニル系
単量体の消費速度よりも遅い速度で供給し、共重合せし
めることを特徴とするマレイミド系共重合体の製造方法
を提供するものである。
本発明で用いるマレイミド系単量体とは下記一般式(1
)で示される化合物である。
R,R2 1 C=C 1 3 (ただし式中のR1、R2、R3は各々独立に水素、ハ
ロゲン、炭素数1〜20の置換または非置換のアルキル
基、アリール基などを示す。)マレイミド系単量体の具
体例としてはマレイミド、N−メチルマレイミド、N−
エチルマレイミド、N−ブチルマレイミド、N−ラウリ
ルマレイミド、N−フェニルマレイミド、N−(P−ブ
ロモフェニル)マレイミドなどが挙ケられ、これらは2
種以上を併用してもよい。
マレイミド系単量体・に共重合せしめるビニル系単量体
とは、芳香族ビニル系単量体を必須成分とし、他の共重
合可能なシアン化ビニル系単量体および(メタ゛)アク
リル酸エステル系単量体などを必要に応じ含有する単量
体または単量体混合物である。ここで芳香族ビニル系単
量体としてはスチレン、a−メチルスチレンなどが、シ
アン化ビニル系単量体としてはアクリロニトリル、メタ
クリロニトリルなどが、また(メタ)アクリル酸エステ
ル系単量体としてはメタアクリル酸メチル、アクリル酸
メチルなどが挙げられる。
これらのマレイミド系単量体とビニル系単量体の共重合
比は最終的に前者の共重合量ツ50モル%未満、好まし
くは45モル%以下、後者の共重合量が50モル%以上
、好ましくは55モル%以上の共重合体が得られる様に
設定すべきである。本発明はマレイミド系単量体の共重
合量が50モル%未満の均質な共重合体の取得を目的に
なされたものであり、本発明の方法をもってしてもマレ
イミド系単量体の共重合量が50モル%以上の共重合体
は得られず、また仮りに得られたとしてもその共重合体
は熱変形温度が高くもろいため、通常の溶融成形材料と
しては不適当である。しか℃て本発明によればマレイミ
ド系単量体の共重合量が50モル%未満の範囲lで任意
共重合組成の均質な共重合体の取得が可能になる。
本発明において共重合を行なう場合には、重合系へのマ
レイミド系単量体の供給速度を、ビニル系単量体の消費
速度よりも≠質的に遅くなるように制御することが必須
要件である。ここでいうビニル系単量体の消費速度とは
、ビニル系単量体がマレイミド系単量体と共重合して消
費される速度、さらに詳しくはビニル系単量体とマレイ
ミド系単量体の共重合反応により共重合体が形成される
際に消、費されるビニル系単量体の単位時間当りの量を
意味する。このようにマレイミド系単量体の供給速度を
制御すれば、生成共重合体中のマレイミド系単量体共重
合量はその供給速度に依存するため、常時任意の均質な
共重合比が保持されるのである。逆にマレイミド系単量
体の供給速度をビニル系単量体の消費速度よりも速く設
定すると、重合系にマレイミド系単量体の濃度が高(な
り、結果としてマレイミド系単量体とビニル系単量体の
1−1交互共重合体が生成するため好ましくない。
またこのよりな1:1交互共重合体の生成を避けるには
、重合系のマレイミド系単量体濃度を常に低くなる様維
持するのが望ましく、そのためにビニル系単量体が存在
する系へ、マレイミド系単量体を上記供給速度で供給す
ることが必要である。この際のマレイミド系単量体の供
9給方法にはとくに制限がなく直接またはメチルエチル
ケトンなどの溶媒やスチレンなどのビニル系単量体で希
釈して連続的または間歇的に重合系へ供給する方法が採
用できる。なおマレイミド系単量体をビニル系単量体で
希釈して供給することもできる。
本発明は上記の如くマレイミド系単量体の供給速度と重
合系の単量体濃度を制御するならば重合方法自体をとく
に制限しないことを大きな特徴とするものである。した
がって本発明の共重合には通常の懸濁重合、乳化重合、
塊状重合、溶液重合、塊状−懸濁重合などが採用でき、
重合触媒や重合温度などの条件も一般的なビニル系単量
体の重合方法に準じて行なうことができる。
かくして本発明の方法により得られるマレイミド系共重
合体はマレイミド系単量体が共重合量50モル%未満の
任意の範囲で均質に共重合された共重合体であり、スチ
レン−アクリロニトリル共重合体などのいわゆるビニル
系共重合体に比し高い熱変形温度を有し、またマレイミ
ド系単量体とビニル系単量体との1:1交互共重合体に
比し低い温度で溶融成形可能で耐衝撃性のすぐれた成形
品を与えるという特徴を有している。また本発明で得ら
れるマレイミド系共重合体はABS樹脂やM B S 
!N4IIIなどとして知られているゴム変性樹脂との
混和性にすぐれている。すなわち、ジエン系ゴム重合体
、アクリル系ゴム状重合体等に芳香族ビニル系単量体、
メタクリル酸エステル系単量体およびアクリロニトリル
等の少くとも1種をグラフト共重合したいわゆるA B
 S 11 IllあるいはMBS樹脂と、このマレイ
ミド系共重合体を混和することによって熱変形温度が高
く、かつ高い耐衝撃強度を有する耐衝撃性樹脂を製造す
ることができる。
この場合、ABS1/MINあるいはMBS樹脂におい
て、ゴム状重合体とグラフト重合するビニJし系単量体
との混合割合に特に技術的な制限はなく、通常ゴム状重
合体10ないし90重量%およびビニル系単量体90な
いし10&量%の範囲から選べば良い。ABS樹脂等の
樹脂とマレイミド系共重合体との混合割合にも特に制限
はなく、ABS樹脂5ないし95重量%とマレイミド系
共重合体95ないし5重量%の範囲から。
選ぶことができる。また欲するならば、スチレン−アク
リロニトリル共重合体ヤα−71f JL/ スチレン
−アクリロニトリル共重合体等のビニに系共重合体、ナ
イロン等に゛代表されるようなポリアミド系重合体、ポ
リエチレンテレフタレートやポリエチレンテレフタレー
ト等に代表されるようなポリエステル系重合体等のその
他の重合体を同時に混合することも可能である。混合の
方法に制限はな(、通常使用される方法により混合でき
る。またこれらの混合時に安定剤、滑剤、繊維状補強剤
、着色剤、難燃剤、導電性材料等を添加することも可能
である。
以下に実施例および比較例を挙げて本発明の効果をさら
に説明する。なお実施例および比較例中の熱変形温度は
A5TM I)−648−56、アイゾツト衝撃値はA
STM D−256−56Method Aにしたがっ
て測定した。また溶融粘度は高化式フローテスターを用
い0.5fiφx l、 Q tmのノズルに50に9
/dの加重をかけ260℃で測定した。部数は重量部を
あられす。
実施例1〔溶液重合による共重合体^の製造〕還流コン
デノサー、攪拌機および滴下ロートを備えた内容積20
eの重合槽にスチレン5.4&p(51,9モル)、メ
チルエチルケトノC溶媒)1、4 kqおよび過酸化ベ
ンゾイル(開始剤)9゜3fを仕込み、十分溶解させた
一方、別にN−フェニルマレイミド17重量%のメチル
エチルケトン溶液を調製し、滴下ロートに仕込んだ。
次に重合槽内温度を75℃に保ち、攪拌を行ないf、x
 カら滴下ロートからN−フェニルマレイミド−メチル
エチルケトン溶液を1200p/hr  の速度で滴下
し、溶液重合を行なった。
重合系は次第に粘度が上昇し、滴下開始後5時間で重合
率は61%に達した。この時点で滴下ロートからの滴下
を中止し、重合系反応液の一部を採取してガスクロマト
グラフィーにより残存単量体の分析を行なったところ、
N−フェニルマレイミドは殆んど検出さレス、スチレン
のみが検出され、その残存量は約2500g(24,0
モル)であった。また、この時点まで(D N −フェ
ニルマレイミドの供給量は1020y(5,9モル)で
あった。
このことから、N−フェニルマレイミドの供給速度は、
スチレンの消費速度より遅いことが確認できた。
得られた淡褐色透明で粘稠な反応液をメタノール中へ滴
下し、残存スチレンおよびメチルエチルケトンを除去す
ることにより、白色の共重合体穴が約3900p得られ
た。
この共重合体を元素分析した結果、N−フェニルマレイ
ミド共重合量が18モル%(7) 均’Rtt共重合体
であった。
実施例2〔塊状重合による共重合体(Bの製造J実施例
1と同様の重合槽ヘスチレン5#(48,0モル)およ
びt−ブチルパーオキシベンゾエート(開始剤)10f
を仕込み、十分溶解させた。
−4、別にN−フェニルマレイミド10重1%のスチレ
ン溶液を調製して、滴下ロートに仕込んだ。
次に重合槽内温度を100℃に保ち、攪拌を行すいr、
c 示う滴下ロートからN−フェニルマレイミド−スチ
レン溶液をユ0001 / hr  の速度で滴下し、
塊状重合を行なった。
重合系は次第に粘度が上昇し、滴下開始後5時間で重合
率は22%に達した。この時点て滴下ロートからの滴下
を中止し、重合系反応液の一部を採取してガスクロマト
グラフィーにより残存単量体の分析を行なったところ、
N−フェニルマレイミドは殆んど検出されず、スチレン
のみが検出され、その残存量は7800 y(74,9
モル)であった。また、この時点までのN−フェニルマ
レイミドの供給量は500f(2,9モル)であった。
こ・のことから、N−フェニルマレイミドの供給速度は
スチレンの消費速度より遅いことが確□ 認できた。
得られた淡褐色透明で粘稠な反応液をメタノール中へ滴
下し、残存スチレンを除去することにより、白色の共重
合体eが2.2#得られた。
この共重合体を元素分析した結果、N−フェニルマレイ
ミド共重合量が15モル%ノ均質す共重合体であった。
実施例3〔懸濁重合による共重合体(C)の製造〕実施
例1と同様の重合槽ヘスチレン3#(28,8モル)、
アゾビスイソブチロニトリル(開始剤) 20 y 、
 t−ドデシルメルカプタン(連鎖移動剤)15gを仕
込み、これに部分ケノ化ポリビニルアルコール(日本合
成化手製、GM−14)10Fおよびヒドロキシプロピ
ルメチルセルロース(信越化手製、90SH−100)
5fを脱イオン水8 kqに溶解した水溶液を加え、は
げしく攪拌した。
一方、N−メチルマレイミド30重t%、スチレン20
重量%およびアクリロニトリル5・0重量%からなる溶
液を調製し、滴下ロートに仕込んだ。
次に重合槽内温度を70℃に保ち、はげしく攪拌を行な
いながら滴下ロートから上記溶液を500 f / h
r  の速度で添加し、懸濁重合を行なった。。滴下開
始後4時間で重合率は33%に達し、この時点で滴下ロ
ートからの滴下を中止し、重合系反応液の一部を採取し
てガスクロマトグラフィーにより残存単量体の分析を行
なったところ、N−メチルマレイミドは殆んど検出され
ず、スチレンおよびアクリロニトリJしが検出され、そ
の残存量は各々2600y(25,0モル)および74
0F(13,9モル)であった。
また、この時点までのN−メチルマレイミドの供給量は
600F(5,4モル)であった。
このことから、N−メチルマレイミドの供給速度はスチ
レンおよびアクリロニトリルの消費速度より遅いことが
確認できた。
重合系反応液を水蒸気蒸留することにより残存単量体を
除き、白色粒状の共重合体(qが1660y得られた。
この共重合体を元素分析および核磁気共鳴に一部して、
N−メチルマレイミドの共重合量を求めたところ30モ
ル%であっtご。
実施例4〔乳化重合による共重合体0の製造〕実施例1
と同様の重合槽ヘスチレン0.5勿(4,8モル)、オ
レイン酸カリウム(乳化剤)2501、エチレンジアミ
ンテトラ酢酸の第一鉄ジナトリウム塩0.05f、ナト
リウムホルムアミドスルホキシレー) 7.5 y 、
ジイソプロピルベンゼンハイドロパーオキサイド8.5
fおよび脱イオン水9#を仕込んで攪拌した。
一方、N−ラウリルマレイミド5重量%、スチレン2重
量%、アクリロニトリル3重量%、オレイン酸カリウム
5重量%および脱イオン水85重量%からなる溶液を調
製し、滴下ロートに仕込んだ。
次に重合槽内温度を65℃に保ち、攪拌を行ないながら
滴下ロートから上記溶液を500g/ hr  の速度
で添加し、乳化重合を行なった。
滴下開始後5時間で重合率は44%に達し、この時点で
滴下ロートからの滴下を中止し、重合系反応液の一部を
採取してガスクロマトグラフィーにより残存単量体の分
析を行なったところ、N−ラウリルマレイミドは殆んど
検出されず、スチレンおよび−アクリロニトリルが検出
され、その残存量は各々360F(3,5モル)および
54p(1,0モル)であった。この時点までのN−ラ
ウリルマレイミドの供給量は125f(0,5モル)で
あった。
このことから、N−ラウリルマレイミドの供給速度はス
チレンおよびアクリロニトリルの消費速度より遅いこと
が確認できた。
重合系反応液に凝固剤を添加し、乳化剤を失活させるこ
とにより共重合体を回収し、水洗−乾燥して白色粉末状
の共重合体(I)330gが得られた。
この共重合体を元素分析および核磁気共鳴に供して、N
−ラウリルマレイミドの共重合jl ヲ求めたところ1
4モル%であった。
比較例1〔溶液重合による共重合体りの製造〕実施例と
同様の重合槽から滴下ロートを取り外し、これにスチレ
ン1.2#(115モル)、N−フェニルマレイミド2
.1#(12,1モJし)、ベンゾイルパーオキサイド
(開始剤)9.91およびトルエン(溶媒)10#を一
括仕込みし、十分攪拌して溶解させた。
次に重合槽内温度を80℃に上昇させ、その温度に保ち
ながら攪拌を続けたところ、重合開始約2時間後に、白
色粒状の共重合体が生成した。この時点で重合、系の温
度を下げることにより重合を停止し、反応液の一部を採
取してガスクロマトグラフィーを用いて残存単量体の分
析を行なったところ、スチレンおよびN−フェニルマレ
イミドの両者が検出され、共重合体回収後の反応液量か
らそれらは各々840g(8,1モル)お”よび147
0g (8,5モル)残存していることが確認された。
反応液から分離回収した共重合体りの量は990fであ
り、その共重合体のN−フェニルマレイミド共重合量を
元素分析により測定した結果、51モル%であった。
比較例2〔溶液重合による共重合体(Dの製造〕実施例
1と同様の重合槽ヘスチレン0.519(4,8モル)
、メチルエチルケト75 kriおよび過酸化ベンゾイ
ル21Fを仕込み十分溶解させtこ。
一方別にN−メチルマレイミド30重量%、アクリロニ
トリル50重量%およびメチルエチルケトン20重量%
からなる溶液を調製し滴下ロートに仕込んだ。
次に重合槽内温度を75℃に保ち、攪拌を行ないながら
滴下ロートから上記溶液を2kg / hrの速度で添
加し溶液重合を行なった。
重合系の反応液は次第に粘度が上昇し、滴下開始後4時
間で重合率は18%に達した。この時点で溶液の滴下を
中止し、反応液の一部を採取してガスクロマトグラフィ
ーにより残存単量体の分析を行なった結果、N−メチル
マレイミド、スチレンおよびアクリロニトリルが検出さ
れ、各々の残存量は1710y(15,4モル)、50
1(0,5モル)および3900p(73,5モル)で
あった。また、この時点までのN−メチルマレイミドの
供給量は2400y  (216モル)であった。この
ことから、N−メチルマレイミドの供給速度がスチレン
およびアクリロニトリルの消費速度より速かったことは
明らかである。
また、反応終了後の淡褐色透明で粘調な反応液をメタノ
ール中に滴下して、残存単量体およびメチルエチルケト
ンを除去して、白色の共重合体(F11240rを得た
。この共重合体[F]を元素分析および核磁気共鳴に供
してN−メチルマレイミドの共重合量を求めたところ5
0モル%であった。
比較例3〔溶液重合による共重合体(Qの製造)実施例
1と同様の重合槽から滴下ロートを取り外し、これにス
、チレンL7#(16,3’モル)、N−フェニルマレ
イミド1#(8,7モル)、メチルエチルケトン5幻お
よびベンゾイルパーオキサイド(開始剤)5yを一括仕
込みし、十分攪拌して溶解させたδ 次に重合槽内温度を75℃に上昇させ、その温度に保ち
ながら攪拌を続けたところ、重合開始後5時間で重合率
は71%に達した。この時点で重合系反応液の一部を採
取してガスクロマトグラフィーを用いて残存単量体の分
析を行なったところ、N−フェニルマレイミドは殆んど
検出されずスチレンのみが検出され、スチレン7809
(7,5モル)が残存していることが確認された。
さらに5重合を続け、重合開始後10時間で重合率は9
8%に達した。この時点で重合系の温度を下げることに
より重合を停止し、重合系反応液の一部を採取してガス
クロマトグラフィーを用いて残存単量体の分析を1行な
ったところ、スチレンが5Of(0,5モル)残存して
いることが確認された。
また、反応終了後の淡褐色透明で粘調な反応液をメタノ
ール中に滴下して残存単量体およびメチルエチルケトン
を除去して白色の共重合体02600yを得た。
この共重合体GのN−フェニルマレイミド共重合量を元
素分析により測定した結果、35モル%であった。また
、核磁気共鳴によりこの共重合体(QはスチレンとN−
フェニルマレイtFの1:1交互共重、合体72重量%
とスチレン単独重合体28重量%からなることが確認さ
れた。
実施例5〔共重合体の物性〕 実施例1〜4で製造した共重合体回収後および比峻例1
〜31製造した共重合体CEJ〜0の物性を測定した。
測定結果を表1にまとめた。
表    1 本発明の共重合体へ〜Dは適当な熱変形温度を有し、衝
撃強度が高く、溶融粘度が低いため成形性にすぐれてい
る。これに対して交互共重合体である共重合体[F]、
V)は高い熱変形温度を有するが衝撃強度が低く、溶・
融粘度が高く成形性が著しく劣る。また、交互共重合体
と単独重合体からなる不均質な共重合体(Gは、適当な
熱変形温度にもかかわらず衝撃強度が低く、溶融粘度が
高い。
実施例6〔樹脂組成物の製造と物性〕 市販ABS樹@1トヨラック 300 ’ (東し株式
会社製)40部と実施例1〜4および比較例1〜3で製
造した共重合体(2)〜Dおよび共重合体D〜(Q@を
6θ部それぞれ配合し、樹脂組成物を得て、その物性を
測定した。測定結果を表2にまとめた。
表    2 本発明、・の共重合体(2)〜Dを配合した場合、熱変
形温度が大巾に向上し、衝撃強度も高く、溶融粘度の低
い樹脂組成物が得られた。それに対して、共重合体(E
)〜(Qを配合した場合は、熱変形温度は向上するが、
衝撃強度が低く、溶融粘度の高い樹脂組成物しか得られ
なかった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. マレイミド系単量体の共重合量が50モル%未満である
    マレイミド系共重合体を°製造するに際し、芳香族ビニ
    ル系単量体を主体とするビニル系II ff1体が存在
    する重合系へ、マレイミド系単量体を該ビニル系単量体
    の消費速度よりも遅い速度で供給し、共重合せしめるこ
    とを特徴とするマレイミド系共重合体の製造方法。
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