JPH08506133A - N−(置換)マレイミド類およびそれらを組み込んだ組成物 - Google Patents
N−(置換)マレイミド類およびそれらを組み込んだ組成物Info
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- JPH08506133A JPH08506133A JP6517232A JP51723294A JPH08506133A JP H08506133 A JPH08506133 A JP H08506133A JP 6517232 A JP6517232 A JP 6517232A JP 51723294 A JP51723294 A JP 51723294A JP H08506133 A JPH08506133 A JP H08506133A
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Abstract
(57)【要約】
新規な多官能マレイミド類を提供すると共に単官能および多官能マレイミド類を基とする新規な組成物を提供する。また、これらを組み込んだ耐熱樹脂組成物および硬化性組成物も提供する。この単官能マレイミドはN−(2,3−ジメチルフェニル)マレイミドであり、そして多官能マレイミド類は二官能およびそれ以上の官能性を有するそれらの変体である。
Description
【発明の詳細な説明】
N−(置換)マレイミド類およびそれらを組み込んだ組成物
発明の背景
本発明は一般にN−(置換)マレイミド類に関するものであり、より詳細には
、特定の単官能および多官能N−アリールマレイミド類、並びにそれらを組み込
んだ樹脂および他の生成物に関する。
多様なN−置換マレイミド類が多様な用途における文献で知られている。例え
ば、ビス−マレイミド類は複合体でよく知られており、そして二官能およびそれ
以上の官能性を有するマレイミド類が架橋剤として種々の用途で用いられてきた
。
ビニルモノマー類から製造されたホモポリマー類、特にコポリマー類が示す熱
安定性を改良する目的で、単官能のN−アルキルおよびN−アリールマレイミド
類が広範に用いられてきた。バルク樹脂(bulk resins)は、典型的
に、ABS(ポリ−(アクリロニトリル−コ−ブタジエン−コ−スチレン))か
或はポリ−(アクリロニトリル−コ−ブタジエン)とポリ−(スチレン−コ−ア
クリロニトリル)とのポリブレンド物;PVC(ポリ塩化ビニル);SAN(ポ
リ(スチレン−コ−アクリロニトリル));PMMA(ポリ(メタアクリル酸メ
チル))などで出来ている。このマレイミド類は他のモノマー類、例えばアクリ
ロニトリル、ブタジエン、スチレン、メタアクリル酸メチル、塩化ビニル、酢酸
ビニルおよび他の数多くのコモノマー類と共重合し得る。この産業におけるより
好適な実施は、マレイミド類とスチレンの如き他のモノマー類と任意のアクリロ
ニトリルとのコポリマー類を製造した後これ
らをABSおよびSAN樹脂とブレンドする実施である。如何なる場合でも、示
差走査熱量計(DSC)で測定した時に単一のガラス転移点(Tg)が存在して
いることによって示される如くこのコポリマー類と該バルク樹脂(例えばABS
および/またはSAN)とが充分な相溶性を示すように、このポリマー組成の調
整を行う。マレイミドを含んでいるビニル樹脂、並びにこれらが良好な耐熱性、
耐衝撃性および成形性を示すことから自動車、電気および電子機械および機器の
部品の製造でこれらを使用することができることは、一般に、例えばカナダ特許
第872324、特開昭62036442号、特開昭62288655号、特開
平01079248号、特開平02004810号、特開平02147610号
、米国特許第3652726号、米国特許第3676404号、米国特許第37
66142号、米国特許第4039734号、米国特許第4374951号、米
国特許第4381373号、米国特許第4605700号、米国特許第4683
275号、米国特許第4874829号、米国特許第48779343号、米国
特許第4914138号、米国特許第4954571号、米国特許第49836
69号、米国特許第5028651号、米国特許第5091470号および米国
特許第5136052号などの中に記述されている。上記は全部あたかも詳細に
示すように全ての目的で引用することによって本明細書に組み入れられる。
本出願で用いるに適した、文献の中に記述されている数多くのマレイミド類の
中で、耐熱性を改良する材料として優れた特性を示すことからN−フェニルマレ
イミド(NPMI)が最上のモノマーであると考える。主要な欠点は、それが高
い毒性を示すことと、深い黄色を有していて特
にこれを高いモノマー量で用いるとその仕上げ成形品に暗い色を与え得ることで
ある。従って、NPMIが示す望ましい特性を有しているが上記欠点を示さない
コンパンドが得られたならば、これは極めて有利であろう。
NPMIの可能な代替物として文献の中に幅広く多様なN−((置換)フェニ
ル)マレイミド類が記述されているのは明らかであるが、具体的に挙げられてい
なかった1つがN−(2,3−ジメチルフェニル)マレイミドである。淡黄色か
ら白色の固体であるN−(2,3−ジメチルフェニル)マレイミドが示す毒性は
明らかにNPMIよりも低いことをここに見い出した。更に、驚くべきことに、
N−(2,3−ジメチルフェニル)マレイミドのホモポリマーおよびコポリマー
類とABS、SANおよび他の多様な樹脂とが容易に相溶し得ることを見い出し
た。
N−(2,3−ジメチルフェニル)マレイミドは本質的におよび自然と公知で
あり、例えば、貝類および藻類の付着を抑制する組成物内で用いること(英国特
許第1533067号および米国特許第4111879号)および抗菌剤として
用いること(特開平02240002号;Igarashi他、日本化学会誌(
Nippon Kagaku Kaishi)(9)、1616−19(198
9))を含む使用で記述されていることを特記する。しかしながら、明らかに、
N−(2,3−ジメチルフェニル)マレイミドのホモポリマーおよびコポリマー
類は具体的に記述されておらず、特にバルク樹脂の耐熱性改良で用いることに関
しては記述されていない。加うるに、N−(2,3−ジメチルフェニル)マレィ
ミド類の二官能およびそれ以上の官能性を有する変体も明らかに具体的に記述さ
れていなかった。
発明の要約
従って、本発明は、一般式
[式中、
nは、0またはそれ以上であり、好適には0、1または2であり、そして
Zは、アルキレン基、アルキル置換アルキレン基およびジアルキル置換アルキレ
ン基から選択され、ここで、このアルキレン基は好適にはメチレンである]
で表される多官能マレイミド類を提供するものである。
本発明はまた、上記多官能マレイミド類を組み込んだ組成物を提供すると共に
、下記の構造
で表されるN−(2,3−ジメチルフェニル)マレイミドを組み込んだ組成物も
提供する。
その特定例として、本発明は、例えば耐熱樹脂組成物内で用いられ得る、N−
(2,3−ジメチルフェニル)マレイミドのホモポリマーおよびコポリマー類を
提供する。上記ホモポリマーおよびコポリマー類は多
様なバルク樹脂に高い相溶性を示し(選択した溶媒の中にこれらが溶解するか否
かを測定しそしてこれらが単一のガラス転移温度Tgを示すか否かを測定するこ
とによって測定した時)、そしてこれらを上記バルク樹脂に組み込むと、それが
示す低い色を保持しながら耐熱性を向上させることを見い出した。
別の例として、本発明は、硬化性組成物、例えば硬化性ゴム、被覆材および成
形用組成物などを提供し、この中に入れる架橋剤は、上記一般式で表される多官
能マレイミド類を含んでいる。特定例として複合体用途のための硬化性組成物を
挙げることができ、ここでの架橋剤は、上記一般式(n=0)で表される二官能
マレイミドを含んでいる。
以下に示す詳細な説明を読むことで本分野の技術者は本発明の上記および他の
特徴および利点をより容易に理解するであろう。
好適な態様の詳細な説明 マレイミド類の製造
よく知られている操作、例えば冒頭で組み入れた米国特許第5136052号
、並びに米国特許第3431276号、米国特許第4623734号、米国特許
第4812579号、米国特許第4851547号、米国特許第4904803
号、米国特許第4980483号、米国特許第5068357号および米国特許
第5175309号(これらも全部あたかも詳細に示すように引用することによ
って本明細書に組み入れられる)などに記述されている操作を用いることで、上
述した単官能および多官能マレイミド類を製造することができる。
好適な操作では、キシレンの如き有機溶媒の中で、単官能、二官能またはそれ
以上の官能性を有する適当なアミンと無水マレイン酸とを反応
させることによって、これらのマレイミド類を製造することができる。多様な酸
触媒、例えば硫酸、燐酸およびスルホン酸などをこの反応の触媒として用いるこ
とができる。好適には、支持されているか或は支持されていない燐酸を用い、こ
の触媒を再利用するのが好適である。さらなる詳細、例えば適当な反応時間、温
度などは、関連技術分野の技術者に一般によく知られているか或は容易に引き出
すことができ、例えば上で組み入れた文献などの中に見付け出すことができる。
N−(2,3−ジメチルフェニル)マレイミドの製造を行うに適切なアミンは
2,3−ジメチルアニリンである。多官能マレイミド類の製造を行うに好適なア
ミンは、よく知られている操作を用いて2,3−ジメチルアニリンから誘導され
得る二量体またはオリゴマー類である。例として、塩酸の存在下でホルムアルデ
ヒド水溶液と2,3−ジメチルアニリンとを反応させることによって、上記二量
体およびオリゴマー類を製造することができる。反応条件を変えることによって
オリゴマー類に対する二量体の生成率を調節することができる。N−(2,3−ジメチルフェニル)マレイミドのポリマー類およびそれらの使用
例えば上で組み入れた数多くの文献の中に記述されているように、よく知られ
ている多様な塊状、溶液、懸濁および乳化重合技術により、フリーラジカルを発
生するパーオキサイド類またはアゾ含有触媒の如き触媒系か或は酸化還元系、ア
ニオン触媒などを用いて、N−(2,3−ジメチルフェニル)マレイミドのホモ
ポリマー類およびコポリマー類(グラフトコポリマー類を含む)の製造をバッチ
式または連続方法のいずれかで行うことができる。N−(2,3−ジメチルフェ
ニル)マレイミド
を単独で使用することができ、この場合、相当するホモポリマー類が生じ、或は
これを例えば芳香族のモノアルケニルモノマー類、例えばスチレンおよびアルフ
ァ−メチルスチレンなど、ビニルシアノモノマー類、例えばアクリロニトリルお
よびメタアクリロニトリルなど、ハロゲン化ビニルモノマー類、例えば塩化ビニ
ルおよび塩化ビニリデンなど、アクリル酸およびメタアクリル酸のアルキルエス
テルモノマー類、例えばメタアクリル酸メチル、アクリル酸メチル、メタアクリ
ル酸2−エチルヘキシルなど、並びにビニルアルキルエステルモノマー類などを
含む他の重合性コモノマー類と混合してもよい。
例えば、ブタジエン型ゴム、例えばポリブタジエンなど、イソプレン型ゴム、
例えばポリイソプレンなど、ジエンモノマー類とスチレンのコポリマー類、例え
ばスチレン−コ−ブタジエンなど、アクリル酸アルキルゴムなどを含むゴム状ポ
リマーの存在下でN−(2,3−ジメチルフェニル)マレイミドと他の任意コモ
ノマー類を重合させることによって、グラフトゴムコポリマー類を製造すること
ができる。上記ゴム類を好適にはこのグラフトコポリマー類の5から70重量%
、より好適には10から60重量%の量で用い、そしてこれらの粒子直径は好適
には0.1から1.5ミクロメートル、より好適には0.2から0.9ミクロメ
ートルである。適切なゴムの例として、米国特許第5028651号(これもあ
たかも詳細に示すように全ての目的で引用することによって本明細書に組み入れ
られる)の中に記述されている如きポリブタジエンラテックスを挙げることがで
き、これに、N−(2,3−ジメチルフェニル)マレイミドと他の任意のモノマ
ー類、例えばスチレンおよびアクリロニトリルなどをグラフト化することができ
る。このようにして生じさせた
グラフトコポリマー類は、高度には着色していない耐熱性ポリマー組成物を生じ
させるに有効である。
上記ポリマー類の特に好適な使用は、
(a)N−(2,3−ジメチルフェニル)マレイミドのホモポリマー、N−(2
,3−ジメチルフェニル)マレイミドのコポリマーまたはそれらの混合物、およ
び
(b)(1)芳香族のモノアルケニルモノマー類、ビニルシアノモノマー類、ア
クリル酸のアルキルエステルモノマー類、メタアクリル酸のアルキルエステルモ
ノマー類、ハロゲン化ビニルモノマー類およびビニルアルキルエステルモノマー
類から成る群から選択される1種以上のモノマー類のポリマーか、
(b)(2)(i)ゴム状ポリマーと(ii)N−(2,3−ジメチルフェニル
)マレイミドと任意の(iii)芳香族のモノアルケニルモノマー類、ビニルシ
アノモノマー類、アクリル酸のアルキルエステルモノマー類、メタアクリル酸の
アルキルエステルモノマー類、ハロゲン化ビニルモノマー類およびビニルアルキ
ルエステルモノマー類から成る群から選択される1種以上のコモノマー類とのグ
ラフトゴムコポリマーか、或は
(b)(3) (b)(1)と(b)(2)の混合物、
を含んでいる相溶性を示す耐熱樹脂組成物における使用であり、ここで、成分(
a)と成分(b)は、この樹脂組成物の中に、5:95から95:5重量部、好
適には10:90から90:10重量部、特に15:85から85:15重量部
の比率で存在している。特に、
(a)N−(2,3−ジメチルフェニル)マレイミドのホモポリマーと
(b)スチレンとアクリロニトリルとのコポリマー、
を含んでいる組成物、および
(a)ポリ−(N−(2,3−ジメチルフェニル)マレイミド−コ−スチレン)
で出来ているコポリマーと
(b)スチレンとアクリロニトリルとのコポリマー、
を含んでいる組成物が挙げられる。このような場合の全てにおいて、DSCで測
定した時、上記組成物が単一のガラス転移温度(Tg)を示すのも好適である。
このような耐熱性組成物に、成分(a)および(b)に加えて、例えば難燃剤
、難燃剤用相乗剤、ドリップ遅延剤(drip retardant agen
ts)、顔料、染料、熱安定剤、抗酸化剤、可塑剤、滑剤、UV安定剤、加工助
剤、発泡剤などの如き添加剤を含有させることで、この組成物が示す加工性を含
む特性を更に改良することができる。
適切な有機系の難燃剤には、典型的に、ハロゲン含有芳香族化合物、例えば1
,2−ビス(2,4,6−トリブロモフェノキシ)エタン、デカブロモジフェニ
ルオキサイドおよびオクタブロモジフェニルオキサイドまたはそれらの混合物な
ど、ハロゲン含有脂肪族化合物、例えば2,2−ビス(3,5−ジクロロフェニ
ル)プロパンおよびビス(2,6−ジブロモフェニル)メタンなど、並びにハロ
ゲン含有環状脂肪族化合物、例えばビス(3,5−ジクロロフェニル)シクロヘ
キシルメタンなどが含まれる。好適には芳香族化合物を用いる。この好適に使用
する有機系難燃剤の量は、その樹脂組成物全量の5から40重量%、より好適に
は10から30重量%である。この有機系難燃剤の量がその樹脂組成物全量の5
重量%未満の場合、充分な難燃性が得られない可能性がある。こ
の有機系難燃剤の量が40重量%を越えると、この有機系難燃剤がその樹脂組成
物の特性を顕著に低下させる傾向を示すばかりでなく、その製造コストがあまり
にも高くなってしまう。適切な相乗剤として三酸化アンチモンを挙げることがで
き、これは、その樹脂組成物全量を基準にして1から20重量%、好適には1か
ら15重量%の量で使用可能である。この三酸化アンチモンの量がその樹脂組成
物全量の1重量%未満の場合、三酸化アンチモンとその有機系難燃剤との相乗性
が生じないことから充分な難燃性が得られない可能性がある。この三酸化アンチ
モンの量が20重量%を越えると、その樹脂組成物の衝撃強度が望ましくないレ
ベルにまで低下する。多官能マレイミド類の使用
上に示したように、本発明に従う多官能マレイミド類は、例えば、幅広く多様
な用途、特に高温耐性用途で現在用いられている多官能マレイミド架橋剤の代替
物として使用可能である。
例えば、ビス−マレイミド類は複合体および成形用途でよく知られている成分
である。加うるに、多官能マレイミド類(ビス−マレイミド類を含む)はゴム組
成物でよく知られている架橋剤である。
以下に示す実施例を用いて本発明のさらなる説明を行うが、制限することを意
図したものでない。ここで、全ての部は重量部である。
実施例1 溶媒混合物としてt−アミルアルコールとトルエンを用いたN−(2,3−ジメ チルフェニル)マレイミドの製造
適切な反応容器の中で、121部のt−アミルアルコールと43部のトルエン
から成る混合溶媒の中に10.8部の無水マレイン酸を部分的
に溶解させた。16部の同じ混合溶媒の中に溶解させた12.1部の2,3−ジ
メチルアニリンを滴下することで、上記溶液の処理を行った。次に、この滴下が
終了した後、1.90部のp−トルエンスルホン酸を加え、そしてこの溶液を還
流下で4時間加熱した。副生成物である水をディーンスターク(Dean−St
ark)トラップの中に集めた。次に、この溶液を室温に冷却した後、ロータリ
ーエバポレーターを用いて溶媒を除去した。この粗生成物をトルエンに溶解させ
、最初に炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した後、希塩酸で洗浄した。このトルエン
溶液を無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過した後、ロータリーエバポレー
ターで蒸発させると、オフホワイトの固体が18.6部(93%)残存した。
実施例2 ポリ−(N−(2,3−ジメチルフェニル)マレイミド)の製造(フリーラジカ ルホモ重合)
以下に示す如く、フリーラジカルを発生する触媒の存在下で、実施例1の操作
に従って製造したモノマーを重合させた。173部のトルエンの中に40.2部
のN−(2,3−ジメチルフェニル)マレイミドが入っている溶液と、17部の
トルエンの中に0.33部のアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)が入って
いる溶液に、窒素ガスを30分間吹き込んだ。このモノマー溶液を60℃に加熱
した後、これに、そのAIBN溶液を迅速に加えた。この溶液を窒素下75−8
0℃で18時間撹拌し、室温に冷却した後、これを微細な流れとして、急速撹拌
している1582部のメタノールの中に注ぎ込んだ。このポリマーを吸引濾過で
分離し、フィルター上のポリマーをメタノールで洗浄した後、乾燥させることに
よって、明るい黄色の固体が19.5部(49%)得られた。こ
のホモポリマーの特性を以下の表Iに挙げる。
実施例3 アニオン重合によるポリー(N−(2,3−ジメチルフェニル)マレイミド)の 製造
以下に示す如く、アニオン触媒の存在下で、実施例1の操作に従って製造した
モノマーを重合させた。88.6部のテトラヒドロフラン(THF)の中に10
.1部のN−(2,3−ジメチルフェニル)マレイミドを溶解させた溶液に、窒
素ガスを15分間吹き込んだ。次に、この溶液をエタノール−ドライアイス浴の
中で−72℃に冷却し、これを0.20部のカリウムt−ブトキサイドで処理し
た後、窒素下で2時間撹拌した。次に、この溶液を塩酸で酸性にし、室温に温め
た後、これを微細な流れとして、急速撹拌している791部のメタノールの中に
注ぎ込んだ。このポリマーを吸引濾過で分離し、フィルター上のポリマーを最初
にメタノールで洗浄した後、水で洗浄し、乾燥させることによって、白色固体が
9.85部(98%)得られた。このホモポリマーの特性を以下の表Iに挙げる
。
比較実施例1 ラジカル重合によるポリ(N−フェニルマレイミド)の製造
2,3−ジメチルアニリンの代わりにアニリンを用いる以外は実施例1の操作
に従ってN−フェニルマレイミドモノマーの製造を行った。下記の如く変更して
実施例2の操作を用い、フリーラジカルを発生する触媒の存在下でこのモノマー
を重合させた。130部のトルエンの中に溶解させた17.3部のN−フェニル
マレイミドと、13部のトルエンの中に溶解させた0.17部のAIBNを用い
、この反応混合物を60℃
で18時間撹拌した。加熱している間にポリマーがその溶液から析出し、これを
その反応混合物から吸引濾過で分離した。そのフィルター上のポリマーをメタノ
ールで洗浄した後、乾燥させることによって、白色固体が17.2部(99%)
得られた。このホモポリマーの特性を以下の表Iに挙げる。
表1のデータは、本発明の実施例2および3のマレイミド含有ホモポリマー組
成物の方がその選択した比較実施例1の市販品よりも通常の有機溶媒に高い溶解
性を示すことを表している。
実施例4 ポリ−(N−(2,3−ジメチルフェニル)マレイミド−コ−スチレン)(50 /50)の製造(バッチ式共重合)
以下に示す如きバッチ式方法で、実施例1の操作に従って製造したモノマーを
スチレンモノマーと共重合させた。173部のトルエンの中に10.4部のスチ
レンと20.1部のN−(2,3−ジメチルフェニル)
マレイミドが入っている溶液と、13部のトルエンの中に0.20部のAIBN
が入っている溶液に、窒素ガスを30分間吹き込んだ。このモノマー類が入って
いる溶液を60℃に加熱した後、これにそのAIBN溶液を迅速に加えた。この
反応混合物を窒素下60℃で18.5時間撹拌した。このコポリマー溶液を室温
に冷却した後、これを微細な流れとして、急速撹拌している1582部のメタノ
ールの中に注ぎ込んだ。このコポリマーを吸引濾過で分離した後、乾燥を行った
。このコポリマーを158部のアセトンに再溶解させた後、これを、急速撹拌し
ている1187部のメタノールに滴下した。このコポリマーを再び吸引濾過で分
離し、フィルター上のポリマーをメタノールで洗浄した後、乾燥させることによ
って、白色固体が30.2部(99%)得られた。このコポリマーの特性を以下
の表IIに挙げる。
実施例5 ポリ−(N−(2,3−ジメチルフェニル)マレイミド−コ−スチレン)(50 /50)の製造(連続重合)
以下に示す如き連続方法で、実施例1の操作に従って製造したモノマーをスチ
レンモノマーと共重合させた。86.7部のトルエンの中に5.21部のスチレ
ンと0.17部のAIBNと10.1部のN−(2,3−ジメチルフェニル)マ
レイミドを溶解させた溶液に、窒素ガスを30分間吹き込んだ。この溶液を、窒
素下で、75℃に加熱した撹拌している43部のトルエンに滴下した。この滴下
を行っている間そしてこの滴下が終了した後1時間、温度を75℃に維持した。
次に、この溶液を室温に冷却した後、これを微細な流れとして、急速撹拌してい
る1187部のメタノールの中に注ぎ込んだ。このコポリマーを吸引濾過で分離
し、
フィルター上のポリマーをメタノールで洗浄した後、乾燥させることによって、
白色固体が12.4部(81%)得られた。このコポリマーの特性を以下の表I
Iに挙げる。
比較実施例2 ポリ−(N−フェニルマレイミド−コ−スチレン)(50/50)の製造(バッ チ式重合)
以下に示す如きバッチ式方法で、比較実施例1の操作に従いアニリンを用いて
製造したモノマーをスチレンモノマーと共重合させた。607部のトルエンの中
に10.4部のスチレンと17.3部のN−フェニルマレイミドを溶解させた溶
液と、43部のトルエンの中に0.16部のAIBNを溶解させた溶液に、窒素
ガスを30分間吹き込んだ。このモノマー類が入っている溶液を50℃に加熱し
た後、撹拌しながらこれにそのAIBN溶液を迅速に加えた。この反応混合物を
窒素下55−60℃で20時間撹拌した。加熱している間にコポリマーがその溶
液から析出し、これをその反応混合物から吸引濾過で分離した。そのフィルター
上のコポリマーをメタノールで洗浄した後、乾燥させることによって、白色固体
が26.3部(95%)得られた。このコポリマーの特性を以下の表IIに挙げ
る。
比較実施例3
比較の目的で、Monsanto Co.から入手したスチレン/アクリロニ
トリル(SAN)の市販サンプルを比較実施例3として表示する。このコポリマ
ーの特性もまた以下の表IIに挙げる。
表IIのデータは、本発明の実施例4および5のマレイミド含有コポリマー組
成物の方がその選択した比較実施例2の現行市販品よりも通常の有機溶媒に高い
溶解性を示すことを表しており、そして更に、これらの方が市販のSANコポリ
マーである比較実施例3に高い相溶性を示すことで、これらを一緒に用いると、
本発明に従う耐熱組成物を生じるであろうことを表している。
実施例6 ポリ−(N−(2,3−ジメチルフェニル)マレイミド)とポリ−(スチレン− コ−アクリロニトリル)のブレンド物(25/75)の製造
実施例3の操作に従って製造したホモポリマーと比較実施例3のSANコポリ
マーの両方をDMFおよび/またはアセトンの中に溶解させた。この溶液をメタ
ノールに滴下し、そして沈澱してきたブレンド物を吸引濾過で分離した後、乾燥
させた。示差走査熱量計(DSC)でガラス転移温度(Tg)の測定を行った。
このブレンドしたコポリマー組成物の特性を以下の表IIIに挙げる。
実施例7 ポリ−(N−(2,3−ジメチルフェニル)マレイミド)とポリ−(スチレン− コ−アクリロニトリル)のブレンド物(50/50)の製造
実施例3の操作に従って製造したホモポリマーと比較実施例3のSANコポリ
マーとを実施例6の操作に従ってブレンドした。実施例6で用いたのと同じ方法
でガラス転移温度の測定を行った。このブレンドしたコポリマー組成物の特性を
以下の表IIIに挙げる。
比較実施例4 ポリ−(N−フェニルマレイミド)とポリ−(スチレン−コ−アクリロニトリル )のブレンド物(50/50)の製造
比較実施例1の操作に従って製造したホモポリマーと比較実施例3のSANコ
ポリマーとを実施例6の操作に従ってブレンドした。実施例6で用いたのと同じ
方法でガラス転移温度の測定を行った。このブレンドしたコポリマー組成物の特
性を以下の表IIIに挙げる。
実施例8 ポリ−(N−(2,3−ジメチルフェニル)マレイミド−コ−スチレン)とポリ −(スチレン−コ−アクリロニトリル)のブレン
ド物(50/50)の製造
実施例4の操作に従って製造したコポリマーと比較実施例3のSANコポリマ
ーとを実施例6の操作に従ってブレンドした。実施例6で用いたのと同じ方法で
ガラス転移温度の測定を行った。このブレンドしたコポリマー組成物の特性を以
下の表IIIに挙げる。
比較実施例5 ポリ(N−フェニルマレイミド−コ−スチレン)/ポリ(スチレン−コ −アクリロニトリル)のブレンド物(50/50)の製造
比較実施例2の操作に従って製造したコポリマーと比較実施例3のSANコポ
リマーとを実施例6の操作に従ってブレンドした。実施例6で用いたのと同じ方
法でガラス転移温度の測定を行った。このブレンドしたコポリマー組成物の特性
を以下の表IIIに挙げる。
表IIIのデータは、本発明の実施例6−8でブレンドしたマレイミド含有ホ
モおよびコポリマー組成物の方がその選択した比較実施例4および5の現行市販
品を含んでいる組成物よりも通常の有機溶媒に高い溶解性を示すことを表してお
り、そして更に、これらの方が市販のSANコポリマーに高い相溶性を示すこと
で、これらを一緒に用いると、本発明に従う耐熱組成物を生じることを表してい
る。
実施例9 4,4’−メチレンビス(2,3−ジメチルアニリン)の製造
適切な反応容器の中で、60部の濃塩酸と300部の水が入っている溶液の中
に66.6部の2,3−ジメチルアニリンを溶解させた。この撹拌している溶液
に37%ホルムアルデヒド水溶液を20.3部加えた後、この混合物を還流下で
2.5時間加熱した。次に、この得られた液に固体状の水酸化ナトリウムを26
部加えることによって塩基性にした後、未反応の2,3−ジメチルアニリンが全
部除去されるまで水蒸気蒸留を行った。この粗生成物を吸引濾過で分離した後、
乾燥させることによって、融点が120−135℃の黄褐色固体が62.5部(
98%)得られた。この粗生成物にはオリゴマー状の材料が16%(HPSEC
で測定した時の面積パーセント)含まれていたが、これは再結晶を行うことで本
質的に除去可能であり(1面積%未満にまで)、それによって、融点が141−
143℃のオフホワイト生成物が残存した。
この再結晶した化合物の特徴づけをFTIRおよびプロトンNMRで行った結
果、下記の通りであった:
IR(KBR):3408cm-1,3336cm-1,3012cm-1,2909
cm-1,2858cm-1,1597cm-1,1
H NMR(CDCl3)δ6.52(dd,4H),3.79(s,2H),
2.15(s,6H),2.11(s,6H)
実施例10 「オリゴマー状」4,4’−メチレンビス(1−マレイミド−2,3−ジメチル ベンゼン)の製造
適切な反応容器の中で、325部のトルエンと100部のt−アミル
アルコールの混合物の中に21.6部の無水マレイン酸を溶解させた撹拌してい
る冷却(5℃)溶液に、実施例10で得られた粗生成物を25.4部加えた。こ
の反応混合物を30分間撹拌した後、p−トルエンスルホン酸を0.95部加え
て還流にまで加熱した。23.6部のジメチルホルムアミドを加えた後、その得
られる混合物を還流下で5時間加熱した。生じた全ての水を共沸蒸留によりディ
ーンスターク分水器で除去した。この反応混合物を冷却した後、最初に炭酸ナト
リウム水溶液そして次に希塩酸で抽出した。この有機溶液を無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥させた後、濾過を行った。ロータリーエバポレーターで溶媒を除去する
と、融点が約210−220℃の淡黄色固体が31.4部(76%)残存した。
実施例11 「純粋な」4,4’−メチレンビス(1−マレイミド−2,3−ジメチルベンゼ ン)の製造
適切な反応容器の中で、78.6部のt−ブタノールの中に実施例10の再結
晶生成物を12.7部入れた撹拌している懸濁液に、78.6部のt−ブタノー
ルの中に溶解させた10.0部の無水マレイン酸を滴下した。次に、p−トルエ
ンスルホン酸を1.9部加えた後、この反応混合物を還流にまで加熱しそして還
流下に19時間維持した。生じた全ての水を共沸物として除去し、これの乾燥を
3Åのモレキュラーシーブで連続的に行ってその反応容器に戻した。この反応が
終了した時点で、ロータリーエバポレーターを用いて溶媒を除去し、そしてその
粗生成物をクロロホルムに溶解させた。このクロロホルム溶液を最初に炭酸ナト
リウム水溶液そして次に希塩酸で洗浄した。最後に、この溶液を無水硫
酸マグネシウムで乾燥させ、濾過を行った後、ロータリーエバポレーターにかけ
ることにより、融点が233−237℃の黄色固体が20.1部(97%)残存
した。
この得られる生成物の特徴づけをFTIRおよびプロトンNMRで行った結果
、下記の通りであった:
IR(KBR):3093cm-1,2994cm-1,2917cm-1,1710
cm-1,1587cm-1,1393cm-1,1
H NMR(CDCl3)δ6.86(m,8H),3.99(s,2H),2
.23(s,6H),2.08(s,6H)
上の詳細な説明を読んだ本分野の技術者には本発明の数多くの変形自身が思い
浮かぶであろう。このような明らかな変形は全て添付請求の範囲の意図した全範
囲内に入る。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1. N−(2,3−ジメチルフェニル)マレイミドのホモポリマーを含んで いる組成物。 2. N−(2,3−ジメチルフェニル)マレイミドと共重合性モノマーとの コポリマーを含んでいる組成物。 3. 該共重合性モノマーが芳香族のモノアルケニルモノマー類、ビニルシア ノモノマー類、ハロゲン化ビニルモノマー類、アクリル酸のアルキルエステルモ ノマー類、メタアクリル酸のアルキルエステルモノマー類およびビニルアルキル エステルモノマー類から成る群から選択される請求の範囲2の組成物。 4. ポリ−(N−(2,3−ジメチルフェニル)マレイミド−コ−スチレン )を含んでいる請求の範囲3の組成物。 5. N−(2,3−ジメチルフェニル)マレイミドとゴム状ポリマーとのグ ラフトゴムコポリマーを含んでいる組成物。 6. 芳香族のモノアルケニルモノマー類、ビニルシアノモノマー類、ハロゲ ン化ビニルモノマー類、アクリル酸のアルキルエステルモノマー類、メタアクリ ル酸のアルキルエステルモノマー類およびビニルアルキルエステルモノマー類か ら成る群から選択される共重合性モノマーを更に含んでいる請求の範囲5のグラ フトゴムコポリマー。 7. 該ゴム状ポリマーがブタジエン型ゴム、イソプレン型ゴム、ジエンモノ マー類とスチレンモノマー類とのコポリマー類、およびアクリル酸アルキルゴム 、から成る群から選択される請求の範囲5のグラフトゴムコポリマー。 8. (a)N−(2,3−ジメチルフェニル)マレイミドのホモポ リマー、および (b)(1)芳香族のモノアルケニルモノマー類、ビニルシアノモノマ ー類、アクリル酸のアルキルエステルモノマー類、メタアクリル酸のアルキルエ ステルモノマー類、ハロゲン化ビニルモノマー類およびビニルアルキルエステル モノマー類から成る群から選択される1種以上のモノマー類のポリマーか、 (b)(2)(i)ゴム状ポリマーと(ii)N−(2,3−ジメチル フェニル)マレイミドと任意の(iii)芳香族のモノアルケニルモノマー類、 ビニルシアノモノマー類、アクリル酸のアルキルエステルモノマー類、メタアク リル酸のアルキルエステルモノマー類、ハロゲン化ビニルモノマー類およびビニ ルアルキルエステルモノマー類から成る群から選択される1種以上のコモノマー 類とのグラフトゴムコポリマーか、或は (b)(3) (b)(1)と(b)(2)の混合物、 を含んでいる樹脂組成物であって、成分(a)と成分(b)がこの樹脂組成物の 中に5:95から95:5重量部の比率で存在している、相溶性を示す耐熱樹脂 組成物。 9. DSCで測定した時該組成物が単一のガラス転移温度を示す請求の範囲 8の相溶性を示す耐熱樹脂組成物。 10. 成分(b)がスチレンとアクリロニトリルとのコポリマーを含んでい る請求の範囲9の相溶性を示す耐熱樹脂組成物。 11. (a)N−(2,3−ジメチルフェニル)マレイミドと共重合性モノ マーとのコポリマー、および (b)(1)芳香族のモノアルケニルモノマー類、ビニルシ アノモノマー類、アクリル酸のアルキルエステルモノマー類、メタアクリル酸の アルキルエステルモノマー類、ハロゲン化ビニルモノマー類およびビニルアルキ ルエステルモノマー類から成る群から選択される1種以上のモノマー類のポリマ ーか、 (b)(2)(i)ゴム状ポリマーと(ii)N−(2,3−ジメチ ルフェニル)マレイミドと任意の(iii)芳香族のモノアルケニルモノマー類 、ビニルシアノモノマー類、アクリル酸のアルキルエステルモノマー類、メタア クリル酸のアルキルエステルモノマー類、ハロゲン化ビニルモノマー類およびビ ニルアルキルエステルモノマー類から成る群から選択される1種以上の共重合性 モノマー類とのグラフトゴムコポリマーか、或は (b)(3) (b)(1)と(b)(2)の混合物、 を含んでいる樹脂組成物であって、成分(a)と成分(b)がこの樹脂組成物の 中に5:95から95:5重量部の比率で存在している、相溶性を示す耐熱樹脂 組成物。 12. DSCで測定した時該組成物が単一のガラス転移温度を示す請求の範 囲11の相溶性を示す耐熱樹脂組成物。 13. 成分(b)がスチレンとアクリロニトリルとのコポリマーを含んでい る請求の範囲11の相溶性を示す耐熱樹脂組成物。 14. 一般式 [式中、 nは、0またはそれ以上であり、そして Zは、アルキレン基、アルキル置換アルキレン基およびジアルキル置換アルキレ ン基から選択される] で表される多官能マレイミド。 15. nが0、1または2でありそしてZのアルキレン基がメチレン基であ る請求の範囲14の多官能マレイミド。 16. nが0である請求の範囲15の多官能マレイミド。 17. 請求の範囲14−16いずれか1項記載の多官能マレイミドを成分と して含んでいる硬化性組成物。
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