JPH06340713A - 新規ターポリマー - Google Patents

新規ターポリマー

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Publication number
JPH06340713A
JPH06340713A JP5095936A JP9593693A JPH06340713A JP H06340713 A JPH06340713 A JP H06340713A JP 5095936 A JP5095936 A JP 5095936A JP 9593693 A JP9593693 A JP 9593693A JP H06340713 A JPH06340713 A JP H06340713A
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JP
Japan
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acrylonitrile
styrene
terpolymer
mol
weight
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Pending
Application number
JP5095936A
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English (en)
Inventor
Nurit Kornberg
コーンバーグ ヌリト
Stephen Daren
デイレン スティーブン
Michael Peled
ペレド マイケル
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Bromine Compounds Ltd
Original Assignee
Bromine Compounds Ltd
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F212/00Copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by an aromatic carbocyclic ring
    • C08F212/02Monomers containing only one unsaturated aliphatic radical
    • C08F212/04Monomers containing only one unsaturated aliphatic radical containing one ring
    • C08F212/14Monomers containing only one unsaturated aliphatic radical containing one ring substituted by heteroatoms or groups containing heteroatoms
    • C08F212/16Halogens
    • C08F212/21Bromine

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポリマー難燃剤に関する。 【構成】 下記一般式(I): 【化1】 〔式中、xは0.01〜0.90モルであり、yは0.
05〜0.50モルであり、そしてzは0.02〜0.
95モルである〕で表わされるターポリマーに関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の分野 本発明は、トリブロモスチレン(TBS)、スチレン
(S)及びアクリロニトリル(AN)に基づく新規ター
ポリマー、及びポリマー難燃剤としての合成樹脂へのそ
れらの使用に関する。
【0002】発明の背景 易燃性プラスチック材料を難燃性にするためへの難燃性
添加剤の使用は当業界において良く知られている。通
常、難燃性添加剤の導入は、それらの物性、たとえばそ
れらの熱安定性、基礎ポリマーとのそれらの相溶性及び
そのような導入により得られる樹脂の変性された性質に
より制限される。アクリロニトリル−ブタジエン−スチ
レン(ABS)は、種々の家庭用品及び技術用途に使用
される特に重要な合成材料である。ABSは通常、従来
の難燃性(FR)添加剤、たとえばOctabromo
−及びDecabromo−ジフェニルエーテル、Te
trabromobisphenol A,FM−68
0(ビストリブロモフェノキシエタン−Great Lakes Ch
emical Corp.) 、等を用いることによって難燃性にされ
る。
【0003】商業的に有用にするためには、難燃性(F
R)添加剤は、基礎ポリマーと良好な相溶性を維持しな
がら、できるだけ高い含有率の臭素を含むべきである。
典型的には、FR添加剤は50〜80重量%の臭素を含
む。
【0004】本発明は、新規のポリマー材料に関する。
それらの材料はプラスチック材料自体として及び特に難
燃性アロイ又はブレンドとして種々の使用を有する。本
発明のポリマーは、難燃性材料として使用される場合、
特に、スチレン性樹、たとえばABSのための難燃剤と
して適切である。ABSは、本発明のターポリマーが導
入され得る代表的な合成樹脂として本明細書を通して言
及されるが、本発明はABSにおけるその使用に決して
制限されず、そして本発明のターポリマーは、当業者に
明らかであるように、種々の用途、たとえばスチレン樹
脂、たとえばスチレン−アクリロニトリル及び高い耐衝
撃性ポリスチレン並びにいづれか他の相溶性ポリマーに
便利に使用され得る。
【0005】従来技術 ポリマーFRにより難燃性ABSを製造するための2種
の基本的な方法が当業界において知られている。第1
は、ポリブタジエンラテックス上へのハロスチレン、ス
チレン及びアクリロニトリルのグラフト重合を包含し;
第2は、ハロスチレンを含むコポリマー及びターポリマ
ーとABSとをポリブレンドすることを包含する。それ
らの方法の両者は、カナダ特許第1,149,984号
に例示されている。本発明は、広範囲のスチレン及び他
のポリマーに適用できるポリブレンド方法を論ずる。上
記カナダ特許においては、ブロモスチレン、スチレン及
びアクリロニトリルターポリマーの臭素含有率は典型的
には27〜28重量%であり、これは前で言及されたよ
うに、難燃剤のためにはひじょうに低い。(モノ)ブロ
モスチレン−アクリロニトリルコポリマーの場合におい
ては、臭素含有率はまだ低い35〜48%(ポリマー1
2)である。モノブロモスチレン(43.7%の臭素)
の使用は、高い臭素含有率のコポリマー及びターポリマ
ーの調製を可能にしない。V−0化合物(UL−94に
よる)を製造するための難燃剤は、典型的には、50〜
80重量%の臭素を含むべきである。
【0006】ヨーロッパ特許第189,668号におい
ては、ジブロモスチレン(61%の臭素)が、12%の
臭素を含む、スチレン及び無水マレイン酸によるターポ
リマーを調製するために使用された。このターポリマー
は、UL94に従って難燃性について試験される場合、
V−1等級を付与する成形組成物を相乗剤の助けで製造
するためにポリカーボネートと共にブレンドされた。
【0007】ゴム上にグラフトするための混合物として
ブロモスチレン、スチレン及びアクリロニトリルが日本
特許第53,010,689号に例示されている。パラ
ブロモスチレン、(メタ)アクリロニトリル及びアクリ
レートのターポリマーが日本特許JP662,246,
911号において溶液に調製されている。しかしなが
ら、ポリマーはそのポリマー溶液から容易に単離され
ず、そして懸濁技法が所望される。この技術に通常使用
される多くに溶媒は、有害であるように思われ、そして
また、生態学的理由のために回避されるべきである。
【0008】多くの他の異なったスチレン組成物がまた
当業界において知られており、ここで前記組成物はスチ
レン及び複数の他のモノマーを含んで成り、そのいくつ
かはスチレン、アクリロニトリル及び追加のモノマーの
ターポリマーを包含する。しかしながら、トリブロモス
チレンを組込んでいるそのようなターポリマーはまだ製
造されたことはない。70重量%の臭素を含むトリブロ
モスチレンの使用は、広範囲の臭素含有率を有するコポ
リマー及びコテロマー、たとえばこれまで達成できなか
った50重量%以上の臭素含有率を有するそれらの製造
を可能にする。
【0009】発明の要約 本発明の難燃性ポリマーは、下記一般式(I):
【化2】 〔式中、xは0.01〜0.95モルであり、yは0.
05〜0.50モルであり、そしてzは0.02〜0.
95モルである〕で表わされるターポリマーを含んで成
る。前記式中、最初の成分はTBS、トリブロモスチレ
ンであり、中間の成分は、S、スチレンであり、そして
最後の成分はAN、アクリロニトリルである。用語“ア
クリロニトリル”及び記号“AN”は、適切な場合、ア
クリロニトリル及びメタクリロニトリルの両者を示すこ
とを意味する。
【0010】式(I)のターポリマーはエマルジョン、
懸濁溶液又は溶媒−非溶媒において、許容されるいづれ
かの方法、たとえばラジカル重合により調製され得る。
後者の場合、モノマーが、新しく形成されるポリマーが
沈殿溶媒に溶解される。その重合反応は、30℃〜12
0℃、好ましくは約70℃の温度で適切な遊離基開始剤
により開始される。
【0011】好ましい製造方法によれば、トリブロモス
チレンが、所望する割合でのスチレン及びアクリロニト
リルの混合物と、低級アルコールの溶液において反応せ
しめられ、そして形成するポリマーが前記混合物から沈
殿せしめられ、そしてそれから回収される。好ましいア
ルコールはメタノールであり、そして反応混合物の還流
温度、およそ70℃で反応を実施することが好ましい。
これは、メタノールが当業者に明らかであろうその化学
的及び加工利点の他に、生態学的に許容できる溶媒であ
るので、本発明のもう一つの利点であることが注目され
るべきである。
【0012】式(I)のポリマーが難燃剤として使用さ
れる場合、それは単独で又は他の難燃剤又は相乗添加
剤、たとえば三酸化アンチモン又は有機ハロゲン化難燃
材、又は他の従来の添加剤、たとえば酸化防止剤、熱安
定剤、色素、滑剤、等と一緒に使用され得る。従って、
本発明はまた、式(I)のポリマーの難燃性有効量を含
んで成る、易燃性樹脂を難燃性にするための難燃性添加
剤にも向けられる。
【0013】特に有用な組成物は“三重点(tripl
e point)組成物”であり、ここで前記ターポリ
マーの組成物は、すべての程度の転換率で、供給物にお
けるモノマーの組成に一致する。本発明のモノマーのた
めの三重点は、“Palymer Chemistry,”Bruno Vollmert
p.133に記載される方法に従って決定された。前記三重
点は、TBS=16.7重量%(3.6モル%),AN
=55.5重量%(76.8モル%)及びS=27.8
重量%(19.6モル%)で適切であることが見出され
た(例4を参照のこと)。
【0014】本発明はまた、式(I)のポリマー、特に
スチレン樹脂の添加により難燃性にされた樹脂も包含す
る。本発明のすべての上記及び他の特徴及び利点は、本
発明の好ましい態様の次の例示的且つ非制限的な記載を
通してさらに理解されるであろう。
【0015】
【実施例】例1 溶媒−非溶媒重合 機械的撹拌機及び還流冷却器を備えた500mlの三ツ首
フラスコ中に、150mlの無水メタノールを添加した。
電気的に加熱された油浴を用いて、メタノールを20分
間、加熱還流し、フラスコから空気を排出した。この
後、アクリロニトリル(12.5g)及びスチレン(1
2.5g)中、トリブロモスチレン(8.3g)及び過
酸化ベンゾイル(0.5g)の溶液を、滴下漏斗を通し
て反応フラスコ中に導入した。白色ポリマーが数分以内
に沈殿し始めた。約3時間後、追加量のトリブロモスチ
レン(16.7g)を、前記熱い反応混合物に添加し
た。加熱を合計15時間続けた。
【0016】冷却の後、ポリマー−メタノール混合物を
濾過した。メタノールによりポリマーを洗浄し、そして
真空オーブン中で乾燥した後、40gの白色ポリマーを
得た。元素分析は次の通りであった: %臭素=41.6、すなわちTBS=59.1重量% %窒素= 3.2、すなわち AN=12.1重量% スチレン=28.8重量% そのようにして得られたポリマーは、この後、No. 76
91として同定される。
【0017】熱重量分析は、370℃で5%の重量損失
を付与し空気中において10℃/分)、これはターポリ
マーが良好な熱安定性を有することを示す。
【0018】ホモポリマーの混合物よりもむしろターポ
リマーの存在が、次の試験により実証された。スチレン
及びアクリロニトリルは供重合することが良く知られて
いるので、TBSホモポリマーは形成されないことを示
すことが必要であった。 A.単一のガラス転移温度が差動走査熱量計により観察
できた=122.5℃(窒素において10℃/分)。 B.溶解性。テトラヒドロフラン(THF)及びジメチ
ルホルムアミド(DMF)の両者中、例1で得られたポ
リマーの5%溶液は、実質的に透明であった。
【0019】これらの溶液の数滴を、THF中、ポリ
(TBS)(Tg=193℃)の透明な5%溶液に添加
する場合、曇り、そのことは、ポリ(TBS)と例2の
ターポリマーとの不相溶性を示す。
【0020】従って、元の溶液は透明であるので、ポリ
(TBS)は、例1で得られたターポリマーに存在しな
かった。 C.THF中、同じ透明な5%ターポリマー溶液は、被
覆されたガラスペトリ皿においてゆっくりの蒸発を可能
にした。その得られるフィルムは透明且つ均質であっ
た。 D.上記(C)で得られたフィルムを、臭素濃度につい
て走査電子顕微鏡でのX線放射により試験した。臭素濃
度は、電子顕微鏡の精度内で均等であり、そして相境界
は観察されなかった。
【0021】例2 ABS化合物の調製 例2で得られたターポリマーを、高いゴム含有率のAB
S Novalar(Nova)と共にブラベンダープ
ラスチコード(Brabender Plastico
rd)で配合し、そして318インチのプレートにホッ
トプレスした。4種の異なった化合物を、下記表1に詳
細されるようにして調製し、ここで元のABS(化合物
1),ABS及びポリ(スチレン−アクリロニトリル)
(化合物2),ABS及びターポリマー(化合物3)及
びABS及びオクタブロモジフェニルエーテル(Bromin
e Compounds Ltd.) を比較した。
【0022】
【表1】
【0023】例3 高いアクリロニトリル含有率のターポリマー 機械的撹拌器、還流冷却器及び窒素入口備えた500ml
の三ツ重フラスコ中に、下記成分を添加した: スチレン=50g TBS=30g AN=220g 過酸化ベンゾイル=2.0g。
【0024】窒素を前記撹拌された混合物を通して30
分間、泡立て、そして次に、入口を液体入口以上に上
げ、そして次に窒素流れを最少に減じた。次にフラスコ
を50℃〜60℃に加熱し、そして反応を、粘性溶液が
得られる場合、合計約5時間続けた。その粘性溶液を回
転蒸発器に移し、ここで過剰のANが減圧下で除去され
た。黄白色の残留物(85.2g)がフラスコに得られ
た。この残留物をTHFに溶解し、そしてポリマーを、
前記溶液を過剰の撹拌メタノール中に含浸することによ
って沈殿せしめた。濾過、洗浄及び乾燥の後、白色粉末
(81.1g)を得、この分析は次の通りであった: 窒素の重量%=6.69、すなわちアクリロニトリル=
25.7重量% 臭素の重量%=21.97、すなわちTBS=31.2
重量% スチレン=43.1重量%。 10℃/分の加熱速度で、窒素下での差動走査熱量計
(DSC)は、110℃での単一のガラス転移温度を示
した。そのようにして得られたポリマーはこの後、No.
7650として同定される。
【0025】例4 三重点で又は三重点近くでの重合 機械的撹拌機及び還流冷却器を備えた1lの三ツ首ジャ
ケト付きフラスコ中に、300mlのメチルエチルケトン
を添加した。フラスコを70℃〜75℃に熱油の循環に
より加熱し、そして窒素流により30分間パージした。
トリブロモスチレン(15g)、スチレン(25g)、
アクリロニトリル(50g)及びアゾビスイソブチロニ
トリル(0.8g)から成る溶液をフラスコに添加し、
そしてその反応を6時間続けた。粘性のカッ色塊状物が
反応溶液から沈殿した。この塊状物をアセトンに溶解
し、メタノール中で沈殿せしめ、濾過し、メタノールで
洗浄し、そして乾燥せしめた。黄色の粉末が得られた。
収量=53.7g。その生成は、臭素(14.8%)及
び窒素(11.1%)、すなわち下記の通り含んだ: 供給物における重量% ターポリマーにおける重量% トリブロモスチレン 16.7 21.1 アクリロニトリル 55.5 42.7 スチレン 27.8 36.2
【0026】従って、60%の全体の転換率で、ターポ
リマーの組成は供給物の組成に接近して、そして従っ
て、モノマーの三重点に接近する。差動走査熱量計にす
るガラス転移温度=107℃。
【0027】例5 エマルジョン重合 機械的撹拌機、還流冷却器及び窒素パージを備えた25
0mlの三ツ首フラスコ中に、80mlの脱イオン水及び1
8の親水性親油性バランス(HLB)を有する乳化剤
(Atlas Chemical Industries)4.2gを添加した。浴
を70℃に暖め、そしてフラスコを30分間、窒素によ
りパージした。トリブロモスチレン(10g)、スチレ
ン(4g)、アクリロニトリル(6g)及びドデシルメ
ルカプタン(200mg)の暖かな溶液を撹拌水にゆっく
りと添加した。アゾビスイソブチロニトリル(100m
g)をフラスコに添加し、重合を開始し、そして追加の
100mgを、2時間後、添加した。その反応を一晩続け
た。そのエマルジョンはもはや安定性ではなかった。
【0028】濾過の後、メタノールにより洗浄し、そし
て乾燥せしめ、18gの生成物を得た。臭素及び窒素分
析は、55重量%のTBS、14.8重量%のアクリロ
ニトリル及び29.9重量%のスチレンであるターポリ
マーを示した。DSCによるターポリマーのガラス転移
温度は120℃である(窒素における10℃/分)。
【0029】例6 高い臭素含有率のターポリマー 機械的撹拌機及び還流冷却器を備えた500mlの三ツ首
フラスコ中に、150mlのメタノール、トリブロモスチ
レン(6.25g)、アクリロニトリル(12.5g)
及びスチレン(6.25g)を添加した。窒素流による
フラッシングの後、フラスコ中の含有物を加熱還流し
た。その熱い溶液に、ドデシルメルカプタン(0.5
g)及び過酸化ベンゾイル(0.5g)を添加し、そし
て加熱を続けた。2時間間隔で、TBSの3回の追加部
分(それぞれ6.25g)をその反応器に添加した。そ
の開始の4時間後、スチレン(6.25g)の追加部分
をまた添加した。合計8時間後、その反応を停止せしめ
た。フラスコ中の含有物を濾過し、アセトンにより洗浄
し、そして真空オーブン中で乾燥せしめた。収量は21
gである。
【0030】生成物は、臭素(59.9%)及び窒素
(0.69%)、すなわちTBS=85.6重量%、ア
クリロニトリル=2.6重量%及びスチレン=11.8
重量%を含んだ。そのようにして得られたポリマーはこ
の後、No. 7692として同定される。
【0031】10℃/分の加熱速度で窒素下での差動走
査熱量計(DSC)は、146℃での単一のガラス転移
温度を示した。例2におけるようにABS Noval
ar(Nova)とのターポリマーの配合に基づいて、
320J/mのノッチ付アイゾット衝撃強さを有する圧
縮シートが得られた。
【0032】例7 一連のターポリマーを、広範囲の組成(モノマー比率)
を包含するように例1に従って調製した。2種の一連の
ABS化合物を調製した。第1のシリーズは、例2に記
載される方法に従っての高いゴム含有率のNovala
r(Nova)及び化合物3(表1)を用いた。第2の
シリーズは低含有率のABS,Novadur P2H
AT(Bayer)を使用した。すべての化合物は10
%の臭素及び等重量の三酸化アンチモン及び他の添加剤
を含んだ。
【0033】表2及び3において、種々のターポリマー
中のモル組成が、ABS化合物のノッチ付アイゾット衝
撃強さと共に示されている。図1及び2においては、ア
イゾット衝撃強さが両ABSシリーズのためにターポリ
マーにおけるアクリロニトリルのモル濃度の関数として
プロットされている。表2及び図1はNovalarに
関し、そして表3及び図2はNovadurに関する。
Novalarシリーズにおいては、最大のアイゾット
衝撃強さは15〜40モル%の範囲のANにある。No
vadurシリーズにおいては、最大値は30〜50モ
ル%の範囲に存在する。
【0034】
【表2】
【0035】
【表3】
【0036】例8 ターポリマー(7699)(表2を参照のこと)を、表
1における化合物3の組成に従って、中ぐらいのゴム含
有率のABS,Ronfalin(DSM)と共に配合
し、そして3/8″のプレートにホットプレスした。そ
のプレートは、ノッチ付アイゾット衝撃強さ=98J/
m及びHDT=81℃を有した。
【図面の簡単な説明】
【図1】これは、Novalar ABSに関して、タ
ーポリマーにおけるアクリロニトリルのモル濃度の関数
としてのアイゾット衝撃強さを示す。
【図2】これは、Novadur ABSに関して、タ
ーポリマーにおけるアクリロニトリルのモル濃度の関数
としてのアイゾット衝撃強さを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 55/02 LME (72)発明者 マイケル ペレド イスラエル国,ビア−シェバ,ハザブ ス トリート,17

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I): 【化1】 〔式中、xは0.01〜0.90モルであり、yは0.
    05〜0.50モルであり、そしてzは0.02〜0.
    95モルである〕で表わされるターポリマー。
  2. 【請求項2】 トリブロモスチレン成分約16.7重量
    %、アクリロニトリル成分約55.5重量%及びスチレ
    ン成分約27.8重量%を含んで成る請求項1記載のタ
    ーポリマー。
  3. 【請求項3】 前記アクリロニトリルの含有率が15〜
    50モル%である請求項1記載のターポリマー。
  4. 【請求項4】 式(I)のターポリマーの調製方法であ
    って、重合開始剤の存在下でトリブロモスチレン、スチ
    レン及びアクリロニトリルの所望する割合での混合物を
    乳化重合することを含んで成る方法。
  5. 【請求項5】 前記重合反応が、30℃〜100℃、好
    ましくは約70℃の温度で行なわれる請求項4記載の方
    法。
  6. 【請求項6】 式(I)のターポリマーの調製方法であ
    って、低級アルキルアルコール溶液において、スチレン
    及びアクリロニトリルの所望する割合での混合物とトリ
    ブロモスチレンとを反応せしめ、そして前記反応混合物
    から沈殿するポリマーを回収することを含んで成る方
    法。
  7. 【請求項7】 前記低級アルキルアルコールがメタノー
    ルである請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】 アクリロニトリル約55.5重量%、ス
    チレン約27.8重量%及びトリブロモスチレン約1
    6.7重量%を含む混合物を重合することを含んで成る
    請求項4〜7のいづれか1項記載の方法。
  9. 【請求項9】 スチレン性樹脂を難燃性にするための方
    法であって、請求項1〜3のいづれか1項記載の式
    (I)のポリマーの難燃性有効量を前記樹脂に添加する
    ことを含んで成る方法。
  10. 【請求項10】 前記スチレン性樹脂がABSである請
    求項9記載の方法。
  11. 【請求項11】 易燃性樹脂を難燃性にするための難燃
    性添加剤であって、式(I)のターポリマーの難燃性有
    効量を含んで成る添加剤。
  12. 【請求項12】 請求項9記載の方法により難燃性にさ
    れたスチレン性樹脂。
JP5095936A 1992-04-23 1993-04-22 新規ターポリマー Pending JPH06340713A (ja)

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JP5095936A Pending JPH06340713A (ja) 1992-04-23 1993-04-22 新規ターポリマー

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