JPH1191521A - ブレーキ装置 - Google Patents

ブレーキ装置

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JPH1191521A
JPH1191521A JP26244197A JP26244197A JPH1191521A JP H1191521 A JPH1191521 A JP H1191521A JP 26244197 A JP26244197 A JP 26244197A JP 26244197 A JP26244197 A JP 26244197A JP H1191521 A JPH1191521 A JP H1191521A
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JP
Japan
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hydraulic pressure
control
brake
wheel
rotating member
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Withdrawn
Application number
JP26244197A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshitaka Suga
賀 登志隆 須
Masayoshi Katagiri
桐 正 義 片
Kenji Urata
田 研 志 浦
Yasuyuki Hanai
井 泰 幸 花
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
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Withdrawn legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T8/00Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブレーキ鳴きを抑制するブレーキ装置を提供
すること。 【解決手段】 車輪4と一体に回転するドラム15と、
ブレーキシュー16と、ブレーキペダル6と、液圧発生
装置7とを備えたブレーキ装置1において、振動検セン
サ20と、振動センサ20からの検出結果に基づいて、
ブレーキ鳴きを抑制するように液圧を制御するととも
に、車両制動力を常に安定した状態に保つように液圧を
制御する液圧制御装置8とを配設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブレーキ鳴きの軽
減を図ったブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、車両のブレーキ装置は、車輪と一
体に回転する回転部材と、前記回転部材に接触すること
により前記回転部材の回転を抑制し、前記車輪に制動力
を付与する摩擦部材と、押圧力を前記摩擦部材に付与
し、前記摩擦部材を前記回転部材に向けて押圧する押圧
装置と、を備えたものが知られている。
【0003】このブレーキ装置は、押圧力が押圧装置に
より摩擦部材に対して付与されることによって摩擦部材
が回転部材に向けて押圧付勢され、回転部材と摩擦部材
とが当接して回転部材の回転を抑制すると共に車輪に制
動力が付与されることになる。
【0004】
【発明が解決するための課題】一般的に、上述したよう
なブレーキ装置においては、回転部材と摩擦部材との当
接において振動が生じることにより、ブレーキ鳴きが発
生することが広く知られている。
【0005】本願発明者は、このブレーキ鳴きの発生に
着目し、鋭意研究を重ねた結果、ブレーキ装置の制動中
に回転部材と摩擦部材との摩擦面において、摩擦全体面
が定常安定状態となった時に、摩擦面の極微少部位で極
微少面圧変動又は極微少摩擦係数変動が発生し、この極
微少面圧変動或は極微少摩擦係数変動が回転部材及び摩
擦部材を含むブレーキ装置の自励振動を誘発し、ひいて
はブレーキ鳴きを起こしているものであることをつきと
めた。
【0006】本発明は、ブレーキ鳴きの低減を図ったブ
レーキ装置を提供することを、その技術的課題とするも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るために、車輪と一体に回転する回転部材と、前記回転
部材に接触することにより前記回転部材の回転を抑制
し、前記車輪に制動力を付与する摩擦部材と、前記摩擦
部材に押圧力を付与し、前記摩擦部材を前記回転部材に
向けて押圧する押圧装置と、前記回転部材と前記摩擦部
材との当接に伴って生じる振動に基づくブレーキ鳴きを
抑制するように、前記押圧力を制御する制御手段とを備
えたブレーキ装置を構成した。
【0008】又、車輪と一体に回転する回転部材と、前
記回転部材に接触することにより前記回転部材の回転を
抑制し、前記車輪に制動力を付与する摩擦部材と、前記
摩擦部材に押圧力を付与し、前記摩擦部材を前記回転部
材に向けて押圧する押圧装置と、前記回転部材と前記摩
擦部材との接触の際に前記回転部材と前記摩擦部材との
摩擦面が定常安定状態から脱却されるように、前記押圧
力を制御する制御手段とを備えたブレーキ装置を構成し
た。
【0009】好ましくは、前記定常安定状態は、同一の
前記押圧力で少なくとも1秒間以上前記摩擦部材が前記
回転部材に当接される状態であり、前記液圧制御装置
は、前記回転部材と前記摩擦部材との接触の際に前記回
転部材と前記摩擦部材との摩擦面がこの定常安定状態か
ら脱却されるように前記押圧力を制御するブレーキ装置
が望ましい。
【0010】好ましくは、前記制御手段は、前記押圧力
に対して増大制御と減少制御との内で少なくともどちら
か一方の制御を行うブレーキ装置が望ましい。
【0011】好ましくは、運転者により作動される操作
部材を備え、前記押圧装置は前記操作部材の操作に応じ
て前記押圧力を前記摩擦部材に付与するブレーキ装置が
望ましい。
【0012】又、車輪と一体に回転する回転部材と、前
記回転部材に接触することにより前記回転部材の回転を
抑制し、前記車輪に制動力を付与する摩擦部材と、運転
者により作動される操作部材と、前記操作部材の操作に
応じて押圧力を前記摩擦部材に付与し、前記摩擦部材を
前記回転部材に向けて押圧する押圧装置と、前記操作部
材の操作の有無を検出する操作検出手段と、前記操作検
出手段の検出結果に基づいて、前記押圧力に対して増大
制御と減少制御の内で少なくともどちらか一方の制御を
行う制御手段とを備えたブレーキ装置を構成した。
【0013】又、車輪と一体に回転する回転部材と、前
記回転部材に接触することにより前記回転部材の回転を
抑制し、前記車輪に制動力を付与する摩擦部材と、前記
摩擦部材に押圧力を付与して前記摩擦部材を前記回転部
材に向けて押圧する押圧装置と、前記回転部材と前記摩
擦部材との当接によって生じる振動に基づく量を検出す
る検出手段と、前記検出手段の検出結果に基づいて、前
記押圧力に対して増大制御と減少制御の内で少なくとも
どちらか一方の制御を行う制御手段とを備えたブレーキ
装置を構成した。
【0014】又、車両の車輪と一体に回転する回転部材
と、前記回転部材に接触することにより前記回転部材の
回転を抑制し、前記車輪に制動力を付与する摩擦部材
と、前記摩擦部材に押圧力を付与して前記摩擦部材を前
記回転部材に向けて押圧する押圧装置と、前記回転部材
と前記摩擦部材との当接によって生じる振動に基づく量
を検出する検出手段と、前記検出手段からの検出結果を
所定値と比較する比較手段と、前記比較手段が前記所定
値を上回る前記検出結果を検出することにより、前記押
圧力に対して増大制御と減少制御の内で少なくともどち
らか一方の制御を行う制御手段と、前記制御手段の制御
開始後における前記車両の制動力を、前記制御手段の制
御開始前における前記車両の制動力に補正するように前
記押圧力を制御する車両制動力制御手段とを備えたブレ
ーキ装置を構成した。
【0015】又、車両の複数の車輪とそれぞれ一体に回
転する回転部材と、前記各回転部材にそれぞれ接触する
ことにより前記回転部材の回転を抑制し、前記各車輪に
制動力を付与する摩擦部材と、前記各摩擦部材に押圧力
をそれぞれ付与して前記各摩擦部材を前記各回転部材に
向けて押圧する押圧装置と、前記各回転部材と前記各摩
擦部材との当接によって生じる振動に基づく量をそれぞ
れ検出する検出手段と、前記検出手段からのそれぞれの
検出結果を所定値と比較する比較手段と、前記比較手段
が前記所定値を上回る前記検出結果を検出することによ
り、前記所定値を上回る前記検出結果が検出された前記
摩擦部材に対して付与されている前記押圧力に対して、
増大制御と減少制御の内で少なくともどちらか一方の制
御を行う制御手段と、前記制御手段の制御開始後におけ
る前記車両の制動力を、前記制御手段の制御開始前にお
ける前記車両の制動力に補正するように少なくとも一つ
の前記摩擦部材に対して付与されている前記押圧力を制
御する車両制動力制御手段とを備えたブレーキ装置を構
成した。
【0016】好ましくは、前記車両に関する制動力を検
出する車両制動力検出手段と、前記制御手段の作動に伴
って、前記制御手段の作動以前に前記車両制動力検出手
段により検出された検出結果と前記制御手段の作動以後
に前記車両制動力検出手段により検出された検出結果と
を比較する車両制動力比較手段とを備え、前記車両制動
力制御手段は、前記車両制動力比較手段の比較結果に基
づいて作動されるブレーキ装置が望ましい。
【0017】好ましくは、運転者により作動される操作
部材を備え、前記押圧装置は前記操作部材の操作に応じ
て前記押圧力を前記摩擦部材に付与するブレーキ装置が
望ましい。
【0018】好ましくは、前記制御手段は、前記押圧力
を増減制御するブレーキ装置が望ましい。
【0019】好ましくは、前記制御手段は、前記押圧力
をパルス制御するブレーキ装置が望ましい。
【0020】好ましくは、、前記制御手段は、前記押圧
力を不規則パルス制御するブレーキ装置が望ましい。
【0021】請求項1のブレーキ装置は、回転部材と摩
擦部材との当接に伴って生じるブレーキ鳴きを抑制する
ように制御手段が摩擦部材に付与される押圧力を制御す
る。請求項2のブレーキ装置は、回転部材と摩擦部材と
の摩擦面が定常安定状態とならないように、制御手段が
摩擦部材に付与される押圧力を制御する。
【0022】請求項3のブレーキ装置は、請求項1の作
用に加えて、回転部材と摩擦部材とが同一の押圧力で少
なくとも1秒以上当接される状態とならないように、制
御手段が摩擦部材に付与される押圧力を制御する。
【0023】請求項4のブレーキ装置は、請求項1〜3
の何れか一に記載の作用に加えて、制御手段は増大制御
と減少制御との内で少なくともどちらか一方の制御を行
う。請求項5のブレーキ装置は、請求項1〜4の何れか
一に記載の作用に加えて、押圧装置は、操作部材の操作
に応じて押圧力を摩擦部材に付与する。
【0024】請求項6のブレーキ装置は、操作検出手段
の検出結果に基づいて、制御手段が摩擦部材に付与され
る押圧力に対して増大制御と減少制御との内で少なくと
もどちらか一方の制御をする。
【0025】請求項7のブレーキ装置は、検出手段の検
出結果に基づいて、制御手段が摩擦部材に付与される押
圧力に対して増大制御と減少制御との内で少なくともど
ちらか一方の制御をする。
【0026】請求項8のブレーキ装置は、比較手段によ
って検出手段の検出結果が所定値と比較され、この比較
結果に基づいて、制御手段が摩擦部材に付与される押圧
力に対して増大制御と減少制御との内で少なくともどち
らか一方の制御をする。
【0027】請求項9のブレーキ装置は、車両制動力制
御手段は、制御手段の作動以前に車両制動力検出手段に
より検出された検出結果と制御手段の作動以後に車両制
動力検出手段により検出された検出結果とを比較し、こ
の比較結果に基づいて、摩擦部材に対して付与されてい
る押圧力を、制御手段の作動以後に車両制動力検出手段
により検出された検出結果を制御手段の作動以前に車両
制動力検出手段により検出された検出結果に等しくする
ように制御する。
【0028】請求項10のブレーキ装置は、車両制動力
制御手段は、制御手段の作動以前に車両制動力検出手段
により検出された検出結果と制御手段の作動以後に車両
制動力検出手段により検出された検出結果とを比較し、
この比較結果に基づいて、摩擦部材に対して付与されて
いる押圧力を、制御手段の作動以後に車両制動力検出手
段により検出された検出結果を制御手段の作動以前に車
両制動力検出手段により検出された検出結果に等しくす
るように制御する。
【0029】請求項11のブレーキ装置は、請求項7〜
10の何れか一に記載の作用に加えて、押圧装置は、操
作部材の操作に応じて押圧力を摩擦部材に付与する。
【0030】請求項12のブレーキ装置は、請求項4〜
11の何れか一に記載の作用に加えて、制御手段は押圧
力を増減制御する。
【0031】請求項13のブレーキ装置は、請求項12
の作用に加えて、制御手段は、押圧力をパルス制御す
る。
【0032】請求項14のブレーキ装置は、請求項12
の作用に加えて、制御手段は、押圧力を不規則パルス制
御する。
【0033】
【実施の形態】以下、本発明を実施の形態により具体的
に説明する。
【0034】(実施の形態1)図1は本発明を実施した
ブレーキ装置1の概略図である。図1に示すように、こ
のブレーキ装置1は、右前車輪2と、左前車輪3と、右
後車輪4と、左後車輪5と、ブレーキ操作部材としての
ブレーキペダル6と、ブレーキペダル6により駆動され
る押圧装置としての液圧発生装置7と、液圧発生装置7
から各車輪2〜5に向けて付与されるそれぞれの液圧を
増減制御する制御手段としての液圧制御装置8と、各車
輪2〜5の速度を検出する車輪速度センサ9〜12と、
ブレーキペダル6のon/off操作を検出するブレー
キペダルセンサ13と、振動センサ18〜20と、電子
制御装置14とを備えている。
【0035】右後車輪4の内部には、右後車輪4と一体
的に回転する回転部材としてのドラム15と、ドラム1
5の内周にその外周部分で当接可能な摩擦部材としての
ブレーキシュー16と、液圧発生装置7からの液圧を受
けることにより、ブレーキシュー16をドラム15に向
けて押圧付勢するホリールシリンダ17とが配設されて
いる。その他の車輪2、3、5にも右後車輪4と同様に
それぞれドラム、ブレーキシュー、及びホイールシリン
ダが配設されている。
【0036】液圧制御装置8はその内部に不図示の複数
の電磁弁及びポンプを備えており、この電磁弁及びポン
プが作動されることにより、液圧発生装置7から各車輪
2〜5に向けて付与されるそれぞれの液圧を増減制御可
能としている。
【0037】各振動センサ18〜21は圧電素子によっ
て形成されており、ドラムとブレーキシューとが当接す
ることにより生じる振動から誘発され、ドラム、ブレー
キシュー及びホイールシリンダを備える車輪ブレーキ部
分22、23、24、25において生じるブレーキ鳴き
を、このブレーキ鳴きに伴う振動量から電圧として検出
可能としている。
【0038】電子制御装置14は、図2に示すように、
バスを介して相互に接続されたCPU22、ROM2
3、RAM24、タイマ25、入力ポート26及び出力
ポート27から成るマイクロコンピュータ28を備えて
いる。車輪速度センサ9〜12、ブレーキセンサ13及
び振動センサ18〜21の出力信号は増幅回路29a〜
29iを介してそれぞれ入力ポート28からCPU22
に入力されるように構成されている。又、出力ポート2
7からは駆動回路30aを介して液圧制御装置8に制御
信号が出力されるように構成されている。マイクロコン
ピュータ28においては、ROM23は図3に対応した
フローチャートプログラムを記憶し、CPU22は図示
しないイグニッションスイッチが閉成されている間当該
プログラムを実行し、RAM24は当該プログラムの実
行に必要な変数データを一時的に記憶する。
【0039】図4は運転者のブレーキ作動による液圧波
形を示しており、図5は液圧制御装置8により制御され
た液圧波形を示しており、図6は液圧制御装置8の制御
以前における車輪ブレーキ部分におけるブレーキ鳴きの
振動波形を示しており、図7は液圧制御装置8が制御さ
れた際の車輪ブレーキ部分におけるブレーキ鳴きの振動
波形を示しており、図8はブレーキ鳴き評価試験結果を
示している。図1〜8に示すように、不図示のイグニッ
ションスイッチが閉成されると、図3のフローチャート
に対応したプログラムの実行が開始される。プログラム
の実行が開始されると、先ず図3のステップ101にて
マイクロコンピュータ28が初期化され、各種の演算値
がクリアされる。そして、ステップ102においてブレ
ーキペダルセンサ13の出力信号からブレーキペダル6
が運転者により操作されているか否かが判定される。も
し、ブレーキペダル6が操作されていないのであれば、
ステップ102に戻る。
【0040】運転者によりブレーキペダル6が操作力f
で操作されると、液圧発生装置7によってこのブレーキ
ペダル6に印加された操作力fに基づいた液圧pが発生
され、この液圧pが液圧発生装置7から液圧制御装置8
を介して各ホイールシリンダに向けて付与される。
【0041】右後車輪4を例にすると、ホイールシリン
ダ17に液圧pが付与されることによってブレーキシュ
ー16がドラム15に向けて押圧付勢され、ブレーキシ
ュー16がドラム15に当接する。このブレーキシュー
16とドラム15との当接によってブレーキシュー16
とドラム15との間に摩擦力が発生し、ドラム15の回
転が抑制されるとともに右後車輪4に制動力が付与され
ることになる。
【0042】ステップ102において、このブレーキペ
ダル6の操作がブレーキペダルセンサ13により検知さ
れると、ステップ103において、各車輪速度センサ9
〜12からの検出結果に基づいて、液圧pによる車両の
制動力としての車両減速度DVs1 が演算される。
【0043】次いで、ステップ104において、各車輪
2〜5における液圧pに基づいたブレーキシューとドラ
ムとの摩擦による振動量がそれぞれの振動センサ18〜
21によって検出され、それぞれの検出結果V1 〜V4
が所定値Vx と比較される。ステップ104において、
例えば、各検出結果V1 〜V4 の内で右後車輪4の車輪
ブレーキ部分24における検出結果V3 が所定値Vx
りも大きいと判断されると、この比較結果により、右後
車輪4の車輪ブレーキ部分の液圧pによるブレーキシュ
ー16とドラム15との摩擦において、ブレーキシュー
16とドラム15との摩擦面全体が少なくとも液圧pで
1秒間以上当接する定常安定状態となり、この摩擦面の
極微少部位で極微少面圧変動或いは極微少摩擦係数変動
が発生して右後車輪4の車輪ブレーキ部分24において
自励振動が誘発され、ブレーキ鳴きが発生していること
が検出される。次いでステップ105において、右後車
輪4へ付与されている液圧pに関して液圧制御装置8に
より第1次液圧制御が開始される。
【0044】ステップ104において、各検出結果V1
〜V4 の内で所定値Vx を上回る値が検出されない場
合、各車輪2〜5の車輪ブレーキ部分22〜25におい
てはブレーキ鳴きが生じていないと判定され、ステップ
102に戻る。
【0045】ステップ105において、液圧制御装置8
は第1次液圧制御として、右後車輪4に付与されている
液圧pに関し、ブレーキシュー16とドラム15との摩
擦面が定常安定状態から脱却するようにパルス増圧及び
パルス減圧制御を行う。即ち、液圧制御装置8の制御開
始以前においては、図4に示すように右後車輪4対して
付与されている液圧は液圧pで略安定していたが、液圧
制御装置8の制御開始後においては、図5に示すように
右後車輪4に対して付与される液圧は、液圧pを基準と
して極微少ながら液圧pを上まわる0.02秒間の増圧
と液圧pを下回る0.02秒間の減圧とが規則的に繰り
返される略一定パターンの制御でもって変動されること
になる。
【0046】次いで、ステップ106において、液圧制
御装置8による第1次液圧制御開始以後の車両減速度D
Vs2 が、それぞれの車輪速度センサ9〜12からの検
出結果に基づいて演算される。
【0047】次いで、ステップ107において、液圧制
御装置8の第1次液圧制御の作動前の車両減速度DVs
1 と液圧制御装置8の第1次液圧制御の作動後の車両減
速度DVs2 とが比較される。
【0048】もし、ステップ107において、車両減速
度DVs1 と車両減速度DVs2 とが等しくないと判断
されれば、液圧制御装置8の第1次液圧制御が開始され
たことに伴って右後車輪4の制動力が極微少ながら増減
変動し、この右後車輪4における制動力の変動が車両の
減速度に変化を及ぼしていると判定され、ステップ10
8において、液圧制御装置8の作動後の車両減速度が液
圧制御装置8の作動開始前の車両減速度DVs1 になる
ように、第1次液圧制御が行われている右後車輪4以外
の車輪2、3、5に対して付与されているそれぞれの液
圧pに関して、液圧制御装置8により第2次液圧制御と
しての増減制御が行われる。即ち、液圧制御装置8は、
ブレーキ鳴きを抑制する為の第1次液圧制御と、車両の
制動力を補正する為の第2次液圧制御と行っているもの
である。液圧制御装置8の第2次液圧制御は、液圧制御
装置8の作動後の車両減速度が液圧制御装置8の作動開
始前の車両減速度DVs1 に等しくなった時点で終了さ
れる。
【0049】もし、ステップ107において、車両減速
度DVs1 と車両減速度DVs2 とが等しい判断されれ
ば、液圧制御装置8の第1次制御の作動は車両の減速度
に変化を及ぼしていないと判定され、液圧制御装置8に
よる第2次液圧制御は行われず、ステップ109へと進
む。
【0050】ステップ109において、ステップ104
において所定値Vx よりも大きいと判断された検出結果
n 、本実施の形態においてはV3 に対応する車輪ブレ
ーキ部分24の液圧制御装置8の第1次液圧制御制御作
動の開始後における振動量Vn ’、本実施の形態におい
ては右後車輪4の車輪ブレーキ部分24の液圧制御装置
8の第1次液圧制御作動の開始後における振動量V3
が再度所定値Vx と比較される。
【0051】ステップ109において、もし、液圧制御
装置8の第1次液圧制御作動開始後において振動センサ
20により検出された検出結果V3 ’が所定値Vx より
も大きいならば、右後車輪4の車輪ブレーキ部分24に
おいてブレーキ鳴きが解消されていないと判断され、ス
テップ105に戻り、液圧制御装置8の第1液圧制御作
動が継続される。
【0052】ステップ109において、もし、液圧制御
装置8の第1次液圧制御作動開始後において振動センサ
20により検出された検出結果V3 ’が所定値Vx より
も小さいならば、右後車輪4の車輪ブレーキ部分24に
おいてブレーキ鳴きが解消されたと判断され、ステップ
110において液圧制御装置8の第1液圧制御作動が終
了される。
【0053】図6及び図7に示すように、液圧制御装置
8によって第1次液圧制御が行われることにより、ドラ
ムとブレーキシューとが当接する際にドラムとブレーキ
シューとの摩擦面が定常安定状態を採ることを抑制で
き、もって、摩擦面の極微少部位で極微少面圧変動或い
は極微少摩擦係数変動の発生を抑制できることから、各
車輪2〜5における各車輪ブレーキ部分22〜25の振
動量を確実に減少することができる。ひいては、図8に
示すように、液圧制御装置8によって第1次液圧制御が
行われることにより、各車輪2〜5における各車輪ブレ
ーキ部分22〜25におけるブレーキ鳴きの発生を確実
に抑えることができる。
【0054】以上説明したように、本実施の形態のブレ
ーキ装置1によれば、液圧制御装置8により第1次液圧
制御が行われることにより、ブレーキシュー16とドラ
ム15との摩擦面が定常安定状態となることを防ぎ、も
って車輪ブレーキ部分22〜25におけるブレーキ鳴き
を解消することを可能としている。
【0055】更には、ブレーキペダルセンサ13及び各
振動センサ18〜21の検出結果に基づいて、第1次液
圧制御作動が開始されることから、第1次液圧制御作動
の開始タイミングをより良いものとできる。
【0056】更には、第1次液圧制御の開始後における
車両減速度を、第1次液圧制御の開始前における車両減
速度DVs1 に等しくなるように第2次液圧制御を行う
ことにより、第1次液圧制御の開始により、車両減速度
が変動しブレーキフィーリングを損なう虞がない。
【0057】更には、第1次液圧制御を規則的なパルス
制御で行うことにより、より能率的なブレーキ鳴きの解
消を可能としている。
【0058】本実施の形態においては、各車輪2〜5の
車輪ブレーキ部分22〜25は、ドラム15とブレーキ
シュー16とホイールシリンダ17とを備えるドラムブ
レーキとして構成されているが、特にこの構成に限定さ
れるものではなく、例えば、車輪と一体的に回転するデ
ィスクロータと、このディスクロータに当接するパッド
と、パッドをディスクロータに向けて付勢するピストン
或はキャリパを有するディスクブレーキにおいて本発明
を適用しても、同様の作用効果が得られるのは言うまで
もない。
【0059】又、本実施の形態においては、各車輪ブレ
ーキ部分22〜25に対して液圧を付与することにより
ブレーキシュー16とドラム15とを当接させ、液圧制
御装置8により液圧を制御しているが、特にこの構成に
限定されるものではなく、例えば、空気圧を付与するこ
とにより摩擦部材を回転部材に当接させ、この空気圧を
制御するもの、或いは、電力を付与することにより摩擦
部材を回転部材に当接させ、この電力を制御するものに
おいて本発明を適用しても、同様の作用効果が得られる
のは言うまでもない。
【0060】又、本実施の形態においては、ドラムとブ
レーキシューとの当接によって生じる振動に基づく量を
検出する検出手段である振動センサ18〜21として圧
電素子を用いているが、特にこの構成に限定されるもの
ではなく、例えば、回転部材と摩擦部材との当接により
生じる振動に基づいた加速度を検出する加速度センサを
用いたもの、回転部材と摩擦部材との当接により生じる
振動に基づいた変位量を検出するストロークセンサを用
いたもの、及び回転部材と摩擦部材との当接により生じ
る振動に基づいた押圧力の変化量を検出する圧力センサ
を用いた本発明のブレーキ装置においても同様の作用効
果が得られる。
【0061】又、本実施の形態においては、車両制動力
として車両減速度を用いているが、特にこの構成に限定
されるものではなく、例えば、車輪回転数を用いた本発
明のブレーキ装置においても同様の作用効果が得られ
る。
【0062】又、本実施の形態においては、一つの液圧
発生装置7により各車輪2〜5に対して液圧を付与し、
一つの液圧制御装置8により第1次液圧制御を行ってい
るが、特にこの構成に限定されるものではなく、例え
ば、前車輪2、3に対して液圧を付与する第1液圧発生
装置と、後車輪4、5に対して液圧を付与する第2液圧
発生装置とを備え、前車輪2、3に関する液圧を制御す
る第1液圧制御装置と、後車輪4、5に関数する液圧を
制御する第2液圧制御装置を備えた本発明のブレーキ装
置においても同様の作用効果が得られる。
【0063】又、本実施の形態においては、ブレーキペ
ダル6の操作を検出するためにブレーキペダルセンサ1
3を用いているが、特のこの構成に限定されるものでは
なく、例えば、ブレーキペダルスイッチを用いた本発明
のブレーキ装置においても同様の作用効果が得られる。
【0064】又、本実施の形態においては、液圧発生装
置7はブレーキペダル6の操作力に基づいた液圧を車輪
ブレーキ部分に付与しているが、特にこの構成に限定す
るものではなく、例えば、ブレーキペダルの操作無しに
液圧発生装置によって液圧が車輪ブレーキ部分に付与さ
れる周知のTRC(トラクションコントロール)制御機
能を持つブレーキ装置において、TRC制御に伴って液
圧発生装置が車輪ブレーキ部分に付与した液圧に対し、
液圧制御手段が第1次液圧制御、ひいては第2次液圧制
御を行っても同様の作用効果が得られる。
【0065】又、本実施の形態においては、第2次液圧
制御として、第1次液圧制御が行われている車輪ブレー
キ部分以外の車輪ブレーキ部分にそれぞれ付与されてい
る液圧を制御する構成を採っているが、特にこの構成に
限定されるものではなく、例えば、第2次液圧制御とし
て、全車輪ブレーキ部分にそれぞれ付与されている液圧
を制御する本発明のブレーキ装置においても同様の作用
効果が得られる。
【0066】又、本実施の形態においては、液圧制御装
置8が第1次液圧制御と第2次液圧制御との両方を行っ
ているが、特にこの構成に限定されるものではなく、例
えば、第1次液圧制御を行う第1液圧制御装置と、第2
次液圧制御を行う第2液圧制御装置とを備えた本発明の
ブレーキ装置においても同様の作用効果が得られる。 (実施の形態2)図9は、本発明の一実施の形態のブレ
ーキ装置における第一次液圧制御が行われた際の液圧の
波形を示している。この液圧波形以外は実施の形態1と
同様であるので詳細な説明は省略する。
【0067】図9に示すように、液圧制御装置は第1次
液圧制御として、車輪に付与されている液圧pに関し、
ブレーキシューとドラムとの摩擦面が定常安定状態から
脱却するように不規則なパルス増圧及びパルス減圧制御
を行う。即ち、液圧制御装置の制御開始以前において
は、図9の点線に示すように車輪に対して付与されてい
る液圧は液圧pで略安定していたが、液圧制御装置の制
御開始後においては、車輪に対して付与される液圧は、
液圧pを基準として極微少ながら液圧pを上回る0.0
1秒間の増圧と液圧pを基準として極微少ながら液圧p
を下回る0.01秒間の減圧とが一定間隔(0.04秒
間)で不定パターンの制御でもって変動されることにな
る。
【0068】その他の作用効果は、実施の形態1と同様
であるので説明は省略する。
【0069】(実施の形態3)図10は、本発明の一実
施の形態のブレーキ装置における第1次液圧制御が行わ
れた際の液圧の波形を示している。この液圧波形以外は
実施の形態1と同様であるので詳細な説明は省略する。
【0070】図10に示すように、液圧制御装置は第1
次液圧制御として、車輪に付与されている液圧pに関
し、ブレーキシューとドラムとの摩擦面が定常安定状態
から脱却するように増減制御を行う。即ち、液圧制御装
置の制御開始以前においては、図10の点線に示すよう
に車輪に対して付与されている液圧は液圧pで略安定し
ていたが、液圧制御装置の制御開始後においては、車輪
に対して付与される液圧は、液圧pを基準として極微少
ながら徐々に増圧され、所定量の増圧後に、極微ながら
徐々に減圧される一定パターンの制御でもって変動され
ることになる。
【0071】その他の作用効果は、実施の形態1と同様
であるので説明は省略する。
【0072】(実施の形態4)図11は、本発明の一実
施の形態のブレーキ装置における第一次液圧制御が行わ
れた際の液圧の波形を示している。この液圧波形以外は
実施の形態1と同様であるので詳細な説明は省略する。
【0073】図11に示すように、液圧制御装置は第1
次液圧制御として、車輪に付与されている液圧pに関
し、ブレーキシューとドラムとの摩擦面が定常安定状態
から脱却するように規則的なパルス増圧制御を行う。即
ち、液圧制御装置の制御開始以前においては、図11の
点線に示すように車輪に対して付与されている液圧は液
圧pで略安定していたが、液圧制御装置の制御開始後に
おいては、車輪に対して付与される液圧は、液圧pを基
準として極微少ながら液圧pを上回る0.01秒間の増
圧が一定間隔(0.04秒間)で繰り返される略一定パ
ターンの制御でもって変動されることになる。
【0074】その他の作用効果は、実施の形態1と同様
であるので説明は省略する。
【0075】(実施の形態5)図12は、本発明の一実
施の形態のブレーキ装置における第一次液圧制御が行わ
れた際の液圧の波形を示している。この液圧波形以外は
実施の形態1と同様であるので詳細な説明は省略する。
【0076】図12に示すように、液圧制御装置は第1
次液圧制御として、車輪に付与されている液圧pに関
し、ブレーキシューとドラムとの摩擦面が定常安定状態
から脱却するように不規則なパルス増圧及びパルス減圧
制御を行う。即ち、液圧制御装置の制御開始以前におい
ては、図12の点線に示すように車輪に対して付与され
ている液圧は液圧pで略安定していたが、液圧制御装置
の制御開始後においては、車輪に対して付与される液圧
は、液圧pを基準として極微少ながら液圧pを上回る
0.01秒間の増圧と液圧pを基準として極微少ながら
液圧pを下回る0.01秒間の減圧が一定パターンで且
つ不定間隔で繰り返される制御でもって変動されること
になる。
【0077】その他の作用効果は、実施の形態1と同様
であるので説明は省略する。
【0078】(実施の形態6)図13は、本発明の一実
施の形態のブレーキ装置における第一次液圧制御が行わ
れた際の液圧の波形を示している。この液圧波形以外は
実施の形態1と同様であるので詳細な説明は省略する。
【0079】図13に示すように、液圧制御装置は第1
次液圧制御として、車輪に付与されている液圧pに関
し、ブレーキシューとドラムとの摩擦面が定常安定状態
から脱却するように増減制御を行う。即ち、液圧制御装
置の制御開始以前においては、図13の点線に示すよう
に車輪に対して付与されている液圧は液圧pで略安定し
ていたが、液圧制御装置の制御開始後においては、車輪
に対して付与される液圧は、液圧pを基準として所定値
まで極微少ながら徐々に増圧され、次いで、所定値まで
極微少ながら所定値まで減圧される一定パターンでもっ
て制御されて変動されることになる。特に、増圧及び減
圧の過程において、一定間隔(0.04秒間)で一時的
な減圧及び増圧が行われる。
【0080】その他の作用効果は、実施の形態1と同様
であるので説明は省略する。
【0081】(実施の形態7)図14は、本発明の一実
施の形態のブレーキ装置における第一次液圧制御が行わ
れた際の液圧の波形を示している。この液圧波形以外は
実施の形態1と同様であるので詳細な説明は省略する。
【0082】図14に示すように、液圧制御装置は第1
次液圧制御として、車輪に付与されている液圧pに関
し、ブレーキシューとドラムとの摩擦面が定常安定状態
から脱却するように不規則なパルス増圧及びパルス減圧
制御を行う。即ち、液圧制御装置の制御開始以前におい
ては、図14の点線に示すように車輪に対して付与され
ている液圧は液圧pで略安定していたが、液圧制御装置
の制御開始後においては、車輪に対して付与される液圧
は、液圧pを基準として極微少ながら液圧pを上回る
0.01秒間の増圧と液圧pを基準として極微少ながら
液圧pを下回る0.01秒間の減圧が不定パターンで且
つ不定間隔で繰り返される制御でもって変動されること
になる。
【0083】その他の作用効果は、実施の形態1と同様
であるので説明は省略する。
【0084】(実施の形態8)図15は、本発明の一実
施の形態のブレーキ装置のフローチャートプログラムを
示している。このフローチャート以外は実施の形態1と
同様であるので詳細な説明は省略する。
【0085】ブレーキ装置1の構成及び第1次液圧制御
における液圧波形は実施の形態1と同様であるので図
1、図2、図4、及び図5を用いて説明する。図1、図
2、図4、図5、及び図15に示すように、不図示のイ
グニッションスイッチが閉成されると、図15のフロー
チャートに対応したプログラムの実行が開始される。プ
ログラムの実行が開始されると、先ず図15のステップ
201にてマイクロコンピュータ28が初期化され、各
種の演算値がクリアされる。そして、ステップ202に
おいてブレーキペダルセンサ13の出力信号からブレー
キペダル6が運転者により操作されているか否かが判定
される。もし、ブレーキペダル6が操作されていないの
であれば、ステップ202に戻る。
【0086】運転者によりブレーキペダル6が操作力f
で操作されると、液圧発生装置7によってこのブレーキ
ペダル6に印加された操作力fに基づいた液圧pが発生
され、この液圧pが液圧発生装置7から液圧制御装置8
を介して各ホイールシリンダに向けて付与される。
【0087】右後車輪4を例にすると、ホイールシリン
ダ17に液圧pが付与されることによってブレーキシュ
ー16がドラム15に向けて押圧付勢され、ブレーキシ
ュー16がドラム15に当接する。このブレーキシュー
16とドラム15との当接によってブレーキシュー16
とドラム15との間に摩擦力が発生し、ドラム15の回
転が抑制されるとともに右後車輪4に制動力が付与され
ることになる。
【0088】ステップ202において、このブレーキペ
ダル6の操作がブレーキペダルセンサ13により検知さ
れると、ステップ203において、各車輪速度センサ9
〜12からの検出結果に基づいて、液圧pによる車両の
制動力としての車両減速度DVs1 が演算される。
【0089】次いで、ステップ204において、液圧制
御装置8は第1次液圧制御として、右後車輪4に付与さ
れている液圧pに関し、ブレーキシュー16とドラム1
5との摩擦面が少なくとも1秒以上液圧pで当接される
定常安定状態から脱却するようにパルス増圧及びパルス
減圧制御を行う。即ち、液圧制御装置8の制御開始以前
においては、図4に示すように右後車輪4対して付与さ
れている液圧は液圧pで略安定していたが、液圧制御装
置8の制御開始後においては、図5に示すように右後車
輪4に対して付与される液圧は、液圧pを基準として極
微少ながら液圧pを上まわる0.02秒間の増圧と液圧
pを下回る0.02秒間の減圧とが規則的に繰り返され
る略一定パターンの制御でもって変動されることにな
る。
【0090】次いで、ステップ205において、液圧制
御装置8による第1次液圧制御開始以後の車両減速度D
Vs2 が、それぞれの車輪速度センサ9〜12からの検
出結果に基づいて演算される。
【0091】次いで、ステップ206において、液圧制
御装置8の第1次液圧制御の作動前の車両減速度DVs
1 と液圧制御装置8の第1次液圧制御の作動後の車両減
速度DVs2 とが比較される。
【0092】もし、ステップ207において、車両減速
度DVs1 と車両減速度DVs2 とが等しくないと判断
されれば、液圧制御装置8の第1次液圧制御が開始され
たことに伴って右後車輪4の制動力が極微少ながら増減
変動し、この右後車輪4における制動力の変動が車両の
減速度に変化を及ぼしていると判定され、ステップ20
7において、液圧制御装置8の作動後の車両減速度が液
圧制御装置8の作動開始前の車両減速度DVs1 になる
ように、第1次液圧制御が行われている右後車輪4以外
の車輪2、3、5に対して付与されているそれぞれの液
圧pに関して、液圧制御装置8により第2次液圧制御と
しての増減制御が行われる。液圧制御装置8の第2次液
圧制御は、液圧制御装置8の作動後の車両減速度が液圧
制御装置8の作動開始前の車両減速度DVs1 に等しく
なった時点で終了される。
【0093】もし、ステップ206において、車両減速
度DVs1 と車両減速度DVs2 とが等しい判断されれ
ば、液圧制御装置8の第1次制御の作動は車両の減速度
に変化を及ぼしていないと判定され、液圧制御装置8に
よる第2次液圧制御は行われず、ステップ208へと進
む。
【0094】ステップ208において、再度ブレーキペ
ダル6が踏み込み操作されているか否かがブレーキペダ
ルセンサ13の検出結果に基いて判定され、もし、ブレ
ーキペダル6が踏み込み操作されていないのであれば、
ステップ209において、液圧制御装置8の第1次液圧
制御が終了される。もし、ブレーキペダル6が依然とし
て踏み込み操作されているのであれば、ステップ208
に戻る。
【0095】その他の作用効果は実施の形態1と同様で
あるので説明は省略する。
【0096】本実施の形態においては、液圧制御装置8
の第1次液圧制御の液圧波形として図5に示される液圧
波形を用いたが、特にこの波形に限定するものではな
く、例えば、図9〜14の何れか一に示す液圧波形を用
いた本発明のブレーキ装置においても、同様の作用効果
が得られる。
【0097】(実施の形態9)図16は本発明を実施し
たブレーキ装置1の概略図である。尚、実施の形態1と
同様の部材には同符号が付してある。図16に示すよう
に、このブレーキ装置1は、車輪30と、ブレーキ操作
部材としてのブレーキペダル6と、ブレーキペダル6に
より駆動される押圧装置としての液圧発生装置7と、液
圧発生装置7から車輪30に向けて付与される液圧を増
減制御する制御手段としての液圧制御装置8と、車輪3
0の速度を検出する車輪速度センサ31と、ブレーキペ
ダル6のon/off操作を検出するブレーキペダルセ
ンサ13と、振動センサ32と、電子制御装置14とを
備えている。
【0098】車輪30の内部には、車輪30と一体的に
回転する回転部材としてのドラム15と、ドラム15の
内周にその外周部分で当接可能な摩擦部材としてのブレ
ーキシュー16と、液圧発生装置7からの液圧を受ける
ことにより、ブレーキシュー16をドラム15に向けて
押圧付勢するホリールシリンダ17とが配設されてい
る。
【0099】液圧制御装置8はその内部に不図示の複数
の電磁弁及びポンプを備えており、この電磁弁及びポン
プが作動されることにより、液圧発生装置7から車輪3
0に向けて付与されるそれぞれの液圧を増減制御可能と
している。
【0100】振動センサ32は圧電素子によって形成さ
れており、ドラム15とブレーキシュー16とが当接す
ることにより生じる振動から誘発され、ドラム15、ブ
レーキシュー16及びホイールシリンダ17を備える車
輪ブレーキ部分33において生じるブレーキ鳴きを、こ
のブレーキ鳴きに伴う振動量から電圧として検出可能と
している。
【0101】電子制御装置14は、図17に示すよう
に、バスを介して相互に接続されたCPU22、ROM
23、RAM24、タイマ25、入力ポート26及び出
力ポート27から成るマイクロコンピュータ28を備え
ている。車輪速度センサ31、ブレーキセンサ13及び
振動センサ32の出力信号は増幅回路29a〜29cを
介してそれぞれ入力ポート28からCPU22に入力さ
れるように構成されている。又、出力ポート27からは
駆動回路30aを介して液圧制御装置8に制御信号が出
力されるように構成されている。マイクロコンピュータ
28においては、ROM23は図12に対応したフロー
チャートプログラムを記憶し、CPU22は図示しない
イグニッションスイッチが閉成されている間当該プログ
ラムを実行し、RAM24は当該プログラムの実行に必
要な変数データを一時的に記憶する。
【0102】次いで作動を説明する。運転者のブレーキ
作動による液圧波形と液圧制御装置8の制御による液圧
波形は実施の形態1と同様であるので図4及び図5を用
いて説明する。図4と図5、及び図16〜図18に示す
ように、不図示のイグニッションスイッチが閉成される
と、図18のフローチャートに対応したプログラムの実
行が開始される。プログラムの実行が開始されると、先
ず図18のステップ301にてマイクロコンピュータ2
8が初期化され、各種の演算値がクリアされる。そし
て、ステップ302においてブレーキペダルセンサ13
の出力信号からブレーキペダル6が運転者により操作さ
れているか否かが判定される。もし、ブレーキペダル6
が操作されていないのであれば、ステップ302に戻
る。
【0103】運転者によりブレーキペダル6が操作力f
で操作されると、液圧発生装置7によってこのブレーキ
ペダル6に印加された操作力fに基づいた液圧pが発生
され、この液圧pが液圧発生装置7から液圧制御装置8
を介してホイールシリンダ17に向けて付与される。
【0104】ホイールシリンダ17に液圧pが付与され
ることによってブレーキシュー16がドラム15に向け
て押圧付勢され、ブレーキシュー16がドラム15に当
接する。このブレーキシュー16とドラム15との当接
によってブレーキシュー16とドラム15との間に摩擦
力が発生し、ドラム15の回転が抑制されるとともに車
輪30に制動力が付与されることになる。
【0105】ステップ302において、このブレーキペ
ダル6の操作がブレーキペダルセンサ13により検知さ
れると、ステップ303において、車輪速度センサ31
からの検出結果に基づいて、液圧pによる車両の制動力
としての車両減速度DVs1が演算される。
【0106】次いで、ステップ304において、車輪3
0における液圧pに基づいたブレーキシューとドラムと
の摩擦による振動量がそれぞれの振動センサ320によ
って検出され、検出結果Vが所定値Vx と比較される。
【0107】ステップ304において、例えば、検出結
果Vが所定値Vx よりも大きいと判断されると、この比
較結果により、車輪30の車輪ブレーキ部分33の液圧
pによるブレーキシュー16とドラム15との摩擦にお
いて、ブレーキシュー16とドラム15との摩擦面全体
が少なくとも液圧pで1秒間以上当接する定常安定状態
となり、この摩擦面の極微少部位で極微少面圧変動或い
は極微少摩擦係数変動が発生して車輪30の車輪ブレー
キ部分において自励振動が誘発され、ブレーキ鳴きが発
生していることが検出される。次いでステップ305に
おいて、車輪30へ付与されている液圧pに関して液圧
制御装置8により第1次液圧制御が開始される。
【0108】ステップ304において、検出結果Vが所
定値Vx を上回らない場合、車輪30の車輪ブレーキ部
分においてはブレーキ鳴きが生じていないと判定され、
ステップ302に戻る。
【0109】ステップ305において、液圧制御装置8
は第1次液圧制御として、車輪30に付与されている液
圧pに関し、ブレーキシュー16とドラム15との摩擦
面が定常安定状態から脱却するようにパルス増圧及びパ
ルス減圧制御を行う。即ち、液圧制御装置8の制御開始
以前においては、図4に示すように車輪30対して付与
されている液圧は液圧pで略安定していたが、液圧制御
装置8の制御開始後においては、図5に示すように車輪
30に対して付与される液圧は、液圧pを基準として極
微少ながら液圧pを上まわる0.02秒間の増圧と液圧
pを下回る0.02秒間の減圧とが規則的に繰り返され
る略一定パターンの制御でもって変動されることにな
る。
【0110】次いで、ステップ306において、液圧制
御装置8による第1次液圧制御開始以後の車両減速度D
Vs2 が、車輪速度センサ31からの検出結果に基づい
て演算される。
【0111】次いで、ステップ307において、液圧制
御装置8の第1次液圧制御の作動前の車両減速度DVs
1 と液圧制御装置8の第1次液圧制御の作動後の車両減
速度DVs2 とが比較される。
【0112】もし、ステップ307において、車両減速
度DVs1 と車両減速度DVs2 とが等しくないと判断
されれば、液圧制御装置8の第1次液圧制御が開始され
たことに伴って車輪30の制動力が極微少ながら増減変
動し、この車輪30における制動力の変動が車両の減速
度に変化を及ぼしていると判定され、ステップ108に
おいて、液圧制御装置8の作動後の車両減速度が液圧制
御装置8の作動開始前の車両減速度DVs1 になるよう
に、車輪30に付与されている液圧pに対して液圧制御
装置8により第2次液圧制御としての増減制御が行われ
る。液圧制御装置8の第2次液圧制御は、液圧制御装置
8の作動後の車両減速度が液圧制御装置8の作動開始前
の車両減速度DVs1 に等しくなった時点で終了され
る。
【0113】もし、ステップ307において、車両減速
度DVs1 と車両減速度DVs2 とが等しい判断されれ
ば、液圧制御装置8の第1次制御の作動は車両の減速度
に変化を及ぼしていないと判定され、液圧制御装置8に
よる第2次液圧制御は行われず、ステップ309へと進
む。
【0114】ステップ309において、液圧制御装置8
の第1次液圧制御制御作動の開始後における車輪30の
車輪ブレーキ部分の振動量V’が再度所定値Vx と比較
される。
【0115】ステップ309において、もし、液圧制御
装置8の第1次液圧制御作動開始後において振動センサ
32により検出された検出結果V’が所定値Vx よりも
大きいならば、車輪30においてブレーキ鳴きが解消さ
れていないと判断され、ステップ305に戻り、液圧制
御装置8の第1液圧制御作動が継続される。
【0116】ステップ309において、もし、液圧制御
装置8の第1次液圧制御作動開始後において振動センサ
32により検出された検出結果V’が所定値Vx よりも
小さいならば、車輪30においてブレーキ鳴きが解消さ
れたと判断され、ステップ310において液圧制御装置
8の第1液圧制御作動が終了される。
【0117】その他の作用効果は実施の形態1と同様で
あるので、説明は省略する。
【0118】(実施の形態10)本実施の形態において
は、実施の形態9と液圧制御装置8による第1次液圧制
御の開始条件が異なる以外は同様であるので詳細な説明
は省略する。尚、ブレーキ装置の構成は実施の形態9と
同様であり、第1及び第2液圧制御に関するフローチャ
ートは実施の形態8と同様であり、第1次液圧制御にお
ける液圧波形は実施の形態9と同様であるので、図4、
図5、図15、図16、及び図17を用いて説明する。
【0119】図4、図5、図15、図16及び図17に
示すように、不図示のイグニッションスイッチが閉成さ
れると、図15のフローチャートに対応したプログラム
の実行が開始される。プログラムの実行が開始される
と、先ず図15のステップ201にてマイクロコンピュ
ータ28が初期化され、各種の演算値がクリアされる。
そして、ステップ202においてブレーキペダルセンサ
13の出力信号からブレーキペダル6が運転者により操
作されているか否かが判定される。もし、ブレーキペダ
ル6が操作されていないのであれば、ステップ202に
戻る。
【0120】運転者によりブレーキペダル6が操作力f
で操作されると、液圧発生装置7によってこのブレーキ
ペダル6に印加された操作力fに基づいた液圧pが発生
され、この液圧pが液圧発生装置7から液圧制御装置8
を介してホイールシリンダ17に向けて付与される。
【0121】ホイールシリンダ17に液圧pが付与され
ることによってブレーキシュー16がドラム15に向け
て押圧付勢され、ブレーキシュー16がドラム15に当
接する。このブレーキシュー16とドラム15との当接
によってブレーキシュー16とドラム15との間に摩擦
力が発生し、ドラム15の回転が抑制されるとともに車
輪30に制動力が付与されることになる。
【0122】ステップ202において、このブレーキペ
ダル6の操作がブレーキペダルセンサ13により検知さ
れると、ステップ203において、車輪速センサ31か
らの検出結果に基づいて、液圧pによる車両の制動力と
しての車両減速度DVs1 が演算される。
【0123】次いで、ステップ204において、液圧制
御装置8は第1次液圧制御として、車輪30に付与され
ている液圧pに関し、ブレーキシュー16とドラム15
との摩擦面が少なくとも1秒以上液圧pで当接される定
常安定状態から脱却するようにパルス増圧及びパルス減
圧制御を行う。即ち、液圧制御装置8の制御開始以前に
おいては、図4に示すように車輪30対して付与されて
いる液圧は液圧pで略安定していたが、液圧制御装置8
の制御開始後においては、図5に示すように車輪30に
対して付与される液圧は、液圧pを基準として極微少な
がら液圧pを上まわる0.02秒間の増圧と液圧pを下
回る0.02秒間の減圧とが規則的に繰り返される略一
定パターンの制御でもって変動されることになる。
【0124】次いで、ステップ205において、液圧制
御装置8による第1次液圧制御開始以後の車両減速度D
Vs2 が、車輪速センサ31からの検出結果に基づいて
演算される。
【0125】次いで、ステップ206において、液圧制
御装置8の第1次液圧制御の作動前の車両減速度DVs
1 と液圧制御装置8の第1次液圧制御の作動後の車両減
速度DVs2 とが比較される。
【0126】もし、ステップ207において、車両減速
度DVs1 と車両減速度DVs2 とが等しくないと判断
されれば、液圧制御装置8の第1次液圧制御が開始され
たことに伴って車輪30の制動力が極微少ながら増減変
動し、この車輪30における制動力の変動が車両の減速
度に変化を及ぼしていると判定され、ステップ207に
おいて、液圧制御装置8の作動後の車両減速度が液圧制
御装置8の作動開始前の車両減速度DVs1 になるよう
に、車輪30に対して付与されている液圧に関して、液
圧制御装置8により第2次液圧制御としての増減制御が
行われる。液圧制御装置8の第2次液圧制御は、液圧制
御装置8の作動後の車両減速度が液圧制御装置8の作動
開始前の車両減速度DVs1 に等しくなった時点で終了
される。もし、ステップ206において、車両減速度D
Vs1 と車両減速度DVs2 とが等しい判断されれば、
液圧制御装置8の第1次制御の作動は車両の減速度に変
化を及ぼしていないと判定され、液圧制御装置8による
第2次液圧制御は行われず、ステップ208へと進む。
【0127】ステップ208において、再度ブレーキペ
ダル6が踏み込み操作されているか否かがブレーキペダ
ルセンサ13の検出結果に基いて判定され、もし、ブレ
ーキペダル6が踏み込み操作されていないのであれば、
ステップ209において、液圧制御装置8の第1次液圧
制御が終了される。もし、ブレーキペダル6が依然とし
て踏み込み操作されているのであれば、ステップ208
に戻る。
【0128】その他の作用効果は実施の形態9と同様で
あるので説明は省略する。
【0129】以上、本発明を上記実施の態様に則して説
明したが、本発明は上記態様にのみ限定されるものでは
なく、本発明の原理に準ずる各種態様を含むものであ
る。
【0130】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ブレーキ鳴き
を解消することを可能としている。
【0131】従って、ブレーキ鳴きの抑制を図ったブレ
ーキ装置を提供することを可能としている。
【0132】請求項2の発明によれば、回転部材と摩擦
部材との摩擦面が定常安定状態となることを防ぎ、もっ
てブレーキ鳴きを解消することを可能としている。
【0133】従って、ブレーキ鳴きの抑制を図ったブレ
ーキ装置を提供することを可能としている。
【0134】請求項3の発明によれば、請求項1の発明
の効果に加えて、定常安定状態としてのよりよい状態を
示している。
【0135】請求項4の発明によれば、請求項1〜3の
何れか一に記載の発明の効果に加えて、制御手段のより
よい制御を示している。
【0136】請求項5の発明によれば、請求項1〜4の
何れか一に記載の発明の効果に加えて、押圧装置のより
よい形態を示している。
【0137】請求項6の発明によれば、ブレーキ鳴きを
解消することを可能としている。
【0138】更に、制御手段のより良い制御開始時期を
設定可能としている。
【0139】従って、ブレーキ鳴きの抑制を図ったブレ
ーキ装置を提供することを可能としている。
【0140】請求項7の発明によれば、ブレーキ鳴きを
解消することを可能としている。
【0141】更に、制御手段のより良い制御開始時期を
設定可能としている。
【0142】従って、ブレーキ鳴きの抑制を図ったブレ
ーキ装置を提供することを可能としている。
【0143】請求項8の発明によれば、ブレーキ鳴きを
解消することを可能としている。
【0144】更に、制御手段のより良い制御開始時期を
設定可能としている。
【0145】従って、ブレーキ鳴きの抑制を図ったブレ
ーキ装置を提供することを可能としている。
【0146】請求項9の発明によれば、ブレーキ鳴きを
解消することを可能としている。
【0147】更に、制御手段のより良い制御開始時期を
設定可能としている。
【0148】更に、液圧制御の作動時においても、車両
減速度が変動することなく、良好なブレーキフィーリン
グを得ることを可能としている。
【0149】従って、ブレーキ鳴きの抑制を図ったブレ
ーキ装置を提供することを可能としている。
【0150】請求項10の発明によれば、請求項8又は
請求項9の発明の効果に加えて、車両制動力制御手段の
よりよい制御形態を示している。
【0151】請求項11の発明によれば、請求項7〜1
0の何れか一に記載の発明の効果に加えて、押圧装置の
よりよい形態を示している。
【0152】請求項12の発明によれば、請求項4〜1
1の何れか一に記載の発明の効果に加えて、制御手段の
よりよい形態を示している。
【0153】請求項13の発明によれば、請求項12の
発明の効果に加えて、更により良い制御手段の制御形態
を示している。
【0154】請求項14の発明によれば、請求項12の
発明の効果に加えて、更により良い制御手段の制御形態
を示している。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1のブレーキ装置1の概略図。
【図2】図1の電子制御装置14の構成を示すブロック
図。
【図3】実施の形態1における液圧制御の処理を示すフ
ローチャート。
【図4】実施の形態1の第1次液圧制御前の液圧波形特
性線図。
【図5】実施の形態1の第1次液圧制御後の液圧波形特
性線図。
【図6】実施の形態1の第1次液圧制御前のブレーキ部
分におけるブレーキ鳴き振動波形特性線図。
【図7】実施の形態1の第1次液圧制御後のブレーキ部
分におけるブレーキ鳴き振動波形特性線図。
【図8】実施の形態1のブレーキ鳴き発生率評価試験の
評価図。
【図9】実施の形態2の第1次液圧制御後の液圧波形特
性線図。
【図10】実施の形態3の第1次液圧制御後の液圧波形
特性線図。
【図11】実施の形態4の第1次液圧制御後の液圧波形
特性線図。
【図12】実施の形態5の第1次液圧制御後の液圧波形
特性線図。
【図13】実施の形態6の第1次液圧制御後の液圧波形
特性線図。
【図14】実施の形態7の第1次液圧制御後の液圧波形
特性線図。
【図15】実施の形態8における液圧制御の処理を示す
フローチャート。
【図16】実施の形態9のブレーキ装置1の概略図。
【図17】図16の電子制御装置14の構成を示すブロ
ック図。
【図18】実施の形態9における液圧制御の処理を示す
フローチャート。
【符号の説明】
1 ブレーキ装置 2、3、4、5、30 車輪 6 ブレーキペダル 7 液圧発生装置 8 液圧制御装置 9、10、11、12、31 車輪速度センサ 13 ブレーキペダルセンサ 14 電子制御装置 15 ドラム 16 ブレーキシュー 17 ホイールシリンダ 18、19、20、21、32 振動センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 花 井 泰 幸 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪と一体に回転する回転部材と、 前記回転部材に接触することにより前記回転部材の回転
    を抑制し、前記車輪に制動力を付与する摩擦部材と、 前記摩擦部材に押圧力を付与し、前記摩擦部材を前記回
    転部材に向けて押圧する押圧装置と、 前記回転部材と前記摩擦部材との当接に伴って生じる振
    動に基づくブレーキ鳴きを抑制するように、前記押圧力
    を制御する制御手段と、 を備えたブレーキ装置。
  2. 【請求項2】 車輪と一体に回転する回転部材と、 前記回転部材に接触することにより前記回転部材の回転
    を抑制し、前記車輪に制動力を付与する摩擦部材と、 前記摩擦部材に押圧力を付与し、前記摩擦部材を前記回
    転部材に向けて押圧する押圧装置と、 前記回転部材と前記摩擦部材との接触の際に前記回転部
    材と前記摩擦部材との摩擦面が定常安定状態から脱却さ
    れるように、前記押圧力を制御する制御手段と、 を備えたブレーキ装置。
  3. 【請求項3】 前記定常安定状態は、同一の前記押圧力
    で少なくとも1秒間以上前記摩擦部材が前記回転部材に
    当接される状態である請求項2のブレーキ装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記押圧力に対して増
    大制御と減少制御との内で少なくともどちらか一方の制
    御を行う請求項1〜3の何れか一に記載のブレーキ装
    置。
  5. 【請求項5】 運転者により作動される操作部材を備
    え、前記押圧装置は前記操作部材の操作に応じて前記押
    圧力を前記摩擦部材に付与する請求項1〜4の何れか一
    に記載のブレーキ装置。
  6. 【請求項6】 車輪と一体に回転する回転部材と、 前記回転部材に接触することにより前記回転部材の回転
    を抑制し、前記車輪に制動力を付与する摩擦部材と、 運転者により作動される操作部材と、 前記操作部材の操作に応じて押圧力を前記摩擦部材に付
    与し、前記摩擦部材を前記回転部材に向けて押圧する押
    圧装置と、 前記操作部材の操作の有無を検出する操作検出手段と、 前記操作検出手段の検出結果に基づいて、前記押圧力に
    対して増大制御と減少制御の内で少なくともどちらか一
    方の制御を行う制御手段と、 を備えたブレーキ装置。
  7. 【請求項7】 車輪と一体に回転する回転部材と、 前記回転部材に接触することにより前記回転部材の回転
    を抑制し、前記車輪に制動力を付与する摩擦部材と、 前記摩擦部材に押圧力を付与して前記摩擦部材を前記回
    転部材に向けて押圧する押圧装置と、 前記回転部材と前記摩擦部材との当接によって生じる振
    動に基づく量を検出する検出手段と、 前記検出手段の検出結果に基づいて、前記押圧力に対し
    て増大制御と減少制御の内で少なくともどちらか一方の
    制御を行う制御手段と、 を備えたブレーキ装置。
  8. 【請求項8】 車両の車輪と一体に回転する回転部材
    と、 前記回転部材に接触することにより前記回転部材の回転
    を抑制し、前記車輪に制動力を付与する摩擦部材と、 前記摩擦部材に押圧力を付与して前記摩擦部材を前記回
    転部材に向けて押圧する押圧装置と、 前記回転部材と前記摩擦部材との当接によって生じる振
    動に基づく量を検出する検出手段と、 前記検出手段からの検出結果を所定値と比較する比較手
    段と、 前記比較手段が前記所定値を上回る前記検出結果を検出
    することにより、前記押圧力に対して増大制御と減少制
    御の内で少なくともどちらか一方の制御を行う制御手段
    と、 前記制御手段の制御開始後における前記車両の制動力
    を、前記制御手段の制御開始前における前記車両の制動
    力に補正するように前記押圧力を制御する車両制動力制
    御手段と、 を備えたブレーキ装置。
  9. 【請求項9】 車両の複数の車輪とそれぞれ一体に回転
    する回転部材と、 前記各回転部材にそれぞれ接触することにより前記回転
    部材の回転を抑制し、前記各車輪に制動力を付与する摩
    擦部材と、 前記各摩擦部材に押圧力をそれぞれ付与して前記各摩擦
    部材を前記各回転部材に向けて押圧する押圧装置と、 前記各回転部材と前記各摩擦部材との当接によって生じ
    る振動に基づく量をそれぞれ検出する検出手段と、 前記検出手段からのそれぞれの検出結果を所定値と比較
    する比較手段と、 前記比較手段が前記所定値を上回る前記検出結果を検出
    することにより、前記所定値を上回る前記検出結果が検
    出された前記摩擦部材に対して付与されている前記押圧
    力に対して、増大制御と減少制御の内で少なくともどち
    らか一方の制御を行う制御手段と、 前記制御手段の制御開始後における前記車両の制動力
    を、前記制御手段の制御開始前における前記車両の制動
    力に補正するように少なくとも一つの前記摩擦部材に対
    して付与されている前記押圧力を制御する車両制動力制
    御手段と、 を備えたブレーキ装置。
  10. 【請求項10】 前記車両に関する制動力を検出する車
    両制動力検出手段と、前記制御手段の作動に伴って、前
    記制御手段の作動以前に前記車両制動力検出手段により
    検出された検出結果と前記制御手段の作動以後に前記車
    両制動力検出手段により検出された検出結果とを比較す
    る車両制動力比較手段とを備え、前記車両制動力制御手
    段は、前記車両制動力比較手段の比較結果に基づいて作
    動される請求項8又は請求項9のブレーキ装置。
  11. 【請求項11】 運転者により作動される操作部材を備
    え、前記押圧装置は前記操作部材の操作に応じて前記押
    圧力を前記摩擦部材に付与する請求項7〜10のブレー
    キ装置。
  12. 【請求項12】 前記制御手段は、前記押圧力を増減制
    御する請求項4〜11の何れか一に記載のブレーキ装
    置。
  13. 【請求項13】 前記制御手段は、前記押圧力をパルス
    制御する請求項12のブレーキ装置。
  14. 【請求項14】 前記制御手段は、前記押圧力を不規則
    パルス制御する請求項12ブレーキ装置。
JP26244197A 1997-09-26 1997-09-26 ブレーキ装置 Withdrawn JPH1191521A (ja)

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