JPH1181014A - ゴム手袋 - Google Patents
ゴム手袋Info
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Abstract
るおそれが少なく、かつ引裂き強度に優れたゴム手袋を
提供する。 【解決手段】 本発明のゴム手袋は、基:−OHを有す
る微粒子をゴム固形分100重量部に対して0.5重量
部以上の割合で含有する脱蛋白天然ゴムラテックスに、
手袋の型を浸漬し、加硫して得られる。
Description
らなるゴム手袋に関し、より詳しくは、蛋白質に起因す
る即時性アレルギーが発現するおそれが低く、かつ引裂
強さが優れたゴム手袋に関する。
皮膜の強さが良好である等の特徴を有しており、従来よ
りタイヤ、ベルト等の工業用品から手袋などの家庭用品
に至る幅広い分野で利用されている。とりわけ、天然ゴ
ム製の手袋は作業性やフィット感に優れており、さらに
はエイズ等の感染症を予防する手段として有効であるこ
とから、医療用の手袋として好適に用いられている。
に各種配合剤を配合し、手袋の型の表面に塗布したり、
あるいは型をラテックスに浸漬した後、乾燥、加硫等の
操作を施すことによって製造される。その際、得られる
手袋は、天然ゴムラテックスに含まれる蛋白質等の非ゴ
ム成分を不純物として含有している。
とによって、天然ゴム中の蛋白質が原因とみられる呼吸
困難やアナフィラキシー様症状(血管性浮腫、じんまし
ん、虚脱、チアノーゼ等)などの即時性アレルギーが引
き起こされるという事例が報告されている。
解決するため、(a) 手袋の型の表面にラテックスの皮膜
を形成した後、洗浄するゲルリーチング法、(b) 前記皮
膜を加硫成形した後、洗浄するポストリーチング法、
(c) ゴム手袋の表面に塩素処理を施す方法、(d) 上記
(a) 〜(c) を組み合わせる方法等によって、ゴム手袋中
の蛋白質を除去することが試みられている。
の表面層の蛋白質のみが一時的に洗浄除去されるのであ
って、ゴム手袋全体の含有蛋白質量はほとんど変わらな
い。このため、ゴム手袋内部に残存する水溶性の蛋白質
がしだいに溶出して、アレルギーを引き起こすおそれが
ある。また、上記の操作を繰り返し行うことによって残
存する蛋白質の量を少なくすることができるものの、製
造工程が複雑になったり、生産コストが高くなるといっ
た問題が生じる。
め蛋白質の濃度を低減した脱蛋白天然ゴムラテックスを
用いてゴム手袋を製造する方法も用いられているが、か
かる脱蛋白天然ゴムラテックスからなるゴム手袋にも、
水溶性の蛋白質がわずかに残存している。
理を繰り返し行うことにより取り除くことができるもの
の、ラテックスの製造工程が増えるため、生産コストが
高くなるという問題が生じる。
天然ゴムラテックスを用いることで生産コストの低減を
図りつつ、かつ蛋白質に起因する即時性アレルギーの発
現を抑制することが求められている。
に起因する即時性アレルギーの発現を抑制した天然ゴム
製のゴム手袋を提供することである。
然ゴム製のゴム手袋を提供することである。
然ゴムラテックス中に蛋白質がわずかに残存していて
も、当該蛋白質がゴム手袋から溶出しないようにするこ
とで上記課題を解決できるのではないかと考え、さらに
研究を重ねた結果、脱蛋白天然ゴムラテックスに、蛋白
質を吸着する微粒子を配合し、かかるラテックスを用い
てゴム手袋を作製すれば、蛋白質の溶出を低減して即時
性アレルギーの発現を抑制した天然ゴム製のゴム手袋が
得られるという新たな事実を見出し、本発明を完成する
に至った。
理された天然ゴムからなるゴム手袋であって、前記天然
ゴム100重量部に対して基:−OHを有する微粒子を
0.5重量部以上の割合で含有することを特徴とする。
かに残存する蛋白質は、表面活性基としての基:−OH
を有する微粒子によって物理的に吸着され、さらに両者
の電気的性質によって強固に結合すると推測される。
粒子に吸着されたうえで加硫成形されるため、ゴム手袋
の内部に蛋白質が残存するものの、ゴム手袋の外部へは
溶出しにくくなる。その結果、水溶性蛋白質の量が低減
して、即時性アレルギーの発現が抑制される。
配合された微粒子は、蛋白質を吸着するだけでなく、ゴ
ム手袋の補強にも作用することから、ゴム手袋の引裂強
さがより優れたものとなる。
ゴム分100重量部に対して0.5重量部以上であっ
て、とりわけ0.5〜5重量部の範囲であるのがゴム手
袋の装着感の観点から好適である。
する微粒子をゴム固形分100重量部に対して0.5重
量部以上の割合で含有する脱蛋白天然ゴムラテックスを
用いて、浸漬法によって製造されることを特徴とする。
詳細に説明する。
クスは、天然ゴムラテックス中の蛋白質を分解処理した
後、これを水で希釈し、さらに遠心分離、限外ろ過等に
よる洗浄処理にて分解された蛋白質を除去したものであ
る。上記洗浄処理には、蛋白質の除去効果に優れている
遠心分離がより好適に採用される。なお、ゴム手袋の生
産コストを低減させるという観点から、遠心分離処理の
回数は少ない方が好ましく、特に処理回数が1回である
のがより好ましい。
を施した天然ゴムラテックスに対して遠心分離処理を1
回行った場合、当該ラテックス中に残存する蛋白質の量
は、ケルダール(Kjeldahl)法により求められるゴムの窒
素含有量(N%)で、通常0.04〜0.05%程度で
ある。
アンモニア処理ラテックスでも、新鮮なフィールドラテ
ックスのいずれであってもよい。
クス中に蛋白質分解酵素(プロテアーゼ)と1種または
2種以上の界面活性剤とを添加して、酵素反応を進行さ
せることによって行われる。この酵素反応により、ゴム
粒子に結合または吸着していた蛋白質は分解または低分
子化されて水層に移行する。界面活性剤は、前記蛋白質
の水層への移行を助けるとともに、蛋白質が分解された
ことによって水中で不安定になったゴム粒子を安定に分
散させ、さらには遠心分離による洗浄工程で蛋白質等の
不純物の洗浄除去を助けるために用いられる。
使用可能であり、特に限定されないが、例えばアルカリ
プロテアーゼ等が好適に用いられる。プロテアーゼの由
来としては、細菌由来のもの、糸状菌由来のもの、酵母
由来のもの等いずれでも構わないが、これらの中では細
菌由来のものを使用するのが好ましい。また、リパー
ゼ、エステラーゼ、アミラーゼ、ラッカーゼ、セルラー
ゼ等の酵素を併用してもよい。
ラテックスの固形分100重量部に対して0.0001
〜20重量部、好ましくは0.001〜10重量部であ
る。蛋白質分解酵素の添加量が前記範囲を下回ると、ラ
テックス中の蛋白質を充分に分解することができなくな
るおそれがある。一方、蛋白質分解酵素の添加量が前記
範囲を越えると、酵素の活性が低下し、かつコストアッ
プにつながるおそれがある。また、酵素を添加する際に
pH調整剤などの他の添加剤を添加してもよい。
活性剤、(b) 非イオン性界面活性剤および(c) 両性イオ
ン界面活性剤が使用可能である。
は、例えばカルボン酸系、スルホン酸系、硫酸エステル
系、リン酸エステル系等が挙げられる。
ては、例えば炭素数が6〜30である脂肪酸塩、多価カ
ルボン酸塩、ロジン酸塩、ダイマー酸塩、ポリマー酸
塩、トール油脂肪酸塩等が挙げられ、これらの中では炭
素数10〜20のカルボン酸塩が好ましい。炭素数が6
以下では蛋白質や不純物の分散・乳化が不十分で、30
以上では水に分散しにくくなる。
ては、例えばアルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル
スルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ナフ
タレンスルホン酸塩、ジフェニルエーテルスルホン酸塩
等が挙げられる。
しては、例えばアルキル硫酸エステル塩、ジスチレン化
フェノール硫酸エステル塩、トリスチレン化フェノール
硫酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキル硫酸エ
ステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエー
テル硫酸塩、ポリオキシアルキレンジスチレン化フェノ
ール硫酸エステル塩、、ポリオキシアルキレントリスチ
レン化フェノール硫酸エステル塩、α−オレフィン硫酸
エステル塩、アルキルコハク酸硫酸エステル塩等が挙げ
られる。
としては、例えばアルキルリン酸エステル塩、ポリオキ
シアルキレンリン酸エステル塩等が挙げられる。
塩(Na、K、Ca、Mg、Zn等)、アンモニア塩、
アミン塩(トリエタノールアミン塩等)などが挙げられ
る。
は、例えばポリオキシアルキレンエーテル系、ポリオキ
シアルキレンエステル系、多価アルコール脂肪酸エステ
ル系、糖脂肪酸エステル系、アルキルポリグリコシド系
等が挙げられる。
ン性界面活性剤としては、例えばポリオキシアルキレン
アルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルフェ
ニルエーテル、ポリオキシアルキレンポリオールアルキ
ルエーテル、ポリオキシアルキレンスチレン化フェノー
ルエーテル、ポリオキシアルキレンジスチレン化フェノ
ールエーテル、ポリオキシアルキレントリスチレン化フ
ェノールエーテル等が挙げられる。上記ポリオールとし
ては、炭素数2〜12の多価アルコールが挙げられ、具
体的にはプロピレングリコール、グリセリン、ソルビト
ール、グルコース、シュクロース、ペンタエリスリトー
ル、ソルビタン等が挙げられる。
ン性界面活性剤としては、例えばポリオキシアルキレン
脂肪酸エステル等が挙げられる。
ン性界面活性剤としては、炭素数2〜12の多価アルコ
ールの脂肪酸エステルまたはポリオキシアルキレン多価
アルコールの脂肪酸エステルが挙げられる。より具体的
には、例えばソルビトール脂肪酸エステル、ソルビタン
脂肪酸エステル、脂肪酸モノグリセライド、脂肪酸ジグ
リセライド、ポリグリセリン脂肪酸エステル等が挙げら
れる。また、これらのポリアルキレンオキサイド付加物
(例えば、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エス
テル、ポリオキシアルキレングリセリン脂肪酸エステル
等)も使用可能である。
剤としては、例えばショ糖、グルコール、マルトース、
フラクトース、多糖類の脂肪酸エステル等が挙げられ、
これらのポリアルキレンオキサイド付加物も使用可能で
ある。
面活性剤としては、例えばアルキルグルコシド、アルキ
ルポリグルコシド、ポリオキシアルキレンアルキルグル
コシド、ポリオキシアルキレンアルキルポリグルコシド
等が挙げられ、これらの脂肪酸エステル類やポリアルキ
レンオキサイド付加物も使用可能である。
性剤におけるアルキル基としては、炭素数4〜30のア
ルキル基が挙げられる。また、ポリオキシアルキレン基
としては、炭素数2〜4のアルキレン基を有するものが
挙げられ、例えば酸化エチレンの付加モル数が1〜50
モル程度のものが例示される。脂肪酸としては、例えば
炭素数4〜30の直鎖または分岐した飽和または不飽和
脂肪酸が挙げられる。
は、例えばアミノ酸型、ベタイン型、アミンオキサイド
型等が挙げられる。
の添加量は、ラテックスのゴム固形分100重量部に対
して0.001〜20重量部である。
カリウム、リン酸水素二カリウム、リン酸二水素ナトリ
ウム、リン酸水素二ナトリウム等のリン酸塩、酢酸カリ
ウム、酢酸ナトリウム等の酢酸塩、硫酸、酢酸、塩酸、
硝酸、クエン酸、コハク酸などの酸類またはその塩、ア
ンモニア、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、炭酸ナ
トリウム、炭酸水素ナトリウム等があげられる。pH調
整剤の添加量は、ラテックスのゴム固形分100重量部
に対して、通常、0.01〜0.5重量部である。
に、さらにスチレンスルホン酸共重合物、ナフタレンス
ルホン酸ホルマリン縮合物、リグニンスルホン酸、多環
型芳香族スルホン酸共重合物、アクリル酸および無水マ
レイン酸のホモポリマーおよび共重合物、イソブチレン
−アクリル酸およびイソブチレン−無水マレイン酸共重
合物等の分散剤を併用してもよい。
ないが、数分から1週間程度行うことが好ましい。蛋白
質分解処理中、ラテックスは攪拌していてもよく、静置
していてもよい。温度調節は必要に応じてすればよい
が、処理に適当な温度としては5〜90℃、より好まし
くは20〜60℃である。処理温度が90℃を超えると
酵素の失活が早く、5℃未満であれば酵素の反応が進行
しにくくなる。
浄除去し、ゴム分を分離する方法としては、例えば遠心
分離による方法や、限外ろ過膜を用いて分解蛋白質を除
去する限外ろ過法等があげられるが、なかでも遠心分離
による方法が好適に用いられる。この遠心分離は、ま
ず、蛋白質分解処理を施した天然ゴムラテックスのゴム
分が5〜40重量%、好ましくは10〜30重量%とな
るように水で希釈する。次いで、5000〜10000
rpmで1〜60分間遠心分離すればよい。
ム状のゴム分を取り出す。かかる操作は、ディスク式の
遠心分離器で連続的に行ってもよい。取り出されたクリ
ーム状のゴム分を水で希釈することにより、脱蛋白天然
ゴムラテックスが得られる。
て詳細に説明する。
粒子は、前述のように、表面活性基として基:−OHを
有するものである。
ス中に分散されやすいものが好ましく、例えばシリカゲ
ル、コロイダルシリカ等のシリカ微粒子、シリカマグネ
シア微粒子、活性アルミナ等の酸化アルミニウム微粒
子、アルミノ−シリカゲル微粒子、ゼオライト、クレー
(ケイ酸アルミニウム)等があげられる。
2 /gであるのが適当である。表面積が上記範囲を下回
ると、天然ゴムラテックス中への分散性が低下したり、
分解された蛋白質を吸着する量が低下するおそれがあ
る。一方、比表面積が上記範囲を超えるものは、一般に
入手が困難である。
テックスのゴム固形分100重量部に対して0.5重量
部以上、好ましくは0.5〜5重量部である。微粒子の
配合量が上記範囲を下回ると、脱蛋白天然ゴムラテック
スに残存する水溶性蛋白質を充分に吸着できなくなるお
それがあり、その結果、ゴム手袋を成形した後に当該蛋
白質が溶出するのを抑制できなくなるため好ましくな
い。なお、上記微粒子を、ゴム固形分100重量部に対
して5重量部以上配合しても、蛋白質の吸着量を増加さ
せる効果は少ない。また、ゴムのモジュラスが大きくな
るため、手袋の強度が強くなる一方で、装着感がソフト
であるという天然ゴム製手袋の利点が損なわれるおそれ
もある。
加剤としては、前記微粒子のほか、加硫剤、加硫促進
剤、加硫促進助剤(活性化剤)、老化防止剤、充填剤、
分散剤等の従来公知の種々の添加剤があげられる。
有機含硫黄化合物等があげられ、その配合量(脱蛋白質
天然ゴムラテックスのゴム成分100重量部に対する重
量部、以下同様)は、0.5〜1.5重量部程度である
のが好ましい。
チル−N−フェニルジチオカルバミン酸亜鉛)、PZ
(ジメチルジチオカルバミン酸亜鉛)、EZ(ジエチル
ジチオカルバミン酸亜鉛)、BZ(ジブチルジチオカル
バミン酸亜鉛)、MZ(2−メルカプトベンゾチアゾー
ルの亜鉛塩)、TT(テトラメチルチウラムジスルフィ
ド)等があげられる。これらは単独でまたは2種以上を
混合して用いることができる。その配合量は0.5〜
2.0重量部程度であるのが好ましい。加硫促進助剤と
しては、例えば亜鉛華等があげられる。その配合量は
0.5〜3.0重量部であるのが好ましい。
フェノール類が好適に用いられるが、アミン類を使用し
てもよい。老化防止剤の配合量は1〜2重量部程度であ
るのが好ましい。
ハードクレー、炭酸カルシウム等があげられる。その配
合量は20重量部以下であるのが好ましい。分散剤は、
主として上記各添加剤のラテックス中への分散を良好に
するためのものである。かかる分散剤としては、例えば
前記例示の陰イオン系界面活性剤等があげられる。分散
剤の配合量は、分散対象である成分における重量の2〜
5重量%程度であるのが好ましい。
ムラテックスに上記微粒子と加硫剤等の各種添加剤とを
所定の割合で配合し、このラテックスに、あらかじめ凝
固剤を浸漬塗布しておいた手袋の型を浸漬し、型を引き
上げ、乾燥させて型の表面にゴム膜を形成する。次い
で、ゲルリーチングによる洗浄を施した後、このゴム膜
を加硫し、さらにポストリーチングによる洗浄を施すこ
とによってゴム手袋が得られる。
公知の種々のものが使用可能であって、その表面に織
布、不織布等からなる手袋体を装着したものであっても
よい。前記手袋体を装着した型を用いた場合には、かか
る手袋体の表面にゴム層が成膜されたゴム手袋が得られ
る。
の温度や時間等の条件は、従来公知の条件にて適宜設定
される。また、成膜処理は、ゴム手袋の厚さ等に応じて
1回または2回以上行われる。
えばよく、例えば室温から80℃程度の(温)水浴中
に、ゴム膜(未加硫)を形成した手袋の型を30秒〜5
分間程度浸漬すればよい。
ばよく、例えば室温から80℃程度の(温)水浴中に、
加硫成形されたゴム手袋を30秒〜5分間程度浸漬すれ
ばよい。
を浸漬する成膜法のほかに、静電気力を利用してゴム粒
子を凝集させり凝固液法や、感熱凝固剤を含有したゴム
ラテックスを用いる感熱法によって、成膜処理を行うこ
ともできる。
本発明を詳細に説明する。
ンモニアラテックス(ゴム固形分60重量%、アンモニ
ア含有量0.7%、ケルダール法による窒素含有率0.
3%)約167重量部(ゴム固形分100重量部)に対
し、プロテアーゼ(蛋白質分解酵素)0.067重量部
と、10%ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナ
トリウム(界面活性剤、花王(株)製のKP4401)
15重量部とを添加し、水で希釈して、ゴム固形分が3
0重量%の天然ゴムラテックスを調製した。
間攪拌して、蛋白質の分解操作を行った。
分100重量部)を水で希釈して全量を1000重量部
に調整した(ゴム固形分約10重量%)後、10000
rpmで30分間遠心分離を行った。
状のゴム分を取り出し、さらに水で希釈することによ
り、ゴム固形分60重量%の脱蛋白天然ゴムラテックス
を得た。
形分100重量部)に対し、20%コロイダルシリカ
(日産化学社製のスノーテックスN、シリカ微粒子の比
表面積210m2 /g)2.5重量部(SiO2 分0.
5重量部)、酸化亜鉛(ZnO)0.5重量部、硫黄1
重量部およびジブチルジチオカルバミン酸亜鉛(加硫促
進剤BZ)1重量部を配合した。
硝酸カルシウム水溶液(凝固剤)に浸漬し、乾燥させ
た。この手袋の型をラテックスに浸漬した後、型を引き
上げ、室温で数分間乾燥して、前記型の表面に厚さ約
0.2mmのゴム膜を成形した。ゴム膜を成形後、50
℃の温水に2分間浸漬してゲルリーチングを行った。
0℃で30分間加熱して加硫し、さらに50℃の温水に
30秒間浸漬してポストリーチングを行い、ゴム手袋を
得た。
同様にしてゴム手袋を製造した。
ア(水澤化学社製の「シリカライフP−1」の分散体、
シリカ微粒子の比表面積675m2 /g)を50重量部
(SiO2 分5.0重量部)使用したほかは、実施例1
と同様にしてゴム手袋を製造した。
同様にしてゴム手袋を製造した。
例で得られたゴム手袋に残存する蛋白質の量を評価する
ため、各手袋についてケルダール法による窒素含有量
(N%)を求めた。また、ゴム手袋中の水溶性蛋白質の
量(mg/g)をASTM D5712に記載の方法に
準じて測定した。
を打ち抜いて、JIS K 6252に規定された引裂
試験用の試験片(厚み0.2mm)を作製した。この試
験片を用いて、JIS K 6252に所載の試験方法
に従って、引裂強さ(N/mm)を求めた。
れたゴム手袋を実際に装着したときの装着感を評価し
た。評価の基準は以下のとおりである。 ◎:装着感が極めてソフトで、指の曲げ伸ばしが自然に
行え、あたかも手袋を装着していないように感じられ
た。
自然に行えた。
用上問題はなかった。
より手に疲労感が生じた。
ムラテックス(DPNR)の組成比、ゴム手袋の窒素含
有量(N%)、水溶性蛋白質の含有量(mg/g)、引
裂強さ(N/mm)および装着感の評価結果を、それぞ
れ表1に示す。
していないハイアンモニアラテックス(NR、前出)を
用いたほかは、実施例2〜4と同様にしてゴム手袋を製
造した。
していないハイアンモニアラテックス(NR、前出)を
用いたほかは、比較例1と同様にしてゴム手袋を製造し
た。
(NR)の組成比、ゴム手袋の窒素含有量(N%)、水
溶性蛋白質の含有量(mg/g)、引裂強さ(N/m
m)および装着感の評価結果を、それぞれ表2に示す。
水溶性蛋白質の量が1回の遠心分離処理では除去できな
いレベルにまで低減されている。
有する微粒子を配合されていないため、水溶性蛋白質の
量が多い。
理を施していない天然ゴムラテックス(NR)を用いて
ゴム手袋を製造した場合には、上記微粒子を添加するこ
とによって水溶性蛋白質の量を低減できるものの、当該
蛋白質の総量が多過ぎるために、水溶性蛋白質の残存量
のレベルに限界があった。
水溶性蛋白質の量が低減されているとともに、引裂強さ
にも優れている。
因する即時性アレルギーのおそれが少ない天然ゴム製手
袋として、医療用手袋等の用途に好適に用いられる。
Claims (3)
- 【請求項1】脱蛋白処理された天然ゴムからなるゴム手
袋であって、前記天然ゴム100重量部に対して基:−
OHを有する微粒子を0.5重量部以上の割合で含有す
ることを特徴とするゴム手袋。 - 【請求項2】前記微粒子の含有量が0.5〜5重量部で
ある請求項1記載のゴム手袋。 - 【請求項3】基:−OHを有する微粒子をゴム固形分1
00重量部に対して0.5重量部以上の割合で含有する
脱蛋白天然ゴムラテックスを用いて、浸漬法により製造
されたことを特徴とするゴム手袋。
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JP12921698A JP4112681B2 (ja) | 1997-06-18 | 1998-05-12 | ゴム手袋 |
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