JP2005120153A - 配合脱蛋白天然ゴムラテックスとそれを用いた浸漬ゴム製品 - Google Patents

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Abstract

【課題】 前加硫の速度や前加硫度を改善した配合脱蛋白天然ゴムラテックスと、機械的強度に優れた浸漬製品とを提供する。
【解決手段】 本発明に係る配合脱蛋白天然ゴムラテックスは、蛋白分解酵素を用いた脱蛋白処理等によって得られた脱蛋白天然ゴムラテックスに、加硫剤、加硫促進剤等の加硫系薬剤と、パーム油、ショウ脳油等の天然油脂と、を配合してなるものである。天然油脂の配合量(総量)は、脱蛋白天然ゴムラテックスのゴム分100重量部に対して1〜30重量部の範囲に設定される。本発明に係る浸漬ゴム製品は、上記の配合脱蛋白天然ゴムラテックスを用いて成形してなるものである。
【選択図】 なし

Description

本発明は、脱蛋白処理が施された天然ゴムラテックスに加硫系薬剤を配合してなる配合脱蛋白天然ゴムラテックスと、それを用いた浸漬ゴム製品とに関し、より詳しくは、加硫性が改善された脱蛋白天然ゴムラテックスとそれを用いた浸漬ゴム製品とに関する。
天然ゴムは伸びが大きい、弾性が高い、皮膜の強さが良好である等の特徴を有することから、自動車用タイヤ、ベルト、粘着剤、接着剤等の工業用品だけでなく、手袋等の家庭用品、手術用手袋や各種カテーテル等の医療用具、授乳用具、避妊具等に至る幅広い分野で利用されている。
ところが近年、手術用手袋やカテーテル等の医療用具として天然ゴム製のものを使用すると、呼吸困難やアナフィラキシー様症状(血管性浮腫、じんましん、チアノーゼ等)等の即時型(I型)アレルギーを引き起こす場合があるとの報告がなされている。また、天然ゴムはゴム分のほか、水、蛋白質、無機塩類等を含むラテックスとして得られるものであって、手袋等の浸漬製品はこのラテックスから直接に成形されているところ、天然ゴムに含まれる蛋白質が、かかるアレルギーを引き起こす原因物質(抗原)となっているとの報告もなされている。
そこで、天然ゴム中の蛋白質を高度に除去することが試みられており、特許文献1には、天然ゴムラテックスにアルカリプロテアーゼ等の蛋白分解酵素と界面活性剤とを加えて蛋白分解処理を施した後、遠心分離処理等によってラテックスを十分に洗浄する、いわゆる脱蛋白処理によって蛋白質を除去する方法が提案されている。特許文献1に記載の方法によれば、天然ゴム中の蛋白質を高いレベルで分解、除去することができ、具体的には、天然ゴムに含まれる蛋白質の量を、ケルダール法(Kjeldahl's method)による窒素含有量(N%)で表したときに0.10%以下の極めて低い値とすることができる。
しかしながら、このような脱蛋白処理を施して得られた脱蛋白天然ゴムラテックスを用いて浸漬製品を製造する場合、脱蛋白処理を施していない天然ゴムラテックスを用いる場合に比べて、前加硫の進行が遅く、しかも前加硫の度合い(前加硫度)が低い。それゆえ、加硫系薬剤等を添加したいわゆる配合ラテックスの段階で長時間熟成させたとしても、十分な機械的強度を有する浸漬製品を得ることができないという問題があった。
なお、従来、天然ゴム組成物の機械的物性を向上させる手段、方法としては、種々の提案がなされており、特許文献2には、天然ゴムラテックスに伸展油等をラテックス状態で混合してなる天然ゴム組成物の製造方法が記載されている。しかしながら、同文献に記載の発明は、タイヤ、チューブ等の工業用ゴムを加工、製造するためのゴム組成物を得る方法に関するものであって、浸漬製品を製造することや、アレルギー対策としての脱蛋白処理を施すことについては、何らの記載も示唆もない。
特許第2905005号公報(段落〔0015〕) 特開平4−89847号公報(請求項1,第3頁右上欄下から5行目〜同頁左下欄第3行,同頁右下欄第8〜10行,同頁(実施例)の欄)
本発明の目的は、前加硫の速度や前加硫度を改善した配合脱蛋白天然ゴムラテックスと、機械的強度に優れた浸漬製品とを提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、脱蛋白処理を施した天然ゴムラテックスに硫黄、加硫促進剤等の加硫系薬剤を配合し、さらに加えて天然油脂を配合したときには、意外にも、配合脱蛋白天然ゴムラテックスの前加硫性を向上させることができ、早期にかつ十分な前加硫を実現することができるという全く新たな事実を見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、上記課題を解決するための本発明に係る配合脱蛋白天然ゴムラテックスは、脱蛋白処理が施された天然ゴムラテックスに、加硫系薬剤と、天然油脂とを配合してなるものである。
配合脱蛋白天然ゴムラテックスに天然油脂を配合することによって、配合ラテックス中での加硫系薬剤(加硫剤、加硫促進剤等)のゴム粒子への吸着を促進することができ、加硫系薬剤の作用を効果的に、効率よく発揮させることができると考えられる。それゆえ、本発明に係る配合脱蛋白天然ゴムラテックスによれば、前加硫の速度を早めることができ、しかも前加硫の度合い(前加硫度)を向上させることができる。
また、天然油脂を添加することによって、配合脱蛋白天然ゴムラテックスの前加硫性を、天然ゴムラテックスについての前加硫性と同等程度に向上させることができる。さらに、天然油脂を添加することによって、ラテックスの配合・調製から使用までの時間を短縮することができる。しかも、前加硫度が上昇することから、かかる配合脱蛋白天然ゴムラテックスを用いて得られる浸漬製品についての機械的強度(特に引張強度)を向上させることができる。
本発明に係る配合脱蛋白天然ゴムラテックスにおいて、天然油脂の配合量の総量は、脱蛋白処理が施された天然ゴムラテックスのゴム分100重量部に対して1〜30重量部であるのが好ましい。天然油脂の配合量を上記範囲に設定することによって、前加硫の速度や前加硫度を適切な範囲に設定することができ、さらには、かかる配合脱蛋白天然ゴムラテックスを用いて得られる浸漬製品の機械的強度を、より一層増大させることができる。天然油脂の配合量の総量は、上記範囲のなかでも特に、脱蛋白処理が施された天然ゴムラテックスのゴム分100重量部に対して3〜20重量部であるのが好ましく、5〜15重量部であるのがより好ましい。
本発明に係る配合脱蛋白天然ゴムラテックスにおいて、当該ラテックスに配合される天然油脂は、植物油脂と動物油脂とのいずれであってもよい。
天然油脂の具体例としては、パーム油、パーム核油、ショウ脳油、オリーブ油、ホホバ油、ツバキ油、グレープシード油、ヤシ油、アマニ油、ナタネ油、大豆油、落花生油、綿実油、キリ油、ひまし油、牛脂等が挙げられる。
本発明においては、上記例示の天然油脂のなかでも特に、パーム油、ショウ脳油、オリーブ油、ホホバ油、ツバキ油、グレープシード油、ヤシ油、アマニ油、ナタネ油、大豆油および落花生油からなる群より選ばれる少なくとも1種を用いるのが、配合脱蛋白天然ゴムラテックスの前加硫の速度や前加硫度を改善する効果や、かかるラテックスを用いて得られる浸漬製品の機械的強度を改善する効果の観点から好ましい。
また、本発明において、天然油脂は、上記例示の油脂のなかでも特に、常温で液体であるもの(脂肪油)を用いるのが、ラテックス中への分散性の観点から好ましい。
かかる天然油脂のSP値と、天然ゴム(脱蛋白天然ゴム)のゴム粒子のSP値とは近似している(例えば、パーム油のSP値が7〜10、ショウ脳油のSP値が7.5、ゴム粒子のSP値が8)ことから、両者の相溶性が高く、しかも天然油脂は加硫系薬剤との相溶性も高いことから、加硫系薬剤のゴム粒子への吸着を促進する効果に優れている。従って、天然油脂(とりわけ、上記例示のもの)を配合することによって、配合脱蛋白天然ゴムラテックスの前加硫の速度や前加硫度を改善し、かつかかるラテックスを用いて得られる浸漬製品の機械的強度を改善するという効果を発揮することができる。
本発明に係る配合脱蛋白天然ゴムラテックスにおいて、脱蛋白処理が施された天然ゴムは、天然ゴムラテックスに蛋白分解酵素を加えて熟成させたものであるのが好ましい。天然ゴムラテックスに対する脱蛋白処理の方法には種々の方法が提案されているが、なかでも、特許文献1に記載されているような、蛋白分解酵素を用いて天然ゴム中の蛋白質を分解、除去する方法によれば、脱蛋白の程度を極めて高いものとすることができる。
上記課題を解決するための本発明に係る浸漬ゴム製品は、本発明に係る配合脱蛋白天然ゴムラテックスを用いて成形してなるものである。
本発明に係る配合脱蛋白天然ゴムラテックスは、前述のように、前加硫の速度が早く、前加硫度が高く、かかる前加硫性については、天然ゴムラテックスについての前加硫性と同等である。従って、本発明によれば、機械的強度に優れた浸漬製品を得ることができる。
次に、本発明の配合脱蛋白天然ゴムラテックスとそれを用いた浸漬ゴム製品について、詳細に説明する。
〔配合脱蛋白天然ゴムラテックス〕
(天然ゴムラテックス)
本発明に係る配合脱蛋白天然ゴムラテックスの製造原料である天然ゴムラテックスは、ゴム樹液として得られるフィールドラテックスまたはアンモニア保存濃縮ラテックスのいずれであってもよい。
(蛋白分解酵素)
天然ゴムラテックスに対する脱蛋白処理を、蛋白分解酵素を用いた処理によって行う場合において、かかる処理に用いられる蛋白分解酵素は特に限定されるものではなく、従来公知の種々のものが使用可能であるが、なかでもアルカリプロテアーゼ等を用いるのが好適である。蛋白分解酵素の由来としては、細菌由来のもの、糸状菌由来のもの、酵母由来のもの等いずれのものであってもよいが、これらの中では細菌由来のもので、特にBacillus属のものが好ましい。また、リパーゼ、エステラーゼ、アミラーゼ、ラッカーゼ、セルラーゼ等の酵素を併用することも可能である。
蛋白分解酵素としてアルカリプロテアーゼを用いる場合において、その活性〔アンソン−ヘモグロビン法(Anson. M. L.,J. Gen. Physiol.,22,79(1938))の改良法による測定値〕は0.1〜50APU/g、好ましくは1〜25APU/gの範囲であるのが適当である。
蛋白分解酵素の使用量は、当該酵素の活性に応じて変動するものであって、特に限定されるものではない。しかし、一般的には、蛋白分解酵素の含有量が天然ゴムラテックス中のゴム分100重量部に対して0.0001〜20重量部となるように調整するのが好ましく、0.001〜10重量部となるように調整するのがより好ましい。蛋白分解酵素の含有量が上記範囲内であると、その活性を保持しつつラテックス中の蛋白質を十分に分解することができ、あるいは蛋白分解酵素の使用量に見合った効果を有効に発現でき、コスト的に有利になる。
(界面活性剤)
蛋白分解酵素を用いた脱蛋白処理においては、処理後のゴム粒子を安定して分散させることなどを目的として、あらかじめラテックス中に界面活性剤を添加するのが好ましい。
界面活性剤としては、例えばカルボン酸系、スルホン酸系、硫酸エステル系、リン酸エステル系等の陰イオン性界面活性剤;ポリオキシアルキレンエーテル系、ポリオキシアルキレンエステル系、多価アルコール脂肪酸エステル系、糖脂肪酸エステル系、アルキルポリグリコシド系等の非イオン性界面活性剤;例えばアミノ酸型、ベタイン型、アミンオキサイド型等の両性イオン界面活性剤が使用可能である。界面活性剤の添加量は、天然ゴムラテックスのゴム固形分100重量部に対して0.001〜20重量部の範囲で設定するのが好ましい。
(蛋白分解酵素と界面活性剤との含有割合)
脱蛋白処理時における、天然ゴムラテックス中での蛋白分解酵素と界面活性剤との添加割合は特に限定されるものではないが、蛋白質の分解処理を効率よく進行させるには、両者の比を重量比で1:1〜1:200、好ましくは1:10〜1:50の範囲に設定するのが好ましい。
(蛋白質の分解・除去処理方法)
天然ゴムラテックスに対する蛋白質の分解処理は、原料となる天然ゴムラテックスに前述の蛋白分解酵素を添加し、必要に応じて界面活性剤とを所定量添加した後、数十分から1週間程度、好ましくは1〜3日程度熟成させることによって行われる。この熟成処理は、ラテックスを撹拌しながら行ってもよく、静置した状態で行ってもよい。また、必要に応じて温度調整を行ってもよい。酵素の活性を十分なものとするには、5〜90℃にするのが好ましく、20〜60℃に調整するのがより好ましい。5℃を下回ると酵素反応が進まないおそれがあり、逆に90℃を超えると酵素の失活を招くおそれがある。
蛋白質の分解処理後における蛋白質(およびその分解物)の除去処理としては特に限定されるものではないが、例えば遠心分離、限外濾過法等によってラテックスを濃縮し、水中に移行した蛋白質分解物等の非ゴム成分と、ラテックス中のゴム分とを分離する処理や、ゴム分を酸等によって凝集させて分離する処理が挙げられる。なかでも、遠心分離処理により精製を行うのが、精製の精度、効率等の観点からもっとも好ましい。
天然ゴムラテックスに添加された蛋白分解酵素は、前述の蛋白質の分解処理に供された後、上記精製処理によって洗浄、除去される。また、天然ゴムラテックスに添加された界面活性剤についても、その一部は上記精製処理によって洗浄、除去される。界面活性剤の一部は、精製処理後も脱蛋白天然ゴムラテックスに残存して、ラテックスの安定剤として作用するが、この残存量が極端に少ないと(精製処理によって大部分が除去されると)、脱蛋白天然ゴムラテックスの安定性が著しく損なわれてしまう。しかし、脱蛋白処理後のラテックスの洗浄(精製)処理を、例えば通常行われる遠心分離の方法で、かつ、通常の処理条件で処理を行うのであれば、すなわち蛋白分解酵素と蛋白質の分解物等を洗浄除去できる程度の条件で洗浄(精製)処理が行われるのであれば、脱蛋白処理後のラテックスにあらためて界面活性剤を添加する必要はない。
(脱蛋白の程度)
本発明に用いられる脱蛋白天然ゴムラテックスにおける脱蛋白の程度は特に限定されるものではないが、最終のゴム製品に対して低アレルギー性を付与するには、脱蛋白処理後におけるケルダール法による窒素含有量(N%)が0.1%以下、好ましくは0.05%以下、より好ましくは0.02%以下となるように調整されていることが求められる。窒素含有量が上記範囲を超えると脱蛋白の程度が不十分になり、最終ゴム製品の使用によりアレルギーが発生してしまうのを十分に抑制することができなくなるおそれがある。
脱蛋白の程度は、赤外線吸収スペクトルでの蛋白質に基づく吸収の有無および吸収の程度によっても確認することができる。本発明の方法によって脱蛋白処理が施されたゴムには、短鎖ペプチドまたはアミノ酸に由来する3320cm-1の吸収が観察されてもよいが、アレルギーの原因となる高分子ポリペプチドに由来する3280cm-1の吸収は小さい方が好ましく、3280cm-1に吸収が全く観察されないのがより好ましい。
(加硫系薬剤)
本発明に係る配合脱蛋白天然ゴムラテックスには、前述のように、加硫剤、加硫促進剤、加硫促進助剤等の加硫系薬剤が添加される。
加硫剤には、例えば硫黄;トリメチルチオ尿素、N,N’−ジエチルチオ尿素等の有機含硫黄化合物が挙げられる。これらの加硫剤は単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。加硫剤の配合量は、所望の前加硫度や加硫促進剤等の配合量と兼ね合いによって決定されるものであるが、通常、ゴムラテックス中のゴム固形分100重量部に対して0.1〜5重量部、好ましくは0.5〜2重量部の範囲で設定される。
加硫促進剤には、例えばN−エチル−N−フェニルジチオカルバミン酸亜鉛(PX)、ジメチルジチオカルバミン酸亜鉛(PZ)、ジエチルジチオカルバミン酸亜鉛(EZ)、ジブチルジチオカルバミン酸亜鉛(BZ)、2−メルカプトベンゾチアゾールの亜鉛塩(MZ)、テトラメチルチウラムジスルフィド(TT)等が挙げられる。これらは単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。加硫促進剤の配合量は、ゴムラテックスのゴム固形分100重量部に対して0.5〜3重量部程度に調整するのが好ましい。
加硫促進助剤には、例えば亜鉛華等が挙げられる。加硫促進助剤の配合量は、ゴムラテックスのゴム固形分100重量部に対して0.5〜3重量部程度に調整するのが好ましい。
(天然油脂)
本発明に係る配合脱蛋白天然ゴムラテックスには、前述のように、天然油脂が添加される。使用可能な天然油脂の種類と、その配合量とについては、前述のとおりである。
本発明においてはこれに限定されるものではないが、脱蛋白天然ゴムラテックス中での天然油脂の分散性を良好なものとし、前加硫性の向上効果をより一層効果的に発揮させるためにも、天然油脂をエマルションの状態として脱蛋白天然ゴムラテックスに混合するのが好ましい。
天然油脂のエマルションについての調製方法、物性等については特に限定されるものではなく、脱蛋白天然ゴムラテックスとの分散性を良好なものにするという観点から適宜設定すればよい。一般に、天然油脂のエマルションは、非イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤および両性界面活性剤のいずれかを1〜5phr程度含有する水を用いて調製すればよい。
〔浸漬ゴム製品〕
本発明に係る配合脱蛋白天然ゴムラテックスを用いた浸漬ゴム製品は、あらかじめ表面に凝固剤等を付着させた浸漬型を使用し、この浸漬型を本発明に係る配合脱蛋白天然ゴムラテックスに浸漬して、その表面にゴム皮膜を形成し、次いで当該ゴム皮膜を加硫して、脱型することにより得られるものである。
ここで、浸漬型の表面にあらかじめ付着させておく凝固剤としては、これに限定されるものではないが、例えば硝酸カルシウム、塩化カルシウム、有機アルキルアミン塩等のアノード凝固剤や、ポリビニルメチルエーテル〔例えばBASF社製の「ルトナールM40」〕、シリコーン系感熱化剤〔例えば東芝シリコーン(株)製の「TPA4380」〕等の感熱化剤が挙げられる。
成膜時における凝固剤の濃度は常法に従って設定すればよく、特に限定されるものではないが、通常、5〜20重量%、好ましくは10〜15重量%となるように設定される。
浸漬ゴム製品の製造に用いられる浸漬型は、目的とするゴム製品の形状に応じたものであればよい。例えば、浸漬ゴム製品がゴム手袋である場合には、浸漬型として従来公知の手型を用いればよい。また、成膜条件は、目的とするゴム製品の種類、ゴム皮膜の厚み等に応じて、常法に従って設定すればよい。
次に、実施例および比較例を挙げて、本発明の配合脱蛋白天然ゴムラテックスとそれを用いた浸漬ゴム製品について説明する。
〔脱蛋白天然ゴムラテックスの調製〕
(参考例1)
ハイアンモニアタイプの天然ゴムラテックスをゴム分が30重量%になるように希釈した後、プロテアーゼと界面活性剤とからなる脱蛋白処理剤(2重量部、98重量部)をゴム分に対して1重量%の割合で添加して、30℃で24時間静置した。13000rpmで30分間遠心分離した後、分離した上層のクリーム分を取り出して、水に再分散させることにより、脱蛋白天然ゴムラテックスを得た。
〔配合脱蛋白天然ゴムラテックスおよび浸漬ゴム製品の製造〕
(実施例1)
上記参考例1で得られた脱蛋白天然ゴムラテックスのゴム分100重量部に対して、水に分散させたコロイド硫黄1重量部、亜鉛華0.5重量部、加硫促進剤〔ジブチルジチオカルバミン酸亜鉛(BZ);「ノクセラーBz」〕1重量部およびパーム油〔マレーシア国産の工業用精製パーム油〕5重量部を添加した。
パーム油は、水に分散させてエマルションの状態で添加した。具体的には、パーム油100重量部と、アンモニアカゼイン2.0重量部と、オレイン酸カリウム0.5重量部とを水に加え、パーム油の含有量を50重量%に調整した上で、使用した。
次いで、かかる配合脱蛋白天然ゴムラテックスを室温(25℃)で熟成させた。熟成期間は、2日間(48時間)と3日間(72時間)の2種に設定した。
配合脱蛋白天然ゴムラテックスを所定期間熟成した後、それぞれのラテックス(前加硫ラテックス)について、ゴム皮膜の形成を行った。皮膜形成に使用する陶器型は、50℃に予熱した上で20%塩化カルシウム水溶液20秒間浸漬させて、乾燥させておいた。当該型の前加硫ラテックスへの浸漬は、室温で10秒間行い、型を引き上げて室温で60秒間乾燥させた後、再度10秒間浸漬させた。再度の浸漬および型の引上げ後、100℃で30分間加硫することによって、厚さ0.3mmのゴム皮膜を得た。
こうして得られたゴム皮膜を用いて、後述する機械的強度の測定を行った。
(実施例2および3)
ゴム分100重量部に対するパーム油の添加量を、実施例2で10重量部、実施例3で15重量部としたほかは、実施例1と同様にして、配合脱蛋白天然ゴムラテックスの調製、その熟成、ゴム皮膜の製造および機械的強度の測定を行った。
(実施例4)
パーム油に代えて、ショウ脳油の一種であるホワイトオイル〔三栄化工(株)製〕を使用し、その添加量をゴム分100重量部に対して5重量部としたほかは、実施例1と同様にして、配合脱蛋白天然ゴムラテックスの調製、その熟成、ゴム皮膜の製造および機械的強度の測定を行った。
ホワイトオイルは、界面活性剤(1〜5phr前後)を含む水に分散させてエマルションの状態で添加した。
(実施例5)
ゴム分100重量部に対するホワイトオイルの添加量を10重量部としたほかは、実施例4と同様にして、配合脱蛋白天然ゴムラテックスの調製、その熟成、ゴム皮膜の製造および機械的強度の測定を行った。
(比較例1)
パーム油を添加しなかったほかは、実施例1と同様にして、配合脱蛋白天然ゴムラテックスの調製、その熟成、ゴム皮膜の製造および機械的強度の測定を行った。
(対照)
参考例1で得られた脱蛋白天然ゴムラテックスに代えて、脱蛋白処理を施していない天然ゴムラテックス〔フィールドラテックス;マレーシア国産〕を用いたほかは、比較例1と同様にして、配合ラテックスの調製、その熟成、ゴム皮膜の製造および機械的強度の測定を行った。
〔物性評価〕
(前加硫度の測定)
実施例1〜5および比較例1で得られた配合脱蛋白天然ゴムラテックスと、対照の配合ラテックスとを、それぞれガラスプレート上に流延し、その後風乾して、厚さ約0.1mmのゴムフィルムを得た。このゴムフィルムを長さ25mm、幅5mmにカットし、こうして得られた試験片をキシレン中に浸漬した。試験片の膨潤が平衡に達した後、当該試験片の長さを測定して、式:
前加硫度=〔(LA −LB )/LB 〕×100
(式中、LA は膨潤後の長さを示し、LB は膨潤前の長さを示す。)
により前加硫度を算出した。
キシレンによる試験片の膨潤の程度が小さいほど前加硫度が大きいことを示す。
前加硫度は、その上限が110であることが求められる。前加硫度は、好ましくは105以下、より好ましくは100以下である。一方、前加硫度は、その下限が90であることが求められる。前加硫度がかかる範囲を下回ると、前加硫が進みすぎてゴム皮膜にわれを生じるおそれがある。
(ゴム皮膜の機械的強度)
実施例1〜5、比較例1および対照で得られた厚さ0.3mmのゴム皮膜を、JISダンベル状1号形にカットして、試料片を得た。次いで、この試験片の引張強さTB (MPa)と、300%伸び時の引張応力M300 (MPa)とを、JIS K 6251(加硫ゴムの引張試験方法)に準拠して測定した。測定には、2日間熟成したラテックスから得られたものと、3日間熟成したラテックスから得られたものとの、両方を使用した。
ゴム皮膜の引張強さTB は25MPa以上であることが求められる。好ましくは27MPa以上、より好ましくは30MPa以上である。
以上の結果を表1に示す。
Figure 2005120153
(*:表1に示した「対照」におけるゴム分の量は、脱蛋白処理を施していない天然ゴムにおける量である。)
表1に示した実施例1〜5と比較例との対比により明らかなように、配合脱蛋白天然ゴムラテックスに天然油脂を添加することによって、当該ラテックスの前加硫特性を良好なものとすることができ、かかるラテックスを用いて得られる浸漬ゴム製品の機械的強度を良好なものとすることができた。

Claims (5)

  1. 脱蛋白処理が施された天然ゴムラテックスに、加硫系薬剤と、天然油脂とを配合してなる配合脱蛋白天然ゴムラテックス。
  2. 上記天然油脂の配合量の総量が、脱蛋白処理が施された天然ゴムラテックスのゴム分100重量部に対して1〜30重量部である請求項1記載の配合脱蛋白天然ゴムラテックス。
  3. 上記天然油脂が、パーム油、ショウ脳油、オリーブ油、ホホバ油、ツバキ油、グレープシード油、ヤシ油、アマニ油、ナタネ油、大豆油および落花生油からなる群より選ばれる少なくとも1種である請求項1または2記載の配合脱蛋白天然ゴムラテックス。
  4. 上記の脱蛋白処理が施された天然ゴムが、天然ゴムラテックスに蛋白分解酵素を加えて熟成させたものである請求項1〜3のいずれかに記載の配合脱蛋白天然ゴムラテックス。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の配合脱蛋白天然ゴムラテックスを用いて成形してなる浸漬ゴム製品。
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