JPH1179917A - 防蟻・防腐処理剤 - Google Patents
防蟻・防腐処理剤Info
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Abstract
材、基礎部分の部材処理または土壌の処理に有用である
安全な防腐・防蟻処理剤を提供すること。 【解決手段】 有効成分としてシラフルオフェンとヒノ
キチオールまたはこれを含有する木材用または土壌用防
蟻・防腐処理剤を提供する。 【効果】 相乗的な防蟻・忌避効果を発揮するとともに
有効な防腐効果を発揮し、ヒノキチオールまたは精油に
由来する特有の芳香により、快適な施工作業が可能とな
る。また、処理剤の乳化安定性が高いため、ロール転写
や塗布処理に充分対応できるとともに希釈倍率、水性樹
脂エマルションの添加率を調整することにより防蟻用シ
ートを作成するための含浸用処理剤としても好適に使用
できる。
Description
剤に関する。さらに詳しくは、この発明の防蟻・防腐処
理剤は、木造を含む木質系住宅の床下パネル材、根太等
の土台材、基礎部分の部材などの処理および防蟻・防腐
剤含浸床材積層用シートの作成など、ならびに土壌への
散布に用いられ、ヒトを含む哺乳動物に対し安定性の高
いものである。
を含む木質系住宅の基礎部分は、シロアリの食害を受け
やすく、また木材腐朽菌により劣化しやすい。このよう
な食害や劣化により、住宅の耐久性が著しく損なわれ、
地震や台風などの災害時に住宅が倒壊する危険性が高ま
る。そのため多くの防蟻・防腐剤が木材自体または土壌
に使用されてきた。
で、クロルデンのような塩素系薬剤が多用されたが、施
工時の作業者に対する薬害や土壌・地下水等の著しい汚
染のため、環境汚染防止の観点から1986年に事実
上、その使用が禁止された。このような塩素系薬剤に代
わって、現在ではクロルピリフォスやフェニトロチオン
等の有機リン系薬剤が主流となり、これらの薬剤を主剤
に用いた様々な形態の防蟻剤が汎用されている。
臭気を有するうえ、その作用機序がコリンエステラーゼ
阻害に基づく神経毒であるために人体に無害とはいえ
ず、特に施工時に作業者が充分注意して取り扱う必要が
ある。また、ペルメスリン、アレスリン等のピレスロイ
ド系薬剤も比較的低毒性の防蟻剤として汎用されてい
る。ピレスロイド系薬剤は、コリンエステラーゼ阻害は
ないが、有機リン系に比べて効力がやや劣り、アルカリ
性で分解するといわれ、また魚毒性が高いために処理剤
残液を洗浄する際には廃棄方法に充分な注意が要求され
る。そのため、これらに代わるより効力、安全性、作業
性さらには施工後の居住性にも優れた主剤を配合した防
蟻剤が要求されている。
対応し、木造を含む木質住宅の基礎部分の部材の防蟻・
防腐処理用に、防蟻・防腐剤を含浸させたシートや塗布
型の薬剤などが上市されている。しかし、防蟻成分はい
ずれも有機リン系薬剤を主剤としたものであるため、住
宅使用開始後の居住者の安全性に不安が残る。
ついてみれば、クレオソート油、ナフテン酸金属塩等が
使用されているが、やはり環境保全意識の高まりのな
か、作業時の臭気、吸入有害性などの解決すべき問題が
多い。
る安全性の高い防蟻効力に優れた薬剤として、例えば有
機ケイ素系化合物のシラフルオフェンが木部表面処理
用、土壌処理用として上市されている。この化合物はピ
レスロイド化合物と比較して、アルカリ性の条件下で安
定で、かつ防蟻効力の持続性にも優れており、臭気もほ
とんどなく、防蟻処理作業に好適である。シロアリに対
しては、主に食毒作用と接触毒作用により効果を発現
し、シロアリへの忌避効力は高くなく、この点での改善
が要望されている。
有害な有機リン化合物を全く含まず、上記シラフルオフ
ェンを防蟻性主剤とし、さらにシロアリに対する忌避効
果を高めるとともに、高い防腐性を付与した製剤を鋭意
検討した結果、製剤の安定性が良好で、防蟻・防腐効力
の優れ、かつ人畜に安全性の高い防蟻・防腐処理剤を見
出した。
の高いシロアリ防除剤として有効であることは公知であ
り(例えば、特許第2610483号公報参照)、これ
に抗菌性を有すると報告されているヒノキチオールまた
はこれを含有する精油を配合することにより、シロアリ
に対する忌避効果が飛躍的に高められ、防蟻性を相乗的
に著しく改善できることを見出した。その結果、比較的
低濃度の主剤配合により効果的にシロアリを防除できる
ことが明らかとなった。
との配合系では、防蟻効果に加え、良好な防腐作用も期
待できることは勿論であるが、さらに高い防腐効力を保
証するために、この配合系に防腐成分としてヨード系防
腐剤を添加することにより、防蟻性に加え高い防腐性能
を有する安定な木材用防蟻・防腐処理剤を完成するに至
った。
してシラフルオフェンとヒノキチオールまたはこれを含
有する精油とを相乗効果が発揮される割合で含有するこ
とからなる防蟻・防腐処理剤が提供される。また、上記
の成分に加えて3−ヨード−2−プロピルブチルカルバ
メートが添加されてなる木材用の防蟻・防腐処理剤が提
供される。
フルオフェン(4−エトキシフェニル[3−(4−フル
オロ−3−フェノキシフェニル)プロピル]ジメチルシ
ラン)は、例えば、大日本除蟲菊株式会社から供給され
るものである。
ては、タイワンヒノキ、ニオイヒバ、ネズコ、アスナ
ロ、オニヒバなどのヒノキ科植物やビャクシンなど由来
の精油などが挙げられる。これらの中で、HTの含有量
の多いニオイヒバ、オニヒバ等のヒバ材由来のヒバ油が
シロアリの忌避効果が高いので好ましい。
ールを含有する防蟻・防腐処理剤に、さらに3−ヨード
−2−プロピニルブチルカルバメート(以下、IPBC
という)を配合することにより、防蟻性に加えて高い防
腐性能を有する安定な木材用の防蟻・防腐処理剤を得る
ことができる。このIPBCは公知の防腐剤であり、市
販のものを用いることができる。
ノキチオールとは、相乗効果を奏する割合で配合され
る。その配合割合は、重量比として100:1〜1:
5、好ましくは50:1〜1:1である。また、この発
明において、シラフルオフェンとIPBCとの配合割合
は、重量比として1:2〜1:20、好ましくは1:5
〜1:15である。配合割合がこの範囲であれば、優れ
た相乗的防蟻効果とともに相乗的防腐効果が発揮でき
る。
シラフルオフェンの公知の共力剤であるオクタクロロジ
プロピルエーテルや、3−ブロモ−2,3−ジヨードー
2ープロペニル=エチル=カルボナートのような他の防
腐成分を配合してもよい。
は、使用目的により、液剤〔例えば、乳剤、水溶剤、水
和剤(フロアブル製剤)、油剤〕、固型剤(例えば、粉
剤、粒剤)、エアゾール剤など種々の剤型が可能である
が、乳剤、水溶剤または油剤が好ましい。具体的には、
シート含浸用やローラー転写用には、乳剤が好適に用い
られる。また、上記のいずれの製剤も公知の方法を利用
して製剤化できる。
剤法について述べる。乳剤とする場合には、通常、有効
成分を乳化のための乳化剤と混合し、これに有機溶媒と
水を加えて製剤化する。また、乳剤を塗布処理した場合
の被膜形成のために、乳剤には必要に応じて樹脂エマル
ションを添加してもよい。乳剤において、有効成分を溶
解させる有機溶媒としては、疎水性有機溶媒が好適に用
いられるが、例えば、低級アルコール類のような極性の
高い有機溶媒では、O/W型の安定なエマルション形成
が困難となり、さらに乳化安定性に問題があるので好ま
しくない。この発明の防蟻・防腐処理剤を乳剤とする場
合に好適に用いられる有機溶媒を下記に例示する。
等 4)アルコール系 イソブタノール、sec−ブタノール、2−エチル−1
−ブタノール、イソペンタノール、1−ヘプタノール、
1−オクタノール、ネオペンチルアルコール、ジエチレ
ングリコールモノメチルエーテル(MDC)等 5)ケトン系 アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ン、メチルアミルケトン、シクロヘキサノン等 これらの有機溶媒は単独で、あるいは2種以上を混合し
て用いることができる。
アニオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤または両
性界面活性剤のいずれも使用できるが、製剤の安定性の
点でノニオン系界面活性剤が好ましい。ノニオン系界面
活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンノニルフ
ェニルエーテル(HLB:13.7)が挙げられる。
酢酸ビニル樹脂エマルション(樹脂固形分率40〜50
%、平均分子量2,000〜100,000)、ポリ酢
酸ビニル・エチレン共重合体樹脂エマルション(樹脂固
形分率40〜50%、平均分子量2,000〜100,
000)、ポリアクリル酸エステル樹脂エマルション
(樹脂固形分率30〜40%、粘度100〜500cP
s、平均分子量3,000〜50,000)が挙げられ
るが、これらに限定されるものでない。
有効成分の合計量が1〜10重量部、乳化剤が該有効成
分の合計1重量部に対して少なくとも10重量部、残部
を有機溶媒または水、さらには樹脂エマルションとする
のが好ましい。これらの乳剤は使用時に、水で所定の倍
率(2〜10倍)に希釈して使用される。
成分を例えばアルコール系の有機溶媒に溶解したものを
水に溶解させて製剤化する。水溶剤は、製剤を100重
量部としたとき、有効成分の合計量が1〜10重量部、
残部を有機溶媒と水とするのが好ましい。また、水和剤
とする場合は、通常、有効成分を乳化剤や増粘剤等と混
合することにより製剤化する。水和剤は、製剤を100
重量部としたとき、有効成分の合計量が5〜40重量
部、乳化剤または増粘剤が10〜40重量部程度であ
る。油剤とする場合には、乳剤で用いる有機溶媒の他、
灯油、重油、スピンドル油等の炭化水素溶媒を用いて製
剤化する。油剤は、製剤を100重量部としたとき、有
効成分の合計量が1〜10重量部、炭化水素溶媒が50
〜99重量部程度である。
体希釈剤(例えばカオリン、クレー、ベントナイト、C
MC等)で希釈し、混合粉砕して製剤化する。また、粒
剤とする場合には、前記の粉剤を成形して製剤化する。
粉剤、粒剤のような固型剤は、製剤を100重量部とし
たとき、有効成分の合計量が0.1〜5重量部、固体希
釈剤が95〜99.9重量部程度である。
と同じように、有効成分を揮発性の強い有機溶媒に溶解
して製剤化する。使用時には、これを噴霧部と弁を備え
た気密容器に加圧充填して用いる。
組み合わせた有効成分により、また使用目的により異な
るが、ローラ転写型住宅床用防蟻剤として使用される場
合には、通常有効成分量として50〜300mg/m2
程度、シート含浸用防蟻剤として使用される場合には、
30〜150mg/m2 程度で充分である。また、土壌
処理剤として使用される場合には、通常土壌に対して有
効成分量として、100〜2000mg/kg、好まし
くは、300〜1000mg/kg程度で充分である。
例により具体的に説明するが、これらはこの発明を限定
するものではない。
溶媒を混合、攪拌することにより乳剤を調製した。 シラフルオフェン 0.3重量部 ヒバ油〔ヒノキチオール(以下HTという)を1重量%含有〕 2重量部 ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(HLB:13.7) 13重量部 ポリアクリル酸樹脂エマルション 10重量部 高沸点芳香族系溶媒(日本石油化学株式会社製、ハイゾールSAS−296) 10重量部 ジエチレングリコ−ルモノメチルエーテル(MDG) 37重量部 水 27.7重量部
溶媒を混合、攪拌することにより乳剤を調製した。 シラフルオフェン 0.2重量部 ヒバ油(HTを1重量%含有) 0.6重量部 IPBC 1.0重量部 ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(HLB:13.7) 2重量部 ポリ酢酸ビニル樹脂エマルション 55重量部 高沸点芳香族系溶媒(日本石油化学株式会社製、ハイゾールSAS−296) 1重量部 ジエチレングリコ−ルモノメチルエーテル(MDG) 5重量部 水 35.2重量部
わりにHT(天然品)あるいは表1に記載の他のフィト
ンチッド類を用いて乳剤20gを調整し、これを水80
gに分散させ、表1に記載の有効成分量になるようにし
て均一なエマルションを得た。これら製剤について、
「(社)日本木材保存協会規格 第13号1992土壌
処理用防蟻剤の防蟻効力試験方法」に基づいて貫通試験
を行った。
ガラス円筒容器2本を、各ガラス円筒容器の底面から約
2cmの所で、内径約1.5cm、長さ約10cmのガ
ラス管(両端の摺り合わせ部分を除いた透明部の長さが
5cmで、5mm毎に目盛りをつけたもの)で連結した
ものを試験容器とし、一方のガラス円筒容器には3gの
アカマツ砕片を、他方のガラス円筒容器には無処理乾燥
土壌を入れた。またガラス管には、乳剤の所定希釈液、
すなわち上記のエマルションと無処理乾燥土壌12gを
均一に混合した試験土壌または無処理乾燥土壌12gに
蒸留水3gを加えたものを長さ5cmになるように充填
した。次いで、無処理乾燥土壌を入れたガラス円筒容器
にイエシロアリの職蟻200頭と兵蟻20頭を投入し、
21日後の試験土壌の穿孔度を観察した。なお、エマル
ション中のシラフルオフェンの濃度はいずれも0.3重
量%とした。得られた結果を供試薬剤の有効成分量とと
もに表1に示す。
F)とヒバ油、シラフルオフェンとHTの組み合わせで
は相乗効果が認められる。これはヒバ油中のHTがシロ
アリに対して強く忌避的に作用したためと考えられる。
一方、シラフルオフェンとカンフェン、α−ピネン、ミ
ルセンおよびd−リモネンのようなフィトンチッド類と
の相乗効果はほとんど認められない。
量を変化させ、乳剤を調整し、所定倍の水で希釈し、下
記の評価での塗布量が表2に記載の量になるようにして
均一かつ安定なエマルションを得た。これらの製剤につ
いて、「(社)日本木材保存協会規格 第11号199
2塗布・吹付け・浸せき処理用木材防蟻剤の防蟻効力試
験方法(1)室内試験方法の総合試験方法」に基づいて
防蟻効力を評価した。
(アカマツ辺材)に刷毛を用いて所定濃度の薬剤試料、
すなわち上記のエマルションを100g/m2の割合で
塗布し、室温で20日間放置後、60℃で48時間乾燥
した。得られた木材片を、規定のアクリル製容器(容器
底部を石膏で固めたもので、予め水を含ませた脱脂綿の
上に静置してあるもの)の底部中心部にこれを1個ずつ
(合計5個)入れ、さらにイエシロアリの職蟻150頭
と兵蟻15頭を投入し、28℃の暗所に21日間静置
し、シロアリ職蟻の死虫率と木材片の重量減少率を求め
た。 得られた結果を塗布した薬剤量とともに表2に示
す。
F)とヒバ油の製剤系にIPBCを追加添加することに
より、さらに防蟻性能が向上することがわかる。
有)0.6部、IPBC2部に、ノニオン系界面活性剤
〔ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(HLB:13.
7)〕2部、ジエチレングリコールモノメチルエーテル
(MDG)5部、高沸点芳香族系炭化水素(日本石油化
学株式会社製、ハイゾールSAS−296)1部、ポリ
酢酸ビニル樹脂エマルション55部、水34.1部を加
えてよく撹拌混合してエマルションを得た。得られたエ
マルションを等量の水で希釈し、この液を木質プレハブ
住宅用床パネルにロールブラシを用いて100g/m2
となるように塗布したところ、3年以上にわたってシロ
アリの食害を防止することができた。
含有)1.5部に、ノニオン系界面活性剤(実施例1と
同様)13部、MDG35部、高沸点芳香族系炭化水素
(実施例1と同様)10部、ポリアクリル酸エステル樹
脂エマルション10部、水29.75部を加えてよく撹
拌混合してエマルションを得た。得られたエマルション
を4倍量の水で希釈し、この液を樹脂フィルムで片側を
ラミネートした不織布に50g/m2 となるように塗布
・含浸させ、80℃で15分間熱風乾燥させて防蟻用シ
ートを得た。このシートを木質系プレハブ住宅用床パネ
ルの間に積層したところ、5年間にわたってシロアリの
攻撃を防止することができた。
含有)0.3部に、トルエン70部、アクリル系樹脂塗
料30部を加えてよく撹拌混合して透明な淡黄色溶液を
得た。得られた溶液を布基礎と根太土台材の界面、アン
カーボルト挿入孔、土台材木口部、土台材欠がき部分に
100g/m2 となるようにスプレー塗布したところ、
3年以上にわたってシロアリの侵入を防止できた。
有)0.6部、IPBC2部に、ノニオン系界面活性剤
(実施例1と同様)2部、MDG5部、高沸点芳香族系
炭化水素(実施例1と同様)1部、ポリ酢酸ビニル樹脂
エマルション55部、水34.2部を加えてよく撹拌混
合してエマルションを得た。得られたエマルションを等
量の水で希釈し、この液を木質プレハブ住宅厨房、浴室
廻り床パネルにロールブラシを用いて100g/m2 と
なるように塗布したところ、3年以上にわたって全く腐
朽は見られなかった。
含有)0.3部に、アクリル系塗料 30部、高沸点芳
香族系炭化水素(実施例1と同様)69.6部を加えて
よく撹拌混合して淡黄色の透明油剤を得た。これを木質
系プレハブ住宅基礎水切り部分に100g/m2 となる
ようにスプレー塗布したところ、3年以上にわたってシ
ロアリの侵入を防止できた。
分としてシラフルオフェンとヒノキチオールまたはこれ
を含有する精油とを相乗効果が発揮される割合で含有す
ることを特徴とする。したがって、この発明によれば、
従来の有機リン系塗布・含浸用防蟻・防腐剤と比較し
て、相乗的な防蟻・忌避効果を発揮するとともに有効な
防腐効果を発揮し、ヒノキチオールまたはヒノキチオー
ルを含有する精油に由来する特有の芳香により、快適な
施工作業が可能となる。また、処理剤の乳化安定性が高
いため、ロール転写や塗布処理に充分対応できるととも
に希釈倍率、水性樹脂エマルションの添加率を調整する
ことにより防蟻用シートを作成するための含浸用処理剤
としても好適に使用できる。
施工後には居住者の住環境雰囲気に芳香を付与し、ヒバ
材をふんだんに用いた住宅(ヒバ材を多量に使用した新
築住宅には築後数年間は蚊や蠅が進入しないといわれ
る)に匹敵する森林浴効果を得ることができる。また、
この発明の処理剤は、土壌に散布することにより顕著な
防蟻効果を得ることができる。
してシラフルオフェンとヒノキチオールまたはこれを含
有する精油とを相乗効果が発揮される割合で含有するこ
とからなる防蟻・防腐処理剤が提供される。また、上記
の成分に加えて3−ヨード−2−プロピニルブチルカル
バメートが添加されてなる木材用の防蟻・防腐処理剤が
提供される。
Claims (6)
- 【請求項1】 有効成分としてシラフルオフェンとヒノ
キチオールまたはこれを含有する精油とを相乗効果が発
揮される割合で含有することを特徴とする防蟻・防腐処
理剤。 - 【請求項2】 シラフルオフェンとヒノキチオールとの
配合割合が重量比で50:1〜1:1である請求項1記
載の処理剤。 - 【請求項3】 さらに3−ヨード−2−プロピルブチル
カルバメートを配合してなる請求項1または2に記載の
処理剤。 - 【請求項4】 シラフルオフェンと3−ヨード−2−プ
ロピルブチルカルバメートとの配合割合が重量比で1:
2〜1:20である請求項3記載の処理剤。 - 【請求項5】 木材用に用いられる請求項1〜4の何れ
か1つに記載の処理剤。 - 【請求項6】 土壌用に用いられる請求項1または2に
記載の処理剤。
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