JP2815397B2 - シロアリ防除剤 - Google Patents

シロアリ防除剤

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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明はシロアリ類の予防・駆除あるいはシロアリ類
の食害などによる被害を予防・防止する薬剤に関するも
のである。
〈従来の技術〉 シロアリ類は木材を嗜好するので建築物などの木質部
が被害対象となるが、立木、伐根はもとより、農産(加
工)物、紙、繊維、皮革類など非木質材やコンクリー
ト、ビニール、ポリエチレン製品など無機物も加害さ
れ、その被害は近年、自然環境・生活環境あるいは建材
・建築法などの変化により増加傾向にあるところから、
各種シロアリ剤が開発され実用に供されている。
シロアリ類には、乾燥に強く水分の少ない木質材を好
んで食害する“乾燥シロアリ”と呼ばれる種類も存在す
るが、被害が問題となる種類の多くは、乾燥に弱く、水
分の多い木質材を加害する“湿材シロアリ”と呼ばれる
ものであり、ヤマトシロアリやイエシロアリもこの範疇
に含まれる。
このような基本的性質上、シロアリ類の生息および移
動については一般に、土壌および建築物などの基礎(土
台など)部分が不可分であり、日当りが悪くて湿気の多
い、しかも比較的暖かいところ、すなわち家屋であれば
西側・北側などで水をよく使う台所・風呂場・洗面所・
便所などに被害が多い。また通気の悪い基礎工事やモル
タル壁により建材が多湿になっておりシロアリの被害を
容易にしている。
従って、シロアリ防除剤の有効成分は直接水のかかる
ような、あるいは湿潤な場所で施用されても容易に溶脱
・分解されず、処理部位にあって長期間シロアリ防除性
能を維持することが期待される。
一方、シロアリ防除剤は一般家屋だけでなく畜舎など
の土台・基礎およびそれらの周辺土壌に施用されるとこ
から、人畜に対する安全性および同剤が雨水・生活用水
などにより溶脱し、地下水・河川などへ流入する可能性
などの環境汚染に対する配慮も要求される。
従来シロアリ剤の有効成分としてヘプタクロール、ク
ロールデン、BHC、DDT、ディルドリン、アルドリンのよ
うな有機塩素系化合物が主に使用されていたが、現在、
これらを主成分とする薬剤は安全性および環境汚染に対
する懸念から使用などが規制されるに至っている。
このような背景から現在では安全性および環境汚染に
対する懸念の少ない有機燐系化合物、カーバメート系化
合物およびピレスロイド系化合物などが有効成分として
用いられているが、これらに属する有効成分の殆んどが
施用部位における物理化学的安定が十分でなく、通常の
製剤では長期間シロアリ防除性能を維持することが困難
であることが指摘されている。
〈本発明が解決しようとする問題点〉 そこで本発明者らは施用部位において有効成分の物理
化学的安定性が高く、長期間のシロアリ防除性能を維持
することのできる薬剤を求めて検討を重ねた結果本発明
を完成した。
〈問題点を解決するための手段〉 本発明者らはグリコール鎖数が2以上のモノアルキル
グリコールエーテルが、その要求を満たすものであるこ
とを知見した。さらにまた、これらのそれぞれを安定性
が不十分な有機燐系化合物、カーバメート系化合物およ
びピレスロイド系化合物などの併用すると長期間シロア
リ防除性能を維持することを見出した。
すなわち、本発明はグリコール鎖数が2以上のモノア
ルキルグリコールエーテル類を有効成分として含有する
シロアリ防除剤である。
これで示される化合物の例としては、ジエチレングリ
コールモノアルキルエーテル(アルキル基としては、メ
チル、エチル、プロピル、ブチルなど)、トリおよびポ
リエチレングリコールモノアルキルエーテル(アルキル
基としては、メチル、エチル、プロピル、ブチルな
ど)、およびプロピレングリコールモノアルキルエーテ
ル、ジプロピレングリコールモノアルキルエーテル、ト
リおよびポリプロピレングリコールモノアルキルエーテ
ルの前記と同様の誘導体があり、これらの中でも比較的
分子量が大で自然下において蒸発量が少ない、グリコー
ル鎖数が2〜5が好適である。これらの有効成分はそれ
ぞれ単独で使用することもできるが、二種以上を組み合
わせて使用することもできる。
本発明のシロアリ防除剤は有効成分であるグリコール
鎖数が2以上のモノアルキルグリコールエーテルをその
まま使用することもできるが、通常これを適当な有機溶
媒に溶解し油剤として使用するか、あるいはさらに乳化
剤、可溶化剤、安定剤、増粘剤、結合剤、噴射剤などを
加えて乳剤、水和剤、水溶剤、懸濁剤、マイクロカプセ
ル剤、粉剤、粒剤、エアゾール剤などの剤型として使用
する。
製剤中の有効成分の含量・濃度内および製剤の施用量
は、剤型が単剤か混合剤か、適用方法が木部処理か土壌
処理か、予防か駆除か、その両方か、シロアリの種類、
被害の場所・程度などに応じて測定すればよいが、有効
成分であるグリコール鎖数が2以上のモノアルキルグリ
コールエーテルの含有率は総じて1〜80重量%の範囲で
あり、5〜40重量%の範囲が実用的である。
本発明のシロアリ防除剤は、ヤマトシロアリ、イエシ
ロアリ、ダイコクシロアリなど各種のシロアリの予防・
駆除に極めて有効であり、有効成分そのもの、または、
その製剤をシロアリ発生部位や巣、土壌と接している土
台、床束、間柱、筋かいなどの建築部材、建築物、建築
物などの周辺土壌、コンクリートブロック、床スラブ、
電線または各種ケーブルの被覆物などに対して塗布、吹
き付け、浸漬、加圧注入、散布、混合、練合などをする
ことによって施用することができる。
また本発明のシロアリ防除剤に他の防蟻剤を組み合わ
せて施用することも有用である。
本発明のシロアリ防除剤中に組み合わせ使用できる防
蟻成分としては、例えばフェニトロチオン、クロロピリ
ホス、プロチオホス、ホキシム、ピリダフェンチオン、
ダイアジノンなどの有機燐系化合物、プロポクスル、カ
ルバリル、BPMCなどのカーバメート系化合物、トリアリ
ルイソシアヌレート、トリプロピルイソシアヌレート、
トリエチルイソシアヌレートなどのイソシアヌール酸の
エステル類あるいはペルメトリン、トラロメスリン、ビ
フェンスリンなどのピレスロイド系化合物などをあげる
ことができる。これまでの防蟻主成分であったヘプタク
ロールやクロールデンなどの有機塩素系化合物も例外で
はない。ヤマトシロアリは通常木材腐朽菌による腐朽木
材中で棲息・加害することが多く、被害が同時進行的で
あるので、腐食剤を併用すれば、さらに効果的である。
施用場面によっては防カビ剤などを併用することも可能
である。
本発明のシロアリ防除剤中に配合できる木材用防腐剤
としては、たとえばクレオソート油、ペンタクロロフェ
ニルラウレート、ペンタクロロフェニルデヒドロアビエ
チルアミン、4−クロロフェニル−3′−ヨードプロパ
ギルポルマール、ナフテン酸亜鉛、ナフテン酸銅、8−
オキシキノリン銅、トリブチルスズオキサイド、トリブ
チルスズフタレート、トリブチルスズフマレート、トリ
クロルナフタリン、N−ニトロソ−N−シクロヘキシル
ヒドロキシルアミンAl塩、2−チオシアノメチルチオベ
ンゾチアゾールなどがあげられるが、これらに限定され
るものではない。
これらの木材用防腐剤は単独で配合することもできる
が、二種以上を組み合わせて配合することもできる。
また、本発明のシロアリ防除剤には他の防蟻剤、木材
防腐剤、防カビ剤のほかに浸透助剤、着色剤、固着剤、
発泡剤などを配合することもできる。
〈発明の効果〉 本発明のシロアリ防除剤はその優れた殺シロアリ性能
と耐候性とから、シロアリ類の駆除剤および長期間の予
防剤として最適であるが、これらの基本機能に加えて人
畜に対する毒性を低く、環境汚染の恐れの少ないので本
発明のシロアリ防除剤としての意義は大きい。
次に試験例および実施例をあげて本発明を具体的に説
明する。
試験例 供試化合物の0.5%水溶液1ml相当を処理した時(5mg
A.I/Φ7cm濾紙)の、イエシロアリ職蟻に対する活性
を試験した。結果は、第1表の通りである。
第1表の結果はモノアルキルグリコールエーテル類の
うち、グリコール鎖が2〜5であるモノアルキルグリコ
ールエーテルがイエロシロアリに対する速効的な仰転・
致死活性を有することを示している。
実施例1 ポリエチレングリコールモノエチルエーテル(グリコ
ール鎖数2〜5)、トリプロピレングリコールモノメチ
ルエーテル、トリプロピルイソシアヌレート(以下TPI
C)、プロポクスル、フェニトロチオン、ペルメトリン
のそれぞれをケロシンに溶解し、単剤あるいは混合剤と
して本発明のシロアリ防除剤を調整した。これらの製剤
について、(社)日本木材保存協会規格第11号(社団法
人日本木材保存協会発行「木材保存の知識」263〜266頁
参照)に基づいてイエシロアリを供試虫とする総合試験
を実施した。結果は第2表の通りである。
第2表の結果は木部処理剤とした時の実施例である
が、本発明のシロアリ防除剤が単剤、混合剤いずれにて
も十分な耐候性を備えたものであることを示している。
実施例2 ポリエチレングリコールモノエチルエーテル(グリコ
ール鎖数2〜5)、トリプロピレングリコールモノメチ
ルエーテル、トリプロピルイソシアヌレート(以下TPI
C)、プロポクスル、フェニトロチオン、ペルメトリン
の各重量部(第3表)を界面活性剤10重量部にして、単
剤あるいは混合剤とし、さらにキシレンを加えて100重
量部とし本発明のシロアリ防除剤を調整した。
これらの製剤について(社)日本木材保存協会規格第
13号(「木材保存」第14巻1号29〜35頁参照)に基づい
て、イエシロアリを供試虫として土壌処理剤としての性
能試験を20倍希釈にて実施した。結果は第3表の通りで
ある。
第3表の結果は土壌処理剤とした時の実施例である
が、本発明のシロアリ防除剤が単剤、混合剤いずれにて
も十分な耐候性を備えたものであることを示している。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】グリコール鎖数が2以上のモノアルキルグ
    リコールエーテルを有効成分とするシロアリ防除剤
JP12509189A 1989-05-18 1989-05-18 シロアリ防除剤 Expired - Fee Related JP2815397B2 (ja)

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