JP2982821B2 - シロアリ防除剤 - Google Patents

シロアリ防除剤

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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明はシロアリ類の予防・駆除あるいはシロアリ類
の食害などによる被害を予防・防止する薬剤に関するも
のである。
<従来の技術・解決しようとする問題点> シロアリ類は木材を嗜好するので建築物などの木質部
が被害対象となるが、立木、伐根はもとより、農産(加
工)物、紙、繊維、皮革類など非木質材やコンクリー
ト、ビニール、ポリエチレン製品など無機物も加害さ
れ、その被害は近年、自然環境・生活環境あるいは建材
・建築法などの変化により増加傾向にあるところから、
各種シロアリ剤が開発され実用に供されている。
シロアリ類には、乾燥に強く水分の少ない木質材を好
んで食害する“乾材シロアリ”と呼ばれる種類も存在す
るが、被害が問題となる種類の多くは、乾燥に弱く、水
分の多い木質材を加害する“湿材シロアリ”と呼ばれる
ものであり、ヤマトシロアリやイエシロアリもこの範疇
に含まれる。
このような基本的性質上、シロアリ類の生息および移
動については一般に、土壌および建築物などの基礎(土
台など)部分が不可欠であり、日当りが悪くて湿気の多
い、しかも比較的暖かいところ、すなわち家屋であれば
西側・北側などで水をよく使う台所・風呂場・洗面所・
便所などに被害が多い。また通気の悪い基礎工事やモル
タル壁により建材が多湿になっておりシロアリの被害を
容易にしている。
従って、シロアリ防除剤の有効成分は直接水のかかる
ような、あるいは湿潤な場所で施用されても容易に溶脱
・分解されず、処理部位にあって長期間シロアリ防除性
能を維持することが期待される。
一方、シロアリ防除剤は一般家屋だけでなく畜舎など
の土台・基礎およびそれらの周辺土壌に施用されるとこ
ろから、人畜に対する安全性および同剤が雨水・生活用
水などにより溶脱し、地下水・河川などへ流入する可能
性などの環境汚染に対する配慮も要求される。
従来シロアリ剤の有効成分としてヘプタクロール、ク
ロールデン、BHC、DDT、ディルドリン、アルドリンのよ
うな有機塩素系化合物が主に使用されていたが、現在、
これらを主成分とする薬剤は安全性および環境汚染に対
する懸念から使用などが規制されるに至っている。
このような背景から現在では安全性および環境汚染に
対する懸念の少ない有機燐系化合物、カーバメート系化
合物およびピレスロイド系化合物などが有効成分として
用いられているが、これらに属する有効成分の殆んどが
施用部位における物理化学的安定性が十分でなく、通常
の製剤では長期間シロアリ防除性能を維持することが困
難であることが指摘されている。
そこで本発明者らは施用部位において有効成分の物理
化学的安定性が高く、長期間のシロアリ防除性能を維持
することのできる薬剤を求めて検討を重ねた結果本発明
を完成した。
<問題点を解決するための手段> 本発明者らは、置換基(主に低級アルキル、ハロゲ
ン)2つ又は3つのフェノール類の中でも2位,3位また
は5位に塩素基あるいはメチル基のついたジメチルフェ
ノール,ジクロロフェノールもしくはモノクロロジメチ
ルフェノールが、その要求を満たすものであることを知
見した。さらにまた、これらのそれぞれを安定性が不十
分な有機燐系化合物、カーバメート系化合物およびピレ
スロイド系化合物などと併用すると長期間シロアリ防除
性能を維持することを見出した。
すなわち、本発明は置換基(主に低級アルキル、ハロ
ゲン)2つ又は3つのフェノール類のうち2位,3位また
は5位に塩素基あるいはメチル基のついたジメチルフェ
ノール,ジクロロフェノールもしくはモノクロロジメチ
ルフェノールを有効成分として含有するシロアリ防除剤
である。これらの有効成分はそれぞれ単独で使用するこ
ともできるが、二種以上を組み合わせて使用することも
できる。
本発明のシロアリ防除剤は有効成分である上記置換基
(主に低級アルキル、ハロゲン)2つ又は3つのフェノ
ール類のうち2位,3位または5位に塩素基あるいはメチ
ル基のついたジメチルフェノール,ジクロロフェノール
もしくはモノクロロジメチルフェノールをそのまま使用
することもできるが、通常これを適当な有機溶媒に溶解
し油剤として使用するか、あるいはさらに乳化剤、可溶
化剤、安定剤、増粘剤、結合剤、噴射剤などを加えて乳
剤、水和剤、水溶剤、懸濁剤、マイクロカプセル剤、粉
剤、粒剤、エアゾール剤などの剤型として使用する。
製剤中の有効成分の含量・濃度および製剤の施用量
は、剤型が単剤か混合剤か、適用方法が木部処理か土壌
処理か、予防か駆除か、その両方か、シロアリの種類、
被害の場所・程度などに応じて選定すればよいが、有効
成分である上記置換基(主に低級アルキル、ハロゲン)
2つ又は3つのフェノール類のうち2位,3位または5位
に塩素基あるいはメチル基のついたジメチルフェノー
ル,ジクロロフェノールもしくはモノクロロジメチルフ
ェノールの含有率は総じて0.1〜40重量%の範囲であ
り、1〜30重量%の範囲が実用的である。
本発明のシロアリ防除剤は、ヤマトシロアリ、イエシ
ロアリ、ダイコクシロアリなど各種のシロアリの予防・
駆除に極めて有効であり、有効成分そのもの、または、
その製剤をシロアリ発生部位や巣、土壌と接している土
台、床束、間柱、筋かいなどの建築部材、建築物、建築
物などの周辺土壌、コンクリートブロック、床スラブ、
電線または各種ケーブルの被覆物などに対して塗布、吹
き付け、浸漬、加圧注入、散布、混合、練合などをする
ことによって施用することができる。
また本発明のシロアリ防除剤に他の防蟻剤を組み合わ
せて使用することも有用である。
本発明のシロアリ防除剤中に、上記置換基(主に低級
アルキル、ハロゲン)2つ又は3つのフェノール類のう
ち2位,3位または5位に塩素基あるいはメチル基のつい
たジメチルフェノール,ジクロロフェノールもしくはモ
ノクロロジメチルフェノールと組み合わせて使用できる
防蟻成分としては、例えばフェニトロチオン、クロロピ
リホス、プロチオホス、ホキシム、ピリダフェンチオ
ン、ダイアジノンなどの有機燐系化合物、プロポクス
ル、カルバリル、BPMCなどのカーバメート系化合物、ト
リアリルイソシアヌレート、トリプロピルイソシアヌレ
ート、トリエチルイソシアヌレートなどのイソシアヌー
ル酸のエステル類あるいはペルメトリン、トラロメスリ
ン、ビフェンスリンなどのピレスロイド系化合物などを
あげることができる。これまでの防蟻主成分であったヘ
プタクロールやクロールデンなどの有機塩素系化合物も
例外ではない。ヤマトシロアリは通常木材腐朽菌による
腐朽木材中で棲息・加害することが多く、被害が同時進
行的であるので、防腐剤を併用すれば、さらに効果的で
ある。施用場面によっては防カビ剤などを併用すること
も可能である。
本発明のシロアリ防除剤中に配合できる木材用防腐剤
としては、たとえばクレオソート油、ペンタクロロフェ
ニルラウレート、ペンタクロロフェニルデヒドロアビエ
チルアミン、4−クロロフェニル−3′−ヨードプロパ
ギルホルマール、ナフテン酸亜鉛、ナフテン酸銅、8−
オキシキノリン銅、トリブチルスズオキサイド、トリブ
チルスズフタレート、トリブチルスズフマレート、トリ
クロルナフタリン、N−ニトロソ−N−シクロヘキシル
ヒドロキシルアミンAl塩、2−チオシアノメチルチオベ
ンゾチアゾールなどがあげられるが、これらに限定され
るものではない。
これらの木材用防腐剤は単独で配合することもできる
が、二種以上を組み合わせて配合することもできる。
また本発明のシロアリ防除剤には他の防蟻剤、木材防
腐剤、防カビ剤のほかに浸透助剤、着色剤、固着剤、発
泡剤などを配合することもできる。
<発明の効果> 本発明のシロアリ防除剤はその優れた殺シロアリ性能
と耐候性とから、シロアリ類の駆除剤および長期間の予
防剤として最適であるが、これらの基本性能に加えて人
畜に対する毒性も低く、環境汚染の恐れも少ないので本
発明のシロアリ防除剤としての意義は大きい。
次に実施例をあげて本発明を具体的に説明する。
実施例1 供試化合物の0.5%水溶液1ml相当を処理した時(5mg
A.I./Φ7cm濾紙)の、イエシロアリ職蟻に対する活性
を試験した。結果は、第1表の通りである。
第1表の結果は置換基2つを有するフェノール類のう
ち、3位(あるいは2位)と5位に塩素基のついたジク
ロロフェノールあるいはメチル基のついたジメチルフェ
ノールが特にイエシロアリに対する速効性な仰転・致死
活性を有することを示している。
実施例2 3、5−ジメチルフェノール、2、5−ジクロロフェ
ノール、トリプロピルイソシアヌレート(以下TPIC)、
プロポクスル、フェニトロチオン、ペルメトリンのそれ
ぞれをケロシンに溶解し、単剤あるいは混合剤として本
発明のシロアリ防除剤を調製した。これらの製剤につい
て、(社)日本木材保存協会規格第11号に基づいてイエ
シロアリを供試虫とする総合試験を実施した。
結果は第2表の通りである。
第2表の結果は木部処理剤とした時の実施例である
が、本発明のシロアリ防除剤が単剤、混合剤いずれにて
も十分な耐候性を備えたものであることを示している。
実施例3 3、5−ジメチルフェノール、2、5−ジクロロフェ
ノール、トリプロピルイソシアヌレート(以下TPIC)、
プロポクスル、フェニトロチオン、ペルメトリンの各重
量部(第3表)を界面活性剤10重量部にして、単剤ある
いは混合剤とし、さらにキシレンを加えて100重量部と
し本発明のシロアリ防除剤を調整した。
これらの製剤について(社)日本木材保存協会規格第
13号に基づいて、イエシロアリを供試虫として土壌処理
剤としての性能試験を20倍希釈にて実施した。結果は第
3表の通りである。
第3表の結果は土壌処理剤とした時の実施例である
が、本発明のシロアリ防除剤が単剤、混合剤いずれにて
も十分な耐候性を備えたものであることを示している。
実施例4 実施例2および3と同様に、4−クロロ−3,5−ジメ
チルフェノールを単剤あるいは混合剤として本発明のシ
ロアリ防除剤を調整して、(社)日本木材保存協会規格
に基づいてイエシロアリを供試虫として性能を評価し
た。結果は第4表及び第5表の通りである。
第4表及び第5表はそれぞれ木部処理剤及び土壌処理
剤とした時の4−クロロ−3,5−ジメチルフェノールの
シロアリ防除性能と耐候性を示したものであり、いずれ
の結果からも、4−クロロ−3,5−ジメチルフェノール
が単剤及び混合剤ともに十分なシロアリ防除性能と耐候
性を備えたものであることを示している。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−139304(JP,A) 特開 昭54−80415(JP,A) 特開 昭56−75412(JP,A) 特開 昭53−84038(JP,A) 特開 昭58−157703(JP,A) 特開 昭60−56903(JP,A) 特開 昭61−158903(JP,A) 特開 平1−221301(JP,A) 特開 平1−319405(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01N 31/08 CA(STN)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2,5−ジメチルフェノールを有効成分とし
    て含むシロアリ防除剤。
  2. 【請求項2】3,5−ジメチルフェノールを有効成分とし
    て含むシロアリ防除剤。
  3. 【請求項3】請求項2記載のシロアリ防除剤において、
    トリプロピルイソシアヌレート、プロポクスル、フェニ
    トロチオン、ペルメトリンのうちいずれか1又は2以上
    を混合成分として含むシロアリ防除剤。
  4. 【請求項4】2,5−ジクロロフェノールを有効成分とし
    て含むシロアリ防除剤。
  5. 【請求項5】請求項4記載のシロアリ防除剤において、
    トリプロピルイソシアヌレート、プロポクスル、フェニ
    トロチオン、ペルメトリンのうちいずれか1又は2以上
    を混合成分として含むシロアリ防除剤。
  6. 【請求項6】3,5−ジクロロフェノールを有効成分とし
    て含むシロアリ防除剤。
  7. 【請求項7】4−クロロ−3,5−ジメチルフェノールを
    有効成分として含むシロアリ防除剤。
  8. 【請求項8】請求項7記載のシロアリ防除剤において、
    トリプロピルイソシアヌレート、プロポクスル、フェニ
    トロチオン、ペルメトリンのうちいずれか1又は2以上
    を混合成分として含むシロアリ防除剤。
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