JP2848914B2 - 殺菌・殺虫剤組成物 - Google Patents

殺菌・殺虫剤組成物

Info

Publication number
JP2848914B2
JP2848914B2 JP8910690A JP8910690A JP2848914B2 JP 2848914 B2 JP2848914 B2 JP 2848914B2 JP 8910690 A JP8910690 A JP 8910690A JP 8910690 A JP8910690 A JP 8910690A JP 2848914 B2 JP2848914 B2 JP 2848914B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fungicidal
test
insecticide
present
composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP8910690A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03287506A (ja
Inventor
高 藤田
祐司 榎本
清司 新井
武 今北
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Chemicals Inc filed Critical Mitsui Chemicals Inc
Priority to JP8910690A priority Critical patent/JP2848914B2/ja
Publication of JPH03287506A publication Critical patent/JPH03287506A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2848914B2 publication Critical patent/JP2848914B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は1−(ジヨードメチルスルホニル)−4−メ
チルベンゼンと2−(4−エトキシフェニル)−2−メ
チルプロピル−3−フェノキシベンジルエーテルを有効
成分として含有することを特徴とする殺菌・殺虫剤組成
物に関する。
〔従来技術〕 従来より、家庭用もしくは各種工業製品、例えば壁装
材、繊維類、プラスチック製品、糊料有機質接着剤、エ
マルジョン塗料、またはこれらの原材料などに防菌・防
カビ剤、あるいは防虫剤を添加したり、別法として適当
な分散媒中に殺菌・防カビ剤あるいは殺虫剤を溶解また
は分散せしめて塗布することにより、これら製品類また
は被塗布面に防菌・防カビ効果あるいは防虫効果を付与
することが実施されている。
防菌剤としては水銀、錫など重金属の無機または有機
化合物が汎用されてきたが、これらの化合物は、卓越し
た殺菌効果を有するものの、人畜に対する毒性が強く使
用時に問題を生じる。さらに、使用された製品中に残存
して二次障害を発生する危険性が大きくまた廃水、廃棄
物などによる環境汚染などの公害問題の点からも使用に
適さない。これに代わって登場した非金属系殺菌剤も使
用範囲が限られるなど防カビ効果が充分でない。
殺虫剤としては、有機リン剤あるいはカーバメート剤
などが用いられているが、人畜に対する毒性が比較的強
い上に悪臭を持つ化合物が多く、特に家庭製品への使用
には適さない。
さらにこれらの化合物を工業製品などに添加した場
合、しばしば防虫効果が充分でなく、害虫の繁殖による
製品の汚染あるいは変質を生じている。
本発明で用いる1−(ジヨードメチルスルホニル)−
4−メチルベンゼン(商品名:アミカル)はすでに米国
では工業用殺菌剤として用いられている。また2−(4
−エトキシフェニル)−2−メチルプロピル−3−フェ
ノキシベンジルエーテルは農業用殺虫剤及び防疫用殺虫
剤としてすでに日本で使用されており(商品名:トレボ
ン;三井東圧化学(株))、極めて安全性の高い殺虫剤
として知られている。
しかしながら、これら活性化合物の作用は、各々単独
では殺菌効果、もしくは殺虫効果のみであり各種工業製
品などに対する汚染菌および害虫による被害を同時に防
除することは出来ない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は、上述したような従来の防カビ剤あるいは殺
虫剤を家庭用または工業用製品に添加し防菌防かびある
いは防虫効果を得ようとした際に生じる欠点を克服し、
極めて優れた特性を持つ殺菌殺虫剤組成物を提供するこ
とを課題とする。
すなわち、家庭用または工業用製品を汚染、劣化させ
る原因となる多種多様の菌類及び害虫を同時にしかもよ
り低薬量で長期間に渡って防除し、かつ安全性の極めて
高い工業用殺菌殺虫剤を提供することを課題とする。
〔問題点を解決するための手段〕
前記課題を解決するため、多数の殺菌剤及び殺虫剤の
組合わせについて、種々検討した。その結果、本発明に
よる殺菌殺虫剤組成物が各種家庭用あるいは工業用製品
などに実際に添加した場合、各々単独の活性化合物では
達成し得ない広いスペクトラムを示すことはもちろん、
驚くべきことに各種菌類に対し優れた殺菌効果を長時間
示すという相乗効果を見出し、本発明を完成した。
即ち本発明は、1−(ジヨードメチルスルホニル)−
4−メチルベンゼンと2−(4−エトキシフェニル)−
2−メチルプロピル−3−フェノキシベンジルエーテル
を含有することを特徴とする殺菌・殺虫剤組成物であ
る。
本発明の殺菌殺虫剤を家庭用あるいは工業用製品に添
加すると、塗料、糊料、木竹製品、織物類などに多く発
生するアスペルギルス(Aspergillus)、ペニシリウム
(Penicillum)トリコデルマ(Trichoderma)などのか
びやエマルジョン塗料の塗膜面、人工皮革、クロス壁な
どに多く発生するアルタナリア(Alternaria)ムコール
(Mucor)などのかび、さらにラテックスエマルジョン
や切削油で生じるスタフィロコッカス(Staphylococcu
s)やバチルス(Bacillus)等のバクテリア類を長時間
にわたって防除するとともに、ゴキブリ、イエバエ、ア
カイエカ、ノミ、ダニ、シラミなど多くの衛生害虫をも
同時に防除できる。
本発明の殺菌殺虫剤組成物における2つの有効成分の
混合比は、特に制限はなく比較的広い範囲内で変えるこ
とができる。
一般には、1−(ジヨードメチルスルホニル)−4−
メチルベンゼン1重量部当たり、2−(4−エトキシフ
ェニル)−2−メチルプロピル−3−フェノキシベンジ
ルエーテルを例えば0.01〜50重量部好ましくは0.1〜10
重量部の範囲で使用できる。
本発明の組成物は、直接使用することも出来るが適当
に担体に分散させ、あるいは適当な固体担体と混合して
用いることも出来る。さらに、必要に応じてこれらに分
散剤、懸濁剤、展着剤、湿潤剤、安定剤などを添加し、
水和剤、粉剤、粒剤、ペースト剤、懸濁剤噴霧剤、くん
蒸、煙霧などの剤型として使用してもよい。
本発明の組成物に用いられる液体担体としては、有効
成分と反応しないかぎりいかなる液体でもよく、例えば
水、アルコール類、(エタノールエチレングリコールな
ど)、ケトン類(メチルエーテルケトン)など、エーテ
ル類(ジオキサン、セロリルブなど)、脂肪族炭化水素
類(ケロシン、ガソリンなど)芳香族炭化水素類(トル
エン、キシレンなど)、ハロゲン化炭化水素類(クロロ
ホルム、ジクロロエタンなど)、エステル類(酢酸エチ
ルエステルなど)、及びジエチレングリコールモノメチ
ルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル
などが使用できる。
他にクレー、タルク、ベントナイト、カオリン等の無
機性固体担体、ブタン、プロパン、窒素ガス、二酸化炭
素そしてフロンガス等のハロゲン化炭化水素類のような
ガス担体も使用できる。
さらに、製剤効果をより高めるための補助剤として、
イオン性、非イオン性の界面活性剤、並びに酢酸ビニ
ル、メチルセルロース等の高分子化合物などを併用する
ことができる。また本発明組成物を殺菌殺虫剤として適
用する際に、他の防菌防カビ剤あるいは他の農薬、例え
ば殺菌剤、殺虫剤、除草剤さらに着色剤、香料などど併
用あるいは混合剤として使用することも出来る。
本発明の組成物は、家屋、建具、家具、家庭用品、各
種工業製品及び原材料の特徴や使用条件に応じて、基材
に含浸、湿布、あるいは基材との混和などの方法により
処理することができる。例えば、一般家庭内の壁や天
井、畳、床、カーペット、家具などの防菌防カビ及び防
虫、あるいは塗料、樹脂、糊料、接着剤、木竹製品、皮
革類、繊維など多くの工業原料及び製品の防菌防カビ及
び防虫剤として最適である。
次に本発明組成物を製剤例により具体的に説明する。
製剤例1(水和剤) 1−(ジヨードメチルスルホニル)−4−メチルベン
ゼン10部及び2−(4−エトキシフェニル)−2−メチ
ルプロピル−3−フェノキシベンジルエーテル2.5部に
乳化剤ソルポール355TLL(東洋化学製商品名)12.5部を
添加し、良く撹拌し300メッシュのケイソウ土75部と加
えてライカイ機中で十分撹拌混合して水和剤とする。
製剤例2(懸濁剤) 1−(ジヨードメチルスルホニル)−4−メチルベン
ゼン20部及び2−(4−エトキシフェニル)−2−メチ
ルプロピル−3−フェノキシベンジルエーテル5部に界
面活性剤20部、増粘剤10部を加え充分撹拌混合しながら
水を55部加えて懸濁剤とする。
次に、本発明組成物の作用を、以下の試験例により具
体的に説明する。
試験例1(石膏ボードの防カビ・殺虫試験) i)防カビ試験 製剤例1に準じて調整した水和剤を所定の薬剤濃度に
なるように石膏ボード(三井東圧西部建材(株)製)表
面に塗布し、乾燥させた。あるいは均一に混合した石膏
ボードを作製する。この石膏ボードを5cm×5cmに切断
し、寒天平板上に載せ、供試菌の混合胞子液を噴霧接種
した。温度28℃、湿度95%で1ケ月培養した。結果を表
1に示す。評価はJIS規格の表示で示した。
供試培地:硝酸アンモニウム 3.0g リン酸2水素カリウム 1.0g 硫酸マグネシュウム 0.5g 塩化カリウム 0.25g 硝酸第1鉄 0.002g 寒天 25.0g 純水 1.0 供試菌:アスペルギウス・ニガー IFO=4414 ペニシリウム・シトリナム IFO=6026 クラドスポリウム・ヘルバルム IFO=4459 オーレオバシディム・プルランス IFO=7757 本試験の結果、本発明の組成物は長い残効性が付加さ
れたことがわかる。
ii)殺虫試験 防カビ試験と同様に調製した石膏ボードを実験台上に
ならべ、炭酸ガスで麻酔したチャバネゴキブリ雄成虫10
頭ずつボード上に置き、湿らせた脱脂綿と餌を与え、9c
mのガラスシャーレをかぶせて放置した。放虫1、3、
6、24時間後置に仰転虫数を調査した。結果を表2に示
す。
試験例2(エマルジョン塗装の防カビ試験) 試験方法はJIS−Z−2911「カビ抵抗性試験方法」に
基づいて行った。すなわち、アクリル系エマルジョン塗
装(関西ペイント製ビニデラックス300番)に製剤例2
を所定の薬剤濃度になるように添加し、よく混ぜる径3c
mのろ紙の表裏に薬剤添加した塗料を各0.1gずつ添加し
風乾した。このろ紙を、下記組成の寒天培地に置き混合
胞子懸濁液を噴霧接種した。温度28℃、湿度95%で2週
間培養した。結果を表3に示す。供試菌と評価の表示方
法は試験例1と同様である。
試験培地 ブドウ糖 40g ペプトン 10g 寒天 25g 純水 1 本試験の結果、本発明の組成物は長い残効性が付加さ
れたことがわかる。
〔発明の効果〕 以上の説明から明らかなように、本発明組成物は防菌
・防カビ及び防虫効果を工業製品類に付与することがで
きる。しかも従来の市販薬剤では効果が期得できないよ
うな低薬量・低濃度で卓越した効果を示す。また人畜に
対する毒性は極めて低く、皮膚刺激性や特異臭なども全
く無く極めて安全に使用出来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−227502(JP,A) 特開 平1−139513(JP,A) 特開 昭60−54301(JP,A) 特開 昭56−63902(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01N 41/10 A01N 31/14 CA(STN)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1−(ジヨードメチルスルホニル)−4−
    メチルベンゼンと2−(4−エトキシフェニル)−2−
    メチルプロピル−3−フェノキシベンジルエーテルを含
    有することを特徴とする殺菌・殺虫剤組成物。
  2. 【請求項2】殺菌効果が長期間持続することを特徴とす
    る請求項1に記載の殺菌・殺虫剤組成物。
JP8910690A 1990-04-05 1990-04-05 殺菌・殺虫剤組成物 Expired - Fee Related JP2848914B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8910690A JP2848914B2 (ja) 1990-04-05 1990-04-05 殺菌・殺虫剤組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8910690A JP2848914B2 (ja) 1990-04-05 1990-04-05 殺菌・殺虫剤組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03287506A JPH03287506A (ja) 1991-12-18
JP2848914B2 true JP2848914B2 (ja) 1999-01-20

Family

ID=13961640

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8910690A Expired - Fee Related JP2848914B2 (ja) 1990-04-05 1990-04-05 殺菌・殺虫剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2848914B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03287506A (ja) 1991-12-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008534684A (ja) 安定な農薬濃縮物及び最終用途乳剤
US6881248B2 (en) Paint composition
JP3848412B2 (ja) アリ類の忌避剤
US5185357A (en) Industrial antifungal composition
JP2848914B2 (ja) 殺菌・殺虫剤組成物
US2424199A (en) 1,3-epoxyarylofurazanes as parasiticidal preparations
WO2011083485A1 (en) Insect management compositions for use on natural and synthetic materials and surfaces
JPH0678201B2 (ja) ピレスロイド系殺虫組成物用効力増強剤
CN105530812B (zh) 昆虫驱避剂和昆虫驱避方法
JPH0363527B2 (ja)
US4906648A (en) Industrial antifungal composition
JPH1179917A (ja) 防蟻・防腐処理剤
JP3489981B2 (ja) 防腐防かび剤
JPS6054301A (ja) 防腐防かび剤
JP2993729B2 (ja) 殺ダニまたはダニ忌避剤
WO2004062363A2 (en) Biocidal film-forming compositions
JPS59164703A (ja) 防腐防カビ剤
JPS6320802B2 (ja)
JPH0372404A (ja) 防虫剤
JPH0262805A (ja) 木部処理用白アリ防除剤
JP2007022947A (ja) 床下土壌用防カビ剤組成物
JP2003252708A (ja) 木材保存剤
JPH0930903A (ja) 防蟻剤
JPH01197405A (ja) 防虫剤組成物
JP2000136105A (ja) 防虫用組成物及び防虫方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees