JPH1178406A - ラグ付き走行体 - Google Patents

ラグ付き走行体

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JPH1178406A
JPH1178406A JP9236209A JP23620997A JPH1178406A JP H1178406 A JPH1178406 A JP H1178406A JP 9236209 A JP9236209 A JP 9236209A JP 23620997 A JP23620997 A JP 23620997A JP H1178406 A JPH1178406 A JP H1178406A
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JP
Japan
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layer
mud
hardness
tread
lugs
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JP9236209A
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Sakae Eomo
栄 江面
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 農耕地が湿田、軟弱地、あるいは、泥濘地で
あっても、作業走行時に泥土等が付着しずらい泥土付着
防止層を備え、かつ、該泥土付着防止層のトレッド層か
らの剥離耐久性が高いラグ付き走行体を提供する。 【解決手段】 ラグ付き走行体が、トレッド上に周方向
に間隔をおいて配置された複数のラグを備え、少なくと
もラグの側面を含むトレッドの表面が低硬度の弾性体の
二層以上よりなる泥付着防止層によって被覆され、外層
の弾性体ほど低硬度の弾性体が配設されてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラグ付き走行体に
係り、特に、泥濘地帯及び湿田地帯等を走行する際に泥
土の付着に基づく弊害を防止する車両用のラグ付き走行
体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、土地及び住宅の開発の情勢は、農
耕地が住宅地に転用開発されることがしばしば行われ、
その結果として、農耕地と住宅地とが混在して配置され
ている地域が多くみられる。このような地域において
は、農道等が一般道路として使用され、かつ、該道路が
舗装されている場合が多いので、農耕地である湿田、軟
弱地、あるいは、泥濘地での作業を終了したトラクタあ
るいは田植機等の農業用車両が、前記一般舗装道路を走
行することとなり、走行した場合には、前記車両のタイ
ヤあるいはクローラ等のラグ付き走行体に付着した泥土
等が、前記道路上に撒き散らかされ、公害問題ともなる
不具合を生じていた。
【0003】また、前記農業車両は、一つの農耕地での
作業が終了した後に、引き続き他の農耕地での作業を継
続して行うことがあるが、このような場合、前記一つの
農耕地の泥土や畑土を前記走行体に付着したまま、他の
農耕地に移動し、その後、該農耕地で前記泥土や畑土を
落とすことが起こる。前記一つの農耕地の泥土や畑土が
そこで栽培された農作物の病原に汚染されていた場合に
は、他の農耕地の泥土や畑土もその病原で汚染され、健
全な農耕地を病原菌が蔓延した農耕地としてしまい、そ
こで栽培される農作物に被害を与える結果となってしま
うと云う問題があった。
【0004】従来、一般にこの種の農業用車両のラグ付
き走行体おける泥土等の付着防止手段としては、該走行
体のトレッド上に多数配設されているラグの個数を減ら
して該ラグ間の溝幅を広げることで、該走行体が接地し
て走行するときにトラクションを発現させることが知ら
れている。しかし、前記ラグの極端な減少は、トラクシ
ョンを大幅に低下させるので、十分な泥土付着防止効果
が得られる程にはラグを減少させることができない。
【0005】また、従来の他のラグ付き走行体おける泥
土等の付着防止手段としては、ラグ間の溝底に薄い長方
形のマッドフィンを前記ラグと平行にわずかにラグ底よ
りも突出させて配置することにより泥掃け性を向上させ
た技術(実開昭60−118502号公報参照)が提案
されている。該提案技術は、ラグ間への泥詰まりによる
トラクションの減少を防ぐものであり、ある程度の泥付
着防止効果はあるものの、ラグ付き走行体の沈下深さが
大きくなるような軟弱地帯、特に、超湿田圃場における
湿田泥土においては、マッドフィンの動きによる泥掃け
性が効かず、むしろ泥が詰まり勝ちなものであった。
【0006】更に、ラグ底の動きを大きくするものとし
ての他の泥土等の付着防止としては、ラグ底に溝を設け
る手段(実開平6−32110号公報)、あるいは、ラ
グ底の肉厚を薄くする手段(実公昭61−23448号
公報参照)等が提案されているが、いずれも泥土を落と
すに充分なラグ底の動きが得られず、泥土付着防止効果
は充分でなかった。
【0007】そこで、本出願人は、先に、特願平8−2
0074号(特開平8−324209号公報参照)の出
願の発明として、トレッド上に、その周方向に間隔をお
いて配置した複数のラグを備えたラグ付き走行体におい
て、前記トレッドの表面を低硬度の弾性層よりなる泥付
防止層によって被覆する技術を提案している。
【0008】前記提案のラグ付き走行体は、図5に示す
ように、ラグ付き走行体1’が、トレッド2上に周方向
に間隔をおいて配置した複数のラグ3を備え、該ラグ3
の背面や側面、ラグ底部8、及び、サイドウォール部4
やショルダ域5を含むトレッド2の表面が低硬度の弾性
体層よりなる泥付着防止層6によって被覆され、前記ト
レッド2内部には、カーカス7とビートコア9とが配置
されている。
【0009】前記泥付着防止層6は、その柔軟な弾性的
変形作用により付着した泥土の剥離を効果的に促進する
ものであり、前記ラグ付き走行体1’の生産に当たって
は、前記泥付着防止層6とトレッド2とを一体的に積層
したトレッド部材を走行体の基部上に接合して成形済み
の未加硫走行体、いわゆる平板状のグリーンタイヤと
し、加硫行程において、前記グリーンタイヤを使用時の
タイヤ形状に変形するもの、即ち、一枚の低硬度で弾性
のある層6よりなるシートを加硫前のトレッド表面に張
り付けたトレッドゴム部材2、もしくは、該低硬度の弾
性層を表層6に有する押し出しトレッドゴム部材6を使
用するものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、低硬度の一
層の弾性体からなる前記泥付着防止層6は、その柔軟な
弾性的変形作用でラグ3、3間の溝部に付着した泥土を
剥離するものであるが、前記泥付着防止層6は、その硬
さが低い、即ち、弾性変形が大きい場合には、泥土の重
量で潰れたままになって、弾性変形による泥土付着防止
機能を損なうと共に、ヘタリも起きて耐久性のないもの
となってしまうとの不具合が発生する。また、前記泥付
着防止層6は、硬さが高くなると、必要な弾性変形を起
こさなくなり、本来の泥土付着防止作用を生じなくなる
と云う問題がある。
【0011】更に、前記泥付着防止層6は、圃場での走
行時には、硬度の高い前記トレッド2との境界面に、泥
土に基づく圧縮せん断応力、及び、歪みを集中して受け
ることになり、前記泥付着防止層6と前記トレッド2と
の硬度差が大きい場合いは、前記境界面での圧縮せん断
応力や歪みの集中度が特に大きくなって、該層境界面で
前記泥付着防止層6と前記トレッド2とが剥離や破壊を
生じ易くなる傾向がある。このため一層の泥付着防止層
6は、前記層間の剥離耐久性が低下し、泥土付着防止効
果が継続的に期待できなくなるとの不具合が発生する場
合があった。
【0012】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであって、その目的とするところは、農耕地が湿
田、軟弱地、あるいは、泥濘地であっても、作業走行時
に泥土等が付着しずらい泥土付着防止層を備えると共
に、該泥土付着防止層をトレッド層からの剥離耐久性を
高めたラグ付き走行体を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するべ
く、本発明のラグ付き走行体は、トレッド上に周方向に
間隔をおいて配置された複数のラグを備え、少なくとも
ラグの側面を含むトレッドの表面が低硬度の二層以上の
弾性体よりなる泥付着防止層によって被覆され、外層弾
性体ほど低硬度の弾性体が配設されていることを特徴と
している。
【0014】本発明のラグ付き走行体は、少なくともラ
グの側面を含むトレッドの表面を低硬度の二層の弾性体
からなる泥土付着防止層によって被覆されているので、
車両の湿田等の走行時に、その必要とする駆動力を低下
させることなしに、前記二層からなる泥土付着防止層の
柔軟な弾性的変形によって泥土の剥離を効果的に促進す
ることができる。
【0015】また、前記泥土付着防止層は、外層ほど低
硬度の二層以上の多層弾性体としたことによって、圃場
での走行時に、泥土から受ける前記泥土付着層とトレッ
ド部との間の境界面での圧縮せん断応力及び歪みを、そ
の多層の各境界面で緩和し、集中を防ぎ、分散させるこ
とで、前記泥土付着層とトレッド部との間、もしくは、
前記弾性層間での剥離を減少させて、剥離耐久性を向上
させることができる。
【0016】更に、前記泥土付着防止層の層数は、前記
二つの機能が同時に発揮できるものであれば、二層に限
らず、三層以上であってもよく、該泥土付着防止層を配
設する部分は、ラグの側面、サイドウオール部、及び、
ショルダ域を含むトレッドの全表面を、被覆してもよい
し、例えば、比較的、圧縮せん断応力や歪みの集中が大
きく作用するラグ底部のみ、あるいは、ラグ前面部を含
めた局部のみを被覆するようにしてもよい。
【0017】本発明のラグ付き走行体の前記泥土付着防
止層の具体的な態様としては、最外層弾性体が、ASK
AR−C硬度2乃至70で、比重0.02〜0.8の独
立気泡の発泡ゴム層よりなり、その他の中間層弾性体
が、ASKAR−C硬度20乃至75、比重0.1〜
1.0の独立気泡の発泡ゴム層よりなることを特徴とし
ている。
【0018】前記最外層弾性体は、前記値以下の硬さに
なると、該弾性体が泥の重量で潰れたままとなって、弾
性変形による泥付着防止機能が損なわれると共に、ヘタ
リも起きて耐久性が劣るものとなってしまい、また、前
記値以上を越える硬さになると、該最外層弾性体が泥が
剥がれるに必要な弾性変形を起こさない硬い状態となる
ので、泥付着防止機能のないものとなってしまうという
性状であるので、硬度は前記値の範囲内とする必要があ
る。
【0019】前記最外層弾性体の比重についても、前記
値の以下あるいは前記値以上になると、前記硬度と同様
の理由によって泥付着防止機能が損なわれることにな
る。従って、前記最外層弾性体の硬度と比重は、ASK
AR−C硬度2乃至70、比重0.02〜0.8の範囲
内にあることが必要であるが、前記性状からすると、好
ましくは硬度3〜50(より好ましくは5〜30)、比
重0.05〜0.6の範囲内とするのが良い。
【0020】また、前記中間層弾性体は、前記値以上の
硬度になると、前記最外層弾性体と前記中間弾性体との
硬度差が大きくなってしまい、前記両層間の境界面緩衝
機能が低くなって、耐久性の機能が低下してしまう。ま
た、逆に、前記中間層弾性体が、前記値以下の硬度にな
ると、該中間弾性体とトレッドゴム層間の境界面緩衝機
能が低くなって、同様に耐久性の機能が低下してしまう
性状であるので、硬度は前記値の範囲内とする必要があ
る。
【0021】前記中間層弾性体の比重についても、前記
値の以下あるいは前記値以上になると、前記硬度と同様
の理由によって層間の境界面緩衝機能が低くなって、耐
久性の機能が低減してしまう。
【0022】従って、前記中間層弾性体の硬度と比重
は、ASKAR−C硬度20乃至75、比重0.1〜
1.0の範囲内にあることが必要であるが、前記性状か
らすると、好ましくは硬度30〜60、比重0.3〜
0.8の範囲内とするのが良い。
【0023】更に、前記最外層弾性体と中間層弾性体と
の素材である発泡ゴムは、弾性変形作用を奏するもので
あるので、耐久性に優れた独立気泡体が好ましい。な
お、連続気泡体は、その構造上、前記独立気泡体よりも
耐久性の面で劣るので、泥土付着防止層としては不向き
である。
【0024】更に、本発明のラグ付き走行体の前記泥土
付着防止層の他の具体的な態様としては、前記最外層弾
性体の厚さが、1乃至2mmであり、前記中間層弾性体の
厚さが、1mmであることを特徴としている。
【0025】前記最外層弾性体と前記中間層弾性体との
厚さを前記値の範囲内とし、硬度と比重を前記値の範囲
内とすることによって、前記泥付着防止機能と前記耐久
性機能とを効果的に実現できる。しかし、前記弾性体の
厚さは、該弾性体の層数や硬度等によって選択されるも
のであって、前記値に限定されるものではない。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の農業車両、土木建
設車両等のラグ付き走行体の実施形態を図面に基づいて
説明する。図1及び図2は、本発明の実施例のラグ付き
走行体であるバイヤスタイヤ1(以下、単にタイヤと云
う)を示したものである。前記タイヤ1は、タイヤサイ
ズが11.2−24の農業作業車両(トラクタ)用であ
り、トレッド2の外周方向に間隔をおいて配置された複
数のラグ3を備え、該ラグ3の側面、サイドウオール部
4、及び、ショルダ域5を含むトレッドの表面が、低硬
度の弾性体の二層よりなる泥付着防止層6によって全面
的に被覆されている。前記トレッド2内には、カーカス
7とビートコア9とが配置されている。前記泥付着防止
層6は、図2に示されるように、ラグ3の頂部3Aをも
被覆してもよく、あるいは、前記頂部3Aを被覆しない
ようにしてもよい。
【0027】図3に断面図として示されているように、
前記低硬度の二層の弾性体の泥付着防止層6は、最外層
6Aと中間層6Bとからなり、該二層6A、6Bは前記
トレッド2の上に略均一な厚みで積層され、前記最外層
6Aは、厚さP1が1〜2mmで、平均発泡径100〜3
00μm、ASKAR−C高度20〜40、比重0.5
の天然ゴムとポリブタジエンゴムとの混合系独立気泡の
発泡ゴム層とし、中間層は、厚さP2が1mmで、平均発
泡径100〜300μm、ASKAR−C高度40〜6
0、比重0.8の天然ゴムとポリブタジエンゴムとの混
合系独立気泡の発泡ゴム層よりなっている。
【0028】図4は、本実施例のタイヤ1の加硫前の断
面図であり、トレッド2上に低硬度の二層6A、6Bの
前記天然ゴムとポリブタジエンゴムとの混合系独立気泡
の発泡ゴム層よりなる泥土付着防止層6がシート貼付け
によって一体的に積層されている。
【0029】本実施例における最外層6Aの発泡ゴム層
のゴム組成は、表1に示すものであり、中間層6Bの発
泡ゴム層のゴム組成は、表2に示すものである。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】本実施例の最外層6Aと中間層6Bにおい
ては、天然ゴムとポリブタジエンゴムとの混合系独立気
泡の発泡ゴム層が用いられているが、シチレンブタジエ
ンゴム(SBR)、イソプレンゴム(IR)、ポリブタ
ジエンゴム(BR)、アクリロニトリルブタジエンゴム
(NBR)またはエチレンポリプロピレンジエンゴム
(EPDM)などのジエン系ゴムまたはウレタン系ゴム
などの独立気泡の発泡ゴム層を使用することもできる。
また、独立気泡の発泡ゴム層に代えて、ASKAR−C
硬度が2〜75のポリノルボルネン、ジエン系ゴムまた
はウレタン系ゴムなどのハイオイル配合の軟質無発泡ゴ
ム層よりなる泥付着防止層を使用することができる。
【0033】[試験例]本発明の前記実施例のタイヤを
試験するために、比較例のタイヤとして、弾性体が最外
層のみ一層の構造以外は、本実施例のタイヤと同じく
し、低硬度弾性体層よりなる泥付着防止層を被覆したタ
イヤを、前記本実施例のタイヤと同じ条件で成形、加硫
した。
【0034】本実施例のタイヤと比較例のタイヤについ
て、比較試験を行った。試験条件は、供試タイヤをW9
×24のリムを組んで、1.2Kg/cm2の内圧を充填し、
四輪駆動の25psトラクタの後輪に装着し、湿田一反
分のロ−タリ荒起こし作業後、タイヤの表面に付着した
泥土の量を重量測定し、次に、畦道を30m走行した後
に、舗装道路を走行したときのタイヤから該道路に落と
された泥土の量を重量測定した。
【0035】試験の結果、比較例のタイヤに対して本実
施例のタイヤは、泥土の付着量及び落下量のより高い低
減効果が認められると共に、弾性体層とトレッドゴム層
間の境界面の剥離耐久性が向上し、比較例に対してライ
フ耐久性が30%アップした。
【0036】以上、本発明の一実施形態、即ち、ラグ付
き走行体(タイヤ)の特定の一実施例について詳述した
が、本発明は前記実施例のラグ付き走行体に限定される
ものではなく、特許請求の範囲に記載されている発明の
精神を逸脱しない範囲で、種々の変更ができるものであ
る。
【0037】例えば、前記実施例においては、泥付着防
止層を二層としたが、該二層に限らず、前記泥付着低減
と泥付着防止層の剥離耐久性との機能が発揮できれば、
二層に限らず、三層以上であってもよい。また、前記実
施例においては、最外層の厚さを1〜2mm、中間層の厚
さを1mmとしているが、前記二層の弾性体の厚さは、該
弾性体の層数や硬度等が変更されることによって変更さ
れるものであって、前記値に限定されるものではない。
【0038】また、前記実施例では、製造方法として加
硫前にトレッド上に未加硫発泡ゴム層を2層貼付けし、
加硫製造したものを使用しているが、加硫後のタイヤの
トレッド表面に、別に所定に成型した発泡シートを、前
記泥付着防止層として、2層にして一度に貼付けても良
く、また単独に1層づつ貼付けしても良い。または、吹
き付けによる製法でも良い。
【0039】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明のラグ付き走行体は、ラグの少なくとも側面を含むト
レッドの表面を低硬度の弾性体の二層以上からなる泥付
着防止層としたことにより、湿田、軟弱地、あるいは泥
濘地等の走行時に必要な駆動力の低下を事実上伴うこと
なく、泥土の付着を防止することができ、前記湿田等か
ら出る時に、泥土の持ち出しを極力少なくすることがで
き、舗装道路等を走行する時に、該道路を汚したり、農
地の病原汚染を拡大したりすることことを低減できる。
【0040】また、圃場での走行時に、泥土から受ける
前記泥土付着層とトレッド部との間の境界面での圧縮せ
ん断応力及び歪みを、その多層の各境界面で緩和し、集
中を防ぎ、分散させることで、前記泥土付着層とトレッ
ド部との間、もしくは、前記弾性層間での剥離を減少さ
せて、剥離性耐久性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のタイヤ(ラグ付き走行体)の
トレッドの部分平面図。
【図2】図1のタイヤのII-II矢視断面図。
【図3】図1のタイヤのIII-III矢視断面図。
【図4】図1のタイヤのグリーンタイヤ(成形済未加
硫)を示す断面図。
【図5】先行技術のタイヤの断面図。
【符号の説明】
1 ラグ付き走行体(タイヤ) 2 トレッド 3 ラグ 3A ラグの頂部 4 サイドウオール部 5 ショルダ部 6 泥付着防止層 6A 最外層 6B 中間層 7 カーカス 8 ラグ底 9 ビートコア

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トレッド上に周方向に間隔をおいて配置
    された複数のラグを備えたラグ付き走行体において、 少なくともラグの側面を含むトレッドの表面が低硬度の
    二層以上の弾性体よりなる泥付着防止層によって被覆さ
    れていることを特徴とするラグ付き走行体。
  2. 【請求項2】 前記泥付着防止層は、外層弾性体ほど低
    硬度の弾性体が配設されていることを特徴とする請求項
    1に記載のラグ付き走行体。
  3. 【請求項3】 前記最外層弾性体が、ASKAR−C硬
    度2乃至70、比重0.02〜0.8の独立気泡の発泡
    ゴム層よりなりることを特徴とする請求項1又は2に記
    載のラグ付き走行体。
  4. 【請求項4】 前記中間層弾性体が、ASKAR−C硬
    度20乃至75、比重0.1〜1.0の独立気泡の発泡
    ゴム層よりなりることを特徴とする請求項1乃至3のい
    ずれか一項に記載のラグ付き走行体。
  5. 【請求項5】 前記最外層弾性体の厚さが、1乃至2mm
    であり、前記中間層弾性体の厚さが、1mmであることを
    特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のラグ
    付き走行体。
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