JPH1178221A - 記録媒体、これを用いたインクジェット記録方法及び画像形成方法 - Google Patents

記録媒体、これを用いたインクジェット記録方法及び画像形成方法

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JPH1178221A
JPH1178221A JP9257959A JP25795997A JPH1178221A JP H1178221 A JPH1178221 A JP H1178221A JP 9257959 A JP9257959 A JP 9257959A JP 25795997 A JP25795997 A JP 25795997A JP H1178221 A JPH1178221 A JP H1178221A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印字した直後の画像が画像品位及び耐水性に
優れることは勿論、印字後、高温高湿下に長期間放置し
た場合にも画像に滲み等の変化がなく画像保存性に優
れ、更にカチオン性化合物を含んでいるにもかかわらず
優れた耐光性を有する記録媒体、これを用いたインクジ
ェット記録方法及び画像形成方法の提供。 【解決手段】 基材の少なくとも一方の面にインク受容
層が設けられている記録媒体において、上記インク受容
層が、水性樹脂と、少なくとも特定の構造単位(I)及
び(II)を併有するカチオン性化合物とを必須成分とし
て含有し、且つ水性樹脂とカチオン性化合物との併用割
合が重量比率で、水性樹脂100部に対してカチオン性
化合物が1部以上40部以下であることを特徴とする記
録媒体、これを用いたインクジェット記録方法及び画像
形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェット記録
に好適に用いられる記録媒体、これを用いたインクジェ
ット記録方法及び画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式は、種々のイン
ク吐出方式、例えば、静電吸引方式、圧電素子を用いて
インクに機械的振動又は変位を与える方式、インクを加
熱して発泡させ、その圧力を利用する方式等によりイン
クの小滴を発生させて、インクを飛翔させ、それらの一
部もしくは全部を紙或いはインク受容層を塗工したプラ
スチックフィルム等の記録媒体に付着させて記録を行う
ものであるが、騒音の発生が少なく、高速印字、多色印
字を行うことが可能な印字方式として注目されている。
【0003】インクジェット記録方式に用いられるイン
クとしては、安全性、記録特性等の面から主に水を主成
分とするものが使用され、ノズルの目詰まり防止及び吐
出安定性向上のために多価アルコール類等の水溶性有機
溶剤が添加されている場合が多い。このため、インクジ
ェット記録に用いられる記録媒体には、これらのインク
によって形成される画像が耐水性に優れたものとなる
(以下、画像耐水性と呼ぶ)ことが要求される。
【0004】これに対し、従来知られているインクジェ
ット記録用の記録媒体としては、例えば、特開昭57−
36692号公報に記載されている3級アミノ基又は4
級アンモニウム基を有するモノマーとの共重合体からな
る水不溶性ポリマーラテックスを含む記録シート、特開
昭58−177390号公報に記載されている第4級ア
ンモニウム塩型の導電剤を含む記録シート、特開昭59
−20696号公報に記載されているジアリルジアルキ
ルアンモニウムハライドを含む記録シート、特開昭59
−146889号公報に記載されているジシアンジアミ
ドホルマリン縮合物を含む記録シート等がある。
【0005】更に、特開昭61−277484号公報に
は4級カチオン又はアミン化合物を含む記録シートが、
特開昭62−174184号公報にはポリアリルアミン
塩酸塩を含む記録シートが、特開昭59−198186
号公報にはポリエチレンイミンの有機酸塩を含む記録シ
ートが、特開昭59−198188号公報にはポリエチ
レンイミンの4級化合物を含む記録シートが、特開昭6
3−280681号公報にはポリ(ジアルカノールアリ
ルアミン)誘導体を含む記録シートが、特開昭63−1
15780号公報には(メタ)アクリル酸アルキル4級
アンモニウム塩を骨格とした重合物或いは(メタ)アク
リルアミドアルキル4級アンモニウム塩を骨格とした重
合物を含む記録シートが、特開平7−61113号公報
にはポリビニルアセタール樹脂とカチオン性化合物を必
須成分とする記録媒体が、それぞれ記載されている。
【0006】更に又、特開平8−108618号公報で
は、ベンジル基を有する(メタ)アクリル酸アルキル第
4級アンモニウム塩或いはベンジル基を有する(メタ)
アクリルアミドアルキル第4級アンモニウム塩を骨格と
する重合物を有効成分とするインクジェット記録用添加
物の提案がなされている。
【0007】近年、記録の高速化、多色化等インクジェ
ット記録装置の性能の向上に伴い、インクジェット用記
録媒体に対しても、より高度で広範な特性が要求されて
いる。中でも、次に挙げる5項目については特に要求が
高い。 (1)高温高湿環境下に印刷画像が置かれた場合に、長
期間の保存にも安定で、印刷画像に変化がないこと (2)印刷画像の印字部が耐光性に優れていること (3)インクの吸収能力が高いこと(吸収容量が大き
く、吸収時間が速い) (4)ドットの光学濃度が高く、ドット周辺がぼけない
こと (5)インク受容層及び印字部が耐水性に優れているこ
とその他にも、 (6)インク受容層と基材とが密着性に優れていること (7)インクを付与した場合に、そのドット形状が真円
に近く、その周辺が滑らかになること (8)記録媒体がシート状である場合には、記録シート
が、温度及び湿度の変化での特性の変化が小さく、又、
カールを起こさないこと (9)ブロッキングをおこさないこと (10)記録媒体自体が長期間の保存に安定で変質しな
いこと(特に、高温高湿環境下) 等の特性を同時に満足させることが要求される。
【0008】又、OHP用記録シート等においては、更
に記録シート自体が透明性に優れていること、即ち、基
材であるフィルムのみならず、インク受容層が透明性に
優れたものであることも重ねて要求される。更に、白色
フィルムやレジンコート紙等のように白色基材を用いる
場合においても、基材自身の白色度や光沢感を損なわせ
ないようにするため、インク受容層が透明性に優れてい
ることが要求される。特に、光沢度については、未印字
部の光沢度の高さは当然のこととして、印字部における
光沢度の高さも必要とされている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の諸特性はしばしばトレードオフの関係にあり、従来公
知の技術では、これらの全ての特性をバランスよく同時
に満足させることは困難であった。とりわけ、インクジ
ェット技術の汎用化が進むにつれ、様々な環境下で、印
刷、保管、掲示等がされる機会が増加してきており、印
刷記録した画像が、温度や湿度、或いは太陽光等で変色
したり、滲んだりすることが深刻な問題となってきてい
る。
【0010】又、インクジェット記録した画像の画質を
銀塩写真に近づけるために、発色性が一層鮮やかである
記録媒体が要求されてきているが、これに対して下記に
述べるような種々の困難な問題がある。例えば、従来技
術の記録媒体として先に例示した、特開昭57−366
92号公報、特開昭58−177390号公報、特開昭
59−20696号公報、特開昭59−146889号
公報、特開昭61−277484号公報、特開昭62−
174184号公報、特開昭59−198186号公
報、特開昭59−198188号公報、特開昭63−2
80681号公報、特開昭63−115780号公報及
び特開平7−61113号公報等で提案されているカチ
オン性化合物を含む記録シートでは、インクジェット記
録した際、カチオン性化合物が添加されていない記録シ
ートと比べると画像耐水性については大幅な向上が認め
られるが、使用する染料の種類による差異は多少あるも
のの、カチオン性化合物を含む記録媒体は、インクジェ
ットによる印字部の色相が変化し、本来染料が持つ色相
と大きくかけ離れたり、暗く沈んだ鮮明性の劣る画像に
なってしまう傾向がある。その理由としては、カチオン
性化合物とアニオン性基を有する水溶性染料等がイオン
結合した際に大きな高分子錯体を作り、染料の集合状態
が変化するので、染料固有の光の吸収スペクトルが変化
してしまうためと考えられる。更に、OHPシート等の
ように支持体上にインク受容層が設けられている記録シ
ートにおいては、提案されているようなカチオン性化合
物を用いた場合においてさえ、高温高湿環境下(例え
ば、30℃/80%RH)に印字した画像を放置した際
に耐水性が損なわれて滲みが生じてしまい画像の保存性
(以下、単に画像保存性と呼ぶ)に劣る。
【0011】又、近年のインクジェット記録方法におけ
る記録密度の増加、即ち、インク付与量の増加に伴い、
記録媒体を高温高湿環境下(例えば、30℃/80%R
H)に放置した際の画像の滲みの程度が、従来では十分
に満足できるレベルにあったものが、現状では満足でき
ないものになってきている。更に、従来提案されてきた
カチオン性化合物を含む記録シートでは、カチオン性化
合物を含まない記録シートに画像を形成した場合と比べ
て著しく耐光性に劣り、改善の必要性が指摘されてい
る。又、先に挙げた特開平8−108618号公報で提
案されているインクジェット記録用添加物を水性樹脂に
混合し、透明なPETフィルム上にインク受容層を形成
してインクジェット用記録媒体を調製してインクジェッ
ト記録した場合には、発色性や耐光性については十分に
満足できるが、高温高湿環境下(例えば、30℃/80
%RH)に放置した際に画像の滲みが生じてしまい、画
像保存性を十分に満足できるものではなかった。
【0012】従って、本発明の目的は、上記した諸特性
をバランスよく同時に満足するインクジェット記録用と
して好適に用いられる記録媒体を提供することであり、
とりわけ、印字した直後の画像が画像品位に優れたもの
であることは勿論、印字後、高温高湿下に長期間放置し
た場合においても画像に滲み等の変化がなく画像保存性
に優れ、併せて、インク受容層にカチオン性化合物を含
んでいるにもかかわらず優れた耐光性を有する記録媒体
を提供することであり、更にこれを用いたインクジェッ
ト記録方法及び画像形成方法を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、以下の本
発明によって達成される。即ち、本発明は、基材の少な
くとも一方の面にインク受容層が設けられている記録媒
体において、上記インク受容層が、水性樹脂と、少なく
とも下記に示す構造単位(I)及び(II)を併有する
カチオン性化合物とを必須成分として含有し、且つ水性
樹脂とカチオン性化合物との併用割合が重量比率で、水
性樹脂100部に対してカチオン性化合物が1部以上4
0部以下であることを特徴とする記録媒体、これを用い
たインクジェット記録方法及び画像形成方法である。
【0014】 (但し、式中のR1、R2、R4及びR5は、夫々独立
に水素原子又は炭素原子数1〜3のアルキル基を表わ
し、R3は、フェニル基、ナフチル基、ベンジル基又は
フェネチル基を表わし、R6は、親水性セグメントの繰
り返しよりなる少なくとも炭素原子数10以上50以下
の炭素原子を含む直鎖状のセグメントを表わし、Xは、
塩素イオン、臭素イオン及びヨウ素イオンから選ばれる
ハロゲンイオン、硫酸イオン、アルキル硫酸イオン、ア
ルキルスルホン酸イオン、アリールスルホン酸イオン、
酢酸イオンのいずれかを表わす)
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好ましい実施の
形態を挙げて本発明をより詳細に説明する。本発明者等
は、インクジェット記録に適した記録紙、光沢のある銀
塩写真調の画像形成が可能な記録媒体の開発を行う中
で、上記した構成を有する組成物を被覆してインク受容
層を設けた記録媒体は、インク吸収容量、インク定着
性、耐ブロッキング性、画像耐水性、耐指紋性等に対し
て極めて優れた性能を有し、更には、印字ドットが鮮明
且つシャープで画像品位に優れ、温度湿度の環境条件の
変化に対しても画像性能の変化を生じることが小さく、
とりわけ、印字した直後の画像が画像品位に優れると同
時に、高温高湿環境下における長期保存に対しても画像
耐水性が損なわれずに滲みのない良好な画像を維持する
ことができ、更に、透明基材を用いた場合におけるシー
トの透明性やOHP適性にも優れ、又、白色フィルムや
レジンコート紙等の白色基材を用いた場合においても、
インク受容層を設けることによる基材の白色度や光沢度
の低下といった弊害を起こさず、印字部における高光沢
度の実現が可能であり、加えて、インク受容層にカチオ
ン性化合物を含んでいるにも関わらず、耐光性の低下、
発色性の低下といった弊害を生じない優れた画像が形成
されることを見いだし、本発明を完成した。
【0016】本発明の記録媒体は、水性樹脂と、少なく
とも上記に示した構造単位(I)及び(II)を併有する
カチオン性化合物とを必須成分として含有し、且つ水性
樹脂とカチオン性化合物との併用割合が重量比率で、水
性樹脂100部に対して、カチオン性化合物が1部以上
40部以下である組成物によってインク受容層が形成さ
れていることを特徴とする。本発明においてインク受容
層を構成する第一の化合物である水性樹脂とは、いわゆ
る水性インクを受容でき、水性インクに対して溶解性或
いは親和性を示す水溶性樹脂又は水分散性樹脂を意味す
る。以下、これらについて説明する。先ず、水溶性樹脂
としては、例えば、ポリビニルアルコール、及びアニオ
ン変性ポリビニルアルコール、カチオン変性ポリビニル
アルコール、アセタール変性ポリビニルアルコール等の
ポリビニルアルコールの変性物;水系ポリウレタン;ポ
リビニルピロリドン、及びビニルピロリドンと酢酸ビニ
ルの共重合体、ビニルピロリドンとジメチルアミノエチ
ル・メタクリル酸の共重合体、四級化したビニルピロリ
ドンとジメチルアミノエチル・メタクリル酸の共重合
体、ビニルピロリドンとメタクリルアミドプロピル塩化
トリメチルアンモニウムの共重合体等のポリビニルピロ
リドンの変性物;カルボキシメチルセルロース、ヒドロ
キシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース
等のセルロース系水溶性樹脂、及びカチオン化ヒドロキ
シエチルセルロース等のセルロースの変性物;ポリエス
テル、ポリアクリル酸(エステル)、メラミン樹脂、或
いはこれらの変性物、少なくともポリエステルとポリウ
レタンとを含むグラフト共重合体等の合成樹脂、又、ア
ルブミン、ゼラチン、カゼイン、でんぷん、カチオン化
でんぷん、アラビアゴム、アルギン酸ソーダ等の天然樹
脂を挙げることができるが、本発明はこれらに限定され
ない。本発明においては、これらの水溶性樹脂の中で
も、発色性、インク吸収性の観点から、ポリビニルアル
コール、カチオン変性ポリビニルアルコール、アセター
ル変性ポリビニルアルコール、ポリエステル、水系ポリ
ウレタン、少なくともポリエステルとポリウレタンとを
含むグラフト共重合体がとりわけ好ましく、本発明にお
いては、これらの水溶性樹脂から少なくとも1種を選択
してインク受容層中に含有させることが好ましい。
【0017】又、水分散性樹脂としては、例えば、ポリ
酢酸ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリスチ
レン、スチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合
体、(メタ)アクリル酸エステル系重合体、酢酸ビニル
−(メタ)アクリル酸(エステル)共重合体、ポリ(メ
タ)アクリルアミド、(メタ)アクリルアミド系共重合
体、スチレン−イソプレン共重合体、スチレン−ブタジ
エン共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、ポリビ
ニルエーテル、シリコーン−アクリル系共重合体等、多
数列挙することができるが、勿論これらに限定されるも
のではない。又、N−メチロールアクリルアミド等の単
位を含む共重合体で、自己架橋性を持つものであっても
よい。尚、本発明においては、インク受容層の構成成分
として上記した水性樹脂を複数を同時に使用してもよ
い。
【0018】次に、本発明の記録媒体のインク受容層を
構成する第二の化合物であるカチオン性化合物は、下記
に示す構造単位(I)及び(II)を必須成分として含む
ものである。但し、下記に示す構造単位(I)及び(I
I)を必須成分として含むものであれば、他の構造単位
を更に含んでいてもよい。
【0019】 (但し、式中のR1、R2、R4及びR5は、夫々独立
に水素原子又は炭素原子数1〜3のアルキル基を表わ
し、R3は、フェニル基、ナフチル基、ベンジル基又は
フェネチル基を表わし、R6は、親水性セグメントの繰
り返しよりなる少なくとも炭素原子数10以上50以下
の炭素原子を含む直鎖状のセグメントを表わし、Xは、
塩素イオン、臭素イオン及びヨウ素イオンから選ばれる
ハロゲンイオン、硫酸イオン、アルキル硫酸イオン、ア
ルキルスルホン酸イオン、アリールスルホン酸イオン、
酢酸イオンのいずれかを表わす)
【0020】本発明においては、上記のカチオン性化合
物の中でも、構造単位(I)中のR3がベンジル基であ
り、構造単位(II)中のR6が下記の構造を有するもの
が好ましい。 (但し、nは4〜23の整数を表わし、R7は、水酸
基、メチル基、エチル基、フェニル基又はベンジル基の
いずれかを表わす) 更に、本発明においてとりわけ好ましいものとしては、
構造単位(II)中のR6が下記の構造を有し、且つnが
6〜12であって、更にR7がメチル基或いはフェニル
基である親水性の直鎖状のセグメントを有するカチオン
性化合物を使用することが好ましい。
【0021】以下に、本発明において好ましく使用する
ことができるカチオン性化合物の具体例についての構造
単位(I)及び構造単位(II)を示す。
【0022】本発明で使用する上記したような構成のカ
チオン性化合物は、従来、インク受容層の形成材料とし
て用いられていたカチオン性化合物と比べて下記の点で
大きく異なる。即ち、構造単位(I)中の4級化され
ている窒素原子に芳香族環を持つ官能基R3を有してい
ること、インクとの親和性を向上させる得る親水性セ
グメントの繰り返しよりなる直鎖状のセグメントR6を
有する構造単位(II)を有していることである。
【0023】本発明の記録媒体は、このようなカチオン
性化合物をインク受容層の形成材料に用いているため、
得られる画像が、画像品位、画像保存性、耐光性及び発
色性の4つの特性に共に優れたものとなる。この理由は
定かではないが、先ず、インク受容層中に水性インクと
の親和性に優れる上記した(II)の構造単位を有するの
で、インクの吸収性が低下しにくく、異色境界の滲みや
ビーディングが発生しにくいため、画像品位に優れたも
のとなると考えられる。又、インク中に含有されている
アニオン性基を有する水溶性染料等のアニオン性化合物
が、(I)の構造単位中の4級化されたカチオン部とイ
オン結合して会合体を形成し、更に、その周囲に、
(I)の構造単位中の芳香族環や、(II)の構造単位中
の炭素原子数10以上50以下の炭素原子を含む直鎖状
のセグメントが存在しているので、これらが立体障害と
なって染料が湿度の影響を受けにくくなり、その結果、
染料が解離されにくくなって、高温高湿環境下に長期間
おかれても滲みが生じにくく画像保存性が向上するもの
と考えられる。更には、発色性が低下しない理由として
は、アニオン性化合物がカチオン性化合物とイオン結合
した際に、芳香族環や炭素原子数10以上50以下の炭
素原子を含む直鎖状のセグメントが立体障害となるため
に大きな高分子錯体を形成しにくく、この結果、染料の
集合状態が変化せず、染料固有の光の吸収スペクトルが
変化することがないので、本来染料が持っている色相と
大きくかけ離れた画像となったり、暗く沈んだ鮮明性に
劣る画像とはならないものと考えられる。
【0024】本発明の記録媒体において使用するインク
受容層を形成するための組成物は、上記したような水性
樹脂とカチオン性化合物とを併有するが、その割合が、
重量比率で、水性樹脂100部に対してカチオン性化合
物が1部以上40部以下となるようにする。好ましく
は、5重量部以上30重量部以下、更に好ましくは、5
重量部以上25重量部以下とするとよい。
【0025】水性樹脂とカチオン性化合物を混合してイ
ンク受容層の形成材料を作製する際に、水性樹脂100
重量部に対してカチオン性化合物が1重量部よりも少な
い場合には、カチオン性化合物を添加した効果が得られ
ず、特に、画像保存性の点で十分な効果が得られない。
一方、100重量部に対してカチオン性化合物が40重
量部よりも多い場合には、特に、耐光性の点で十分な効
果が得られず、更に、インク吸収性が低下し、ベタ均一
性が低下して、異色間の境界滲みが発生し易くなる。
【0026】更に、本発明においては、カチオン性化合
物中の構造単位(I)と構造単位(II)の比率を、カチ
オン性化合物中の構造単位(I)の占める割合が、重量
基準で60%以上95%以下であって、且つ構造単位
(II)の占める割合が、重量基準で5%以上40%以下
であるようにすることが好ましい。更に、本発明におい
ては、構造単位(I)の占める割合が70%以上95%
以下であり、且つ構造単位(II)の占める割合が5%以
上30%以下であることがより好ましく、更に、構造単
位(I)の占める割合が75%以上95%以下であり、
且つ構造単位(II)の占める割合が5%以上25%以下
の範囲にあることが好ましい。即ち、上記のような比率
で、構造単位(I)及び構造単位(II)が併有されてい
るカチオン性化合物を使用すれば、先に述べたような、
インク中のアニオン化合物と構造単位(I)中の4級化
されたカチオン部との会合体の形成、及び構造単位(I
I)中の親和性に優れる直鎖状のセグメントの適度な存
在、及び該直鎖状のセグメントや構造単位(I)中の芳
香族環等による立体障害がバランスよく発揮されて、画
像品位、画像保存性、耐光性及び発色性が共に優れた画
像の形成が可能となる。
【0027】更に、本発明において使用するカチオン性
化合物は、重量平均分子量が、10,000以上50
0,000以下のものを使用することが好ましい。より
好ましくは、10,000以上200,000以下、更
に好ましくは、10,000以上100,000以下の
範囲にあるものを使用する。即ち、重量平均分子量が1
0,000未満である場合には、成膜性が低いため、イ
ンク受容層を形成した場合に塗膜がべたついたりする。
又、重量平均分子量が500,000よりも大きい場合
には、成膜性の問題はないが、インクの吸収性が低下
し、水性樹脂と混合してインク受容層を形成した場合
に、インク受容層のインク吸収性の低下の要因となる。
【0028】本発明の記録媒体においては、本発明の目
的達成を妨げない範囲において、画像保存性を一層向上
させる目的で、インク受容層の形成材料中に上記した以
外の別のカチオン性化合物を更に含有させてもよい。そ
の際のカチオン性化合物としては、分子内にカチオン性
部分を含むものであれば特に限定されない。勿論、本発
明では、上記した構成のカチオン性化合物以外のカチオ
ン性化合物は必須の構成成分ではなく、あくまで補助的
な役割を示すものである。
【0029】更に、本発明においては、インク受容層を
形成するための組成物中に、インク受容層の親水性を調
整する手段として、メチロール化メラミン、メチロール
化尿素、メチロール化ヒドロキシプロピレン尿素、イソ
シアネート等の架橋剤を含有させてもよい。又、本発明
の目的達成を妨げない範囲において、インク受容層を形
成するための組成物中に、各種添加剤を併用させてもよ
い。これらの添加剤の具体的な一例としては、各種界面
活性剤、各種フィラー、染料固着剤(耐水化剤)、消泡
剤、酸化防止剤、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、分散剤、
粘度調整剤、pH調整剤、防カビ剤及び可塑剤が挙げら
れる。これらの添加剤については、従来公知の化合物か
ら目的に応じて任意に選択すればよい。更に、これらは
複数を同時に用いてもよい。
【0030】本発明の記録媒体は、上記のような構成を
有するインク受容層を形成するための組成物を基材上に
設けることによって得られる。この際に用いる基材とし
ては、上質紙、中質紙、アート紙、ボンド紙、再生紙、
バライタ紙、キャストコート紙、ダンボール紙、レジン
コート紙等の各種の紙や、ポリエチレンテレフタレー
ト、アセチルアセテート(ジアセテート)、トリアセチ
ルアセテート、セロハン、セルロイド、ポリカーボネー
ト、ポリイミド、ポリビニルクロライド、ポリビニリデ
ンクロライド、ポリアクリレート、ポリエチレン、ポリ
プロピレン等のプラスチックからなるフィルム、板、ガ
ラス板、或いは木綿、レーヨン、アクリル、絹、ポリエ
ステル等の布を使用できるが、本発明は、勿論これらに
限定されない。
【0031】本発明において使用する上記したような材
料からなる基材は、その表面が滑らかなものであって
も、凹凸のついたものであってもよいし、又、透明、半
透明、不透明のいずれであってもよい。又、上記した基
材材料の中から2種類以上を選択して、これらを貼り合
わせたものでもよい。更に、インク受容層を設ける印字
面の反対側に、マット層や剥離粘着層等を設けたもので
あってもよい。又、印字後、印字面に粘着層等を設けて
もよい。本発明においては、記録媒体の記録目的、記録
画像の用途、或いは、その上部に被覆して形成するイン
ク受容層用の組成物との密着性等の諸条件に応じて、上
記した基材等の中から適宜に選択した基材を用いる。
【0032】本発明の記録媒体を作製するにあたって
は、先ず、水性樹脂と、前記した構造単位(I)及び
(II)を有するカチオン性化合物とを必要により他の添
加剤と共に、水或いはアルコール、多価アルコール類、
又は他の適当な有機溶媒に溶解、又は分散して塗工液を
調製する。次に、得られた塗工液を、例えば、ロールコ
ーター法、ブレードコーター法、エアナイフコーター
法、ゲートロールコーター法、バーコーター法、サイズ
プレス法、スプレーコート法、グラビアコーター法、カ
ーテンコーター法等の方法によって適宜な基材表面に塗
工する。その後、例えば、熱風乾燥炉、熱ドラム等を用
いて乾燥して本発明の記録媒体を得る。更に必要に応
じ、インク受容層の表面の平滑化或は表面強度を上げる
目的で、インク受容層上にスーパーカレンダー処理等を
施してもよい。
【0033】インク受容層を形成する場合の塗工液の塗
工量としては、総量として、0.2〜50g/m2、よ
り好ましくは1〜30g/m2の範囲内とするとよい。
塗工量が0.2g/m2に満たない場合には、インク受
容層を設けなかった場合に比べて染料の発色性、インク
の吸収容量、インク定着性の点で効果が不十分であり、
一方、塗工量が50g/m2を超えた場合には、特に、
低温低湿環境下におけるカールの発生が著しい。又、塗
工量を厚さで表した場合には、インク受容層の厚みが
0.5〜50μmになる範囲が好適である。
【0034】以上説明した本発明の記録媒体に画像を形
成する場合に使用するインクとしては、従来公知の水系
インクが使用可能である。本発明においては、特に、イ
ンク中にアニオン性基を有する水溶性染料等のアニオン
性化合物が含有されたものを使用することが好ましい。
この際に用いる水溶性染料としては、例えば、スルホン
基やカルボキシル基等のアニオン性基を有する水溶性の
直接染料、酸性染料、塩基性染料、反応性染料等が挙げ
られる。更に、分散性染料、顔料も使用可能であるが、
この場合にはアニオン性化合物を併用させたものを用い
ることが好ましい。このような水溶性染料或いは分散性
染料、顔料は、従来のインク中において一般には約0.
1〜20重量%を占める割合で使用されており、本発明
においてもこの割合と同様でよい。又、本発明に用いる
水系インクに使用する溶媒としては、水、又は水と水溶
性有機溶剤との混合溶媒が好ましく、特に好適なもの
は、水と水溶性有機溶剤との混合溶媒であって、水溶性
有機溶剤としてインクの乾燥防止効果を有する多価アル
コールを含有するものである。
【0035】本発明の記録媒体に上記のインクを付与し
て画像を形成する方法として好ましいのはインクジェッ
ト記録方法であるが、インクジェット記録方式として
は、インクをノズルより効果的に離脱させて、記録媒体
にインクを付与し得る方式であればいかなるものでもよ
い。特に、特開昭54−59936号公報に記載されて
いる方法で、熱エネルギーの作用を受けたインクが急激
な体積変化を生じ、この状態変化による作用力によっ
て、インクをノズルから吐出させるインクジェット方式
が本発明においては有効に使用できる。
【0036】以下に、本発明の記録媒体上にインクを付
与して記録を行うのに好適な、インクジェット記録装置
の一例を以下に説明する。その装置の主要部であるヘッ
ド構成例を図1、図2及び図3に示す。ヘッド13は、
インクを通す溝14を有するガラス、セラミック又はプ
ラスチック板等と、感熱記録に用いられる発熱ヘッド1
5(図では薄膜ヘッドが示されているが、これに限定さ
れるものではない)とを接着して得られる。発熱ヘッド
15は、酸化シリコン等で形成される保護膜16、アル
ミニウム電極17−1及び17−2、ニクロム等で形成
される発熱抵抗体層18、蓄熱層19、及びアルミナ等
の放熱性のよい基板20より成っている。
【0037】インク21は吐出オリフィス(微細孔)2
2まで来ており、不図示の圧力によりメニスカス23を
形成している。今、アルミニウム電極17−1及び17
−2に電気信号情報が加わると、発熱ヘッド15のnで
示される領域が急激に発熱し、ここに接しているインク
21に気泡が発生し、その圧力でメニスカス23が突出
し、インク21が吐出しインク小滴24となり、吐出オ
リフィス22より被記録材25に向かって飛翔する。
【0038】図3には図1に示すヘッドを多数並べたマ
ルチヘッドの外観図を示す。該マルチヘッドはマルチ溝
26を有するガラス板27と、図1で説明したものと同
様の発熱ヘッド28を密着して作製されている。尚、図
1は、インク流路に沿ったヘッド13の断面図であり、
図2は図1のA−B線での断面図である。
【0039】図4に、上記ヘッドを組み込んだインクジ
ェット記録装置の一例を示す。図4において、61はワ
イピング部材としてのブレードであり、その一端はブレ
ード保持部材によって保持されて固定端となり、カンチ
レバーの形態をなす。ブレード61は記録ヘッド65に
よる記録領域に隣接した位置に配置され、又、本例の場
合、記録ヘッド65の移動経路中に突出した形態で保持
される。62は記録ヘッド65の吐出口面のキャップで
あり、ブレード61に隣接するホームポジションに配置
され、記録ヘッド65の移動方向と垂直な方向に移動し
て、インク吐出口面と当接し、キャッピングを行う構成
を備える。更に、63はブレード61に隣接して設けら
れるインク吸収体であり、ブレード61と同様、記録ヘ
ッド65の移動経路中に突出した形態で保持される。
【0040】上記ブレード61、キャップ62及びイン
ク吸収体63によって吐出回復部64が構成され、ブレ
ード61及びインク吸収体63によってインク吐出口面
の水分、塵埃等の除去が行われる。65は吐出エネルギ
ー発生手段を有し、吐出口を配した吐出口面に対向する
被記録材にインクを吐出して記録を行う記録ヘッド、6
6は記録ヘッド65を搭載してその移動を行うためのキ
ャリッジである。キャリッジ66はガイド軸67と摺動
可能に係合し、キャリッジ66の一部はモーター68に
よって駆動されるベルト69と接続(不図示)してい
る。これによりキャリッジ66はガイド軸67に沿った
移動が可能となり、記録ヘッド65による記録領域及び
その隣接した領域の移動が可能となる。
【0041】51は被記録材を挿入するための給紙部、
52は不図示のモーターにより駆動する紙送りローラー
である。これらの構成によって記録ヘッド65の吐出口
面と対向する位置へ被記録材が給紙され、記録が進行す
るにつれて排紙ローラー53を配した排紙部へ排紙され
る。
【0042】上記構成において記録ヘッド65が記録終
了等でホームポジションに戻る際、吐出回復部64のキ
ャップ62は記録ヘッド65の移動経路から退避してい
るが、ブレード61は移動経路中に突出している。この
結果、記録ヘッド65の吐出口面がワイピングされる。
尚、キャップ62が記録ヘッド65の吐出口面に当接し
てキャッピングを行う場合、キャップ62は記録ヘッド
の移動経路中に突出する様に移動する。
【0043】記録ヘッド65がホームポジションから記
録開始位置へ移動する場合、キャップ62及びブレード
61は、上述したワイピング時の位置と同一の位置にあ
る。この結果、この移動においても記録ヘッド65の吐
出口面はワイピングされる。上述の記録ヘッド65のホ
ームポジションへの移動は、記録終了時や吐出回復時ば
かりでなく、記録ヘッド65が記録のために記録領域を
移動する間に所定の間隔で記録領域に隣接したホームポ
ジションへ移動し、この移動に伴って上記ワイピングが
行われる。
【0044】図5は、ヘッドにインク供給部材、例え
ば、チューブを介して供給されるインクを収容したイン
クカートリッジの一例を示す図である。ここで、40は
供給用インクを収容したインク収容部、例えば、インク
袋であり、その先端にはゴム製の栓42が設けられてい
る。この栓42に針(不図示)を挿入することにより、
インク袋40中のインクをヘッドに供給可能ならしめ
る。44は廃インクを受容するインク吸収体である。イ
ンク吸収部としては、インクとの接液面がポリオレフィ
ン、特にポリエチレンで形成されているものが本発明に
とって好ましい。
【0045】本発明で使用されるインクジェット記録装
置としては、上記のごときヘッドとインクカートリッジ
とが別体となったものに限らず、図6に示すごときそれ
らが一体になったものにも好適に用いられる。図6にお
いて、70は記録ユニットであって、この中にはインク
を収容したインク収容部、例えば、インク吸収体が収納
されており、かかるインク吸収体中のインクが複数のオ
リフィスを有するヘッド部71からインク滴として吐出
される構成になっている。
【0046】インク吸収体の材料としては、ポリウレタ
ン、セルロース又はポリビニルアセタールを用いること
が本発明にとって好ましい。72は記録ユニット内部を
大気に連通させるための大気連通口である。この記録ユ
ニット70は、図4で示す記録ヘッドに代えて用いられ
るものであって、キャリッジ66に対し着脱自在になっ
ている。
【0047】
【実施例】以下、実施例及び比較例を挙げて本発明をよ
り具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるわ
けではない。尚、文中、「部」又は「%」とあるのは、
特に断りのない限り重量基準である。
【0048】下記に、実施例及び比較例で使用したカチ
オン性化合物(a)〜(c)の構成を示す。これらの化
合物は、従来公知の方法で合成した。 ・カチオン性化合物(a):下記に示した構造単位(I
−1)を90%、構造単位(II−1)を10%有し、且
つ重量平均分子量が40,000の化合物 ・カチオン性化合物(b):下記に示した構造単位(I
−1)を90%、構造単位(II−2)を10%有し、且
つ重量平均分子量が40,000の化合物 ・カチオン性化合物(c):下記に示した構造単位(I
−1)を90%、構造単位(III)を10%有し、且つ
重量平均分子量が40,000の化合物
【0049】
【0050】
【0051】
【0052】実施例1 水性樹脂としてポリビニルアルコール(商品名:PVA
217、(株)クラレ製、重合度1,700、鹸化度約
88モル%)を100重量部と、上記したカチオン性化
合物(a)10重量部とを混合してインク受容層形成用
の組成物(塗工液)を得た。得られた塗工液を、ワイヤ
ーバーを用いて、レジンコート紙(商品名:RCグロリ
アマニラ、五條製紙株式会社製)の片面に、乾燥後の塗
布厚が10μmになるように塗布した。その後、100
℃にて3分間乾燥して、インク受容層が設けられた記録
媒体を調製した。表1にインク受容層形成用の組成物の
構成をまとめて示した。
【0053】実施例2 実施例1において用いたポリビニルアルコールを、カチ
オン変性ポリビニルアルコール(商品名:CM−31
8、(株)クラレ製、重合度1,700、鹸化度約88
モル%)に代えた以外は実施例1と同様にして、インク
受容層が設けられた記録媒体を調製した。
【0054】実施例3 実施例1において用いたポリビニルアルコールを、アセ
タール変性ポリビニルアルコール(商品名:KW−1、
積水化学工業(株)製)に代えた以外は実施例1と同様
にして、インク受容層が設けられた記録媒体を調製し
た。
【0055】実施例4 実施例1において用いたポリビニルアルコールを、水系
ウレタン樹脂(商品名:ハイドランHM−940、大日
本インキ化学工業(株)製)50重量部とポリビニルア
ルコール(商品名:PVA217、(株)クラレ製、重
合度1,700、鹸化度約88モル%)50重量部との
混合物に代えた以外は実施例1と同様にして、インク受
容層が設けられた記録媒体を調製した。
【0056】実施例5 実施例1におけるポリビニルアルコールとカチオン性化
合物(a)との併用割合を、ポリビニルアルコール10
0重量部に対してカチオン性化合物(a)が20重量部
となるように代えた以外は実施例1と同様にして、イン
ク受容層が設けられた記録媒体を調製した。
【0057】実施例6 実施例1におけるポリビニルアルコールとカチオン性化
合物(a)の併用割合を、ポリビニルアルコール100
重量部に対してカチオン性化合物(a)が30重量部と
なるように代えた以外は実施例1と同様にして、インク
受容層が設けられた記録媒体を調製した。
【0058】実施例7 実施例1におけるポリビニルアルコールとカチオン性化
合物(a)の併用割合を、ポリビニルアルコール100
重量部に対してカチオン性化合物(a)5重量部となる
ように代えた以外は実施例1と同様にして、インク受容
層が設けられた記録媒体を調製した。
【0059】実施例8 実施例1において、基材を透明PETフィルム(商品
名:メリネックス535、I.C.I.社製、厚さ10
0μm)に代えた以外は実施例1と同様にして、インク
受容層が設けられた記録媒体を調製した。
【0060】実施例9 実施例1において、カチオン性化合物(a)をカチオン
性化合物(b)に代えた以外は実施例1と同様にして、
インク受容層が設けられた記録媒体を調製した。
【0061】比較例1 実施例1において、カチオン性化合物(a)を使用せ
ず、ポリビニルアルコール(商品名:PVA217、
(株)クラレ製、重合度1,700、鹸化度約88モル
%)のみでインク受容層を形成した以外は実施例1と同
様にして、インク受容層が設けられた記録媒体を調製し
た。
【0062】比較例2 実施例1において、ポリビニルアルコールとカチオン性
化合物(a)の併用割合を、ポリビニルアルコール10
0重量部に対してカチオン性化合物(a)0.5重量部
に代えた以外は実施例1と同様にして、インク受容層が
設けられた記録媒体を調製した。
【0063】比較例3 実施例1において、ポリビニルアルコールとカチオン性
化合物(a)の併用割合を、ポリビニルアルコール10
0重量部に対してカチオン性化合物50重量部となるよ
うに代えた以外は実施例1と同様にして、インク受容層
が設けられた記録媒体を調製した。
【0064】比較例4 実施例1において、カチオン性化合物(a)をカチオン
性化合物(c)に代えた以外は実施例1と同様にして、
インク受容層が設けられた記録媒体を調製した。
【0065】比較例5 実施例1において、カチオン性化合物(a)に代えて、
ポリアリルアミン塩酸塩(商品名:PAA−HCl−1
0L、日東紡績製)を用いた以外は実施例1と同様にし
て、インク受容層が設けられた記録媒体を調製した。
【0066】表1 インク受容層用組成物の構成
【0067】[記録]次に、上記で得られた実施例1〜
9及び比較例1〜5の各記録媒体に対して、下記組成の
インクを用いて、熱エネルギーによりインクを発泡させ
てインクを吐出させるバブルジェット方式のインクジェ
ット記録装置により下記条件でカラー記録を行った。
【0068】(インク組成) ブラックインク ・C.I.ダイレクトブラック19 3部 ・グリセリン 6部 ・エチレングリコール 5部 ・イソプロピルアルコール 3部 ・尿素 5部 ・水 78部 このインクの表面張力は、約45dyn/cmであっ
た。
【0069】 イエローインク、シアンインク、マゼンタインク ・染料 4部 イエロー:C.I.ダイレクトイエロー86 シアン :C.I.ダイレクトブルー199 マゼンタ:C.I.アシッドレッド23 ・グリセリン 7部 ・チオジグリコール 7部 ・尿素 7部 ・アセチレングリコール 1.5部 ・水 73.5部 これらのインクの表面張力は、約35dyn/cmであ
った。
【0070】(記録条件) ・吐出周波数:6.25kHz ・吐出液滴の量:40pl ・記録密度:720dpi(主走査方向)×360dp
i(副走査方向) ・最大単色インク付与量:14nl/mm2 ・搬送方法:ASF(オートシートフィーダー)
【0071】[評価]上記でカラープリントされた実施
例1〜9及び比較例1〜5の各記録媒体について、以下
の項目について下記のようにして評価を行った。その評
価結果を表2に示す。尚、透明性基材を用いた実施例8
の記録媒体についての評価は、透過型プロジェクターM
4000(住友スリーエム社製)にて投影し、投影され
た画像で評価した。
【0072】(1)画像品位 目視にて、ベタ均一性、異色境界滲みの2点を評価し
た。評価画像としては、ブラック、シアン、マゼンタ、
イエロー、レッド、グリーン、ブルーの横縞模様(2c
m×15cm/1ライン)を作成したものを使用した。
評価基準は、ビーディング等の色ムラがなく、ベタの均
一性に優れ、異色境界部で滲みが発生していないものを
○、ビーディング等の色ムラが発生し、ベタの均一性に
劣り、異色境界部で滲みが発生している等、著しく画像
品位の悪いものを×、それらの中位のものを△とした。
【0073】(2)発色性 目視にて評価した。評価画像としては、ブラック、シア
ン、マゼンタ、イエロー、レッド、グリーン、ブルーの
正方形(3cm×3cm)を作成したものを使用した。
評価基準は、カチオン性化合物の未添加品と比べ発色の
異ならないものを○、著しく発色の異なるものを×、そ
れらの中位のものを△とした。
【0074】(3)画像保存性 画像の保存性は、それぞれの記録媒体に対して上記の記
録装置を用いて印字した画像を、30℃/80%RHの
環境下に7日間保管した後に、保存前の画像と目視にて
比較評価した。評価画像としては、ブラック、シアン、
マゼンタ、イエロー、レッド、グリーン、ブルーの正方
形(3cm×3cm)の中に0.3mmの白色の抜き線
を作成したものを使用した。評価基準は、保存前の画像
に比べ、インクの溢れ、滲み出し、画質が著しく劣って
いるものを×、保存前の画像に対して変化の認められな
いものを◎、若干インクの滲み出しが発生しているもの
を○、それらの中位のものを△とした。
【0075】(4)耐光性 アトラスフェードメーター(東洋精機)を用いて、キセ
ノンランプで30時間照射後、試験前後の印字物を比較
した。その方法としては、試験前後のブラック、シア
ン、マゼンタ、イエローの画像濃度をそれぞれ測定し、
試験前の画像濃度に対する試験後の画像濃度の比率(残
存率)を求めて比較した。評価画像としては、ブラッ
ク、シアン、マゼンタ、イエローの正方形(3cm×3
cm)を作成したものを使用した。評価基準は、残存率
が、1色でも50%未満となったものを×、全色80%
以上のものを○、それ以外のものを△とした。
【0076】表2 評価結果
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
インク吸収性に優れ、光学濃度が高く、高精細な高品位
画像の形成が可能であり、特に、印刷画像を高温高湿環
境下に長時間放置しても画像に滲みを生じることなく変
質せずに画像の保存安定性に優れ、更に、インク受容層
にカチオン性化合物を含んでいるにもかかわらず優れた
耐光性を有する画像が得られる、理想的な種々の要求性
能を有する記録媒体が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェット記録装置のヘッドの縦断面図で
ある。
【図2】インクジェット記録装置のヘッドの横断面図で
ある。
【図3】図1に示したヘッドをマルチ化したヘッドの外
観斜視図である。
【図4】インクジェット記録装置の一例を示す斜視図で
ある。
【図5】インクカートリッジの縦断面図である。
【図6】記録ユニットの一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
13:ヘッド 14:インク溝 15:発熱ヘッド 16:保護膜 17−1、17−2:アルミニウム電極 18:発熱抵抗体層 19:蓄熱層 20:基板 21:インク 22:吐出オリフィス(微細孔) 23:メニスカス 24:インク小滴 25:被記録材 26:マルチ溝 27:ガラス板 28:発熱ヘッド 40:インク袋 42:栓 44:インク吸収体 45:インクカートリッジ 51:給紙部 52:紙送りローラー 53:排紙ローラー 61:ブレード 62:キャップ 63:インク吸収体 64:吐出回復部 65:記録ヘッド 66:キャリッジ 67:ガイド軸 68:モーター 69:ベルト 70:記録ユニット 71:ヘッド部 72:大気連通口

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材の少なくとも一方の面にインク受容
    層が設けられている記録媒体において、上記インク受容
    層が、水性樹脂と、少なくとも下記に示す構造単位
    (I)及び(II)を併有するカチオン性化合物とを必須
    成分として含有し、且つ水性樹脂とカチオン性化合物と
    の併用割合が重量比率で、水性樹脂100部に対してカ
    チオン性化合物が1部以上40部以下であることを特徴
    とする記録媒体。 (但し、式中のR1、R2、R4及びR5は、夫々独立
    に水素原子又は炭素原子数1〜3のアルキル基を表わ
    し、R3は、フェニル基、ナフチル基、ベンジル基又は
    フェネチル基を表わし、R6は、親水性セグメントの繰
    り返しよりなる少なくとも炭素原子数10以上50以下
    の炭素原子を含む直鎖状のセグメントを表わし、Xは、
    塩素イオン、臭素イオン及びヨウ素イオンから選ばれる
    ハロゲンイオン、硫酸イオン、アルキル硫酸イオン、ア
    ルキルスルホン酸イオン、アリールスルホン酸イオン、
    酢酸イオンのいずれかを表わす)
  2. 【請求項2】 カチオン性化合物中の、構造単位(I)
    の占める割合が、重量基準で60%以上95%以下であ
    り、且つ構造単位(II)の占める割合が、重量基準で5
    %以上40%以下である請求項1に記載の記録媒体。
  3. 【請求項3】 カチオン性化合物中の、構造単位(I)
    の占める割合が、重量基準で70%以上95%以下であ
    り、且つ構造単位(II)の占める割合が、重量基準で5
    %以上30%以下である請求項1に記載の記録媒体。
  4. 【請求項4】 カチオン性化合物中の構造単位(I)の
    占める割合が、重量基準で75%以上95%以下であ
    り、且つ構造単位(II)の占める割合が、重量基準で5
    %以上25%以下である請求項1に記載の記録媒体。
  5. 【請求項5】 構造単位(I)中のR3がベンジル基で
    あり、構造単位(II)中のR6が (但し、nは4〜23の整数を表わし、R7は、水酸
    基、メチル基、エチル基、フェニル基又はベンジル基の
    いずれかを表わす)である請求項1に記載の記録媒体。
  6. 【請求項6】 カチオン性化合物の重量平均分子量が、
    10,000以上500,000以下である請求項1に
    記載の記録媒体。
  7. 【請求項7】 カチオン性化合物の重量平均分子量が、
    10,000以上200,000以下である請求項1に
    記載の記録媒体。
  8. 【請求項8】 カチオン性化合物の重量平均分子量が、
    10,000以上100,000以下である請求項1に
    記載の記録媒体。
  9. 【請求項9】 水性樹脂として、ポリビニルアルコール
    及びその変性物、水系ポリウレタン、ポリビニルピロリ
    ドン及びその変性物、セルロース系樹脂及びその変性
    物、ポリエステル、少なくともポリエステルとポリウレ
    タンとを含むグラフト共重合体から選ばれる少なくとも
    1種の水溶性樹脂を含む請求項1に記載の記録媒体。
  10. 【請求項10】 水性樹脂100重量部に対するカチオ
    ン性化合物の含有量が5重量部以上30重量部以下であ
    る請求項1に記載の記録媒体。
  11. 【請求項11】 水性樹脂100重量部に対するカチオ
    ン性化合物の含有量が5重量部以上25重量部以下であ
    る請求項1に記載の記録媒体。
  12. 【請求項12】 基材が、プラスチックフィルム或いは
    レジンコート紙である請求項1に記載の記録媒体。
  13. 【請求項13】 インクジェット記録用である請求項1
    〜請求項12のいずれか1項に記載の記録媒体。
  14. 【請求項14】 請求項1〜請求項13に記載の記録媒
    体に、記録信号に従って記録ヘッドのオリフィスからイ
    ンクを吐出させて記録を行うことを特徴とするインクジ
    ェット記録方法。
  15. 【請求項15】 インクの液媒体成分が、水及び水溶性
    有機溶剤を主体に組成されたものである請求項14に記
    載のインクジェット記録方法。
  16. 【請求項16】 インクが、シアン、マゼンタ、イエロ
    ー及びブラックインクである請求項14に記載のインク
    ジェット記録方法。
  17. 【請求項17】 インクの吐出を熱エネルギーの作用に
    より行う請求項14に記載のインクジェット記録方法。
  18. 【請求項18】 請求項1〜請求項13のいずれか1項
    に記載の記録媒体に、水性インクを付与して画像を形成
    することを特徴とする画像形成方法。
  19. 【請求項19】 水性インクの付与を、記録信号に従っ
    て記録ヘッドのオリフィスからインクを吐出させて記録
    を行うインクジェット記録方法によって行う請求項18
    に記載の画像形成方法。
  20. 【請求項20】 インクの液媒体成分が、水及び水溶性
    有機溶剤を主体に組成されたものである請求項18に記
    載の画像形成方法。
  21. 【請求項21】 インクが、シアン、マゼンタ、イエロ
    ー及びブラックインクである請求項18に記載の画像形
    成方法。
  22. 【請求項22】 インクの吐出を熱エネルギーの作用に
    より行う請求項19に記載の画像形成方法。
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