JPS62174184A - インクジエツト記録用紙 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明はインクジェット記録に用いられる被記録材に
関し、特に画像の耐水性および耐元性共に優れた記録材
に関するものである。

インクジェット記録方式は騒音が少く高速記録、多色化
及び装置のコンパクト化が可能であることによりファク
シミリ、プリンター、コンピュータ一端末等に巾広く使
用されている。

一般にインクジェット記録用紙に求められる特性として
は （１）　　インクの吸収が速いこと （２）被記録体上でのインクの広がりがプリンターのド
ツト密度に合っていること （３）　　インクの被記録体上での形状が真円に近いこ
と （４）記録濃度の高いこと 等が基本的に重要である。

一方、インクジェット記録には通常水溶性の染料が用い
られているため、記録物が水に濡れた場合でもインクの
染料が流れ出さないという耐水性、さらには日数を経て
も色彩性の低下が少い耐光性を有するインクジェット記
録用紙が今日求められ、特にカラーインクジェット記録
用紙においてその費求度は高くなっている。

（従来の技術） インクジェット記録物を耐水化する従来の技術としては
特開昭５６−８４９９２にポリカチオン高分子電解質を
表面に含有する被記録体に水性インクを記録する方法、
特開昭５５−１４４１７２には水性インク中の着色成分
を吸着する顔料塗布層を有するインクジェット記録体と
してカチオン性またはアニオン性または両性の高分子電
解質をインク中の染料のイオン性と組み合わせて使用す
る方法等が開示され例えば直接染料又は酸性染料のよう
にアニオン性解離基を有する染料に対してはカチオン性
を有するポリエチレンイミンが例示されている。

さらに特開昭５９−１９８１８６にはポリエチレンイミ
ンの有機酸塩、特開昭５９−１９８１８８にはポリエチ
レンイミンの４級化合物等が開示されている、黙しなが
らこれらの物質ではブラック、イエロー、シアンの各色
については耐水性、耐光性共にいちおうの改善がみられ
るものの、特にマゼンタの耐水性、耐光性が不十分であ
りすべての色について耐水性、耐光性の両者を満足する
ことは不可能であった。

（発明が解決しようとする問題点） 本発明は上記の諸課題を解決するものでありすべての色
について耐水性と耐光性共に優れたインクジェット記録
用紙を提供することを目的とするものである。

（問題点を解決するための手段） このようなインクジェット記録用紙は基材または基材上
に設けられたインク受理層に下記構造式で示されるポリ
アリルアミン塩酸塩を含有本発明に用いられるポリアリ
ルアミン塩酸塩の重合度は５０〜２０００である。

本発明に用いられるポリアリルアミン塩酸塩の量ハＯ，
ｎ　５　ｆ／ｎ？　〜３　ｆｆ／ｌｒ？、好ましくは０
．１ｆ鷹　〜ｌか讐である。

ポリアリルアミン塩酸塩の量が０．０５　ｔ／ｒｒ？に
満たない場合には耐水性の効果が少く、又３ｆ／イを超
える場合には、これ以上加えても効果は少いからである
。

本発明における基材としては、一般的には紙をあげるこ
とができるが布、あるいは合成樹脂フィルム、合成紙等
も使用することができる。

基材にポリアリルアミン塩酸塩を含有させ、本発明の被
記録材を製造する方法としては、例えば基材が紙の場合
抄紙工程中で、内添する方法、サイズプレス、ゲートロ
ール等で含有させる方法、あるいはパーコーター、スプ
レー、ブレードコーター、含浸機等によって後処理する
方法があるがいずれの方法を用いても良い。

一方基材上のインク受理層がポリアリルアミン塩酸塩を
含有するタイプの被記録材に於ては、基材上に設けられ
るインク受理層は透明なコート層でも良いし、不透明な
コート層でも良い。

従ってこのようなタイプの被記録材のインク受理層はポ
リアリルアミン塩酸塩と接層材を必須の成分とするが更
に白色顔料を加えることも可能である。

本発明のインクジェット記録用紙は基材とインク受理層
のどちらか一方にポリアリルアミン塩酸塩を含有すれば
良いが、基材とインク受理層の双方に含有しても良い。

インク受理層にポリアリルアミン塩酸塩を含有させる方
法としてはこれらインク受理層を形成する塗料の中に混
合する方法やインク受理層が形成された後でポリアリル
アミン塩酸塩を表面に塗布する方法がある。

本発明のインク受理層に用いられる接着剤を例示すると
、澱粉、カチオン澱粉、酸化澱粉、エーテル化澱粉等の
澱粉誘導体、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒ
ドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス等のセルロース誘導体、ポリビニルアルコール、ポリ
ビニルアルコールの誘導体、カゼイン、ゼラチン、大豆
蛋白等の蛋白質接着剤、無水マレイン酸樹脂、スチレン
ブタジェン共重合体、アクリル酸エステル、およびメタ
クリル酸エステルの共重合体等のアクリル系重合物、酢
酸ビニル等があげられる、 また白色顔料としてはタルク、カオリン、微粉末尿素樹
脂、微粉末シリカ、酸性白土、ケイ酸アルミニウム、プ
ラスチックピグメント、ケインウ土、酸化チタン、炭酸
カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化亜鉛
、サテンホワイト等があげられる。

更に本発明のインク受理層には上記した成分の他に必要
に応じて分散剤、螢光染料、消泡剤、防腐剤、界面活性
剤等を含ませることも出来る。

このようなインク受理層を支持体上に設ける方法として
は公知の方法がすべて使用可能であり、たとえばサイズ
プレスグートロール、バー□ コーター、スプレーコーター、含２．７’レードコータ
ー、カーテンコーター等が例示される。

（実施例） 以下実施例により本発明を更に詳細に説明するが本発明
はこれに限定されるものではない。

以下に実施例および比較例中の評価方法を示ｆ。

（１）　　記録方法 インクジェットプリンターｌ０−７００（シャープ社製
）によってＢＫ（ブラック）、Ｍ（マゼンタ）、Ｙ（イ
エロー）、ｃ（シアン）の各インクでベタ印字した。

（２１耐水性 （１）の方法により印字された画像を３　ｔ／ｍｉｎの
流水中に５分間浸漬し、浸漬前後の画像濃度をマクベス
デンシトメーターＲＤ９１８で測定しく１１の方法によ
り印字した画像をキセノンウェザ−メーター（Ｃｉ３５
Ｗ、アトラス社製）で２５℃、４０係、照度０．３　ｗ
／ｍ’の条件で２４時間照射し、照射前後の画像製置な
マクベスデンシトメーターＲＤ９］、８で測定して残色
の度合を百分率で表した。

実施例Ｉ ＮＢＫＰ　２０　％、ＬＢＫＰ８０％　からなるパルプ
スラリーのフリーネスを２５０１ｎｌに叩解し炭酸カル
シウム１５部、カチオン化澱粉１部な添加し長網抄紙機
で坪量６４　ｆ／ｄのシートを抄紙した。これにサイズ
プレスで酸化澱粉（玉子エースＡ：王子ナショナル社製
）４係、ポリアリルアミン塩酸塩（日東紡績社製；商品
名ＰＡＡ−ＨＣＩ　−３Ｌ　）１　％からなる水浴液を
サイズプレスを用い３０　？／ｌｔ？塗布後乾燥した。

上記サイズプレス液でポリアリルアミン塩酸塩を含まな
いものを比較例−１とし、ポリアリルアミン塩酸塩の替
りにポリエチレンイミン４級化合物（５ＦＸ−０１２Ｂ
　：日本触媒化学社製）を用いたものを比較例−２、ジ
シアンジアミドホルマリン樹脂（ネオフィックスＦＹ：
日華化学社製）を用いたものを比較例−３とした。

表　　１ 実施例２ ステキヒトサイズ２０秒の上質紙を支持体とし、微粉末
シリカ（Ｐ−３７徳山ソ一ダ社製）６０部、ポリビニル
アルコール（ＰＶＡ　１１７、クラレ社製）４０部より
なる塗料に実施例１と同様のポリアリルアミン塩酸塩を
固形分で８部添加し、固形分で８９／Ｗ？塗布した。

上記塗料でポリアリルアミン塩酸塩を含まないものを比
較例−４としポリアリルアミン塩酸塩ノ替りに比較例２
と同様のポリエチレンイミン４級化合物を用いたものを
比較例−５、比較例３と同様のジシアンジアミドホルマ
リン樹脂を用いたものを比較例−６とした。

表　　２ （発明の効果） 表１、表２より明らかなように、比較例ではすべての色
について耐水性と耐光性の両者を満足するものはない。

これに対し、本発明では耐水性と耐光性の両者を満足し
、特にマゼンタの画像に対して大きな効果がある。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 　基材または基材上に設けられた塗工層が下記構造式で
   示されるポリアリルアミン塩酸塩を含有することを特徴
   とするインクジェット記録用紙。 ▲数式、化学式、表等があります▼