JP3604764B2 - 記録媒体、及びそれを用いた画像形成方法 - Google Patents

記録媒体、及びそれを用いた画像形成方法 Download PDF

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【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は濃度が高く、且つ高解像度である画像を提供可能な記録媒体及び画像形成方法に関し、特に、表面光沢性に優れた記録画像を提供するのに適した記録媒体及び画像形成方法に関する。また、更に、耐水性に優れた記録画像を提供するのに適した記録媒体及び画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来インクジェット記録方法を用いて画像を形成する記録媒体としては、特公平3−26665号公報に記載されている様に、基紙上に微粉シリカとポリビニアルコールのような水溶性バインダーを含む塗工層を設けた記録紙や特公平5−36237号公報に記載されている様に、合成紙等の不透明基材上に水溶性樹脂を主体とする皮膜を形成した光沢紙が用いられてきた。また、特開昭63−265680号公報には、シリカとバインダーを主体とする塗工層をキヤスト法により設けたインクジェット記録用のキャストコート紙が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
近年、記録の高速化、多色化などインクジェット記録装置の性能の向上に伴い、インクジェット用記録媒体に対しても、より高度で広範な特性が要求されている。即ち、
(1)インクの吸収能力が高く、インクの乾燥がはやいこと
(2)ドットの光学濃度が高く、ドット周辺がぼやけないこと
(3)ドット形状が真円に近く、その周辺が滑らかであること
(4)ベタ印字部に、濃淡ムラがなく、均一性に優れていること
(5)異色のインクが隣り合って印字されても、境界が鮮明であり、にじみを発生しないこと
(6)画像の耐水性、耐光性等が良好であり、画像が長期保存に安定で変質しないこと等が挙げられる。
【0004】
また、インクジェット記録方法を用いて、表面に高光沢を有する画像を形成することに対する要求もあり、表面光沢を有する記録シート(光沢紙)も必要とされている。
【0005】
特公平3−26665号公報に記載のコート紙は、表面がマット調であり、光沢がない。一方、特公平5−36237号公報に記載の光沢紙は高光沢、高濃度の画像が形成可能である。しかしながら、表面が親水性の樹脂皮膜であるために、表面に付着したインクの乾燥、定着が遅く、印字部がいつまでもべたついて、連続記録に支障がある。また、インクの吸収速度が遅いため、ベタ印字部に濃淡ムラが発生したり、インク受容層が水溶性であるために、画像の耐水性にかけるといった問題点があった。
【0006】
特開昭63−265680号公報に記載のインクジェット用のキャストコート紙は、インクの乾燥、定着性の面では良好であるが、画面の耐水性、境界にじみ、ベタ部の均一性の面で不十分である。
【0007】
そこで本発明の目的は、上記した諸要求特性をバランス良く同時に満足する画像形成方法を提供することにある。また、境界にじみや、ベタ部の不均一といった問題を発生しないピクトリアルで高品位な画像を形成するのに適した記録媒体及び画像形成方法を提供することにある。
【0008】
更に、本発明の別の目的は、銀写真並の高精細画像を形成しうる記録媒体を提供することであり、また、電子写真記録に匹敵する速さのインクジェット高速カラー記録に対応し得る表面光沢の記録媒体を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明者らは鋭意検討を行い本発明に到達した。即ち本発明は、各色のインク単色の最大記録密度が6nl/mm2以上である多色インクジェット記録方法に用いる記録媒体において、前記記録媒体が顔料、バインダー及びカチオン性物質を主体として形成される被覆層を基材上に設け、前記被覆層が第1層と第1層上に設けた最表層よりなり、且つ、最表層がキャスト法により光沢処理された記録媒体であり、前記カチオン性物質が第1層に含まれ、第1層が更にアセチレンアルコール類、アセチレングリコール類、及び、これらの誘導体の群より選ばれた1種以上を含み、記録媒体表面の75°鏡面光沢度が65%以上であることを特徴とするインクジェット用記録媒体を提供することにある。
【0011】
さらに本発明は、前記顔料が、シリカ、アルミナ、アルミナ水和物及び塩基性炭酸マグネシウムから選択される前記の記録媒体を提供することにある。
【0012】
さらに本発明は、前記基材が紙である前記の記録媒体を提供することにある。
【0013】
さらに本発明は、前記カチオン性物質がカチオン性樹脂である前記の記録媒体を提供することにある。
【0014】
さらに本発明は、各色のインク単色の最大記録密度が6nl/mm2以上である記録密度で記録媒体に対して記録を行う多色インクジェット記録方法において、前記記録媒体が、顔料、バインダー及びカチオン性物質を主体として形成される被覆層を基材上に設け、前記被覆層が第1層と第1層上に設けた最表層よりなり、且つ、最表層がキャスト法により光沢処理された記録媒体であって、前記カチオン性物質が第 1 層に含まれ、第1層が更にアセチレンアルコール類、アセチレングリコール類、及び、これらの誘導体の群より選ばれた1種以上を含み、記録媒体表面の75°鏡面光沢度が65%以上であることを特徴とする多色インクジェット記録方法を提供することである。
【0015】
【作用】
本発明者は、高精細あるいは高速カラーインクジェット記録方法に使用できる表面に高光沢を持った画像の形成方法について検討を行う中で、前記要求性能を満足する画像を形成するためには、以下の構成を有する記録媒体が必須であることを見いだし、本発明を完成するに至ったものである。
(i)記録媒体のインク受容層が、顔料とバインダーを主体としてなる多孔質構造であり、且つ、特定の表面光沢度を有していること。
(ii)インク受容層が、染料の定着剤としてのカチオン性物質を含むこと。
(iii)記録媒体とインクが適度にヌレ性を持つように調整すること。
【0016】
(i)は高画像濃度、高光沢度、高速インク定着を達成するために、必須の構成である。また、、特公平5−36237号公報のタイプの光沢紙と比較すると、記録媒体自体のインク吸収性が高いため、ベタ均一性、境界にじみ等の画像品位を向上する効果がある。それでも、記録密度が高くなると、画像品位の面では、まだ不十分である。(ii)は、画像の耐水性を向上させるために必須の構成であるが、(i)の構成と(ii)を組み合わせると、記録媒体のインク吸収性が低下し、画像品位を低下させる傾向にある。(iii)は、残る画像品位の問題を解消するために、必須の要件である。
【0017】
インクジェット記録の高速化や高密度化が進につれて、ベタ均一性の向上や、境界にじみの改良は、重要な技術課題となっている。特に、表面を光沢処理された記録媒体の場合には、記録媒体表面におけるインクの吸収速度が、マット調のものに比べて小さいために、より重要な問題である。これらの問題は、紙の表面のみの問題ではなく、インク受容層、基材内部のインクに対するヌレ性を良くし、インクの紙内部への浸透を高めることにより、解決できる問題である。また、本発明者が知見するところによれば、インクの紙内部への浸透を高めることは、記録剤が紙表面に補足されにくく、画像濃度の低下を招くことがあるが、特定の物質を用いることによって、画像濃度と、ベタ均一性、境界にじみの改良の両立が可能である。
【0018】
また、本発明で言う表面光沢性記録媒体とは、少なくとも一方の面の75度鏡面光沢が30%以上のものである。ここで言う75度鏡面光沢とは、JIS−Z−8741に基づいて測定された値である。
【0019】
また、銀塩写真並の光沢表面を有する画像を形成する場合には、75度鏡面光沢が65%以上であることが望ましく、更に、20度鏡面光沢が20%以上であることが必要である。
【0020】
本発明を主として特徴づける、本発明で言うアセチレンアルコール類、アセチレングリコール類、及びその誘導体とは少なくとも分子中にアセチレン系三重結合を有するモノヒドロキシ化合物またはジヒドロキシ化合物及びこれらの誘導体を表し、この定義の化合物なら特に制限なく使用できる。
【0021】
その具体例を式1〜3(化1)、(化2)及び(化3)に示したが、これに限定されるものではない。
【0022】
【化1】
Figure 0003604764
【0023】
【化2】
Figure 0003604764
【0024】
【化3】
Figure 0003604764
上記の例示された化合物は特に分子中のアセチレン系三重結合の隣接した炭素原子に結合した酸素原子があるので、ノニオン性でありながら非常に強い極性を持つという構造上の特徴を有している。これらの化合物は特に、少量の添加でも瞬時に物質の表面をヌラす性質がある。本発明において、界面活性剤のなかで、アセチレンアルコール類、アセチレングリコール類、及びその誘導体が特に効果的であるのは、上記の特有の理由に起因すると考えられる。
【0025】
本発明でアセチレンアルコール類またはアセチレングリコール類の誘導体とはアセチレンアルコール類またはアセチレングリコール類の水酸基の少なくとも一つがその水酸基と反応するもので変成されたものを意味する。
【0026】
アセチレンアルコール類、アセチレングリコール類、及びその誘導体の添加量は記録媒体の面積を基準として0.01〜10g/m、好ましくは0.1〜5g/m、より好ましくは0.5〜3g/mの範囲であれば画像濃度の低下を発生することなく、ベタ均一性、及び境界にじみの改良に効果的である。
【0027】
本発明で使用する記録媒体は、基材及び基材上に設けられた塗工層よりなり、塗工層は主として顔料及びバインダーを主体として構成される。
【0028】
顔料の例としては、シリカ、アルミナ、アルミナ水和物、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、塩基性炭酸マグネシウム、タルク、クレイ、ハイドロタルサイト、炭酸カルシウム、酸化チタン、酸化亜鉛などの無機顔料、及びポリエチレン、ポリスチレン、ポリアクリレートなどのプラスチックピグメントなどが挙げられる。高濃度、高解像度の画面を形成するには、上記のうち、シリカ、アルミナ、アルミナ水和物、塩基性炭酸マグネシウムの中から一つ以上を含むことが好ましい。この顔料は2次粒子であり、粒径としては0.1〜20μmのものが好ましく用いられる。
【0029】
バインダーとしては、ポリビニルアルコール、デンプン、カチオン性デンプン、カゼイン、ゼラチン、アクリル樹脂、アルギン酸ソーダ、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等の水溶性樹脂や、アクリル酸エステルやメタクリル酸エステルの重合体又は共重合体等のアクリル系重合体ラテックス、カルボキシル変性共役ジエン系共重合体ラテックス、エチレン−酢酸ビニル系共重合体などのビニル系共重合体ラテックスなどを挙げることができ、これらは、それぞれ単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0030】
顔料とバインダーとの好ましい比率は、重量比で、10/1〜1/2の範囲内、好ましくは5/1〜1/1である。
【0031】
本発明においては、更に、塗工層が、染料の定着剤としてのカチオン性物質を含有する。これらのカチオン性物質としては、例えば、ポリアリルアミン塩酸塩、ポリアミンスルホン塩酸塩、ポリビニルアミン塩酸塩、キト酸酢酸塩等を挙げることができる。また、カチオン性基を有するモノマーの単独重合体、又は、これと他のモノマーとの共重合体が使用でき、カチオン性基を有するモノマーとしてはジメチルアミノエチルアクリレート、ジメチルアミノエチルメタアクリレート、ジエチルアミノエチルアクリレート、ジエチルアミノエチルメタアクリレート、メチルエチルアミノメチルアクリレート、メチルエチルアミノエチルアクリレート、ジメチルアミノスチレン、ジエチルアミノスチレン、メチルエチルアミノスチレン、およびその4級化化合物等、側鎖に1〜3級アミン乃至4級アンモニウム塩基を有するモノマーが例示できる。また、前記のバインダーに使用する樹脂の一部をカチオン化してもよい。具体的には、ビニルピロリドンとアミノアルキルアルキレート4級塩との共重合体、アクリルアマイドとアミノアクリルアマイド4級塩との共重合体等を挙げることができる。もちろんこれらの化合物に限定されないことは言うまでもない。さらに、上述したバインダー及びカチオン性の高分子物質は水溶性であれば申し分ないが、ラテックスやエマルションの様な分散体であってもかまわない。
【0032】
カチオン性物質の配合量は記録媒体の面積にに対して0.01〜7g/m、好ましくは0.1〜3g/mである。
【0033】
また、本発明においては、塗工層が、さらに必要に応じて、メラミン樹脂、グリオキザール 、イソシアネート等の架橋剤や、界面活性剤、消泡剤、酸化防止剤、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、分散剤、粘度調整剤、pH調整剤、防カビ剤、可塑剤などを含んでもよい。
【0034】
基材は、LBKP、NBKP等に代表される化学パルプ、サイズ剤、填料を主体とし、その他の抄紙助剤を必要に応じて用い、常法により抄紙されたものが使用可能である。使用されるパイプ材としては、機械パルプや古紙再生パルプを併用しても良く、また、これらを主体とするものであってもよい。
【0035】
サイズ剤としては、ロジンサイズ、アルキルケテンダイマー、アルケニル無水コハク酸、石油樹脂系サイズ、エピクロルヒドリン、アクリルアミド等が挙げられる。填料としては、炭酸カルシウム、カオリン、タルク、二酸化チタン等が挙げられる。また、ポリエチレンテレフタレート、ジアセテート、トリアセテート、セロハン、セルロイド、ポリカーボネート、ポリイミド、ポリビニルクロライド、ポリビニリデンクロライド、ポリアクリレート、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのプラスチックからなるフィルムもしくは板などを使用することができる。
【0036】
本発明で使用する記録媒体を作成するに当たっては、まず顔料、バインダー及びカチオン性物質を主体として形成される被覆層形成用組成物を、必要により他の添加剤と共に、水あるいはアルコール、または他の適当な有機溶媒に溶解、または分散し、塗工液を調整する。塗工層は、基材上に前記の材料を用いて、1層もしくは、2層以上設けられる。
【0037】
得られた塗工液を、例えば、ロールコーター法、ブレードコーター法、エアナイフコーター法、ゲートロールコーター法、バーコーター法、サイズプレス法、スプレーコート法、グラビアコーター法、カーテンコーター法などにより基材表面に塗工する。複数の塗工層を設ける場合には、第1層を、上記の方法で塗工した後、常法により乾燥した後に第1層上に上記の塗工液を塗布する。
【0038】
本発明においては、このようにして塗工液を基材表面に塗工した後、最表層をキャスト法によって仕上げ、所望の塗工層を設ける。塗工量は、乾燥重量で3〜40g/m の範囲が好ましい。キャスト法としては、例えば、鏡面を有する加熱仕上げ面に、湿潤塗工層を圧着して光沢処理を行うウエットキャスト法、湿潤塗工層を一旦乾燥した後、再湿潤により可塑化して鏡面を有する加熱仕上げ面に圧着して光沢処理を行うリウエットキャスト法、湿潤塗工面をゲル状態にして鏡面を有する加熱仕上げ面に圧着するゲルキャスト法などを用いることができる。記録媒体表面を光沢処理する方法は、キャスト法が最も好ましいが、その他の方式を用いてもよい。
【0039】
本発明のおいて、アセチレンアルコール類、アセチレングリコール類、及びその誘導体を付与する方法としては、これらの化合物を塗工層形成用の塗工液に添加しても良いし、これらの単独の塗工液を作成し、基材又は塗工層上に塗布しても良い。
【0040】
本発明に使用するインクは、像を形成するための色素と該色素を溶解または分解するための液媒体を必須成分とし、必要に応じて各種の分散剤、界面活性剤、粘度調整剤、比抵抗調製剤、pH調製剤、防カビ剤、記録剤の溶解(あるいは分散)安定化剤を添加し調整される。
【0041】
インクに使用する記録剤としては直接染料、酸性染料、塩基性染料、反応性染料、食用色素、分散染料、油性染料、各種顔料等が挙げられるが、従来公知のものは、特に制限なく使用することができる。このような色素の含有量は、液媒体成分の種類、インクに要求される特性等に依存して決定されるが、従来のインク中において一般には約0.1〜20重量%を占める割合で使用されており、本発明においてもこの割合と同様でよい。
【0042】
本発明に用いるインクに於て、上記のごとき色素を溶解または分散する液溶媒としては、水又は水と水溶性有機溶剤との混合溶媒を挙げることができ、特に、好適なものは水と水溶性有機溶剤との混合溶媒であって、水溶性有機溶剤としてインクの乾燥防止効果を有する水混和性グリコール類もしくはグリコールエーテル類を含有するものである。
【0043】
本発明に係るインクに使用可能な有機溶剤としては、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、n−ブタノール等のアルキルアルコール類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類;アセトン、アセトンアルコール等のケトン、ケトアルコール類;エチレングリコール、プロピレングリコール、トリエチレングリコール、チオジグリコール、ジエチレングリコール、1,2,6−ヘキサントリオール、ポリエチレングリコール等のアルキレングリコール類;グリセリン類;(ジ)エチレングリコールモノメチル(またはエチル)エーテル、トリエチレングリコールモノ(またはジ)メチル(またはエチル)エーテル等の多価アルコールのアルキルエーテル類;スルホラン、n−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等が挙げられ、これらの1種以上が使用される。
【0044】
本発明に係るインクは、以上の材料を用いて、更に必要に応じて界面活性剤等を添加して、前記所定の表面張力に調整される。
【0045】
本発明で使用するインクジェット記録方法は、インクをノズルより効果的に離脱させて、射程体である記録媒体にインクを付与し得る方式であればいかなる方式でもよいが、特に、特開昭54−59936号公報に記載されている方法で、熱エネルギーの作用を受けたインクが急激な体積変化を生じ、この状態変化による作用力によって、インクをノズルから吐出させるインクジェット方式は有効に使用することができる。
【0046】
本発明のインクジェット記録方法に好適な一例のインクジェット記録装置を以下に説明する。その装置の主要部であるヘッド構成例を図1、図2及び図3に示す。
【0047】
ヘッド13はインクを通す溝14を有するガラス、セラミック又はプラスチック板等を、感熱記録に用いられる発熱ヘッド15(図ではヘッドが示されているが、これに限定されるものではない)とを接着して得られる。発熱ヘッド15は酸化シリコン等で形成される保護膜16、アルミニウム電極17−1、17−2、ニクロム等で形成される発熱抵抗体層18、蓄熱層19、アルミナ等の放熱性の良い基板20よりなっている。
【0048】
インク21は吐出オリフィス(微細孔)22まで来ており、今、電極17−1、17−2に電気信号公報が加わると、発熱ヘッド15のnで示される領域が急激に発熱し、ここに接しているインク21に気泡が発生し、その圧力でメニスカス23が突出し、インク21が吐出し、オリフィス22より記録小滴24となり、記録シート25に向かって飛翔する。図3には図1に示すヘッドを多数並べたマルチヘッドの外観図を示す。該マルチヘッドはマルチ溝26を有するガラス板27と、図1に説明したものと同様な発熱ヘッド28を密着して製作されている。
【0049】
尚、図1は、インク流路に沿ったヘッド13の断面図であり、図2は図1のA−B線での切断図である。
【0050】
図4に、かかるヘッドを、組み込んだインクジェット記録装置の1例を示す。図4において、61はワイピング部材としてのブレードであり、その一端はブレード保持部材によって保持されて固定端となり、カンチレバーの形態をなす。ブレード61は記録ヘッドにより記録領域に隣接した位置に配設され、又、本例の場合、記録ヘッドの移動経路中に突出した形態で保持される。62はキャップであり、ブレード61に隣接するホームポジションに配設され、記録ヘッドの移動方向と垂直な方向に移動して吐出口面と当接し、キャッピングを行う構成を備える。更に63はブレード61に隣接して設けられるインク吸収体であり、ブレード61と同様、記録ヘッドの移動経路中に突出した形態で保持される。上記ブレード61、キャップ62、吸収体63によって吐出回復部64が構成され、ブレード61及び吸収体63によってインク吐出口面に水分、塵埃等の除去が行われる。
【0051】
65は吐出エネルギー発生手段を有し、吐出口を配した吐出口面に対向する記録媒体にインクを吐出して記録を行う記録ヘッド、66は記録ヘッド65を搭載して記録ヘッド65の移動を行う為のキャリッジである。キャリッジ66はガイド軸67と摺動可能に係合し、キャリッジ66の一部はモータ68によって駆動されるベルト69と接続(不図示)している。これによりキャリッジ66はガイド軸67に沿った移動が可能となり、記録ヘッド65による記録領域及びその隣接した領域の移動が可能となる。
【0052】
51は記録媒体を挿入する為の給紙部、52は不図示のモータにより駆動される紙送りローラである。これらの構成によって記録ヘッドの吐出口面と対向する位置へ記録媒体が給紙され、記録が進行するにつれて排紙ローラ53を介して排紙される。
【0053】
上記構成において記録ヘッド65が記録終了等でホームポジションに戻る際、ヘッド回復部64のキャップ62は記録ヘッド65の移動経路から退避しているが、ブレード61は移動経路中に突出している。この結果、記録ヘッド65の吐出口面がワイピングされる。尚、キャップ62が記録ヘッド65の突出面に当接してキャッピングを行う場合、キャップ62は記録ヘッドの移動経路中に突出する様に移動する。
【0054】
記録ヘッド65がホームポジションから記録開始位置へ移動する場合、キャップ62及びブレード61は上述したワイピング時の位置と同一の位置にある。この結果、この移動においても記録ヘッド65の吐出口面はワイピングされる。
【0055】
上述の記録ヘッドのホームポジションへの移動は、記録終了時や吐出回復時ばかりでなく、記録ヘッドが記録の為の記録領域を移動する間に所定の間隔で記録領域に隣接したホームポジションへ移動し、この移動に伴って上記ワイピングが行われる。
【0056】
既に述べたように、本発明は、特に、表面光沢に優れる記録画像をインクジェット記録方式を用いて形成するにあたり、記録の高速化、高密度化、カラー化に伴って発生した、ベタ部の濃淡ムラ境界にじみの問題を解決することを主目的としている。従って、低速あるいは低密度の記録においては、このような問題はさほど顕著ではない。本発明が効果的であるインクジェット記録方法は、少なくとも3kHz以上の駆動周波数で各色インクの小滴を記録ヘッドのオリフィスから吐出させて記録を行うカラーインクジェット記録方法であり、少なくとも各色のインクを吐出するオリフィスを1色当たり2つ以上有し、同時に同色のインク滴を2滴以上吐出可能なインクジェット記録装置を用いた記録方法であって、更に、各色のインク単色の最大記録密度が6nl/mm 以上であるインクジェット記録方法である。
【0057】
尚、本発明で言う最大記録密度とは、その記録システムを用いた場合の単位面積当たりに付着させうる単色インク滴の最大ドット数に、吐出されるインク滴の体積をかけ合わせたものである。
【0058】
【実施例】
以下実施例により本発明を更に詳細に説明する。尚、文中、部又は%とあるのは、特に断りのない限り重量基準である。
【0059】
実施例1〜3(記録媒体1〜3の調製)
原料パルプとしてLBKP90部、NBKP10部を混合し、叩解した後、カオリン(土屋カオリン製)10部、アルケニル無水コハク酸0.1部、カチオン化でんぷん0.2部を配合して、常法により秤量72g/m 、ステキヒトサイズ度10秒の記録原紙を抄造した。表1に示した組成の被覆層形成用塗工液(1)をワイヤーバーを用いて、原紙上に乾燥塗工量で10g/m となるように塗布した後、100℃にて5分間乾燥し、下塗り層を形成した。
【0060】
次に、下塗り層上に、表2に示したキャスト層形成用塗工液(2)をワイヤーバーを用いて、乾燥塗工量で5g/m の割合で塗布し、被膜が湿潤状態にあるうちに120℃に加熱したステンレスロールに圧着して乾燥し、本発明で使用する記録媒体1〜3を調整した。なお、各記録媒体の形成に用いた塗工液(1)及び(2)の組成を表1、2に示す。
【0061】
【表1】
Figure 0003604764
【0062】
【表2】
Figure 0003604764
参考例1
媒体1と同じ記録原紙に、サーフィノール440を含む溶液を含浸したのちに80どにて2分間乾燥し0.3g/m2 の塗布量のアセチレンアルコール誘導体を付与した。上記の原紙上に、塗工液(1)より、アセチレノール誘導体のみを除いた以外は、媒体1と同様にして、本発明に使用する記録媒体を調整した。
【0063】
参考例2
表3の組成の塗工液を、原紙上にアプリケーターにて乾燥固形分にて10g/m2 となるように塗布し、次いで、ギ酸カルシウムの10%水溶液で処理し、塗膜が湿潤状態にある間に、100℃に加熱したステンレスロールに圧着し、乾燥して、表面に鏡面光沢を有する、本発明で使用する記録媒体5を得た。
【0064】
【表3】
Figure 0003604764
比較用の媒体の調製
比較例1(媒体7)
媒体1で使用した塗工液(1)より、アセチレングリコール誘導体のみを除いた以外は媒体1と同様にして、比較用の記録媒体を調製した。
【0065】
比較例2(媒体8)
媒体7の塗工液(1)からさらにポリアリルアミン塩酸塩を除いた以外は、媒体1と同様に調製した。
【0066】
比較例3(媒体9)
媒体7の下塗り層のみを設けたもの。
【0067】
比較例4(媒体10)
基材として、白色のポリエチレンテレフタレートフィルム(メリネックス ICI製)を用い、下記組成の塗工液を、乾燥塗工量が10g/m になるように
、基材上に塗布し、100℃の温度で、3分間乾燥して形成した。
【0068】
塗工液組成
・ポリビニルアルコール(PVA−217 クラレ製) 100部
・水 900部
比較例5(媒体11)
媒体1の塗工液(1)の、アセチレノール誘導体をポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(ノイゲン EA−50 第一製薬製)に置き換えた以外は、媒体1と同様にして、比較用の記録媒体を調製した。
【0069】
記録媒体の評価
上記記録媒体に、表4記載の組成のインクを用いて、熱エネルギーによりインクを発泡させてインクを吐出させるインクジェット記録装置により下記条件でカラー記録を行った。
【0070】
【表4】
Figure 0003604764
記録条件
吐出周波数 :5kHz
吐出液滴の容量 :45pl
記録密度 :360DPl
単色の最大記録密度:9nl/mm
得られたカラープリントサンプルについて以下の項目について評価を行った。
【0071】
評価項目
(1)画像濃度
上記の記録装置を用いてベタ印字した印字物のブラック(Bk)の画像濃度を、それ以外の場合にはマクベス濃度計RD−918(マクベス社製)を用いて評価した。
(2)画像ムラは、下記の2項目について評価した。
(i)ベタ均一性
上記の記録装置を用いてベタ印字した印字物の2つの単色インクの混合色である、レッド、グリーン、ブルーそれぞれのベタ印字部において、濃淡ムラが認められないものを○、印字物と眼25cm離した距離からの目視でも確認できるものを×、その中位のものを△とした。
(ii)環境にじみ
上記の記録装置を用いてベタ印字した印字物の2つの単色インクの混合色であるレッド、グリーン、ブルーそれぞれが隣接するベタ印字部において、印字物と眼とを25cm離した距離からの目視にて鮮明に境界線を確認できるものを○、色混じりが起きて1つの線として認識できないものを×、その中位のものを△とした。
(3)表面光沢度
媒体の白地部の、JIS−Z−8741に基づく75度及び20度鏡面光沢度を、デジタル変角光沢計UGV−5D(スガ試験機製)を用いて測定した。
(4)耐水性
上記の記録装置を用いて印字した文字の上にスポイドで水を1滴たらして自然乾燥させ、目視にて評価した。画像の流れを生じないものを○とした。また、それ以外のレベルのものは×とした。
(5)総合評価
インクジェット記録適性を総合的に評価し、優れているものを○、実使用上問題のあるものを×とした。
【0072】
評価結果をまとめて、表5に示した。
【0073】
【表5】
Figure 0003604764
【0074】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明により、光学濃度が高く、高品位で、高精細な画像の形成が可能であるばかりでなく、耐水性に優れた記録画像の形成が可能であり、更に、銀塩写真に匹敵する解像力と表面に高光沢を有する記録画像の形成が可能となった。又、本発明の記録媒体を用いれば、電子写真方式に匹敵する記録速度を持ったカラーインクジェット記録においても、光沢のある印刷なみの画像が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェット記録装置のヘッド部の縦断面図である。
【図2】インクジェット記録装置のヘッド部の横断面図である。
【図3】図1に示したヘッドをマルチ化したヘッドの外観斜視図である。
【図4】インクジェット記録装置の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
13 ヘッド
14 溝
15 発熱ヘッド
16 保護膜
17−1、17−2 電極
18 発熱抵抗層
19 蓄熱層
20 基板
21 インク
22 オリフィス
24 記録小滴
25 記録シート
26 マルチ溝
27 ガラス板
28 発熱ヘッド
51 給紙部
52 紙送りローラ
53 排紙ローラ
61 ワイピング部材
62 キャップ
63 インク吸収体
64 吐出回復部
65 記録ヘッド
66 キャリッジ
67 ガイド軸
68 モータ
69 ベルト

Claims (5)

  1. 各色のインク単色の最大記録密度が6nl/mm2以上である多色インクジェット記録方法に用いる記録媒体において、前記記録媒体が顔料、バインダー及びカチオン性物質を主体として形成される被覆層を基材上に設け、前記被覆層が第1層と第1層上に設けた最表層よりなり、且つ、最表層がキャスト法により光沢処理された記録媒体であり、前記カチオン性物質が第1層に含まれ、第1層が更にアセチレンアルコール類、アセチレングリコール類、及び、これらの誘導体の群より選ばれた1種以上を含み、記録媒体表面の75°鏡面光沢度が65%以上であることを特徴とするインクジェット用記録媒体。
  2. 前記顔料が、シリカ、アルミナ、アルミナ水和物及び塩基性炭酸マグネシウムから選択される請求項1に記載の記録媒体。
  3. 前記基材が紙である請求項1またはに記載の記録媒体。
  4. 前記カチオン性物質がカチオン性樹脂である請求項1乃至3の何れかに記載の記録媒体。
  5. 各色のインク単色の最大記録密度が6nl/mm2以上である記録密度で記録媒体に対して記録を行う多色インクジェット記録方法において、前記記録媒体が、顔料、バインダー及びカチオン性物質を主体として形成される被覆層を基材上に設け、前記被覆層が第1層と第1層上に設けた最表層よりなり、且つ、最表層がキャスト法により光沢処理された記録媒体であって、前記カチオン性物質が第 1 層に含まれ、第1層が更にアセチレンアルコール類、アセチレングリコール類、及び、これらの誘導体の群より選ばれた1種以上を含み、記録媒体表面の75°鏡面光沢度が65%以上であることを特徴とする多色インクジェット記録方法。
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