JPH04288283A - 記録媒体及びインクジェット記録方法 - Google Patents

記録媒体及びインクジェット記録方法

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JPH04288283A
JPH04288283A JP3077147A JP7714791A JPH04288283A JP H04288283 A JPH04288283 A JP H04288283A JP 3077147 A JP3077147 A JP 3077147A JP 7714791 A JP7714791 A JP 7714791A JP H04288283 A JPH04288283 A JP H04288283A
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JP
Japan
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recording medium
recording
ink
paper
support
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JP3077147A
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English (en)
Inventor
Yutaka Kurabayashi
豊 倉林
Mamoru Sakaki
坂木 守
Tomomi Nakatsugawa
中津川 智美
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像情報の出力、特にイ
ンクジェット方式による出力に好適に用いることの出来
る記録媒体及びインクジェット記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】文字、画像情報の出力方式として熱転写
方式、昇華転写方式、インクジェット方式等を利用した
プリンターが普及するに伴い、記録媒体に対しても低価
格であり且つ画像品位の良好なものが求められる様にな
っている。インクジェット方式を用いたプリンターにお
いては、インク定着性に優れ、ドット形状が真円に近く
、画像濃度の高い記録媒体が求められており、その様な
目的を達成する為に、例えば、特開昭56−14858
5号公報に記載されている様に、基材上にインク受容層
を設けてなる記録媒体が提案されている。又、例えば、
特開昭57−38185号公報に記載されている様に表
面サイジング剤又は塗布用バインダーとして水溶性ポリ
マーを含有させた記録用紙等が提案されている。更に、
例えば、特開昭57−120487号公報及び特開昭5
7−171143号公報には、水溶性高分子を内添する
記録用紙が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとしている問題点】しかしながら、
上記従来例は下記の様な欠点を有する。先ず、基材上に
インク受容層を設けるタイプの記録媒体においては、高
い画像濃度が得られる反面、表面吸着活性の高い顔料を
用いている為に黄変等の問題が生じ易く、又、記録画像
の室内変色の問題が生じる。室内変色とは記録画像をオ
フィス内や外気の当たる壁等に貼って保存するときに起
こる染料の変褪色であり、コート紙に特有の問題である
。又、水溶性高分子を基紙に塗布或は内添することによ
り付着させるタイプの記録媒体においては、ドットの滲
みは抑制されるが、コート紙に比べ画像濃度が低く、カ
ラー画像の出力には適していなかった。従って本発明の
目的は、上記問題点を解決し、カラーインクジェット記
録に好適な記録媒体及びインクジェット記録方法を提供
することにある。
【0004】
【問題点を解決する為の手段】上記目的は以下の本発明
によって達成される。即ち、本発明は、支持体内及び/
又は支持体表面にカチオン性基を有するポリビニルピロ
リドンを存在せしめたことを特徴とする記録媒体、及び
該記録媒体を使用することを特徴とするインクジェット
記録方法である。
【0005】
【作用】本発明におけるカチオン性基を有するポリビニ
ルピロリドンの作用を以下に纏める。 (1)支持体として紙を使用した場合、パルプ繊維との
親和性が良好であり、繊維表面をポリマーが覆い易く、
表面サイズプレス紙或は内添紙に特有のフェザリングや
繊維の突出によるベタ印字部の不均一性が解消される。 (2)カチオン基を有するので、特にアニオン性を有す
る染料を含むインクを用いるインクジェット記録におい
て、記録画像の耐水性が向上し、且つ染料の捕捉が記録
媒体のより表層に近い所で行われるので画像濃度が高く
なる。 (3)ピロリドンユニット及びカチオン基のいずれもが
親水性であるので、インク吸収性に富みドットの滲みが
抑制される。この効果はカラー用記録媒体として特に好
ましいものである。一方、ビニルピロリドンと疎水性の
側鎖を有するモノマーユニットとの共重合体を使用する
と、疎水性側鎖の影響でインクの均一な浸透が妨げられ
、記録媒体表面上でインクがより集まった様に見える部
分とそうでない部分が現れる、いわゆるビーディング現
象が生じ易い。従って上述した(1)、(2)及び(3
)の特徴はピロリドン側鎖とカチオン性側鎖を有するポ
リマーに特徴的なものである。
【0006】
【好ましい実施態様】次に本発明を好ましい実施態様を
挙げて更に詳細に説明する。本発明の記録媒体の基材と
して用いる部材については、特に限定されることなく、
市販の上質紙或はポリエチレンテレフタレートシートの
様な高分子シートであってもよいが、インク吸収性を有
する基紙が好適であり、吸収性の目安として坪量60g
/m2に換算したときのステキヒトサイズ度が1秒から
20秒の範囲に入るもの、より好ましくは2秒から10
秒の範囲に入るものを使用することが望ましい。ステキ
ヒトサイズ度が高すぎるとインク吸収性が悪くなり、本
発明におけるポリマーを使用する効果がなくなってしま
い、インク滲みを抑制することが出来なくなってしまう
。逆にステキヒトサイズ度が低すぎると、打ち込まれた
インクが記録媒体の裏面にまで到達する裏抜けが起こる
うえ、染料が記録媒体の厚み方向に深く沈み込んで画像
濃度が低下してしまい、本発明におけるポリマーを使用
する効果が薄れてしまう。
【0007】本発明で使用するポリマーとは、カチオン
性基を有するポリビニルピロリドンであって、カチオン
性基としてはアミン又はアンモニウム基を例示すること
が出来る。カチオン性基の好ましい具体例を下記(1)
〜(5)に列挙する。
【化3】  (1)
【化4】  (2)
【化5】  (3)
【化6】  (4)
【化7】  (5) (但しR1はH又はCH3、R2、R3、R4はH、C
H3又はC2H5、1≦r≦10、X−はCl−、Br
−、I−、CH3COO−又はC2H5OSO3−であ
る。)これらカチオン基を有するモノマーユニット(m
)とビニルピロリドンモノマーユニット(n)のモル比
m:n=8:2〜2:8の範囲のものが好ましい。上記
ポリマーの中でも特に好ましいポリマーは下記構造式(
A)で表されるポリマーである。
【化8】 (但し、m+n=1、m:n=8:2〜2:8、100
≦k≦100,000、R1はH又はCH3、1≦r≦
10、R2 、R3、R4はH、CH3又はC2H5、
X−はCl−、Br−、I−、CH3COO−又はC2
H5OSO3−である。)
【0008】本発明における記録媒体の作製方法として
は、カチオン性基を有するポリビニルピロリドンを含む
塗工液を、上述した基材、好ましくはインク吸収性の基
紙の上にサイズプレス法、ロールコーター法、ブレード
コーター法、エアナイフコーター法、ゲートロールコー
ター法等により付着させる方法、及び基紙を構成するパ
ルプを含むスラリーにカチオン性基を有するポリビニル
ピロリドンを含む溶液を加え抄造する内添法が挙げられ
る。更に記録媒体表面を平滑化する為にスーパーカレン
ダー処理を施してもよい。又、本発明の記録媒体を作製
するにあたって、基材としてインク吸収性の基紙を用い
る場合、通常用いられている顔料を含有させることも可
能である。これらの顔料の一例としては沈降性炭酸カル
シウム、タルク、二酸化チタン、塩基性炭酸マグネシウ
ム、水酸化マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、シリカ
、アルミナ、ハイドロタルサイト等を挙げることが出来
るが、特にこれらに限定されるわけではない。サイズ度
を制御する為のサイズ剤も従来公知のものを特に制限な
く使用することが出来る。
【0009】更に、記録画像の耐水性を向上させる目的
で、染料固着剤を本発明のポリマーと併用して用いるこ
とも可能である。併用出来る染料固着剤として下記構造
式(C〜D)を有するカチオン系ポリマーを例示するこ
とが出来るが、これらに限定されるものではない。
【化9】
【化10】
【0010】その他、紙面強度、摩擦係数等を改善する
目的で本発明のポリマーに他のバインダーを併用するこ
とも可能である。これらのバインダーとしては、例えば
、ポリビニルアルコール、カチオン化ポリビニルアルコ
ール、澱粉、酸化澱粉、カチオン化澱粉、カゼイン、ゼ
ラチン、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチ
ルセルロース等の水溶性高分子及びSBRラテックス、
ポリ酢酸ビニルエマルジョン等の水分散型高分子が挙げ
られる。以上列挙したバインダーは単なる例示であって
、これらに限定されることなく用いることが出来る。又
、必要に応じて上記バインダーを2種以上混合して用い
てもよい。以上述べた填料、サイズ剤、染料固着剤、バ
インダー、その他の添加剤は、記録媒体の作製方法によ
って基紙を抄造するパルプスラリー中に含有させてもよ
いし、塗工液中に含有させてもよいし、又、両方に含有
させることも可能である。
【0011】本発明に使用するカチオン性基を有するポ
リビニルピロリドンの含有量としては、塗工方式の場合
、固形分換算で0.1g/m2から5g/m2の範囲が
好適であり、0.2g/m2から3g/m2の範囲が更
に好ましい使用範囲である。又、カチオン性基を有する
ポリビニルピロリドンを内添した場合には基紙のパルプ
100重量部に対し、カチオン性基を有するポリビニル
ピロリドンを0.5重量部から50重量部の割合で使用
することが望ましく、5重量部から30重量部の割合で
使用することが更に望ましい。
【0012】以上説明した本発明の記録媒体に、インク
ジェット記録を行う場合のインクそれ自体は、公知のも
のが何等問題なく使用可能である。又、記録剤としては
直接染料、酸性染料、塩基性染料、反応性染料、食用色
素に代表される水溶性染料が使用可能であり、通常のイ
ンクジェット記録用のものであれば特に制限なく使用す
ることが出来る。この様な水溶性染料は、従来のインク
中において一般には約0.1〜20重量%を占める割合
で使用されており、本発明においてもこの割合と同様で
よい。本発明に用いる水系インクに使用する溶媒は、水
又は水と水溶性有機溶剤との混合溶媒であり、特に好適
なものは水と水溶性有機溶剤と混合溶媒であって、水溶
性有機溶剤としてインクの乾燥防止効果を有する多価ア
ルコールを含有するものである。
【0013】前記の記録媒体に上記のインクを付与して
記録を行う為の方法は、好ましくはインクジェット記録
方法であり、該方法は、インクをノズルより効果的に離
脱させて、射程体である記録媒体にインクを付与し得る
方式であればいかなる方式でもよい。特に、特開昭54
−59936号公報に記載されている方法で、熱エネル
ギーの作用を受けたインクが急激な体積変化を生じ、こ
の状態変化による作用力によって、インクをノズルから
吐出させるインクジェット方式は有効に使用することが
出来る。
【0014】本発明の記録媒体を用いて記録を行うのに
好適な一例のインクジェット記録装置を以下に説明する
。その装置の主要部であるヘッド構成例を図1、図2及
び図3に示す。ヘッド13はインクを通す溝14を有す
るガラス、セラミックス又はプラスチック板等と、感熱
記録に用いられる発熱ヘッド15(図ではヘッドが示さ
れているが、これに限定されるものではない)とを接着
して得られる。発熱ヘッド15は酸化シリコン等で形成
される保護膜16、アルミニウム電極17−1、17−
2、ニクロム等で形成される発熱抵抗体層18、蓄熱層
19、アルミナ等の放熱性のよい基板20よりなってい
る。
【0015】インク21は吐出オリフィス(微細孔)2
2まで来ており、圧力Pによりメニスカス23を形成し
ている。今、電極17−1、17−2に電気信号情報が
加わると、発熱ヘッド15のnで示される領域が急激に
発熱し、ここに接しているインク21に気泡が発生し、
その圧力でメニスカス23が突出し、インク21が吐出
し、オリフィス22より記録小滴24となり、記録媒体
25に向かって飛翔する。図3には図1に示すヘッドを
多数並べたマルチヘッドの外観図を示す。該マルチヘッ
ドはマルチ溝26を有するガラス板27と、図1に説明
したものと同様な発熱ヘッド28を密着して製作されて
いる。尚、図1は、インク流路に沿ったヘッド13の断
面図であり、図2は図1のA−B線での切断面である。
【0016】第3図にかかるヘッドを組み込んだインク
ジェット記録装置の1例を示す。第3図において、61
はワイピング部材としてのブレードであり、その一端は
ブレード保持部材によって保持されて固定端となり、カ
ンチレバーの形態をなす。ブレード61は記録ヘッドに
よる記録領域に隣接した位置に配設され、又、本例の場
合、記録ヘッドの移動経路中に突出した形態で保持され
る。62はキャップであり、ブレード61に隣接するホ
ームポジションに配設され、記録ヘッドの移動方向と垂
直な方向に移動して吐出口面と当接し、キャッピングを
行う構成を備える。更に63はブレード61に隣接して
設けられるインク吸収体であり、ブレード61と同様、
記録ヘッドの移動経路中に突出した形態で保持される。 上記ブレード61、キャップ62、吸収体63によって
吐出回復部64が構成され、ブレード61及び吸収体6
3によってインク吐出口面に水分、塵埃等の除去が行わ
れる。
【0017】65は吐出エネルギー発生手段を有し、吐
出口を配した吐出口面に対向する記録媒体にインクを吐
出して記録を行う記録ヘッド、66は記録ヘッド65を
搭載して記録ヘッド65の移動を行う為のキャリッジで
ある。キャリッジ66はガイド軸67と慴動可能に係合
し、キャリッジ66の一部はモータ68によって駆動さ
れるベルト69と接続(不図示)している。これにより
キャリッジ66はガイド軸67に沿った移動が可能とな
り、記録ヘッド65による記録領域及びその隣接した領
域の移動が可能となる。51は記録媒体を挿入する為の
給紙部、52は不図示のモータにより駆動される紙送り
ローラである。これらの構成によって記録ヘッドの吐出
口面と対向する位置へ記録媒体が給紙され、記録が進行
するにつれて排紙ローラ53を配した排紙部へ排紙され
る。
【0018】上記構成において記録ヘッド65が記録終
了等でホームポジションに戻る際、ヘッド回復部64の
キャップ62は記録ヘッド65の移動経路から退避して
いるが、ブレード61は移動経路中に突出している。こ
の結果、記録ヘッド65の吐出口面がワイピングされる
。尚、キャップ62が記録ヘッド65の吐出面に当接し
てキャッピングを行う場合、キャップ62は記録ヘッド
の移動経路中に突出する様に移動する。記録ヘッド65
がホームポジションから記録開始位置へ移動する場合、
キャップ62及びブレード61は上述したワイピング時
の位置と同一の位置にある。この結果、この移動におい
ても記録ヘッド65の吐出口面はワイピングされる。上
述の記録ヘッドのホームポジションへの移動は、記録終
了時や吐出回復時ばかりでなく、記録ヘッドが記録の為
に記録領域を移動する間に所定の間隔で記録領域に隣接
したホームポジションへ移動し、この移動に伴って上記
ワイピングが行われる。
【0019】
【実施例】次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に
詳細に説明する。尚、文中、部又は%とあるのは特に断
りのない限り重量基準である。
【0020】実施例1 構造式が下記(E)で表されるポリマーを用意した。
【化11】 (但しk=1,000、m=0.5、n=0.5)坪量
100g/m2、厚さ100μm、ステキヒトサイズ度
12秒のサイズ原紙(1)に上記構造式(E)のポリマ
ーの10%水溶液をバーコーターにより乾燥固形分にし
て7g/m2となる様に塗布し本発明の記録媒体を作製
した。
【0021】上記の記録媒体のインクジェット記録適性
は、1mmに16本の割合のノズル間隔で128本のノ
ズルを備え、熱エネルギーの作用によりインク滴を吐出
させるインクジェットヘッドをY、M、C、Bkの4色
分有するインクジェットプリンターを用い、下記組成の
インクによりインクジェット記録を行い評価した。   インク組成     染料                   
                         
              5部    ジエチレン
グリコール                    
                    20部  
  水                      
                         
           75部  染    料     ブラック(Bk):C.I.フードブラック2
    イエロー(Y)  :C.I.ダイレクトイエ
ロー86    マゼンタ(M)  :C.I.アシッ
ドレッド35    シアン(C)    :C.I.
ダイレクトブルー199
【0022】評価項目として、
各色のベタ印字部の濃度、均一性、単色文字部及び2色
混色文字部のフェザリング状態の4項目について行った
。画像像度は、マクベス反射濃度計RD−918を用い
て評価し、その他の評価項目については目視による感応
評価により行った。比較例としてサイズ原紙(1)に直
接印字した場合についての評価を行った。結果を下記表
1に示す。
【0023】
【表1】                         画
像濃度              ベタ印字部  フ
ェザリング                Bk  
  Y      M      C    均一性 
     単色    混色    実施例1   1
.25    1.30    1.40    1.
35    ○        ◎      ○  
  実施例2   1.30    1.35    
1.45    1.40    ○        
◎      ○    比較例1   1.10  
  1.20    1.25    1.25   
 ×        ×      ×表1に示した如
く、ポリマー(E)の塗布により画像濃度が向上し、且
つフェザリングも充分改良された。
【0024】実施例2 坪量100g/m2、厚さ100μm、ステキヒトサイ
ズ度が12秒のサイズ原紙(1)に構造式が下記(F)
で与えられるポリマーの5%水溶液をバーコーターによ
り乾燥固形分にして5g/m2となる様に塗布し本発明
の記録媒体(2)を作製した。
【化12】 インクジェット適性の評価は実施例1と全く同様にして
行った。結果を前記表1に記載したが、ポリマー(F)
の添加により濃度は更に向上し、且つフェザリングも充
分改良された。
【0025】実施例3及び比較例2 坪量100g/m2、厚さ100μm、ステキヒトサイ
ズ度が4秒のサイズ原紙(2)を用意した。次に構造式
が下記(G)で与えられるポリマー(GAF社製、GA
FQUAT−755、平均分子量1,000,000)
の10%水溶液をサイズ原紙(2)上に乾燥固形分で3
g/m2となる様にアプリケーターを使用して塗布し本
発明の記録媒体(3)を作製した。
【化13】 この様に作製した記録媒体(3)及びサイズ原紙(2)
について実施例と同様の評価を行った結果を下記表2に
記載した。
【0026】
【表2】                          
       画像濃度        ベタ  フェ
ザリング                     
 Bk    Y    M    C    均一性
  単色  混色実施例3  記録媒体(3) 1.3
5   1.40  1.48   1.43    
○    ◎    ○比較例2    原紙(2) 
  1.18   1.25  1.26   1.2
2    ×    ×    ×表2に記した如く画
像濃度、ベタ均一性、フェザリング共に実施例3の方が
優れていた。
【0027】実施例4及び比較例3 構造式(G)で表される前記ポリマーを、LBKPとN
BKPを2:3の割合で混合し叩解した原料パルプ10
0部に対して10部、20部、30部、40部の4種類
添加量を変化させたスラリーを用意し、長網式抄造機を
用いて90g/m2、厚みが100μmとなる様に抄紙
した後、カレンダーがけを線圧200kg/cm、30
m/min.の速度で行い記録媒体(4)、(5)、(
6)及び(7)を作製した。又、ポリマー(G)を添加
していない記録媒体(8)を作製し比較例とした。実施
例1と全く同様の評価を行ったところ、下記表3に記載
する結果が得られポリマー(G)添加の効果が確認され
た。
【0028】
【表3】                          
       画像濃度          ベタ  
 フェザリング                  
    Bk    Y      M    C  
  均一性  単色  混色実施例4  記録媒体(4
) 1.20   1.26   1.30    1
.24    ○    ○    △実施例4  記
録媒体(5) 1.22   1.26   1.35
    1.25    ○    ◎    △実施
例4  記録媒体(6) 1.25   1.28  
 1.38    1.28    ○    ◎  
  ○実施例4  記録媒体(7) 1.24   1
.30   1.37    1.30    ○  
  ◎    ○比較例3  記録媒体(8) 1.1
0   1.22   1.24    1.20  
  ×    ×    ×実施例5及び比較例4 実施例3で用いたサイズ原紙(2)を用意した。次に構
造式(G)で表される前記ポリマーに、顔料として塩基
性炭酸マグネシウムを、バインダーとしてポリビニルア
ルコールを下記の量だけ混合したスラリーを作製した。     塩基性炭酸マグネシウム(旭硝子製AM−50
、平均粒子径8.7μm、    比表面積30m2/
g)                       
             100部    ポリビニ
ルアルコール(クラレ製PVA−217、鹸化度88%
、重合    度1,700)           
                         
          20部    構造式(G)のポ
リマー                      
                10部スラリーは塩
基性炭酸マグネシウム100部に水600部を混合し、
日本精機製パワーホモジナイザー250にて3,000
rpmで10分間撹拌し、PVA−217  20部を
含む10%水溶液を混合し、ゆるやかに撹拌する。更に
構造式(G)のポリマー10部を含む10%水溶液を混
合し、再びゆるやかに撹拌して作製した。この様にして
作製したスラリーをサイズ原紙(2)上にバーコーター
を用いて乾燥重量が固形分で3g/m2となる様に塗布
し、乾燥後線圧200kg/cm、速度30m/min
.の条件でカレンダー処理を施し記録媒体(9)とした
。比較例としてポリマー(G)を抜いた以外は記録媒体
(7)を作るのと全く同一条件にして記録媒体(10)
を作製した。実施例1と全く同様にインクジェット記録
適性を評価したところ下記表4に記載した如く、無機顔
料を使用した従来のコート紙と比較して、少ない塗工量
で濃度が高く、且つフェザリングの全くないベタ均一性
に優れたカラーインクジェット記録に適した記録媒体の
作製が可能になった。
【0029】
【表4】                          
       画像濃度        ベタ  フェ
ザリング                     
 Bk    Y    M    C    均一性
  単色  混色実施例5  記録媒体(9) 1.4
0   1.40  1.50  1.45    ◎
      ◎    ◎比較例4  記録媒体(10
)1.35   1.36  1.42  1.40 
   △      ◎    △実施例6及び比較例
5 LBKPとNBKPを2:3の割合で混合し、叩解した
パルプ100部に前記実施例4に使用したものと同じ顔
料及び構造式(G)で表されるポリマーを下記の割合で
混合しパルプスラリーを得た。     塩基性炭酸マグネシウム(AM−50)   
                     20部 
   構造式(G)のポリマー           
                         
  10部このスラリーを用いて長網式抄造機により坪
量100g/m2、厚み100μmの抄造原紙を作製し
、線圧150kg/cm、速度20m/min.の条件
でカレンダー処理し記録媒体(11)を作製した。比較
例として構造式(G)のポリマーを除いた以外は記録媒
体(11)と全く同一条件にして記録媒体(12)を作
製した。実施例1と同一のインクジェット記録特性を評
価すると、下記表5に記載した如く、画像の鮮明な記録
媒体の製造が可能になった。
【0030】
【表5】                          
       画像濃度        ベタ   フ
ェザリング                    
  Bk    Y    M    C    均一
性  単色  混色実施例6  記録媒体(11)1.
28   1.33  1.43   1.38   
 ○    ○    ○比較例5  記録媒体(12
)1.22   1.25  1.35   1.30
    ×    △    ×
【0031】
【発明の効果】以上説明した様に、カチオン性基を有す
るポリビニルピロリドンを支持体中及び/又は表面に存
在させることにより、 (1)画像濃度が高く、 (2)ベタ印字部の均一性が良好で (3)フェザリングのない カラーインクジェット記録に好適な記録媒体及びインク
ジェット記録方法が提供される。
【0032】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法で使用するインクジェット記録装置
のヘッド部の縦断面図。
【図2】本発明方法で使用するインクジェット記録装置
のヘッド部の横断面図。
【図3】図1及び図2に示したヘッドをマルチ化したヘ
ッドの外観斜視図。
【図4】インクジェット記録装置の一例を示す斜視図。
【符号の説明】
61:ワイピング部材 62:キャップ 63:インク吸収体 64:吐出回復部 65:記録ヘッド 66:キャリッジ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  支持体内及び/又は支持体表面にカチ
    オン性基を有するポリビニルピロリドンを存在せしめた
    ことを特徴とする記録媒体。
  2. 【請求項2】  カチオン性基を有するポリビニルピロ
    リドンが下記一般式(A)で表されるポリマーである請
    求項1に記載の記録媒体。 【化1】 (但し、m+n=1、m:n=8:2〜2:8、100
    ≦k≦100,000、R1はH又はCH3 、1≦r
    ≦10、R2 、R3 、R4 はH、CH3 又はC
    2H5、X− はCl− 、Br− 、I− 、CH3
    COO− 又はC2H5OSO3−である。)
  3. 【請求項3】  カチオン性基を有するポリビニルピロ
    リドンが下記一般式(B)で表されるポリマーである請
    求項1に記載の記録媒体。 【化2】 (但し、100≦k≦100,000、X− はCl−
     、Br− ,I− 又はC2 H5OSO3−である
    。)
  4. 【請求項4】  請求項1に記載の記録媒体に、記
    録信号に従ってインクジェット記録ヘッドのオリフィス
    からインクを吐出させて記録を行うことを特徴とするイ
    ンクジェット記録方法。
  5. 【請求項5】  インクの吐出を熱エネルギーによって
    行う請求項4に記載のインクジェット記録方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1253021A2 (en) 2001-04-27 2002-10-30 Fuji Photo Film Co., Ltd. Inkjet recording sheet
EP1612054A1 (en) 2004-07-02 2006-01-04 Fuji Photo Film Co., Ltd. Inkjet recording medium
EP1655142A1 (en) 2004-10-12 2006-05-10 Mitsubishi Paper Mills Limited Ink-jet recording material and method for preparing the same

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